JP2005195046A - シリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧緩衝器等のシリンダ装置において、ピストン部のディスクバルブ及びそのシート部に切欠を設けることなく、シリンダ室間を連通させるオリフィス通路を形成する。
【解決手段】 油液が封入されたシリンダ内に摺動可能に嵌装されるピストン5の外周溝に金属製のピストンリング18を嵌合する。ピストンリング18の外周部に軸方向溝20を設け、軸方向溝20とシリンダ18の内壁とにより、ピストン5によって画成されたシリンダ室間を常時連通させるオリフィス通路を形成する。ディスクバルブ及びそのシート部15にオリフィス通路を形成するための切欠を設ける必要がないので、ディスクバルブの耐久性を高めることができ、また、シート部15にコイニング等の加工を施す必要がない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリンダ内にピストンが嵌装された油圧緩衝器等のシリンダ装置に関するものである。
一般的に、自動車等のサスペンション装置に装着される油圧緩衝器は、例えば特許文献1に記載されているように、油液が封入されたシリンダ内にピストンロッドが連結されたピストンを摺動可能に嵌装し、ピストン部に油液通路及び油液通路の油液の流れを制御するオリフィス、ディスクバルブ等からなる減衰力発生機構を設けた構成となっている。
特公昭48−21378号公報
この構成により、ピストンロッドのストロークにともなうシリンダ内のピストンの摺動によって、ピストン部の油液通路に生じる油液の流動をオリフィス及びディスクバルブによって制御して減衰力を発生させる。このとき、ピストン速度の低速域においては、ディスクバルブが開弁せず、オリフィスの絞りによって、ピストン速度の2乗にほぼ比例する所謂オリフィス特性の減衰力が発生し、また、ピストン速度の高速域においては、ディスクバルブが開弁して、ピストン速度に比例する所謂バルブ特性の減衰力が発生する。
従来、このような油圧緩衝器のピストン部にオリフィスを設ける場合、円板状のディスクバルブの外周部又はディスクバルブが着座するシート部に切欠を設けることによってオリフィスを形成するようにしている。
しかしながら、上記従来のディスクバルブ又はそのシート部に切欠を設けた油圧緩衝器では、次のような問題がある。ディスクバルブは、板厚0.15mm又は0.203mm程度の薄板を積層したものであるため、切欠を設けることによって、破損し易くなる。このため、ディスクバルブに多数の切欠を設けることができず、少数の切欠を設けたディスクバルブを使用した場合、キャビテーションが発生し易くなり、キャビテーションによるスウィッシュ音の発生が問題となる。また、シート部に切欠を設ける場合、一般的に、ピストンの端面に突出された環状のシート部にコイニング加工を施して切欠を形成するため、ピストンの加工工程が煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ピストン部のディスクバルブ及びそのシート部に切欠を設けることなく、シリンダ室間を連通させるオリフィス通路を形成することができるシリンダ装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されて前記シリンダ内を2室に画成するピストンと、前記シリンダ内の2室を連通させるオリフィス通路とを備えたシリンダ装置において、
前記ピストンの外周部に軸方向溝を設け、該軸方向溝によって前記オリフィス通路を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明に係るシリンダ装置は、上記請求項1の構成において、前記ピストンは、ピストンリングを有しており、該ピストンリングに前記軸方向溝が形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明に係るシリンダ装置は、上記請求項1の構成において、前記ピストンの外周部は、前記シリンダの内壁に直接摺接することを特徴とする。
請求項4の発明に係るシリンダ装置は、上記請求項1の構成において、前記ピストンは、ピストンリングを有しており、該ピストンリングの内周部と前記軸方向溝とによって前記オリフィス通路が形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明に係るシリンダ装置によれば、ピストンの外周部の軸方向溝によってオリフィス通路を形成したことにより、ディスクバルブ及びそのシート部に切欠を設ける必要がないので、ディスクバルブの耐久性を高め、また、複数のオリフィス通路を設けることが可能となり、キャビテーションの発生を抑制することができる。
請求項2の発明に係るシリンダ装置によれば、ピストンリングの軸方向溝によってオリフィス通路を形成することができる。
請求項3の発明に係るシリンダ装置によれば、シリンダの内壁に直接摺接するピストンの外周部の軸方向溝とシリンダの内壁とによってオリフィス通路を形成することができる。
請求項4の発明に係るシリンダ装置によれば、ピストンの外周部の軸方向溝とピストンリングの内周部とによってオリフィス通路を形成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について図1、図2及び図7を参照して説明する。
図7に示すように、油圧緩衝器1(シリンダ装置)は、自動車のサスペンション装置に装着される複筒式油圧緩衝器であって、シリンダ2の外周に外筒3が設けられ、シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成された二重筒構造をなしている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装され、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端部がナット7によって連結されており、ピストンロッド6の他端側は、シリンダ2および外筒3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されて外部へ延出されている。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられており、シリンダ上下室2A、2B内には、油液(流体)が封入され、リザーバ4内には、油液およびガスが封入されている。
図1及び図2に示すように、ピストン5には、シリンダ上下室2A、2B間を連通させる伸び側油路11及び縮み側油路12が設けられている。ピストン5のシリンダ下室2B側の端面には、伸び側油液通路11の出口を取囲むように突出された環状の弁座13に着座するディスクバルブ14(図7参照)が設けられている。ピストン5のシリンダ上室2A側の端面には、縮み側通路12の出口を取囲むように突出された環状の弁座15に着座するディスクバルブ16(図7参照)が設けられている。
ピストン5の外周部には、断面形状が矩形の外周溝17が円周方向に沿って形成されており、外周溝17には、金属製のピストンリング18が嵌合されている。これにより、ピストン5は、ピストンリング18を介してシリンダ2の内壁を摺動する。ピストンリング18は、段付形状の割口19を有しており、拡径させることにより、ピストン5の外周溝17に嵌合することができる。ピストンリング18の外周部には、複数(図示の例では4つ)の軸方向溝20が形成されており、これらの軸方向溝20によって、シリンダ上下室2A、2B間を常時連通させるオリフィス通路が形成されている。また、ピストンリング18のシリンダ2の内壁との摺動面には、摩擦低減のためにフッ素樹脂がコーティングされている。なお、軸方向溝20には、フッ素樹脂はコーティングされていない。
ベースバルブ10には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを連通させる伸び側油路21及び縮み側油路22が設けられている。伸び側油路21には、リザーバ4側からシリンダ下室2B側への油液の流通のみを許容する逆止弁23が設けられ、縮み側油路22には、シリンダ下室2B側からリザーバ4側への油液の流通に抵抗を付与するオリフィスおよびディスクバルブからなる縮み側減衰力発生機構24が設けられている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン5の摺動にともない、ピストン速度の低速域においては、シリンダ上室2Aの油液がピストンリング18の軸方向溝20によって形成されたオリフィス通路を通ってシリンダ下室2Bへ流れ、その流通抵抗によってオリフィス特性の減衰力が発生する。また、ピストン速度の高速域においては、ディスクバルブ14が開弁して、シリンダ上室2Aの油液が伸び側油液通路11を通ってシリンダ下室2Bへ流れ、バルブ特性の減衰力が発生する。このとき、ピストンロッド6がシリンダ2から退出した分の油液がリザーバ4からベースバルブ10の逆止弁23を開いてシリンダ下室2Bへ流れ、リザーバ4内のガスが膨張することによって、シリンダ2内の容積変化を補償する。
縮み行程時には、シリンダ2内のピストン5の摺動にともない、シリンダ下室2Bの油液がピストンリング18の軸方向溝20によって形成されたオリフィス通路を通ってシリンダ上室2Aへ流れる。また、ピストン速度の高速域においては、ディスクバルブ16が開弁して、シリンダ下室2Bの油液が縮み側油液通路12を通ってシリンダ上室2Aへ流れる。これと同時に、ピストンロッド6がシリンダ2内へ進入することによって、シリンダ下室2Bの油液がベースバルブ10の縮み側油路22を通ってリザーバ4へ流れるので、これらの流通抵抗によって発生する減衰力の合計が縮み行程時の減衰力となる。このとき、ピストンロッド6がシリンダ2内に侵入した分だけリザーバ4内のガスが圧縮されることによって、シリンダ2内の容積変化を補償する。
ピストンリング18の軸方向溝20によってオリフィス通路を形成したことにより、ディスクバルブ14、16及びシート部13、15にオリフィス通路を形成するための切欠を設ける必要がないので、切欠によるディスクバルブ14、16の耐久性の低下を防止することができ、また、シート部13、15にコイニング加工を施す必要がない。
ピストンリング18に適当数の軸方向溝20を設けることにより、所望のオリフィス特性を得ることができ、また、キャビテーションの発生を抑制して、キャビテーションによるスイッシュ音の発生を低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を付して、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、本実施形態では、ピストン5は、ピストンリングを装着せず、その外周部がシリンダ2の内壁に直接摺接する構造となっている。ピストン5の外周部には、複数(図示の例では4つ)の軸方向溝25が形成されており、これらの軸方向溝25とシリンダ2の内壁によって、シリンダ上下室2A、2B間を常時連通させるオリフィス通路が形成される。また、ピストン5のシリンダ2の内壁との摺接面には、摩擦低減のためにフッ素樹脂がコーティングされている。なお、軸方向溝25には、フッ素樹脂はコーティングされていない。
このように構成したことにより、ピストン5の外周部に形成した軸方向溝25とシリンダ2の内壁とによってオリフィス通路を形成することができ、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
次に、本発明の第3実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を付して、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図5及び図6に示すように、本実施形態では、ピストンリング18の軸方向溝20が省略され、代りに、ピストン5の外周部に、外周溝17よりも深い複数(図示の例では4つ)の軸方向溝26が形成されている。そして、外周溝17に嵌合されたピストンリング18の内周部と軸方向溝26とによって、シリンダ上下室2A、2B間を常時連通させるオリフィス通路が形成されている。
このように構成したことにより、外周溝17に嵌合されたピストンリング18の内周部と軸方向溝26とによって、オリフィス通路を形成することができ、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
なお、上記第1乃至第3実施形態では、本発明を油圧緩衝器に適用した場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、シリンダ内にピストンを摺動可能に嵌装したものであれば他のシリンダ装置にも同様に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る油圧緩衝器のピストンの平面図である。 図1に示すピストンの側面図である。 本発明の第2実施形態に係る油圧緩衝器のピストンの平面図である。 図3に示すピストンの側面図である。 本発明の第3実施形態に係る油圧緩衝器のピストンの平面図である。 図5に示すピストンの要部を拡大して示す図である。 本発明の一実施形態に係る油圧緩衝器の縦断面図である。
符号の説明
1 油圧緩衝器(シリンダ装置)、2 シリンダ、5 ピストン、18 ピストンリング、20 軸方向溝、25 軸方向溝、26 軸方向溝

Claims (4)

  1. 流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されて前記シリンダ内を2室に画成するピストンと、前記シリンダ内の2室を連通させるオリフィス通路とを備えたシリンダ装置において、
    前記ピストンの外周部に軸方向溝を設け、該軸方向溝によって前記オリフィス通路を形成したことを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記ピストンは、ピストンリングを有しており、該ピストンリングに前記軸方向溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 前記ピストンの外周部は、前記シリンダの内壁に直接摺接することを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
  4. 前記ピストンは、ピストンリングを有しており、該ピストンリングの内周部と前記軸方向溝とによって前記オリフィス通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
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