JP2005186909A - 車両用サンシェード装置 - Google Patents

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光年 加藤
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Abstract

【課題】 確実かつ安全にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事。
【解決手段】
車両本体400のフロントウィンドウガラス2を覆うサンシェード本体5と、サンシェード本体5を格納する格納ケース4と、格納ケース4から自動的にサンシェード本体5を突出状態、または格納状態にするサンシェードコントロールユニット101とからなる車両用サンシェード装置100であって、サンシェードコントロールユニット101は、車両セキュリティシステム200から送信される無人確認信号を受信した場合、格納ケース4からサンシェード本体5を突出状態にする事を特徴とする事により、確実かつ安全にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両のフロントウィンドウ、リアウィンドウガラス、ドアウィンドウガラス等のウィンドウガラスの外側もしくは内側に設けて、車室内への太陽光線の入射を防ぎ、車室内の温度上昇の防止を図る為に使用される車両用サンシェード装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されるように、車両のシートに設けられる着座センサーが出力する無着座信号(すなわち誰もシートには座っていない事を示す信号)や、ドアロックのロック完了信号等をトリガーとして、サンシェードを自動的に突出状態にする車両用サンシェード装置がある。
特開2003−231412号公報
しかし、着座センサーの無着座信号をサンシェード突出状態のトリガーにした場合だと、車内にペットなどの動物や子供が未だに乗車していた場合、その動物や子供は必ずしもシート上にいる(すなわち着座センサーが検知出来うる状態にいる)とは限らず、例えばシート下部などにいた場合などは、誤って、その動物や子供を車室内に残したまま、サンシェードが突出状態になる可能性もある。
また、ドアロックのロック完了信号をサンシェード突出状態のトリガーにした場合も同様で、動物や子供が未だに車室内にいる事を失念、または安全を考慮して、動物や子供が車室内にいる事を認識した上で、ドアをロックした場合でも、サンシェードは自動的に突出状態となってしまう。
当然、車室内に残された動物や子供は、突然、車両の各ウィンドウガラスがサンシェードで覆われてしまう為、不快感を催す可能性がある。
本発明は、上記の点に鑑み、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ自動的にサンシェードを突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事を目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の車両用サンシェード装置は、車両のウィンドウガラスを覆うサンシェードと、サンシェードを格納する格納手段と、格納手段から自動的にサンシェードを突出状態、またはサンシェードを自動的に格納手段内に格納状態にする制御手段とからなる車両用サンシェード装置であって、制御手段は、車両内が無人である事を確認する車両セキュリティシステムが備える無人確認手段から送信される無人確認信号を受信した場合、格納手段からサンシェードを突出状態にする事を特徴とする。
近年、装備率が著しく向上している車両セキュリティシステムは、そのセキュリティ方式に注目すると大別して2種類ある。
1つ目は、車両の目立たない箇所(車室内外を問わない)に発信器を装着し、車両が盗難にあった場合でも、その発信器の発する信号を頼りに盗難された車両を発見すると言う受動型車両セキュリティシステムである。
2つ目は、盗難そのものを回避する為に、盗難者を車内に入れないよう、予め確実性の高い侵入防止策(例えば、無理にドアロックをこじ開けようとすると、スピーカーから威嚇的発報がなされる等)を講じる、能動型車両セキュリティシステムである。
この能動型車両セキュリティシステムが正常に作動する前提としては、当該車両の車内が完全に無人でなければならない。
何故なら、車室内に人(この場合子供も含む)またはペットなどの動物がいたまま、この能動型車両セキュリティシステムがセキュリティ作動を開始した場合、ドアの開扉、あるいは所定以上の振動などを検知してしまい、誤ったセキュリティ対策(スピーカーからの威嚇的発報)を行ってしまうからである。
その為、どの能動型車両セキュリティシステムにも大抵は、無人確認手段を搭載し、セキュリティ作動開始直後に、車室内が無人であるか否かを無人確認手段にて検知している。
本発明では、この能動型車両セキュリティシステムが備える無人確認手段から、無人確認信号を受信し、これをサンシェードを突出状態にするトリガーにするものである。
この発明により、車内が確実に無人状態でなければ、サンシェードは突出状態にはならない、言い換えれば、車内が確実に無人状態になって初めてサンシェードが突出状態となるので、安全にかつ自動的にサンシェードを突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事が可能となる。
請求項2に記載の車両用サンシェード装置における無人確認手段は、車両のキーの差し込み検知手段であり、無人確認信号は、差し込み検知手段が検知したキー差し込み信号である事を特徴とする。
昨今の車両は電装化が一層進み、エンジンはもちろん、カーエアコン、カーオーディオ、カーナビゲーションなど、カーテレビなど、車室内におけるアメニティ度を向上させる機器へ電源を投入するトリガーとなるのは、エンジンキーが差し込まれている場合である。
逆に言うと、エンジンキーが差し込まれてない車内のアメニティ度は格段に減少し、乗員が車室内に残っている可能性はごく低いものと推定する事が可能となる。
この発明により、エンジンキーが差し込まれているか否かを示す差し込み信号にて、車室内が無人であるか否かを判定するので、高い無人状態確認度にてサンシェードを突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事が可能となる。
請求項3に記載の車両用サンシェード装置における無人確認手段は、車両が搭載する駐車時換気装置であり、無人確認信号は、駐車時換気装置の作動開始信号である事を特徴とする。
車両用オプション装備の一つに、駐車時に車室内の室温が不快感を催す程に上昇する事を防止する為に換気する駐車時換気装置と言うものがある。
これは、車両が駐車、すなわちエンジン駆動が停止している際に駆動する換気システムなので、カーエアコンのように車両から電源を供給されて駆動するタイプとは異なり、独自の駆動源を備えている。
この駐車時換気装置が駆動していると言う事は、車両が駐車し、かつエンジンが停止している事を示しているので、車室内に乗員が乗車している可能性は非常に低い事になる。
何故なら、駐車している車室内にいる乗員が換気(エアーコンディショニング)を求める場合は、エンジンを駆動し、カーエアコンを作動させれば良いからである。
車両用サンシェード装置は、この駐車時換気装置が駆動している事を示す制御信号を受信した場合、サンシェード本体を突出状態にするようにする事で、確実にサンシェードを突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事が可能となる。
請求項4に記載の車両用サンシェード装置における無人確認手段は、車両に搭載されるスマートキーアプローチセンサーであり、無人確認信号は、スマートキーアプローチセンサーが、スマートキーが所定の距離、離れた事を確認する確認信号である事を特徴とする。
車両用オプション装備の一つに、スマートキーと、スマートキーアプローチセンサーと言うものがある。
このスマートキーとは、常に一定の周波数の発信波を出力している発信器の一種である。また、スマートキーアプローチセンサーとは、車両本体に備わり、スマートキーが出力する一定の周波数の発信波を常に受信している受信器である。
スマートキーアプローチセンサーは、スマートキーが、車両本体(すなわちスマートキーアプローチセンサー本体)から、どれくらいの距離離れているかを、発信波の減衰率その他から割り出し、所定の距離以上接近していると判定すると、自動的にドアを開扉したり、エンジンを始動したりするよう、各制御装置に所定の信号を送信する。
また、スマートキーが所定の距離以上離れた事を、減衰率その他から割り出した場合は、自動的にドアをロックするようドアロック制御装置に所定の信号を送信すると言う構成になっている。
このスマートキーは、エンジンキーも兼ねているので、スマートキーが所定の距離以上、車両本体から離れた、と言う事は車室内が無人状態であると推定する事が可能となる。
本発明は、このスマートキーが所定の距離離れたと判定したスマートキーアプローチセンサーが出力する信号を、サンシェードを突出状態にするトリガーにする事で、安全にサンシェードを突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事が可能となる。
請求項5に記載の車両用サンシェード装置における無人確認手段は、車両に搭載されるサーモセンサーであり、無人確認信号は、サーモセンサーによるセンシング信号である事を特徴とする。
周知の通り、車両用オプション装備の一つに、盗難防止、防犯の意図とは別に、車内のどこに乗員が乗車しているのかを常に判定する装備がある。
常時、乗車位置を判定する為の手段としては、特許文献1に記載されている着座センサーも有効であるが、上述したように、必ずしも乗員が着座しているとは限らない。
他の乗車位置を判定する為の手段としては、低出力かつ広範囲にセンシングが可能なデバイスとしてサーモセンサーが用いられる事が多い。
本発明は、このサーモセンサーが、車室内のどのセンシング領域にも乗員が存在しないと判定した信号を、サンシェードを突出状態にするトリガーにする事で、安全にサンシェードを突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事が可能となる。
請求項6に記載の車両用サンシェード装置における無人確認手段は、車両に搭載されるシートベルト着脱検知装置であり、無人確認信号は、シートベルト着脱検知装置の検知情報である事を特徴とする。
昨今のシートベルト着用義務化の要請は大きく、例え運転席以外のシートであっても、着用を義務づけられる事が多くなり、運転席以外のシートに着座している乗員がシートベルトを着用していなかった場合は、運転者に罰則が科せられるように法改正がなされている。
この為、一般のドライバーは、自分自身は言わんや、同乗する全ての乗員に対して、シートベルトを着用するよう要請する事が多くなった。
この為、殆どの乗員はシートベルトを着用する場合が多い。これは翻してみると、シートベルトが脱着状態であるシートには乗員は着座していない事を示している。本発明の発明者はこの点に注目した。
この発明により、全シートのシートベルトが脱着状態であると検知された場合に、サンシェードを突出状態にするので、確実にサンシェードを突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事が可能となる。
請求項7に記載の車両用サンシェード装置における無人確認手段は、車両に搭載されるガラス表面温度検知装置であり、無人確認信号は、ガラス表面温度検知装置が検知したガラス表面温度と、予め記憶された無人状態でのガラス表面温度とを比較し、略一致した場合の比較信号である事を特徴とする。
車室内に乗員が乗車すれば、当然車室内の室温は上昇する。これは乗員が子供でも、また動物でも同じである。逆に車室内に誰も乗車していない場合は、車室内の室温は所定の温度まで低下する。
この発明により、大人、子供、動物など乗員の種別に依存する事なく、車室内が無人状態であるか否かを判定する事が可能となるので、安全かつ確実にサンシェードを突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置を提供する事が可能となる。
請求項8に記載の車両用サンシェード装置における制御手段は、無人確認信号を受信した後に、車両に搭載される気象情報取得手段が取得する気象情報と、車両に搭載される自車位置検出手段が取得する自車位置情報とから、車両の自車位置周辺の気象情報を演算する演算手段を備え、自車位置周辺の気温情報に基づいて、サンシェードを突出状態にするか否かを判定する事を特徴とする。
上述した各発明は、なんらかの方法で車室内が無人状態である事を確認した場合、すぐに自動的にサンシェードを突出状態にするものであった。
しかし、サンシェードを突出状態にする事の本来的な目的は、日射によって車室内の室温が不快感を催す程度にまで上昇する事を未然に防止すると言うものである。
つまり、無人状態になったことをもってのみサンシェードを突出状態にするだけではなく、無人状態である事を前提として、その後、サンシェードを突出状態にする事が必要な気温になるのか否かをも判定する方が、よりきめ細やかなサンシェード突出作動と言える。
本発明により、自車位置情報と気象情報とから、自車位置における今後の気温の上昇(または下降)を予測する事が可能となる為、その予測に従って、サンシェードを突出状態にするか否かを決定する事が可能となり、よりきめ細やかなサンシェード突出作動を行う事が可能となる。
(第一実施形態)
(構成)
以下、本発明の第一実施形態について図1〜図3を用いて説明する。図1は、図1(a)と図1(b)とからなり、図1(a)は、フロントガラス2を内側から覆う車両サンシェード装置100を備える車両本体400を側面方向から示した説明図である。
図1(b)は、車両サンシェード装置100の詳細な構成を示した構成図である。
図1(b)において、1は運転席等の前方に設けられたインスツルメントパネル、2はフロントウィンドウガラス、3は前記インスツルメントパネル1に設けられたエアコン吹き出し口、4は前記エアコン吹き出し口3よりも運転席側の前記インスツルメントパネル1上面部分に設けられた格納ケースで、前記インスツルメントパネル1の基部に沿って凹溝状に形成されて配置され、布製のサンシェード本体5を巻き取るロール6及び後述の押し上げ機構7が格納されると共に、前記フロントウィンドウガラス2と前記格納ケース4との間にはエアコンの吹き出し口3が配置されている。
なお、布製のサンシェード本体5は、下端部がロール6に取り付けられ、そのロール6は常にサンシェード本体5を巻き取るように図示しない弦巻バネによって符号Aで示される矢印方向に付勢されている。
また、そのサンシェード本体5の上端部5aは、押し上げ機構7の先端部7c1に取り付けられている。さらに、押し上げ機構7は、後述するサンシェード駆動モータ100の駆動によって伸縮可能な多段式ロッドアンテナと同一の構造、すなわち、通常時は第一中空ロッド7aの中に、その第一中空ロッド7aよりも細径な第二中空ロッド7bが格納され、また第二中空ロッド7bの中に、第二中空ロッド7bよりも細径な第三中空ロッド7cが格納されている。
そして、サンシェード駆動モータ102の駆動によって伸張する時には、第一中空ロッド7aの中から第二中空ロッド7bが引き出され、また第二中空ロッド7bの中から第三中空ロッド7cが引き出され、図1(b)に示すのように延伸する。
その結果、押し上げ機構7が上方に伸張すると、その押し上げ機構7のの第三中空ロッド7cの先端部7c1に、上端部5aが取り付けられたサンシェード本体5は、ロール6から巻きほぐされ、図1(b)に示すようになり、フロントウィンドウガラス2から入射する太陽光線Bが車室内に入るのを防止し、車室内の温度上昇の防止を図る事が可能となる。
また、反対に押し上げ機構7が格納される事によって、サンシェード本体5を引き上げる力がなくなるので、サンシェード本体5は、A矢印方向に常に作用しているバネ力によって自動的にロール6に巻き取られる。
次に、上記の如く構成された車両用サンシェード装置100と、それに接続される各機器との構成を本実施形態の車両用サンシェード装置100の構成の概略を示す図2に基づいて以下に説明する。
本実施形態で示す車両用サンシェード装置100は大きく分けて3つの装置から信号を入力されている。3つの装置とは以下の通りである。
(1)車両セキュリティシステム200
(2)カーエアコンシステム300
(3)車両本体400
これらの構成を順に説明する。
まず、本実施形態で示す(1)車両セキュリティシステム200の構成と、車両用サンシェード装置100との関係から説明する。
車両セキュリティシステム200は、サーモセンサー201と、受信器202と、セキュリティコントロールユニット203と、スピーカー204とからなる。
本実施形態で示す車両セキュリティシステム200は、上述したように能動的車両セキュリティシステムであり、主に盗難を未然に防止する為、ユーザーが車両本体400を駐車中に、盗難者を車室内に侵入させない為の様々な手段(例えばスピーカー204による威嚇的発報)を作動させる為の準備手段として、車室内が無人であるか否かを確認する無人確認手段を備えている。
サーモセンサー201は、本実施形態に示す車両セキュリティシステム200が備える無人確認手段であり、、車室内の所定の箇所に複数配設される。このサーモセンサー201による車室内の生体温度(約30℃以上の発熱体)の検知により、車室内が無人か否かを判定する事が可能となる。
受信器202は、サーモセンサー201が検知した生体温度情報を受信し、後述するセキュリティコントロールユニット203が読み込める情報に変換するユニットである。
セキュリティコントロールユニット203は、以下に示す(a)〜(c)の3つの情報を受信し、スピーカ204へ威嚇的発報信号を送信するか否かを判定するECUである。
(a)受信器202から受信したサーモセンサー201の生体温度情報
(b)集中ドアロックスイッチ401からのドアロック情報
(c)車両本体400の車速センサ402からの車速情報
これら(a)〜(c)の各情報を受信し、車両本体400が完全に停止しているとともに、全てのドアがロック状態であり、かつ、サーモセンサー201による生体温度検知によって車室内に生体温度以上の発熱体が存在しない事を確認する。
そして、上述した(a)〜(c)までの各情報により車室内が無人であると判定した場合は、車両サンシェード装置100のサンシェードコントロールユニット101へその旨を送信する。
図2を初めとする本実施形態では、図示または詳述しないが、この車両セキュリティシステム200が、車室内が無人である事を上述した(a)〜(c)の情報に基づいて判定した場合は、車両本体400を盗難者による盗難から守る為に自動的に振動検知システムや、鍵穴異常検知システムなどを作動させる。
次に(2)のカーエアコンシステム300の構成と、車両サンシェード装置100との関係を説明する。カーエアコンシステム300は、日射センサ301と、外気温センサ302と、エアコンコントロールユニット303とからなる。
サンシェードコントロールユニット101は、これらのうち以下の(d)、(e)の情報を受信している。
(d)日射センサ301が計測する車両本体400に照射する太陽光線の単位面積当たりの量
(e)外気温センサ302が計測する外気温度情報
これら(d)、(e)の各情報を受信し、車両本体400がサンシェード5によって覆う必要があるか否かを判定している。
図2を初めとする本実施形態では、図示または詳述しないが、このカーエアコンシステム300は、上述した(d)、(e)の情報とこれ以外の情報(例えば図示しないエバポレータの下流側における冷却水の水温情報等)に基づいて、エアーコンディショニング作動の止動を決定している。
最後に(3)の車両本体400の構成と、車両サンシェード装置100との関係を説明する。車両本体400は、集中ドアロックスイッチ401、車速センサ402、イグニッションスイッチ403とを備えている。
サンシェードコントロールユニット101は、これらのうち以下の(f)の情報を受信している。
(f)イグニッションスイッチ403によるエンジンキーの差し込み情報
集中ドアロックスイッチ401からのドアロック信号と、車速センサ402からの車速情報は、上述した車両セキュリティシステム200のセキュリティコントロールユニット203に送信されており、当該ユニット203にて車室内が無人か否かを判定する為に供されているので、再度サンシェードコントロールユニット101が受信する必要はない。
上述した(a)〜(f)までの情報を受信する車両用サンシェード装置100の構成について以下に説明する。
車両用サンシェード装置100は、サンシェードコントロールユニット101、サンシェード駆動モータ102、マニュアルサンシェードスイッチ103と、オートサンシェードスイッチ104とを有している。
マニュアルサンシェードスイッチ103は、ユーザーが操作するON/OFF式のスイッチであり、サンシェードスイッチ103がONされると、フロントウィンドウガラス2がサンシェード本体5にて覆われるように、押し出し機構7が伸張するように、サンシェード駆動モータ10が上述した(a)〜(f)の情報に関係なく駆動する。サンシェードスイッチ103は言わば手動にてサンシェード本体5を駆動させるマニュアル駆動手段である。
オートサンシェードスイッチ104も、構造上は上述したマニュアルサンシェードスイッチ103と同様の構成部品であるが、このオートサンシェード104がONされた状態であると、上述した(a)〜(f)の情報を受信したサンシェードコントロールユニット101が自動的にサンシェード本体5を突出状態にする為に、サンシェード駆動モータ102を駆動し、押し上げ機構7を伸張させる。
(作動)
次に、上述した構成の車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートを図3に示す。
ステップS1にて、サンシェードコントロールユニット101は、マニュアルサンシェードスイッチ103がONになっているか、オートサンシェードスイッチ104がONになっているかを検知する。オートサンシェードスイッチ104がONになっている場合は、ステップS2に進む。OFFになっている場合はステップS5に進む。
ステップS2にて、上述したイグニッションスイッチ403からOFF信号を受信しているか否かを検知する。OFF信号を受信している場合は、ステップS3に進む。ON信号を受信している場合はステップS7に進む。
ステップS3にて、車両セキュリティシステム200から、無人確認信号を受信しているか否かを検知する。受信している場合はステップS4に進む。受信していない、もしくは無人ではない確認信号を受信している場合は、ステップS7に進む。
ステップS4にて、サンシェード本体5を突出状態にする為に、サンシェード駆動モータ102を駆動し、押し出し機構7を伸張させる。
ちなみに、ステップS1にてマニュアルサンシェードスイッチ103がONになっており、ステップS5に進んだ場合は、サンシェード本体5にてフロントウィンドウガラス2をどの程度まで覆うのかの伸張程度を操作する図示しない操作パネルにて操作する。この操作パネルにてもサンシェード本体5を格納状態にする事も可能である。
ステップS5にて、操作パネルで伸張状態を微調整する作動をした場合は、ステップS6に進む。
ステップS6にて、イグニッションスイッチ403からON信号を受信しているか否かを検知する。ON信号を受信している場合は、ステップS7に進み、OFF信号を受信している場合は、ステップS4に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、車両セキュリティシステム200からの無人確認信号を受信した上で、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ自動的にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(第二実施形態)
(構成)
次に本発明の第二実施形態を図4、図5を用いて説明する。上述した第一実施形態では、無人確認信号を車両サンシェード装置100へ送信する装置は、車両セキュリティシステム200であった。しかし、車室内が無人である事を確認する装置としては他にもある。
例えば、図4に示すエンジンキーの差し込み状態を検知するエンジンキー差し込み検知装置410などがそれに相当する。
何故なら、エンジンキーが差し込まれていない状態と言う事は、乗員がエンジンキーを持ったまま車室内にいるか、エンジンキーを持ったまま車室外にいるかのどちらかしかない。これは実際に計測するまでもなく、当然後者の状態である方が確率的に高い。
以上の理由から、エンジンキー差し込み検知装置410によるエンジンキー差し込み信号も無人確認信号として用いることが可能であると言える。ちなみにこのエンジンキー差し込み検知装置410は請求項で示すキーの差し込み検知手段に相当する。
(作動)
以下に、エンジンキー差し込み検知装置410によるエンジンキー差し込み信号を用いてサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートを図5に示す。
図5のステップS11、ステップS12は、ステップS14、ステップS15、ステップS16、ステップS17は、それぞれ、図3のステップS1、ステップS2、ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップS7と同等の作動なので説明を省略する。
ステップS12にて、サンシェードコントロールユニット101が、イグニッションスイッチ403からOFF信号を受信したか否かを検知する。OFF信号を受信した場合は、ステップS13に進む。ON信号を受信した場合はステップS17に進む。
ステップS13にて、サンシェードコントロールユニット101がエンジンキー差し込み検知装置410から、エンジンキーは差し込まれている信号(請求項で示すキー差し込み信号)を受信したならば、ステップS17に進む。エンジンキーは抜かれている(差し込まれていない)事を示す信号を受信したならば、ステップS14に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、エンジンキー差し込み検知装置410からのキー差し込み信号を受信した上で、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ自動的にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(第三実施形態)
(構成)
次に本発明の第三実施形態を図6、図7を用いて説明する。車室内が無人である事を示す無人確認信号に相当する信号を送信する事が可能な装置としては、他に図6に示す駐車時換気装置220がある。。
この駐車時換気装置220は、車両本体400駐車時に、車室内室温の上昇を抑制する為に、外気と車室内気とを換気する、車両本体400に備わる既存のカーエアコンシステムとは別体のエアーコンディショニング装置である。
この装置は、車両本体400が駐車を開始した際に、乗員が手動で駆動を開始する設定も可能であるが、車両本体400が備える車速センサ15ならびに集中ドアロックスイッチ16からの信号を受信し、車両本体400が駐車状態に入った事を検知し、自動的に換気作動を開始する設定も可能である。
駐車時換気装置220は、駐車時換気装置コントロールユニット221と、操作パネル222と、専用電源ユニット223と、換気ユニット224とからなる。
駐車時換気装置コントロールユニット221は、車両本体400の集中ドアロックスイッチ401と、車速センサ402とから、ドアロック完了信号と車速信号とを受信し、車両本体400が駐車状態に入ったか否かを判定するとともに、車両本体400が駐車状態に入ったと判定した場合は、専用電源ユニット223へ給電開始信号を送信するとともに、サンシェードコントロールユニット101へ、換気作動開始信号を送信するECUである。
操作パネル222は、図示しないマニュアルスイッチとオートスイッチ、ならびに停止スイッチとを有する駐車時換気装置220専用のコンソールである。
専用電源ユニット223は、充電式電源ユニット、または太陽光発電ユニットなどが考えられるが、本実施形態ではその形態は特に指定しない。
駐車時換気装置コントロールユニット221から、給電開始信号を受信すると、駐車時換気装置コントロールユニット221と、操作パネル222と、換気ユニット224とに給電を開始する電源装置である。
換気ユニット224は、車室外と車室内と結ぶ図示しない換気管と、該換気管の内部または車室外または車室内のどちらか一方の端部または両端部に、換気ファンとを有する空気入れ替え手段である。
この換気ユニット224の代わりに既存のカーエアコンシステムを使用する事も可能である。
(作動)
以下に、車両用サンシェード装置100が、駐車時換気装置220から換気作動開始信号を受信し、サンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートを図7に示す。
図7のステップS21、ステップS22は、ステップS24、ステップS25、ステップS16、ステップS17は、それぞれ、図3のステップS1、ステップS2、ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップS7と同等の作動なので説明を省略する。
ステップS22にて、イグニッションスイッチ403からOFF信号が受信されているか否かを検知する。OFF信号が受信されている場合は、ステップS23に進む。ON信号が受信されている場合はステップS27に進む。
ステップS23にて、サンシェードコントロールユニット101が、駐車時換気装置コントロールユニット221からの換気作動開始信号(請求項で示す作動開始信号)を受信したならば、ステップS24に進む。しかし、換気作動停止信号を受信したならば、ステップS27に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、駐車時換気装置220からの換気作動開始信号を受信した上で、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ自動的にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(第四実施形態)
(構成)
次に本発明の第四実施形態を図8、図9を用いて説明する。車室内が無人である事を示す無人確認信号に相当する信号を送信する事が可能な装置としては、他に図8に示すスマートキーシステム230がある。
このスマートキーシステム230は、周知の通り、乗員が身につけているスマートキー233が絶えず発信している所定の電波から、スマートキー233が車両本体400からどの程度離れているかを演算し、離れている距離に応じて、車両本体400に備わる他の装置を制御するオプション装置の一種である。
このスマートキーシステム230は、スマートキー231と、スマートキーアプローチセンサー232と、スマートキーコントロールユニット233とからなる。
スマートキー231は、所定の周波数の電波を絶えず発信し続ける小型の発信器であり、乗員、特に運転者が身につける事が容易なように軽量、小型化されている。
スマートキーアプローチセンサー232は、スマートキー231が発信する所定の周波数の電波を受信する受信器であり、車両本体400の所定の箇所に配設されるとともに、後述するスマートキーコントロールユニット233と電気的に接続している。
スマートキーコントロールユニット233は、スマートキーアプローチセンサー232が受信した所定の周波数の電波に関する情報をスマートキーアプローチセンサー233から受信するとともに、受信した所定の周波数の電波と、過去に受信した所定の周波数の電波とを比較し、電波の減衰率を求めると共に、その減衰率から、スマートキー231が車両本体400(すなわちスマートキーアプローチセンサー233)からどの程度離れているのか、その距離を演算するECUである。
スマートキーコントロールユニット233によって演算された、スマートキー231と車両本体400との間の距離が、所定の距離、例えば1m以内などであった場合は、車両本体400のドアロックを解除するように、図示しない集中ドアロックスイッチに対して制御信号を送信する。
また、スマートキー231と車両本体400との間の距離が数m以上であり、時系列的に離れていく(距離が長くなっていく)と判定された場合は、車両本体400のドアロックを施錠するように、集中ドアロックスイッチに対して制御信号を送信する。
この他にも、スマートキー231が車両本体400に接近している最中である事と判定した場合は、車両本体400のサーチライト制御ユニットに対して、サーチライトを明滅するよう制御信号を送信したり、エンジンスターターユニットに対して、エンジンを始動するよう制御信号を送信したりする事もある。
(作動)
以下に、車両用サンシェード装置100が、スマートキーシステム230から乗員は車両本体400から所定の距離、離れた事を示す信号を受信した場合、サンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートを図9に示す。
図9のステップS31、ステップS32は、ステップS34、ステップS35、ステップS36、ステップS37は、それぞれ、図3のステップS1、ステップS2、ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップS7と同等の作動なので説明を省略する。
ステップS32にて、イグニッションスイッチ403からOFF信号が受信されているか否かを検知する。OFF信号が受信されている場合は、ステップS33に進む。ON信号が受信されている場合はステップS37に進む。
ステップS33にて、サンシェードコントロールユニット101が、スマートキーコントロールユニット233から乗員が車両本体400から所定の距離、離れた事を示す信号(請求項で示す確認信号)を受信したならば、ステップS34に進む。しかし、乗員が車両本体400から所定の距離内にいる事を示す信号を受信したならば、ステップS37に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、スマートキーシステム230から、乗員が車両本体400から所定の距離離れた事を示す信号を受信した上で、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ自動的にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(第五実施形態)
(構成)
次に本発明の第五実施形態を図10、図11を用いて説明する。車室内が無人である事を示す無人確認信号に相当する信号を送信する事が可能な装置としては、他に図10に示す赤外線センサーシステム240がある。
この赤外線センサーシステム240は、周知の通り、車室内のどの位置(シート)に乗員が乗車しているか否かをリアルタイムに検知する装置であり、検知した乗員乗車位置情報は、例えばカーエアコンユニットなどに送信する。
そして、カーエアコンユニットは、受信した乗員乗車位置情報に基づいて、空調風吹き出し方向を自動的に変更する事に用いたりする。
この赤外線センサーシステム240は、赤外線発光器241と、赤外線受光器242と、赤外線コントロールユニット243とからなる。
赤外線発光器241は、後述する赤外線コントロールユニット243と電気的に接続するとともに、車室内の所定の箇所に複数配設され、所定の領域に絶えず赤外線を照射する赤外線照射手段である。
赤外線受光器242は、上述した赤外線発光器241が照射した赤外線の反射光を受光するとともに、受光した赤外線反射光に関する情報を後述する赤外線コントロールユニット243へ伝達するユニットである。
赤外線コントロールユニット243は、上述した赤外線発光器241と、赤外線受光器242と電気的に接続するととに、赤外線発光器241に対し、赤外線を照射するよう制御信号を送信するとともに、赤外線受光器242から送信される、赤外線反射光に関する情報を受信するECUである。
赤外線コントロールユニット243は、赤外線受光器242から受信した赤外線反射光に関する情報から、乗員が、赤外線発光器241が照射する照射領域内のどの位置に乗車しているのか、乗員乗車位置情報を演算し、その情報を他の装置、例えばカーエアコンユニットなどに送信する。
当然、車室内にだれも乗員していない場合は、誰も乗員していない事を示す乗員乗車位置情報が送信される事になる。ちなみにこの赤外線センサーシステム240は請求項で示すサーモセンサーに相当する。
(作動)
以下に、車両用サンシェード装置100が、赤外線センサーシステム240から車室内に誰も乗車していない事を示す乗員乗車位置情報を受信した場合、サンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートを図11に示す。
図11のステップS41、ステップS42は、ステップS44、ステップS45、ステップS46、ステップS47は、それぞれ、図3のステップS1、ステップS2、ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップS7と同等の作動なので説明を省略する。
ステップS42にて、イグニッションスイッチ403からOFF信号が受信されているか否かを検知する。OFF信号が受信されている場合は、ステップS43に進む。ON信号が受信されている場合はステップS47に進む。
ステップS43にて、サンシェードコントロールユニット101が、赤外線コントロールユニット243から車室内に誰も乗車していない事を示す乗員乗車位置情報(請求項で示すセンシング信号)を受信したならば、ステップS44に進む。しかし、乗員が車両本体400から所定の距離内にいる事を示す信号を受信したならば、ステップS47に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、赤外線センサーシステム240から、車室内に誰も乗車していない乗員乗車位置情報を受信した上で、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ自動的にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(第六実施形態)
(構成)
次に本発明の第六実施形態を図12、図13を用いて説明する。車室内が無人である事を示す無人確認信号に相当する信号を送信する事が可能な装置としては、他に図12に示すタイマー装置250がある。
このタイマー装置250は、車両本体400が備える集中ドアロックスイッチ401から、車両本体400に備わる全てのドアのロックが完了した事を示す信号を受信すると、予め定められた所定の時間の計時を開始し、所定の時間が経過すると、その旨をサンシェードコントロールユニット101に送信する装置である。
予め定められた所定の時間とは、集中ドアロックスイッチ401が全てのドアのロックが完了してから、乗員が完全に車両本体400近傍付近から退去するまでに掛かるおおよその時間であり、1〜3分程度が望ましい。
このタイマー装置250は、タイマー駆動回路251と、タイマー252と、信号回路253とからなる。
タイマー駆動回路251は、上述した集中ドアロックスイッチ401と、後述するタイマー252と電気的に接続し、集中ドアロックスイッチ401から、車両本体400に備わる全てのドアのロックが完了した旨の信号を受信すると、後述するタイマー252に予め定められた時間の計時を開始するよう計時開始信号を送信する。
タイマー252は、タイマー駆動回路251から計時開始信号を受信すると、予め定められた時間の計時を開始する。計時が終了すると、後述する信号送信回路253へ、計時終了信号を送信する。
信号回路253は、タイマー252から計時終了信号を受信すると、サンシェードコントロールユニット101に予め定められた時間が経過した旨の信号を送信する。
このタイマー装置250は、上述したように3つの構成要素から成り立っているが、実際には1つのECUであり、サンシェードコントロールユニット101の近傍に配置されている事が望ましい。
(作動)
以下に、車両用サンシェード装置100が、タイマー装置250から予め定められた時間が経過した旨の信号を受信した場合に、サンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートを図13に示す。
図13のステップS51、ステップS52は、ステップS54、ステップS55、ステップS56、ステップS57は、それぞれ、図3のステップS1、ステップS2、ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップS7と同等の作動なので説明を省略する。
ステップS52にて、イグニッションスイッチ403からOFF信号が受信されているか否かを検知する。OFF信号が受信されている場合は、ステップS53に進む。ON信号が受信されている場合はステップS57に進む。
ステップS53にて、サンシェードコントロールユニット101が、信号送信回路253から予め定められた時間が経過した旨の信号を受信したならば、ステップS54に進む。しかし、未だ、予め定められた時間が経過していない旨の信号を受信したならば、ステップS57に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、タイマー装置250から、予め定められた時間、すなわち乗員が完全に車両本体400近傍付近から退去するまでに掛かるおおよその時間が経過した旨の信号を受信した上で、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ確実にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(第七実施形態)
(構成)
次に本発明の第七実施形態を図14、図15を用いて説明する。車室内が無人である事を示す無人確認信号に相当する信号を送信する事が可能な装置としては、他に図14に示す周知のシートベルト着脱検知装置260がある。
このシートベルト着脱検知装置260は、車両本体400の備わるシートに1つずつ設けられるシートベルトが乗員によって着用されているか否かを検知し、全てのシートベルトの着脱情報を運転席前面のパネルなどに表示する安全装置の一種である。
このシートベルト着脱検知装置260は、シートベルトセンサー261と、シートベルトECU262と、パネル263とからなる。
シートベルトセンサー261は、上述したシートベルトに一対一に設けられており、乗員がシートベルトを着用すると、どのシートのシートベルトが着用されたのかを示すシートベルト着脱信号を後述するシートベルトECU262に送信する。
シートベルトECU262は、各シートベルトセンサー261から送信されるシートベルト着脱信号を受信し、各シートのシートベルト着用状況を後述するパネル263に表示するとともに、全てのシートのシートベルトが未着用の場合は、その旨をサンシェードコントロールユニット101に送信する。
パネル263は、シートベルトECU262から送信されるシートベルト着用状況を表示する表示装置である。
(作動)
以下に、車両用サンシェード装置100が、シートベルト着脱検知装置260から送信される、全てのシートベルトが未着用である旨の信号を受信した場合に、サンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートを図15に示す。
図15のステップS61、ステップS62は、ステップS64、ステップS65、ステップS66、ステップS67は、それぞれ、図3のステップS1、ステップS2、ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップS7と同等の作動なので説明を省略する。
ステップS62にて、イグニッションスイッチ403からOFF信号が受信されているか否かを検知する。OFF信号が受信されている場合は、ステップS53に進む。ON信号が受信されている場合はステップS67に進む。
ステップS63にて、サンシェードコントロールユニット101が、シートベルトECU262から全てのシートベルトが未着用である旨の信号(請求項で示す検知情報)を受信したならば、ステップS64に進む。しかし、いずれか一つでもシートベルトが着用されている事を示す信号を受信したならば、ステップS67に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、シートベルト着脱検知装置260から、全てのシートベルトが未着用である旨の信号を受信した上で、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ自動的にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(第八実施形態)
(構成)
次に本発明の第八実施形態を図16、図17を用いて説明する。車室内が無人である事を示す無人確認信号に相当する信号を送信する事が可能な装置としては、他に図16に示す曇り止め装置270がある。
この曇り止め装置270は、車両本体400のフロントウィンドウガラス2を初めとする各ウィンドウガラス内面温度Aを検知し、各ウィンドウガラスにおける露点温度を演算するとともに、各ウィンドウガラス内面温度Aが、演算した露点温度以上の内面温度になるように、ウィンドウガラス内面に対して温風を吹き付けるよう、カーエアコンシステムを制御する事で各ウィンドウガラスの曇りを防止する装置である。
何故、この曇り止め装置270が無人確認信号に相当する信号を送信出来うるのかを以下に説明する。
当該曇り止め装置270は、各ウィンドウガラス内表面の温度を検知するガラス表面温度センサー271を備えている。
通常、車室内に人間または動物などが乗車したままだと、車室内温度は乗車している人間または動物の体温や、呼気温度などが原因で上昇する。
逆に、車室内が無人であった場合は、車室内気温度を上昇させる要因が何もないので、各ウィンドウガラス内面温度Aは所定の温度を保ち続ける。
つまり、各ウィンドウガラス内面温度Aを検知する事で、車室内が無人か否かを判定する事が可能と言える。この各ウィンドウガラス内面温度Aを検知するガラス表面温度センサー271を備えている車両本体400用オプション装備としては、曇り止め装置270が最も一般的である。
上述した理由から、曇り止め装置270も、車室内が無人である事を示す無人確認信号に相当する信号を送信する事が可能な装置と言える。
この曇り止め装置270は、ガラス表面温度センサー271と、曇り止め制御部272とを有する。
ガラス表面温度センサー271は、上述した車両本体400に備わる各ウィンドウガラスの内面に貼り付けられるようにして設けられる温度センサーである。このガラス表面温度センサー271は後述する曇り止め制御部272、ならびにサンシェードコントロールユニット101と電気的に接続しており、計測した各ウィンドウガラス内面温度Aを送信している。
曇り止め制御部272は、図示しないCPU、RAM、ROM等からなるECUである。ガラス表面温度センサー271から送信される各ウィンドウガラス内面温度Aを受信するとともに、他のセンサー(例えば図示しない外気温度センサー、車室内温度センサー、車室内湿度センサー、車速センサー)から送信される各情報と、所定のROM内に格納する各値(例えば、車外の熱伝導率値、車室内の熱伝導率値、各ウィンドウガラスの熱伝導率値、各ウィンドウガラスの厚さ値など)を用いて各ウィンドウガラスが曇らない(結露しない)温度を演算し、図示しないカーエアコンシステムに対し、DEF吹き出しモードでの温風制御を行う。
一方、本実施形態におけるサンシェードコントロールユニット101は、無人状態での各ウィンドウガラス内面温度Bを格納したROM101aを備えている。
ちなみに上述するガラス表面温度センサー271は、請求項で示すガラス表面温度検知装置に相当する。
(作動)
以下に、車両用サンシェード装置100が、各ウィンドウガラス内面温度Aを用いて、サンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートを図17に示す。
図17のステップS71、ステップS72は、ステップS74、ステップS75、ステップS76、ステップS77は、それぞれ、図3のステップS1、ステップS2、ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップS7と同等の作動なので説明を省略する。
ステップS72にて、イグニッションスイッチ403からOFF信号が受信されているか否かを検知する。OFF信号が受信されている場合は、ステップS73に進む。ON信号が受信されている場合はステップS77に進む。
ステップS73にて、サンシェードコントロールユニット101が受信した各ウィンドウガラス内面温度Aが、ROM101a内に格納される、無人状態での各ウィンドウガラス内面温度Bと略一致した場合の信号(請求項で示す比較信号)を受信したならば、ステップS74に進む。しかし、一致しなかった、もしくは両値には所定の乖離値以上の信号を受信したならば、ステップS77に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、曇り止め装置270のガラス表面温度センサー271から送信されるウィンドウガラス内面温度Aが、無人状態でのウィンドウガラス内面温度Bと略一致した場合、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、確実に車室内が無人である事を認識した上で、安全にかつ自動的にサンシェード本体5を突出状態にする事が可能な車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(変形例)
上述した第八実施形態では、サンシェードコントロールユニット101は、車両本体400に備わる曇り止め装置270を構成するガラス表面温度センサー271から、各ウィンドウガラス内面温度Aを分岐して受信していた。
しかし、車両用サンシェード装置100専用のガラス表面温度センサー271を別個設け、直接各ウィンドウガラス内面温度Aをサンシェードコントロールユニット101に送信するようにしても良い。
(第九実施形態)
(構成)
次に本発明の第九実施形態を図18、図19を用いて説明する。上述した各実施形態における車両用サンシェード装置100は、車両本体400に備わる様々な装備から、車室内が無人である事を示す信号を受信し、それをトリガーとして、サンシェード本体5を突出状態にするものであった。
しかし、天候によっては車室内が無人であっても別段、サンシェード本体5を突出状態にする必要がない日射量である場合もある。このような場合にもサンシェード本体5を突出状態にするのは無駄である。
そこで、上述した各実施形態で示した無人確認信号を受信した後、すぐにサンシェード本体5を突出状態にするのではなく、車両本体400に搭載する気象情報取得手段にて、自車位置における気象情報を取得し、サンシェード本体5を突出状態にする必要があるか否かを判定し、必要があると判定した場合にのみサンシェード本体5を突出状態にするようする方がより望ましい。
本実施形態では、上述した気象情報取得手段として、外部のネットワークとの通信機能を有するカーナビゲーション280を例にとり、図18にサンシェードコントロールユニット101と、このカーナビゲーション280とが電気的に接続している構成を示す。
図18に示すカーナビゲーション装置280は、道路地図データ部281、操作スイッチ群282、表示部283、外部ネットワーク通信部284、音声出力部285、位置検出部286、そして制御部287等から構成されている。
道路地図データ部281は、CD−ROMやDVD−ROM等の大容量の記憶媒体を備え、その記憶媒体には地図データが格納されている。
地図データは、ノードデータ、リンクデータ、そして目印データからなる。このうちノードデータとリンクデータは、主に道路を描画する為のデータとして利用される。また目印データには交差点拡大図の為の絵柄データと、交差点名や方面名称等の文字データが格納されている。
操作スイッチ群282は、各種のメカニカルなスイッチから構成する事が出来る。なお、操作スイッチ群282の一部が、後述する表示装置283の画面と一体化されたタッチパネルから構成されるようになっていても良い。
表示装置283は、周知の液晶表示装置や陰極線管(CRT)表示装置等から構成される。
外部ネットワーク通信部284は、周知の図示しない携帯電話とモデム、もしくは無線LAN受信器など、外部のネットワークと通信し、外部のネットワークから提供される気象情報や交通規制情報を受信する通信装置である。受信した気象情報や規制規制情報は、前述の表示装置283が表示する地図上に重ねて表示する事が出来る。
音声出力部285は、案内音声を電気信号として出力する信号出力部である。
位置検出部286は、車両本体400の現在位置と進行方向とを検出するために用いられる。この位置検出部286は、地磁気センサ286a、ジャイロスコープ286b、距離センサ286c、および衛星からの電波に基づいて、車両本体400の位置を検出するGPS受信機286dから構成される。
地磁気センサ286aは、車両本体400の絶対方位を検出するためのものである。
ジャイロスコープ286bは、車両本体400の相対方位を検出するためのものであり、振動ジャイロ、光ファイバジャイロ、ガスレートジャイロ、ステアリング切り角センサなどの周知のセンサを採用することができる。
距離センサ286cは、車両本体400の移動距離を検出するものであり、車速センサなどの周知のセンサを採用することができる。
GPS受信機286dは、周知のように衛星から送信されるGPS信号を受信し、その受信信号から車両本体400の位置を求めるようになっている。
制御部287は周知のCPU、バスライン、ROM及びRAM等で構成されるECUである。この制御部287は、内部に備える入出力回路(不図示)を介して上記の道路地図データ部281、操作スイッチ群282、外部ネットワーク通信部284、位置検出部286からの各種の信号を入力する。
また、上述した位置検出部286から受信した自車位置情報と、外部ネットワーク通信部284から受信した気象情報とから、自車位置における気象情報、具体的には、車室内が無人になってから数時間または十数時間の間の自車位置における気象情報、すなわち、予想日射量、予想降水量、予想外気温度、予想湿度などサンシェードコントロールユニット101に送信する。
自車位置における気象情報を受信したサンシェードコントロールユニット101は、内部に、日射量閾値、降水量閾値、外気温度閾値、湿度閾値などを格納するRAM101bを備えており、制御部287から自車位置における気象情報を受信すると、RAM101bからこれらの各情報を読み出し、比較するとともに、受信した自車位置における気象情報を構成する各情報のうち、所定の情報が、RAM101bから読み出した各閾値情報のいずれかを超えていた場合は、サンシェード本体5を突出状態にするよう制御する。
(作動)
以下に、車両用サンシェード装置100が、カーナビゲーション装置280の制御部287から、自車位置における気象情報を用いて、サンシェード本体5を突出状態にするか否かを判定する場合のフローチャートを図19に示す。
図19のステップS81、ステップS82、ステップS85、ステップS86、ステップS87、そしてステップS88はそれぞれ、図3のステップS1、ステップS2、、ステップS4、ステップS5、ステップS6、ステップS7と同等の作動なので説明を省略する。
ステップS82にて、イグニッションスイッチ403からOFF信号が受信されているか否かを検知する。OFF信号が受信されている場合は、ステップS83に進む。ON信号が受信されている場合はステップS88に進む。
ステップS83にて、サンシェードコントロールユニット101が無人確認信号を受信したならば、ステップS84に進む。しかし、受信しなかった、もしくは車室内は有人である旨の信号を受信した場合は、ステップS88に進む。
ステップS84にて、自車位置における気象情報を構成する各情報が、RAM101bに格納される各閾値情報を所定の数、超えているか否かを判定し、超えていなければサンシェード本体5を格納状態に維持する為、ステップS88に進み、超えていればサンシェード本体5を突出状態にする為、ステップS85に進む。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、カーナビゲーション装置280から受信する自車位置における気象情報が、RAM101bに格納する各閾値情報を超えていれば、日射量が多く、気温も高くなる為、サンシェード本体5を突出状態にする方が良いと判断した後に、サンシェード本体5を自動的に突出状態にするので、無駄のない突出作動を行う車両用サンシェード装置100を提供する事が可能となる。
(変形例)
上述した第九実施形態では、自車位置における気象情報を取得する気象情報取得手段として、カーナビゲーション装置280を例に示したが、気象情報そのものを取得する外部ネットワーク通信部283と、自車位置情報を取得する位置検出部286とがサンシェードコントロールユニット101に直接的に接続されていても良い。
(第十実施形態)
(構成)
上述した各実施形態では、車両用サンシェード装置100は、図1(b)に示すようにフロントガラスウィンドウ2のみを覆うものであった。
しかし、車室内の室温は太陽光線Bのフロントウィンドウガラス2からの直接的な入射によってのみ上昇するものではなく、車室を形成し、単位面積当たりの日射量が大きい部位であるなら、フロントウィンドウガラス2以外の部位から伝わる熱によっても上昇する。
車両本体400を形成する部位とは、図20(a)に示すようにフロントウィンドウガラス2を初めとして、天井板12、リアウィンドウガラス13、両サイドウィンドウガラス14、ピラー15等が挙げられる。
この中で単位面積当たりの日射量が大きい部位(言い換えれば地表面と略平行、もしくは地表面との相対角度が比較的小さい部位)は、フロントウィンドウガラス2、天井板12、リアウィンドウガラス13の3つの部位が挙げられる。
この3つの部位を一括的に覆う事が出来れば、ウィンドウガラス2のみを覆う上述した各実施形態の車両用サンシェード装置100よりも、太陽光線Bの照射による車室内の温度の上昇を更に抑制する事が可能となる。
そこで上述した第一〜第九実施形態で示す車両用サンシェード装置100は、図20に示すように、フロントガラスウィンドウ2、天井板12、リアウィンドウガラス13を一括的に覆う事が可能な車両用サンシェード装置100であっても良い。
図20は、図20(a)と図20(b)とからなり、図20(a)は、フロントガラスウィンドウ2、天井板12、リアウィンドウガラス13を一括的に覆う事が可能な車両用サンシェード装置100を備える車両本体400を側面方向から示した説明図である。
図20(b)は、図20(a)で示した車両用サンシェード装置100に備わるサンシェード本体5のみを示した概略の構成図である。
図20(a)に示す車両用サンシェード装置100は、サンシェード本体5と、モーター101と、制御装置100とからなる。
サンシェード本体5は、第一ローラー5aと、第二ローラー5bと、第三ローラー5cと、第四ローラー5dと、サンシェード布5eとからなる。
第一ローラー5aは、図20(a)に示す車両本体400のボンネット401と、フロントウィンドウガラス2との間に、車幅方向に設置され、後述するサンシェード布5eに引張力を与えつつサンシェード布5eの回転を滑らかにするローラーである。
第二ローラー5bは、図20(a)に示す車両本体400のフロントウィンドウガラス2と天井板12との間に、車幅方向に設置され、後述するサンシェード布5eに引張力を与えつつサンシェード布5eの回転を滑らかにするローラーである。
第三ローラー5cは、図20(a)に示す車両本体400の天井板12と、リアウィンドウガラス13との間に、車幅方向に設置され、後述するサンシェード布5eに引張力を与えつつサンシェード布5eの回転を滑らかにするローラーである。
第四ローラー5dは、図20(a)に示す車両本体400のリアウィンドウガラス13と、トランク402との間に、車幅方向に設置され、後述するサンシェード布5eに引張力を与えつつサンシェード布5eを回転させる為の動力を後述するモータ101から伝達されるローラーである。
サンシェード布5eは、車両本体400の車幅と略等しい幅で、上述した第一〜第四ローラー5a〜5dにてコンベアーベルト状に形成される布である。このサンシェード布5eには図20(b)に示すような開口部5f1、5f2が所定の面積で設けられている。第一開口部5f1、第二開口部5f2は、それぞれフロントウィンドウガラス2と、リアウィンドウガラス13に対応する開口部である。
モーター101は、上述した第四ローラー5eと連結し、後述する制御部100からの駆動制御に基づいて、所定の回転運動を第四ローラー5eに伝達する回転機である。
制御装置100は、上述した第一〜第九実施形態で示した無人確認信号、またはそれに相当する信号を受信した場合、モータ101に所定の回転運動を行うように駆動制御するECUである。
(作動)
上述した構成の車両用サンシェード装置100にて、太陽光線Bの照射による車室内の温度の上昇を更に抑制する作動を以下に説明する。
まず、サンシェード本体5にてフロントガラスウィンドウ2、天井板12、リアウィンドウガラス13の3つの部位を一括的に覆う場合は、第一開口部5f1と、第二開口部5f2とがフロントウィンドウガラス2、リアウィンドウガラス13に位置しないように、モータ101が第四ローラー5dを回転させ、サンシェード布5eをスライドする。
これにより、フロントガラスウィンドウ2、天井板12、リアウィンドウガラス13の3つの部位が一括的にサンシェード布5eにより覆われる事になるので、太陽光線Bの照射による車室内の温度の上昇を更に抑制する事が可能となる。
ユーザーが車両本体400を発進させる場合等は、第一開口部5f1がフロントウィンドウガラス2に、第二開口部5f2がリアウィンドウガラス14に、それぞれ位置するようにサンシェード布5eをスライドする。
(作用効果)
上述した(構成)と(作動)とにより、フロントガラスウィンドウ2、天井板12、リアウィンドウガラス13の3つの部位が一括的に覆うことが可能となるので、太陽光線Bの照射による車室内の温度の上昇を更に抑制する事が可能となる。
図1(a)は、フロントガラス2を内側から覆う車両サンシェード装置100を備える車両本体400を側面方向から示した説明図であり、図1(b)は、車両サンシェード装置100の詳細な構成を示した構成図である。 第一実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第一実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 第二実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第二実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 第三実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第三実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 第四実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第四実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 第五実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第五実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 第六実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第六実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 第七実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第七実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 第八実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第八実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 第九実施形態における車両用サンシェード装置100の概略構成図である。 第九実施形態における車両用サンシェード装置100におけるサンシェード本体5を自動的に突出状態にする作動を示すフローチャートである。 図20(a)は、フロントガラスウィンドウ2、天井板12、リアウィンドウガラス13を一括的に覆う事が可能な車両用サンシェード装置100を備える車両本体400を側面方向から示した説明図である。
図20(b)は、図20(a)で示した車両用サンシェード装置100に備わるサンシェード本体5のみを示した概略の構成図である。
符号の説明
1 インスツルメントパネル
2 フロントウィンドウガラス
3 エアコン吹き出し口
4 格納ケース
5 サンシェード本体
6 ロール
7 押し上げ機構
100 車両用サンシェード装置
101 サンシェードコントロールユニット
102 サンシェード駆動モータ
103 マニュアルサンシェードスイッチ
104 オートサンシェードスイッチ
200 車両セキュリティシステム
220 駐車時換気装置
230 スマートキーシステム
240 赤外線センサーシステム
250 タイマー装置
260 シートベルト着脱検知装置
270 曇り止め装置
280 カーナビゲーション
300 カーエアコンシステム
400 車両本体
401 集中ドアロックスイッチ
402 車速センサ
403 イグニッションスイッチ
410 エンジンキー差し込み検知装置

Claims (8)

  1. 車両のウィンドウガラスを覆うサンシェードと、
    前記サンシェードを格納する格納手段と、
    前記格納手段から自動的に前記サンシェードを突出状態、または前記サンシェードを自動的に前記格納手段内に格納状態にする制御手段とからなる車両用サンシェード装置であって、
    前記制御手段は、前記車両内が無人である事を確認する車両セキュリティシステムが備える無人確認手段から送信される無人確認信号を受信した場合、前記格納手段から前記サンシェードを突出状態にする事を特徴とする車両用サンシェード装置。
  2. 前記無人確認手段は、前記車両のキーの差し込み検知手段であり、前記無人確認信号は、前記差し込み検知手段が検知したキー差し込み信号である事を特徴とする請求項1に記載の車両用サンシェード装置。
  3. 前記無人確認手段は、前記車両が搭載する駐車時換気装置であり、前記無人確認信号は、前記駐車時換気装置の作動開始信号である事を特徴とする請求項1に記載の車両用サンシェード装置。
  4. 前記無人確認手段は、前記車両に搭載されるスマートキーアプローチセンサーであり、前記無人確認信号は、前記スマートキーアプローチセンサーが、前記スマートキーが所定の距離、離れた事を確認する確認信号である事を特徴とする請求項1に記載の車両用サンシェード装置。
  5. 前記無人確認手段は、前記車両に搭載されるサーモセンサーであり、前記無人確認信号は、前記サーモセンサーによるセンシング信号である事を特徴とする請求項1に記載の車両用サンシェード装置。
  6. 前記無人確認手段は、前記車両に搭載されるシートベルト着脱検知装置であり、前記無人確認信号は、前記シートベルト着脱検知装置の検知情報である事を特徴とする請求項1に記載の車両用サンシェード装置。
  7. 前記無人確認手段は、前記車両に搭載されるガラス表面温度検知装置であり、前記無人確認信号は、前記ガラス表面温度検知装置が検知したガラス表面温度と、予め記憶された無人状態でのガラス表面温度とを比較し、略一致した場合の比較信号である事を特徴とする請求項1に記載の車両用サンシェード装置。
  8. 前記制御手段は、前記無人確認信号を受信した後に、前記車両に搭載される気象情報取得手段が取得する気象情報と、前記車両に搭載される自車位置検出手段が取得する自車位置情報とから、前記車両の自車位置周辺の気象情報を演算する演算手段を備え、自車位置周辺の気温情報に基づいて、前記サンシェードを突出状態にするか否かを判定する事を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車両用サンシェード装置。
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