JP2005184495A - 動画像符号化装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 符号化制御情報抽出部14が、復号部11によって出力される方式変換前のベースバンド映像から動きベクトル情報を含む所定の符号化制御情報を抽出し、また、映像パラメータ推定部15が、抽出された符号化制御情報から、映像性質を表すパラメータを推定してTV方式変換部12に供給する。また、映像パラメータ抽出部16で、TV方式変換部12から方式変換後のベースバンド映像の映像パラメータ取得に役立つ情報を得、当該情報に基づき、TV方式変換部12から出力される方式変換後のベースバンド映像の映像パラメータを算出し、符号化部13による変換後のベースバンド映像を更に符号化する。
【選択図】 図1
Description
テレビジョン画像を含む動画像は、毎秒一定のフレームレートで静止画像を次々に表示することを基本原理とし、時間的に連続した信号としては与えられていない。例えば、放送テレビジョン方式を見れば、日本では30フレーム/秒のフレームレートが採用され、一方、ヨーロッパ諸国では、25フレーム/秒のフレームレートが採用されている。従って、これらフレームレートが異なるテレビジョン方式を採用する国の間で放送プログラムを交換する場合には、フレームレートの変換、あるいはフィールド数、画素数の変換が必須となる。
従来、上記した一連の処理はそれぞれ独立に実施されており、従って、処理時間はそれぞれの合計分だけ必要となり、非効率である。このため、図3にその一例が示されるように、TV方式変換部32で、圧縮ビットストリーム内に存在する動ベクトルをはじめとする種々の符号化パラメーを利用して動き補正方式変換を行い、また、符号化部33でその後の再符号化を行うことで、高画質で効率的な処理を実現することのできる、符号化ビットストリーム変換装置を提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
映像パラメータ抽出部16は、TV方式変換部12によって出力される映像パラメータ取得に役立つ情報に基づき、同じく出力される方式変換後のベースバンド映像の映像パラメータを算出して符号化部13へ供給する。符号化部13は、符号化制御情報抽出部14、映像パラメータ抽出部16のそれぞれによって出力される符号化制御情報および映像パラメータに基づきTV方式変換部12によって出力される変換後のベースバンド映像を更に符号化する機能を持つ。
以下、図2に示すフローチャートを参照しながら図1に示す本発明の動画像符号化装置の動作について詳細に説明する。
抽出される情報として、例えば、動きベクトル情報の他に、MPEG符号化などで使用されるパラメータとして、ビデオフレーム・フィールドのピクチャタイプ、予測やDCT変換におけるフィールド・フレーム区別、DCT係数のスキャンモード、量子化重み係数(マトリクス)、量子化ステップサイズ、符号化タイプ(イントラ・インターなどの選択)等があり、これに発生情報量等の符号化状態情報が加わる。
TV方式変換部12では、映像パラメータ推定部15から得られる情報を参照しながら、ベースバンドの映像に関してTV方式の変換を行う。また、このときTV方式変換部12は、変換過程においてTV方式変換後の映像に関するパラメータ取得の役立つ情報を映像パラメータ抽出部16に引き渡す(S24)。映像パラメータ抽出部16は、変換後のTV方式における映像パラメータを算出して符号化部13へ供給する(S25)。
このとき、例えば、ピクチャタイプやフィールド区別、量子化重み付け係数、符号化モードなどの部分的継承をはかることによって処理の高速化が可能である。
例えば、符号化制御情報抽出部14から得られたピクチャタイプをそのまま継承する方式、符号化制御情報抽出部14から得られるフレーム・フィールドタイプがフレームモードで映像パラメータ抽出部16から得られる動きベクトルサイズが一定値よりも小さい場合にはフレームモードを、前者がフィールドモードで後者が一致値よりも大きい場合にはフィールドモードを、無条件で選択する方式、符号化制御情報抽出部14から得られた符号化タイプがイントラであり、映像パラメータ抽出部16から得られた動きベクトルが大きい場合には、無条件でイントラ符号化を符号化タイプとして選択する方式、あるいは、符号化制御情報抽出部14から得られた量子化ステップサイズや発生情報量の値から、当該符号化の量子化ステップサイズを決定する方式等が適用可能な具体例である。
また、量子化ステップサイズと発生情報量の関系より、効率的な符号化制御(量子化ステップサイズの選択)が実施できるため、画質劣化を抑制可能である。
具体的に、動きを推定するためには、例えば16×16画素のマクロブロック単位で、入力された画像の動きベクトル(参照画面内の比較対照ブロックとの移動量)を算出する必要があり、この動きベクトルの予測のために、順方向予測、逆方向予測、双方向予測に従ういずれかの予測を行い、それぞれの予測符号化画像(I/P/Bピクチャ)を生成して符号化する。また、動き補償した画像と入力画像との差分を8×8画素のブロックサイズで2次元離散コサイン変換(DCT演算:Discrete Cosine Transform)を行い、ここで得られるDCT変換係数を、視覚を考慮したマトリクステーブル(図示せず)を参照することで量子化処理を行い、更に、スキャンしながら読み出した量子化値をランレングス符号とハフマン符号との組み合わせによる可変長符号化VLC(Variable Length Coding)によって圧縮する。
Claims (3)
- ある方式のテレビジョン信号から成る符号化映像を他のテレビジョン方式の符号化映像に変換する動画像符号化装置であって、
入力される前記符号化映像を復号する復号部と、
前記復号部によって出力される方式変換前のベースバンド映像から所定の符号化制御情報を抽出する符号化制御情報抽出部と、
前記符号化制御情報抽出部によって出力される符号化制御情報から所定の映像性質を表す映像パラメータを推定する映像パラメータ推定部と、
前記映像パラメータ推定部から出力される映像パラメータを参照して前記方式変換前のベースバンド映像を他の方式のベースバンド映像に変換すると共に、その変換過程において前記方式変換後のベースバンド映像の映像パラメータ取得に役立つ情報を映像パラメータ抽出部へ出力するテレビジョン方式変換部と、
前記テレビジョン方式変換部によって出力される前記映像パラメータ取得に役立つ情報に基づき、同じく出力される前記方式変換後のベースバンド映像の映像パラメータを算出する前記映像制御情報抽出部と、
前記符号化制御情報抽出部、前記映像パラメータ抽出部のそれぞれによって出力される符号化制御情報および映像パラメータに基づき前記テレビジョン方式変換部によって出力される変換後のベースバンド映像を更に符号化する符号化部と、
を備えたことを特徴とする動画像符号化装置。 - 前記符号化制御情報抽出部は、
方式変換前のベースバンド映像から、マクロブロック単位での動きベクトル情報を含み、ビデオフレーム・フィールドのビクチャタイプ、予測や離散コサイン変換におけるフレーム・フィールド区別、離散コサイン変換係数のスキャンモード、量子化重み係数、量子化ステップサイズ、符号化タイプの少なくとも一つを符号化制御情報として抽出することを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。 - ある方式のテレビジョン信号から成る符号化映像を他のテレビジョン方式の符号化映像に変換する動画像符号化装置に用いられる符号化方法であって、
入力される前記符号化映像を復号するステップと、
前記方式変換前のベースバンド映像から所定の符号化制御情報を抽出するステップと、
前記符号化制御情報から所定の映像性質を表す映像パラメータを推定するステップと、
前記映像パラメータを参照して前記方式変換前のベースバンド映像を他の方式のベースバンド映像に変換すると共に、その変換過程において前記方式変換後のベースバンド映像の映像パラメータ取得に役立つ情報を出力するステップと、
前記映像パラメータ取得に役立つ情報に基づき、同じく出力される前記方式変換後のベースバンド映像の映像パラメータを算出するステッフと、
前記符号化制御情報および映像パラメータに基づき前記変換後のベースバンド映像を更に符号化するステップと、
を含むことを特徴とする動画像符号化方法。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007104231A (ja) * | 2005-10-04 | 2007-04-19 | Hitachi Ltd | トランスコーダ、記録装置及びトランスコード方法 |
JP2007300542A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Sony Corp | コンテンツ処理装置および方法、プログラム並びに記録媒体 |
JP2009545918A (ja) * | 2006-07-31 | 2009-12-24 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | ビデオ符号化 |
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2003
- 2003-12-19 JP JP2003422757A patent/JP2005184495A/ja active Pending
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