JP2005185141A - 活魚移送袋 - Google Patents

Abstract

【課題】 ひらめ、かれい等の扁平状活魚類の多量を移送効率よく移送するための活魚移送袋の構成の簡易化とその反覆使用を容易にするための保管、運搬を容易にする。
【解決手段】 断熱性移送容器内に収納する柔軟性の魚類収容袋２内に柔軟性があり、かつ通水孔４を有する仕切片３を水平方向に設けて袋２内を上下複数に区分し各区分部毎に扁平状の活魚投入孔５を形成し、各区分毎に海水と共にひらめ、かれい等の扁平状活魚類を分離密封して収容すると共に搬送後の魚類収容袋２の折畳み収納を容易にして反復使用を容易にする。
【選択図】 図１

Description

本発明は活魚特にひらめ、かれい等の扁平魚類を活きたまま収容して断熱容器内に収納して搬送する活魚移送袋に関する。

最近は高級魚類を生きたまま直接客に提供することが珍重され、ひらめ、かれい等の高級魚類を産地から活魚のまま消費地に移送することが行なわれている。

この移送手段としては、これら扁平活魚を魚類移送袋に収容して酸素を充填して断熱性移送容器に収納し、主として空輸等の手段で迅速短時間に搬送しているのが現状である。

この改善策として本発明は先に断熱性移送容器内に収納できる魚類収容袋内にその内部を多段状に仕切部材を設け、活魚が重なり疲弊損傷しないようにして搬送することを開発した。
特願２００２−１８５８３０号

しかしながらこの魚類移送袋は仕切部材をその都度魚類収納袋内に内装組立てなければならない手間と反復使用する場合の保管及び運搬も面倒である等の問題があるため、本発明はこれを更に改善してこれに使用する活魚移送袋の構成の簡易化と再度使用時の保管及び運搬を容易にしてその使用価値を向上するようにしたものである。

本発明は前記目的を達成するために、柔軟性材質よりなる魚類収容袋内に柔軟性のある水平方向の仕切片を一体的に固着して袋内を上下複数に区分し、各仕切区分部毎に密封可能の扁平状の活魚投入孔を形成すると共に各仕切片に通水孔を穿設したことを特徴とするものであり、前記仕切片には扁平活魚が直接密接しないように支持杆を装着することにより、その運搬移送中の活魚の疲弊損傷を一層効率よく防止することができ、また魚類収容袋の上部には密閉自在の酸素供給孔と注排水孔とを設けることにより、移送中における酸素の補給及び水の交換補給を容易にして更に長時間の運搬を可能にすることができる。

本発明の魚類収容袋は、その内部を柔軟性のある仕切片で水平方向に複数に区分して各仕切区分部に扁平魚類を収容するようにしたので、移送搬送中における上下魚類同士の重合圧迫による疲弊消耗を可及的に防止しながら多量の扁平活魚類の長時間の搬送を可能にしてその品質及び歩留りの向上を図ることができると共に魚類収容袋自体がその柔軟性により縮小及び折畳みできることにより、再度の反復使用及びそのための保管又は運搬が容易であり、更に魚類収容袋の各区分毎に扁平状の活魚投入孔を形成したので、活魚の収容及び取出しも迅速容易にできると共にその密封手段も簡易に行なうことができる。

また本発明において仕切片に着脱自在又は一体に支持杆を装着したときは、扁平活魚類の仕切片への密着を防止すると共に海水及び酸素の流通も促進でき、活魚移送中の活魚の損傷疲弊を一層有効に防止することができる。

更に魚類収容袋に密閉自在の酸素供給孔及び注排水孔を設けたときには、活魚収容時及び搬送中の酸素及び海水の補給操作を迅速容易にでき、扁平活魚類の搬送作業を一層有効かつ効率よく行うことができる。

本発明の実施の態様を図面の実施例について説明すると、直方体状の発泡スチール等の断熱性容器１に収容できるような大きさに形成された塩化ビニール等の柔軟性で折畳可能な魚類収容袋２には、袋２と同一又は異なる材質の柔軟性のある１乃至複数の仕切片３が水平方向に設けられ、収容袋２内を上下複数に区分すると共に前記各仕切片３には通水孔４が穿設され、更に前記仕切片３によって区分された収容袋２には夫々密封可能の扁平状の活魚投入孔５が形成されている。

しかして前記魚類収容袋２を仕切片３で上下複数に区分する手段及び扁平状の活魚投入孔５の形成手段としては、図面の実施例では複数の袋２′・２′の互いの上下面を一体に接着して該接着部によって仕切片３を形成し、該仕切片３に通水孔４を穿設し、各袋２′・２′の一側に扁平状の活魚投入孔５・５を一体的に形成しているが、魚類収容袋２内に同質又は異なる材質の通水孔４を穿設した柔軟性仕切片３水平方向に固着して複数に区分することもできる。

また前記活魚投入孔５に設ける密封手段は、その扁平部に簡易に着脱かつ密着できるクリップ６で行なうものであり、そのクリップ６は図面においては硬質パイプ７とこれに密嵌できる切割溝８′を有する弾力性緊締パイプ８とで構成し、活魚投入孔５の扁平部を硬質パイプ７に巻着し、その外部に緊締パイプ８を切割溝８を利用して着脱自在に嵌着して扁平部を密封する方式が示されている。

また前記魚類収容袋２の上部には夫々密閉自在に逆止弁を有する酸素供給孔９と注排水孔１０とが設けられており、更に前記仕切へ３の上面には接着テープその他の手段で着脱自在に又は仕切片３と一体的に支持杆１１を数条装着することによって収容した活魚が直接仕切片３に密接しないようにすると一層好ましい。

本発明の実施例は上記のように構成されているので、活魚産地において、断熱性容器１内の魚類収容袋２の各区分部に下から所要数の活魚と海水を夫々の活魚投入孔５を介して収納して、その扁平部をクリップ６で密封した後、酸素供給孔９から酸素を充填して断熱容器１を図示されていない断熱性蓋で閉じ、航空機、その他で所要地に搬送するものである。

本発明の斜視図である。 本発明の一部切欠平面図である。 本発明の使用状態の縦断側面図である。 本発明のクリップ部の断面図である。

符号の説明

１ 断熱性容器
２ 魚類収容袋
３ 仕切片
４ 通水孔
５ 活魚投入孔
６ クリップ
７ 硬質パイプ
８ 緊締パイプ
８′ 切割溝
９ 酸素供給孔
１０ 注排水孔
１１ 支持杆

Claims (3)

1. 柔軟性材質よりなる魚類収容袋内に柔軟性のある水平方向の仕切片を一体的に固着して袋内を上下複数に区分し、各仕切区分部毎に密封可能の扁平状の活魚投入孔を形成すると共に各仕切片に通水孔を穿設したことを特徴とする活魚移送袋。
2. 仕切片に支持杆を装着したことを特徴とする請求項１記載の活魚移送袋。
3. 魚類収容袋の上部に密閉自在の酸素供給孔と注排水孔を設けたことを特徴とする請求項１又は２何れか記載の活魚移送袋。

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