JP2005193945A - 箱の蓋 - Google Patents

Abstract

【課題】対向する部分を均等に引き上げて、容易に開くことができる蓋を提供する。
【解決手段】天壁１の外周各辺に側壁２，３を連設し、隣接する側壁２，３を連結片で繋ぎ合わせ、身Ｂに被せるようにした箱の蓋Ｌにおいて、対向する側壁３に、天壁１との稜部から下方へ切目線５を入れて摘み片６を設ける。これらの摘み片６を切り起こして摘むと、蓋Ｌの両側部分を均等に引き上げることができ、その際、摘み片６の抜け出した穴から空気が入るので、箱内の負圧が解消され、蓋Ｌを容易に開くことができる。
【選択図】図４

Description

この発明は、ギフト箱等の身に被せられる蓋であって、開けやすくしたものに関する。

一般に、ギフト箱は、図６に示すように、二重構造の周壁を有する身Ｂと、これに被せる蓋Ｌとから構成され、この蓋Ｌは、天壁５１の外周各辺に側壁５２，５３を連設し、隣接する側壁５２，５３を、その一方の側壁５２から延びる連結片５４で繋ぎ合わせたものとされている。

ところで、上記のような蓋Ｌを開ける際には、蓋Ｌの両側部分を均等に引き上げる必要があるが、蓋Ｌには、側壁５２，５３の下縁以外に指を掛ける部分がなく、この部分に指を掛けて引き上げると、身Ｂも共に持ち上げられて蓋Ｌを開けられない場合もある。

このため、蓋Ｌの両側面に手のひらを強く押し付けるようにして、手との間の抵抗で蓋Ｌを持ち上げるようにする場合が多いが、この方法では、手が滑りがちであり、作業性がよくないという問題がある。

そこで、この発明は、両側部分を均等に引き上げて、容易に開くことができる蓋を提供しようとするものである。

上記課題を解決するため、この発明は、天壁の外周各辺に側壁を連設し、隣接する側壁を繋ぎ合わせ、身に被せるようにした箱の蓋において、対向する側壁に、天壁との稜部から下方へ切目線を入れて摘み片を設けたのである。

このような箱の蓋は、摘み片を切り起こして摘むことにより、両側部分を均等に引き上げることができ、その際、摘み片の抜出穴から箱内に空気が入って負圧の発生が防止されるので、身から分離して容易に開くことができ、ギフト箱に適したものとなる。

以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。

図１に示すように、この厚紙製の蓋Ｌのブランクでは、長方形の天壁１の外周をなす一対の辺に側壁２が、他対の辺に側壁３がそれぞれ連設され、各側壁２の両側縁から連結片４が延出されている。

各側壁２には、天壁１との境界から中間部へかけて、鉤形の切目が断続する２本の切目線５が入れられ、その先端部間が切り抜かれて、摘み片６が設けられている。

上記のようなブランクから蓋Ｌを組み立てるには、図２に示すように、天壁１から側壁２，３を下方へ折り曲げ、連結片４を内側へ折り曲げて、側壁３の内面に貼り付ける。

このように組み立てた蓋Ｌを、図３に示すように、商品を収納した身Ｂに被せると、側壁２，３が身Ｂの周壁外面に沿い、天壁１で身Ｂの上面開口が覆われる。

そして、この蓋Ｌを開いて、身Ｂから商品を取り出す際には、摘み片６の先端に指を掛けて、図４に示すように、切目線５を切断しつつ、摘み片６を引き起こして摘み、蓋Ｌの両側部分を引き上げる。

このように、摘み片６を切り起こして摘むと、蓋Ｌの両側部分を均等に引き上げることができ、その際、摘み片６の抜け出した穴から空気が入るので、箱内の負圧が解消され、蓋Ｌを容易に開くことができる。

なお、摘み片６は、上記のような形状に限定されず、図５に示すように、切目線５を天壁１まで切り込ませ、摘み片６の基部が天壁１へ回り込むようにしてもよい。

この発明の実施形態に係る蓋のブランクを示す図 同上の組立状態を示す斜視図 同上の蓋を身に被せた状態を示す斜視図 同上の蓋を開く過程を示す斜視図 他の実施形態に係る蓋を示す斜視図 従来の身と蓋とから成る箱を示す斜視図

符号の説明

１ 天壁
２，３ 側壁
４ 連結片
５ 切目線
６ 摘み片

Claims (1)

1. 天壁の外周各辺に側壁を連設し、隣接する側壁を繋ぎ合わせ、身に被せるようにした箱の蓋において、対向する側壁に、天壁との稜部から下方へ切目線を入れて摘み片を設けたことを特徴とする箱の蓋。

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