JP2005189238A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダイアフラム構造部を有したガス検出素子を備えたガスセンサにおいて、通気孔から異物が進入した場合にもガス検出部の性能低下を防止し、かつ、ダイアフラム構造部が破損することを防ぐことができるガスセンサを実現する。
【解決手段】保護キャップ3の天井部30には、被測定ガスがガスセンサ1の内部(ガス測定空間)に入るための平面視、略円形の通気孔31〜39が穿設されている。この通気孔31〜39をガス検出素子8,9の表面を水平に延設した平面に正射影した場合に、これら通気孔31〜39の正射影像がガス検出部12,13に重ならないように、通気孔31〜39が配置されている。従って、異物が環境気体中を落下してきて、通気孔31〜39を通過しても、異物が直接的にガス検出部12,13(ダイアフラム構造部6B,6D)に衝突することがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスセンサに関し、詳細には、ダイアフラム構造部を有したガス検出素子を配線基板に搭載したガスセンサに関する。
従来、ガスセンサの一種として、円筒形状のハウジング内部に金属酸化物半導体よりなるガス検出素子を備えた構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このガスセンサでは、円筒形状のハウジングの天井部において、ハウジング外と内部との間で被測定ガスが流通可能な通気孔が備えられており、この通気孔には異物の侵入を防止する金網が設けられている。また、ガス検知用のガスセンサの一種として、センサ検出素子をダイアフラム構造部上に搭載したものも知られている(例えば、特許文献2、3参照)。この構造のガスセンサでは、ダイアフラム構造部が薄板に形成されているので、センサ検出素子と基板本体とを熱的に隔離することができ、測定精度を高めることができる特徴がある。
特開平1−260354号公報 特開2002−139361号公報 特開平11−233240号公報
しかしながら、特許文献1に記載のガスセンサでは、金網を通過して微細な異物がハウジング内部に進入した場合には、通気孔の金網の直下にガス検出素子が設けられているので、ガス検出素子に異物が付着してガス検出素子の性能が低下するという問題があった。
特に、ガス検出素子として、特許文献2または特許文献3に記載のダイアフラム構造部を有したガスセンサを特許文献1に記載のガスセンサに適用した場合、通気孔から進入した異物がダイアフラム構造部に衝突すると、ガス検出素子の性能が低下するだけでなく、薄板のダイアフラム構造部が破損するという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ダイアフラム構造部を有したガス検出素子を備えたガスセンサにおいて、通気孔から異物が進入した場合にもガス検出部の性能低下を防止し、かつ、ダイアフラム構造部が破損することを防ぐことができるガスセンサを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明のガスセンサは、ガス検出素子と、前記ガス検出素子を搭載する配線基板と、前記ガス検出素子を覆うように配線基板に装着される保護キャップであって、前記配線基板に装着されたときに、当該配線基板とでガス測定空間を形成すると共に、外部から前記ガス測定空間に被測定ガスを導くための通気孔を有する保護キャップと、を備えるガスセンサであって、前記ガス検出素子は、ダイアフラム構造部を有し、当該ダイアフラム構造部にガス検出部を備えており、前記通気孔及び前記ダイアフラム構造部を前記ガス検出素子の表面を水平に延設した平面に正射影した場合に、前記通気孔の正射影像が前記ダイアフラム構造部の正射影像に重ならないように、前記通気孔が配置されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明のガスセンサは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記ガス検出素子には、素子側電極が設けられ、前記配線基板には、基板側電極が設けられ、さらに、前記素子側電極と前記基板側電極とを接続する接続部が設けられ、前記ガス検出素子の表面を水平に延設した平面に前記通気孔及び前記接続部を正射影した場合に、前記通気孔の正射影像が前記接続部の正射影像に重ならないように、前記通気孔が配置されていることを特徴とする。
さらに、上記課題の他の解決手段として、請求項3に記載の発明のガスセンサは、ガス検出素子と、前記ガス検出素子を搭載する配線基板と、前記ガス検出素子を覆うように配線基板に装着される保護キャップであって、前記配線基板に装着されたときに、当該配線基板とでガス測定空間を形成すると共に、外部から前記ガス測定空間に被測定ガスを導くための通気孔を有する保護キャップと、を備えるガスセンサであって、前記ガス検出素子は、ダイアフラム構造部を有し、当該ダイアフラム構造部にガス検出部を備える一方、前記保護キャップは、前記配線基板のうちで前記ガス検出素子が搭載される搭載面に向かい合う天井部に複数の前記ガス取入れ口を有しており、前記複数のガス取入れ口は、いずれも、上記天井部外部から前記搭載面に直交する方向に沿って見たとき、当該ガス取入れ口を通じて前記ガス検出素子のダイアフラム構造部が視認できない関係を満たすよう形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明のガスセンサは、請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記ガス検出素子には、素子側電極が設けられ、前記配線基板には、基板側電極が設けられ、さらに、前記素子側電極と前記基板側電極とを接続する接続部が設けられ、前記複数のガス取入れ口は、いずれも、上記天井部外部から前記搭載面に直交する方向に沿って見たとき、当該ガス取入れ口を通じて前記接続部が視認できない関係を満たすよう形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明のガスセンサは、請求項1乃至4の何れか1項に記載の発明の構成に加えて、前記配線基板は、複数の絶縁層の間に内部配線層が形成された積層構造体であり、前記複数の絶縁層のうち前記ガス検出素子が搭載される絶縁層の前記ダイアフラム構造部に対面する部位に窪みが形成されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明のガスセンサは、請求項1乃至5に記載の発明の構成に加えて、前記配線基板の底面は略平面に形成され、当該底面には当該ガスセンサが固着される回路基板に接続される外部電極が設けられ、前記保護キャップの上面には、平面部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明のガスセンサは、請求項2又は4に記載の発明の構成に加えて、前記接続部を保護する封止部材を設けたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明のガスセンサは、請求項1乃至7の何れか1項に記載の発明の構成に加えて、異なるガス種に反応する複数の前記ガス検出素子が前記配線基板に搭載されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明のガスセンサでは、通気孔及びダイアフラム構造部をガス検出素子の表面を水平に延設した平面に正射影した場合に、通気孔の正射影像がダイアフラム構造部の正射影像に重ならない、即ち、ガス検出素子のダイアフラム構造部の真上に通気孔が存在しないので、通気孔から進入した異物がダイアフラム構造部に形成されたガス検出部に付着しにくくなる。また、通気孔から進入した異物がダイアフラム構造部に衝突し、その衝撃でダイアフラム構造部が破損することを防止できる。従って、ガスセンサからの出力不良を防止できる。
なお、保護キャップに形成されるガス取入れ口の形状は特に限定されず、貫通孔であっても良く、あるいは、保護キャップの外壁に直線状の切れ目を設け、この切れ目から外壁の特定部位を一端側が外壁に連なる形態でガス測定空間に向かって突出させ、外部とガス測定空間とを連通させるようにしても良い。さらに、ガス取入れ口の個数は1つであっても複数であっても良い。但し、ガス検出素子のダイアフラム構造部の真上に通気孔が存在しない関係を満たす必要がある。
また、請求項2に記載の発明のガスセンサは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ガス検出素子の表面を水平に延設した平面に通気孔及び素子側電極と基板側電極とを接続する接続部を正射影した場合に、通気孔の正射影像が接続部の正射影像に重ならない、即ち、当該接続部の真上に通気孔が存在しないので、通気孔から進入した異物が接続部に付着しにくく、また、異物が接続部の配線間を短絡させることを防止できる。
請求項3に記載の発明のガスセンサでは、複数のガス取入れ口は、いずれも、天井部外部から配線基板のガス検出素子が搭載する搭載面に直交する方向に沿って見たとき、即ち天井部の真上から上記搭載面に直交する方向に見たとき、ガス取入れ口を通じてガス検出素子のダイアフラム構造部が視認できない関係を満たすよう形成されている。これにより、ガス取入れ口から進入した異物がダイアフラム構造部に形成されたガス検出部に付着し難くなる。また、ガス取入れ口を通して異物が直接ダイアフラム構造部に衝突し難く、異物の衝突の影響によりダイアフラム構造が破損することを効果的に防止することができる。
なお、保護キャップに形成されるガス取入れ口の形状は特に限定されず、貫通孔であっても良く、あるいは、保護キャップの外壁に直線状の切れ目を設け、この切れ目から外壁の特定部位を一端側が外壁に連なる形態でガス測定空間に向かって突出させ、外部とガス測定空間とを連通させるようにしても良い。さらに、ガス取入れ口の個数は1つであっても複数であっても良い。但し、保護キャップの天井部の真上から上記搭載面に向かって直交する方向に目視したときに、ガス検出素子のダイアフラム構造部が見えない関係を満たす必要がある。
また、請求項4に記載の発明のガスセンサは、請求項3に記載の発明の効果に加えて、複数のガス取入れ口は、いずれも、天井部外部から配線基板のガス検出素子が搭載する搭載面に直交する方向に沿って見たとき、即ち天井部の真上から上記搭載面に直交する方向に見たとき、ガス取入れ口を通じて素子側電極と基板側電極とを繋ぐ接続部が視認できない関係を満たすよう形成されている。これにより、ガス取入れ口から進入した異物が接続部に付着し難く、また、異物が接続部の配線間を短絡させることを防止することができる。
さらに、請求項5に記載の発明のガスセンサは、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加えて、配線基板は、複数の絶縁層の間に内部配線層が形成された積層構造体であるので、ガス検出素子及び外部電極間の配線の自由度を高めることができる。また、複数の絶縁層のうちガス検出素子が搭載される絶縁層のダイアフラム構造部に対面する部位に窪みが形成されているので、ダイアフラム構造部に形成されたマイクロヒータ等によりガス検出部の加熱制御を行った場合に、ダイアフラム構造部の内圧が上昇してダイアフラム構造部が破損するのを防止できる。
また、請求項6に記載の発明のガスセンサは、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加えて、配線基板の底面に外部電極が設けられ、保護キャップの上面には平面部が形成されているので、平面部をチップマウンタの吸着ノズルが当接可能な面として利用できる。このため、回路基板に電子部品を実装する際にガスセンサを電子部品と一緒に、チップマウンタを用いた表面実装ができるので、組み立て工程の簡略化及び組み立ての工数の削減を実現できる。
また、請求項7に記載の発明のガスセンサは、請求項2又は4に記載の発明の効果に加えて、接続部を封止部材により保護しているので、異物に対する接続部の不具合を更に防止することができる。また、保護キャップ内に結露水が貯まった場合に、接続部の配線間が短絡することがない。
また、請求項8に記載の発明のガスセンサは、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の効果に加えて、異なるガス種に反応する複数のガス検出素子を1つの配線基板に搭載することにより、支持体としても機能する配線基板の個数を増やすことなく、被測定ガス中の複数種の特定ガスを検出することができる。なお、異なるガス種としては、具体的に、NOx等の酸化性ガスとCO、HC等の還元性ガスを挙げることができる。
以下、本発明の一実施の形態のガスセンサ1について図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を参照して、ガスセンサ1の外部形状について説明する。図1は本発明の一実施の形態のガスセンサ1の分解斜視図であり、図2はガスセンサ1の平面図であり、図3はガスセンサ1の底面図である。本発明は、ガスを検出する各種のガスセンサに適用できるが、本実施の形態のガスセンサ1は、一例として、環境気体(被測定ガス)中のCO、HCといった還元性ガスやNOxといった酸化性ガスの濃度変化を検出するガスセンサを例に説明する。このガスセンサ1は、例えば、自動車のエンジンルーム内のフロントグリル近傍に設けられ、環境気体中の還元性ガスや酸化性ガスの濃度変化を検出して、空調制御装置の外気導入と内気循環を切り替える空調用センサに用いられるものである。
図1及び図2に示すように、このガスセンサ1は、略直方体形状に形成されており、配線基板2に形成されたキャビティの開口部を覆うように、配線基板2に保護キャップ3が、図1において、上方から装着されている。配線基板2は、積層構造となっており、キャビティ内にダイアフラム構造に形成されたガス検出素子8,9が搭載されている。また、保護キャップ3は、平面状の天井部30と、天井部30から図1において下方に延びる垂下突起部41,42とを有しており、一例として、ステンレス鋼板のプレス成形により形成される。天井部30は平面視略長方形に形成されており、天井部30には、被測定ガスがガスセンサ1の内部(キャビティ内)に入るための平面視、略円形の通気孔31,32,32,33,34,35,36,37,38,39が設けられている。そして、この保護キャップ3が配線基板2に装着されることで、配線基板2との間でガス測定空間Sを形成することになる。なお、通気孔31〜39が、本発明の「ガス取入れ口」に相当し、これらの通気孔31〜39を通じて外部からガス測定空間Sに被測定ガスが導かれる。
また、図3に示すように、ガスセンサ1の底面1Aは、略長方形の平面に形成されており、その底面1Aには、図示外の回路基板と半田付け等により接合される略長方形の外部電極51A,51B,51C,51D,51E,51Fが設けられている。この外部電極51A,51B,51C,51D,51E,51Fの表面には、一例としてAuメッキ膜が形成されている。
次に、図1,図3〜図5を参照して、ガスセンサ1を構成する配線基板2の構造の詳細について説明する。図4は、配線基板2の平面図であり、図5は、図4のA−A線断面における配線基板2の矢視方向断面図である。図1及び図5に示すように、配線基板2は、図1において、下部から上部に向けて第一層4、第二層5、第三層6、第四層7の4層が積層されたAl(アルミナ)焼結体からなる平面視略長方形のセラミック積層構造体である。ここで、本明細書では、配線基板のうち半導体素子が搭載される側を表面とし、その反対側を底面とする。即ち、本実施の形態のガスセンサ1の配線基板2(積層構造
体)において、キャビティが形成され、ガス検知素子8,9が搭載される側を表面とし、その反対側を底面1Aとする。尚、積層構造体の第一層4〜第三層6の表面には、図示外の内部配線が形成され、内部配線層を構成している。また、図1及び図4に示すように、配線基板2の長手方向外側面2P及び2Qには、第一層4〜第四層7を貫通して、配線基板2の積層方向に平面視、略円弧状の凹部2C,2D,2E,2F,2G,2H,2I,2J,2K,2L,2M,2Nが各々設けられている。また、配線基板2の短手方向の一方の側面(図1における左側面)2Sには、第一層4〜第四層7を貫通して、案内凹部2Aが設けられ、側面2Sと対向する他方の側面(図1における右側面)2Rにも、第一層4〜第四層7を貫通して案内凹部2Bが設けられている。
また、図3及び図5に示すように、最下層の第一層4の短手方向の一方の側面2Sには、配線基板2の長手方向における前記案内凹部2Aより深い窪みである嵌合部4Aが設けられ、第一層4の右側の側面2Rにも、前記案内凹部2Bより深い窪みである嵌合部4Bが設けられている。これらの嵌合部4A,4Bには、後述する保護キャップ3の垂下突起部41の嵌合突起41Aと、垂下突起部42の嵌合突起42Aとが各々進入して係合するようになっている。さらに、図4及び図5に示すように、第二層5の短手方向中央部には、後述するダイアフラム構造内の内圧を調整する内圧調整用窪み5Aが長手方向に延設されている。また、第三層6の中央付近には、第三層6を貫通する貫通孔が形成されており、第四層7の中央付近には、第四層7を貫通し第三層6の貫通孔よりも大きな開口の貫通孔が形成されており、これら貫通孔を形成する壁面によってキャビティが形成されている。そして、第三層6の貫通孔内には、平面視略長方形の板状のガス検出素子8,9が並列に配置されて、第二層5の上面に接着されている。尚、第三層6の貫通孔を形成する壁面とガス検出素子8,9との間、或いは、各ガス検出素子8,9の間には、内圧調整用窪み5A内の気圧が高まった場合に、内圧調整用窪み5A内の空気を外部に放出して、外気圧と同じにするための内圧放出孔6E,6F,6Gが形成されている。さらに、図1及び図5に示すように、第三層6上には第四層7が積層され、当該第四層7には、平面視、略長方形の開口部7Aが形成され、ガス検出素子8,9が露出するようになっている。
次に、図1,図4〜図6を参照して、ガス検出素子8,9の構造を説明する。図6は、ガス検出素子8のガス検出部12の平面図である。これらのガス検出素子8,9には、各々、ガスを検出する平面視略正方形のガス検出部12,13が形成され,その背面には、図5に示すように、各々、窪み部6A,6Cが形成され、ダイアフラム構造部6B,6Dとなっている。尚、ダイアフラム構造部6B,6Dには、図示外のPt配線から構成されたマイクロヒータが組み込まれている。また、図4に示すように、ガス検出部12は、略縦長の長方形のガス検出素子8の上面において、後側の側面2Q寄りに設けられている。ガス検出部13もガス検出素子9の上面に同様に配置されている。ガス検出素子8のガス検出部12は、図6に示すように、平面視、略正方形であり、その中央部には、図示外のガス感応膜に接して形成された検知電極12Aが設けられている。また、ガス検出部13もガス検出部12と同様の構造となっている。
さらに、ガス検出素子8の上面の短手側の側面2P寄りの部分(図4における手前側の部分)には、ガス検出素子8の出力を外部に取り出すため及びガス検出素子8への電源供給のための接続電極14A,14B,14C,14Dの電極パッドが形成されている。また、同様に、ガス検出素子9の上面の短手側の側面2P寄りの部分には、接続電極15A,15B,15C,15Dの電極パッドが形成されている。さらに、接続電極14A〜14D,15A〜15D近傍の第三層6の上面には、接続電極16A,16B,18A,18B及びコモン電極17の電極パッドが設けられている。接続電極14A,14B,15C,15Dは、接続電極16A,16B,18A,18Bに、各々、Auワイヤ20A,20B,21C,21Dによりワイヤボンディング接続され、接続電極14C,14D,15A,15Bは、コモン電極17に、Auワイヤ20C,20D,21A,21Bによりワイヤボンディング接続されている。尚、接続電極14A〜14D,15A〜15Dが本発明の「素子側電極」に相当し、接続電極16A,16B,18A,18B及びコモン電極17が本発明の「基板側電極」に相当する。また、Auワイヤ20A,20B,21C,21Dが本発明の「接続部」に相当する。
次に、上記の配線基板2の第一層4〜第四層7の製造工程を説明する。まず、Al(アルミナ)グリーンシートを製造工程で使用する適宜の大きさに切断する。この切断されたシートは、配線基板2の各層を多数連結した状態となるものである。従って、第一層4が多数連結されたシート(以下、「第一層シート」という。)、第二層5が多数連結されたシート(以下、「第二層シート」という。)、第三層6が多数連結されたシート(以下、「第三層シート」という。)、第四層7が多数連結されたシート(以下、「第四層シート」という。)が各々製造される。次いで、第一層シート〜第三層シート上に、各々、W(タングステン)ペーストを印刷して内部配線となる配線パターンを形成する。そして、第一層シート〜第四層シートを積層し、圧着して積層シートを作成する。次いで、その圧着された積層シートを焼成後に個片分割しやすいように切断用溝を入れる。その後、その積層シートを焼成用のサイズに切断して、脱脂処理を行った後に焼成する。次いで、電極にNiメッキ、Auメッキ等を行い、電気特性、電流のリーク特性、外観等の検査を行って、個別の配線基板2に分割する。
次に、ガス検出素子8,9の製造工程の概略を説明する。まず、ガス検出素子8,9の基材となるシリコンウェハの洗浄を行う。次いで、そのシリコンウェハ上に酸化ケイ素膜の形成、窒化ケイ素膜の形成を行う。次に、マイクロヒータを形成する。一例として、スパッタリングによるTa層の形成後、Pt層を形成し、フォトリソグラフィによりパターンニングを行い、エッチング処理でマイクロヒータを形成する。その後、マイクロヒータを覆うように窒化ケイ素膜を形成する。次いで、マイクロヒータの端部にマイクロヒータコンタクト部を形成する。一例としては、窒化ケイ素膜のエッチングを行い、マイクロヒータコンタクト部を形成する。次に、マイクロヒータの上部に検知電極を形成する。一例としては、スパッタリングによるTi層の形成後、Pt層の形成を行い、フォトリソグラフィによりパターニングを行い、エッチング処理で検知電極を形成する。次いで、検知電極の端部及びマイクロヒータの端部にコンタクトパッド(接続電極14A〜14D,15A〜15D)の形成を行う。一例としては、スパッタリングによるCr層の形成後、Au層の形成を行い、フォトリソグラフィによりパターニングを行い、エッチング処理で接続電極14A〜14D,15A〜15Dの形成を行う。次いで、シリコンの異方性エッチングによるダイアフラム構造部6B,6Dの形成、SnOを主体とする金属酸化物半導体からなるガス感応膜の形成を行う。その後、シリコンウェハの切断を行い、ガス検出素子8,9を切り出す。
次に、図7及び図8を参照して、接続電極14A〜14D,15A〜15D、接続電極16A,16B,18A,18B,コモン電極17及びAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dを保護する封止部材61について説明する。図7は、保護キャップ3を外した状態を示す配線基板2の平面図であり、図8は、図7に示すB−B線における配線基板2の矢視方向断面図である。図1及び図4では、図示を省略したが、配線基板2には、図7及び図8に示すように、第二層5上に接着剤62により固着されたガス検出素子8,9の接続電極14A〜14D,15A〜15D、第三層6上に形成された接続電極16A,16B,18A,18B,コモン電極17及びAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dを保護する封止部材61が設けられている。この封止部材61は、ガス検出素子8,9のガス検出部12,13と、接続電極14A〜14D,15A〜15Dとの間に接着された横断面が蒲鉾形状の合成樹脂製(一例としてエポキシ樹脂製)のダム部材60と第四層7との間に充填された合成樹脂製(一例としてエポキシ樹脂製)の封止部材であり、固化前は流動性を有し、ダム部材60と第四層7との間に充填後に固化されたものである。尚、ダム部材60は、固化前の封止部材61が流動して、ガス検出素子8,9のガス検出部12,13に付着するのを防止している。
また、接続電極14A〜14D,15A〜15D、接続電極16A,16B,18A,18B,コモン電極17及びAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dは、この封止部材61により封止されて保護されている。従って、接続電極14A〜14D,15A〜15D、接続電極16A,16B,18A,18B,コモン電極17及びAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dが、異物により破損したり、異物や結露水により短絡することがない。
次に、図9及び図10を参照して、上記封止部材61の変形例である封止部材63を用いた配線基板2について説明する。図9は、保護キャップ3を外した状態を示す配線基板2の平面図であり、図10は、図9に示すD−D線における配線基板2の矢視方向断面図である。この配線基板2では、封止部材63を用いているが、封止部材63は、封止部材61と異なり、固化前においても高粘度であり、流動性が低い樹脂(一例として、高粘度のエポキシ樹脂)である。従って、図9及び図10に示すように、封止部材63がガス検出素子8,9のガス検出部12,13に付着するのを防止するダム部材60が不要であり、接続電極14A〜14D,15A〜15D、接続電極16A,16B,18A,18B,コモン電極17及びAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dは、この封止部材63のみで封止されて保護されている。従って、ダム部材60をガス検出素子8,9上に接着する必要がない。
次に、図1〜図3及び図11を参照して、保護キャップ3の構造を説明する。図11は、図2に示すC−C線断面におけるガスセンサ1の保護キャップ3のみの矢視方向断面である。図1,図2及び図11に示すように、保護キャップ3は、ステンレス鋼板をプレス成型して形成されており、平面視、略長方形の天井部30と、当該天井部30の長手方向端面から各々天井部30と直交し配線基板2の外側面に沿うように下方に折り曲げられた垂下突起部41,42から構成されている。この垂下突起部41,42は、各々、略長方形の板状に形成されており、その下端部には、各々、嵌合突起41A,42Aが内側に向けてプレス成型により打ち抜かれて突出している。この嵌合突起41A,42Aは、図3及び図11に示すように配線基板2の外側面のうちの対向する2面に各々設けられた嵌合部4A,4Bに各々嵌合するようになっている。尚、保護キャップ3の配線基板2への装着時には、垂下突起部41,42が、配線基板2の長手方向外側面に各々設けられている案内凹部2A,2Bに案内されて、保護キャップ3の天井部30の裏面が第四層7の上面に当接するまで押し込まれて、垂下突起部41,42に各々設けられている嵌合突起41A,42Aが嵌合部4A,4Bに各々嵌合する。すると、保護キャップ3が、配線基板2に装着固定される。
次に、保護キャップ3の天井部30に設けられた通気孔31〜39の配置について説明する。図1及び図2に示すように、保護キャップ3の天井部30には、被測定ガスがガスセンサ1の内部に入るための平面視、略円形の通気孔31〜39が穿設されている。この通気孔31〜39は、無作為に設けられているのではなく、通気孔31〜39及びダイヤフラム構造部6B,6Dをガス検出素子8,9の表面を水平に延設した平面に正射影した場合に、通気孔31〜39の正射影像がダイアフラム構造部6B,6Dの正射影像に重ならないように、ダイアフラム構造のガス検出部12,13の真上を避けて通気孔31〜39が配置されている。
即ち、保護キャップ3の天井部30に垂直に視線を置いた場合には、通気孔31〜39からは、ガス検出部12,13を目視することができないように通気孔31〜39が保護キャップ3の天井部30に配置されている。従って、異物が空気中を落下してきて、通気孔31〜39を通過しても、異物が直接的にガス検出部12,13に衝突しないようになっている。よって、ガス検出部12,13への異物の付着を防止でき、また、極薄いダイアフラム構造部6B,6Dが異物の衝突により破損することを防止できる。このように本実施の形態にガスセンサ1では、複数の通気孔31〜39は、いずれも、天井部30の外部から配線基板2のガス検出素子8,9の搭載面に直交する方向に沿って見たとき、通気孔31〜39を通じてガス検出素子8,9のダイアフラム構造6B,6Dが視認できない関係を満たすように形成されている。
さらに、保護キャップ3の天井部30には、チップマウンタの吸着ノズルの当接可能な平面部30Aが形成されている。従って、ガスセンサ1は、保護キャップ3の天井部30に、チップマウンタの吸着ノズルの当接可能な平面部30Aを有し、配線基板2の第一層4の底面1Aは、略長方形の平面に形成されており、略長方形の外部電極51A,51B,51C,51D,51E,51Fが設けられているので、ガスセンサ1を小型化できると共に、回路基板に電子部品を実装する際にチップマウンタを用いてガスセンサ1の表面実装が同時に可能である。
さらに、保護キャップ3の天井部30に設けられた通気孔31〜39は、ガス検出素子8,9の表面を水平に延設した平面に、通気孔31〜39及び接続部であるAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dを正射影した場合に、通気孔31〜39の正射影像が接続部であるAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dの正射影像に重ならないように、配置されている。即ち、通気孔31〜39がAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21D(接続部)の真上を避け配置されている。このようにすることにより、通気孔31〜39からガスセンサ1内へ進入した異物がAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dに付着しにくく、また、異物が接続部であるAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dの間を短絡させることを防止できる。このように本実施の形態にガスセンサ1では、複数の通気孔31〜39は、いずれも、天井部30の外部から配線基板2のガス検出素子8,9の搭載面に直交する方向に沿って見たとき、通気孔31〜39を通じて接続部であるAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dが視認できない関係を満たすように形成されている。
尚、図2に示すように、通気孔31〜39の正射影像が接続部であるAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dの正射影像及び接続電極14A〜14D,15A〜15D、接続電極16A,16B,18A,18B,コモン電極17の正射影像に重ならないように通気孔31〜39を配置しても良い。この場合には、通気孔31〜39からガスセンサ1内へ進入した異物がAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dだけでなく、接続電極14A〜14D,15A〜15D、接続電極16A,16B,18A,18B,コモン電極17に付着しにくく、また、異物がこれらの電極間を短絡させることがない。よって、電極間の短絡によるガスセンサ1の出力不良を防止できる。
さらに、保護キャップ3には、図2に示すように、ガスセンサ1を図示外の回路基板等にマウントする時に、ガスセンサ1の向きを確認できるように、方向性の確認用の窪み40が設けらている。この窪み40は、保護キャップ3を平面視した場合に、保護キャップ3の一方の長辺の中央部の左寄りに、平面視、略円弧状に形成されている。
以上説明したように、本実施の形態のガスセンサ1では、配線基板2を第一層4〜第四層7の積層構造体としているので、各層間の内部配線の自由度を高めることができ、また、ガスセンサ1を小型化できる。また、積層構造体内に内圧調整用窪み5Aを備えているので、ダイアフラム構造部6B,6Dの裏面側の窪み部6A,6C内の内圧が高まっても、当該内圧は内圧調整用窪み5Aに拡散されて、ダイアフラム構造部6B,6Dの破損を防止できる。さらに、内圧調整用窪み5A内の気圧が高まった場合には、内圧調整用窪み5A内の空気は、内圧放出孔6E〜6Gから外部に放出されるので、内圧調整用窪み5A
内の内圧の上昇を防止できる。
また、保護キャップ3の天井部30に設けられた通気孔31〜39をガス検出素子8,9の表面を水平に延設した平面に正射影した場合に、前記通気孔31〜39の正射影像が前記ガス検出部12,13に重ならないように、通気孔31〜39が配置されているので、通気孔31〜39から進入した異物が直接的にダイアフラム構造部6B,6Dに衝突してそれらが破損することを防止できる。さらに、通気孔31〜39から進入した異物のガス検出部12,13への付着も防止できる。また、ガスセンサ1の方向性の確認用の窪み40が、保護キャップ3の天井部30の一方の長辺の中央部左寄りに形成されているので、ガスセンサ1の向きの確認が容易にできる。
(変形形態)
次いで、本発明の別実施の形態にかかるガスセンサ100の説明を、図12及び図13を参照して行う。このガスセンサ100は、図1及び図2に示す保護キャップ3の通気孔31〜39の形態のみが異なり、他の部分は上述した実施の形態にかかるガスセンサ1と同様である。従って、異なる部分のみを説明し、同様な部分の説明は省略あるいは簡略化する。
本別実施の形態のガスセンサ100を構成する保護キャップ103は、配線基板2に装着されたときに、配線基板2との間でガス測定空間Sを形成するものであり、天井部30と垂下突起部41,42と備えている。そして、保護キャップ103の天井部30には、複数の通気口131〜137が形成されている。この保護キャップ103では、平面視略長方形状をなす天井部30の長手方向に対し平行する向きの直線状の切れ目を設け、この切れ目から特定部位を、一端側が天井部130の外壁(平面部30A)に連なる形態でガス測定空間Sに向かって突出させることにより、爪状部131A〜137Aを有する通気口131〜137を形成している。
この別実施の形態にかかるガスセンサ100では、爪状部131A〜137Aに沿って被測定ガスが通気口131〜137を通して外部からガス測定空間Sに取れ入れられ、配線基板2に搭載されるガス検出素子8,9によって特定ガスの濃度変化の検出が行われる。なお、ガスセンサ100では、保護キャップ103の天井部30に爪状部131A〜137Aを有する通気口131〜137を形成していることから、保護キャップ103の天井部30に垂直に視線を置いた場合、通気口131〜137を通して、ガス検出素子8,9並びに接続部であるAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dを目視することができない。
従って、異物が環境気体(被測定ガス)中を落下してきて、通気口131〜137を通過しても、異物が直接的にガス検出部12,13並びに接続部であるAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dに衝突しないようになっている。よって、ガス検出部12,13への異物の付着を防止でき、また、極薄いダイアフラム構造部6B,6Dが異物の衝突により破損することを防止することができる。また、上記接続部への異物の付着を防止でき、接続部間の短絡を防止することができる。このように別実施の形態にガスセンサ100においても、複数の通気口131〜137は、いずれも、天井部30の外部から配線基板2のガス検出素子8,9の搭載面に直交する方向に沿って見たとき、通気孔131〜137を通じて、ガス検出素子8,9のダイアフラム構造6B,6D並びに接続部であるAuワイヤ20A,20B,20C,20D,21A,21B,21C,21Dが視認できない関係を満たすように形成されている。なお、上述した通気口131〜137が、本発明の「ガス取入れ口」に相当する。
以上において、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、ガスセンサ1の配線基板2は4層の積層構造となっているが、必ずしも4層構造に限られず、2層、3層、5層、6層等の複数層の積層構造であれば良い。また、ガスセンサ1は、ガス検出素子を2つ組み込んでいるが、これは、1つでも、3つでも良い。さらに、ガス検出素子8,9に形成されるガス検出部12,13は被測定ガス中の特定ガスを検出することができればその材質は特に限定されず、また厚膜形成されたものであっても薄膜形成されたものであっても良い。
本発明は、自動車に取り付けられる空調用センサに限られず、各種のガスセンサに適用できる。
本発明の一実施の形態のガスセンサ1の分解斜視図である。 ガスセンサ1の平面図である。 ガスセンサ1の底面図である。 配線基板2の平面図である。 図4のA−A線断面における配線基板2の矢視方向断面図である。 ガス検出素子8のガス検出部12の平面図である。 保護キャップ3を外した状態を示す配線基板2の平面図である。 図7に示すB−B線における配線基板2の矢視方向断面図である。 保護キャップ3を外した状態を示す配線基板2の平面図である。 図9に示すD−D線における配線基板2の矢視方向断面図である。 図2に示すC−C線断面におけるガスセンサ1の矢視方向断面である。 本発明における別実施形態(変形形態)のガスセンサ100の分解斜視図である。 図12に示すE−E線におけるガスセンサ100の断面図である。
符号の説明
1,100 ガスセンサ
2 配線基板
3,103 保護キャップ
4 第一層
5 第二層
5A 内圧調整用窪み
6 第三層
6B,6D ダイアフラム構造部
6E,6F,6G 内圧放出孔
7 第四層
8,9ガス検出素子
12,13 ガス検出部
12A 検知電極
14A〜14D 接続電極
15A〜15D 接続電極
16A,16B,18A,18B 接続電極
17 コモン電極
20A〜20D Auワイヤ
21A〜21D Auワイヤ
30 天井部
31〜39 通気孔(ガス取入れ口)
51A〜51F 外部電極
131〜137 通気口(ガス取入れ口)
131A〜137A 爪状部
S ガス測定空間

Claims (8)

  1. ガス検出素子と、
    前記ガス検出素子を搭載する配線基板と、
    前記ガス検出素子を覆うように配線基板に装着される保護キャップであって、
    前記配線基板に装着されたときに、当該配線基板とでガス測定空間を形成すると共に、外部から前記ガス測定空間に被測定ガスを導くための通気孔を有する保護キャップと、
    を備えるガスセンサであって、
    前記ガス検出素子は、ダイアフラム構造部を有し、当該ダイアフラム構造部にガス検出部を備えており、
    前記通気孔及び前記ダイアフラム構造部を前記ガス検出素子の表面を水平に延設した平面に正射影した場合に、前記通気孔の正射影像が前記ダイアフラム構造部の正射影像に重ならないように、前記通気孔が配置されている
    ことを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記ガス検出素子には、素子側電極が設けられ、
    前記配線基板には、基板側電極が設けられ、
    さらに、前記素子側電極と前記基板側電極とを接続する接続部が設けられ、
    前記ガス検出素子の表面を水平に延設した平面に前記通気孔及び前記接続部を正射影した場合に、前記通気孔の正射影像が前記接続部の正射影像に重ならないように、前記通気孔が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. ガス検出素子と、
    前記ガス検出素子を搭載する配線基板と、
    前記ガス検出素子を覆うように配線基板に装着される保護キャップであって、
    前記配線基板に装着されたときに、当該配線基板とでガス測定空間を形成すると共に、外部から前記ガス測定空間に被測定ガスを導くための通気孔を有する保護キャップと、
    を備えるガスセンサであって、
    前記ガス検出素子は、ダイアフラム構造部を有し、当該ダイアフラム構造部にガス検出部を備える一方、
    前記保護キャップは、前記配線基板のうちで前記ガス検出素子が搭載される搭載面に向かい合う天井部に複数の前記ガス取入れ口を有しており、
    前記複数のガス取入れ口は、いずれも、上記天井部外部から前記搭載面に直交する方向に沿って見たとき、当該ガス取入れ口を通じて前記ガス検出素子のダイアフラム構造部が視認できない関係を満たすよう形成されている
    ことを特徴とするガスセンサ。
  4. 前記ガス検出素子には、素子側電極が設けられ、
    前記配線基板には、基板側電極が設けられ、
    さらに、前記素子側電極と前記基板側電極とを接続する接続部が設けられ、
    前記複数のガス取入れ口は、いずれも、上記天井部外部から前記搭載面に直交する方向に沿って見たとき、当該ガス取入れ口を通じて前記接続部が視認できない関係を満たすよう形成されていることを特徴とする請求項3に記載のガスセンサ。
  5. 前記配線基板は、複数の絶縁層の間に内部配線層が形成された積層構造体であり、
    前記複数の絶縁層のうち前記ガス検出素子が搭載される絶縁層の前記ダイアフラム構造部に対面する部位に窪みが形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のガスセンサ。
  6. 前記配線基板の底面は略平面に形成され、
    当該底面には当該ガスセンサが固着される回路基板に接続される外部電極が設けられ、
    前記保護キャップの上面には、平面部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のガスセンサ。
  7. 前記接続部を保護する封止部材を設けたことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載のガスセンサ。
  8. 異なるガス種に反応する複数の前記ガス検出素子が前記配線基板に搭載されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のガスセンサ。
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