JP2005190058A - ユーザインタフェース設計支援装置、およびユーザインタフェース評価方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

ユーザインタフェース設計支援装置、およびユーザインタフェース評価方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 アクセシビリティの高いユーザインタフェースの設計を可能とする装置および方法を提供する。
【解決手段】 ユーザインタフェースに対する理想操作に基づく操作情報に基づいて、制限付き操作情報を生成し、理想操作に基づく結果記録データと、制限付き操作に基づく結果記録データとの比較を行い評価する。この処理により、理想操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果を比較できる。この比較結果に基づいて、例えば、ユーザインタフェース設計者は、自身が想定していた操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果に違いを識別し、違いの発生箇所を仮想的な障害者が健常者と同様に操作が実施できない箇所であると判定し、問題箇所の修正、評価を繰り返す。本構成により、アクセシビリティの高いユーザインタフェースの生成が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、様々な情報処理装置、例えばPC、携帯機器、コピー機器、FAXなどの情報処理機器に搭載されるユーザインタフェースの設計に適用可能なユーザインタフェース設計支援装置、およびユーザインタフェース評価方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに、詳細には、例えば視覚障害者など様々な障害を持つユーザが正しいシーケンスに従った処理を実行できるアクセシビリティの高いユーザインタフェースを設計するためのユーザインタフェース設計支援装置、およびユーザインタフェース評価方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
一般に情報処理システムや情報処理機器、例えばインターネット閲覧ソフト、経理システム、複写機、携帯電話等の情報処理装置においては、各機器、プログラム、システムなどによって定められた手順に従って、ユーザが操作を行うことにより予め定められたシーケンスに従った様々なデータ処理、通信処理などが実行される。
ユーザが情報処理装置を利用してデータ処理や通信処理を実行する場合には、ユーザが情報処理装置の操作を行うことが必要となる。情報処理装置に対する操作手順、データ入出力などを行う操作環境は、各システムのユーザインタフェースと呼ばれ、各システムの性能に大きく関わっている。
特にパーソナルコンピュータ等、コンピュータシステムにおけるユーザインタフェースは、コンピュータシステムの持つ様々な機能、プログラムを活用するための重要な役割を果たしている。
ユーザインタフェースを設計する上で考慮すべき点として、使い方が簡単でユーザにとって分かりやすいこと、必要な情報がすぐに理解できること、使う上で自由度が高いこと等がある。特に、健常者、障害者、高齢者等、すべての人が分け隔てなく共通に利用できるという高いアクセシビリティを付与することが重要な課題となっている。米国においてはリハビリテーション法508条などで、アクセシビリティが考慮されていない機器の政府内での開発・調達・保守・利用が制限されている。このような観点から、ユーザインタフェースの設計においては、アクセシビリティを考慮することが重要となっており、これに伴いアクセシビリティの評価をいかにして行うかについても重要な課題となっている。
情報処理装置に備えられるユーザインタフェースが、より高いアクセシビリティを持つインタフェースであるか否かを評価する手法として、例えば専門家がチェックリストを使用して評価するヒューリスティック評価法などがある。しかし、従来のヒューリスティック評価法は、特定の経験をつんだ専門家が評価を行わなければ正確な評価ができないという欠点があった。そのため、一般的な製品開発において設計者が簡便に評価を行うことは困難であり、専門家がいない場合には充分にアクセシビリティを考慮した設計を行うことが難しかった。
また、ヒューリスティック評価法の簡易版として、ユーザインタフェース、例えば画像データとしてユーザに提示されるグラフィカルユーザインタフェースなどのコンテンツに、障害者に提供するための代替手段が付帯されているか否かを自動的に確認することにより、アクセシビリティを評価するアクセシビリティチェッカーなどがある。これは、例えば視覚障害者に提供するための音声出力可能な文書情報がユーザインタフェース・コンテンツに付帯しているか否かを自動的に確認するものである。
また、想定される多様な利用者に操作を依頼しその様子を観察する、ユーザテストを行い、評価を行う方法なども、ユーザインタフェースのアクセシビリティ評価手法として用いられている。
しかし、上述のアクセシビリティチェッカーによる検証処理においては、音声や画像で表示されるコンテンツに代替手段が提供されているか否かを確認するのみに過ぎず、障害者向け機能が実装されているか否かについての判定は可能であるが、実装されている機能が、様々な障害者が利用するに十分な構成を有しているか否かについての機能検証を行うことはできないという問題がある。
例えば、WWW (World Wide Web)を利用したシステムでの問題が挙げられる。具体例をあげて説明する。Webサイトが提供したユーザインタフェースに存在する画像のうち、いくつかの画像が画像のクリックを条件として、画像に関連付けられたプログラムを実行する機能を持つものとする。例えば、[送信]などのボタンである場合は、送信と表示されたボタンをクリックすることで、データ送信が実行される。
通常、Webサイトなどで提供するユーザインタフェースを構成するコンテンツには視覚障害者向けの画像代替手段としてALT属性という文字情報が用いられる。このALT属性として設定された文字情報を使用して機能に関する情報を視覚障害者に音声出力を実行するなどして提示する構成となっている。
しかし、Webサイトが提供したユーザインタフェースを構成するコンテンツに存在する画像全てに用意されているALT属性が画像や機能の内容を的確に表す内容ではなく、ディスプレイに表示された送信ボタンもキャンセルボタンも、すべて「ボタン」という画像属性情報として設定されている場合がある。このような場合は、Webサイトが提供したユーザインタフェースのALT属性情報による音声出力データには、「ボタン画像が配列されています」といったレベルの表現になってしまい、各ボタンが視覚障害者にはその機能がどのような内容であるのか知ることができず、適切にその機能を使用することができない。
しかし、従来のアクセシビリティチェッカーなどでは、このような場合、画像代替手段が一応全ての画像に準備されているため、アクセシビリティが考慮されたユーザインタフェースであると判断してしまう。また、その反対にユーザインタフェースを構成する意味のない画像にも画像代替手段が用意されていないとアクセシビリティチェッカーなどはアクセシビリティが考慮されていないと判断してしまう場合がある。
従って、障害者向け機能が適切な形で用いられているか正確に評価するには、想定される利用者、すなわち視覚障害者によるユーザテストを行うなど、実際に想定される被験者が操作を行って確認する必要がある。しかし、ユーザテストは実施を行うのに各種の障害を持った利用者にテストを依頼する必要があるということから、時間的にもコスト的にも負担が大きくなる。
ユーザインタフェースの設計においては、アクセシビリティを考慮することが必須となっているが、上述したようにアクセシビリティの適切な評価を行うことは困難であるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、様々な障害を持つユーザの使用を想定し、万人が正確な操作を行うことができる高いアクセシビリティを持つユーザインタフェースの設計を効率的に実行可能とするユーザインタフェース設計支援装置、およびユーザインタフェース評価方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、ユーザインタフェースのアクセシビリティ評価を効率的に実行することを可能としたユーザインタフェース設計支援装置、およびユーザインタフェース評価方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
ユーザインタフェースを適用した操作に対応する操作情報を記録する操作記録部と、
前記ユーザインタフェースを適用した操作の結果として実行される処理結果を記録する結果記録部と、
予め設定された理想操作シーケンスの実行によって前記操作記録部が記録した理想操作情報に基づいて、操作制限を付与した制限付き操作情報を生成する分析部と、
前記結果記録部において記録される前記理想操作に基づく結果記録データと、前記制限付き操作に基づく結果記録データとの比較処理を実行する結果比較部と、
を有することを特徴とするユーザインタフェース設計支援装置にある。
上記構成により、ユーザインタフェースに対する理想操作に基づく結果記録データと、仮想的な障害者の操作などを想定した制限付き操作に基づく結果記録データとの比較を行い評価することが可能となり、ユーザインタフェース設計者は、自身が設計を行ったユーザインタフェースを評価し、その結果を再生することによって、理想操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果を比較できる。その比較した結果において、自身が想定していた操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果に違いが発生した場合、違いが発生した箇所は、仮想的な障害者が健常者と同様に操作が実施できない箇所であると判定されアクセシビリティが不十分な箇所と判定することができる。問題箇所の修正、評価を繰り返すことにより、アクセシビリティの高いユーザインタフェースの生成が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース設計支援装置の一実施態様において、前記分析部は、音声出力に基づく操作可能な文字情報のみを、前記理想操作情報から抽出して前記制限付き操作情報を生成する処理を実行する構成であることを特徴とする。
本構成により、主に視覚障害者を操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、視覚障害者の利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース設計支援装置の一実施態様において、前記分析部は、前記理想操作情報に含まれる複数の操作単位から一部の操作単位を選択することにより、前記制限付き操作情報を生成する構成であることを特徴とする。
本構成により、特定の操作ができない、例えばマウス操作ができない、あるいはキーボード操作ができない、あるいは、ダブルクリックやスクロールなど特定の操作ができないなど、手足に障害などがありコンピュータの操作に何かしらの特殊な器具が必要となり、特定の操作に負担があるなどのユーザを操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、これらのユーザの利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース設計支援装置の一実施態様において、前記分析部は、前記理想操作情報に含まれる各操作単位の実行時間間隔を変更することにより、前記制限付き操作情報を生成する構成であることを特徴とする。
本構成により、主に1つの操作終了から次の操作開始までに時間のかかるユーザ、例えば老人などを操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、これらのユーザの利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース設計支援装置の一実施態様において、前記分析部は、前記理想操作情報に含まれる操作量を削減することにより、前記制限付き操作情報を生成する構成であることを特徴とする。
本構成により、多くの操作を連続して実行することのできないユーザ、例えば、コンピュータの操作に何かしらの特殊な器具が必要なため疲労が蓄積しやすく、クリック回数、キー入力回数やマウスカーソル移動量などの操作量に制限を持つユーザを操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、これらのユーザの利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース設計支援装置の一実施態様において、前記分析部は、前記理想操作情報に含まれる操作情報中、あらかじめ定めた操作領域に対応する操作のみを選択抽出することにより、前記制限付き操作情報を生成する構成であることを特徴とする。
本構成により、操作領域が特定の狭い領域でのみ実行可能なユーザ、例えば、車椅子など普段の生活に何かしらの器具が必要となり、手足を動かせる範囲が限られるユーザなどを操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、視覚障害者の利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース設計支援装置の一実施態様において、前記結果比較部は、前記結果記録部において記録される前記理想操作に基づく結果記録データと、複数の異なる制限を付与した複数の制限付き操作に基づいて生成した複数の結果記録データとの比較処理を並列に実行する構成であることを特徴とする。
本構成により、結果記録部が記録した理想操作に基づく結果記録データと、複数の異なる制限を付与した複数の制限付き操作に基づいて記録した複数の結果記録データとの比較処理を、結果比較部においてまとめて並列に実行することが可能となり、あらゆるユーザに対応したユーザインタフェース評価をまとめて行うことができ、理想的なアクセシビリティを持つユーザインタフェースの生成が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース設計支援装置の一実施態様において、前記ユーザインタフェース設計支援装置は、さらに、前記制限付き操作を自動実行する操作再生部を有し、前記結果記録部は、前記操作再生部の実行した操作の結果として実行される処理結果を記録する構成であることを特徴とする。
本構成により、オペレータが制限付き操作を実行することなく、制限付き操作を実行し、その結果についての記録データを取得することが可能となる。
さらに、本発明の第2の側面は、
ユーザインタフェースを適用した操作に対応する操作情報を記録する操作記録ステップと、
前記ユーザインタフェースを適用した操作の結果として実行される処理結果を記録する結果記録ステップと、
予め設定された理想操作シーケンスの実行によって、前記操作記録ステップにおいて記録した理想操作情報に基づいて、操作制限を付与した制限付き操作情報を生成する分析ステップと、
前記理想操作に基づいて記録された結果記録データと、前記制限付き操作に基づいて記録された結果記録データとの比較処理を実行する結果比較ステップと、
を有することを特徴とするユーザインタフェース評価方法にある。
上記構成により、ユーザインタフェースに対する理想操作に基づく結果記録データと、制限付き操作に基づく結果記録データとの比較を行い評価することが可能となり、ユーザインタフェース設計者は、自身が設計を行ったユーザインタフェースを評価し、その結果を再生することによって、理想操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果を比較できる。その比較した結果において、自身が想定していた操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果に違いが発生した場合、違いが発生した箇所は、仮想的な障害者が健常者と同様に操作が実施できない箇所であると判定されアクセシビリティが不十分な箇所と判定することができる。問題箇所の修正、評価を繰り返すことにより、アクセシビリティの高いユーザインタフェースの生成が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース評価方法の一実施態様において、前記分析ステップは、音声出力に基づく操作可能な文字情報のみを、前記理想操作情報から抽出して前記制限付き操作情報を生成するステップであることを特徴とする。
本構成により、主に視覚障害者を操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、視覚障害者の利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース評価方法の一実施態様において、前記分析ステップは、前記理想操作情報に含まれる複数の操作単位から一部の操作単位を選択することにより、前記制限付き操作情報を生成するステップであることを特徴とする。
本構成により、特定の操作ができない、例えばマウス操作ができない、あるいはキーボード操作ができない、あるいは、ダブルクリックやスクロールなど特定の操作ができないなど、手足に障害などがありコンピュータの操作に何かしらの特殊な器具が必要となり、特定の操作に負担があるなどのユーザを操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、これらのユーザの利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース評価方法の一実施態様において、前記分析ステップは、前記理想操作情報に含まれる各操作単位の実行時間間隔を変更することにより、前記制限付き操作情報を生成するステップであることを特徴とする。
本構成により、主に1つの操作終了から次の操作開始までに時間のかかるユーザ、例えば老人などを操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、これらのユーザの利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース評価方法の一実施態様において、前記分析ステップは、前記理想操作情報に含まれる操作量を削減することにより、前記制限付き操作情報を生成するステップであることを特徴とする。
本構成により、多くの操作を連続して実行することのできないユーザ、例えば、コンピュータの操作に何かしらの特殊な器具が必要なため疲労が蓄積しやすく、クリック回数、キー入力回数やマウスカーソル移動量などの操作量に制限を持つユーザを操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、これらのユーザの利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース評価方法の一実施態様において、前記分析ステップは、前記理想操作情報に含まれる操作情報中、あらかじめ定めた操作領域に対応する操作のみを選択抽出することにより、前記制限付き操作情報を生成するステップであることを特徴とする。
本構成により、操作領域が特定の狭い領域でのみ実行可能なユーザ、例えば、車椅子など普段の生活に何かしらの器具が必要となり、手足を動かせる範囲が限られるユーザなどを操作者として想定した場合の制限付き操作情報の生成が可能となり、この制限付き操作の操作結果と理想操作の結果との比較により、視覚障害者の利用に適したユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース評価方法の一実施態様において、前記結果比較ステップは、前記結果記録ステップにおいて記録される前記理想操作に基づく結果記録データと、複数の異なる制限を付与した複数の制限付き操作に基づいて生成した複数の結果記録データとの比較処理を並列に実行することを特徴とする。
本構成により、結果記録部が記録した理想操作に基づく結果記録データと、複数の異なる制限を付与した複数の制限付き操作に基づいて記録した複数の結果記録データとの比較処理を、結果比較部においてまとめて並列に実行することが可能となり、あらゆるユーザに対応したユーザインタフェース評価をまとめて行うことができ、理想的なアクセシビリティを持つユーザインタフェースの生成が可能となる。
さらに、本発明のユーザインタフェース評価方法の一実施態様において、前記ユーザインタフェース評価方法は、さらに、前記制限付き操作を自動実行する操作再生ステップを有し、前記結果記録ステップは、前記操作再生ステップにおいて実行した操作の結果として実行される処理結果を記録することを特徴とする。
本構成により、オペレータが制限付き操作を実行することなく、制限付き操作を実行し、その結果についての記録データを取得することが可能となる。
さらに、本発明の第3の側面は、
ユーザインタフェースを適用した操作に対応する操作情報を記録する操作記録ステップと、
前記ユーザインタフェースを適用した操作の結果として実行される処理結果を記録する結果記録ステップと、
予め設定された理想操作シーケンスの実行によって、前記操作記録ステップにおいて記録した理想操作情報に基づいて、操作制限を付与した制限付き操作情報を生成する分析ステップと、
前記理想操作に基づいて記録された結果記録データと、前記制限付き操作に基づいて記録された結果記録データとの比較処理を実行する結果比較ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
本発明の構成によれば、ユーザインタフェースに対する理想操作に基づく結果記録データと、制限付き操作に基づく結果記録データとの比較を行い評価することが可能となり、ユーザインタフェース設計者は、自身が設計を行ったユーザインタフェースを評価し、その結果を再生することによって、理想操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果を比較できる。その比較した結果において、自身が想定していた操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果に違いが発生した場合、違いが発生した箇所は、仮想的な障害者が健常者と同様に操作が実施できない箇所であると判定されアクセシビリティが不十分な箇所と判定することができる。問題箇所の修正、評価を繰り返すことにより、アクセシビリティの高いユーザインタフェースの生成が可能となる。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能なコンピュータシステムに対して、コンピュータに可読の形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記録媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータに可読の形式で提供することにより、コンピュータシステム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の構成によれば、障害者向け機能が適切な形で用いられているかを正確に、時間的にもコスト的にも負担が少ない形で実施できる。また、ユーザインタフェース設計者は簡便にアクセシビリティの評価が行えるので、アクセシビリティを考慮したユーザインタフェースを設計することが容易になる。
本発明の構成によれば、ユーザインタフェースに対する理想操作に基づく操作情報に基づいて、制限付き操作情報を生成し、理想操作に基づく結果記録データと、制限付き操作に基づく結果記録データとの比較を行い評価する。この処理により、理想操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果を比較できる。この比較結果に基づいて、例えば、ユーザインタフェース設計者は、自身が想定していた操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果に違いを識別し、違い発生箇所が仮想的な障害者が健常者と同様に操作が実施できない箇所であると判定し、問題箇所の修正、評価を繰り返す。本構成により、アクセシビリティの高いユーザインタフェースの生成が可能となる。従って、本発明を適用することにより、時間的にもコスト的にも負担をかけることなくアクセシビリティの高いユーザインタフェースの生成が可能となる。
さらに、本発明の構成によれば、視覚障害者や、特定の操作ができない、例えばマウス操作ができない、あるいはキーボード操作ができないなど手足に障害などがあるユーザ、あるいは、1つの操作終了から次の操作開始までに時間のかかるユーザ、クリック回数、キー入力回数やマウスカーソル移動量などの操作量に制限を持つユーザ、さらに、操作領域が特定の狭い領域でのみ実行可能なユーザなど、様々なユーザの利用に適したアクセシビリティの高いユーザインタフェースの評価、設計が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明のユーザインタフェース設計支援装置、およびユーザインタフェース評価方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。
本実施形態にかかるユーザインタフェース設計支援装置、およびユーザインタフェース評価方法は、ユーザの操作するあらゆる機器に備えられるユーザインタフェースの設計支援および評価に適用可能であり、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末、複写機、FAX、銀行端末、券売機、自動車等の運転席に備えるインタフェース、さらに各種工作機械など、様々な装置、機器に適用されるユーザインタフェースの設計支援および評価に適用可能である。
本実施形態にかかるユーザインタフェース設計支援装置の構成について説明する。図1は、本実施形態にかかるユーザインタフェース設計支援装置100の構成図である。評価対象ユーザインタフェース120は、例えば設計段階にあるユーザインタフェースであり、PC等の情報処理部110とユーザ間において情報の入出力を行うインタフェースである。
図1に示す本発明のユーザインタフェース設計支援装置100は、評価対象ユーザインタフェース120、評価対象ユーザインタフェース120を介した操作情報に基づくデータ処理を実行する情報処理部110の他、操作記録部121、分析部122、操作再生部123、結果記録部131、結果比較部132、比較結果表示部133を有する。
本発明のユーザインタフェース設計支援装置100は、ハードウェアとしては、CPU(中央処理装置)、メモリ、マウス、キーボードなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置、ハードディスクなどの格納装置、通信ユニットなどの送受信装置などを備えたコンピュータシステム(例えばPC:パーソナルコンピュータ)として構成可能である。ただし、本発明のユーザインタフェース設計支援装置100は、以下に説明するユーザインタフェース評価処理を実行するプログラムが実行可能な環境を持つ情報処理装置であることが必要である。
ユーザインタフェース設計支援装置100を構成するコンピュータシステムは、例えば汎用OSと、その汎用OS上で動作する、情報をやり取りするためのソフトウェア(例えばインターネットブラウザー)などを有している。汎用OSは例えばMicrosoft社のWindows(登録商標)などの汎用オペレーティングシステムであり、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)などによってソフトウェアを制御する。また、コンピュータシステムには、操作記録手段として、汎用OS上で行ったマウスカーソルの移動、クリック、キーボードの入力、GUI上のボタンを押すなどの操作を記録するソフトウェア、及び結果記録手段として、画面の遷移、ウィンドウ作成、スクロールなどを記録するソフトウェアを有する。
操作記録手段や結果記録手段として用いるソフトウェアは、Microsoft社がWindowsで提供しているActive Accessibilityのようなアクセシビリティツールとの連携を目的としたライブラリを利用して実装することが望ましい。
操作記録部121は、評価対象ユーザインタフェース120に対する操作者の操作情報を記録し、結果記録部131は、評価対象ユーザインタフェース120に対する操作者の操作に基づいて実行されるデータ処理情報を記録する。本実施形態において、操作記録部121と、結果記録部131は同じコンピュータシステム上で動作するソフトウェアに基づいて実行する例として説明するが、これに限るものではなく、外部のコンピュータシステムにソフトウェアを動作させて監視を行うような形態でも良い。
また、操作記録部121、結果記録部131は、ソフトウェアに基づく実行処理データの記録を行うのみでなく、ユーザの操作に伴うユーザの動作情報を記録する構成としてもよい。例えば図2に示すようにマウス201やキーボード202の入出力信号をユーザインタフェース設計支援装置211に入力し、ユーザインタフェース設計支援装置内のハードウェアで記録する方式、あるいは、図3に示すように、操作者の身体にセンサ203をとりつけその動きをユーザインタフェース設計支援装置212に入力して記録する方式などが適用可能である。結果記録部131における記録処理においては、コンピュータシステムのディスプレイなど表示装置の映像をビデオレコーダで動画像に記録することなどによって実施してもよい。
実際の評価に際し、ユーザインタフェース設計者は評価したいユーザインタフェースを使用して、ユーザインタフェースが目的とする作業を自分自身が設計した理想の操作に基づいて行う。このユーザインタフェース設計者が行った理想の操作を操作記録部121がよって記録する。
操作記録部121によって、操作者によるユーザインタフェース操作の記録データの一例を図4に示す。図4の操作記録データは、各操作を実行した時間(操作開始からの経過時間)とアクセシビリティツール(例えばActive Accessibility)が検出した操作情報との対応データを記録した形式を持つ。
図4に示すように、記録データは時間情報251と、アクセシビリティツールが検出した操作情報252との組み合わせからなる。図4に示す例では、各操作時点での、操作対象オブジェクト名を示すデータ[NAME(ネーム)]と、操作対象の持つ役割、機能等を示すデータ[Role(ロール)]と、操作時点の状態を示すデータ[State(ステート)]が、各時間において記録されている。例えば図4の例では、時間[30]の時点で、オブジェクトステートチェンジ(OBJ_STATECHANGE)の発生が記録されている。具体的には、ユーザの処理に基づいてブラウザが起動し、操作可能対象(Role)としてボタンが設定され、ボタンの状態(State)がフォーカスされた状態にあることが記録データとして示されている。また、時間[130]の時点で、オブジェクトネームチェンジ(OBJ_NAMECHANGE)が発生したことが記録されている。具体的には、あるサイトからデータのダウンロードが開始され、操作可能対象(Role)としてテキスト入力可能に設定され、状態(State)として標準状態にあることが記録データとして示されている。このように、アクセシビリティツール(例えばActive Accessibility)が検出した操作情報が時間情報との対応データとして記録される。
本発明のユーザインタフェース評価装置を適用した処理例を、具体的なユーザインタフェースを評価対象として設定した例を用いて説明する。
評価対象ユーザインタフェースとして、図5のようなグラフィカルユーザインタフェースを設定する。ここでは、図5に示すグラフィカルユーザインタフェース上においてメッセージを送信するという機能に対する評価を行う例について説明する。
通常の健常者は、図5に示すグラフィカルユーザインタフェース300の各ボタンオブジェクト301,302,303のそれぞれに表示されたボタンの種類を示す文字[送信]、[キャンセル]、[終了]を目で見て確認し、それぞれのボタンに対応する処理を識別したうえで操作を行うことができる。
しかし、例えば視覚障害者は、ディスプレイに表示されたグラフィカルユーザインタフェース300の各ボタンオブジェクト301,302,303のそれぞれに表示されたボタンの種類を示す文字[送信]、[キャンセル]、[終了]の確認ができない。従って、視覚障害者は、視覚障害者向けの画像代替手段として設定されている文字情報(ALT属性)を音声出力によって耳で聞いてディスプレイの表示データを把握して各種の操作を実行することになる。
図5に示す評価対象のグラフィカルユーザインタフェース300には、視覚障害者向けの画像代替手段の文字情報として図6に示すようなオブジェクト対応文字情報が埋め込まれているとする。すなわち、ボタンオブジェクト301,302,303のそれぞれすべてが、視覚障害者向けの画像代替手段の文字情報としてボタンという文字情報311,312,313が対応付けられて設定されているものとする。
このような文字情報が、[送信]、[キャンセル]、[終了]の各ボタンオブジェクト301,302,303にすべて対応して設定されていると、文字情報(ALT属性情報)による音声出力データとしては、「ボタンをクリックして実行」といったレベルの表現しかできなくなり、いずれのボタンを選択して実行するかの区別がされず、視覚障害者が、このような文字情報に従って処理を実行した場合には、[送信]ボタンをクリックせずに、[キャンセル]や[終了]ボタンをクリックしてしまい誤った処理が実行されてしまう可能性がある。従って、このような文字情報を表示画像に対応付けたデータを持つユーザインタフェースは、視覚障害者向けのユーザインタフェースとしては不十分な構成であり、アクセシビリティの低いユーザインタフェースであると判断される。
本発明のユーザインタフェース評価装置は、様々な障害を持つユーザにおいても、健常者と同様の処理を容易に実行できるか否かのアクセシビリティ判定処理を効率的に実行することを可能としたものである。
本発明のユーザインタフェース評価装置におけるアクセシビリティ判定処理の処理シーケンスについて図7のフローチャートおよび図1に示すブロック図を参照して説明する。
まず、ステップS101において、理想操作の実行による操作情報および操作結果の記録処理を実行する。この処理は、図1のユーザインタフェース評価装置100の操作記録部121、結果記録部131において実行する処理である。
すなわち、操作記録部121がユーザの操作情報を記録し、結果記録部131がユーザ操作において実行されたデータ処理の結果を記録する。操作記録部121がユーザインタフェースを適用した操作に対応する操作情報を記録し、結果記録部131がユーザインタフェースを適用した操作の結果として実行される処理結果を記録する。
具体的な操作情報の記録結果について図8を参照して説明する。図8に示す例は、評価対象ユーザインタフェース300を利用して「Test」という文字列を送信する操作処理を行う例を示している。通常の健常者による理想的な処理シーケンスに従った処理として実行される理想操作を実行すると、図8(A)に示す理想操作に対応する操作情報の記録データが操作記録部121において記録される。
図8(A)に示す理想操作情報記録データ351の記録データは、
5 (5,20)にカーソルを移動
6 (5,20)でクリック
6 "メッセージ"をアクティブに
15 キー入力"Test"
20 (20,40)にカーソル移動
25 (20,40)でカーソルをクリック
25 "ボタン"を実行
の構成を持つ。
5〜25は時間経過情報(処理開始後の経過秒数)であり、タイム[5]の時点で、操作者(健常者)がカーソルをユーザインタフェース300の座標位置(5,20)に移動したことを示している。ユーザインタフェース300の座標位置(5,20)は、図8に示すユーザインタフェース300のカーソル321の位置である。
タイム[6]の時点で、操作者がカーソルを座標位置(5,20)においてクリックし、このクリック動作に基づいて、メッセージ入力フィールド322がアクティブに設定される。
タイム[15]の時点で、操作者がキー入力を実行し、「Test」の文字入力を実行したる。タイム[20]の時点で、操作者は、カーソルをユーザインタフェース300の座標位置(20,40)にカーソル移動した。ユーザインタフェース300の座標位置(20,40)は、図8に示すユーザインタフェース300のカーソル323の位置であり、送信ボタン301の位置である。
タイム[25]の時点で、操作者がカーソルを座標位置(20,40)においてクリックし、このクリック動作に基づいて、クリックを行ったボタンに対応する処理、すなわちメッセージ送信が実行された。先に図6を参照して説明したように、送信ボタン301には文字情報として[ボタン]が対応付けられているので、操作記録部121において記録される操作情報記録データには、[25 "ボタン"を実行]という操作情報が記録されることになる。
通常の健常者による理想的な処理シーケンスに従った処理として実行される理想操作を実行すると、メッセージ送信が間違いなく実行され、その理想操作に対応する操作情報の記録データが操作記録部121において記録され図7(A)に示す理想操作情報記録データが生成される。
次に、図7に示すステップS102において、理想操作の操作情報記録データに基づいて、特定利用者を想定した制限付き操作情報を生成する。これは、図1のユーザインタフェース評価装置100の分析部122において実行する処理である。
分析部122は、想定するユーザ、例えば視覚障害者、肢体不自由者、老人、子供などを想定し、理想操作の操作情報記録データに基づいて、特定利用者を想定した制限付き操作情報を生成する。
一例として、視覚障害者を想定するユーザとして設定した場合の処理について説明する。この場合、理想操作の操作情報記録データ、すなわち、図8(A)に示す理想操作情報記録データ351を視覚障害者に対する音声出力情報に対応する文字情報とし、文字情報のみに従って操作する設定とした操作情報を制限付き操作情報として設定する。
この設定例が、図8(B)に示す制限付き操作情報352である。図8(B)に示す制限付き操作情報352は、以下の情報を持つ。
6 "メッセージ"をアクティブに
15 キー入力"Test"
25 "ボタン"を実行
視覚障害者は、座標位置の認識が不可能であるため、図8(A)に示す理想操作情報記録データ351から座標データを含む情報を削除したデータとして、図8(B)に示す制限付き操作情報352が生成される。分析部122は、想定するユーザ、視覚障害者、肢体不自由者、老人、子供など、想定したユーザに対応する制限付き操作情報を、理想操作の操作情報記録データに基づいて生成する。
なお、分析部では、予め設定された制限付き操作情報生成シーケンスに従って、理想操作情報に基づく制限付き操作情報の生成処理を実行する。例えば、上述した処理例のように、音声出力に基づく操作可能な文字情報のみを、理想操作情報から抽出して制限付き操作情報を生成する処理、理想操作情報に含まれる複数の操作単位から一部の操作単位を選択して制限付き操作情報を生成する処理、理想操作情報に含まれる各操作単位の実行時間間隔を変更することにより、制限付き操作情報を生成する処理、理想操作情報に含まれる操作量を削減することにより、制限付き操作情報を生成する処理、理想操作情報に含まれる操作情報中、あらかじめ定めた操作領域に対応する操作のみを選択抽出することにより、制限付き操作情報を生成する処理などである。これらの詳細については、後段で説明する。
ステップS103では、この制限付き操作情報に基づく仮想的な制限付き操作を実行する。この処理は、図1のユーザインタフェース評価装置100の操作再生部123において実行する処理である。この制限付き操作情報に従った処理においても、操作結果の記録処理が結果記録部131において実行される。
ステップS104では、ステップS101で実行した理想操作に基づく操作結果記録データと、ステップS103で実行した制限付き操作情報に基づく仮想的な制限付き操作に基づく操作結果記録データの比較を実行する。この処理は、図1のユーザインタフェース評価装置100の結果比較部132において実行する処理である。
ステップS105では、結果比較部132における操作結果データに差異があるか否かを判定する。差異がある場合は、ステップS106において、差異情報に基づいて問題点を抽出する。差異がない場合は、ステップS107に進み、評価対象ユーザインタフェースには問題点なしと判定する。
理想操作に基づく操作結果記録データと、制限付き操作に基づく操作結果記録データとに差異があるということは、制限付き操作に基づく操作結果が、理想操作に基づく操作結果と等しくならなかったことを意味する。例えば、理想操作に基づく操作結果としてのメッセージ送信が、制限付き操作に基づく操作結果として実行されなかったことを意味する。
結果比較部132では、理想操作に基づく操作結果記録データと、制限付き操作に基づく操作結果記録データとのデータを比較結果表示部133、すなわちディスプレイに表示し、ユーザインタフェース設計者は、比較結果を検討することにより、評価対象ユーザインタフェース120の問題点を容易に抽出することができる。
例えば理想操作に基づく操作結果記録データにおいてはメッセージ送信が実行されているのに、制限付き操作に基づく操作結果記録データでは、メッセージの入力までは正しく実行されているが、その後の処理として[キヤンセル]、あるいは[終了]ボタンがクリックされ[キヤンセル]処理、あるいは[終了]処理が実行されたことが記録データに残り、このデータ比較に基づいてボタンの操作に問題があると判断される。
この判断に基づいて、図9に示すようなオブジェクト対応文字情報を各ボタンオブジェクトに設定するユーザインタフェースの改良が有効であると判断される。
すなわち、ボタンオブジェクトに対応付けた視覚障害者向けの画像代替手段の文字情報として、送信ボタンオブジェクト301には文字情報として[送信ボタン]401、キャンセルボタンオブジェクト302には文字情報として[キャンセルボタン]402、終了ボタンオブジェクト303には文字情報として[終了ボタン]403を対応付けて設定する。
このようにして改良されたユーザインタフェースを再度、評価対象ユーザインタフェースとして設定し、図1に示すユーザインタフェース評価装置における評価処理を実行すると、結果として理想操作に基づく操作結果記録データと、制限付き操作情報に基づく仮想的な制限付き操作に基づく操作結果記録データの比較に差がなくなり、充分なアクセシビリティを持つユーザインタフェースであると判定される。
図10を参照して、改良した結果としてのユーザインタフェースの評価を実行した場合の処理について説明する。評価処理は、図7のフローチャートに従って実行される。
ステップS101における、理想操作の実行による操作情報および操作結果の記録処理によって、図10(A)に示す理想操作に対応する操作情報の記録データが操作記録部121において記録される。
図10(A)に示す理想操作情報記録データ451の記録データは、
5 (5,20)にカーソルを移動
6 (5,20)でクリック
6 "メッセージ"をアクティブに
15 キー入力"Test"
20 (20,40)にカーソル移動
25 (20,40)でカーソルをクリック
25 "操作ボタン"を実行
の構成を持つ。
先に、図8(A)を参照して説明した改良前のユーザインタフェースに対応する理想操作情報記録データ351との差異は、[25 "操作ボタン"を実行]の操作情報記録データである。図8(A)に示す改良前のユーザインタフェースに対応する理想操作情報記録データ351では、[25 "ボタン"を実行]の操作情報記録データが設定されていたが、今回の改良されたユーザインタフェースに対応する理想操作情報記録データ451では、[25 "操作ボタン"を実行]が記録される。これは、図9を参照して説明したように、送信ボタン301には文字情報として[操作ボタン]が対応付けられているので、操作記録部121において記録される操作情報記録データには、[25 "操作ボタン"を実行]という操作情報が記録されることになるからである。
次に、図7に示すステップS102において、理想操作の操作情報記録データに基づいて、特定利用者を想定した制限付き操作情報を生成する。これは、図1のユーザインタフェース評価装置100の分析部122において実行する処理である。ここでは、想定するユーザとして、視覚障害者を想定し、図10(A)に示す理想操作情報記録データ451を視覚障害者に対する音声出力情報に対応する文字情報とし、文字情報のみに従って操作する設定とした操作情報を制限付き操作情報として設定する。
この設定により、図10(B)に示す制限付き操作情報452が生成される。図10(B)に示す制限付き操作情報452は、以下の情報を持つ。
6 "メッセージ"をアクティブに
15 キー入力"Test"
25 "操作ボタン"を実行
視覚障害者は、座標位置の認識が不可能であるため、図10(A)に示す理想操作情報記録データ351から座標データを含む情報を削除したデータとして、図10(B)に示す制限付き操作情報452が生成される。この制限付き操作情報には、改良の結果として、[25 "操作ボタン"を実行]の文字列が設定されることになる。
なお、分析部では、前述したように予め設定された制限付き操作情報生成シーケンスに従って、理想操作情報に基づく制限付き操作情報の生成処理を実行する。本実施例では、音声出力に基づく操作可能な文字情報のみを、理想操作情報から抽出して制限付き操作情報を生成する。
次に、ステップS103において、この制限付き操作情報に基づく仮想的な制限付き操作を実行する。この処理は、図1のユーザインタフェース評価装置100の操作再生部123において実行する処理である。この制限付き操作情報に従った処理においても、操作結果の記録処理が結果記録部131において実行される。なお、オペレータが制限付き操作情報に基づく仮想的な制限付き操作を実行してもよいが、操作再生部123は、分析部の生成した制限付き操作を自動実行する構成としてもよい。本構成により、オペレータの処理を解することなく仮想的な制限付き操作が実行され、処理結果の記録データを取得することが可能となる。
ステップS104では、ステップS101で実行した理想操作に基づく操作結果記録データと、ステップS103で実行した制限付き操作情報に基づく仮想的な制限付き操作に基づく操作結果記録データの比較を実行する。この処理は、図1のユーザインタフェース評価装置100の結果比較部132において実行される。
ステップS105では、結果比較部132における操作結果データに差異があるか否かを判定する。差異がある場合は、ステップS106において、差異情報に基づいて問題点を抽出する。差異がない場合は、ステップS107に進み、評価対象ユーザインタフェースには問題点なしと判定する。
この改良されたユーザインタフェースを適用した場合は、理想操作に基づく操作結果記録データと、制限付き操作に基づく操作結果記録データとして、いずれもメッセージ送信が実行された結果データが記録され、差異が発生しない。従って、ステップS107に進み、評価対象ユーザインタフェースには問題点なしと判定する。
この評価結果に基づいて、ユーザテンタフェースの各ボタンオブジェクトに対応する文字情報として各ボタンの種類を設定した処理が有効であったことが確認される。
上述した処理例では、想定する操作者を視覚障害者として設定し、分析部122において生成する制限付き操作情報を文字列情報から抽出する処理とした例を説明したが、想定する操作者は、前述したように、視覚障害者に限らず、肢体不自由者、老人、子供など様々であり、分析部122において生成する制限付き操作情報は、想定される操作者に従った操作情報であり、本発明のユーザインタフェース設計支援装置は、様々な操作者に応じて生成した制限付き操作情報に従った再生処理を実行して、その実行結果の記録データを理想操作処理の実行結果と比較し、それぞれの問題点を抽出することが可能となる。
例えば、操作に時間のかかるユーザを想定した場合、理想操作の操作情報記録データから、一定時間間隔以上の操作情報のみを選択することで、制限付き操作情報を生成し、その制限付き操作情報に従って実行した結果を記録して検討する処理が実行される。このような評価を実行することで、例えば素早い入力が必要なインタフェースのチェックが可能となる。
例えば、前例のユーザインタフェースのメッセージ入力フォームにおいて、メッセージ入力後、一定時間経過したことを条件として入力メッセージを消去あるいは規定の文字列に戻すことで、送信ボタンを押し忘れた際のプライバシーを保護する機能をユーザインタフェースの機能として備える必要がある場合、メッセージ入力から消去までの時間の評価は困難な問題であるが、本発明のユーザインタフェース設計支援装置を適用し、理想操作の操作情報記録データから、一定時間間隔以上の操作情報のみを選択した制限付き操作情報を生成し、その制限付き操作情報に従って実行した結果を記録して検討することにより、適切な時間設定が可能となる。
また、理想操作の操作情報記録データの操作を実施する時間間隔を例えば2倍などにするという制限を加え再生を行うと、作業途中で入力したメッセージが時間切れのために規定の文字列に変化し、再生を行った結果に相違が現れ、問題点を検証することができる。
さらに、操作可能な物理的領域を制限した制限付き操作情報を生成し、その制限付き操作情報に従って実行した結果を記録して検討することにより、例えば、複写機などの操作パネルにおいて車椅子などの補助器具を使用しながら操作する人が使用した場合の問題点を容易に抽出することが可能となる。
以下、分析部122において実行する理想操作情報に基づく制限付き操作情報の生成処理態様の例について、列挙して説明する。
(1)音声出力に基づく操作可能な文字情報のみを、理想操作情報から抽出して制限付き操作情報を生成する。
これは、上述した説明に対応する制限付き操作情報であり、主に視覚障害者を操作者として想定した場合の制限付き操作情報である。
(2)理想操作情報に含まれる複数の操作単位から一部の操作単位を選択することにより、制限付き操作情報を生成する。
これは、特定の操作ができない、例えばマウス操作ができない、あるいはキーボード操作ができない、あるいは、ダブルクリックやスクロールなど特定の操作ができないなど、手足に障害などがありコンピュータの操作に何かしらの特殊な器具が必要となり、特定の操作に負担があるなどのユーザを想定した制限付き操作情報である。
(3)理想操作情報に含まれる各操作単位の実行時間間隔を変更することにより、制限付き操作情報を生成する。
これは、1つの操作終了から次の操作開始までに時間のかかるユーザ、例えば老人などを想定した制限付き操作情報である。
(4)理想操作情報に含まれる操作量を削減することにより、制限付き操作情報を生成する。
これは、多くの操作を連続して実行することのできないユーザ、例えば、コンピュータの操作に何かしらの特殊な器具が必要なため疲労が蓄積しやすく、クリック回数、キー入力回数やマウスカーソル移動量などの操作量に制限を持つユーザを想定した制限付き操作情報である。
(5)理想操作情報に含まれる操作情報中、あらかじめ定めた操作領域に対応する操作のみを選択抽出することにより、制限付き操作情報を生成する。
これは、操作領域が特定の狭い領域でのみ実行可能なユーザ、例えば、車椅子など普段の生活に何かしらの器具が必要となり、手足を動かせる範囲が限られるユーザなどを想定した制限付き操作情報である。
なお、理想操作の結果記録データと、上述の様々な制限付き操作情報に基づく操作結果の評価はまとめて行ってもよい。すなわち、上記の様々な制限付き操作情報に基づく操作を操作生成部123において連続的に実行した後、結果比較部132において、まとめて理想操作の結果記録データと比較する構成としてもよい。
結果記録部131が記録した理想操作に基づく結果記録データと、複数の異なる制限を付与した複数の制限付き操作に基づいて記録した複数の結果記録データとの比較処理を、結果比較部132においてまとめて並列に実行することにより、あらゆるユーザに対応したユーザインタフェース評価が効率的に実行され、理想的なアクセシビリティを持つユーザインタフェースの生成に要する時間、コストを削減できる。
次に、上述したユーザインタフェース設計支援装置のハードウェア構成例について、図11を参照して説明する。
CPU(Central Processing Unit)501は、OS(Operating System)、通信制御プログラム、図7を参照して説明したユーザインタフェース評価処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムに従った処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)502は、CPU501が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)503は、CPU501の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス504により相互に接続されている。
ホストバス504は、ブリッジ505を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス506に接続されている。
キーボード508、ポインティングデバイス509は、ユーザにより操作される入力デバイスである。ディスプレイ510は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージで表示する。図5他を参照して説明したグラフッィクユーザインタフェースの表示にも用いられる。
HDD(Hard Disk Drive)511は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU501によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。ハードディスクには、図7を参照して説明したユーザインタフェース評価処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ512は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体521に記録されているデータまたはプログラムを読み出して、そのデータまたはプログラムを、インタフェース507、外部バス506、ブリッジ505、およびホストバス504を介して接続されているRAM503に供給する。
接続ポート514は、外部接続機器522を接続するポートであり、USB,IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート514は、インタフェース507、および外部バス506、ブリッジ505、ホストバス504等を介してCPU501等に接続されている。通信部515は、ネットワークに接続され、CPU501、またはHDD511等からの供給データの送信、データ受信を実行する。
なお、図11に示すユーザインタフェース設計支援装置のハードウェア構成例は、PCを適用して構成したユーザインタフェース設計支援装置の一例であり、本発明のユーザインタフェース設計支援装置は、図11に示す構成に限らず、図1に示す処理ブロックに対応する処理、すなわち、図7に示すフローチャートに従った処理を実行可能な構成であればよい。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。なお、コンピュータシステムにおいては、前述した操作記録部や結果記録部を障害者向け代替手段用ライブラリからの情報を適用して生成したソフトウェアプログラムに設定することで効率的な高精度なユーザインタフェース評価処理が可能となる。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の構成によれば、障害者向け機能が適切な形で用いられているかを正確に、時間的にもコスト的にも負担が少ない形で実施できる。また、ユーザインタフェース設計者は簡便にアクセシビリティの評価が行えるので、アクセシビリティを考慮したユーザインタフェースを設計することが容易になる。本構成によれば、ユーザインタフェースに対する理想操作に基づく操作情報に基づいて、制限付き操作情報を生成し、理想操作に基づく結果記録データと、制限付き操作に基づく結果記録データとの比較を行い評価する。この処理により、理想操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果を比較できる。この比較結果に基づいて、例えば、ユーザインタフェース設計者は、自身が想定していた操作による結果と仮想的な障害者の操作による結果に違いを識別し、違い発生箇所が仮想的な障害者が健常者と同様に操作が実施できない箇所であると判定し、問題箇所の修正、評価を繰り返す。本構成により、アクセシビリティの高いユーザインタフェースの生成が可能となる。従って、本発明を適用することにより、時間的にもコスト的にも負担をかけることなくアクセシビリティの高いユーザインタフェースの生成が可能となる。
本発明に係るユーザインタフェース設計支援装置の構成を示す図である。 本発明に係るユーザインタフェース設計支援装置においてユーザの操作情報の記録構成例を示す図である。 本発明に係るユーザインタフェース設計支援装置においてユーザの操作情報の記録構成例を示す図である。 本発明に係るユーザインタフェース設計支援装置においてユーザの操作情報の記録データ例を示す図である。 本発明に係るユーザインタフェース設計支援装置において評価対象となるユーザインタフェースの例を示す図である。 ユーザインタフェースにおけるオブジェクト対応の文字情報の例について説明する図である。 本発明に係るユーザインタフェース設計支援装置において実行するユーザインタフェース評価処理の処理シーケンスを説明するフローチャート図である。 本発明に係るユーザインタフェース設計支援装置において生成する理想操作情報記録データと制限付き操作情報の例を説明する図である。 改良されたユーザインタフェースにおけるオブジェクト対応の文字情報の例について説明する図である。 改良されたユーザインタフェースにおける理想操作情報記録データと制限付き操作情報の例を説明する図である。 本発明に係るユーザインタフェース設計支援装置のハードウェア構成例について説明する図である。
符号の説明
100 ユーザインタフェース設計支援装置
110 情報処理部
121 操作記録部
122 分析部
123 操作再生部
131 結果記録部
132 結果比較部
133 比較結果表示部
151 時間情報
152 操作情報
201 マウス
202 キーボード
203 センサ
211,212 ユーザインタフェース設計支援装置
300 ユーザインタフェース
301 送信ボタン
302 キャンセルボタン
303 終了ボタン
311,312,313 文字情報
321 カーソル
322 メッセージ入力フィールド
323 カーソル
351 理想操作情報記録データ
352 制限付き操作情報
401,402,403 文字情報
451 理想操作情報記録データ
452 制限付き操作情報
501 CPU(Central processing Unit)
502 ROM(Read-Only-Memory)
503 RAM(Random Access Memory)
504 ホストバス
505 ブリッジ
506 外部バス
507 インタフェース
508 キーボード
509 ポインティングデバイス
510 ディスプレイ
511 HDD(Hard Disk Drive)
512 ドライブ
514 接続ポート
515 通信部
521 リムーバブル記録媒体
522 外部接続機器

Claims (10)

  1. ユーザインタフェースを適用した操作に対応する操作情報を記録する操作記録部と、
    前記ユーザインタフェースを適用した操作の結果として実行される処理結果を記録する結果記録部と、
    予め設定された理想操作シーケンスの実行によって前記操作記録部が記録した理想操作情報に基づいて、操作制限を付与した制限付き操作情報を生成する分析部と、
    前記結果記録部において記録される前記理想操作に基づく結果記録データと、前記制限付き操作に基づく結果記録データとの比較処理を実行する結果比較部と、
    を有することを特徴とするユーザインタフェース設計支援装置。
  2. 前記分析部は、音声出力に基づく操作可能な文字情報のみを、前記理想操作情報から抽出して前記制限付き操作情報を生成する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース設計支援装置。
  3. 前記分析部は、前記理想操作情報に含まれる複数の操作単位から一部の操作単位を選択することにより、前記制限付き操作情報を生成する構成であることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース設計支援装置。
  4. 前記分析部は、前記理想操作情報に含まれる各操作単位の実行時間間隔を変更することにより、前記制限付き操作情報を生成する構成であることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース設計支援装置。
  5. 前記分析部は、前記理想操作情報に含まれる操作量を削減することにより、前記制限付き操作情報を生成する構成であることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース設計支援装置。
  6. 前記分析部は、前記理想操作情報に含まれる操作情報中、あらかじめ定めた操作領域に対応する操作のみを選択抽出することにより、前記制限付き操作情報を生成する構成であることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース設計支援装置。
  7. 前記結果比較部は、
    前記結果記録部において記録される前記理想操作に基づく結果記録データと、複数の異なる制限を付与した複数の制限付き操作に基づいて生成した複数の結果記録データとの比較処理を並列に実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース設計支援装置。
  8. 前記ユーザインタフェース設計支援装置は、さらに、
    前記制限付き操作を自動実行する操作再生部を有し、
    前記結果記録部は、前記操作再生部の実行した操作の結果として実行される処理結果を記録する構成であることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース設計支援装置。
  9. ユーザインタフェースを適用した操作に対応する操作情報を記録する操作記録ステップと、
    前記ユーザインタフェースを適用した操作の結果として実行される処理結果を記録する結果記録ステップと、
    予め設定された理想操作シーケンスの実行によって、前記操作記録ステップにおいて記録した理想操作情報に基づいて、操作制限を付与した制限付き操作情報を生成する分析ステップと、
    前記理想操作に基づいて記録された結果記録データと、前記制限付き操作に基づいて記録された結果記録データとの比較処理を実行する結果比較ステップと、
    を有することを特徴とするユーザインタフェース評価方法。
  10. ユーザインタフェースを適用した操作に対応する操作情報を記録する操作記録ステップと、
    前記ユーザインタフェースを適用した操作の結果として実行される処理結果を記録する結果記録ステップと、
    予め設定された理想操作シーケンスの実行によって、前記操作記録ステップにおいて記録した理想操作情報に基づいて、操作制限を付与した制限付き操作情報を生成する分析ステップと、
    前記理想操作に基づいて記録された結果記録データと、前記制限付き操作に基づいて記録された結果記録データとの比較処理を実行する結果比較ステップと、
    を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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