JP4385707B2 - 医用画像処理システム、医用画像処理方法及びプログラム - Google Patents

医用画像処理システム、医用画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、医用画像に対し、医師の読影診断の効率化を図るための画像処理を施して画像記録装置からハードコピーとして出力する医用画像処理システム、医用画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、医師が診断に用いる医用画像としては、放射線撮影に供された増感紙/フィルム等のアナログ画像又は輝尽性蛍光体によるデジタル画像入力システムから得られた画像を銀塩フィルム等のハードコピーとして出力したものがあり、医師は、各診療室においてこれらの医用画像をシャウカステン等の画像観察装置を用いて読影するのが一般的である。
一方、近年、画像診断支援装置(例えば、特許文献1参照)により、読影用の医用画像に異常陰影候補検出結果等の診断支援情報を付加してCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、液晶モニタ等に出力し、医師の診断の支援を行うシステムが提案されている。医用画像をモニタ等に出力して読影する場合、読影時にモニタの輝度及びコントラストをモニタ付属の調整手段によって変化させたり、階調処理や周波数処理等の画像処理条件を画像表示ソフトウエアによりリアルタイムで変化させたりすることが可能である。また、画像表示ソフトウエアにより画像の拡大縮小や移動が可能である。このように、モニタによる医用画像の読影時には、表示のフォーマット変更等がリアルタイムで操作でき、自由度が大きい。
特開2000−342559号公報
しかしながら、医用画像をモニタ表示する場合、読影に適した画像を提供するためにはモニタが高性能であることが要求され、高価で、配置するためのスペースを必要とし、消費電力や排熱も大きい。そのため、大病院等一部の病院を除いて、医用画像を表示するためのモニタを放射線科の読影室や各診療室の全てに設置することは現実的に困難であった。
また、病院内に表示用モニタを導入するには、医師がモニタシステムの操作に慣れる必要があり、更に撮影から読影までの院内作業の流れが大きく変化するため、ワークフローの変更や人的資源の調整等の大きな課題が発生する。
一方、医用画像を銀塩フィルム等のハードコピーとして出力して読影する方法において、読影用の医用画像に異常陰影候補検出結果等の診断支援情報を示す図形を付加すると、画像情報の一部が欠落し、読影に支障をきたすという問題点がある。
本発明の課題は、安価なシステムで、従来の院内作業の流れを変えずに、医師が読影において診断支援情報を容易にかつ迅速に参照及び活用することができ、それにより医師の診断性能及び作業効率を向上することのできる医用画像処理システム医用画像処理方法及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
医用画像に画像処理を施す画像処理装置と、該画像処理装置から出力された前記医用画像を記録し出力する複数の画像記録装置からなる医用画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、
前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する診断用画像作成手段と、
前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する診断支援情報生成手段と、
前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する診断支援用画像作成手段と、
同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する識別情報付加手段と、
前記診断用画像と前記診断支援用画像とを異なる画像記録装置のそれぞれに出力する画像出力手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記複数の画像記録装置は、前記診断支援用画像を出力する画像記録装置と前記診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに記録特性が異なることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記複数の画像記録装置は、前記診断支援用画像を出力する画像記録装置と前記診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに異なる画質特性の画像を出力することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記複数の画像記録装置は、前記診断支援用画像を出力する画像記録装置と前記診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに使用する記録媒体の質が異なることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置の画像出力手段は、前記複数の画像記録装置に対応する複数の出力チャンネルを有し、前記診断用画像および前記診断支援用画像を前記複数の出力チャンネルのうちのいずれに画像出力するかを各々独立に選択する出力チャンネル選択手段を備えたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置は、前記複数の画像記録装置に対応する画像記録装置情報を保存する画像記録装置情報保存手段を備え、
前記画像処理装置の診断用画像作成手段及び診断支援用画像作成手段は、前記画像記録装置情報保存手段に保存されている画像記録装置情報に基づいて前記診断用画像作成及び前記診断支援用画像作成の条件を決定することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、医用画像に画像処理を施す画像処理装置と、該画像処理装置から出力された前記医用画像を記録し出力する装置であって、互いに記録特性が異なる複数種類の記録媒体を備えた画像記録装置と、からなる医用画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、
前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する診断用画像作成手段と、
前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する診断支援情報生成手段と、
前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する診断支援用画像作成手段と、
同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する識別情報付加手段と、
前記複数種類の記録媒体の中から前記診断用画像と前記診断支援用画像のそれぞれに対して異なる記録媒体の種類を選定するとともに、前記診断用画像、前記診断支援用画像及び前記選定された記録媒体の種類の情報を前記画像記録装置に出力する画像出力手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記画像処理装置の画像出力手段は、前記複数種類の記録媒体に対応する複数の出力チャンネルを有し、前記診断用画像および前記診断支援用画像を前記複数の出力チャンネルのうちのいずれに画像出力するかを各々独立に選択する出力チャンネル選択手段を備えたことを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、
前記画像処理装置は、前記複数種類の記録媒体に対応する記録媒体情報を保存する記録媒体情報保存手段を備え、
前記画像処理装置の診断用画像作成手段及び診断支援用画像作成手段は、前記記録媒体保存手段に保存されている記録媒体情報に基づいて、前記診断用画像作成及び前記診断支援用画像作成の条件を決定することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置は、前記診断用画像および前記診断支援用画像を前記複数の画像記録装置のうちの何れかに出力するか否かを各々独立に選択する出力可否選択手段を備えたことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置は、前記診断用画像及び診断支援用画像のうちの一方の画像を前記複数の画像記録装置のうちの何れかに出力したか否かを示す情報を、他方の画像に付加する出力情報付加手段を備えたことを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置は、
前記診断支援用画像を記憶する診断支援用画像記憶手段と、
前記診断支援用画像の出力指示を入力するための出力指示手段を備え、
前記画像処理装置の画像出力手段は、前記出力指示手段からの入力情報に基づいて、前記診断支援用画像記憶手段から前記診断支援用画像を読み出して前記画像記録装置に出力することを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置は、
前記診断支援情報を保存する診断支援情報保存手段と、
前記診断支援用画像の出力指示を入力するための出力指示手段を備え、
前記画像処理装置の診断支援用画像作成手段は、前記出力指示手段からの入力情報に基づいて、前記診断支援情報保存手段から前記診断支援情報を読み出して診断支援用画像を作成し、
前記画像処理装置の画像出力手段は、前記作成された診断支援用画像を前記画像記録装置に出力することを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項1〜13の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置の診断用画像作成手段は、前記医用画像を解析することにより画像処理条件を決定し、該決定された画像処理条件を用いて前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより診断用画像を作成し、
前記画像処理装置の診断支援用画像作成手段は、前記診断用画像作成手段で用いられたのとは異なる画像処理条件を用いて前記医用画像に画像処理を施すとともに、該画像処理を施した画像に前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を付加することにより診断支援用画像を作成することを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項1〜13の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置の診断支援用画像作成手段は、前記医用画像に対応するシェーマ画像を作成し、このシェーマ画像に、前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を付加することにより診断支援用画像を作成することを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項1〜15の何れか一項に記載の発明において、
前記画像処理装置の診断支援情報生成手段は、前記医用画像を解析することにより異常陰影候補を検出し、検出された異常陰影候補に関する診断支援情報を生成することを特徴としている。
請求項17に記載の発明は、請求項1〜15の何れか一項に記載の発明において、
前記診断支援情報生成手段は、前記医用画像を解析することにより画像計測を行い、計測結果に関する該診断支援情報を生成することを特徴としている。
請求項18に記載の発明は、医用画像に画像処理を施す画像処理装置と、該画像処理装置から出力された前記医用画像を記録し出力する複数の画像記録装置からなる医用画像処理システムにおける医用画像処理方法において、医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する工程と、前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する工程と、前記生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する工程と、同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する工程と、前記診断用画像と前記診断支援用画像とを異なる画像記録装置のそれぞれに出力する工程と、を含むことを特徴としている。
請求項19に記載の発明は、医用画像に画像処理を施す画像処理装置と、該画像処理装置から出力された前記医用画像を記録し出力する装置であって、互いに記録特性が異なる複数種類の記録媒体を備えた画像記録装置と、からなる医用画像処理システムにおける医用画像処理方法において、前記画像処理装置は、前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する工程と、前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する工程と、前記生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する工程と、同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する工程と、前記複数種類の記録媒体の中から前記診断用画像と前記診断支援用画像のそれぞれに対して異なる記録媒体の種類を選定するとともに、前記診断用画像、前記診断支援用画像及び前記選定された記録媒体の種類の情報を前記画像記録装置に出力する工程と、を含むことを特徴としている。
請求項20に記載の発明は、複数の画像記録装置に接続され、医用画像に画像処理を施して前記画像記録装置に出力する画像処理装置に用いられるコンピュータを、前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する診断用画像作成手段、前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する診断支援情報生成手段、前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する診断支援用画像作成手段、同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する識別情報付加手段、前記診断用画像と前記診断支援用画像とを異なる画像記録装置のそれぞれに出力する画像出力手段、として機能させるためのプログラムであることを特徴としている。
請求項21に記載の発明は、互いに記録特性が異なる複数種類の記録媒体を備えた画像記録装置に接続され、医用画像に画像処理を施して前記画像記録装置に出力する画像処理装置に用いられるコンピュータを、前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する診断用画像作成手段、前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する診断支援情報生成手段、前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する診断支援用画像作成手段、同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する識別情報付加手段、前記複数種類の記録媒体の中から前記診断用画像と前記診断支援用画像のそれぞれに対して異なる記録媒体の種類を選定するとともに、前記診断用画像、前記診断支援用画像及び前記選定された記録媒体の種類の情報を前記画像記録装置に出力する画像出力手段、として機能させるためのプログラムであることを特徴としている。
請求項1、18、20に記載の発明によれば、医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより診断用画像を作成し、医用画像を解析することにより該医用画像に関する診断支援情報を生成し、この生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成し、作成された診断用画像と診断支援用画像とを対応付けるための識別情報をそれぞれの画像に付加して、各画像を異なる画像記録装置のそれぞれに出力する。従って、シャウカステン等の画像観察装置を用いて銀塩フィルム等のハードコピーに出力した診断用画像を読影する際においても、診断支援情報を診断用画像に重ねることにより診断用画像の一部の情報が欠落してしまうことがなく、診断支援情報を容易にかつ迅速に参照及び活用することができるようになる。
請求項2に記載の発明によれば、複数の画像記録装置は、診断支援用画像を出力する画像記録装置と診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに記録特性が異なる。従って、診断用画像と診断支援用画像をそれぞれの観察に適した記録特性の画像記録装置により出力を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の画像記録装置は、診断支援用画像を出力する画像記録装置と診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに異なる画質特性の画像を出力する。従って、診断用画像と診断支援用画像をそれぞれの観察に適した画質特性の画像記録装置により出力を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、複数の画像記録装置は、診断支援用画像を出力する画像記録装置と診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに使用する記録媒体の質が異なる。従って、診断用画像と診断支援用画像をそれぞれの観察に適した記録媒体を使用する画像記録装置により出力を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、複数の画像記録装置に対応する複数の出力チャンネルを有し、診断用画像および診断支援用画像を複数の出力チャンネルのうちのいずれに出力するかを各々独立に選択することができる。
請求項6に記載の発明によれば、画像処理装置は、複数の画像記録装置に対応する画像記録装置情報を保存する画像記録装置情報保存手段を備えており、画像記録装置情報保存手段に保存されている画像記録装置情報に基づいて診断用画像作成及び診断支援用画像作成の条件を決定する。従って、画像記録装置の特性に応じた作成条件で診断用画像及び診断支援用画像を作成することができる。
請求項7、19、21に記載の発明によれば、医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより診断用画像を作成し、医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成し、この生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成し、作成された診断用画像と診断支援用画像とを対応づけるための識別情報をそれぞれの画像に付加し、画像記録装置に備えられた記録特性の異なる複数種類の記録媒体の中から使用する記録媒体を選定して、診断用画像、診断支援用画像及び選定された記録媒体の種類を画像記録装置に出力する。従って、シャウカステン等の画像観察装置を用いて銀塩フィルム等のハードコピーに出力した診断用画像を読影する際においても、診断支援情報を診断用画像に重ねることにより診断用画像の一部の情報が欠落してしまうことがなく、また、各画像に適した記録特性の記録媒体を用いて記録するので、診断支援情報を容易にかつ迅速に参照及び活用することができるようになる。
請求項8に記載の発明によれば、複数種類の記録媒体に対応する複数の出力チャンネルを有し、診断用画像および診断支援用画像を複数の出力チャンネルのうちのいずれに出力するかを各々独立に選択することができる。
請求項9に記載の発明によれば、画像処理装置は、画像記録装置が備える複数種類の記録媒体に対応する記録媒体情報を保存する記録媒体情報保存手段を備えており、この記録媒体情報保存手段に保存されている記録媒体情報に基づいて診断用画像作成及び診断支援用画像作成の条件を決定する。従って、使用する記録媒体の特性に応じた作成条件で診断用画像及び診断支援用画像を作成することができる。
請求項10に記載の発明によれば、画像処理装置は、診断用画像および診断支援用画像を、複数の画像記録装置のうちの何れかに出力するか否かを各々独立に選択する。従って、必要な画像のみを出力することができる。
請求項11に記載の発明によれば、画像処理装置は、診断用画像及び診断支援用画像のうちの一方の画像を複数の画像記録装置のうちの何れかに出力したか否かを示す情報を、他方の画像に付加する。従って、診断用画像に対する診断支援用画像が出力されたか、また、診断支援用画像に対する診断用画像が出力されたかを容易に認識することができるようになり、画像の管理がしやすくなる。
請求項12に記載の発明によれば、出力指示入力に基づいて、診断支援用画像が記憶されている診断支援情報記憶手段から診断支援用画像を読み出して画像記録装置に出力することができるので、必要なときに容易に診断支援用画像を画像記録装置から出力することができる。
請求項13に記載の発明によれば、出力指示入力に基づいて、診断支援用画像が記憶されている診断支援情報保存手段から診断支援情報を読み出して診断支援用画像を作成し、
作成された診断支援用画像を画像記録装置に出力するので、必要なときに診断支援用画像を画像記録装置から出力することができる。
請求項14に記載の発明によれば、医用画像を解析することにより画像処理条件を決定し、該決定された画像処理条件を用いて医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより診断用画像を作成し、診断用画像の作成で用いられたのとは異なる画像処理条件を用いて医用画像に画像処理を施すとともに、該画像処理を施した画像に診断支援情報を付加することにより診断支援用画像を作成する。従って、診断を目的とした診断用画像と参照を目的とした診断支援用画像を、各々の目的に適した画像処理を施すことにより作成することができる。
請求項15に記載の発明によれば、医用画像に対応するシェーマ画像を作成し、このシェーマ画像に、診断支援情報を付加することにより診断支援用画像を作成する。従って、診断支援情報の参照において、被写体と背景との境界を分かりやすく表示することができるようになる。
請求項16に記載の発明によれば、医用画像を解析することにより異常陰影候補を検出し、検出された異常陰影候補に関する診断支援情報を生成するので、この診断支援情報を付加した診断支援用画像を出力することにより、医師による病変の見落としを低減し、医師の読影の負担を軽減することができる。
請求項17に記載の発明によれば、医用画像を解析することにより画像計測を行い、計測結果に関する該診断支援情報を生成するので、この診断支援情報を付加した診断支援用画像を出力することにより、医師による画像計測の精度を向上し、読影の負担を低減することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本実施の形態における医用画像処理システム100の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、医用画像処理システム100は、画像生成装置1a〜1c、画像処理装置2、画像記録装置3a〜3c等がネットワークNを介して、相互にデータ送受信可能なように接続されている。
ネットワークNは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な回線形態を適用可能である。なお、病院等の医療機関内で許可されるのであれば、無線通信や赤外線通信であってもよいが、重要な患者情報を含むため、送受信される情報は暗号化することが好ましい。また、病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格が用いられており、上述したネットワークN上の各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。
画像生成装置1a〜1cは、例えば、CR(Computed Radiography),FPD(Flat Panel Detector),CT(Computed Tomography),MRI(Magnetic Resonance Imaging),乳房撮影装置(マンモグラフィ)、超音波診断装置等から構成され、被写体を撮影し、撮影した画像をデジタル変換して、医用画像を生成する装置である。本実施の形態においては、画像生成装置1aが立位CRであり、画像生成装置1bがCTであり、画像生成装置1cが乳房撮影装置である場合を例として説明する。
なお、画像生成装置1a〜1cは上述したDICOM規格に準拠した装置であり、DICOMの画像付帯情報(以下、付帯情報と称する)を入力させたり、自動生成したりすることができる。画像生成装置1a〜1cは、生成された医用画像とともに付帯情報をネットワークNを介して画像処理装置2へ出力するものとするが、DICOM規格に不準拠の場合、図示しないDICOM変換装置を用い、付帯情報を入力させることができる。
画像処理装置2は、画像生成装置1a〜1cから入力される医用画像の画像データに画像処理を施して診断用画像を作成するとともに、画像データを解析して異常陰影候補検出、画像計測等を行うことにより診断支援情報を生成し、この診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成し、作成された診断用画像と診断支援用画像の画像データを画像記録装置3a〜3cのうち異なる画像記録装置にそれぞれを出力する装置である。画像処理装置2の内部構成については、後述する。
画像記録装置3a〜3cは、画像処理装置2から入力される画像データを可視像として再生したハードコピーを出力するものである。画像記録装置3a〜3cは、互いに記録特性が異なる画像記録装置である。
画像記録装置3aは、例えば、画像処理装置2から入力される画像データに基づいて、透過型記録媒体(フィルム)にレーザ露光することによって潜像を記録し、熱現象処理により潜像を可視化する光熱銀塩方式の画像記録装置である。画像記録装置3aは、2つのトレイT1、T2を備えており、トレイT1には、例えば、サイズが六切のフィルムが格納され、トレイT2には、サイズが大四切のフィルムが格納されているものとする。トレイT1、T2に装填されるフィルムの最高記録濃度Dmax=4.0である。
画像記録装置3bは、例えば、画像処理装置2から入力される画像データを光熱銀塩方式或いはサーマル方式で透過型記録媒体(フィルム)に記録する画像記録装置である。画像記録装置3bは、2つのトレイT3、T4を備えており、トレイT3には、例えば、サイズが大四切のフィルムが格納され、トレイT4には、サイズが半切のフィルムが格納されているものとする。トレイT3、T4に装填されるフィルムの最高記録濃度Dmax=3.0である。
画像記録装置3cは、例えば、画像処理装置2から入力される画像データをインクジェット方式或いはレーザ方式で反射型記録媒体(紙媒体、シール等)に記録する画像記録装置である。例えば、画像記録装置3cは、B5サイズの紙媒体に画像を記録する。
その他、画像記録装置3a、3b、3cは、例えば、下記に示す記録特性の相違点を有する。
・画像記録装置3aの記録画素数に対し、画像記録装置3bの記録画素数は相対的に少ない。また、画像記録装置3bの記録画素数に対し、画像記録装置3cの記録画素数は相対的に少ない。
・画像記録装置3aの解像度に対し、画像記録装置3bの解像度は相対的に低い。画像記録装置3bの解像度に対し、画像記録装置3cの解像度は相対的に低い。
・画像記録装置3aの濃度分解能に対し、画像記録装置3bの濃度分解能は相対的に低い。また、画像記録装置3bの濃度分解能に対し、画像記録装置3cの濃度分解能は相対的に低い。
・画像記録装置3aの最大記録濃度に対し、画像記録装置3bの最大記録濃度は相対的に低い。また、画像記録装置3bの最大記録濃度に対し、画像記録装置3cの最大記録濃度は相対的に低い。
・画像記録装置3aの階調数に対し、画像記録装置3bの階調数は相対的に少ない。また、画像記録装置3bの階調数に対し、画像記録装置3cの階調数は相対的に少ない。
そのため、画像記録装置3a、3b、3cの出力する画像はそれぞれ画質特性が異なる。画像記録装置3aの画質特性は、画像記録装置3b、3cの画質特性に比べ、相対的に高画質である。画像記録装置3bの画質特性は、画像記録装置3cの画質特性に比べ、相対的に高画質である。
次に、画像処理装置2の内部構成について説明する。
図2は、本実施の形態における画像処理装置2内部の要部構成を示す図である。図2において、画像処理装置2は、画像入力手段11、画像データ記憶手段12、診断支援情報生成手段13、診断支援情報保存手段14、診断用画像作成手段15、診断支援用画像作成手段16、診断支援用画像記憶手段17、画像記録装置情報保存手段18、操作表示手段19、画像出力手段20等を備えて構成されている。
画像入力手段11は、画像生成装置1a〜1cからネットワークNを介して、デジタル変換された医用画像の画像データ(画像データDとする)を取得する。また、画像入力手段11は、撮影された画像データDを記録したCD−ROMやフロッピー(登録商標)等の各種記憶媒体から画像データDを読み取る構成としてもよい。また、画像入力手段11は、ケーブル等を介して、CR、CT、乳房撮影装置、FPD、MRI、超音波診断装置等の画像生成装置に接続するためのインターフェースを備え、これらの装置で生成された画像データDを取得する構成としてもよい。
なお、上述した種々の構成によりデジタル医用画像を得る際には、撮影部位や診断目的にもよるが、例えばマンモグラム(乳房の放射線画像)に対しては、画像の実効画素サイズが200μm以下であることが好ましく、更には100μm以下であることが好ましい。この発明の画像処理装置2の性能を最大限に発揮させるためには、例えば実効画素サイズ50μm程度で入力した画像データDを用いる構成が好ましい。
また、画像入力手段11は、画像データDの入力とともにその画像データDに関する付帯情報、例えば撮影された患者の患者氏名、患者ID、年齢、性別等の患者に関する患者情報、画像生成装置情報、撮影日、撮影ID、撮影部位、撮影条件(体位、撮影方向等)、撮影装置等の撮影情報、画像データDの画素数、サンプリングピッチ、ビット数、指定出力サイズ等の画像データ情報を入力し、画像データ記憶手段12に画像データDを出力する際は、この付帯情報を画像データDに対応付けて出力することとする。
画像データ記憶手段12は、画像入力手段11により入力された画像データDに必要に応じてデータ圧縮を施して格納する。ここで、データ圧縮方法としては、公知のJPEG、DPCM(Differential Pulse Code Modulation)、ウェーブレット圧縮等の手法を用いた可逆圧縮又は不可逆圧縮が用いられるが、データ圧縮に伴う診断情報の劣化が無い可逆圧縮が好ましい。
小規模な診断では、画像入力手段11から入力されるデータ量はさほど多くはないので、画像データDを圧縮せずに磁気ディスクに格納することができる。この場合、光磁気ディスクに比べて画像データDの格納及び読み出しは非常に高速にできるようになる。画像の読影時には、高速なサイクルタイムが必要であるため、必要な画像データDを半導体メモリに格納することも行われる。
診断支援情報生成手段13は、異常陰影候補情報生成部13a及び計測情報生成部13bにより構成されている。
異常陰影候補情報生成部13aは、画像データ記憶手段12から画像データDを読み出して画像解析を行うことにより、マンモグラムにおける微小石灰化クラスタや腫瘤陰影、胸部画像における結節性陰影等の異常陰影と思われる候補を検出し、この異常陰影候補の画像内における位置情報を含む診断支援情報を生成する。図3(a)に微小石灰化クラスタの一例を示す。微小石灰化が集まって(クラスタ化して)存在すると、そこが初期癌である可能性が高いため、早期の乳癌を発見するための重要な所見の一つである。マンモグラム上では、略円錐構造を持った白っぽく丸い陰影として見られる。また、図3(b)に示す腫瘤陰影は、有る程度の大きさを持った塊、マンモグラム上では、ガウス分布に近い、白っぽく丸い陰影として見られる。
腫瘤陰影検出方法には、以下の論文に記載された公知の検出方法を用いることが可能である。
(1)腫瘤陰影
・左右乳房を比較することによって検出する方法
(Med.Phys.,Vol.21.No.3,pp.445-452)
・アイリスフィルタを用いて検出する方法
(信学論(D-11),Vol.J75-D-11,no.3,pp.663-670,1992)
・Quoitフィルタを用いて検出する方法
(信学論(D-11),Vol.J76-D-11,no.3,pp.279-287,1993)
・分割した乳房領域の画素値のヒストグラムに基づく2値化により検出する方法
(JAMIT Frontier 講演論文集,pp.84-85,1995)
・方向性のある多数のラプラシアンフィルタの最小出力をとる最小方向差分フィルタ)
(信学論(D-11),Vol.J76-D-11,no.2,pp.241-249,1993)
・フラクタル次元を利用して腫瘤陰影の良悪性を鑑別する方法
(Medical Imaging Technology17(5),pp.577-584,1999)
また、微小石灰化クラスタの異常陰影候補検出方法としては、以下の論文に記載された公知の検出方法を用いることが可能である。
(2)微小石灰化クラスタ
・乳房領域から石灰化の疑いがある領域を局部化し、陰影像の光学濃度差や境界濃度差の標準偏差値等から偽陽性候補を削除する方法
(IEEE Trance Biomed Eng BME-26(4):213-219,1979)
・ラプラシアンフィルタ処理を行った画像を用いて検出する方法
(信学論(D-11),Vol.J71-D-11,no.10,pp.1994-2001,1988)
・乳腺等の背景パターンの影響を抑えるためにモルフォロジー解析した画像を使用する検出方法
(信学論(D-11),Vol.J71-D-11,no.7,pp.1170-1176,1992)
また、その他の異常陰影候補の検出方法としては、例えば以下の公知の検出方法を用いることが可能である。
(3)胸部画像における結節性陰影の検出
・特開平6−121792号公報
(4)胸部画像における間質性疾患陰影の検出
・特開平2−185240号公報
計測情報生成部13bは、画像データ記憶手段12から画像データDを読み出して画像計測を行い、計測結果に関する画像内の位置情報を含む診断支援情報を生成する。画像計測としては、例えば、胸部画像において心臓肥大の診断に用いられる心胸郭比の計測、下肢画像において手術計画等に用いられる下肢骨長の計測、脊椎画像において脊椎側弯症の診断に用いられるCobb角の計測等を行う。計測は、自動処理により行う構成としても良いし(例えば、Medical Physics,Vol17,No.3,pp.342-350,1990、特開平7−381号公報)、操作者が操作表示手段19の表示画面上に表示された画像を観察しながらタッチペンやマウス等のポインティングデバイスを用いて入力した情報に基づいて計算される構成(例えば、特開平8−256993号公報)としてもよい。
診断支援情報保存手段14は、異常陰影候補情報生成部13aにより生成された診断支援情報を画像データDと対応付けて保存する異常陰影候補ファイル141及び計測情報生成部13bにより生成された診断支援情報を画像データDと対応付けて保存する計測情報ファイル142を有している。
異常陰影候補ファイル141は、図4(a)に示すように、撮影ID領域141a、異常の種類領域141b、位置情報領域141c、大きさ領域141d等を有しており、撮影IDで特定される画像データDに関して異常陰影候補情報生成部13aで生成された診断支援情報である異常の種類、位置情報、大きさを互いに対応付けて格納しており、撮影IDにより、画像データ記憶手段12に格納されている画像データDと、異常陰影候補ファイル141内の診断支援情報とが対応付けられている。
異常の種類領域141bは、検出された異常陰影候補の種類を示すデータ(例えば、腫瘤陰影、微小石灰化、結節性陰影・・・)を「異常の種類」として格納する。位置情報領域141cは、異常陰影候補の重心の位置を座標値を示すデータ(例えば、(x、y)=(100,1200)、(300、700)、(400、500)、・・・)を「位置情報」として格納する。位置情報としては、これに限定されず、例えば異常陰影候補の画像領域を示す座標値であってもよい。また、特徴的な正常組織までの距離で示すこととしてもよく、例えば撮影部位が胸部である場合、異常陰影候補の重心と特徴的な正常組織である肺野領域の重心との距離により位置を示すこととしてもよい。特徴的な正常組織とは、心臓や肺、椎骨等の臓器や骨のように位置変化が少ない生体組織であり、異常陰影候補の位置の経時変化の指標となりうるものが好ましい。大きさ情報領域141dは、異常陰影候補の画像領域が占める面積を示すデータ(例えば、225mm2、300mm2、310mm2、・・・)を「大きさ」として格納する。大きさ情報は、異常陰影候補の重心から辺縁までの平均距離や最長距離(例えば、15mm等)で示すこととしてもよい。
計測情報ファイル142は、図4(b)に示すように、撮影ID領域142a、計測対象領域142b、位置情報領域142c、計測結果領域142d等を有しており、撮影IDで特定される画像データDに関して計測情報生成部14b生成された診断支援情報である計測対象、位置情報、計測結果を互いに対応付けて格納しており、撮影IDにより、画像データ記憶手段12に格納されている画像データDと、計測情報ファイル142内の診断支援情報とが対応付けられている。
計測対象領域142bは、計測対象を示すデータ(例えば、胸部−心胸郭比(%)、下肢骨−骨長(cm)、脊椎側弯−Cobb角(度)、・・・)を「計測対象」として格納する。位置情報領域142cは、計測に用いた地点の画像上の座標値で示すデータ(例えば、{(200,1200)、(700,1200)、(1340,1200)、(1800,1200)}、{(300,1200)、(300,100)}、{(900,500)、(1000,770)、(1000,1000)}、・・・)を「位置情報」として格納する。計測結果領域142dは、計測結果を示す数値データ(例えば、40、75、20、・・・)を「計測結果」として格納する。計測結果の単位は、計測対象毎に予め設定されている。
なお、各診断支援情報の保存の態様は、これに限定されるものではなく、例えば、画像データ記憶手段12の画像データDのヘッダ情報内に保存するようにしてもよい。
診断用画像作成手段15は、画像データ記憶手段12から入力された画像データD(原画像)に画像処理を施して、医師の読影のための診断用画像データを作成し、画像出力手段20へ出力する。診断用画像作成手段15は、画像処理部15a、出力用フォーマッティング部15bにより構成されている。
画像処理部15aは、画像データ記憶手段12から入力された画像データDに病変陰影の読影に適した画像処理を施す。画像処理には、画像のコントラストを調整する階調処理、鮮鋭度を調整する周波数強調処理やダイナミックレンジの広い画像を被写体の細部のコントラストを低下させることなく見やすい濃度範囲に収めるためのダイナミックレンジ圧縮処理等が含まれる。
階調処理においては、病変陰影の読影に十分なコントラストを与えるための階調処理条件を決定し、決定された画像処理条件で画像データDに階調処理を施す。診断用画像を生成するための階調処理条件の決定方法として、2つの例を示す。
・方法1
まず、画像データDを解析し、特開平3−218578に示される胸部画像における肺野領域の抽出手法や、日本乳癌検診学会誌,Vol.17,No.1,pp87-102,1998に示されるマンモグラフィにおける厚い乳腺領域の抽出手法等を用いて、被写体の所望の部分に対応する画像領域を設定する。次いで、図5(a)に示すように、特開昭63−262141号公報や特開平8−62751号公報に示す手法を用いて、領域内のヒストグラム解析を行い、診断上重要な信号領域に対応する領域aを決定する。領域aの決定後、領域a内の累積ヒストグラムを計算し、所定の累積ヒストグラム値(例えば、5%、95%)に対応する信号値S1、S2を求め、このS1、S2を基準信号値として決定する。
次に、特開昭59−83149号公報に示されるように、予め作成された数種の基準階調曲線の中から選択した基準階調曲線を変形することにより、図5(b)に示す入力信号値Sinにおいて、先に求めた基準信号値S1、S2がそれぞれ出力信号値SoutにおけるS1´、S2´に変換されるような関数F(Sin)に対応する階調変換曲線を定める。
<式1> Sout=F(Sin)
ここで、S1´、S2´は、それぞれ予め定められた基準出力濃度D1、D2に対応する値であり、出力信号値Soutと濃度Dとの関係は、画像を出力する出力先となる画像記録装置3a〜3cの特性により定められる。画像記録装置3a〜3cの特性は、後述する画像記録装置情報保存手段18に保存されている画像記録装置情報(機種、出力画像サイズ(フィルムサイズ・縦横画素数)、最大及び最小記録濃度、濃度分解能、階調特性、周波数特性等)である。なお、診断用画像は、画像データDの付帯情報に含まれる撮影部位や画像生成装置情報に基づいて、画像記録装置3a又は3bの何れかに出力される。具体的には、撮影部位が乳房であれば画像記録装置3aに、撮影部位が乳房以外であれば画像記録装置3bに出力される。
・方法2
まず、上述した方法1と同様の手法により基準信号値S1、S2を求める。次いで、図5(c)に示すように、予め作成された基準階調曲線の中から選択した基準階調曲線G(Sstd)を用意する。そして、入力信号値Sinに対し、基準信号値S1、S2がそれぞれ所定の規格化信号値Sstd1、Sstd2に変換されるような1次関数L(Sin)で表される規格化直線を定める。
<式2> Sstd=L(Sin)
ここで、規格化信号値Sstd1、Sstd2は、基準階調曲線Gstdを用いて変換した際にそれぞれ定められた基準出力濃度D1、D2に対応する出力信号値S1´、S2´を出力するような信号値として定められている。
階調処理における入出力の関係を、横軸を到達X線量の対数、縦軸を出力濃度として曲線グラフで表現した場合、所定の二点の出力濃度(例えば、0.25と2.0)間の曲線の平均的な傾きを平均グラディエントと呼ぶ。
診断用画像の階調処理条件としては、病変陰影等を詳細に観察するために高い平均グラティエントを有することが求められ、具体的には、マンモグラフィで2.0以上、マンモグラフィ以外の撮影部位で1.5以上が好ましく、さらに好ましくはマンモグラフィで2.5以上、マンモグラフィ以外の撮影部位で2.0以上であることが好ましい。
なお、階調処理に先だって、放射線の照射野領域を検出する照射野認識処理を行うと、認識された照射野領域内の画像データに基づいて各種画像処理条件を設定することにより、診断に必要とされる画像部分の画像処理を適正に行うことができるので好ましい。この照射野認識処理の方法としては、例えば、特開昭63−259538号公報、特開平5−7579号公報、特開平7−181609号公報に示される手段を用いることができる。
周波数処理においては、例えば特公昭62−62373号公報、特公昭62−62376号公報に示される非鮮鋭マスク処理や、特開平9−44645号公報に示される多重解像度法等の手段によって、画像の鮮鋭度を制御する。
また、ダイナミックレンジ圧縮処理により、画像の低空間周波数成分を制御し、ダイナミックレンジの広い画像全体を見やすい濃度範囲に収める。ダイナミックレンジ圧縮処理の方法としては、例えば、特許266318号公報に示される手段を用いることができる。
ここで、周波数処理やダイナミックレンジ圧縮処理の画像処理条件は、画像データDの解析結果と共に、画像を出力する出力先となる画像記録装置3a、3bの特性により定められる。画像記録装置3a、3bの特性は、階調処理の項で述べたものと同様の画像記録装置情報である。
出力用フォーマッティング部15bは、画像処理部15aで階調処理、周波数処理等の画像処理が施された診断用画像に対し、診断に適した向きや大きさに修正するための回転処理、反転処理、トリミング処理等を施す。
また、出力用フォーマッティング部15bは、撮影部位が乳房である場合、同一撮影方向の左右乳房の診断用画像を対向させて1枚の診断用画像データに合成する合成処理を行う。ここで、画像データDの解析に基づいて左右の乳房の位置合わせを行う位置合わせ処理(特開2000−287957号公報)を行ってもよい。
また、出力用フォーマッティング部15bは、識別情報付加手段として、画像データDの付帯情報から患者IDを取得してこれを識別情報とし、画像処理部15aにおいて作成された診断用画像の所定領域に当該識別情報を付加する。識別情報としては、患者IDに限定されず、例えば、専用の識別情報(例えば、撮影日付+その日の検査番号+同一検査中の通し番号)を自動的に発行し、診断用画像の所定領域に付加するようにしてもよい。
また、出力用フォーマッティング部15bは、出力情報付加手段として、この診断用画像に対する診断支援用画像があるか否かを示す情報(この診断用画像に対する診断支援用画像の出力が操作表示手段19から指示された場合は「あり」、指示されなかった場合は「なし」)を診断用画像の所定領域に付加する。なお、この識別情報及び診断支援情報があるか否かを示す情報の診断用画像への付加の有無は、操作表示手段19からの入力に基づいて切り替えることが可能である。
更に、出力用フォーマッティング部15bは、画像データDの付帯情報から患者ID、患者氏名、撮影日、撮影部位/体位等の患者情報を取得して、診断用画像の所定領域に付加する。そして、合成された出力用の診断用画像データを画像出力手段20に出力する。
診断用画像作成手段15により作成された診断用画像のデータ又は当該診断用画像を作成するために画像データDに施された画像処理条件は、識別情報と対応付けてHDD(Hard Disk Drive)や半導体等の不揮発メモリに保存されることが望ましい。更に、診断用画像データ、画像処理条件は、画像データ記憶手段12に記憶されている画像データDと撮影ID等により対応付けてHDD(Hard Disk Drive)や半導体等の不揮発メモリに保存されることが望ましい。これにより、再出力の際に、診断用画像作成のための計算を再度行う必要がなくなる。また、画像データDと診断用画像作成のための画像処理条件を対応付けて保存することにより、医師がどのような条件で作成された画像に基づいて診断を確定したかの記録を残すことができる。
また、この診断用画像に対する診断支援用画像があるか否かの情報についても識別情報及び画像データDと対応付けて保存しておき、後に診断支援用画像が出力された場合に、情報を更新していくことが好ましい。このようにすれば、診断用画像を再出力する際にも、その時点での診断支援用画像の有り/無しを正確に表示することができる。
診断支援用画像作成手段16は、画像データ記憶手段12から入力された画像データDに画像処理を施して、診断支援情報を参照するための診断支援用画像データを作成し、画像出力手段20へ出力する。診断用画像作成手段16は、画像処理部16a、診断支援情報付加部16b、出力用フォーマッティング部16cにより構成されている。
画像処理部16aは、画像データ記憶手段12から入力された画像データDに診断支援情報の参照に適した画像処理を施す。画像処理部16aは、画像処理部15aとは異なる画像処理条件で階調処理、周波数処理、ダイナミック圧縮処理等を施して、診断支援情報の参照に適した診断支援用画像を作成するものであってもよいし(第1の態様)、画像データDからシェーマ(schema)画像を作成して診断支援用画像を作成するものであってもよい(第2の態様)。
(第1の態様)
画像処理部16aは、階調処理において、画像全体を見やすい濃度範囲に収めて、アノテーションの位置関係を分かりやすく表現するための階調処理条件を決定し、決定された階調処理条件で画像データDに階調処理を施す。
・画像処理部15aにおいて上述した方法1を用いて診断用画像を生成するための階調処理条件を決定した場合には、診断用画像の階調変換曲線F(Sin)を決定した後、これに基づいて診断支援用画像の階調変換曲線を決定する。診断支援用画像の階調変換曲線の決定方法としては、F(Sin)に所定の係数α(α<1.0)を乗じることにより、診断支援用画像の階調変換曲線Fsub(sin)を作成する(図5(b)参照)。
・画像処理部15aにおいて上述した方法2を用いて診断用画像を生成するための階調処理条件を決定した場合には、診断用画像の規格化直線L(Sin)を決定した後、L(Sin)に所定の係数α(α<1.0)を乗じることにより、診断支援用画像の規格化直線Lsub(Sin)を作成する(図5(c)参照)。
・或いは、診断支援用画像の基準出力濃度Dsub1、Dsub2として、診断用画像の基準出力濃度D1、D2よりも小さい値を予め設定し、Dsub1、Dsub2を用いて上述した診断用画像の階調処理条件の決定方法1又は2と同一の手順をふむことにより、診断支援用画像の階調処理条件を決定する方法を用いてもよい。ここで、(Dsub2−Dsub1)の値が(D2−D1)よりも小さくなるようにDsub1、Dsub2を設定する。
診断支援用画像としては、被写体全体から背景部までを見やすい濃度範囲で表現するために、比較的低い平均グラディエントの階調処理条件を設定する。具体的には、マンモグラフィで3.5以下、マンモグラフィ以外の撮影部位で3.0以下が好ましく、さらに好ましくはマンモグラフィで3.0以下、マンモグラフィ以外の撮影部位で2.5以下であることが好ましい。更に、診断支援用画像の平均グラディエントは、診断用画像の平均グラディエントに対して80%以下の値であることが好ましい。
このように、診断用画像の平均グラディエント(傾き)に比べて診断支援用画像の平均グラディエントが相対的に小さくなるように階調変換曲線F(Sin)、Fsub(Sin)又は規格化直線L(Sin)、Lsub(Sin)を決定することにより、診断を目的とした診断用画像において、病変陰影の読影に十分なコントラストを与えると同時に、参照を目的とした診断支援用画像においては画像全体を見やすい濃度範囲に収めて、アノテーションの位置関係を分かりやすく表現することができる。
更に、診断支援用画像の階調処理条件は、下記のようにして決定してもよい。
・診断用画像の階調変換曲線F(Sin)、又は診断用画像の規格化直線L(Sin)を縦軸方向に反転する。
・上述した方法により平均グラディエントが診断用画像より低くなるように作成した階調変換曲線Fsub(Sin)又は規格化直線Lsub(Sin)を縦軸方向に反転する。
このように、診断用画像の階調変換曲線又は規格化直線の平均グラディエントに対して、或いは平均グラディエントが診断用画像より低くなるように作成した階調変換曲線又は規格化直線の平均グラディエントに対して、診断支援用画像の平均グラディエントが逆符号の値をもつように診断支援用画像の階調変換曲線又は規格化直線を決定する。これにより、診断を目的とした診断用画像において、病変陰影の読影に十分なコントラストを与えると同時に、参照を目的とした診断支援用画像において、画像の白黒を反転することにより被写体と背景の境界を見やすい濃度で示し、被写体とアノテーションの位置関係をわかりやすく表現することができる。特に、マンモグラフィにおいて、この処理は有効である。
診断支援用画像データの階調処理条件の決定方法については、操作表示手段19によりユーザが選択指示することができる。
周波数処理においては、例えば特公昭62−62373号公報、特公昭62−62376号公報に示される非鮮鋭マスク処理や、特開平9−44645号公報に示される多重解像度法等の手段によって、画像の鮮鋭度を制御する。このとき、診断用画像の低周波数成分に比べ、診断支援用画像の低周波数成分が相対的に減弱されるように周波数処理条件を決定する。これにより、診断を目的とした診断用画像において、病変陰影の読影に十分なコントラストを与えると同時に、参照を目的とした診断支援用画像においては、画像全体を見やすい濃度範囲に収めて、アノテーションの位置関係を分かりやすく表現することができる。また、診断支援用画像の低周波成分が相対的に減弱されるようにするための別の態様として、ダイナミックレンジ圧縮処理において、診断用画像に比べて診断支援用画像の低周波成分の圧縮の程度が大きくなるようにダイナミックレンジ圧縮処理条件を決定するようにしてもよい。
(第2の態様)
画像処理部16aは、画像データ記憶手段12から入力された画像データDを解析することにより輪郭抽出を行い、シェーマを生成する。輪郭の抽出方法としては、例えば特開昭63−240832号公報に示すように、画像データDにおける1つの行或いは列について注目し、その1次元の濃度データ列の中で前後のデータの値の関係が予め定められた特定のパターン(例えば、極小となる点、傾きが最大となる点、傾きが最小となる点等)をその行或いは列における輪郭の点とし、必要な範囲の行或いは列について輪郭の点を求めてそれらの点を結んだ線を輪郭線とする。或いは他の公知の輪郭線抽出方法(例えば、マンモグラフィにおいては、医用電子と生体工学,Vol.39,No.4,pp297-304,2001)を用いてもよい。
なお、診断支援用画像の画像処理の方法については、操作表示手段19によりユーザが選択指示することができる。
診断支援情報付加部16bは、異常陰影候補ファイル141又は計測情報ファイル142から画像データDに対応する診断支援情報を読み出して、これに応じたアノテーション(診断支援情報を記号、文字、マーカ等で図示したもの)を作成し、診断支援用画像データに付加する。このとき、画像記録装置情報保存手段18に記憶されている画像記録装置情報に基づいて、最適なアノテーションの形状、サイズ、色等を決定する。なお、アノテーションの形状、サイズ、色等は、操作表示手段19からユーザが選択できるようにしてもよい。
出力用フォーマッティング部16cは、診断支援用画像が診断用画像と比べて小さいサイズとなるように、縮小処理を施す。また、画像の回転や反転処理を行う。
診断支援用画像は、診断用画像で表現されている被写体領域の全体を表す画像でもよいが、診断支援情報に基づいて画像の部分領域(例えば、異常陰影候補を含む部分領域)を切り出した部分画像であってもよい。
また、診断支援用画像における構造物の位置及び大きさを認識しやすくする目的で、診断支援用画像にスケール(目盛り)を付加したり、等間隔のグリッドパターンを診断支援用画像に重畳して示したりしてもよい。
また、アノテーションとは別に、診断支援用画像の画像領域外に、異常陰影候補または計測情報に関する情報を文字情報等で示したものを付加してもよい。
また、出力用フォーマッティング部16は、撮影部位が乳房である場合、同一撮影方向の左右乳房の診断支援用画像を対向させて1枚の診断支援用画像に合成する合成処理を行う。ここで、画像データDの解析に基づいて左右の乳房の位置合わせを行う位置合わせ処理(特開2000−287957号公報)を行ってもよい。また、予め設定された出力フォーマットの所定領域に、診断支援用画像をはめこみ、出力用の診断支援用画像データを作成する。
また、出力用フォーマッティング部16cは、識別情報付加手段として、出力用フォーマッティング部15bと同一の識別情報を出力フォーマットの所定領域に付加する。なお、この識別情報の付加の有無は、操作表示手段19からの入力に基づいて切り替えることが可能である。
更に、出力用フォーマッティング部16cは、画像データDの付帯情報に含まれる患者ID、患者氏名、撮影日、撮影部位/体位等の患者情報を、出力フォーマットの所定領域に付加する。そして、合成された出力の診断支援用画像データを画像出力手段20に出力する。
なお、例えば、1つの画像データDに対して、複数の診断支援情報(例えば、腫瘤と微小石灰化クラスタ)が存在する場合には、個々の診断支援情報に対して診断支援用画像を作成してもよいし、全ての診断支援情報をまとめて1枚の診断支援用画像を作成してもよい。
このようにして作成された出力用の診断支援用画像データは、診断支援用画像記憶手段17に保存される。
診断支援用画像記憶手段17は、診断支援用画像作成手段16により作成された診断支援用画像のデータを識別情報と対応付けて保存する。このようにすると、操作表示手段19からの指示により診断支援用画像のみを後から出力する場合に、画像出力手段20が保存された診断支援用画像を読み出して出力すればよく、処理負荷を低減させることができる。また、診断支援用画像データ及び識別情報は、画像データ記憶手段12に記憶されている画像データDと対応付けて保存されることが望ましい。具体的には、画像データDと診断支援用画像及び識別情報は、画像データDを特定するための撮影IDにより対応付けられる。或いは、画像データ記憶手段12の画像データDのヘッダ情報内に診断支援用画像及び識別情報を保存するようにしてもよい。
画像記録装置情報保存手段18は、ネットワークNを介して画像処理装置2に接続され、画像処理装置2から出力可能な各画像記録装置の情報を出力チャンネルに対応付けて記憶する。図6に、画像記録装置情報保存手段18の一例を示す。図6に示すように、画像記録装置情報保存手段18には、出力チャンネルに対応づけて画像記録装置の機種、トレイ、出力対象画像、出力対象撮影部位、出力画像サイズ(フィルムサイズ・縦横画素数)、最大及び最小記録濃度、濃度分解能、階調特性、周波数特性、出力対象画像生成装置等)が記憶されている。
操作表示手段19は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、画像記録装置3a〜3cに出力する診断用画像、診断支援用画像のプレビュー表示等を行う。LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として出力する。表示装置と入力装置は別体としてもよい。表示装置としては、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いることができる。入力装置としては、カーソルキーや数字入力キー、決定キー等の各種機能に対応した機能キーを備えたキーボード、マウス等のポインティングデバイスを用いることができる。
また、操作表示手段19は、出力指示手段として、ユーザによる診断支援情報及び/又は診断支援用画像の出力指示を入力するものである。例えば、操作表示手段19は、診断用画像の作成時に、診断用画像及び/又は診断支援用画像を出力するか否かを問い合わせる画面を表示し、ユーザから出力指示が入力された場合に、画像出力手段20にこの出力指示を出力する。また、診断用画像の出力後、ユーザにより識別情報及び診断支援用画像の出力指示が入力されると、入力された識別情報に対応する診断支援用画像の出力指示を画像出力手段20に出力する。
画像出力手段20は、操作表示手段19から診断用画像及び診断支援用画像の出力指示が入力されたか否かに基づいて、出力可否選択手段として、診断用画像、診断支援用画像を画像記録装置に出力するか否かを各々独立に選択し、診断用画像作成手段15から出力された診断用画像データを画像記録装置に出力する。また、診断支援用画像データを診断支援用画像記憶手段17から読み出して、画像記録装置へ出力する。
ここで、画像出力手段20は、複数の画像記録装置やその各トレイに対応する複数の出力チャンネルを有している。また、診断用画像及び診断支援用画像を複数の出力チャンネルのうちいずれに画像出力するかを各々独立に選択する出力チャンネル選択手段20aを有し、この出力チャンネルにより選択された出力チャンネルから対応する画像記録装置へ診断用画像データあるいは診断支援用画像データを出力する。各出力チャンネルに対応する画像記録装置(又はその各トレイ)の情報は、画像記録装置情報保存手段18に記憶されている。
出力チャンネル選択手段20aは、出力対象画像の付帯情報及び出力対象画像が診断用画像であるか診断支援用画像であるかに基づいて、最適な出力チャンネルを自動的に選択する。例えば、出力する画像の付帯情報に含まれる撮影部位が乳房、或いは画像生成装置情報が画像生成装置1cを示す情報で指定出力サイズが六切であり、出力対象画像が診断用画像である場合、出力チャンネル選択手段20aは、画像記録装置情報保存手段18を参照し、画像記録装置3aのトレイT1に対応する出力チャンネルを選択する。出力する画像の付帯情報に含まれる撮影部位が胸部、或いは画像生成装置情報が画像生成装置1aを示す情報で、出力指定サイズが大四切であり、出力対象画像が診断用画像である場合、出力チャンネル選択手段20aは、画像記録装置情報保存手段18を参照し、画像記録装置3bのトレイT3に対応する出力チャンネルを選択する。出力する画像の付帯情報に拘わらず、出力対象画像が診断支援用画像である場合、出力チャンネル選択手段20aは、画像記録装置3cに対応する出力チャンネルを選択する。或いは、出力チャンネル選択手段20aは、操作表示手段19からの入力に基づいて、出力チャンネルを選択するようにしてもよい。
或いは、画像生成装置1a〜1cにおいて、診断用画像又は診断支援用画像を出力すべき画像記録装置を予め決定し、決定された画像記録装置名を画像付帯情報として画像処理装置2に送信し、画像処理装置2においては画像付帯情報に基づいて指定された画像記録装置名に対応する出力チャンネルを選択する構成としてもよい。
以上、画像処理装置2について説明したが、診断支援情報生成手段13、診断用画像作成手段15、診断支援用画像作成手段16、画像出力手段20は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理によって実現されるようにしてもよいし、専用のハードウエアにより構成するようにしてもよい。また、画像データ記憶手段12、診断支援情報保存手段14、診断支援用画像記憶手段17、画像記録装置情報保存手段18は、同一の記録装置、記録媒体に保存される態様としてもよい。
下記に、医用画像処理システム100により出力される診断用画像、診断支援用画像の例を示す。
図7(a)に、画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3aから出力された診断用画像のハードコピー300の一例を示す。このハードコピー300は、操作表示手段19により識別情報を表示しないように設定した場合の例である。図7(a)に示すように、ハードコピー300には、1枚のフィルム上に、右乳房のマンモグラム、左乳房のマンモグラムの2枚の診断用画像がプリントされている。図7(a)に示す300aは右乳房のマンモグラムの診断用画像、300bは左乳房のマンモグラムの診断用画像である。ハードコピー左上には、患者ID、患者氏名等の患者情報300cが表示されている。
図7(b)に、画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3cから出力された診断支援用画像のハードコピー301の一例を示す。このハードコピー301は、図7(a)の診断用画像のハードコピー300に対する診断支援用画像であり、紙媒体上にプリントされている。図7(b)に示すように、ハードコピー301には、図7(a)に示す診断用画像に対する診断支援用画像301a及び患者ID、患者氏名等の患者情報301bが表示されている。診断支援用画像301aには、異常陰影候補がアノテーションで表示されている。診断支援用画像中の「M」は腫瘤候補、「C」は微小石灰化クラスタを示している。
図8(a)に、画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3aから出力された診断用画像のハードコピー302の一例を示す。図8(a)に示すように、ハードコピー302には、1枚のフィルム上に、右乳房のマンモグラム、左乳房のマンモグラムの2枚の診断用画像がプリントされている。図8(a)に示す302aは右乳房のマンモグラムの診断用画像、302bは左乳房のマンモグラムの診断用画像である。ハードコピー左上には、患者ID、患者氏名等の患者情報302cが表示されている。また、ハードコピー下部には、診断用画像と診断支援用画像を対応付けるための識別情報及び診断支援用画像の出力の有無を示す情報302dが表示されている。なお、診断支援情報が複数存在する場合、例えば、腫瘤と微小石灰化クラスタを別々の診断支援用画像として作成したような場合には、各診断支援情報画像を識別する情報とともにその有無を表示するようにしてもよい。
図8(b)に、画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3cから出力された診断支援用画像のハードコピー303の一例を示す。このハードコピー303は、図8(a)の診断用画像のハードコピー303に対する診断支援用画像であり、紙媒体上にプリントされている。図8(b)に示すように、ハードコピー303の左部には、診断用画像と当該診断支援用画像を対応付けるための識別番号303a、診断支援用画像303b、患者ID、患者氏名等の患者情報303cが表示されている。このハードコピー303の診断支援用画像はシェーマ画像であり、シェーマ画像上に異常陰影候補がアノテーションで表示されている。シェーマ画像上の三角形で指示されている部分は腫瘤候補、○で囲まれている部分は微小石灰化クラスタを示している。また、ハードコピー右側には、読影結果記入欄303dが設けられており、医師が読影結果を記入できるようになっている。
図9(a)に、画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3bから出力された診断用画像のハードコピー304の一例を示す。図9(a)に示すように、ハードコピー304には、フィルム上に、胸部正面の診断用画像304aがプリントされている。ハードコピー左上には、患者ID、患者氏名等の患者情報304bが表示されている。また、ハードコピー下部には、診断用画像と診断支援用画像を対応付けるための識別情報及び診断支援情報の有無を示す情報304cが表示されている。
図9(b)に、画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3cから出力された診断支援用画像のハードコピー305の一例を示す。このハードコピー305は、図9(a)の診断用画像のハードコピー305に対する診断支援用画像であり、紙媒体上にプリントされている。図9(b)に示すように、ハードコピー305には、診断用画像と当該診断支援用画像を対応付けるための識別番号305a、診断支援用画像305b、患者ID、患者氏名等の患者情報305cが表示されている。診断支援用画像305bには、この胸部正面画像から計測した心胸郭比の計測結果「40%」及び計測した位置を示すアノテーションが表示されている。
図7〜図9に示した診断用画像及び診断支援用画像の出力フォーマットは、操作表示手段19からユーザが選択できるようにすることが好ましい。
医用画像処理システム100により出力された診断支援用画像のハードコピーは、診断用画像のハードコピーを収納するためのフィルム袋に一緒に収納したり、フィルム袋に設けられたポケットに収納したり、フィルム袋に貼付したり、カルテに貼付したりして収納、利用することができる。
診断支援用画像の使い方としては、紙等の反射型記録媒体に診断支援用画像を出力した場合は、診断用画像をシャウカステン上で読影する際に、机上に置いて参照することができる。
また、診断支援用画像は、フィルム等の透過型記録媒体に出力してもよく、この場合には、診断用画像をシャウカステン上で読影する際に、シャウカステン上にセットして参照することができる。
また、診断支援用画像は、シール等の粘着剤付き用紙に出力してもよい。
診断支援用画像は、操作表示手段19で識別情報を入力して出力指示することにより、いつでも出力することが可能であるので、病院のワークフローや医師の使い方に応じて出力を行うことが可能である。識別番号は、ユーザが直接入力してもよいし、識別番号の一覧を操作表示手段19に表示し、この一覧から識別情報を選択することにより、対応する診断支援用画像を出力するようにしてもよい。
以上説明したように、上述した画像処理装置2においては、画像入力手段11から入力された画像データDに診断に適した画像処理を施して診断用画像を作成する。また、画像入力手段11から入力された画像データDに関する診断支援情報を作成し、当該画像データDに参照に適した画像処理を施して、診断支援情報を示すアノテーションを付加して診断支援用画像を作成する。そして、診断支援用画像は、画像記録装置3cに対応する出力チャンネルから、診断用画像は、付帯情報に含まれる撮影部位や画像生成装置情報、出力画像サイズに応じて選択された、画像記録装置3a又は3bに対応する出力チャンネルから、それぞれ出力する。
従って、従来から行われている、シャウカステン等の画像観察装置を用いて銀塩フィルム等のハードコピーを読影する際においても、診断用画像の情報の欠落なく、診断支援情報を容易にかつ迅速に参照及び活用することができるようになり、院内作業の流れを変えずに医師の診断性能及び作業効率を向上させることができる。また、診断支援用画像を、読影用に高画質であることが要求される診断用画像ほど高性能ではない、汎用的な画像記録装置から出力するので、診断支援用画像出力にかかるコストを抑制することができる。
なお、上記実施の形態における記述内容は、医用画像処理システム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、診断用画像の作成時に診断支援用画像も併せて作成し、診断支援用画像の出力指示がない場合は、診断支援用画像記憶手段17に保存しておき、診断支援用画像の出力が指示された際に、画像出力手段20により診断支援用画像記憶手段17から読み出して出力することとしたが、診断用画像の作成時に診断支援用画像の出力が指示されない場合は、診断支援用画像作成手段16による処理を省略し、改めて出力指示が入力された際に、診断支援画像生成手段16により、画像データ記憶手段12及び診断支援情報保存手段14からデータを読み出して、指示された画像データDの診断支援用画像を作成して、画像出力手段20により出力する構成としてもよい。
また、診断支援用画像の出力指示が入力されても、異常陰影候補の結果、検出件数が0の場合は、0件であることを示す表示を操作表示手段19に表示するのみで、出力を行わないようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、診断支援用画像を画像記録装置に出力したか否かを示す情報(診断支援情報があるか否かを示す情報)を診断用画像に付加して出力することとしたが、同様に、出力用フォーマッティング部16cにおいて、出力情報付加手段として、診断用画像を画像記録装置に出力したか否かを示す情報を診断支援用画像に付加して出力するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、診断用画像及び診断支援用画像を各画像に適した画像記録装置に出力する画像処理手段20は医用画像処理装置2の内部に備える構成としたが、この画像処理手段20は、ネットワークNに接続された、独立した装置としてもよい。
また、上記実施の形態においては、医用画像処理システム100は、複数の画像記録装置3a〜3cを備え、画像処理装置2において作成された診断用画像と診断支援用画像のそれぞれを異なる画像記録装置に出力する例について説明したが、1つの画像記録装置(画像記録装置3dとする)が複数のトレイを備え、トレイ毎に記録特性(例えば、最大記録濃度)の異なる記録媒体が載置されている場合、画像処理装置2の画像出力手段20は、画像記録装置3dの各トレイに載置された記録媒体の種類の中から診断用画像と診断支援用画像のそれぞれに対して異なる記録媒体の種類を選定し、画像記録装置3dに対して、診断用画像、診断支援用画像及び選定された記録媒体の種類の情報を出力するようにしてもよい。例えば、画像記録装置3dが最高記録濃度4.0と最高記録濃度3.0の記録媒体を載置した2つのトレイを備えている場合、診断用画像に対して最高記録濃度の高い4.0の記録媒体を選定し、診断支援用画像に対して最高記録濃度3.0の記録媒体を選定する。画像記録装置3dにおいては、画像処理装置2から出力された記録媒体の種類の情報に基づいて、各画像に対して選定された記録媒体が装填されたトレイから記録媒体を搬送し、記録する。
これにより、診断用画像と診断支援用画像を別々に出力することができるので、従来から行われている、シャウカステン等の画像観察装置を用いて銀塩フィルム等のハードコピーを読影する際においても、診断用画像の情報の欠落なく、診断支援情報を容易にかつ迅速に参照及び活用することができるようになり、院内作業の流れを変えずに医師の診断性能及び作業効率を向上させることができる。また、診断支援用画像を、読影用に高画質であることが要求される診断用画像ほど高性能ではない、汎用的な記録媒体上に記録するので、診断支援用画像出力にかかるコストを抑制することができる。
このとき、画像処理装置2は、画像記録装置で使用可能な記録媒体の種類に対応する情報(例えば、最大記録濃度、サイズ、出力対象画像、出力対象撮影部位、出力対象画像生成装置等)を保存する記録媒体情報保存手段を備える構成とすれば、画像出力手段20は、この記録媒体情報保存手段を参照して容易に記録媒体を選定することができる。また、診断用画像作成手段15及び診断支援用画像作成手段16において、この記録媒体情報保存手段に保存されている記録媒体情報に基づいて、診断用画像、診断支援用画像作成の条件(例えば、階調処理条件やアノテーションの色等)を決定するようにすると、記録媒体の種類に応じた画像を作成することができる。
その他、医用画像処理システム100の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る医用画像処理システム100の全体構成を示す図である。 図1の画像処理装置2の機能的構成を示すブロック図である。 (a)は微小石灰化クラスタの一例を示す図であり、(b)は腫瘤陰影の一例を示す図である。 図2の診断支援情報保存手段14が保存する異常陰影候補ファイル141及び計測情報ファイル142のデータ格納例を示す図である。 (a)はヒストグラム解析の一例を示す図、(b)は階調変換曲線の決定方法の一例を示す図、(c)は規格化直線の決定方法を示す図である。 図2の画像記録装置情報保存手段18のデータ格納例を示す図である。 図1の画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3aから出力されるハードコピー300及び画像記録装置3cから出力されるハードコピー301の一例を示す図である。 図1の画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3aから出力されるハードコピー302及び画像記録装置3cから出力されるハードコピー303の一例を示す図である。 図1の画像処理装置2により画像処理され、画像記録装置3bから出力されるハードコピー304及び画像記録装置3cから出力されるハードコピー305の一例を示す図である。
符号の説明
100 医用画像処理システム
1a〜1c 画像生成装置
2 画像処理装置
3a〜3c 画像記録装置
11 画像入力手段
12 画像データ記憶手段
13 診断支援情報生成手段
13a 異常陰影候補情報生成部
13b 計測情報生成部
14 診断支援情報保存手段
15 診断用画像作成手段
15a 画像処理部
15b 出力用フォーマッティング部
16 診断支援用画像作成手段
16a 画像処理部
16b 診断支援情報付加部
16c 出力用フォーマッティング部
17 診断支援用画像記憶手段
18 画像記録装置情報保存手段
19 操作表示手段
20 画像出力手段
20a 出力チャンネル選択手段

Claims (21)

  1. 医用画像に画像処理を施す画像処理装置と、該画像処理装置から出力された前記医用画像を記録し出力する複数の画像記録装置からなる医用画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する診断用画像作成手段と、
    前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する診断支援情報生成手段と、
    前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する診断支援用画像作成手段と、
    同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する識別情報付加手段と、
    前記診断用画像と前記診断支援用画像とを異なる画像記録装置のそれぞれに出力する画像出力手段と、
    を備えたことを特徴とする医用画像処理システム。
  2. 前記複数の画像記録装置は、前記診断支援用画像を出力する画像記録装置と前記診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに記録特性が異なることを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
  3. 前記複数の画像記録装置は、前記診断支援用画像を出力する画像記録装置と前記診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに異なる画質特性の画像を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像処理システム。
  4. 前記複数の画像記録装置は、前記診断支援用画像を出力する画像記録装置と前記診断用画像を出力する画像記録装置とを含み、互いに使用する記録媒体の質が異なることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  5. 前記画像処理装置の画像出力手段は、前記複数の画像記録装置に対応する複数の出力チャンネルを有し、前記診断用画像および前記診断支援用画像を前記複数の出力チャンネルのうちのいずれに画像出力するかを各々独立に選択する出力チャンネル選択手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  6. 前記画像処理装置は、前記複数の画像記録装置に対応する画像記録装置情報を保存する画像記録装置情報保存手段を備え、
    前記画像処理装置の診断用画像作成手段及び診断支援用画像作成手段は、前記画像記録装置情報保存手段に保存されている画像記録装置情報に基づいて前記診断用画像作成及び前記診断支援用画像作成の条件を決定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  7. 医用画像に画像処理を施す画像処理装置と、該画像処理装置から出力された前記医用画像を記録し出力する装置であって、互いに記録特性が異なる複数種類の記録媒体を備えた画像記録装置と、からなる医用画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する診断用画像作成手段と、
    前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する診断支援情報生成手段と、
    前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する診断支援用画像作成手段と、
    同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する識別情報付加手段と、
    前記複数種類の記録媒体の中から前記診断用画像と前記診断支援用画像のそれぞれに対して異なる記録媒体の種類を選定するとともに、前記診断用画像、前記診断支援用画像及び前記選定された記録媒体の種類の情報を前記画像記録装置に出力する画像出力手段と、
    を備えたことを特徴とする医用画像処理システム。
  8. 前記画像処理装置の画像出力手段は、前記複数種類の記録媒体に対応する複数の出力チャンネルを有し、前記診断用画像および前記診断支援用画像を前記複数の出力チャンネルのうちのいずれに画像出力するかを各々独立に選択する出力チャンネル選択手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の医用画像処理システム。
  9. 前記画像処理装置は、前記複数種類の記録媒体に対応する記録媒体情報を保存する記録媒体情報保存手段を備え、
    前記画像処理装置の診断用画像作成手段及び診断支援用画像作成手段は、前記記録媒体保存手段に保存されている記録媒体情報に基づいて、前記診断用画像作成及び前記診断支援用画像作成の条件を決定することを特徴とする請求項7又は8に記載の医用画像処理システム。
  10. 前記画像処理装置は、前記診断用画像および前記診断支援用画像を前記複数の画像記録装置のうちの何れかに出力するか否かを各々独立に選択する出力可否選択手段を備えたことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  11. 前記画像処理装置は、前記診断用画像及び診断支援用画像のうちの一方の画像を前記複数の画像記録装置のうちの何れかに出力したか否かを示す情報を、他方の画像に付加する出力情報付加手段を備えたことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  12. 前記画像処理装置は、
    前記診断支援用画像を記憶する診断支援用画像記憶手段と、
    前記診断支援用画像の出力指示を入力するための出力指示手段を備え、
    前記画像処理装置の画像出力手段は、前記出力指示手段からの入力情報に基づいて、前記診断支援用画像記憶手段から前記診断支援用画像を読み出して前記画像記録装置に出力することを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  13. 前記画像処理装置は、
    前記診断支援情報を保存する診断支援情報保存手段と、
    前記診断支援用画像の出力指示を入力するための出力指示手段を備え、
    前記画像処理装置の診断支援用画像作成手段は、前記出力指示手段からの入力情報に基づいて、前記診断支援情報保存手段から前記診断支援情報を読み出して診断支援用画像を作成し、
    前記画像処理装置の画像出力手段は、前記作成された診断支援用画像を前記画像記録装置に出力することを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  14. 前記画像処理装置の診断用画像作成手段は、前記医用画像を解析することにより画像処理条件を決定し、該決定された画像処理条件を用いて前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより診断用画像を作成し、
    前記画像処理装置の診断支援用画像作成手段は、前記診断用画像作成手段で用いられたのとは異なる画像処理条件を用いて前記医用画像に画像処理を施すとともに、該画像処理を施した画像に前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を付加することにより診断支援用画像を作成することを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  15. 前記画像処理装置の診断支援用画像作成手段は、前記医用画像に対応するシェーマ画像を作成し、このシェーマ画像に、前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を付加することにより診断支援用画像を作成することを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  16. 前記画像処理装置の診断支援情報生成手段は、前記医用画像を解析することにより異常陰影候補を検出し、検出された異常陰影候補に関する診断支援情報を生成することを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  17. 前記診断支援情報生成手段は、前記医用画像を解析することにより画像計測を行い、計測結果に関する該診断支援情報を生成することを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の医用画像処理システム。
  18. 医用画像に画像処理を施す画像処理装置と、該画像処理装置から出力された前記医用画像を記録し出力する複数の画像記録装置からなる医用画像処理システムにおける医用画像処理方法において、
    医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する工程と、
    前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する工程と、
    前記生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する工程と、
    同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する工程と、
    前記診断用画像と前記診断支援用画像とを異なる画像記録装置のそれぞれに出力する工程と、
    を含むことを特徴とする医用画像処理方法。
  19. 医用画像に画像処理を施す画像処理装置と、該画像処理装置から出力された前記医用画像を記録し出力する装置であって、互いに記録特性が異なる複数種類の記録媒体を備えた画像記録装置と、からなる医用画像処理システムにおける医用画像処理方法において、
    前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する工程と、
    前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する工程と、
    前記生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する工程と、
    同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する工程と、
    前記複数種類の記録媒体の中から前記診断用画像と前記診断支援用画像のそれぞれに対して異なる記録媒体の種類を選定するとともに、前記診断用画像、前記診断支援用画像及び前記選定された記録媒体の種類の情報を前記画像記録装置に出力する工程と、
    を含むことを特徴とする医用画像処理方法。
  20. 複数の画像記録装置に接続され、医用画像に画像処理を施して前記画像記録装置に出力する画像処理装置に用いられるコンピュータを、
    前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する診断用画像作成手段、
    前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する診断支援情報生成手段、
    前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する診断支援用画像作成手段、
    同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する識別情報付加手段、
    前記診断用画像と前記診断支援用画像とを異なる画像記録装置のそれぞれに出力する画像出力手段、
    として機能させるためのプログラム。
  21. 互いに記録特性が異なる複数種類の記録媒体を備えた画像記録装置に接続され、医用画像に画像処理を施して前記画像記録装置に出力する画像処理装置に用いられるコンピュータを、
    前記医用画像に少なくとも階調処理を含む画像処理を施すことにより、診断用画像を作成する診断用画像作成手段、
    前記医用画像を解析することにより、該医用画像に関する診断支援情報を生成する診断支援情報生成手段、
    前記診断支援情報生成手段により生成された診断支援情報を用いて診断支援用画像を作成する診断支援用画像作成手段、
    同一の医用画像から作成された前記診断用画像と前記診断支援用画像とを対応づける識別情報を前記作成した画像に付加する識別情報付加手段、
    前記複数種類の記録媒体の中から前記診断用画像と前記診断支援用画像のそれぞれに対して異なる記録媒体の種類を選定するとともに、前記診断用画像、前記診断支援用画像及び前記選定された記録媒体の種類の情報を前記画像記録装置に出力する画像出力手段、
    として機能させるためのプログラム。
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