JP2005192945A - 超音波処置用医療装置 - Google Patents

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典弘 山田
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浩良 渡辺
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Abstract

【課題】超音波振動による被検体内の体組織の乳化もしくは破砕などの処置を容易に行うこと。
【解決手段】超音波処置用医療装置において、給水チューブ47と、吸引チューブ48と、超音波振動子50を、挿入部23の先端部23dの各チャンネル43〜45から突出可能なように、前記挿入部23に設け、必要な処置動作に応じて、これら給水チューブ47、吸引チューブ48および超音波振動子50を、進退操作などによって挿入部23の先端部23dから適宜突出させて、給水、吸引または超音波振動などの所望の処置動作を行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被検体の体腔内に挿入されて、たとえばこの体腔内の被処置部の観察および被処置部における体組織の乳化もしくは破砕を行うことが可能な超音波処置用医療装置に関するものである。
従来の内視鏡用超音波処置具は、たとえば特許文献1に開示されるように、先端部にループを有する可撓性ワイヤをチャンネルに挿入して構成されている。そして、この超音波処置具では、術者の操作によって、操作部に内蔵された超音波振動子から発生する超音波振動を、この可撓性ワイヤに伝達させて、被検体内の被処置部の処置、たとえば被処置部における体組織を切断するなどの処置を行っていた。
また一方で、内視鏡用超音波処置具は、特許文献2に開示されるように、先端部にブレードの付いた超音波振動子を保持棒に固定し、これらをトラカールに挿入する構成のものもある。この超音波処置具では、超音波振動するブレードにより、被検体内の被処置部における体組織の切断などの処置を行っていた。
米国特許第6231578号明細書 特開平11−56867号公報
しかしながら、特許文献1に開示された超音波処置具では、先端がループ形状であるため、たとえばこのループで腫瘍を挟んで切除するので、このループより大きい腫瘍などを切除することができないという問題がある。また、この超音波処置具では、体腔内から突出していない腫瘍や血管などの切断および止血などの処置ができず、適用範囲が極めて限られたものであった。また、この超音波処置具では、超音波振動子で発生させた振動を長尺の可撓性プローブで伝達させるため、発熱などで振動エネルギーが損失し、先端のループでは所望の振動振幅が得られないこともある。さらに、軟性内視鏡と組み合わせて使用される可撓性プローブは、内視鏡を湾曲させた状態で超音波発振を行うため、軟性内視鏡の先端湾曲部に対応した部分以外においても、超音波プローブにかかる振動的応力は大きく、耐性面が劣る上に、チャンネルの内径を傷つける恐れがあった。
また、特許文献2に開示された超音波処置具では、上述した問題は解決できる可能性はあるが、保持棒は可撓性ではないので、軟性内視鏡では使用できない。また、保持棒は、超音波振動子の節位置以外に接続されているので、振動エネルギーが損失して、先端のブレードに所望の振動振幅が得られない可能性がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、超音波振動による被検体内の体組織の乳化・破砕などの処置を容易に行うことができる超音波処置用医療装置を提供することを目的とする。
また、この発明の他の目的は、より少ないチャンネル数で、超音波振動による被検体内の体組織の乳化・破砕などの処置を行うことができる超音波処置用医療装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる超音波処置用医療装置は、被検体の体腔内に挿入可能な挿入部を有する内視鏡と、前記挿入部の先端部に設けられ、超音波振動を発生する超音波振動子と、前記挿入部の先端部に、該先端部から突出可能に設けられ、前記超音波振動子からの超音波振動を前記被検体の被処置部へ伝達する振動伝達手段と、前記挿入部の先端部に設けられ、前記被処置部を照明光で照明する照明手段および前記被処置部を観察可能な観察手段と、前記挿入部の先端部に、該先端部から突出可能に設けられ、前記被処置部への給水を行う給水手段と、前記挿入部の先端部に、該先端部から突出可能に設けられ、前記被処置部から吸引を行う吸引手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる超音波処置用医療装置は、上記発明において、前記給水手段は、突出している先端部の一部が湾曲し、かつ前記先端部の中心位置が偏心して前記挿入部の長手方向に直行していることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる超音波処置用医療装置は、上記発明において、前記吸引手段は、突出している先端部の一部が湾曲し、かつ前記先端部の中心位置が偏心して前記挿入部の長手方向に直行していることを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる超音波処置用医療装置は、上記発明において、前記振動伝達手段は、中空の円筒形状を構成し、前記中空部分が前記給水手段を構成することを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる超音波処置用医療装置は、上記発明において、前記振動伝達手段は、中空の円筒形状を構成し、前記中空部分が前記吸引手段を構成することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる超音波処置用医療装置は、上記発明において、前記給水手段は、前記挿入部の円周方向に回転することを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる超音波処置用医療装置は、上記発明において、前記吸引手段は、前記挿入部の円周方向に回転することを特徴とする。
本発明にかかる超音波処置用医療装置は、被検体内に挿入される挿入部の先端部に、該先端部から突出可能に設けられた、超音波振動子と、給水手段と、吸引手段とを備え、処置手順に応じて、これら素子を適宜突出させて処置を行うので、超音波振動による被検体内の体組織の乳化・破砕などの処置を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる超音波処置用医療装置において、前記振動伝達手段は、中空の円筒形状を構成して、この中空部分が給水手段または吸引手段を構成するので、より少ないチャンネル数で、超音波振動による被検体内の体組織の乳化・破砕などの処置を行うことができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる超音波処置用医療装置の実施の形態を図1〜図14の図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
(実施の形態1)
図1は、内視鏡装置1を用いた本発明にかかる超音波処置用医療装置の構成の一例を示す全体構成図であり、図2は、図1に示した操作部の裏側を示す図である。図において、内視鏡装置1は、図示しない光源装置や表示装置と接続されるビデオスコープ2と、超音波処置具3と、ビデオスコープ2内に設けられた吸引チャンネルを介して吸引操作を行うための吸引装置4と、ビデオスコープ2内に設けられた給水チャンネルを介して給水操作を行うための給水装置5と、超音波処置具3に電流を供給する駆動装置6とから構成されている。なお、超音波処置具3と駆動装置6とは、信号線52によって接続されている。
ビデオスコープ2は、このスコープ操作部21の下方に設けられ、被検体内に挿入される細長の円筒形状の挿入部23と、前記挿入部23の基端側に設けられるスコープ操作部21とを備える。このスコープ操作部21の側面には、スコープ操作部21と光源装置や表示装置とを接続させる可撓性のユニバーサルコード21aが接続される。また、このスコープ操作部21の側面には、ユニバーサルコード21aと異なる位置に、挿入部23先端の湾曲動作の操作を行うための湾曲操作ノブ21bが突設されている。
また、スコープ操作部21の側面には、ビデオスコープ2内の吸引チャンネル内や給水チャンネルに、外部から吸引チューブ48と給水チューブ47を挿入するための吸引挿入口21cと、給水挿入口21dとが突設されている。吸引チューブ48の一端は、吸引装置4に接続され、他端は、吸引挿入口21cおよび吸引チャンネルを通って、挿入部23の先端部から突出可能に設けられる。給水チューブ47の一端は、給水装置5に接続され、他端は、給水挿入口21dおよび給水チャンネルを通って、挿入部23の先端部から突出可能に設けられる。なお、吸引チューブ48と給水チューブ47を挿入部23の先端部から突出させたり、挿入部23内に収納させたる操作は、術者が挿入口21c,21d近傍で所望のチューブを手動で、ビデオスコープ2内に挿入したり、引き出したりすることで、チューブがチャンネル内を進退させることで可能となる。また、図2に示しように、スコープ操作部21の側面で、湾曲操作ノブ21bの対向する位置には、吸引ボタン21gと、給水ボタン21hが設けられている。これらボタン21g,21hは、スコープ操作部21の方向に押下されると、吸引や給水、この押下を解除することにより吸引や給水が停止されるように構成されている。
また、このスコープ操作部21には、ビデオスコープ2を保持して固定するために、術者などが把持する把持部21eが設けられている。このスコープ操作部21において、挿入部23が取り付けられる取り付け側には、本発明にかかる超音波処置具3である鉗子を挿入するための鉗子挿入口21fが突設されている。図1では、超音波処置具3が鉗子挿入口21fに挿入されて、可撓性シース54を介して超音波処置具3を操作するための操作部31が鉗子挿入口21fから突出している状態を示している。
被検体内に挿入される挿入部23は、先端に設けられた硬質の先端部23dと、図示しないスコープ操作部21の操作によって湾曲動作を行う湾曲部と、柔軟性を有する可撓管などを備え、これらの部位は一列に連なるように構成されている。図3は、本発明にかかる超音波処置用医療装置の挿入部23の先端部23dにおける構成の実施の形態1を示す斜視図であり、図4は、図3のA−A断面を示す断面図である。これら図において、挿入部23の先端部23dには、先端に固定された照明系レンズからなる2つの照明窓40と、観察系レンズからなる1つの観察窓41と、一端が観察窓41に固定されたイメージガイドファイバ42とを備え、挿入部23内に設けられたイメージガイドファイバ42の他端は、ユニバーサルコード21a内を介して光源装置に接続されている。
照明窓40には、挿入部23内に設けられたライトガイドファイバの一端が設けられ、他端は、ユニバーサルコード21a内を介して光源装置に接続されている。この光源装置から出射された照明光を、ライトガイドファイバを通って、先端部23dの照明窓から外部、たとえば体腔内の被処置部に照射している。観察系レンズは、たとえば2枚のレンズ41a,41bで構成され、この体腔内の被処置部からの反射光を取り込んで、イメージガイドファイバ42に出射している。この出射された反射光は、イメージガイドファイバ42を通って、他端の表示装置に送られ、ここで被処置部の像を映し出すことにより、術者による被処置部の観察が可能となる。
挿入部23の先端部23dには、複数のチャンネル、たとえば3つのチャンネル43〜45が形成されており、各チャンネル43〜45には、超音波処置具3、給水チューブ47、吸引チューブ48が突出可能に内設されている。すなわち、これらチャンネルのうちの処置具チャンネル43には、超音波処置具3が、給水チャンネル44には、給水チューブ47が、吸引チャンネル45には、吸引チューブ48がそれぞれ内設されている。
超音波処置具3は、図1に示した操作部31と、図4の断面図に示す、先端に設けられた超音波振動子50と、この超音波振動子50を固定する円筒形状の硬性部材51と、超音波振動子50へ電気信号を入力させる信号線52と、超音波振動子50の後述する圧電素子および電極の水密を保つための隔壁53と、信号線52が挿入されて一端が硬性部材51と結合される可撓性シース54とから構成されている。なお、隔壁53は、硬性部材51と可撓性シース54の結合部に配置されている。また、可撓性シース54の他端は、操作部31に接続され、術者が可撓性シース54を手動で、ビデオスコープ2内に挿入したり、引き出したりすることで、挿入部23内を進退可能に移動している。たとえば、鉗子挿入口21fを介して内に可撓性シース54をビデオスコープ2内に挿入する。可撓性シース54を、挿入部23のチャンネル内を先端部23d方向に移動して、超音波振動子50と硬性部材51の一部を先端部23dから突出させ、超音波振動子50の超音波振動により処置を行う。また、この可撓性シース54を、挿入部23のチャンネル内を操作部21方向に移動させて、超音波振動子50と硬性部材51を先端部23d内に収納している。
超音波振動子50は、先端処置部50aと、超音波振動を先端処置部50aに伝達するホーン50bと、超音波振動子50を硬性部材51に固定するフランジ50cと、超音波振動を発生する圧電素子50dと、信号線52に接続されて圧電素子50dに電気信号を供給する電極50eと、裏打板50fとを備えている。この圧電素子50dには、信号線を介して上述した駆動装置6から電気信号が供給されており、圧電素子50dは、この電気信号を受けて超音波振動を発生する。発生した超音波振動は、絞り形状のホーン50bを通過することで、振動の振幅が拡大して、先端処置部50aに伝達される。フランジ50cは、振動の節位置に設けられ、硬性部材51の端部に固定される。
給水チューブ47は、可撓性の中空円筒管からなり、一端が先端部23dから突出可能に配置され、他端がスコープ操作部21を介して給水装置5に接続され、手動操作によって挿入部23内を進退可能に移動するように構成されている。たとえば、術者が、給水チューブ47をビデオスコープ2内に挿入すると、給水チューブ47が挿入部23の給水チャンネル44内を先端部23d方向に移動して、一端を先端部23dから突出させて、外部の給水装置5からの給水が可能になる。また、給水装置5からの給水を停止し、この給水チューブ47をビデオスコープ2内から引き出すと、給水チューブ47が挿入部23の給水チャンネル44内をスコープ操作部21方向に移動して、給水チューブ47を先端部23d内に収納する。このように、給水チューブ47は、給水チャンネル44を通して給水装置5から、生理食塩水や薬液などを体腔内の被処置部に供給することが可能となる。
吸引チューブ48は、可撓性の中空円筒管からなり、一端が先端部23dから突出可能に配置され、他端がスコープ操作部21を介して吸引装置4に接続され、手動操作によって挿入部23内を進退可能に移動するように構成されている。たとえば、術者が、吸引チューブ48をビデオスコープ2内に挿入すると、吸引チューブ48が挿入部23の吸引チャンネル45内を先端部23d方向に移動して、一端を先端部23dから突出させて、外部の吸引装置4による液体などの吸引が可能になる。また、吸引装置4による吸引を停止し、この吸引チューブ48をビデオスコープ2内から引き出すと、吸引チューブ48が挿入部23の吸引チャンネル45内をスコープ操作部21方向に移動して、吸引チューブ48を先端部23d内に収納する。このように、吸引チューブ48は、吸引チャンネル45を通して吸引装置4に、超音波処置具3の超音波処置により乳化・破砕した体組織や不要な体液などを排出することが可能となる。
操作部31は、図5に示すように、略円筒形状の操作部本体31aと、操作部本体31aの一端に設けられたリング部31bと、操作部本体31aの他端に設けられ、駆動装置6からの信号線52を可撓性シース54内に挿入するための二股の継手部31cと、操作部本体31aの側面に設けられ、駆動装置6からの電気信号供給および供給断を指示する指示ボタン31dとを備える。信号線52は、継手部31c内で屈曲され、可撓性シース36内に挿入されて、挿入部23先端に設けられた超音波振動子50と接続されており、これによって超音波振動子への電気信号の供給が可能になる。
また、内視鏡装置1は、先端部23d近傍の挿入部23内に湾曲駒55を備える。この湾曲駒55は、上述した湾曲操作ノブ21bに接続されており、この湾曲操作ノブ21bを操作することで、内視鏡装置1の挿入部23の先端を屈曲させることが可能となる。
次に、この超音波処置用医療装置の超音波処置の動作を図6〜図9の図面に基づいて説明する。ここで、図6は、図3に示した先端部において、給水チューブを突出させた状態を示す斜視図、図7は、同じく先端部において、超音波処置具を突出させた状態を示す斜視図、図8は、同じく先端部において、吸引チューブを突出させた状態を示す斜視図、図9は、超音波処置用医療装置の超音波処置手順を説明するための図である。
まず、先端部23dの照明窓40から外部に照明光が照射されている状態において、術者は、内視鏡装置1の挿入部23を、被検体の体腔内に挿入する。なお、この際には、給水チューブ47、吸引チューブ48および超音波処置具3は先端部23d内に収納された状態になっている。そして、挿入部23の先端部23dが体腔内の潰瘍などの被処置部に到ると、術者は、給水チューブ47をビデオスコープ2内に挿入する。この動作により、図6に示すように、給水チューブ47の一部が先端部23dから外部に突出するように移動し、さらに被処置部A近傍の所定位置まで給水チューブ47が突出される。次に、給水ボタン21hを押下すると、図9(a)に示すように、給水動作が開始されて給水装置5から給水チューブ47を介して生理食塩水を体腔内の被処置部Aに噴射する。そして、被処置部Aが所望の湿り気を有すると、給水ボタン21hの押下を解除して給水装置5からの給水を停止させ、給水チューブ47を後退させて、先端部23d内に収納する。
次に、術者は、可撓性シース54をビデオスコープ2内に挿入する。この操作により、図7に示すように、超音波処置具3の超音波振動子50を先端部23dから外部に突出させるように移動させる。さらに被処置部A近傍の所定位置まで超音波振動子50が突出されると、操作部31の指示ボタン31dをオン状態にする。これによって、駆動装置6から信号線を介して圧電素子50dに電気信号が供給されて、図9(b)に示すように、超音波振動子50の振動が発生する。この超音波振動によるキャビテーション効果により、被処置部Aの体組織は乳化もしくは破砕されることとなる。そして、被処置部A全体が所望の程度に乳化もしくは破砕されると、術者が、操作部31の指示ボタン31dをオフ状態に操作することで、操作部21は、超音波振動子50の超音波振動を停止させる。そして、可撓性シース54をビデオスコープ2から引き出して、超音波振動子50を先端部23d内に収納する。
次に、術者は、吸引チューブ48をビデオスコープ2内に挿入する。この動作により、図8に示すように、吸引チューブ48の一部を先端部23dから外部に突出させることができ、さらに乳化もしくは破砕された被処置部の体組織B近傍の所定位置まで吸引チューブ48が突出されると、吸引ボタン21gを押されている状態から戻す。これにより、図9(c)に示すように、吸引装置4が吸引チューブ48を介して乳化もしくは破砕された体組織Bを吸引する。そして、この体組織Bの吸引が終了すると、吸引ボタン21gを押下することで、吸引動作を停止させ、吸引チューブ48をビデオスコープ2から引き出して、挿入部23の先端部23d内に収納する。術者は、これら一連の動作を観察窓41から送られてくる被処置部の像とともに観察しながら行うことができる。
なお、この実施の形態では、給水チューブ47、吸引チューブ48および超音波振動子50を別々に外部に突出させるように動作させたが、本発明はこれに限らず、これらの全部または所望の2つを、必要な処置に応じて同時に突出させて動作させることも可能である。
このように、この実施の形態では、超音波処置用医療装置の給水チューブ、吸引チューブおよび超音波振動子を、挿入部の先端部の各チャンネルから突出可能なように、前記挿入部に設け、必要な処置に応じて、これら給水チューブ、吸引チューブおよび超音波振動子を挿入部の先端部から適宜突出させて、所望の処置動作を行なわせるので、超音波振動による被検体内の体組織の乳化・破砕などの処置を容易に行うことができる。
(実施の形態2)
図10は、図1に示した超音波処置用医療装置の挿入部の先端部における構成の実施の形態2を示す斜視図であり、図11は、図10に示した先端部において、吸引チューブのみが突出した状態を示す斜視図である。なお、以下の図において、実施の形態1と同様の構成部分に関しては、説明の都合上、同一符号を付記するものとする。
この実施の形態2において、実施の形態1と異なる点は、挿入部23の先端部23dから突出した吸引チューブ48の一部が湾曲し、かつこの先端部の中心位置が偏心して、挿入部23の長手方向に直行している点と、吸引チューブ48が挿入部23の円周方向に回転する点である。
この吸引チューブ48の回転は、たとえば術者が、手動で吸引チューブ48を右回転または左回転させる操作を行うことで、吸引チューブ48が挿入部23の吸引チャンネル45内でこの回転に連動して、図11に図示した矢印のように右回転または左回転するものである。
この実施の形態では、実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、湾曲した吸引チューブ48の先端が回転するので、内視鏡装置1の先端部23dが屈曲によって移動する範囲よりも広い範囲で吸引動作を行うことができる。また、この実施の形態では、内視鏡装置1の先端部23dを屈曲させずに、すなわち観察する術者の視点を変えることなく、吸引場所を変更することが可能となって、正確に乳化あるいは破砕された体組織の吸引動作を行うことができる。
なお、本発明では、吸引チューブに限らず、給水チューブの一部を湾曲させ、かつこの先端部の中心位置が偏心して、挿入部23の長手方向に直行するとともに、給水チューブが挿入部の円周方向に回転するように構成することも可能である。
(実施の形態3)
図12は、図1に示した超音波処置用医療装置の挿入部の先端部における構成の実施の形態3を示す斜視図であり、図13は、図12のB−B断面を示す断面図である。この実施の形態において、超音波処置具3は、実施の形態1と同様の硬性部材51、信号線52、隔壁53、可撓性シース54の他に、長手方向の中心軸に処置用管56を有する中空の超音波振動子50と、この処置用管56に接続される処置用チューブ57とを備える。
処置用管56は、先端処置部50aから裏打板50fまでの超音波振動子50の長手方向の中心軸上に開口した孔によって形成されており、処置用チューブ57は、一端がこの処置用管56の後端に接続され、他端が隔壁53を貫通して可撓性シース54内および操作部21を介して、吸引装置4に接続されている。この構成により、処置用管56から流入してくる乳化あるいは粉砕された体組織や不要な体液などは、処置用チューブ57を通過して、超音波処置用医療装置の外部に排出することが可能となる。
このように、この実施の形態では、超音波振動子内に処置用管を形成し、この処置用管を用いて体組織などを吸引して排出するので、吸引チャンネルが不要となり、より少ないチャンネル数で、超音波振動による被検体内の体組織の乳化・破砕などの処置を行うことができる。
なお、本発明は、これに限らず、たとえば適用する被処置部によっては、吸引チャンネルに吸引チューブを挿入し、処置用チューブ57を吸引装置の代わりに給水装置5に接続させて、処置用管56から生理食塩水や薬液などを供給するように構成することも可能である。
(実施の形態4)
図14は、図1に示した超音波処置用医療装置の挿入部の先端部における構成の実施の形態4を示す斜視図である。この実施の形態では、実施の形態2と3を組み合わせて挿入部の先端部を構成している。すなわち、この実施の形態では、挿入部23の先端部23dから突出した吸引チューブ48の一部が湾曲し、かつこの先端部の中心位置が偏心して、挿入部23の長手方向に直行するとともに、吸引チューブ48の先端が挿入部23の円周方向に回転するように構成している。さらに、この実施の形態では、処置用チューブ57を給水装置5に接続させて、処置用管56から外部(被処置部)に生理食塩水や薬液などを供給するように構成している。
このように、この実施の形態では、吸引チューブの先端を回転可能に構成するとともに、超音波振動子内に処置用管を形成して被処置部に給水を行うので、実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
(付記1)
被処置部を観察可能な光学系および複数のチャンネルを有する内視鏡と、前記チャンネルに挿入可能な、先端に超音波振動子を装着した超音波処理具と、前記チャンネルに挿入可能な給水チューブおよび吸引チューブと、を備えたことを特徴とする超音波処置用医療装置。
(付記2)
被処置部を観察可能な光学系および複数のチャンネルを有する内視鏡と、前記チャンネルに挿入可能な上に、先端に吸引管を有する中空超音波振動子を装着した超音波処置具と、前記チャンネルに挿入可能な給水チューブと、を備えたことを特徴とする超音波処置用医療装置。
(付記3)
付記1に記載の超音波処置用医療装置を用いた処置方法において、給水チューブから被検体内の被処置部に生理食塩水もしくは薬液を供給した後、超音波処置具による超音波振動で、前記被処置部を乳化および、または粉砕し、該乳化および、または粉砕した前記被検体内の組織を吸引チューブで吸引することを特徴とする超音波処置用医療装置を用いた処置方法。
(付記4)
付記2に記載の超音波処置用医療装置を用いた処置方法において、給水チューブから被検体内の被処置部に生理食塩水もしくは薬液を供給した後、超音波処置具による超音波振動で、前記被処置部を乳化および、または粉砕し、該乳化および、または粉砕した前記被検体内の組織を前記超音波処置具に設けられた吸引管で吸引することを特徴とする超音波処置用医療装置の処置方法。
内視鏡装置を用いた本発明にかかる超音波処置用医療装置の構成の一例を示す全体構成図である。 図1に示した操作部の裏側を示す図である。 図1に示した超音波処置用医療装置の挿入部の先端部における構成の実施の形態1を示す斜視図である。 図3のA−A断面を示す断面図である。 図1に示した超音波処置具の操作部の一例の構成を示す斜視図である。 図3に示した先端部において、給水チューブを突出させた状態を示す斜視図である。 同じく先端部において、超音波処置具を突出させた状態を示す斜視図である。 同じく先端部において、吸引チューブを突出させた状態を示す斜視図である。 超音波処置用医療装置の超音波処置手順を説明するための図である。 図1に示した超音波処置用医療装置の挿入部の先端部における構成の実施の形態2を示す斜視図である。 図10に示した先端部において、吸引チューブのみが突出した状態を示す斜視図である。 図1に示した超音波処置用医療装置の挿入部の先端部における構成の実施の形態3を示す斜視図である。 図12のB−B断面を示す断面図である。 図1に示した超音波処置用医療装置の挿入部の先端部における構成の実施の形態4を示す斜視図である。
符号の説明
1 内視鏡装置
2 ビデオスコープ
3 超音波処置具
4 吸引装置
5 給水装置
6 駆動装置
21 スコープ操作部
21a ユニバーサルコード
21b 湾曲操作ノブ
21c 吸引挿入口
21d 給水挿入口
21e 把持部
21f 鉗子挿入口
21g 吸引ボタン
21h 給水ボタン
23 挿入部
23d 先端部
31 操作部
31a 操作部本体
31b リング部
31c 継手部
31d 指示ボタン
36 可撓性シース
40 照明窓
41 観察窓
41a,41b レンズ
42 イメージガイドファイバ
43 処置具チャンネル
44 給水チャンネル
45 吸引チャンネル
47 給水チューブ
48 吸引チューブ
50 超音波振動子
50a 先端処置部
50b ホーン
50c フランジ
50d 圧電素子
50e 電極
50f 裏打板
51 硬性部材
52 信号線
53 隔壁
54 可撓性シース
55 湾曲駒
56 処置用管
57 処置用チューブ
A 被処置部
B 体組織

Claims (7)

  1. 被検体の体腔内に挿入可能な挿入部を有する内視鏡と、
    前記挿入部の先端部に設けられ、超音波振動を発生する超音波振動子と、
    前記挿入部の先端部に、該先端部から突出可能に設けられ、前記超音波振動子からの超音波振動を前記被検体の被処置部へ伝達する振動伝達手段と、
    前記挿入部の先端部に設けられ、前記被処置部を照明光で照明する照明手段および前記被処置部を観察可能な観察手段と、
    前記挿入部の先端部に、該先端部から突出可能に設けられ、前記被処置部への給水を行う給水手段と、
    前記挿入部の先端部に、該先端部から突出可能に設けられ、前記被処置部から吸引を行う吸引手段と、
    を備えることを特徴とする超音波処置用医療装置。
  2. 前記給水手段は、突出している先端部の一部が湾曲し、かつ前記先端部の中心位置が偏心して前記挿入部の長手方向に直行していることを特徴とする請求項1に記載の超音波処置用医療装置。
  3. 前記吸引手段は、突出している先端部の一部が湾曲し、かつ前記先端部の中心位置が偏心して前記挿入部の長手方向に直行していることを特徴とする請求項1に記載の超音波処置用医療装置。
  4. 前記振動伝達手段は、中空の円筒形状を構成し、前記中空部分が前記給水手段を構成することを特徴とする請求項1に記載の超音波処置用医療装置。
  5. 前記振動伝達手段は、中空の円筒形状を構成し、前記中空部分が前記吸引手段を構成することを特徴とする請求項1に記載の超音波処置用医療装置。
  6. 前記給水手段は、前記挿入部の円周方向に回転することを特徴とする請求項1または2に記載の超音波処置用医療装置。
  7. 前記吸引手段は、前記挿入部の円周方向に回転することを特徴とする請求項1または2に記載の超音波処置用医療装置。
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