JP2005191715A - スロット給電型アンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】 交差偏波識別度が向上し、ダイバーシティ利得が向上するスロット給電型アンテナを提供する。
【解決手段】 基板2の一方の面に、二つの矩形状のスロット片3a,3bを互いに交差させて形成した略十字形状のスロット3を設けたスロット給電型アンテナ1において、スロット片3a,3bの交差角度2αが鈍角であるものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 基板2の一方の面に、二つの矩形状のスロット片3a,3bを互いに交差させて形成した略十字形状のスロット3を設けたスロット給電型アンテナ1において、スロット片3a,3bの交差角度2αが鈍角であるものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、移動体無線通信用基地局アンテナに使用されるスロット給電型アンテナに関するものである。
移動体無線通信において、送受信間を最短距離で到達する直接波と、ビルなどの障害物に電波が反射し位相が遅れて到達する反射波とが合成され、受信電力が変動するフェージングが問題となる。このフェージングを減らす方法のひとつとして偏波ダイバーシティ方式がある。偏波ダイバーシティ方式とは、垂直偏波および水平偏波、または+45°偏波および−45°偏波の2つの電波を受信し、得られる2つの信号を合成したり、あるいは切り替えることで、受信電波のレベルの変動を少なくする方式である。
偏波ダイバーシティ方式を用いた従来のアンテナとして、図15に示すようなスロット給電型アンテナ151がある(例えば、特許文献1参照)。
アンテナ151は、垂直に設置される基板152にアンテナ素子としての斜め十字形の切り込み(スロット)153を形成し、そのスロット153に対向させて基板152の表方向へ導波するように斜め十字形の無給電素子154を設けたものである。
スロット153は、二つの矩形状のスロット片153a,153bをそれぞれ水平方向H(垂直方向V)に対して±45°で互いに交差させてなる。同様に無給電素子154は、二つの矩形状の素子片154a,154bをそれぞれ水平方向H(垂直方向V)に対して±45°で互いに交差させてなる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
しかしながら、従来のアンテナ151は、スロット153の十字の角度(交差角度)が直角なので、アンテナ151の真正面方向Fから見ると±45°の十字に見えるが、アンテナ151の真正面方向F以外の方位角方向(例えば、真正面から±40°の水平方向)から見ると、スロット153が縦長斜め十字形に見える。
また、スロット片153aから放射される電波の偏波方向は、スロット片153aの短手方向なので、アンテナ151の真正面方向Fから見ると水平方向Hに対して45°傾斜した図15の矢印Bで示した方向になるが、アンテナ151の真正面方向F以外から見ると水平方向に対する傾斜が45°よりも大きくなる。これは、スロット片153bから放射される電波の偏波方向についても同様である。
その結果、アンテナ151の真正面方向F以外で一方の偏波面の偏波で送受信する場合、偏波面が斜め45°に対してスロット153の表面上では見かけ上45°より垂直に近い角度で共振し、スロット153の表面上でもう一方の偏波成分を有する電波を放射するので、交差偏波識別度が悪化し、ダイバーシティ利得が低下するという問題がある。
つまり、従来のアンテナ151は、真正面方向では交差偏波識別度が最も良好であり、真正面方向以外では真正面方向からずれるにつれて交差偏波識別度が徐々に悪化する。
ここで、交差偏波識別度とは、所望の偏波面を持つ電波に対して交差する偏波面を持つ電波をどのくらい送受信しているかの度合いであり、交差偏波識別度がよいほどダイバーシティ効果(ダイバーシティ利得)が向上する。
また、アンテナ151では、無給電素子154の十字の角度も直角なので、やはりアンテナ151の真正面方向以外で交差偏波識別度が悪化し、ダイバーシティ利得が低下するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、交差偏波識別度が向上し、ダイバーシティ利得が向上するスロット給電型アンテナを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、基板の一方の面に、二つの矩形状のスロット片を互いに交差させて形成した略十字形状のスロットを設けたスロット給電型アンテナにおいて、前記スロット片の交差角度が鈍角であるスロット給電型アンテナである。
請求項2の発明は、前記基板の一方の面に金属板を設け、その金属板に前記スロットを形成し、前記基板の他方の面に、一方のスロット片に対応する一方のマイクロストリップ線路を他方のスロット片に対向させて設けると共に、他方のスロット片に対応する他方のマイクロストリップ線路を一方のスロット片に対向させて設けた請求項1記載のスロット給電型アンテナである。
請求項3の発明は、前記基板は垂直に設置され、前記スロット片はそれぞれ水平に対して45°よりも大きい角度で設けられる請求項1または2記載のスロット給電型アンテナである。
請求項4の発明は、前記スロット片はそれぞれ水平に対して50°以下の角度で設けられる請求項3記載のスロット給電型アンテナである。
請求項5の発明は、二つの矩形状の素子片を互いに交差させて形成した無給電素子を備え、一方のスロット片に対応する一方の素子片を他方のスロット片に対向させて設けると共に、他方のスロット片に対応する他方の素子片を一方のスロット片に対向させて設けた請求項1〜4いずれかに記載のスロット給電型アンテナである。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
(1)交差偏波識別度が向上する。
(2)ダイバーシティ利得が向上する。
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1(a)は本発明の好適実施の形態を示すスロット給電型アンテナの平面図、図1(b)はその側面図である。
図1(a)および図1(b)に示すように、本実施の形態に係るスロット給電型アンテナ1は、地面に対して垂直に設置されるアンテナ素子基板2の表面に、アンテナ素子としての斜め十字形の切り込み(スロット)3を形成し、誘電体からなる無給電素子基板4の表面に、スロット3に無給電素子基板4を介して対向させて斜め十字形の導体からなる無給電素子5を設けたものである。
アンテナ素子基板2は、詳細は図示していないが、誘電体基板の表面に金属板を設けた二層構造である。この金属板にスロット3が形成される。無給電素子5は、アンテナ素子基板2の表方向へ導波する導波器である。
スロット3は、長辺と短辺(偏波面)とを有する二つの矩形状のスロット片3a,3bを、スロット片3a,3bの交差角度2αが鈍角であり、かつスロット3の形状が対称となるように互いに交差させてなる。
本実施の形態では、スロット3は、スロット片3a,3bをそれぞれ水平方向Hに対して45°よりも大きい設置角度αで、より好ましくは45°<α≦50°の範囲で、かつスロット3の形状が対称となるように互いに交差させてなる。
同様に、無給電素子5は、長辺と短辺とを有する二つの矩形状の素子片5a,5bを、それぞれ水平方向Hに対して45°よりも大きい設置角度αで、より好ましくは45°<α≦50°の範囲で、かつ無給電素子5の形状が対称となるように互いに交差させてなる。
各素子片5a,5bは、スロット片3a,3bに直角に近い角度で交差するように設けられる。より詳細には、一方のスロット片3aに対応する素子片5aは、一方のスロット3aに対向させて設けられるのではなく、他方のスロット片3bに対向させて設けられる。すなわち、素子片5aは、その長辺がスロット片3aの偏波方向と平行に設けられる。同様に、他方のスロット片3bに対応する素子片5bは、他方のスロット片3bに対向させて設けられるのではなく、一方のスロット片3aに対向させて設けられる。
このように、スロット3は、各スロット片3a,3bの垂直方向Vに対する長辺の交差角度βがそれぞれ45°未満である。同様に、無給電素子5も、各素子片5a,5bの垂直方向Vに対する長辺の交差角度βがそれぞれ45°未満である。
無給電素子5は、無給電素子基板4の表面に金属箔または金属板を付けて構成される。無給電素子基板4は、プリント基板であってもよい。無給電素子基板4は、アンテナ素子基板2の表面から立ち上げた支柱6により、アンテナ素子基板2の表面から所定の距離隔てて支持される。支柱6は、無給電素子基板4の余白(金属箔がない部分)を利用して無給電素子基板4の上下辺に2箇所ずつ配置されるが、この配置は図示した位置にはこだわらない。図1(a)および図1(b)では、無給電素子基板4および無給電素子5をそれぞれ二枚設けたが、一枚でも、三枚以上でもよい。
アンテナ素子基板2の裏面には、2本のマイクロストリップ線路7a,7bが各スロット片3a,3bに直角に近い角度で交差するように設けられる。より詳細には、一方のスロット片3aに対応する(給電するための)マイクロストリップ線路7aは、他方のスロット片3bに基板2を介して対向させて設けられる。一方のスロット片3aとそれに給電するマイクロストリップ線路7aとは直角ではないが、このように配線することにより、他方のスロット片3bに電流成分が乗るのを回避して交差偏波識別度を向上させている。同様に、他方のスロット片3bに対応する(給電するための)マイクロストリップ線路7bは、一方のスロット片3aに基板2を介して対向させて設けられる。
無給電素子5の二つの素子片5a,5bの交差の中心点とスロット片3a,3bの交差の中心点とは、アンテナ1の真正面方向Fから見て同じ位置にある。
本実施の形態の作用を説明する。
マイクロストリップ線路7a,7bに給電すると、マイクロストリップ線路7a,7bの長手方向に給電電流が流れ、その給電電流の誘導によってアンテナ素子基板2の金属面に給電電流と同じ方向の電流が流れる。この電流に対して各スロット片3a,3bの長辺は直角に近い角度で交差しているので、各スロット片3a,3bの長辺から対向する長辺に向かって電場が形成される。このため、各スロット片3a,3bからは、その短辺に平行な偏波面を有する電波が放射される。
スロット3は、スロット片3a,3bをそれぞれ水平方向Hに対して45°よりも大きい設置角度αで、かつスロット3の形状が対称となるように互いに交差させて設けているので、アンテナ1の真正面方向Fから見ると縦斜め十字形に見える。また、スロット3は、アンテナ1の真正面方向F以外から見ると真正面方向Fから見たときよりも傾斜が大きい縦斜め十字形に見える。
また、スロット片3aから放射される電波の偏波方向は、スロット片3aの短手方向なので、アンテナ1の真正面方向Fから見ると水平方向Hに対してγ(<45°)傾斜した図1(a)の矢印Aで示した方向になるが、アンテナ1の真正面方向F以外から見ると水平方向に対する傾斜が45°に近づく。これは、スロット片3bから放射される電波の偏波方向についても同様である。
今、アンテナの水平面において、ある角度(方位角)をもってアンテナ1に到来する電波を受信したとする。このとき、+45°偏波の電波は、偏波面の角度と各スロット片3a,3bの偏波方向とが見かけ上一致する。つまり、電波の到来方向から見て水平に対して+45°方向に共振が起きることになり、−45°方向に共振する電界成分は少ない。
したがって、アンテナ1は、図15で説明した従来のアンテナ151に比べて真正面方向Fで交差偏波識別度が若干低下するものの、真正面方向F以外で交差偏波識別度を向上させることができ、ダイバーシティ利得を向上させることができる。これにより、広いサービスエリアにわたって受信電波のレベルの変動を少なくできる。
また、アンテナ1では、素子片5a,5bをそれぞれ水平方向Hに対して45°よりも大きい設置角度αで、かつ無給電素子5の形状が対称となるように互いに交差させてなる無給電素子5を、スロット3に対向させて(一方の素子片5aを他方のスロット片3bに対向させて設け、他方の素子片5bを一方のスロット片3aに対向させて)設けている。
一方の素子片5aと一方のスロット片3aとは直角ではないが、このように配置することにより、他方の素子片5bに電流成分が乗るのを回避して交差偏波識別度をより向上させることができ、ダイバーシティ利得をより向上させることができる。
次に、設置角度αを45°<α≦50°の範囲にした理由を説明する。
以下の説明では、図1(a)の一方のスロット片3aに相当するアンテナ素子のみについて説明するが、二つのスロット片3a,3bに相当するアンテナ素子についても同様である。また、無給電素子5についても同様である。
ただし、スロット片3aは、偏波方向が長手方向に対して垂直な方向(短手方向)の電波を送信するが、説明を簡単にするため、偏波方向が長手方向の電波を送信するダイポールアンテナとして説明する。
図2(a)および図2(b)に示すように、設置角度を45°にした斜め45°偏波のアンテナ素子21を真正面方向Fから見ると、アンテナ素子21が垂直方向に対して斜め45°に見える。しかし、図2(a)および図2(c)に示すように、アンテナ素子21を真正面方向Fから水平方向に角度θずれた方向Mから見た場合、アンテナ素子21が垂直方向に対して角度φ(φ<45°)となって縦に傾いて見えてしまい、見かけの長さが短くなる。特に、図2(a)および図2(d)に示すように、アンテナ素子21を真横方向S(θ=90°方向)から見た場合は、アンテナ素子21が垂直に見え、見かけの長さが最も短くなる。
したがって、アンテナ素子21の交差偏波識別度は、その素子自身の交差偏波識別度がいくらよくても、真正面方向F以外の方向では悪化する。
そこで、本発明者らは、以下のようにして、アンテナ素子の真正面方向以外の方向における交差偏波の強度を求め、交差偏波識別度の指標とした。
ここで、交差偏波の強度とは、主偏波の強度に対する交差偏波の強度の相対値(単位:−dB)をいう。主偏波の強度と交差偏波の強度との差が交差偏波識別度である。つまり、交差偏波の強度が小さいほど、交差偏波識別度がよいことになる。
交差偏波強度の計算に先立ち、計算を簡単にするため、以下の1)〜5)の仮定をおいた。図3(a)に示すように、
1) アンテナ素子31は長さ1の線状とする。
2) アンテナ素子31は長手方向の偏波の電波を放射、あるいは受信するものとする(アンテナ素子31の垂直方向の電界成分は0)。
3) アンテナ素子31は真正面方向から見たとき垂直方向に対して設置角度β(=90°−α)で斜めに設置されているものとする。
4) 測定される電界の大きさは、アンテナ素子31を真正面方向から水平方向に角度θずれた方向の位置から見こんだときの、アンテナ素子31の見かけ上の長さに比例するものとする。測定される電界の向きは、アンテナ素子31を真正面方向から水平方向に角度θずれた方向の位置から見こんだときの、アンテナ素子31の長手方向とする。
5) アンテナ素子31は無指向性(すべての方向で一定)とする。
1) アンテナ素子31は長さ1の線状とする。
2) アンテナ素子31は長手方向の偏波の電波を放射、あるいは受信するものとする(アンテナ素子31の垂直方向の電界成分は0)。
3) アンテナ素子31は真正面方向から見たとき垂直方向に対して設置角度β(=90°−α)で斜めに設置されているものとする。
4) 測定される電界の大きさは、アンテナ素子31を真正面方向から水平方向に角度θずれた方向の位置から見こんだときの、アンテナ素子31の見かけ上の長さに比例するものとする。測定される電界の向きは、アンテナ素子31を真正面方向から水平方向に角度θずれた方向の位置から見こんだときの、アンテナ素子31の長手方向とする。
5) アンテナ素子31は無指向性(すべての方向で一定)とする。
図3(b)に示すように、アンテナ素子31を真正面方向から水平方向に角度θずれた方向から見た場合、アンテナ素子31が垂直方向に対して角度φ(φ<β)となって縦に傾いて見え、見かけの長さaが1よりも短くなる。このときのアンテナ素子31の見かけの長さaと、角度φとは、数1のようになる。
図3(c)に示すように、このときの主偏波方向成分bは、見かけの長さaの、アンテナ素子31の一端31dを通り垂直方向に対して45°傾いた直線L1への正射影であり、交差偏波方向成分cは、見かけの長さaの、アンテナ素子31の他端31uを通り直線L1に平行な直線L2への正射影なので、それぞれ数2によって求められる。
よって、交差偏波成分の強度Cは、数3によって求めることができる。
ただし、交差偏波成分の強度Cは、正面方向(θ=0°)で測定される斜めβ方向の電力を0dBとしたときの相対値である。
ここで、角度θを0°〜90°の範囲で様々に変え、アンテナ素子31の設置角度αを45°〜50°にしたときの交差偏波の強度を図4〜図9にそれぞれ示す。また、角度θを0°〜90°の範囲で様々に変え、アンテナ素子31の設置角度αを44°〜40°にしたときの交差偏波の強度を図10〜図14にそれぞれ示す。
図4〜図14では、横軸を角度θ(°)にとり、縦軸を交差偏波の強度(dB)にとった。また、図4〜図14では+θ方向のみで描いているが、−θ方向は各図を0°と0dBとを結ぶ直線に対して線対称になる。
図4に示すように、アンテナ素子の設置角度αをα=45°にすると、θ=40°の方向で交差偏波の強度がサービスエリアの最低基準となる−20dBを超えてしまう。
これに対し、図5〜図9に示すように、アンテナ素子の設置角度αをα=46°、47°、48°、49°、50°にすると、θ=0°〜40°の方向で交差偏波の強度がサービスエリアの最低基準となる−20dB以下になる。すなわち、交差偏波識別度が向上し、ダイバーシティ利得が向上する。特に、α=49°では、θ=0°の正面方向で交差偏波の強度が約−23dBであり、θ=約47°で交差偏波の強度が−20dBなので、広いサービスエリアにわたって受信電波のレベルの変動を少なくできる最適値であることがわかる。
また、図10〜図14に示すように、アンテナ素子の設置角度αをα=44°、43°、42°、41°、40°にしても、θ=40°の方向で交差偏波の強度がサービスエリアの基準となる−20dBを超えてしまう。
従来、θ=0°方向の交差偏波識別度のレベルを下げると、±θ方向で交差偏波識別度のレベルが上がり、θ=0°方向の交差偏波識別度のレベルを上げると、±θ方向で交差偏波識別度のレベルが下がることは経験上わかっていたが、異なるサービスエリアの範囲に逐一対応させることは困難であった。
本発明によって、異なるサービスエリアの範囲に逐一対応した交差偏波識別度を計算で容易かつ正確に求められることがわかった。
また、真正面方向から±40°の範囲のサービスエリアにおいて、交差偏波識別度を平均して良好にするには、アンテナ素子の設置角度αを45°よりも大きい角度に、より好ましくは45°<α≦50°の範囲にすればよいことがわかった。
1 スロット給電型アンテナ
2 アンテナ素子基板
3 スロット
3a,3b スロット片
4 無給電素子基板
5 無給電素子
5a,5b 素子片
α 設置角度
2α スロット片の交差角度
2 アンテナ素子基板
3 スロット
3a,3b スロット片
4 無給電素子基板
5 無給電素子
5a,5b 素子片
α 設置角度
2α スロット片の交差角度
Claims (5)
- 基板の一方の面に、二つの矩形状のスロット片を互いに交差させて形成した略十字形状のスロットを設けたスロット給電型アンテナにおいて、前記スロット片の交差角度が鈍角であることを特徴とするスロット給電型アンテナ。
- 前記基板の一方の面に金属板を設け、その金属板に前記スロットを形成し、前記基板の他方の面に、一方のスロット片に対応する一方のマイクロストリップ線路を他方のスロット片に対向させて設けると共に、他方のスロット片に対応する他方のマイクロストリップ線路を一方のスロット片に対向させて設けた請求項1記載のスロット給電型アンテナ。
- 前記基板は垂直に設置され、前記スロット片はそれぞれ水平に対して45°よりも大きい角度で設けられる請求項1または2記載のスロット給電型アンテナ。
- 前記スロット片はそれぞれ水平に対して50°以下の角度で設けられる請求項3記載のスロット給電型アンテナ。
- 二つの矩形状の素子片を互いに交差させて形成した無給電素子を備え、一方のスロット片に対応する一方の素子片を他方のスロット片に対向させて設けると共に、他方のスロット片に対応する他方の素子片を一方のスロット片に対向させて設けた請求項1〜4いずれかに記載のスロット給電型アンテナ。
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