JP2005185317A - 医用画像診断支援システム - Google Patents

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山中  健司
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Abstract

【課題】医用画像のハードコピーを、診断に適した表示用フォーマットで出力できるようにすることにより、安価なシステムで、従来の院内作業の流れを変えずに、医師が読影において診断支援情報を容易にかつ迅速に参照及び活用することができ、それにより医師の診断性能及び作業効率を向上することのできる医用画像診断支援システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る画像処理装置2によれば、医用画像データDに対して、画像データD或いはこれに関連する医用画像の縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を作成して画像データDの被写体領域外に合成し、合成画像の画像サイズを検出するとともに画像記録装置3で記録可能なフィルム情報を取得し、検出された画像サイズと取得されたフィルム情報に基づいて使用するフィルムを決定し、合成画像のデータ及びフィルム指示情報を画像記録装置3へ出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、医用画像に対し医師の読影診断の効率化を図るための画像処理を施して出力する医用画像診断支援システムに関する。
従来、医師が診断に用いる医用画像としては、放射線撮影に供された増感紙/フィルム等のアナログ画像又は輝尽性蛍光体によるデジタル画像入力システムから得られた画像を銀塩フィルム等のハードコピーとして出力したものがあり、医師は、各診療室においてこれらの医用画像をシャウカステン等の画像観察装置を用いて読影するのが一般的である。
一方、近年、画像診断支援装置(例えば、特許文献1参照)により、読影用の医用画像に異常陰影候補検出結果等の診断支援情報を付加してCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、液晶モニタ等に出力し、医師の診断の支援を行うシステムが提案されている。また、モニタに原画像を表示するとともに、異常陰影候補等に対応する部分領域の拡大画像をオーバーレイ表示する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。医用画像をモニタ等に出力して読影する場合、読影時にモニタの輝度及びコントラストをモニタ付属の調整手段によって変化させたり、階調処理や周波数処理等の画像処理条件を画像表示ソフトウエアによりリアルタイムで変化させたりすることが可能である。また、画像表示ソフトウエアにより画像の拡大縮小や移動が可能である。このように、モニタによる医用画像の読影時には、表示のフォーマット変更等がリアルタイムで操作でき、自由度が大きい。
特開2000−287957号公報 特開2000−287955号公報
しかしながら、医用画像をモニタ表示する場合、読影に適した画像を提供するためにはモニタが高性能であることが要求され、高価で、配置するためのスペースを必要とし、消費電力や排熱も大きい。そのため、大病院等一部の病院を除いて、医用画像を表示するためのモニタを放射線科の読影室や各診療室の全てに設置することは現実的に困難であった。
また、病院内に表示用モニタを導入するには、医師がモニタシステムの操作に慣れる必要があり、更に撮影から読影までの院内作業の流れが大きく変化するため、ワークフローの変更や人的資源の調整等の大きな課題が発生する。
一方、従来多くの病院で実施されているように、医用画像を銀塩フィルム等のハードコピーとして出力して読影する方法においては、読影しようとする医用画像の診断支援情報の表示方法や画像サイズが診断上好ましくないことが明らかになった場合、診断支援情報の表示方法や画像サイズ等の表示フォーマットを手動調整した上でフィルムを再出力して診療室等の読影場所まで運ぶことが必要になり、フィルムコスト及び作業に要する時間や人件費がかかるという問題点がある。
ここで、診断支援情報の表示方法としては、一般的に読影用の医用画像に異常陰影候補検出結果を示す図形を付加することが行われており、部分領域の画像とは異なり、全体画像における異常陰影候補領域の位置を確認することができるが、この方法では、読影用の医用画像の画像情報の一部が欠損し、読影に支障をきたす場合があった。
また、ある人体のある撮影部位を撮影した医用画像を読影する場合に参照される情報としては、読影する医用画像の異常陰影候補検出結果等の診断支援情報だけではなく、例えば、同一部位を他の方向から撮影した画像や、同一部位を他のモダリティで撮影した画像等、その医用画像に関連する画像を参照することが必要な場合がある。このようなとき、モニタに医用画像を表示して観察している場合には、比較的容易に関連画像への検索や切り替えを行うことができる。しかしながら、フィルム等の記録媒体上に記録した医用画像を観察する場合、関連画像を検索したりシャウカステンに並べたりするには手間がかかっていた。また、読影する医用画像の他に関連画像を並べると、読影医の視線移動時にフィルム間の隙間からシャウカステンの強烈な光の影響を受け、眩惑されるので、観察しづらいという問題があった。
本発明の課題は、所望の医用画像のハードコピーを、診断に適した表示用フォーマットで出力できるようにすることにより、安価なシステムで、従来の院内作業の流れを変えずに、医師が読影において診断支援情報を容易にかつ迅速に参照及び活用することができ、それにより医師の診断性能及び作業効率を向上することのできる医用画像診断支援システムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
被写体を撮影し医用画像を生成する画像生成装置と、複数の異なるサイズの記録媒体上に前記生成された医用画像を記録可能な画像記録装置とを含む医用画像診断支援システムにおいて、
前記生成された医用画像を解析し、異常陰影候補を検出する異常陰影候補検出手段と、
前記医用画像を予め設定された倍率で縮小して縮小医用画像を作成する縮小医用画像作成手段と、
前記作成された縮小医用画像に前記異常陰影候補の検出結果を重畳し、縮小異常表示画像を作成する縮小異常表示画像作成手段と、
前記医用画像の被写体領域を認識し、前記縮小医用画像及び/又は前記縮小異常表示画像を前記医用画像の被写体領域外に合成する合成画像作成手段と、
前記合成された合成画像の画像サイズを検出する合成画像サイズ検出手段と、
前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報を含む記録媒体情報を取得する記録媒体情報取得手段と、
前記合成画像サイズ検出手段で検出された画像サイズと前記記録媒体情報取得手段により取得された記録媒体サイズ情報とに基づいて、前記合成画像の記録に使用する記録媒体サイズを決定する記録媒体決定手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
被写体を撮影し医用画像を生成する画像生成装置と、記録媒体上に前記生成された医用画像を記録可能な複数の画像記録装置とを含む医用画像診断支援システムにおいて、
前記生成された医用画像を解析し、異常陰影候補を検出する異常陰影候補検出手段と、
前記医用画像を予め設定された倍率で縮小し縮小医用画像を作成する縮小医用画像作成手段と、
前記作成された縮小医用画像に前記異常陰影候補の検出結果を重畳し、縮小異常表示画像を作成する縮小異常表示画像作成手段と、
前記医用画像の被写体領域を認識し、前記縮小医用画像及び/又は前記縮小異常表示画像を前記医用画像の被写体領域外に合成する合成画像作成手段と、
前記合成された合成画像の画像サイズを検出する合成画像サイズ検出手段と、
前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報を含む記録媒体情報を取得する記録媒体情報取得手段と、
前記合成画像サイズ検出手段で検出された画像サイズと前記記録媒体情報取得手段により取得された記録媒体サイズ情報とに基づいて、前記合成画像の記録に使用する画像記録装置を選定する選定手段と、
前記選定された画像記録装置に前記合成画像のデータを配信する配信手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記医用画像の撮影部位を判別する撮影部位判別手段を備え、
前記記録媒体情報取得手段は、前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報及び濃度情報を含む記録媒体情報を取得し、
前記記録媒体決定手段は、前記合成画像サイズ検出手段で検出された画像サイズ、前記撮影部位判別手段により判別された撮影部位、前記記録媒体情報取得手段により取得された記録媒体のサイズ情報及び濃度情報に基づいて、前記合成画像の記録に使用する記録媒体を決定することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記医用画像の撮影部位を判別する撮影部位判別手段を備え、
前記記録媒体情報取得手段は、前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報及び濃度情報を含む記録媒体情報を取得し、
前記選定手段は、前記合成画像サイズ検出手段で検出された画像サイズ、前記撮影部位判別手段により判別された撮影部位、前記記録媒体情報取得手段により取得された記録媒体のサイズ情報及び濃度情報に基づいて、前記合成画像の記録に使用する画像記録装置を選定することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に記載の発明において、
前記縮小医用画像の縮小倍率を設定する縮小倍率設定手段を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、被写体を撮影し医用画像を生成する画像生成装置と、複数の異なるサイズの記録媒体上に生成された医用画像を記録可能な画像記録装置とを含む医用画像診断支援システムにおいて、医用画像を予め設定された倍率で縮小した縮小医用画像、及び/又は、縮小医用画像に異常陰影候補の検出結果を重畳した縮小異常表示画像を医用画像の被写体領域外に合成し、合成された合成画像の画像サイズを検出するとともに、前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報を含む記録媒体情報を取得し、検出された画像サイズと取得された記録媒体サイズ情報とに基づいて、合成画像の記録に使用する記録媒体サイズを決定する。従って、医用画像の診断時に参照するための縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を医用画像の被写体領域の情報が欠損しない位置に配置した合成画像を作成し、その画像サイズに応じて使用する記録媒体サイズを自動的に決定するので、診断に適した表示フォーマットの医用画像を容易にハードコピーとして出力することが可能となる。その結果、医用画像の診断をより効率的に行うことが可能となり、医師の診断性能及び作業効率を向上することができる。
請求項2に記載の発明によれば、被写体を撮影し医用画像を生成する画像生成装置と、生成された医用画像を記録媒体上に記録可能な複数の画像記録装置とを含む医用画像診断支援システムにおいて、医用画像を予め設定された倍率で縮小した縮小医用画像、及び/又は、縮小医用画像に異常陰影候補の検出結果を重畳した縮小異常表示画像を医用画像の被写体領域外に合成し、合成された合成画像の画像サイズを検出するとともに、前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報を含む記録媒体情報を取得し、検出された画像サイズと取得された記録媒体サイズ情報とに基づいて、合成画像の記録に使用する画像記録装置を選定し、選定された画像記録装置に合成画像のデータを配信する。従って、医用画像の診断時に参照するための縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を医用画像の被写体領域の情報が欠損しない位置に配置した合成画像を、合成画像の画像サイズに応じた記録媒体サイズでの記録が可能な画像記録装置から自動的に出力するので、診断に適したフォーマットの医用画像を容易にハードコピーとして出力することが可能となる。その結果、医用画像の診断をより効率的に行うことが可能となり、医師の診断性能及び作業効率を向上することができる。
請求項3に記載の発明によれば、合成画像の画像サイズ、医用画像の撮影部位、画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報及び濃度情報に基づいて、合成画像の記録に使用する記録媒体を決定するので、合成画像の画像サイズに応じたサイズの記録媒体に、画像の劣化を招くことなく合成画像を記録することが可能となる。その結果、医用画像の診断をより効率的に行うことが可能となり、医師の診断性能及び作業効率を向上することができる。
請求項4に記載の発明によれば、合成画像の画像サイズ、医用画像の撮影部位、画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報及び濃度情報に基づいて、合成画像の記録に使用する画像記録装置を選定するので、合成画像の画像サイズに応じたサイズの記録媒体に、画像の劣化を招くことなく合成画像を記録することが可能となる。その結果、医用画像の診断をより効率的に行うことが可能となり、医師の診断性能及び作業効率を向上することができる。
請求項5に記載の発明によれば、縮小医用画像の縮小倍率を設定する縮小倍率設定手段を備えているので、縮小倍率を設定調整することにより、医用画像の被写体領域の情報を欠損することなく画像記録装置で記録可能な記録媒体サイズに合成画像を収めることが可能となる。
<第1の実施の形態>
まず、構成を説明する。
図1は、本実施の形態における医用画像診断支援システム100の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、医用画像診断支援システム100は、画像生成装置1a〜1e、画像処理装置2、画像記録装置3等がネットワークNを介して、相互にデータ送受信可能なように接続されている。
なお、本実施の形態では、画像生成装置1a〜1e、画像処理装置2、画像記録装置3とがネットワーク接続された例を説明するが、これに限らず、各装置が直接有線接続されたシステム構成であってもよい。また、各装置の台数及び設置場所は特に限定されない。
ネットワークNは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な回線形態を適用可能である。なお、病院等の医療機関内で許可されるのであれば、無線通信や赤外線通信であってもよいが、重要な患者情報を含むため、送受信される情報は暗号化することが好ましい。また、病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格が用いられており、上述したネットワークN上の各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。
画像生成装置1a〜1eは、例えば、CR(Computed Radiography)、FPD(Flat Panel Detector)、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、超音波診断装置等のモダリティから構成され、人体を撮影し、撮影した画像をデジタル変換して、医用画像を生成する装置である。本実施の形態においては、画像生成装置1aがCRであり、画像生成装置1bがCTであり、画像生成装置1cがMRIであり、画像生成装置1dがFPDであり、画像生成装置1eが超音波診断装置である場合を例として説明する。
ここで、画像生成装置1a〜1eで生成され、画像処理装置2に出力される画像データは、撮影部位や診断目的にもよるが、例えばマンモグラフィ(乳房の放射線画像)に対しては、画像の実効画素サイズが200μm以下であることが好ましく、更には100μm以下であることが好ましい。この発明の画像処理装置2の性能を最大限に発揮させるためには、例えば実効画素サイズ50μm程度で生成された画像データを用いる構成が好ましい。
なお、画像生成装置1a〜1eは上述したDICOM規格に準拠した装置であり、医用画像に対して、DICOMの画像付帯情報(以下、付帯情報と称する)を入力させたり、自動生成したりすることができる。画像生成装置1a〜1eは、生成された医用画像の画像データとともにその付帯情報を画像データのヘッダ情報としてネットワークNを介して画像処理装置2へ出力するものとするが、DICOM規格に不準拠の場合、図示しないDICOM変換装置を用い、付帯情報を入力させることができる。
医用画像の付帯情報としては、例えば、撮影された患者の患者氏名、患者ID、年齢、性別等の患者に関する患者情報、撮影日、検査ID、撮影部位、撮影条件(体位、撮影方向等)、画像生成装置(モダリティ種)情報等の撮影情報が含まれる。
画像処理装置2は、画像生成装置1a〜1eから供給される医用画像を縮小して縮小医用画像を作成するとともに、医用画像の画像データから異常陰影候補を検出し、縮小医用画像に重畳して縮小異常表示画像を作成し、医用画像の被写体領域の情報を欠損しないように、医用画像と、当該医用画像の縮小医用画像、当該医用画像に関連する他の医用画像の縮小医用画像、当該医用画像の縮小異常表示画像、当該医用画像に関連する他の医用画像の縮小異常表示画像のうち少なくとも一つとを配置して合成し画像記録装置3へ出力する装置である。
ここで、医用画像に関連する他の医用画像としては、例えば、その医用画像と同一検査で撮影された同一患者の同一撮影部位を異なる撮影方向から撮影した医用画像等が挙げられる。
画像記録装置3は、画像処理装置2から入力される合成画像データに基づいて、記録媒体(ここでは、フィルムとする)上に合成画像を可視像として再生したハードコピーを出力するものである。画像記録装置3は、フィルムを格納するための複数のトレイ(ここでは、例えば、トレイT1〜T4の4つのトレイとする)を備え、複数のサイズのフィルムに画像を形成可能である。
トレイT1には、例えば、サイズが大四切で最高濃度Dmax=4.0のフィルムが格納され、トレイT2には、サイズが大四切でDmax=3.0のフィルムが格納され、トレイT3には、サイズが半切でDmax=4.0のフィルムが格納され、トレイT4には、サイズが半切でサイズが半切でDmax=3.0のフィルムが格納されているものとする。また、各トレイにはそのトレイに格納されるフィルムのサイズ及び最高濃度が予め設定されているものとする。
次に、画像処理装置2の内部構成について説明する。
図2は、本実施の形態における画像処理装置2内部の要部構成を示す図である。図2において、画像処理装置2は、制御手段11、操作表示手段12、通信手段13、記憶手段14、異常陰影候補検出手段15、画像処理手段16、縮小医用画像作成手段17、縮小異常表示画像作成手段18、合成画像作成手段19等により構成されており、各部はバス20により接続されている。
制御手段11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、CPUはROMに記憶されているシステムプログラムや処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って画像処理装置2の各部を制御し、後述する画像出力制御処理を始めとする各種処理を実行する。
制御手段11は、CPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により後述する画像出力制御処理(図4参照)を実行することにより、合成画像サイズ検出手段、記録媒体情報取得手段、記録媒体決定手段、撮影部位判別手段を実現するものである。
操作表示手段12は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、当該画像処理装置2で作成した合成画像のプレビュー表示等を行う。LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として出力する。なお、表示装置と入力装置は別体としてもよい。表示装置としては、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いることができる。入力装置としては、カーソルキーや数字入力キー、決定キー等の各種機能に対応した機能キーを備えたキーボード、マウス等のポインティングデバイスを用いることができる。操作表示手段12は、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像の縮小倍率を変更する縮小倍率設定手段として機能する。
通信手段13は、ネットワークインターフェイスカード、モデム、ターミナルアダプタ等の通信用インターフェイスにより構成され、ネットワークN上の外部機器と各種情報の送受信を行う。
記憶手段14は、HDD(Hard Disc)或いは半導体の不揮発性メモリ等により構成されている。図3に、記憶手段14の構成を示す。図3に示すように、記憶手段14は、入力画像データ記憶部141、異常陰影候補情報記憶部142、縮小医用画像記憶部143、縮小異常表示画像記憶部144、医用画像記憶部145等を有して構成されている。
入力画像データ記憶部141は、通信手段13を介して画像生成装置1a〜1eから入力された医用画像の画像データ(画像データDとする)を、検査IDを始めとする付帯情報と対応付けて格納する。異常陰影候補情報記憶部142は、異常陰影候補検出手段15から入力された画像データDに対する異常陰影候補情報を、検査ID等により画像データDに対応付けて記憶する。縮小医用画像記憶部143は、縮小医用画像作成手段17から入力された画像データDに対する縮小医用画像データを、検査ID等により画像データDに対応付けて記憶する。縮小異常表示画像記憶部144は、縮小異常表示画像作成手段18から入力された画像データDに対する縮小異常表示画像データを、検査ID等により画像データDに対応付けて記憶する。医用画像記憶部145は、画像処理手段16から入力された画像処理済みの医用画像データを、検査ID等により画像データDに対応付けて記憶する。
異常陰影候補検出手段15は、入力画像データ記憶部141から画像データを読み出して画像解析を行うことにより、異常陰影と思われる候補領域を検出し、検出結果を異常陰影候補情報記憶部142に出力する。異常陰影候補検出手段15は、各病変種に応じて異常陰影候補検出のアルゴリズムを複数有しており、検出時には、画像データDの撮影部位に応じたアルゴリズムを適用して異常陰影候補の検出処理を行う。
マンモグラフィでは、乳癌の特徴である腫瘤や微小石灰化クラスタと思われる陰影を検出する。腫瘤陰影は、ある程度の大きさを有する塊であり、マンモグラフィ上では、ガウス分布に近い、白っぽく丸い陰影として現れる。微小石灰化クラスタは、微小石灰化した部分が集まって(クラスタ化して)存在するとそこが初期癌である可能性が高い。マングラフィ上では、略円錐構造を持った白っぽく丸い陰影として現れる。
以下、上述した腫瘤陰影及び微小石灰化クラスタ陰影を検出するアルゴリズムについて説明する。
異常陰影候補検出手段15では、腫瘤陰影の検出に適したアルゴリズムとして、以下の論文に記載された公知の検出方法を適用することが可能である。
・左右乳房を比較することによって検出する方法
(Med.Phys.,Vol.21.No.3,pp.445-452)
・アイリスフィルタを用いて検出する方法
(電子情報通信学会論文誌(D-II),Vol.J75-D-II,no.3,pp.663-670,1992)
・Quoitフィルタを用いて検出する方法
(電子情報通信学会論文誌(D-II),Vol.J76-D-II,no.3,pp.279-287,1993)
・分割した乳房領域の画素値のヒストグラムに基づく2値化により検出する方法
(JAMIT Frontier 講演論文集,pp.84-85,1995)
・方向性のある多数のラプラシアンフィルタの最小出力をとる最小方向差分フィルタ)
(電子情報通信学会論文誌(D-II),Vol.J76-D-II,no.2,pp.241-249,1993)
・フラクタル次元を利用して腫瘤陰影の良悪性を鑑別する方法
(Medical Imaging Technology17(5),pp.577-584,1999)
また、微小石灰化クラスタ陰影の検出に適したアルゴリズムとして、以下の論文に記載された公知の検出方法を適用することができる。
・乳房領域から石灰化の疑いがある領域を局部化し、陰影像の光学濃度差や境界濃度差の標準偏差値等から偽陽性候補を削除する方法
(IEEE Trans Biomed Eng BME-26(4):213-219,1979)
・ラプラシアンフィルタ処理を行った画像を用いて検出する方法
(電子情報通信学会論文誌(D-II),Vol.J71-D-II,no.10,pp.1994-2001,1988)
・乳腺等の背景パターンの影響を抑えるためにモルフォロジー解析した画像を使用する検出方法
(電子情報通信学会論文誌(D-II),Vol.J71-D-II,no.7,pp.1170-1176,1992)
また、その他の異常陰影候補の検出に適したアルゴリズムとして、例えば以下の公知の検出方法を適用することができる。
(3)胸部画像における結節性陰影の検出
・特開平6−121792号公報
(4)胸部画像における間質性疾患陰影の検出
・特開平2−185240号公報
異常陰影候補検出手段15は、上述したようなアルゴリズムを用いて異常陰影候補の検出を行い、検出時にはその候補領域について、候補領域の位置情報、大きさ(面積)、縦横比、円形度、候補領域内のコントラスト、標準偏差、陰影の周辺部から中心部にかけての濃度勾配の強度成分、方向成分等の多種の特徴量を算出する。また、異常陰影候補検出手段15は、候補領域の位置情報から、この候補領域を文字、マーカ等で図示するアノテーション(annotation)情報を作成する。そして、異常陰影候補検出手段15は、上記算出された各種特徴量及びアノテーション情報を、検査ID、検出に用いたアルゴリズム情報、検出アルゴリズムで用いた閾値(検出パラメータ)、検出病変種、病変指摘数等と対応付けて異常陰影候補情報として異常陰影候補情報記憶部142に出力する。
画像処理手段16は、制御手段11からの指示に基づいて、入力画像データ記憶部142から画像データDを読み出して、診断に適した医用画像となるように各種画像処理を施して、処理済みの医用画像データを医用画像記憶部145に出力する。画像処理には、画像のコントラストを調整する階調処理、鮮鋭度を調整する周波数処理やダイナミックレンジの広い画像を被写体の細部のコントラストを低下させることなく見やすい濃度範囲に収めるためのダイナミックレンジ圧縮処理等が含まれる。これらの階調処理を始めとする画像処理の条件は、撮影部位に応じて決定され、撮影部位に応じた処理が施される。また、画像処理手段16は、画像データDを解析して被写体領域を認識し、被写体領域以外の領域を所定の濃度値以上、例えば、被写体領域における最小濃度値より高濃度の値となる値に濃度補正を行う。
被写体領域の認識は、例えば、画像データDを解析し、被写体の輪郭線を抽出する等により行う。例えば、画像データDの濃度データを適当な閾値を用いて2値化し、「0」と「1」の境界を追跡して輪郭線とし、この輪郭線及び撮影部位/体位、撮影方向に応じて被写体領域を決定するものである。或いは、人体領域又は人体内部の所定の解剖学的構造に対応する領域の輪郭線抽出方法(日本乳癌検診学会誌,Vol.17,No.1,pp87-102,1998、特開昭63−240832号公報)を用いて被写体領域を決定するようにしてもよい。
縮小医用画像作成手段17は、制御手段11からの指示に基づいて入力画像データ記憶部141から画像データDを読み出して、操作表示手段12の縮小倍率設定手段により設定された倍率で縮小し、縮小された画像データに階調処理、周波数処理等の画像処理を施す。また、上述した被写体認識の方法により、縮小された画像データの被写体領域を認識し、被写体領域以外の領域を所定の濃度値以上、例えば、被写体領域における最小濃度値より高濃度の値となる値に濃度補正を行う。これにより縮小医用画像データを作成し、縮小医用画像記憶部143に出力する。
縮小異常表示画像作成手段18は、制御手段11からの指示に基づいて、縮小医用画像記憶部143から縮小医用画像データを読み出し、更に異常陰影候補情報記憶部142から、検査ID等により当該縮小医用画像データに対応している異常陰影候補情報のうち、異常陰影候補領域の位置情報及びアノテーション情報を読み出して、縮小医用画像データの異常陰影候補領域の位置にアノテーション情報を重畳して縮小異常表示画像データを作成し、縮小異常表示画像記憶部144に出力する。なお、異常陰影候補領域の位置情報及びアノテーション情報は、縮小医用画像の縮小倍率に合わせて縮小し、縮小医用画像に重畳することが好ましい。
合成画像作成手段19は、制御手段11からの指示に基づいて、医用画像記憶部145から画像処理済みの医用画像データを読み出し、この医用画像データに対して合成する縮小医用画像データ及び/又は縮小異常表示画像データを記憶手段14の対応する記憶部から読み出して、医用画像と縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像とを1枚の画像に合成する。合成する医用画像がマンモグラフィである場合には、合成画像作成手段19は、制御手段11からの指示に基づいて、同一患者に対して1検査で撮影された(即ち、同一検査IDを有する)、左右乳房をそれぞれ2方向から撮影した4つのマンモグラフィ(右乳房斜位方向;MLO−R、左乳房斜位方向;MLO−L、右乳房上下方向;CC−R、左乳房上下方向;CC−L)のうち2つのマンモグラフィを1枚の記録媒体に二面出力するように1枚の画像として合成する合成処理を行った後、合成された各医用画像について、各医用画像又は各医用画像に関連する他の医用画像(例えば、別の撮影方向から撮影されたマンモグラフィ)の縮小医用画像、若しくは各医用画像又は各医用画像に関連する他の医用画像の縮小異常表示画像の合成を行う。
合成画像作成手段19における合成方法としては、例えば、上述した被写体領域認識方法により医用画像中の被写体領域を認識するとともに、認識された被写体領域の情報の欠損がないように、医用画像と、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像とを配置する。即ち、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像は、医用画像の被写体領域外に配置される。そして、配置された縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像に、スケール目盛りや縮小率を示す情報を付加して1枚の合成画像を合成する。
なお、本実施の形態においては、合成画像作成手段19は、サイズ情報付加手段としての機能を有し、スケール目盛りの付加、縮小率の付加等を行うこととしたが、サイズ情報の付加は、縮小医用画像作成手段17、縮小異常表示画像作成手段18等において行っても良い。また、縮小率を示す情報及びスケール目盛りは、それぞれ操作表示手段12からの入力により付加する/しないを設定しておくことができる。
また、合成画像作成手段19は、制御手段11からの指示に基づいて、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像の縮小倍率変更を行い、変更した倍率で医用画像と縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像の再合成を行う。更に、合成画像作成手段19は、制御手段11により指示されたフィルムサイズに応じて、医用画像、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像の配置されない空き領域を所定の濃度以上、例えば、被写体領域における最小濃度値より高濃度となる値に濃度補正を行う。これにより、観察時にフィルムを透過するシャウカステンの光の影響を抑えることができる。
以上、画像処理装置2の構成について説明したが、異常陰影候補検出手段15、画像処理手段16、縮小医用画像作成手段17、縮小異常表示画像作成手段18、合成画像作成手段19は、制御手段11のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理によって実現されるようにしてもよいし、専用のハードウエアにより構成するようにしてもよい。
次に、第1の実施の形態の動作について説明する。
図4に、制御手段11により実行される画像出力制御処理を示す。以下、図4を参照して画像出力制御処理について説明する。
通信手段13を介して画像生成装置1a〜1eの何れかから画像データD及びその付帯情報が入力されると、入力された画像データD及びその付帯情報が入力画像データ記憶部141に記憶される(ステップS1)。次いで、異常陰影候補検出手段15により画像データD及びその付帯情報が読み出され、画像データDに対して異常陰影候補の検出が行われ、検出結果が異常陰影候補情報記憶部142に記憶される(ステップS2)。また、画像処理手段16により画像データD及びその付帯情報が読み出され、画像データDに対して階調処理、周波数処理、ダイナミックレンジ圧縮処理、被写体領域外の濃度補正処理等の画像処理が施され、医用画像記憶部145に記憶される(ステップS3)。
次いで、縮小医用画像作成手段17により入力画像データ記憶部141から画像データDが読み出され、所定の倍率への縮小処理、被写体領域外を所定の濃度以上に濃度補正する濃度補正処理等が施されることにより縮小医用画像データが作成され、縮小医用画像記憶部143に記憶されるとともに(ステップS4)、縮小異常表示画像作成手段18により、異常陰影候補情報記憶部142に記憶された画像データDに対する異常陰影候補情報のうち異常陰影候補領域の位置情報及びアノテーション情報が読み出され、縮小医用画像データの異常陰影候補領域の位置にアノテーション情報が重畳されて縮小異常表示画像データが作成され、縮小異常表示画像記憶部144に記憶される(ステップS5)。
なお、画像データDがマンモグラフィであり、同一検査IDに対して左右乳房、2撮影方向の4枚の画像データDが存在する場合には、各画像データDについてステップS1〜5が実行される。これらの画像は、相互に関連する画像である。
次いで、操作表示手段12により合成形態の選択入力の指示が表示される。ここで、合成形態の選択とは、読影用の医用画像とそれに合成する縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を選択することである。例えば、画像データDがマンモグラフィであり、同一検査IDに対して左右乳房、2撮影方向の4枚の画像データDが存在する場合、読影用の医用画像とする画像データDと、それに合成する縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像とを選択することである。合成形態が選択入力されると(ステップS6)、合成画像作成手段19により、選択された合成形態に応じた医用画像データと、縮小医用画像データ及び/又は縮小異常表示画像データとが読み出され、ステップS6で選択された合成形態で合成される(ステップS7)。ここで、合成画像作成手段19においては、医用画像中の被写体領域が認識され、認識された被写体領域の情報が欠損しないように、医用画像と、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像とが配置され、配置された縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像上に、スケール目盛り、及び/又は、縮小率が付加されて合成画像が作成される。
合成画像が作成されると、この作成された合成画像の画像サイズが検出され(ステップS8)、通信手段13を介して、画像記録装置3に対して記録可能なフィルムに関するフィルム情報(フィルムサイズ及び濃度情報(濃度域、最高濃度(Dmax)等))の配信要求が行われ、画像記録装置3で記録可能なフィルムに関するフィルム情報が取得される(ステップS9)。合成画像の画像サイズが検出され、フィルム情報が取得されると、合成画像の画像サイズ、画像記録装置3で記録可能なフィルムサイズに基づいて、合成画像の記録に使用するフィルムサイズが決定される(ステップS10)。また、画像データDが特定の撮影部位、ここではマンモグラフィであるか否かが判別されることにより、診断用の医用画像の記録に適したフィルムの最高濃度が決定され、決定されたフィルムサイズ及び最高濃度に基づいて、記録に使用されるフィルムが特定される(ステップS11)。例えば、撮影部位がマンモグラフィである場合には、フィルムの最高濃度Dmaxが4.0、マンモグラフィでない場合はフィルムのDmaxが3.0に決定され、決定されたフィルムサイズ及び最高濃度に基づいて使用するフィルムが特定される。画像データDの撮影部位がマンモグラフィであるか否かの判別方法としては、例えば、下記の方法により行うことができる。
・付帯情報に含まれる撮影部位情報により判別する。
・画像データのヒストグラム等を作成し、ヒストグラムの形状から判別する。
・画像生成装置毎に撮影部位が決まっている運用では、付帯情報に含まれる画像生成装置情報により判別する。
・付帯情報に含まれる読取画素サイズにより判別する。
使用されるフィルムが決定されると、合成画像の画像サイズ及びフィルムサイズに応じて、画像合成手段19において、画像の配置されない空き領域の濃度補正、画像の回転処理等が行われ(ステップS12)、操作表示手段12の表示画面上に、合成された画像を表示する合成画像表示画面が表示される(ステップS13)。この合成画像表示画面から縮小倍率の設定変更が指示されると(ステップS14;YES)、処理はステップS7に戻り、ステップS7〜S13が実行され、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像の倍率変更、画像サイズの検出、使用するフィルムの決定等が行われ、縮小倍率が変更された合成画像が表示される。縮小倍率の設定変更が指示されず、画像が確定した場合は(ステップS14;NO)、記録に使用するフィルムを指示するためのフィルム指示情報(使用するフィルムのフィルムサイズ情報及び濃度情報)が合成画像のデータの通信タグに設定され、通信手段13を介して画像記録装置3に出力される(ステップS15)。
画像記録装置3においては、合成画像データ及びフィルム指示情報が受信されると、フィルムサイズ及び濃度情報に応じたトレイからフィルムを搬送してフィルム上に画像が形成されハードコピーが出力される。
図5(a)(b)に、図4のステップS13で表示画面上に表示される合成画像表示画面121の一例を示す。図5(a)に示すように、合成画像表示画面121の左上には、作成された合成画像の縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像の縮小倍率と、フィルムサイズが表示されている。図5(a)においては、縮小倍率が「1/2」、フィルムサイズが「半切」であることを示している。例えば、フィルムサイズを小さくしたい場合には、合成画像表示画面121の右下に表示されている左矢印ボタンを操作することにより縮小倍率の設定を変更して縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を更に小さくしていくことにより、フィルムサイズを小さく変更することができる。例えば、図5(a)に示す合成画像表示画面121において縮小倍率を1/3に変更した場合、図5(b)に示すように、フィルムを診断用の医用画像に応じたフィルムサイズである「大四切」に変更することができる。また、合成画像に応じたフィルムサイズが存在せず、フィルムから画像がはみだしてしまう場合においても、縮小倍率を変更することにより、フィルム内に画像を納めることが可能となる。フィルムサイズが変更された場合には、必要に応じて画像の回転処理が行われる。
なお、操作表示手段12によりフィルムサイズを設定し、設定されたフィルムサイズ及び医用画像の被写体領域サイズに基づいて、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像の縮小倍率を自動的に変更し、合成を行うことも可能である。縮小倍率を先に設定し、これに応じて作成された合成画像のサイズに基づいてフィルムサイズを変更するか、又はフィルムサイズを先に設定し、これに応じて縮小倍率を変更して合成を行うかは、ユーザが操作表示手段12により指示することが可能である。
以上説明したように、医用画像診断支援システム100において、画像処理装置2は、画像生成装置1a〜1eから通信手段13を介して入力された画像データDに対して、画像データD及びこれに関連する医用画像の縮小医用画像及び/又は異常陰影候補の検出結果のアノテーションを重畳した異常表示画像を作成して画像データDの被写体領域外に縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を合成し、合成画像の画像サイズを検出するとともに画像記録装置3で記録可能なフィルムに関するフィルム情報(フィルムサイズ情報及び濃度情報)取得し、検出された画像サイズと取得されたフィルム情報に基づいて使用するフィルムサイズを決定し、画像データDの撮影部位及び取得された濃度情報に基づいて使用するフィルムの最高濃度を決定し、決定されたフィルムサイズ及び最高濃度から使用するフィルムを決定し、合成画像のデータ及びフィルム指示情報を画像記録装置3へ出力する。
従って、医用画像の診断時に参考となる、当該医用画像やこれに関連する医用画像の縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を医用画像の被写体領域の情報が欠損しない位置に配置した合成画像を作成し、その画像サイズに応じて使用する記録媒体サイズを自動的に決定するので、診断に適した表示フォーマットの医用画像を容易にハードコピーとして出力することが可能となる。その結果、医用画像の診断をより効率的に行うことが可能となり、医師の診断性能及び作業効率を向上することができる。
また、診断用の医用画像の撮影部位に応じた最高濃度のフィルムに画像を記録することができるので、画質の劣化を招くことなく診断に適した画像を提供することができる。また、画像記録装置で使用可能なフィルムサイズでは合成画像が配置できない場合は、縮小倍率の設定を調整することで、フィルム内に合成画像を記録することが可能となる。
なお、上記第1の実施の形態における記述内容は、本発明に係る医用画像診断支援システム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、画像処理装置2において、画像記録装置3で記録可能なフィルムのフィルム情報を取得し、使用するフィルムのサイズ及び最高濃度を決定し、画像領域以外の空き領域の濃度補正、画像の回転処理等を行うこととしたが、画像処理装置2から合成画像データの出力時に、通信タグに合成画像の画像サイズ情報を設定して画像記録装置3へ送信し、画像記録装置3において、当該画像記録装置で記録可能なフィルムサイズ情報及び濃度情報から使用するフィルムの種類を決定し、決定されたフィルムのサイズに応じて、画像領域以外の空き領域の濃度補正、画像の回転処理等を行って、合成画像をフィルムに記録、出力するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、画像生成装置1a〜1eから入力された医用画像である画像データDを診断用の医用画像とし、この画像データDに、画像データD若しくはこれに関連する医用画像の縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を合成することとしたが、例えば、医用画像診断支援システム100が画像生成装置1a〜1eで生成された医用画像を付帯情報に基づいて保存、管理する画像サーバ4(図示せず)を備える構成とし、この画像サーバ4に保存される医用画像の中から選択された画像を診断用の医用画像、縮小医用画像用の画像、縮小異常表示画像用の画像として合成するようにしてもよい。診断用の医用画像に合成する縮小医用画像、縮小異常表示画像としては、一連の検査で撮影された撮影方向等が異なる関連画像のほか、診断用の医用画像と同一患者の同一撮影部位の過去画像、同一患者の同一撮影部位を他の種類の画像生成装置で撮影した他モダリティ画像等を用いることができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6に、本発明の第2の実施の形態における医用画像診断支援システム200の全体構成を示す概念図である。図6に示すように、医用画像診断支援システム200は、画像生成装置1a〜1e、画像処理装置2、画像記録装置3a、3b、JOBマネージャ5等がネットワークNを介して、相互にデータ送受信可能なように接続されている。
画像生成装置1a〜1eは、上述した第1の実施の形態で説明したのと同様の構成であるのでその説明は省略する。
画像処理装置2の制御手段11は、CPUとROMに記憶されたプログラムとの協働によるソフトウエア処理により、後述するハードコピー出力シーケンスの画像処理装置側処理を実行する。その他は上述した第1の実施の形態で説明したのと同様の構成であるのでその説明は省略する。
画像記録装置3aは、JOBマネージャ5から入力される合成画像データを可視像として再生したハードコピーを出力するものであり、上述した第1の実施の形態において説明した画像記録装置3とほぼ同様の構成を有している。ここで、画像記録装置3aの構成について詳述する。
画像記録装置3aは、プログラムに従って装置全体を制御するとともに各種処理を実行するCPU、各種プログラムやデータを記憶するROM及びRAM、透過型記録媒体(フィルム)を載置するトレイT5、T6、各トレイからフィルムを記録手段に搬送する搬送手段、搬送されたフィルムにレーザ露光することによって潜像を記録し、熱現象処理により潜像を可視化する記録手段、ネットワークN上の各装置との通信を制御する通信手段等を備えて構成されている。
トレイT5には、例えば、サイズが六切で最高濃度Dmax=4.0のフィルムが格納され、トレイT6には、サイズが半切でDmax=3.0のフィルムが格納されているものとする。ここで、トレイT5、T6には、バーコードリーダが備えられており、各トレイに新たなフィルムパッケージが装填されると、フィルムパッケージに添付されているバーコードを読み取ることにより、装填されたフィルムの情報を取得して、CPUに出力する。CPUは各トレイのフィルム情報が入力されると、このフィルム情報をトレイの情報と対応付けてRAMに記憶し、JOBマネージャ5からの配信要求に応じて送信する。
画像記録装置3aは、CPUとROM、RAMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により、後述するハードコピー出力シーケンスにおける画像記録装置側処理を実行する。
画像記録装置3bは、トレイT7、トレイT8を備えている。トレイT7には、例えば、サイズが大四切で最高濃度Dmax=4.0のフィルムが格納され、トレイT8には、サイズが半切でDmax=4.0のフィルムが格納されているものとする。画像記録装置3bのその他の構成は、上述した画像記録装置3aと同様であるので説明を省略する。
JOBマネージャ5は、DICOMの付帯情報に基づいて、画像生成装置1a〜1e、画像記録装置3a、3b等の間で、医用画像を管理する装置である。JOBマネージャ5は、プログラムに従ってJOBマネージャ5全体を制御するとともに各種処理を実行するCPU、各種プログラムやデータを記憶するROM及びRAM、CRT(Cathode Ray Tube)・液晶ディスプレイ・プラズマディスプレイ等のモニタ、マウス、キーボード等の操作手段、ネットワークN上の各装置との通信を制御する通信手段等により構成され、CPUとROM、RAMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により、後述するハードコピー出力シーケンスにおけるJOBマネージャ側処理等を実行する。JOBマネージャ5は、このハードコピー出力シーケンスにおけるJOBマネージャ側処理において、画像処理装置2から合成画像データ、付帯情報及び画像サイズ情報を受信すると、画像記録装置3a、3bからフィルム情報を取得し、合成画像データの撮影部位を判別し、画像サイズ情報、撮影部位及びフィルム情報に基づいて、合成画像データの配信先を画像記録装置3a、3bの各トレイの中から選定し、ネットワークNを介して、選定された出力先に合成画像データを配信する。即ち、JOBマネージャ5は、記録媒体情報取得手段、選定手段、配信手段、撮影部位判別手段を実現するものである。
次に、第2の実施の形態の動作について説明する。
図7は、医用画像診断支援システム200において実行されるハードコピー出力シーケンスを示すフローチャートである。図7においては、ハードコピー出力シーケンスにおける画像処理装置側処理を画像処理装置2が、JOBマネージャ側処理をJOBマネージャ5が、画像記録装置側処理を画像記録装置3aがそれぞれ実行する場合を例にとり説明する。
画像処理装置2において、通信手段13を介して画像生成装置1a〜1eの何れかから画像データD及びその付帯情報が入力されると、入力された画像データD及びその付帯情報が入力画像データ記憶部141に記憶される(ステップS21)。次いで、異常陰影候補検出手段15により画像データD及びその付帯情報が読み出され、画像データDに対して異常陰影候補の検出が行われ、検出結果が異常陰影候補情報記憶部142に記憶される(ステップS22)。また、画像処理手段16により画像データD及びその付帯情報が読み出され、画像データDに対して階調処理、周波数処理、ダイナミックレンジ圧縮処理、被写体領域外の濃度補正処理等の画像処理が施され、医用画像記憶部145に記憶される(ステップS23)。
次いで、縮小医用画像作成手段17により入力画像データ記憶部141から画像データDが読み出され、所定の倍率への縮小処理、被写体領域外を所定の濃度以上に濃度補正する濃度補正処理等が施されることにより縮小医用画像データが作成され、縮小医用画像記憶部143に記憶されるとともに(ステップS24)、縮小異常表示画像作成手段18により、異常陰影候補情報記憶部142に記憶された画像データDに対する異常陰影候補情報のうち異常陰影候補領域の位置情報及びアノテーション情報が読み出され、縮小医用画像データの異常陰影候補領域の位置にアノテーション情報が重畳されて縮小異常表示画像データが作成され、縮小異常表示画像記憶部144に記憶される(ステップS25)。
なお、画像データDがマンモグラフィであり、同一検査IDに対して左右乳房、2撮影方向の4枚の画像データDが存在する場合には、各画像データDについてステップS21〜25が実行される。これらの画像は、相互に関連する画像である。
次いで、操作表示手段12により合成形態の選択入力の指示が表示される。ここで、合成形態の選択とは、読影用の医用画像とそれに合成する縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を選択することである。例えば、画像データDがマンモグラフィであり、同一検査IDに対して左右乳房、2撮影方向の4枚の画像データDが存在する場合、読影用の医用画像とする画像データDと、それに合成する縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像とを選択することである。合成形態が選択入力されると(ステップS26)、合成画像作成手段19により、選択された合成形態に応じた医用画像データと、縮小医用画像データ及び/又は縮小異常表示画像データとが読み出され、ステップS26で選択された合成形態で合成される(ステップS27)。ここで、合成画像作成手段19においては、医用画像中の被写体領域が認識され、認識された被写体領域の情報を欠損しないように、医用画像と、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像とが配置され、配置された縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像上に、スケール目盛り、及び/又は、縮小率が付加されて合成画像が作成される。
合成画像が作成されると、合成画像の画像サイズが検出され(ステップS28)、画像データDの付帯情報及び検出された画像サイズ情報が合成画像データの通信タグに設定され、合成画像データとともに通信手段13を介してJOBマネージャ5に出力される(ステップS29)。
JOBマネージャ5において、画像処理装置2から合成画像データ、付帯情報及び画像サイズ情報が受信されると(ステップS30)、通信手段を介して、ネットワークN上の画像記録装置(ここでは、画像記録装置3a及び3b)に対して、各装置の各トレイにおいて記録可能なフィルム情報(フィルムサイズ及びその濃度情報)の配信要求が行われ、画像記録装置3a及び3bから各トレイのフィルム情報が取得されると(ステップS31)、合成画像データの付帯情報、画像サイズ情報及び取得されたフィルム情報に基づいて、合成画像データの配信先となる画像記録装置のトレイが選定される(ステップS32)。
具体的には、JOBマネージャ5において、合成画像の画像サイズ情報及び画像記録装置3a及び3bから取得されたフィルム情報に基づいて、合成画像の記録に使用するフィルムが決定される。また、付帯情報に基づいて、合成画像データにおける診断用の医用画像が特定の撮影部位、ここではマンモグラフィであるか否かが判別され、判別結果に基づいて診断用の医用画像の記録に適したフィルムの最高濃度が決定される。最高濃度の決定方法は、上述した第1の実施の形態のステップS11で説明したのと同様の方法により行うことができる。そして、決定されたフィルムサイズと最高濃度に基づいて、合成画像データの配信先となる画像記録装置のトレイが選定される。例えば、決定されたフィルムのサイズが六切で最高濃度が4.0の場合は、画像記録装置3aのトレイT5が選定される。
合成画像データの配信先が選定されると、合成画像データの通信タグに配信先のトレイ情報が設定され、ネットワークNを介して選定された画像記録装置へ合成画像データ及びトレイ情報が出力される(ステップS33)。
画像記録装置3aにおいて、JOBマネージャ5から合成画像データ及びトレイ情報が受信されると(ステップS34)、通信タグに設定されたトレイからフィルムが搬送され、フィルム上に画像が形成されハードコピーが出力される(ステップS35)。
なお、JOBマネージャ5において、フィルムサイズが決定された後、図5(a)(b)に示したように、合成画像をモニタに表示して、適宜縮小医用画像や縮小異常表示画像の縮小倍率の設定変更を行うことが可能である。
また、JOBマネージャ5又は画像記録装置3a/3bにおいて、合成画像の画像サイズ及び決定されたフィルムサイズに応じて、必要に応じて画像の回転処理を行うとともに、合成画像の医用画像、縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像の配置されない空き領域を所定の濃度以上、例えば、被写体領域における最小濃度値より高濃度となる値に濃度補正を行うことが好ましい。これにより、観察時にフィルムを透過するシャウカステンの光の影響を抑えることができる。
以上説明したように、医用画像診断支援システム200によれば、画像処理装置2において、画像生成装置1a〜1eから通信手段13を介して入力された画像データDに対して、画像データD及びこれに関連する医用画像の縮小医用画像及び/又は異常陰影候補の検出結果のアノテーションを重畳した異常表示画像を作成して画像データDの被写体領域外に縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を合成し、合成画像の画像サイズを検出して合成画像データとともにJOBマネージャ5に出力する。JOBマネージャ5においては、ネットワークN上の画像記録装置3a及び3bの各トレイのフィルム情報(フィルムサイズ及び濃度情報)を取得して、合成画像データの画像サイズ及び撮影部位に応じたフィルムを格納した画像記録装置のトレイを選定し、合成画像データ及び配信先のトレイ情報を選定された画像記録装置へ出力する。画像記録装置においては、合成画像データに設定されたトレイからフィルムが搬送され、フィルム上に画像が形成されハードコピーが出力される。
従って、医用画像の診断時に参照するための縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を医用画像の被写体領域の情報が欠損しない位置に配置した合成画像を、合成画像の画像サイズに応じた記録媒体サイズでの記録が可能な画像記録装置から自動的に出力するので、診断に適したフォーマットの医用画像を容易にハードコピーとして出力することが可能となる。その結果、医用画像の診断をより効率的に行うことが可能となり、医師の診断性能及び作業効率を向上することができる。
また、診断用の医用画像の撮影部位に応じた最高濃度のフィルムに画像を記録することができるので、画質の劣化を招くことなく診断に適した画像を提供することができる。また、縮小倍率の設定を調整することで、フィルム内に合成画像を記録することが可能となる。
なお、上記第2の実施の形態における記述内容は、本発明に係る医用画像診断支援システム200の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記第2の実施の形態においては、画像生成装置1a〜1eから入力された医用画像である画像データDを診断用の医用画像とし、この画像データDに、画像データD若しくはこれに関連する医用画像の縮小医用画像及び/又は縮小異常表示画像を合成することとしたが、例えば、医用画像診断支援システム200が画像生成装置1a〜1eで生成された医用画像を付帯情報に基づいて保存、管理する画像サーバ4(図示せず)を備える構成とし、この画像サーバ4に保存される医用画像の中から選択された画像を診断用の医用画像、縮小医用画像用の画像、縮小異常表示画像用の画像として合成するようにしてもよい。診断用の医用画像に合成する縮小医用画像、縮小異常表示画像としては、一連の検査で撮影された撮影方向等が異なる関連画像のほか、診断用の医用画像と同一患者の同一撮影部位の過去画像、同一患者の同一撮影部位を他の種類の画像生成装置で撮影した他モダリティ画像等を用いることができる。
また、第1及び第2の実施の形態において、異常陰影候補検出結果、処理済みの医用画像、縮小医用画像、縮小異常表示画像等のデータを検査IDと対応付けて記憶手段14に記憶しておくこととしたが、併せて合成画像における各画像の合成形態、縮小倍率、配置する位置情報等のフォーマット情報を検査ID等と対応付けて記憶手段14に記憶しておくことにより、再呼出プリントや、縮小医用画像/縮小異常表示画像の一部を入れ替えてプリントする場合等に時間短縮が図れるので好ましい。
その他、医用画像診断支援システム100、200を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る医用画像診断支援システム100の全体構成を示す図である。 図1の画像処理装置2の機能的構成を示すブロック図である。 図2の記憶手段14の構成例を示す図である。 図2の制御手段11により実行される画像出力制御処理Aを示すフローチャートである。 図2の操作表示手段12に表示される合成画像表示画面121の一例を示す図である。 本発明に係る医用画像診断支援システム200の全体構成を示す図である。 図6の医用画像診断支援システム200において実行されるハードコピー出力シーケンスを示すフローチャートである。
符号の説明
100、200 医用画像診断支援システム
1a〜1e 画像生成装置
2 画像処理装置
3 画像記録装置
5 JOBマネージャ
11 制御手段
12 操作表示手段
13 通信手段
14 記憶手段
15 異常陰影候補検出手段
16 画像処理手段
17 縮小医用画像作成手段
18 縮小異常表示画像作成手段
19 合成画像作成手段
20 バス

Claims (5)

  1. 被写体を撮影し医用画像を生成する画像生成装置と、複数の異なるサイズの記録媒体上に前記生成された医用画像を記録可能な画像記録装置とを含む医用画像診断支援システムにおいて、
    前記生成された医用画像を解析し、異常陰影候補を検出する異常陰影候補検出手段と、
    前記医用画像を予め設定された倍率で縮小して縮小医用画像を作成する縮小医用画像作成手段と、
    前記作成された縮小医用画像に前記異常陰影候補の検出結果を重畳し、縮小異常表示画像を作成する縮小異常表示画像作成手段と、
    前記医用画像の被写体領域を認識し、前記縮小医用画像及び/又は前記縮小異常表示画像を前記医用画像の被写体領域外に合成する合成画像作成手段と、
    前記合成された合成画像の画像サイズを検出する合成画像サイズ検出手段と、
    前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報を含む記録媒体情報を取得する記録媒体情報取得手段と、
    前記合成画像サイズ検出手段で検出された画像サイズと前記記録媒体情報取得手段により取得された記録媒体サイズ情報とに基づいて、前記合成画像の記録に使用する記録媒体サイズを決定する記録媒体決定手段と、
    を備えたことを特徴とする医用画像診断支援システム。
  2. 被写体を撮影し医用画像を生成する画像生成装置と、記録媒体上に前記生成された医用画像を記録可能な複数の画像記録装置とを含む医用画像診断支援システムにおいて、
    前記生成された医用画像を解析し、異常陰影候補を検出する異常陰影候補検出手段と、
    前記医用画像を予め設定された倍率で縮小し縮小医用画像を作成する縮小医用画像作成手段と、
    前記作成された縮小医用画像に前記異常陰影候補の検出結果を重畳し、縮小異常表示画像を作成する縮小異常表示画像作成手段と、
    前記医用画像の被写体領域を認識し、前記縮小医用画像及び/又は前記縮小異常表示画像を前記医用画像の被写体領域外に合成する合成画像作成手段と、
    前記合成された合成画像の画像サイズを検出する合成画像サイズ検出手段と、
    前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報を含む記録媒体情報を取得する記録媒体情報取得手段と、
    前記合成画像サイズ検出手段で検出された画像サイズと前記記録媒体情報取得手段により取得された記録媒体サイズ情報とに基づいて、前記合成画像の記録に使用する画像記録装置を選定する選定手段と、
    前記選定された画像記録装置に前記合成画像のデータを配信する配信手段と、
    を備えたことを特徴とする医用画像診断支援システム。
  3. 前記医用画像の撮影部位を判別する撮影部位判別手段を備え、
    前記記録媒体情報取得手段は、前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報及び濃度情報を含む記録媒体情報を取得し、
    前記記録媒体決定手段は、前記合成画像サイズ検出手段で検出された画像サイズ、前記撮影部位判別手段により判別された撮影部位、前記記録媒体情報取得手段により取得された記録媒体のサイズ情報及び濃度情報に基づいて、前記合成画像の記録に使用する記録媒体を決定することを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断支援システム。
  4. 前記医用画像の撮影部位を判別する撮影部位判別手段を備え、
    前記記録媒体情報取得手段は、前記画像記録装置で記録可能な記録媒体のサイズ情報及び濃度情報を含む記録媒体情報を取得し、
    前記選定手段は、前記合成画像サイズ検出手段で検出された画像サイズ、前記撮影部位判別手段により判別された撮影部位、前記記録媒体情報取得手段により取得された記録媒体のサイズ情報及び濃度情報に基づいて、前記合成画像の記録に使用する画像記録装置を選定することを特徴とする請求項2に記載の医用画像診断支援システム。
  5. 前記縮小医用画像の縮小倍率を設定する縮小倍率設定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の医用画像診断支援システム。
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