JP2005192037A - 送受信装置の光軸合せ装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作で送受信機の位置決めを行うことができる送受信装置の光軸合せ装置と方法を提供する。
【解決手段】向かい合せに配置された第1および第2の送受信機と、第1の送受信機40に配設され、第2の送受信機17に向って起動用光ビーム33および停止用光ビーム34を発射する光ビーム発射装置41と、第2の送受信機に配設され、起動用光ビーム33を感知したとき駆動信号を出力するスタートセンサ26と、第2の送受信機に配設され、停止用光ビームを感知したとき停止信号を出力するストップセンサ29と、第2の送受信機を回動する回動機構12と、駆動信号により回動機構を駆動させる装置および停止信号により回動機構の駆動を停止させる装置を有する制御機構とを備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】向かい合せに配置された第1および第2の送受信機と、第1の送受信機40に配設され、第2の送受信機17に向って起動用光ビーム33および停止用光ビーム34を発射する光ビーム発射装置41と、第2の送受信機に配設され、起動用光ビーム33を感知したとき駆動信号を出力するスタートセンサ26と、第2の送受信機に配設され、停止用光ビームを感知したとき停止信号を出力するストップセンサ29と、第2の送受信機を回動する回動機構12と、駆動信号により回動機構を駆動させる装置および停止信号により回動機構の駆動を停止させる装置を有する制御機構とを備えた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、2箇所以上に設置された送受信機の光軸合せを容易に行う送受信装置の光軸合せ装置および方法に関する。
数百m〜数千mほど離れた2箇所に、赤外線通信システムの2つの送受信機を向かい合わせに配置し、両送受信機間で通信を行うといったことが実現している。この場合に、対向する両送受信機どうしがそれぞれ相手方の送受信機に向けて、赤外線を正確に発射できるように位置決めすることが必要になる。
従来、この位置決めをする際には、一方から相手方に信号を送信し、相手方から応答信号が返ってくるのを検出して送受信レベルの最適化を計ったり、また、双眼鏡等で予め大まかに送受信機の向きを確認し、その後、望遠レンズ等を備えた照準機を利用して送受信機の正確な向きを調整するようにしていた(特許文献1)。
特開平9−26840号公報
従来、この位置決めをする際には、一方から相手方に信号を送信し、相手方から応答信号が返ってくるのを検出して送受信レベルの最適化を計ったり、また、双眼鏡等で予め大まかに送受信機の向きを確認し、その後、望遠レンズ等を備えた照準機を利用して送受信機の正確な向きを調整するようにしていた(特許文献1)。
ところで、上記した従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。すなわち、一方から相手方に信号を送信し、相手方から応答信号が返ってくるのを検出して送受信レベルの最適化を計る方法は、時間がかかり効率的でない。また、双眼鏡や望遠レンズ等を持つ照準機を利用する方法は、その操作に非常に高度な技術を必要とし、また、両送受信機の各設置箇所でそれぞれ無線で連絡をとりながら位置修正作業を行わなければならず、調整技能を有する2名以上の人手を要していた。
本発明は、上記の点に着目してなされたもので、1人でも簡単な操作で、向かい合う2台の送受信機の位置決めを行うことができる送受信装置の光軸合せ装置と方法を提供することを目的とする。
本発明は次の構成により上記課題を解決する。
〈構成1〉
向かい合せに配置された第1および第2の送受信機と、上記第1の送受信機に配設され、上記第2の送受信機に向って起動用光ビームおよび停止用光ビームを発射する光ビーム発射装置と、上記第2の送受信機に配設され、上記起動用光ビームを感知したとき起動信号を出力するスタートセンサと、上記第2の送受信機に配設され、上記停止用光ビームを感知したとき停止信号を出力するストップセンサと、上記第2の送受信機を回動する回動機構と、上記起動信号により上記回動機構を起動させる装置および上記停止信号により上記回動機構の駆動を停止させる装置を有する制御機構とを備えたことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
向かい合せに配置された第1および第2の送受信機と、上記第1の送受信機に配設され、上記第2の送受信機に向って起動用光ビームおよび停止用光ビームを発射する光ビーム発射装置と、上記第2の送受信機に配設され、上記起動用光ビームを感知したとき起動信号を出力するスタートセンサと、上記第2の送受信機に配設され、上記停止用光ビームを感知したとき停止信号を出力するストップセンサと、上記第2の送受信機を回動する回動機構と、上記起動信号により上記回動機構を起動させる装置および上記停止信号により上記回動機構の駆動を停止させる装置を有する制御機構とを備えたことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
光ビーム発射装置から発射される起動用光ビームは、起動信号を含む赤外光ビームである。スタートセンサは起動用光ビームを受光すると、制御機構に起動信号を出力する。停止用光ビームは、送受信機を回動させて光軸合せができると、ストップセンサにより検出される。ストップセンサは、停止用光ビームを検出すると停止信号を出力する。回動機構は起動信号により起動させられて停止信号により停止する。したがって、作業者は一方の送受信機側から他方の送受信機に向けて起動用光ビームを発射するだけでよい。すなわち、向かい合せに配置された2つの送受信機の一方側において、1人の作業者でも光軸合せを行うことができる。
〈構成2〉
構成1に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、上記第2の送受信機に、上記停止用光ビームを透過させ、かつ開口向きが回動面に対してほぼ直交する方向に向いたスリットおよび上記スタートセンサを配設したスリット板と、上記ストップセンサを配設し、かつ上記スリットを透過した上記停止用光ビームを受光するセンサ板とを適当間隔を置いて配置したセンサ箱を付設したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
構成1に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、上記第2の送受信機に、上記停止用光ビームを透過させ、かつ開口向きが回動面に対してほぼ直交する方向に向いたスリットおよび上記スタートセンサを配設したスリット板と、上記ストップセンサを配設し、かつ上記スリットを透過した上記停止用光ビームを受光するセンサ板とを適当間隔を置いて配置したセンサ箱を付設したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
第1の送受信機に対面する側にスリット板を配置し、その後方にセンサ板を配置する。センサ箱のスリット板とセンサ板との間は遮蔽されて暗所とされていることが好ましいが、必ずしも完全な暗所でなくともよい。すなわち、スリットから透過した光ビームがセンサ板に投射されたとき、ストップセンサがそれを実質的に感知できればよい。第2の送受信器とスリットとストップセンサとが直線上に並んだときにスリットを透過した前記停止用光ビームがストップセンサに検出されるから、正確に光軸合せができる。また、開口向きが回動面に対してほぼ直交する方向に向いたスリットを使用するとよい。こうすれば、スリットが光ビームを横切ったとき、必ず光ビームがストップセンサに入射する。
〈構成3〉
構成1又は2に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、上記第2の送受信機を支承する架台と上記架台を水平面で回動する回転軸とを設け、上記回転軸を上記回動機構に連結したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
構成1又は2に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、上記第2の送受信機を支承する架台と上記架台を水平面で回動する回転軸とを設け、上記回転軸を上記回動機構に連結したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
送受信機を、架台を介して水平面で回動する機構である。
〈構成4〉
構成1に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、上記第2の送受信機に、上記停止用光ビームを透過させるスリットおよび上記スタートセンサを配設したスリット板と、上記ストップセンサを配設し、かつ上記スリットを透過した上記停止用光ビームを受光するセンサ板とを適当間隔を置いて配置したセンサ箱の2つを、各スリット板のスリットの開口向きが異なるように付設し、一方のセンサ箱のスタートセンサおよびストップセンサからの信号出力により上記第2の送受信機を水平面で回動駆動する第1の回動機構と、他方のセンサ箱のスタートセンサおよびストップセンサからの信号出力により上記第2の送受信機を垂直面で回動駆動する第2の回動機構とを設けたことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
構成1に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、上記第2の送受信機に、上記停止用光ビームを透過させるスリットおよび上記スタートセンサを配設したスリット板と、上記ストップセンサを配設し、かつ上記スリットを透過した上記停止用光ビームを受光するセンサ板とを適当間隔を置いて配置したセンサ箱の2つを、各スリット板のスリットの開口向きが異なるように付設し、一方のセンサ箱のスタートセンサおよびストップセンサからの信号出力により上記第2の送受信機を水平面で回動駆動する第1の回動機構と、他方のセンサ箱のスタートセンサおよびストップセンサからの信号出力により上記第2の送受信機を垂直面で回動駆動する第2の回動機構とを設けたことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
1つの送受信機に、2つのセンサ箱を、各スリット板のスリットの開口向きが異なるように設けて、送受信機を水平面と垂直面の両面で回動できるようにしたものである。
〈構成5〉
構成1ないし4のいずれかに記載の送受信装置の光軸合せ装置において、上記第2の送受信機に、上記停止用光ビームを、上記他方の送受信機の所定位置に配置したストップセンサで受信したとき、上記第1の送受信機に対して軸合せ完了通知を送信する発光体を付設したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
構成1ないし4のいずれかに記載の送受信装置の光軸合せ装置において、上記第2の送受信機に、上記停止用光ビームを、上記他方の送受信機の所定位置に配置したストップセンサで受信したとき、上記第1の送受信機に対して軸合せ完了通知を送信する発光体を付設したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。
発光体としては、例えば、インタフェースを介して駆動される発光素子を使用する。その光信号は、適当なパターンで点滅する信号であって、向かい合せに配置された送受信機側のオペレータが肉眼で認識できるようなものであることが好ましい。第1の送受信機側に待機しているオペレータは軸合せ制御の終了を認識すると光ビームの送信を停止させる。
〈構成6〉
一方の送受信機側から、対向する他方の送受信機に向って起動用光ビームを発射し、上記起動用光ビームを、上記他方の送受信機の所定位置に配置したスタートセンサで受信したとき、上記他方の送受信機が回動を開始し、次いで、上記一方の送受信機側から上記他方の送受信機に向って停止用光ビームを発射し、上記停止用光ビームを、上記他方の送受信機の所定位置に配置したストップセンサで受信したとき、上記他方の送受信機が回動を停止するようにすることを特徴とする送受信装置の光軸合せ方法。
一方の送受信機側から、対向する他方の送受信機に向って起動用光ビームを発射し、上記起動用光ビームを、上記他方の送受信機の所定位置に配置したスタートセンサで受信したとき、上記他方の送受信機が回動を開始し、次いで、上記一方の送受信機側から上記他方の送受信機に向って停止用光ビームを発射し、上記停止用光ビームを、上記他方の送受信機の所定位置に配置したストップセンサで受信したとき、上記他方の送受信機が回動を停止するようにすることを特徴とする送受信装置の光軸合せ方法。
上記送受信装置の光軸合せ装置等を使用して光軸合せを実施する方法である。
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
図1は実施例1の光軸合せを行う送受信装置を示す図である。
図1において、100m〜2000mほど離れた2箇所に、赤外線通信システムの2つの送受信機17、40が向かい合わせに配置されている。送受信機17、40は、それぞれ送信機31、42と受信機32、43を内蔵している。一方の送受信機40の上に、他方の送受信機17に向って起動用光ビーム33および停止用光ビーム34(図5)を発射する光ビーム発射装置41が付設されている。他方の送受信機17の上には、起動用光ビーム33および停止用光ビーム34を感知する機能を備えたセンサ箱18が付設されている。
図1において、100m〜2000mほど離れた2箇所に、赤外線通信システムの2つの送受信機17、40が向かい合わせに配置されている。送受信機17、40は、それぞれ送信機31、42と受信機32、43を内蔵している。一方の送受信機40の上に、他方の送受信機17に向って起動用光ビーム33および停止用光ビーム34(図5)を発射する光ビーム発射装置41が付設されている。他方の送受信機17の上には、起動用光ビーム33および停止用光ビーム34を感知する機能を備えたセンサ箱18が付設されている。
図2、図3は他方の送受信機17およびその上に設置されたセンサ箱18等を、それぞれ正面および側面から示している。
これらの図において、送受信機17は架台14により支承されている。架台14は、送受信機17の両側面を支える腕部15と回転軸13を有するスタンド11を備えており、回転軸13を中心として水平面で回転するように構成されている。スタンド11には設置するときに使用する取付ボルト挿入孔が設けられている。
これらの図において、送受信機17は架台14により支承されている。架台14は、送受信機17の両側面を支える腕部15と回転軸13を有するスタンド11を備えており、回転軸13を中心として水平面で回転するように構成されている。スタンド11には設置するときに使用する取付ボルト挿入孔が設けられている。
回転軸13の下部は回動機構12を介してスタンド11に結合されている。この回動機構12は、周知の歯車伝動装置やこれを駆動する電動モータ等を備え、あるいは周知の歯車伝動装置を手動の回動駆動力により回転軸13、すなわち架台14を水平面で回動するように構成されている。架台14の回動により、それに装着された送受信機17も同時に水平面で回動するようにされている。
図4はセンサ箱18の説明図である。図4に示すように、センサ箱18は、前述した光ビーム発射装置41から発射された停止用光ビームを透過させるスリット25およびスタートセンサ26を配設したスリット板27と、ストップセンサ29を配設し、かつスリット25を透過した停止用光ビーム34を受光するセンサ板28とを適当間隔を置いて配置してなるものである。スリット25の開口の向きは垂直方向にされている。
スリット25とストップセンサ29とは、対向する位置、すなわち、スリット板27の正面よりスリット25を見たとき、スリット板27を通してストップセンサ29が見える位置にそれぞれ対向配置されている。スリット板27とセンサ板28との間は板体により包囲されて暗所とされている。
スタートセンサ26は光ビーム発射装置41から発射される起動用光ビーム33を感知したとき駆動信号を出力し、ストップセンサ29は光ビーム発射装置41から発射される停止用光ビーム34を感知したとき停止信号を出力するものである。
図2に示す回動機構12は、センサ箱18のスタートセンサ26から出力される駆動信号を受信したときスイッチオンされて架台14を回動し、ストップセンサ29から出力される停止信号を受信したときスイッチオフされて架台14の回動を停止するようにされている。センサ箱18と回動機構12は、リード線22により通信可能に接続されている。
センサ箱18と回動機構12の間には、スタートセンサ26から出力される駆動信号により回動機構12を駆動させる装置と、ストップセンサ29から出力される停止信号により回動機構12の駆動を停止させる装置とを有する制御機構が設けられている。
センサ箱18と回動機構12の間には、スタートセンサ26から出力される駆動信号により回動機構12を駆動させる装置と、ストップセンサ29から出力される停止信号により回動機構12の駆動を停止させる装置とを有する制御機構が設けられている。
次に、上記した装置の使用状況を、図1、図5、図6で説明する。
先ず、図1に示すように、向かい合せに配置された2台の送受信機17、40のうち、第1の送受信機40に付設された光ビーム発射装置41から、対向する第2の送受信機17に向って起動用光ビーム33を発射する。この起動用光ビーム33をセンサ箱18のスリット板27のスタートセンサ26が受信したとき、回動機構12が駆動されて送受信機17が回動を開始する。送受信機17の回動開始の際は、送受信機17が一旦、始動位置まで回動し、そこから回動を開始するようになる。このときは、起動用光ビーム33の発射は停止している。
先ず、図1に示すように、向かい合せに配置された2台の送受信機17、40のうち、第1の送受信機40に付設された光ビーム発射装置41から、対向する第2の送受信機17に向って起動用光ビーム33を発射する。この起動用光ビーム33をセンサ箱18のスリット板27のスタートセンサ26が受信したとき、回動機構12が駆動されて送受信機17が回動を開始する。送受信機17の回動開始の際は、送受信機17が一旦、始動位置まで回動し、そこから回動を開始するようになる。このときは、起動用光ビーム33の発射は停止している。
次いで、光ビーム発射装置41から対向する送受信機17に向って停止用光ビーム34が発射される。このとき、送受信機17が所定の状態から変位していて他の送受信機40と光軸が合わない状態となっている場合にはセンサ箱18が図5に示される状態となる。すなわち、図5に示すように、スリット板27のスリット25を通過した停止用光ビーム34は、センサ板28に到達してもその照射面35がストップセンサ29に合致していない。
ところが、停止用光ビーム34がスリット板27に照射した状態で送受信機17と共にセンサ箱18が回動しているため、停止用光ビーム34の照射面35が、図6に示すように、ストップセンサ29に合致するようになる。このとき、ストップセンサ29が停止用光ビームを感知して停止信号を出力し、回動機構12を動作して送受信機17の回動を瞬時に停止させる。起動用光ビーム33はスタートセンサ26に読み取らせる起動信号を含む赤外光ビームであるが、停止用光ビーム34は何の信号も含まれていない赤外光ビームでよい。
図7は、実施例2の送受信機を正面からみた図、図8は同送受信機に付設されたセンサ箱を示す図である。
この実施例は、図7に示すように、1つの送受信機17に、2つのセンサ箱18A、18Bを設けて、送受信機17を水平面および垂直面の両面で回動できるようにしたものである。図7には図4に示した構造と同一部分には同一符号を付している。
この実施例は、図7に示すように、1つの送受信機17に、2つのセンサ箱18A、18Bを設けて、送受信機17を水平面および垂直面の両面で回動できるようにしたものである。図7には図4に示した構造と同一部分には同一符号を付している。
図7において、送受信機17は、その両側面に配された回転軸30と腕部15を介して架台14に支承され、回転軸30を中心として垂直面で回転できるようにされている。回転軸30には回動機構16が結合されている。回動機構16は、周知の歯車伝動装置やこれを駆動する電動モータ等を備え、あるいは周知の歯車伝動装置を手動の回動駆動力により回転軸30を回動するものである。センサ箱18Bと回動機構16は、リード線21により通信可能に接続されている。
架台14は、前述したように、送受信機17の両側面を支える腕部15と回転軸13を有するスタンド11を備えており、回転軸13を中心として回転するように構成されている。回転軸13は回動機構12に結合されている。
架台14は、前述したように、送受信機17の両側面を支える腕部15と回転軸13を有するスタンド11を備えており、回転軸13を中心として回転するように構成されている。回転軸13は回動機構12に結合されている。
図8において、2つのセンサ箱18A、18Bは、それぞれスリット25A、25Bおよびスタートセンサ26A、26Bを配設したスリット板27A、27Bと、ストップセンサ29A、29Bを配設したセンサ板28A、28Bとを適当間隔を置いて配置してなるものであり、図4に示したセンサ箱18と同一機能を有している。また、スリット25Aとストップセンサ29A、スリット25Bとストップセンサ29Bも、図4に示したセンサ箱18と同様にそれぞれ同一位置に対向配置されている。
この実施例においては、2つのセンサ箱18A、18Bは、各スリット板27A、27Bのスリット25A、25Bの開口向きが異なるようにして配置されている。すなわち、スリット25Aの開口向きは垂直方向とされ、スリット25Bの開口向きは水平方向とされている。
上記した装置では、センサ箱18Aに起動用光ビーム33を発射して実施例1と同様の動作が行われて回転軸13が回動し水平面での光軸合せを行う。この水平面での光軸合せを行った後に、上下方向の光軸外れが生じている場合には、センサ箱18Bに向けて起動用光ビーム33を発射して垂直面での光軸合せを行う。
この垂直面での光軸合せには、前述した水平面での光軸合せとほぼ同様の動作が行われる。すなわち、センサ箱18Bに光ビーム発射装置41から起動用光ビーム33を発射する。この起動用光ビーム33をスタートセンサ26Bで受信したとき、回動機構16が駆動して回転軸30を回転させ、送受信機17を垂直面で回動させる。次いで、光ビーム発射装置41から停止用光ビーム34を発射する。この停止用光ビーム34を、ストップセンサ29Bで受信したとき、直ぐに回動機構16の駆動を止め回転軸30を介して送受信機17の回動を停止するようにする。
図9は上記の装置の動作制御用回路例を示すブロック図である。
この回路は、装置内部の任意の箇所に組み込まれる。上記の実施例で説明したような装置は見通しのよいところに設置されるから、様々な光信号が外部から入射する。そこで、装置の誤動作を防ぐために、スタート信号が入射したときのみ装置が起動するように設計してある。スタートセンサ26はこの起動制御のためのセンサである。その出力信号は、インタフェース41を介して起動信号検出手段43に入力するように構成されている。
この回路は、装置内部の任意の箇所に組み込まれる。上記の実施例で説明したような装置は見通しのよいところに設置されるから、様々な光信号が外部から入射する。そこで、装置の誤動作を防ぐために、スタート信号が入射したときのみ装置が起動するように設計してある。スタートセンサ26はこの起動制御のためのセンサである。その出力信号は、インタフェース41を介して起動信号検出手段43に入力するように構成されている。
なお、起動用光ビーム33と停止用光ビーム34というように区別をしたのは装置の誤動作を防止するためである。例えば、向かい合せに配置された送受信機から、軸合せを要求するための信号として、他の信号と区別できるような光ビームが受信できればよい。その光ビームを受信して動作を開始し、自動的に動作を終了すればよい。この実施例では、向かい合せに配置された送受信機から、軸合せ制御のために起動用光ビーム33と停止用光ビーム34を兼ねた所定の光ビームが送信される例を説明する。
ストップセンサ29は軸合せ制御のためのセンサである。その出力信号は、インタフェース42を介して停止用光ビーム検出手段44に入力するように構成されている。回動制御手段45は、回動制御のための演算処理を実行するコンピュータプログラムである。図9に示す各手段は、いずれもコンピュータに所定の動作を実行させるコンピュータプログラムである。回動制御手段45には、水平回転ドライバ46と、垂直回転ドライバ47を介して、モータ48、49が接続されている。モータ48は水平回転機構を駆動するための、例えばステッピングモータである。モータ49は垂直回転機構を駆動するための、同様のステッピングモータである。
以上の構成の回路において、スタートセンサ26からインタフェース41を介して一定のパターンの起動信号が受け入れられたとき、起動信号検出手段43は、起動指示を回動制御手段45に出力する。回動制御手段45は、水平回転ドライバ46と、垂直回転ドライバ47とに回転範囲を指定するためのデータを送信する。いずれも、上死点と下死点を指定する数値データでよい。次に、先ず、水平回転機構を駆動するモータ48が、水平回転機構を上死点と下死点間で首振り式に回動させる。ストップセンサ29により停止用光ビーム34が検出されると、その出力信号は、インタフェース42を介して停止用光ビーム検出手段44に入力する。
その後、停止用光ビーム検出手段44が回動制御手段45に停止信号を送出する。この時点で、水平方向の光軸合せが完了するから、回動制御手段45は、モータ48の動作を停止させる。続いて、垂直回転機構を駆動するモータ49を起動する。モータ49は、垂直回転機構を上死点と下死点間で首振り式に回動させる。ストップセンサ29により停止用光ビーム34が検出されると、その出力信号は、インタフェース42を介して停止用光ビーム検出手段44に入力する。その後、停止用光ビーム検出手段44が回動制御手段45に停止信号を送出する。これで、水平方向と垂直方向の光軸合せが完了したから、回動制御手段45は、モータ48の動作を停止させる。
最後に、回動制御手段45は、インタフェース51を介して発光素子52を駆動して、向かい合せに配置された送受信機に対して軸合せ完了通知を送信する。その光信号は、適当なパターンで点滅する信号であって、向かい合せに配置された送受信機側のオペレータが肉眼で認識できるようなものであることが好ましい。オペレータは軸合せ制御の終了を認識すると光ビームの送信を停止させる。起動信号検出手段43の出力が停止すると、回動制御手段は全ての制御動作を終了させる。その後再度起動信号が入力するまで、この回路は動作をしない。
以上のような制御により、装置は、起動用光ビーム33により動作を起動すると、自動的に光軸合せを実行して、処理完了と同時に自動的に動作を停止する。したがって、光軸合せのための作業が1人でもできるようになる。また、簡単に迅速に動作するので、調整作業全般の効率化を図ることができる。
11 スタンド、12 回動機構、13 回転軸、14 架台、16 回動機構、17 送受信機、18 センサ箱、25 スリット、26 スタートセンサ、27 スリット板、28 センサ板、29 ストップセンサ、30 回転軸、31 送信機、32 受信機、33 起動用光ビーム、34 停止用光ビーム、41 光ビーム発射装置
Claims (6)
- 向かい合せに配置された第1および第2の送受信機と、
前記第1の送受信機に配設され、前記第2の送受信機に向って起動用光ビームおよび停止用光ビームを発射する光ビーム発射装置と、
前記第2の送受信機に配設され、前記起動用光ビームを感知したとき起動信号を出力するスタートセンサと、
前記第2の送受信機に配設され、前記停止用光ビームを感知したとき停止信号を出力するストップセンサと、
前記第2の送受信機を回動する回動機構と、
前記起動信号により前記回動機構を起動させる装置および前記停止信号により前記回動機構の駆動を停止させる装置を有する制御機構とを備えたことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。 - 請求項1に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、
前記第2の送受信機に、
前記停止用光ビームを透過させ、かつ開口向きが回動面に対してほぼ直交する方向に向いたスリットおよび前記スタートセンサを配設したスリット板と、前記ストップセンサを配設し、かつ前記スリットを透過した前記停止用光ビームを受光するセンサ板とを適当間隔を置いて配置したセンサ箱を付設したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。 - 請求項1又は2に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、
前記第2の送受信機を支承する架台と前記架台を水平面で回動する回転軸とを設け、前記回転軸を前記回動機構に連結したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。 - 請求項1に記載の送受信装置の光軸合せ装置において、
前記第2の送受信機に、
前記停止用光ビームを透過させるスリットおよび前記スタートセンサを配設したスリット板と、前記ストップセンサを配設し、かつ前記スリットを透過した前記停止用光ビームを受光するセンサ板とを適当間隔を置いて配置したセンサ箱の2つを、各スリット板のスリットの開口向きが異なるように付設し、
一方のセンサ箱のスタートセンサおよびストップセンサからの信号出力により前記第2の送受信機を水平面で回動駆動する第1の回動機構と、他方のセンサ箱のスタートセンサおよびストップセンサからの信号出力により前記第2の送受信機を垂直面で回動駆動する第2の回動機構とを設けたことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の送受信装置の光軸合せ装置において、
前記第2の送受信機に、
前記停止用光ビームを、前記他方の送受信機の所定位置に配置したストップセンサで受信したとき、前記第1の送受信機に対して軸合せ完了通知を送信する発光体を付設したことを特徴とする送受信装置の光軸合せ装置。 - 一方の送受信機側から、対向する他方の送受信機に向って起動用光ビームを発射し、
前記起動用光ビームを、前記他方の送受信機の所定位置に配置したスタートセンサで受信したとき、前記他方の送受信機が回動を開始し、
次いで、前記一方の送受信機側から前記他方の送受信機に向って停止用光ビームを発射し、
前記停止用光ビームを、前記他方の送受信機の所定位置に配置したストップセンサで受信したとき、前記他方の送受信機が回動を停止するようにすることを特徴とする送受信装置の光軸合せ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003432720A JP2005192037A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 送受信装置の光軸合せ装置および方法 |
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JP2003432720A JP2005192037A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 送受信装置の光軸合せ装置および方法 |
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JP2005192037A true JP2005192037A (ja) | 2005-07-14 |
Family
ID=34790334
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005192037A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014212401A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 住友電工システムソリューション株式会社 | 限界値の検査方法、投受光器の検査方法、これらの検査方法に用いる検査用治具 |
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2003
- 2003-12-26 JP JP2003432720A patent/JP2005192037A/ja active Pending
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