JP2005187976A - 記録用紙 - Google Patents

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圭一郎 友清
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Abstract

【課題】 印刷適性に優れ、水濡れ後乾燥時に波打ちがなく古紙としてリサイクル可能な記録用紙を提供することである。
【解決手段】 ガラス転移点が−40〜25℃の範囲であるアクリル系合成ゴムを1種類以上含む接着剤成分100重量部に、2種類以上の無機顔料10〜120重量部と、架橋剤0.1重量部以上とを配合してなる塗料が、紙基材の両面に塗工された記録用紙であって、前記無機顔料のうち5〜30重量%が粒子径10μm以下の水酸化アルミニウムであることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐水性が要求される用途に適した印刷用の記録用紙に関する。
雨などに晒され高い耐水性が求められる用途で使用される屋外のポスター等の記録用紙としては、樹脂延伸フィルムからなる合成紙や、紙基材に樹脂フィルムを貼合したラミネート紙が知られている(例えば、特許文献1)。
また、紙ベースで耐水性を向上させた耐水紙には、抄紙工程で耐水性を付与する薬品を内添したものや耐水性を付与する塗料を紙基材に塗工したものがある。
特開2002−91049号公報
合成紙やラミネート紙は非常に高い耐水性と耐久性を有しているために、長期間の屋外での苛酷な使用に適しているが、反面、古紙としてリサイクル出来ず、石油化学製品であることから環境に与える影響も大きい。また、印刷適性に関しても一般の普通紙と異なり、専用インキを使用する必要があるなどの制限が多いという問題があった。
薬品を内添したタイプの耐水紙では、屋外での水濡れ時にも耐えうるレベルの耐水性を付与させることは可能であるものの、リサイクル時には薬品が内添されることにより繊維間への水の浸透が悪くなり、古紙としてのリサイクルが困難となる問題があり、バランスのとれたものはない。
また、塗工タイプの耐水紙では、屋外で雨に濡れた場合にも、記録された画像等の情報が脱落することが少ないが、用紙側面からの浸水、吸湿により、水濡れ後乾燥した後には波打ちが発生するために見栄えが悪いという問題があった。
そこで、本発明の課題は、印刷適性に優れ、水濡れ後乾燥時に波打ちがなく古紙としてリサイクル可能な記録用紙を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明者らは、鋭意研究した結果、以下の発明をするに至った。
請求項1記載の発明は、ガラス転移点が−40〜25℃の範囲であるアクリル系合成ゴムを1種類以上含む接着剤成分100重量部に、2種類以上の無機顔料10〜120重量部と、架橋剤0.1重量部以上とを配合してなる塗料が、紙基材の両面に塗工された記録用紙であって、
前記無機顔料のうち5〜30重量%が粒子径10μm以下の水酸化アルミニウムであることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録用紙において、前記紙基材への前記塗料の塗工量が片面当たり4〜15g/m2で、JISP8140の吸水度試験方法に準じた表面の2分後の吸水量が5g/m2以下であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の記録用紙において、KIT法TAPPIRC−338に準じた耐油度が4〜16級であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ガラス転移点が−40〜25℃の範囲であるアクリル系合成ゴムを1種類以上含む接着剤成分に、2種類以上の無機顔料10〜120重量部と、架橋剤0.1重量部以上とを配合してなる塗料が、紙基材の両面に塗工され、無機顔料のうち5〜30重量%が粒子径10μm以下の水酸化アルミニウムであるので、印刷適性に優れ、水濡れ後乾燥時に波打ちがなく古紙としてリサイクル可能な記録用紙とすることができる。
即ち、アクリル系合成ゴムのガラス転移点が−40〜25℃の範囲であるので、塗膜の離解性を劣化させることなく、耐油性、耐水性を維持することができる。塗料の接着剤成分100重量部に対して、無機顔料が10〜120重量部配合されているので、生紙の搬送性を劣化させることなく、耐油性を維持することができる。
また、無機顔料のうち、粒子径を10μm以下の水酸化アルミニウムの配合量の下限を5〜30重量%としたので、塗工安定性に優れる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、紙基材への塗料の塗工量が片面当たり4〜15g/m2で、JISP8140の吸水度試験方法に準じた表面の2分後の吸水量が5g/m2以下であるため、高耐水性を有することとなって、より好適に水濡れ後乾燥時の波打ちを防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、KIT法TAPPIRC−338に準じた耐油度が4〜16級であるので、耐油性を求められる用途での使用を好適に行うことができる。
本発明の紙は、紙基材と、この紙基材の両面に、塗料が塗工された塗工層と、により構成されている。
(紙基材)
紙基材に用いられる原料は、例えば、古紙パルプ(DIP)、化学パルプ(例えば、広葉樹晒しクラフトパルプ:LBKP、針葉樹晒しクラフトパルプ:NBKPなど)、機械パルプ(例えば、サーモメカニカルパルプ:TMP、プレッシャライズドグランドウッドパルプ:PGW、リファイナーグランドウッドパルプ:RGP、グランドウッドパルプ:GP等)などであるが、あらゆるパルプ原料を用いることができる。
塗工層は、アクリル系合成ゴムを1種類以上含む接着剤成分に対して、1種類以上の無機顔料と、架橋剤とを配合してなる塗料が、紙基材の両面に塗工されてなる。
また、塗料には、適宜、表面サイズ剤が添加される。
(アクリル系合成ゴム)
アクリル系合成ゴムは、例えば、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレンアクリル、アクリルアミド、アクリロニトリルなどを用いることができる。また、スチレン・ブタジエン(SBR)やアクリロニトリル・ブタジエン(NBR)、ブタジェン(BR)などの合成ゴム系エマルジョンおよび、ポリビニルアルコール(PVA)などを適宜併用しても良い。この中で、合成ゴム系エマルジョンとしてスチレン・ブタジエン系エマルジョンあるいはアクリロニトリル・ブタジエン系エマルジョンを使用したものが、印刷インキ受理性、表面強度、耐刷力、耐ブロッキング性、耐熱性、顔料の固着性などを向上し、カチオン性樹脂の湿し水への溶出を抑制させるのでより好ましい。
アクリル系合成ゴムのガラス転移点は、−40〜25℃の範囲である。−40〜25℃の範囲が望ましいとしたのは、−40℃を下回ると耐油性、耐水性は良好であるが、熱により形状変化を起こしやすくなるので、生紙の搬送性が悪くなってしまうとともに、塗膜の遅粘性が増し剪断しにくくなるため離解性が悪くなるからである。一方、25℃を上回ると、離解性は良くなるが、造膜性が悪くなるため耐油性、耐水性が悪く、うねり幅も大きくなってしまうからである。
(無機顔料)
無機顔料としては、例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、石膏、タルク、カオリン、クレー、焼成カオリン、ホワイトカーボン、非晶質シリカ、デラミカオリン、ケイソウ土、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛等を用いる。無機顔料を添加する理由は、印字する際の生紙の搬送性を向上させるためである。
ここで、無機顔料の含有量は、アクリル系合成ゴム100重量部に対して無機顔料が10〜120重量部である。アクリル系合成ゴム100重量部に対して、下限を10重量部としたのは、これを下回ると、生紙の搬送性が劣化してしまうからである。一方、上限を120重量部としたのは、これを上回ると、耐油性、耐水性が悪く、うねり幅も大きくなってしまうからである。
無機顔料のうち5〜30重量%が粒子径10μm以下の水酸化アルミニウムである。無機顔料のうち水酸化アルミニウムの配合量の下限を5重量%としたのは、これを下回ると、両面塗工時にブリスターが発生しやすく塗工安定性に劣るからである。
一方、上限を30重量%としたのは、これを上回ると、塗料中の水酸化アルミニウムの沈降が著しく塗工安定性に劣るからである。さらに、水酸化アルミニウムの粒子径を10μm以下としたのは、これを上回ると塗料中の水酸化アルミニウムの沈降が著しく塗工安定性に劣るからである。
(表面サイズ剤)
表面サイズ剤としては、例えば、スチレンアクリレート系を使用することができる。スチレンアクリレート系のサイズ剤を用いると、印刷時に、高いトナー定着性、インキセット性を付与することができる。本発明において表面層に使用する表面サイズ剤は、溶液タイプ、あるいはエマルジョンタイプのものである。
(架橋剤)
架橋剤としては、例えば、炭酸ジルコニウムアンモニウム、ジルコニウムアルコキシド、塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、硫酸ジルコニウム、グリオキザール、メチロールメラミン、過硫酸カリ、過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、塩化アンモニウム、ホルマリン、グリシン、グリシジルエステル、グリシジルエーテル、ジメチロール尿素、ケテンダイマー、硼酸、硼砂、ジアルデヒド、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、ケトン−アルデヒド樹脂ポリエチレンイミド樹脂を用いる。架橋剤を添加した理由は、添加することにより、塗料の保水性が向上しバインダーマイグレーションを抑えることで、塗膜の連続性が向上するとともに、バインダーとの架橋作用によって、塗膜の耐水性および耐油性の向上と、NIP印字時における搬送性を改善するためであり、架橋剤の下限を0.1重量部としたのは、これを下回ると、耐水性および耐油性に対する寄与が見られず、また搬送性が改善されないからである。
(うねり幅)
本発明の記録用紙は、記録用紙を縦30cm横30cmに調整し、1時間水没後、温度23℃、湿度50%の条件で24時間吊り下げ自然乾燥させたときのうねり幅の最大値が10mm以下である。
10mmを超えると、紙面に表現された文字や画像の認識に支障をきたし、また白紙の場合でも一般的な美観が損なわれるからである。
(耐水性)
本発明の記録用紙は、JISP8140の吸水度試験方法(コッブ法)に準じた2分後の吸水量が5.0g/m2以下であることが望ましい。
かかる範囲が望ましいとした理由は、吸水量が5.0g/m2を超えると紙面の波打が大きくなるため、耐水性を必要とする条件での使用に際して、支障を生ずる可能性があるからである。
(塗工量)
また、塗工量は、4〜15g/m2であることが望ましい。塗工量が4.0g/m2を下回ると、耐油度が4級を下回り、また吸水度も5.0g/m2を超えてしまうからである。また、塗料の塗工量が15.0g/m2を上回ると、NIP(ノンインパクトプリント)印字時の搬送性が悪くなってしまうと共に離解性が悪くなるからである。
(耐油性)
本発明の記録用紙は、KIT法TAPPIRC−338に準じた耐油度が4〜16級であることが望ましい。
かかる範囲が望ましいとした理由は、KIT法TAPPIRC−338に準じた耐油度が3級以下では耐油性を求められる用途での通常使用に際して、支障を生ずる可能性があるからである。
次に、本発明の実施例を比較例とともに以下に述べる。
(記録用紙の組成)
本実施例1における紙基材には、LBKPを用いた。
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が−40℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて10重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を紙基材の両面に片面当たり、15g/m2塗工した。無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを5重量%配合した。
(評価項目、評価方法)
耐水耐油紙の特性評価は、耐油度、吸水量、オフセット印刷時における印刷適性、NIP印字適性である画像再現性、搬送性、トナー定着性、うねり幅、離解性により行った。
具体的には、耐油度は、KIT法TAPPIRC−338に準じた方法により評価した。
吸水量は、JISP8140の吸水度試験方法(コッブ法)に準じた2分後の吸水量により評価した。
印刷適性、画像再現性、搬送性、トナー定着性、離解性、塗工性についての評価は、◎:大変良い、○:良い、△:やや悪い、×:悪いの4段階評価で行った。
うねり幅は、作製した試料を縦30cm横30cmに調整し、1時間水没後、温度23℃、湿度50%の条件で24時間吊り下げ自然乾燥させたときのうねり幅の最大値を測定することにより行った。
その結果を表2に示す。
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が−40℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて120重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、15.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを30重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が25℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて10重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、4.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が10μmの水酸化アルミニウムを5重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が25℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて120重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、4.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを30重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が25℃のアクリル共重合系エマルジョン80重量部とガラス転移点(Tg)が5℃のSBR系エマルジョン20重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて70重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、7.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを10重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が25℃のアクリル共重合系エマルジョン80重量部とガラス転移点(Tg)が−5℃のNBR系エマルジョン20重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて70重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、7.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを10重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が25℃のアクリル共重合系エマルジョン80重量部とポリビニールアルコール(PVA)20重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて70重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、7.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを10重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
また、上記実施例に対応する比較例について、以下に説明する。
[比較例1]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が−40℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて9重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、15.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを5重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例2]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が25℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて121重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、4.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを30重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例3]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が−40℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて10重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、15.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを31重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例4]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が−40℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて120重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、15.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを4重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例5]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が25℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて120重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、4.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が11μmの水酸化アルミニウムを5重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例6]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が−40℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて10重量部添加し、架橋剤は無添加の塗料を、紙基材の両面に片面当たり、15.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを5重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例7]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が25℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて120重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、3.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを30重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例8]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が−40℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて10重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、16.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを5重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例9]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が−41℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて10重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、15.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを5重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
[比較例10]
塗料は、表1に示すように、ガラス転移点(Tg)が26℃のアクリル共重合系エマルジョン100重量部に対して、無機顔料としてのクレー、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムを合わせて120重量部、架橋剤としての炭酸ジルコニウムアンモニウムを0.1重量部添加した塗料を、紙基材の両面に片面当たり、4.0g/m2塗工した。
無機顔料のうち粒子径が8μmの水酸化アルミニウムを30重量%配合した。
評価項目、評価方法は、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
Figure 2005187976
Figure 2005187976
(アクリル系エマルジョンのガラス転移点の影響)
実施例1と比較例9とを比較すると、表2に示すように、ガラス転移点が−40℃を下回ると、NIP印字時における搬送性が悪くなることが分かる。また、実施例4と比較例10とを比較すると、ガラス転移点が26℃を上回ると耐油度が4級を下回り、また吸水量も5.0g/m2を超え、うねり幅も劣化してしまうことが分かる。
(無機顔料の添加量の影響)
実施例1と比較例1とを比較すると、表2に示すように、無機顔料の添加量が10重量部を下回ると、NIP印字時における搬送性が悪くなることが分かる。また、実施例4と比較例2とを比較すると、無機顔料の添加量が120重量部を上回ると、耐油度が4級を下回り、また吸水量も5.0g/m2を超え、うねり幅も劣化してしまうことが分かる。
(水酸化アルミニウムの添加の影響)
実地例1と比較例4を比較すると、表2に示すように、無機顔料中の水酸化アルミニウムの重量%が5%を下回ると、塗工性が劣化することが分かる。また、実施例2と比較例3を比較すると無機顔料中の水酸化アルミニウムの重量%が30%を上回ると、塗工性が劣化することが分かる。一方、実施例3と比較例5を比較すると無機顔料中の水酸化アルミニウムの粒子径が10μmを上回ると、塗工性が劣化することが分かる。
(塗工量の影響)
実施例4と比較例7を比較すると、表2に示すように、塗料の塗工量が4.0g/m2を下回ると、耐油度が4級を下回り、また吸水量も5.0g/m2を超え、うねり幅も劣化してしまうことが分かる。また、実施例1と比較例8とを比較すると、塗料の塗工量が15.0g/m2を上回ると、NIP印字時の搬送性が悪くなってしまうと共に離解性が悪くなることが分かる。
(架橋剤の影響)
実施例1と実施例6を比較すると、表2に示すように、塗料に架橋剤を0.1重量部添加することにより、NIP印字時の搬送性が著しく向上することが分かる。
(アクリル系合成ゴムの組み合わせの影響)
実施例5〜7に示すように、アクリル系合成ゴムは、アクリル系エマルジョンのみならず、SBR系エマルジョン、NBR系エマルジョン、PVAを適宜組み合わせても耐油性、耐水性、印刷適性、NIP印字適性、離解性に優れた耐水耐油紙のなることが分かる。
以上説明した、本発明に係る記録用紙によれば、アクリル系合成ゴムを1種類以上含む接着剤成分に、2種類以上の無機顔料10〜120重量部と、架橋剤0.1重量部以上とを配合してなる塗料が、紙基材の両面に塗工され、無機顔料のうち5〜30重量%が粒子径10μm以下の水酸化アルミニウムであるので、印刷適性に優れ、水濡れ後乾燥時に波打ちがなく古紙としてリサイクル可能な記録用紙とすることができる。
加えて、塗料の接着剤成分100重量部に対して、無機顔料が10〜120重量部配合されているので、生紙の搬送性を劣化させることなく、耐油性を維持することができる。
また、KIT法TAPPIRC−338に準じた耐油度が4〜16級であるので、耐油性を求められる用途での使用を好適に行うことができる。

Claims (3)

  1. ガラス転移点が−40〜25℃の範囲であるアクリル系合成ゴムを1種類以上含む接着剤成分100重量部に、2種類以上の無機顔料10〜120重量部と、架橋剤0.1重量部以上とを配合してなる塗料が、紙基材の両面に塗工された記録用紙であって、
    前記無機顔料のうち5〜30重量%が粒子径10μm以下の水酸化アルミニウムであることを特徴とする記録用紙。
  2. 前記紙基材への前記塗料の塗工量が片面当たり4〜15g/m2で、JISP8140の吸水度試験方法に準じた表面の2分後の吸水量が5g/m2以下であることを特徴とする請求項1記載の記録用紙。
  3. KIT法TAPPIRC−338に準じた耐油度が4〜16級であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録用紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009013506A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Daio Paper Corp 吸湿・耐油板紙
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US11326308B2 (en) 2015-02-11 2022-05-10 Westrock Mwv, Llc Oil and grease resistant paperboard

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