JP2005188725A - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Shingo Hatakeyama
晋吾 畠山
Tomoyoshi Edo
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Abstract

【課題】より高い高周波数域で低動ばね化を図ることができる液封入式防振装置を提供する。
【解決手段】第1取付け具1と、筒状の第2取付け具2と、防振基体3と、防振基体3との間に液体封入室8を形成するダイヤフラム9と、液体封入室9を防振基体3側の第1液室11Aとダイヤフラム9側の第2液室11Bに仕切る仕切り体12と、第1液室11Aと第2液室11Bを連通させるオリフィス25とを備え、仕切り体12は、仕切り板15と、この仕切り体15を支持する支持部31とから成り、振動の入力に伴って仕切り板15が支持部31に対して往復動変形可能に構成され、第2取付け具2の内周部と支持部31との間に弾性体29が介在して、仕切り体12が第2取付け具2に弾性支持され、第1液室11A内に攪拌板60が設けられて、攪拌板60の外周縁61と第1液室11Aの内周面62との間に第1液室側オリフィス63が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、これらを連結するゴム状弾性材から成る防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備え、
前記仕切り体は、仕切り板と、この仕切り板を支持する支持部とから成り、振動の入力に伴って前記仕切り板が前記支持部に対して往復動変形可能に構成されている液封入式防振装置に関する。
上記の液封入式防振装置は、例えば自動車のエンジンと車体フレームとの間に設けられている。そして、微振幅の振動が生じた場合、第1液室と第2液室の間のオリフィスを液体が流通することはなく、第1液室の内圧(液圧)が仕切り体の仕切り板に伝わって仕切り板が往復動変形し、第1液室の内圧を吸収して微振幅の振動を減衰させる。大振幅の振動が生じて第1液室の内圧が所定の値になると、仕切り板の往復動変形が制限され、液体がオリフィスを通って両液室間のオリフィスを流動する。その液体流動効果によって大振幅の振動を減衰させる。
従来、上記の液封入式防振装置において、仕切り板を支持する支持部は第2取付け具の内周部に位置固定されていた[特許文献1参照]。
特開平6−221368号公報
上記従来の構成によれば、例えば100Hz〜300Hz程度の高周波数の振動が入力した場合、仕切り板が共振して装置の低動ばね化を図ることができるものの、仕切り板が往復動変形するだけの構造であったために、それ以上の高周波数の振動が入力した場合、仕切り板の変位抵抗が増大して低動ばね化を図ることができなかった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、より高い高周波数域で低動ばね化を図ることができる液封入式防振装置を提供する点にある。
本発明の特徴は、第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、これらを連結するゴム状弾性材から成る防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備え、
前記仕切り体は、仕切り板と、この仕切り板を支持する支持部とから成り、振動の入力に伴って前記仕切り板が前記支持部に対して往復動変形可能に構成されている液封入式防振装置であって、
前記第2取付け具の内周部と前記支持部との間に弾性体が介在して、前記仕切り体が前記第2取付け具に弾性支持され、
前記第1液室内に攪拌板が設けられて、前記攪拌板の外周縁と第1液室の内周面との間に第1液室側オリフィスが形成されている点にある。
この構成によれば、次の作用を奏することができる。
[イ]微振幅の振動が生じた場合、第1液室と第2液室の間のオリフィスを液体が流通することはなく、第1液室の内圧(液圧)が仕切り板に伝わり仕切り板が支持部に対して軸芯方向に往復動変形し、第1液室の内圧を吸収して微振幅の振動を減衰させる。すなわち、例えば100Hz〜300Hz程度の高周波数の振動が入力した場合、図15に示すように、仕切り板が共振して装置の低動ばね化を図ることができる。図15は動ばね定数と周波数の関係を表した曲線であり、仕切り板が200Hz付近で共振して動ばね定数が下がった場合を示している(図15のA点)。
そして、前記仕切り体は第2取付け具に弾性体を介して支持されていることから、それ以上の例えば500Hz〜700Hz程度の高い高周波数の振動が入力した場合、第2取付け具に対して仕切り体を往復動させて共振させることができ、これにより低動ばね化を図ることができる。図15は仕切り体が600Hz付近で共振して動ばね定数が下がった場合を示している(図15のB点)。図15の破線は、前記支持部が第2取付け具の内周部に位置固定されている構造の前記曲線を示している。支持部が第2取付け具の内周部に位置固定されている構造では動ばね定数が上がっている。
[ロ]また、第1液室内に攪拌板が設けられて、攪拌板の外周縁と第1液室の内周面との間に第1液室側オリフィスが形成されているから、第1液室側オリフィスを流通する液体をより高い高周波数域で共振させることができ(前記液体の共振周波数を高い値に設定する)、より高い高周波数域での本装置の低動ばね化を図ることができる。図15は第1液室側オリフィスを流通する液体が例えば800Hz付近で共振して動ばね定数が下がった場合を示している(図15のC点)。
[ハ]大振幅の振動が生じて第1液室の内圧が所定の値になると仕切り体(及び仕切り体を構成する仕切り板)の変位が制限され、液体がオリフィスを通って両液室間を流動する。その液体流動効果によって大振幅の振動を減衰させる。
本発明においては、前記第2取付け具の内周部との間に前記オリフィスを形成するリング状のオリフィス形成部材が前記第2取付け具の内周部側に設けられ、前記支持部が前記オリフィス形成部材の内周部に前記弾性体を介して支持連結されている構造に構成することができる。
本発明において、前記オリフィス形成部材の径方向外方側の第2取付け具部分が拡径されて、前記オリフィスの全体又は一部分が前記第1液室の内周面よりも径方向外方側に位置していると、次の作用を奏することができる。
[ニ]拡径してない構造よりも仕切り板を大径に形成することができ、しかも、仕切り体を大径に形成することができて、第1液室の液体に対する仕切り板や仕切り体の受圧面積を大きくすることができる。その結果、第1液室の内圧を吸収しやすくなり、高周波数域での低動ばね化を図りやすくなる。そして、前記第2取付け具部分を拡径しただけであるから、第2取付け具の大型化を抑制することができる。
本第2発明の特徴は、第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、これらを連結するゴム状弾性材から成る防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備え、
前記仕切り体は、仕切り板と、この仕切り板を支持する支持部とから成り、振動の入力に伴って前記仕切り板が前記支持部に対して往復動変形可能に構成されている液封入式防振装置であって、
前記第2取付け具の内周部との間に前記オリフィスを形成するリング状のオリフィス形成部材が前記第2取付け具の内周部側に設けられ、
前記支持部が前記オリフィス形成部材の内周部に弾性体を介して支持連結されて、前記仕切り体が前記第2取付け具に弾性支持され、
前記オリフィス形成部材の径方向外方側の第2取付け具部分が拡径されて、前記オリフィスの全体又は一部分が前記第1液室の内周面よりも前記径方向外方側に位置している点にある。
本第2発明によれば、上記の[イ],[ハ],[ニ]と同様の作用を奏することができる。
本第1発明又は第2発明において、前記仕切り板は弾性仕切り膜から成り、前記支持部は、前記弾性仕切り膜の変位量をその両側から規制する一対の互いに連結された格子部材から成ると、次の作用を奏することができる。
つまり、例えば100Hz〜300Hz程度の高周波数の振動が入力した場合、一対の格子部材に対して弾性仕切り膜が往復動変形することで、装置の低動ばね化を図ることができる。それ以上の例えば500Hz〜700Hz程度のより高い高周波数の振動が入力した場合、一対の格子部材が第2取付け具に対して往復動することで、装置の低動ばね化を図ることができる。
本第1発明又は第2発明において、前記仕切り板は、外周部がゴム部材で覆われた金属薄板から成り、
前記支持部は、前記ゴム部材を前記仕切り板の軸芯方向で挟持固定する一対の互いに連結された挟持部材から成り、
前記ゴム部材は、前記仕切り板の外周縁よりも径方向内方側に位置する第1ゴム部と、前記仕切り板の外周縁よりも径方向外方側に位置するとともに前記軸芯方向にくびれた第2ゴム部と、この第2ゴム部よりも前記径方向外方側に位置するとともに前記軸芯方向に立ち上がり、前記一対の挟持部材に挟持される第3ゴム部とから成り、
一方の挟持部材は、前記軸芯方向一方側から前記第1ゴム部を受止め可能な第1ストッパ面を備え、他方の挟持部材は、前記軸芯方向他方側から前記第1ゴム部を受止め可能な第2ストッパ面を備え、
前記仕切り板の外周縁が前記一対の挟持部材の前記径方向内方側の端面よりも前記径方向外方側に位置していると、次の作用を奏することができる。
例えば100Hz〜300Hz程度の微振幅の振動が生じた場合、金属薄板製の仕切り板が一対の挟持部材に対して往復動変形し、これにより、装置の低動ばね化を図ることができる。すなわち、第1液室と第2液室の間のオリフィスを液体が流通することはなく、第1液室の内圧(液圧)が仕切り板に伝わって仕切り板が軸芯方向に往復動変形し、第1液室の内圧を吸収して微振幅の振動を減衰させる。例えば500Hz〜700Hz程度のより高い高周波数の振動が入力した場合、一対の挟持部材が第2取付け具に対して往復動することで、装置の低動ばね化を図ることができる。
大振幅の振動が生じて第1液室の内圧が所定の値になると、一方の挟持部材の第1ストッパ面が仕切り板の外周部側の第1ゴム部を仕切り板の軸芯方向で受止めるか、又は、他方の挟持部材の第2ストッパ面が仕切り板の外周部側の第1ゴム部を前記軸芯方向で受止めて仕切り板の変位を制限し、液体がオリフィスを通って両液室間を流動する。その液体流動効果によって大振幅の振動を減衰させる。
仕切り板の外周部に設けたゴム部材は、仕切り板の外周縁よりも径方向内方側に位置する第1ゴム部と、仕切り板の外周縁よりも径方向外方側に位置するとともに前記軸芯方向にくびれた第2ゴム部と、この第2ゴム部よりも径方向外方側に位置するとともに前記軸芯方向に立ち上がり、前記一対の挟持部材に挟持される第3ゴム部とから成るから、前記軸芯方向にくびれた第2ゴム部の作用によって仕切り板が往復動変形しやすくなるとともに、第3ゴム部の作用で挟持固定が解除されにくくなる。
そして、仕切り板の外周縁が一対の挟持部材の前記径方向内方側の端面よりも前記径方向外方側に位置していることで、仕切り板の軸芯方向視で仕切り板の外周部と一対の挟持部材とが重複しているから、第1ストッパ面と第2ストッパ面で仕切り板を受止めやすくなり、仕切り板を金属製の薄板で構成したことと相俟って、仕切り板を変位規制しやすくすることができる。
つまり、仕切り板は第1ストッパ面と第2ストッパ面で受止められるまでは、前記くびれた第2ゴム部の作用で円滑に往復動変形するが、一旦、第1ストッパ面と第2ストッパ面で受止められると、往復動変形しにくくなる。
その結果、微振幅が生じたときは、第1液室の内圧を十分吸収して振動を減衰させることができるとともに、大振幅が生じて第1液室が所望の内圧になったときは、液体を円滑にオリフィスに流して、大振幅の振動を減衰させやすくすることができる。
そして、仕切り板が他物に衝突しないので異音の発生を防止することができる。また、仕切り板が他物によって遮られていないので、第1液室の液体に対する仕切り板の受圧面積が小さくなることがなくなって前記内圧を吸収しやすくすることができる。
以上の「課題を解決するための手段」の項で挙げた数値は一例であって上記の数値に限定されるものではない。
本発明によれば、より高い高周波数域で低動ばね化を図ることができる液封入式防振装置を提供することができた。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に液封入式防振装置を示してある。この防振装置は、上側の取付けボルト6を介して自動車のエンジンに取付けられる板状の第1取付け金具1と、下側の取付けボルト6を介してエンジンの下方の車体フレームに取付けられる円筒状の第2取付け金具2と、これらを連結するゴム状弾性材から成る防振基体3とを備えている。
第2取付け金具2は、防振基体3が加硫成形される断面円形の筒状金具4と、断面円形のカップ状の底金具5とから成る。防振基体3は円錐台形状に形成され、その上端面が第1取付け金具1に、下端部が、筒状金具4の上広がり状の上端開口部にそれぞれ加硫接着している。この防振基体3の下面部に上窄まりの中空部が形成され、防振基体3の下端部に、筒状金具4の内周面を覆うゴム膜7が連なっている。
第2取付け金具2に、防振基体3の下面との間に液体封入室8を形成するゴム膜から成る部分球状のダイヤフラム9が取付けられ、液体封入室8に液体が封入されている。ダイヤフラム9は底金具5に覆われている。そして、液体封入室8を防振基体3側の第1液室11Aとダイヤフラム9側の第2液室11Bに仕切る仕切り体12と、第1液室11Aと第2液室11Bを連通させるオリフィス25とが形成されている。図2〜図5にも示すように、円形リング状のオリフィス形成部材30が筒状金具4の内周部に収容・内嵌されて、下側の支持円板14と防振基体3の下端側の段部57とに上下方向で挟持固定されている。前記オリフィス25は、オリフィス形成部材30の外周部に形成されたオリフィス形成溝28と前記ゴム膜7との間に形成されている。
仕切り体12は、円板状の弾性仕切り膜15(仕切り板に相当し、ゴム製である)と、弾性仕切り膜15を振動の入力に伴って往復動変形可能に支持する支持部31とから成り、振動の入力に伴って仕切り板15が支持部31に対して上下に往復動変形可能に構成されている。前記支持部31は弾性仕切り膜15の変位量をその両側から規制する上下一対の互いに連結された格子部材33,34から成る。一方の格子部材34(以下、「下側の格子部材34」)は弾性仕切り膜15を収容する収容凹部としての座22(図2参照)を備え、他方の格子部材33(以下、「上側の格子部材33」)に形成された円筒部20に下側から内嵌している。
そして、上側の格子部材33の外周部がオリフィス形成部材30の内周部にゴム状弾性体29を介して支持連結されている。このゴム状弾性体29は上側の格子部材33の外周部とオリフィス形成部材30の内周部とに全周にわたって加硫接着している。すなわち、第2取付け具2の内周部と支持部31との間にゴム状弾性体29が介在して、仕切り体12が第2取付け具2に弾性支持されている。
図3,図4に示すように、両格子部材33,34は、中心孔54Aと、周方向に複数列に並ぶ円弧状の複数の格子孔54Bとをそれぞれ備えている。上側の格子部材33の各格子孔54A,54Bと下側の格子部材34の各格子孔54A,54Bとは格子部材33,34の軸芯方向視(平面視)で同一位置に位置して重なっている。
オリフィス25は、仕切り体12の軸芯周りに2周し、切欠き19を介して第1液室11Aと連通し、支持円板14の開口58を介して第2液室11Bと連通している。図1に示すように、支持円板14の外周部と、ダイヤフラム9の外周部側の取付け板10と、筒状金具4の下端側のフランジ4Cと、底金具5の上端側のフランジ5Cとが一体にかしめ固定されている。
また、前記第1液室11A内に円板状の攪拌板60が設けられて、攪拌板60の外周縁61と第1液室11Aの内周面62との間に第1液室側オリフィス63が形成されている。すなわち、防振基体3を貫通して第1取付け具1に連結される支持軸64の一端部65(下端部)に攪拌板60の中央側の連結部66が支持連結されている。連結部66は上側に膨出している。そして、第1取付け金具1側の取付けボルト6は支持軸64に一体に形成されている。
前記防振基体3は支持軸64に加硫接着しており、攪拌板60の中央側の連結部66は支持軸64の一端部65にかしめ固定されている。第1液室11Aの周壁を形成する防振基体3の内周面62(この内周面62は第1液室11Aの内周面でもある)は、仕切り体12から遠い側ほど小径のテーパー面67と、このテーパー面67の最大径部に連なり、径が一定の直胴状の面68とから成り、最大径部付近のテーパー面部分69との間に第1液室側オリフィス63が形成されるように、攪拌板60の大きさ及び位置が設定されている。攪拌板60は仕切り板15と平行である。
[第2実施形態]
第2実施形態の液封入式防振装置は第1実施形態の液封入式防振装置とは筒状金具4の構造とオリフィス25の構造とが異なっている。その他の構造は同一である。以下、第1実施形態と異なる構造について説明する。
図6,図7,図8に示すように、オリフィス形成部材30の径方向外方側の第2取付け具部分、すなわち、オリフィス形成部材30を収容する筒状金具4の筒部分100が拡径されて、オリフィス25の全体(一部分であってもよい)が第1液室11Aの内周面(前記直胴状の面68)よりも径方向外方側に位置している。また、前記筒部分100と、防振基体3側の第2取付け具部分102とが軸芯方向に2分割されるとともに、筒部分100の上端側のフランジ103と、防振基体3側の第2取付け具部分102のフランジ104とが互いに上下方向で溶接固着されている。前記筒部分100と、防振基体3側の第2取付け具部分102とを分割することなく一体に、例えばプレス成形してあってもよい。
オリフィス25は仕切り体12の軸芯周りに1周し、切欠き19を介して第1液室11Aと連通し、支持円板14の開口58を介して第2液室11Bと連通している。35は前記ゴム膜7に圧接するオリフィス形成璧である。
[第3実施形態]
図9に示すように、第3実施形態の液封入式防振装置は、第2実施形態の液封入式防振装置とは、前記攪拌板60を設けてはない点で異なり、その他の構造は同一である。
[第4実施形態]
図10,図11,図12に示すように、第4実施形態の液封入式防振装置は第1実施形態の液封入式防振装置とは仕切体12の構造が異なり、その他の構造は同一である。以下、仕切体12の構造について説明する。
前記仕切り体12の仕切り板15は、外周部がゴム部材18で覆われた円形金属薄板から成り、支持部31は、ゴム部材18を仕切り板15の軸芯方向(上下方向)で挟持固定する上下一対の円形リング状の挟持部材16,17から成る。
図13に示すようにゴム部材18は、仕切り板15の外周縁80よりも径方向内方側に位置する第1ゴム部81と、仕切り板15の外周縁80よりも径方向外方側に位置するとともに前記軸芯方向にくびれた第2ゴム部82と、この第2ゴム部82よりも径方向外方側に位置するとともに前記軸芯方向両側に立ち上がり、一対の挟持部材16,17に挟持される第3ゴム部83とから成る。
前記第1ゴム部81(詳しくは径方向外方側の第1ゴム部分)と第2ゴム部82は滑らかに連なって前記径方向外方側ほど薄肉のテーパー状に形成され、第3ゴム部83の立上がり端部は縦断面円弧状に形成されている。
一対の挟持部材16,17は互いに軸芯方向で嵌合している。一方の挟持部材16(以下、「上側の挟持部材16」)は前記軸芯方向一方側(上側)から第1ゴム部81を受止め可能な第1ストッパ面85と、第2ゴム部82を受止め可能な第3ストッパ面108とを備え、他方の挟持部材17(以下、「下側の挟持部材17」)は、前記軸芯方向他方側(下側)から第1ゴム部81を受止め可能な第2ストッパ面86と、第2ゴム部82を受止め可能な第4ストッパ面109とを備えている。
第1ストッパ面85と第3ストッパ面108と第2ストッパ面86と第4ストッパ面109は、前記第1ゴム部81及び第2ゴム部82のテーパー面87,88に平行な傾斜面に設定されて前記テーパー面87,88に近接している。第1〜第4ストッパ面85,86,108,109とテーパー面87,88との間隔は、例えば0.1mm〜0.3mmに設定することができる。
図14に示すように、上側の挟持部材16は仕切り板15の第3ゴム部83の上半部を嵌合させる断面円弧状の環状溝90を備え、下側の挟持部材17は、第3ゴム部83の下半部を嵌合させる環状の段部91を備えている。前記環状溝90を形成する挟持部材16の外側周壁から延出周壁部92が下方に延出し、この延出周壁部92の内周面93が第3ゴム部83の外周面を前記径方向外方側から受止めている。そして前記延出周壁部92の下端部が下側の挟持部材17の上端側の嵌合筒部94に外嵌している。
図13に示すように、仕切り板15の外周縁80は一対の挟持部材16,17の前記径方向内方側の端面89(内周面)よりも径方向外方側に位置しており、そのために、仕切り板15の軸芯方向視(平面視)で仕切り板15の外周部と一対の挟持部材16,17とが重複している。上側の挟持部材16の前記端面89と、下側の挟持部材17の前記端面89とは前記径方向で同一位置に位置している。仕切り板15の外周部と一対の挟持部材16,17との重複部分の前記径方向の長さL(前記端面89から仕切り板15の外周縁80までの長さ)は例えば2mm〜6mmに設定することができる。
[別実施形態]
上記の第2実施形態と第3実施形態の仕切り体12を、上記の第4実施形態の仕切り体12と同一の構造に構成してあってもよい。本発明はトランスミッションと車体フレームとの間に設けられる液封入式防振装置にも適用することができる。以上の実施形態で挙げた数値は一例であり、別の数値であってもよい。
液封入式防振装置の縦断面図 仕切り体等の分解縦断面図 仕切り体等の縦断面図 仕切り体等の平面図 仕切り体等の正面図 第2実施形態の液封入式防振装置の縦断面図 第2実施形態の仕切り体等の平面図 第2実施形態の仕切り体等の正面図 第3実施形態の液封入式防振装置の縦断面図 第4実施形態の液封入式防振装置の縦断面図 第4実施形態の仕切り体等の平面図 第4実施形態の仕切り体等の正面図 第4実施形態の仕切り体等の縦断面図 第4実施形態の仕切り体等の分解縦断面図 動ばね定数と周波数の関係を表す図
符号の説明
1 第1取付け具
2 第2取付け具
3 防振基体
8 液体封入室
9 ダイヤフラム
11A 第1液室
11B 第2液室
12 仕切り体
15 仕切り板
16 挟持部材
17 挟持部材
18 ゴム部材
20 筒部
22 収容凹部
25 オリフィス
29 ゴム状弾性体
31 支持部
33 格子部材
34 格子部材
60 攪拌板
61 攪拌板の外周縁
62 第1液室の内周面
63 第1液室側オリフィス
80 仕切り板の外周縁
81 第1ゴム部
82 第2ゴム部
83 第3ゴム部
85 第1ストッパ面
86 第2ストッパ面
89 挟持部材の端面
100 第2取付け具部分

Claims (6)

  1. 第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、これらを連結するゴム状弾性材から成る防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備え、
    前記仕切り体は、仕切り板と、この仕切り板を支持する支持部とから成り、振動の入力に伴って前記仕切り板が前記支持部に対して往復動変形可能に構成されている液封入式防振装置であって、
    前記第2取付け具の内周部と前記支持部との間に弾性体が介在して、前記仕切り体が前記第2取付け具に弾性支持され、
    前記第1液室内に攪拌板が設けられて、前記攪拌板の外周縁と第1液室の内周面との間に第1液室側オリフィスが形成されている液封入式防振装置。
  2. 前記第2取付け具の内周部との間に前記オリフィスを形成するリング状のオリフィス形成部材が前記第2取付け具の内周部側に設けられ、前記支持部が前記オリフィス形成部材の内周部に前記弾性体を介して支持連結されている請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記オリフィス形成部材の径方向外方側の第2取付け具部分が拡径されて、前記オリフィスの全体又は一部分が前記第1液室の内周面よりも径方向外方側に位置している請求項2記載の液封入式防振装置。
  4. 第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、これらを連結するゴム状弾性材から成る防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備え、
    前記仕切り体は、仕切り板と、この仕切り板を支持する支持部とから成り、振動の入力に伴って前記仕切り板が前記支持部に対して往復動変形可能に構成されている液封入式防振装置であって、
    前記第2取付け具の内周部との間に前記オリフィスを形成するリング状のオリフィス形成部材が前記第2取付け具の内周部側に設けられ、
    前記支持部が前記オリフィス形成部材の内周部に弾性体を介して支持連結されて、前記仕切り体が前記第2取付け具に弾性支持され、
    前記オリフィス形成部材の径方向外方側の第2取付け具部分が拡径されて、前記オリフィスの全体又は一部分が前記第1液室の内周面よりも前記径方向外方側に位置している液封入式防振装置。
  5. 前記仕切り板は弾性仕切り膜から成り、前記支持部は、前記弾性仕切り膜の変位量をその両側から規制する一対の互いに連結された格子部材から成る請求項1〜4のいずれか一つに記載の液封入式防振装置。
  6. 前記仕切り板は、外周部がゴム部材で覆われた金属薄板から成り、
    前記支持部は、前記ゴム部材を前記仕切り板の軸芯方向で挟持固定する一対の互いに連結された挟持部材から成り、
    前記ゴム部材は、前記仕切り板の外周縁よりも径方向内方側に位置する第1ゴム部と、前記仕切り板の外周縁よりも径方向外方側に位置するとともに前記軸芯方向にくびれた第2ゴム部と、この第2ゴム部よりも前記径方向外方側に位置するとともに前記軸芯方向に立ち上がり、前記一対の挟持部材に挟持される第3ゴム部とから成り、
    一方の挟持部材は、前記軸芯方向一方側から前記第1ゴム部を受止め可能な第1ストッパ面を備え、他方の挟持部材は、前記軸芯方向他方側から前記第1ゴム部を受止め可能な第2ストッパ面を備え、
    前記仕切り板の外周縁が前記一対の挟持部材の前記径方向内方側の端面よりも前記径方向外方側に位置している請求項1〜4のいずれか一つに記載の液封入式防振装置。










































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