JP2005184273A - 高出力増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来のEER形高出力増幅器において存在する出力電力を変化させたときに低出力側に動作限界を解消する。
【解決手段】
本発明の高出力増幅器は、入力変換部110、電源電圧制御部120、増幅部30から構成され、入力変換部110は増幅部30への入力信号aを変換するとともに電源電圧制御部120を介して増幅部30の電源電圧Vsを変化させる。入力変換部110では入力電力に対ししきい値を設定し、入力電力がしきい値より大きいときには一定振幅の位相振幅信号を増幅部30に入力するとともに増幅部30の電源電圧Vsを入力信号aの包絡線信号cで変化させる。入力電力がしきい値より小さいときには入力信号aを増幅部30に入力し増幅部30の電源電圧Vsは一定とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高出力増幅器に関し、特に高効率で低歪の増幅を行う高出力増幅器に関する。
近年の携帯電話の普及とそれに伴う高機能化により高周波回路の低消費電力要求が強まっており、特に高出力増幅器は高周波回路中で最も消費電力が大きいため、その低消費電力化に直結する高効率化要求は高いものがある。この際、信号の劣化を抑えるため低歪動作が同時に求められる。このような高効率で低歪の高出力増幅器を実現する回路として1952年にカーン(Kahn)により提案されたEER方式(Envelope Elimination and Restoration)が注目されている。
このEER方式は、図10に示すように、あらかじめ入力信号a(変調信号)の振幅変調成分と位相変調成分を分離し、等振幅の位相変調成分のみを高効率増幅器6で増幅することで振幅変動に起因したAM−AM歪、AM−PM歪の発生をなくし、高効率増幅器6の電源電圧Vsを振幅変調成分に応じて変化させることで元の入力信号を増幅した低歪の出力信号を得る回路である。ここで使用する高効率増幅器6にはE級、F級等振幅変動に起因する歪が大きく従来の回路では使用できない高効率増幅器を使用することができるため、低歪かつ高効率の高出力増幅器を実現できる。
図10にEER形高出力増幅器の構成と、図11に各ブロックの波形を示す。図11(a)に示すような入力信号a(変調信号)をリミッタ1、包絡線検出検波部2に入力し、リミッタ1で位相変調成分信号bを抽出し、包絡線検出検波部2で入力信号aの振幅変調成分に相当する包絡線信号cをそれぞれ抽出する。位相変調成分信号bは図11(b)、包絡線信号cは図11(c)に示すような波形となる。この抽出された包絡線信号cは振幅−パルス変換部3、スイッチ4、ローパスフィルタ5から構成される電源電圧制御部7によって包絡線信号cに応じた電圧Vsに変換される。一方、上記抽出された一定振幅の位相変調成分信号bは高効率増幅器6に入力され高効率で増幅される。この高効率増幅器6の電源電圧を電源電圧制御部7から出力される電圧Vsとすることで、高効率増幅器6は入力信号aを電源電圧Vsに対応して振幅が変化するように増幅し、結局、振幅変調成分も再生されて、高効率増幅器6の出力信号dは図11(d)に示す波形となる。
ここで振幅−パルス変換部3は、電流消費なしで電源電圧Vsを変化させるのに必要な回路である。この実現方法として、従来から提案されてきた振幅に応じてパルス幅を変化させるPWM方式(Pulse Width Modulation)に替えて、より集積回路の使用に適したデルタ変調を用いる回路が特開平10−256843号公報に開示されている。この回路では振幅に応じて発生するパルスの数を変化させている。
また、高効率増幅器6の出力振幅を検知して振幅−パルス変換部にフィードバックすることで再生した振幅変調成分の誤差を低減する方法が特開平10−256843号公報、特公平07−101821号公報に開示されている。
特公平07−101821号公報 特開平10−256843号公報 L. R. カーン(L. R. Kahn)著, プロシーディング オブ アイアールイー(Proc. IRE)40巻pp.803−806、1952年5月
しかしながら、この特許文献1、特許文献2、非特許文献1に開示された高出力増幅器には次のような共通の問題がある。
この問題点は、出力電力を変化させたときに低出力側に動作限界が存在することである。この原因は、高効率増幅器6に使用しているデバイスの電流電圧特性の肩特性に起因する。その理由は、高効率増幅器6の負荷線の電圧軸切片がニー電圧Vkに達すると電流の急激な減少のため利得が急激に低下するためである。
図10の電源電圧制御部7はスイッチング電源を構成しているが、図12にこの電源電圧制御部7の消費電力を考慮した場合の従来のEER形高出力増幅器の効率の出力電力依存性を示す。高効率増幅器6に用いるトランジスタが、図13に示すような電流電圧特性に肩を持たない場合には、図12の「理想トランジスタ使用時の効率」として点線で示したように、低出力まで増幅器は動作する。このとき出力電力の低下に伴い効率も低下するがこれは電源電圧制御部7が一定の電力を消費するためであり、この電力消費がなければ低出力でも一定の効率が得られる。
しかしながら、高効率増幅器6に図14に示す現実のトランジスタを用いた場合には出力の低下に伴って減少する電源電圧Vsがトランジスタのニー電圧Vkに達した近傍で効率が急激に低下し、図12の「現実トランジスタ使用時の効率」として実線で示したように、低出力領域では「理想トランジスタ使用時の効率」から低下した低効率の特性になり増幅器として動作しなくなってしまう。また、この出力電力の下限のために、瞬時的に出力電力が0近傍にまで低下するような変調信号が入力された場合に歪を生ずるという問題を解決する課題もある。
本発明の目的は、従来のEER形高出力増幅器が持つ低出力側の動作限界を解消し、広い出力範囲で動作可能な低歪かつ高効率の高出力増幅器を提供することにある。
請求項1記載の本発明の要旨は、入力された変調信号が所定値Vlim以下のとき前記変調信号を電源電圧一定の線形動作で増幅し、入力された変調信号が所定値Vlimを超えるとき電源電圧を前記変調信号の包絡線成分に応じて変化させながら前記所定値Vlimでリミットされた前記変調信号をEER動作で増幅する増幅器を備えたことを特徴とする高出力増幅器に存する。
また、請求項2記載の本発明の要旨は、前記所定値Vlimは前記増幅器の電源電圧がニー電圧近傍になるように設定したことを特徴とする請求項1記載の高出力増幅器に存する。
また、請求項3記載の本発明の要旨は、前記増幅器をE級増幅器としたことを特徴とする請求項1または2記載の高出力増幅器に存する。
また、請求項4記載の本発明の要旨は、前記包絡線成分を前記所定値Vlimから前記所定値Vlim−20%の範囲のしきい値Vonで検波して生成することを特徴とする請求項1乃至3記載の高出力増幅器に存する。
また、請求項5記載の本発明の要旨は、しきい値がVon0の検波器と設定電圧が(Vlim−Von0)〜(Vlim−Von0)−0.2Vlimの電圧設定器を備え、前記電圧設定器の設定電圧に基づき前記しきい値VonをVlim−20%の範囲にしたことを特徴とする請求項1乃至4記載の高出力増幅器に存する。
また、請求項6記載の本発明の要旨は、入力された変調信号から位相変調成分を抽出し、抽出した前記位相変調成分が前記所定値以下のとき入力された前記変調信号をそのまま出力し、前記位相変調成分が所定の電圧を超えるとき入力された前記変調信号を前記所定値でリミットして出力する位相変調成分検出手段と、
入力された変調信号から振幅変調成分を抽出し、抽出した前記振幅変調成分が前記所定値以下のとき入力された一定の電圧を生成し、前記振幅変調成分が前記所定値を超えるとき入力された前記変調信号の包絡線成分に応じた信号を生成する振幅変調成分検出手段を備えた入力変換手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5記載の高出力増幅器存する。
また、請求項7記載の本発明の要旨は、前記振幅変調成分検出手段の信号を受け前記増幅器の電源電圧を生成する電源電圧制御部を備え、前記電源電圧制御部は前記振幅変調成分検出手段の信号をパルス幅変調又はパルス数変調のいずれかにより変調してパルス列を出力し、該パルス列によりスイッチをON/OFF制御して前記電源電圧を生成することを特徴とする請求項6記載の高出力増幅器する。
また、請求項8記載の本発明の要旨は、一定パルスを発生するパルス発生器を備え、入力された変調信号が前記所定値Vlim以下のとき前記パルス発生器のパルスを選択し、入力された変調信号が前記所定値Vlimを超えるとき前記振幅変調成分検出手段からの信号をパルス幅変調又はパルス数変調したパルスを選択する選択手段を備え、前記選択手段で選択されたパルスによりスイッチをON/OFF制御して前記電源電圧を生成することを特徴とする請求項7記載の高出力増幅器に存する。
また、請求項9記載の本発明の要旨は、前記入力変換手段はデジタルシグナルプロセッサDSPとして構成されたことを特徴とする請求項6記載の高出力増幅器に存する。
また、請求項10記載の本発明の要旨は、前記デジタルシグナルプロセッサDSPの前記位相変調成分検出手段および振幅変調成分検出手段からパルス列を出力し、該パルス列を受けてアナログ信号に変換するDAコンバータを備えたことを特徴とする請求項9記載の高出力増幅器に存する。
また、請求項11記載の本発明の要旨は、入力された変調信号から位相変調成分を抽出し、抽出した前記位相変調成分が所定の電圧以下のとき入力された前記変調信号をそのまま増幅部へ出力し、前記位相変調成分が前記所定の電圧を超えるとき入力された前記変調信号を前記所定の電圧でリミットして前記増幅部へ出力する位相変調成分抽出手段と、入力された変調信号から振幅変調成分を抽出し、抽出した前記振幅変調成分が前記所定の電圧以下のとき入力された一定の電圧を生成し、前記振幅変調成分が前記所定の電圧を超えるとき入力された前記変調信号の包絡線成分に応じた電圧を生成する振幅変調成分抽出手段と、前記振幅変調成分抽出手段の電圧を電源電圧とし、前記位相変調成分抽出手段からの信号を増幅する前記増幅部を備えたことを特徴とする高出力増幅器に存する。
また、請求項12記載の本発明の要旨は、入力変換部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、前記入力変換部は前記増幅部への入力信号を変換するとともに前記電源電圧制御部を介して前記増幅部の電源電圧を変化させるよう接続され、前記入力変換部は入力電力に対ししきい値を有し、入力電力が前記しきい値より大きいときには一定振幅の位相振幅信号を前記増幅部に入力するとともに前記増幅部の電源電圧を入力信号の包絡線信号で変化させ、入力電力が前記しきい値より小さいときには入力信号を前記増幅部に入力し前記増幅部の電源電圧を一定とすることを特徴とする高出力増幅器に存する。
また、請求項13記載の本発明の要旨は、入力変換部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、前記入力変換部は前記増幅部への入力信号を変換するとともに前記電源電圧制御部を介して前記増幅部の電源電圧を変化させるよう接続され、前記入力変換部は、リミッタ、包絡線検出検波部から構成され、前記リミッタの出力を前記増幅部に入力し、前記包絡線検出検波部はしきい値を超える入力電力のときのみ包絡線成分を前記電源電圧制御部に入力するよう接続され、前記入力変換部中において、前記包絡線検出検波部の前記しきい値を前記リミッタの前記しきい値から前記しきい値−20%の範囲とすることを特徴とする高出力増幅器に存する。
また、請求項14記載の本発明の要旨は、データ発生部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、前記データ発生部はしきい値を持ち、前記しきい値以下の電圧信号を発生するときには、前記増幅部へ変調信号を入力し前記電源電圧制御部を介して前記増幅部の電圧を一定に保ち、前記しきい値を超える電圧信号を発生する場合には、包絡線成分を前記電源電圧制御部に出力し、前記増幅部には一定振幅の位相変調成分のみを出力することを特徴とする高出力増幅器に存する。
また、請求項15記載の本発明の要旨は、入力変換部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、前記入力変換部はリミッタを含み、第1しきい値を超える入力信号では一定振幅の信号を前記増幅部へ入力するよう動作するとともに前記電源電圧制御部を介して前記増幅部の電源電圧を変化するよう接続され、前記電源電圧制御部はパルス幅変調回路またはパルス数変調回路と、一定パルス出力回路、ローパスフィルタを含み、入力電力が第2しきい値以下のときは前記一定パルス出力回路を前記ローパスフィルタに接続し、入力電力が前記第2しきい値を超えるときには前記パルス幅変調回路またはパルス数変調回路を前記ローパスフィルタに接続し、前記電源電圧制御部の前記第2のしきい値は前記入力変換部の前記第1しきい値以下で前記第1しきい値−20%の範囲とすることを特徴とする高出力増幅器に存する。
第1の効果は、低出力時に増幅部を線形動作とすることで低出力側の動作限界を解消し広い出力範囲での低歪かつ高効率動作を実現したEER形高出力増幅器を提供することができる。
第2の効果は、低出力時の線形動作時において電源電圧をニー電圧近傍に設定することで従来のA級、AB級等の線形動作高出力増幅器より高効率な動作を実現した高出力増幅器を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態として高出力増幅器のブロック図が示されている。
本実施の形態は、入力変換部110、電源電圧制御部120、増幅部30から構成されている。入力変換部110は、しきい値Vlimで振幅制限するリミッタ11と、しきい値Vonで検波を行う包絡線検出検波部12と、包絡線検出検波部12にバイアスを与える一定電圧発生部13とを備えている。電源電圧制御部120は振幅―パルス変換部21、スイッチ22、ローパスフィルタ23から構成され、増幅部30は高効率の増幅器である。
しきい値がVonと異なるVon0の検波器を用いた入力変換部110において、一定電圧発生部13は、(Vlim−Von0)〜(Vlim−Von0−0.2Vlim)の範囲の電圧を発生させることで、包絡線検出検波部12のしきい値をシフトさせしきい値Vonをリミッタ11のしきい値Vlimからしきい値Vlim−20%の範囲に設定している。この範囲設定の理由は、包絡線検出検波部12のしきい値電圧Vonをリミッタのしきい値Vlim以下とすることは振幅変調成分の消失を防ぐためであり、しきい値Vlim−20%は高出力増幅器の出力信号のEVM(エラーベクトル強度、Error Vector Magnitude)を無線通信に使用可能な20%以下とするのに必要な条件である。
電源電圧制御部120の振幅−パルス変換部21は包絡線信号c(入力信号aの振幅変調成分)をその振幅に応じたパルス列に変換する回路であり、振幅に応じてパルス幅を変調する、あるいは、振幅に応じてパルス数を変調する、のいずれかの機能を持つ。スイッチ22は、振幅−パルス変換部21の出力パルス列に応じて電源Vccからの電流をON/OFFする機能を持ち、バイポーラトランジスタあるいはFETが使用できるが、ON時の抵抗を低くする必要からFETの使用が望ましい。ローパスフィルタ23はパルスの周波数成分を除去するものであり、遮断周波数は包絡線信号cの周波数以上で変調パルス列の周波数以下に設定する。
増幅部30を構成する増幅回路は、AM−AM歪、AM−PM歪の発生を考慮する必要がなく高効率の増幅器が望ましい。A級、AB級、B級、C級、D級、E級、F級などが使用可能であるが、理論上100%の高効率の観点からE級の使用が望ましい。また使用するデバイスはバイポーラトランジスタ、FETを問わないがニー電圧Vkの低い化合物FETの使用が望ましい。この理由は低電圧動作が可能なためより高効率動作が可能となるからである。
この回路は次のように動作する。入力変換部110において、入力信号a(図11(a)参照)の電圧振幅がしきい値Vlim以下のとき、リミッタ11は振幅制限を行わず入力信号aをそのまま増幅部30に伝達する。包絡線検出検波部12は検波動作を行わず一定電圧を電源電圧制御部120に出力する。一方、入力信号aの電圧振幅がリミッタ11のしきい値Vlimを超えるとき、リミッタ11は振幅制限を行い一定振幅の位相変調成分信号b(図11(b)参照)を増幅部30に出力する。包絡線検出検波部12は検波動作を行い振幅変調成分に該当する包絡線信号c(図11(c)参照)を電源電圧制御部120に出力する。電源電圧制御部120は、入力変換部110からの包絡線信号cを一旦パルス列に変換し、スイッチ22をON/OFFすることで、ローパスフィルタ23を通過した後の電源電圧Vsが入力変換部からの包絡線信号cと一定の関係になるようにする。この一定の関係とは増幅部30での増幅後の出力信号dの包絡線成分と、包絡線検出検波部12から出力される包絡線信号cが比例関係になることである。
以上の動作によって、入力信号aがリミッタ11のしきい値Vlim以下のときには、入力信号aそのものが増幅部30に入力され、リミッタ11のしきい値Vlimを超えるときには、一定振幅の位相変調成分信号bが増幅部30に入力される。また増幅部30の電源電圧は、入力がリミッタ11のしきい値Vlim以下のときには一定電圧となり、しきい値Vlimを超えるときには入力の振幅変調成分に相当する包絡線信号cで変化する電圧となる。つまり図7に示したような入力信号aの入力電力に対するリミッタ11の出力振幅(増幅部30の入力振幅)と、増幅部30の電源電圧Vsの振幅の入力電力依存性となる。したがって図8に示すように増幅部30の動作は入力信号aの入力電力が或るしきい値以下のときは線形増幅動作となり、しきい値を超えるときはAM−AM歪、AM−PM歪を発生させない一定振幅の増幅を行いながら、電源電圧Vsで包絡線信号cを付加するEER動作となる。
この構成では、EER形高出力増幅器において、トランジスタの電源電圧Vsがニー電圧Vk近傍かそれよりやや大きい値になるように上記リミッタ11のしきい値Vlimを設定すれば、低出力側の動作限界の原因となるトランジスタのニー電圧近傍以下の電源電圧Vsになる入力のときには増幅部30を線形動作とすることができるため、従来のEER形高出力増幅器の課題であった低出力側動作限界を解消でき、広い範囲の入力電力に対し低歪で高効率の高出力増幅動作を行える。また線形動作時の電源電圧を低く設定できるため従来のA級もしくはAB級高出力増幅器より高効率動作となる。
以上は、本発明の高出力増幅器を平均入力電力が変化するような応用に適用した例であるが、図9に示すように入力の瞬時電力の包絡線が0近傍まで小さくなる場合には、設定したしきい値以下になったとき(領域A)は線形動作、しきい値を超えるとき(領域B)はEER動作をすることで低歪な高出力増幅を行える。
図9において、図9(a)は入力信号aの波形を示している。図9(b)は振幅−パルス変換部21の入力信号(包絡線信号c)を示している。図9(c−1)はリミッタ11のリミット波形を示し、しきい値Vlimで波高値がリミットされている。この図9(c−1)は入力信号aをリミッタ11でリミットした波形をそのまま表現したものであるが、実際のものでは、リミッタ11は高調波成分に対しフィルタ効果を有しており、図9(c−2)に示すように高調波成分が除かれて入力信号aの位相変調成分信号bになる。図9(c−2)に示した位相変調成分信号bが増幅部30に入力され、一方増幅部30の電源電圧が図9(b)に応じた電源電圧Vsで変化することにより、増幅部30の出力として図9(d)に示したように入力信号aを増幅した出力信号dが得られる。
本実施の形態によれば、EER形高出力増幅器において、トランジスタの電源電圧Vsがニー電圧Vk近傍かそれよりやや大きい値になるように上記リミッタ11のしきい値Vlimを設定すれば、低出力側の動作限界の原因となるトランジスタのニー電圧近傍以下の電源電圧Vsになる入力のときには増幅部30を線形動作とすることができるため、従来のEER形高出力増幅器の課題であった低出力側動作限界を解消でき、広い範囲の入力電力に対し低歪で高効率の高出力増幅動作を行え、また、線形動作時の電源電圧を低く設定できるため従来のA級もしくはAB級高出力増幅器より高効率動作となる効果がある。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図2を参照すると、本発明の第2の実施の形態として高出力増幅器のブロック図が示されている。
本実施の形態は、入力変換部111、電源電圧制御部120、増幅部30から構成される。入力変換部111は、リミッタ11と、包絡線検出検波部14と、一定電圧発生部13と、比較選択回路15とを備えている。また、電源電圧制御部120は、振幅―パルス変換部21と、スイッチ22と、ローパスフィルタ23を備えている。また、増幅部30は高効率の増幅器である。
入力変換部111において、比較選択回路15はe側の包絡線信号cとf側の一定電圧発生部13の電圧を比較し値が大きい電圧をg側に出力する。したがって一定電圧発生部13の電圧で規定されるしきい値Vonを超えるときには包絡線検出検波部14で検出された包絡線信号cが出力され、しきい値Von以下のときにはf側の一定電圧発生部13の電圧が出力される。このしきい値Vonは、上記第1の実施の形態の包絡線検出回路12のしきい値と同様に、しきい値がVonと異なるVon0である検波器に対し一定電圧発生部13によって(Vlim−Von0)〜(Vlim−Von0−0.2Vlim)の範囲の電圧を与え、しきい値をシフトすることで、リミッタ11のしきい値Vlimからしきい値Vlim−20%の範囲に設定している。この範囲設定の理由は、包絡線検出検波部14のしきい値電圧Vonをリミッタ11のしきい値Vlim以下とすることは振幅変調成分の消失を防ぐためであり、しきい値Vlim−20%は高出力増幅器の出力信号のEVM(エラーベクトル強度、Error Vector Magnitude)を無線通信に使用可能な20%以下とするのに必要な条件である。
電源電圧制御部120の振幅−パルス変換部21は、比較選択回路15の出力信号振幅に応じたパルス列に変換する回路であり、比較選択回路15の出力信号の振幅に応じてパルス幅を変調する、あるいは、振幅に応じてパルス数を変調する、のいずれかの機能を持つ。電源電圧制御部120の各部の動作は実施の形態1で説明したとおりなのでここでは説明を省略する。また、増幅部30についても実施の形態1で説明したとおりなのでここでは説明を省略する。
さらに図2の回路の動作について説明を続ける。入力変換部111では、入力信号aの電圧振幅がリミッタ11のしきい値Vlim以下のとき、リミッタ11は振幅制限を行わず入力信号aをそのまま増幅部30に入力し、また比較選択回路15によってf側の一定電圧発生部13の電圧を電源電圧制御部120に出力する。一方、入力信号aの電圧振幅がしきい値Vlimを超えるとき、リミッタ11は振幅制限を行い一定振幅の位相変調成分信号bを増幅部30に出力し、また、比較選択回路15によって包絡線検出検波部14からの包絡線信号cが選択されてg側に出力され電源電圧制御部120に入力される。電源電圧制御部120は、入力変換部111の比較選択回路15からの信号を一旦パルス列に変換し、スイッチ22をON/OFFすることでローパスフィルタ23を通過した後の電源電圧Vsが入力変換部111からの信号と一定の関係を持たせる。この一定の関係とは増幅部30での増幅後の出力信号dの包絡線成分と、包絡線検出検波部14から出力される包絡線信号cが比例関係になることである。
以上の動作によって、増幅部30に入力される信号は、入力信号aがしきい値Vlim以下のときには入力信号aそのものとなり、しきい値Vlimを超えるときには一定振幅の位相変調成分信号bとなる。また増幅部30の電源電圧Vsは、入力信号aがしきい値Vlim以下のときには一定電圧となり、しきい値Vlimを超えるときには包絡線信号cで変化された電圧となる。つまり増幅部30は図7に示したようなリミッタの出力振幅と電源電圧Vsの入力電力依存性となる。したがって図8に示すように増幅部30の動作は入力信号aの入力電力がしきい値以下のときは線形増幅動作となり、しきい値を超えるときはAM−AM歪、AM−PM歪を発生させない一定振幅の増幅を行いながら、電源電圧で振幅変調成分を付加するEER動作となる。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、EER形高出力増幅器において、上記リミッタ11のしきい値Vlimをトランジスタの電源電圧Vsがニー電圧Vk近傍かそれよりやや大きい値になるように設定することにより、低出力側動作限界を解消でき、広い範囲の入力電力に対し低歪で高効率の高出力増幅動作となり、従来のA級もしくはAB級高出力増幅器より高効率動作となる。また、本実施の形態でも、図9に示す入力信号aに対し第1の実施の形態と同様に低歪な高出力増幅を行える。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、比較選択回路15をリミッタ11のしきい値Vlimで切り替えるので、一定電圧発生部13の電圧に影響されることなく、リミッタ11のしきい値Vlimでより確実に切り替えることが出来る効果がある。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図3を参照すると、本発明の第3の実施の形態として高出力増幅器のブロック図が示されている。本実施の形態は、上記第2の実施の形態中の比較選択回路15を切替スイッチ16で構成したより具体的な実施の形態の一例である。その他は第2の実施の形態と同様なので説明は省略する。
本実施の形態によれば、実施の形態2の比較選択回路15を切替スイッチ16で簡単に構成出来る効果がある。
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図4を参照すると、本発明の第4の実施の形態として高出力増幅器のブロック図が示されている。
本発明は、デジタル・シグナル・プロセッサDSP113、デジタル・アナログ・コンバータDAC40、電源電圧制御部121、増幅部30から構成される。電源電圧制御部121はレベル変換回路24、スイッチ22、ローパスフィルタ23を備えている。また、増幅部30は高効率の増幅器である。
DSP113は入力信号として、例えば第1の実施の形態の入力信号aに対応するデジタル信号として信号jを入力する。そして所望の出力が或るしきい値より小さいときには、レベル変換回路24に対し一定パルス列iを出力し、DAC40に対し変換後の信号が入力信号jそのものとなるディジタル信号hを出力する。一方、上記或るしきい値電圧より大きいときには、レベル変換回路24に対して入力信号jの包絡線成分のパルス幅変調波形、またはデルタ変調波形を出力し、DAC40には変換後に入力信号jの位相変調成分信号bが得られるようなディジタル信号hを出力する。ここでパルス幅変調波形とは振幅に応じてパルス幅を変調した波形であり、デルタ変調波形とは振幅に応じてパルス数を変調した波形である。いずれの波形でもパルス列に応じて電源Vccからの電流をON/OFFする機能を持つスイッチ22を通過し、ローパスフィルタ23はパルスの周波数成分を除去すると元の入力信号jの包絡線成分が電源電圧Vsとして再生される。ここで使用されるスイッチ22にはバイポーラトランジスタあるいはFETが使用できるが、ON時の抵抗を低くする必要からFETの使用が望ましい。ローパスフィルタ23の遮断周波数は包絡線成分の周波数以上で、パルスの周波数以下に設定する。
この回路は次のように動作する。DSP113では、入力信号jの電圧振幅がしきい値Vlim以下のとき、DAC40を介して入力信号jそのものに対応する信号を増幅部30に入力し、またDSP113からの一定パルス列iによって電源電圧制御部121は一定電圧の電源電圧Vsを出力する。一方、入力信号jの電圧振幅がしきい値Vlimを超えるとき、DAC40にはDSP113からしきい値Vlimで振幅がリミットされた信号に相当するディジタル信号hが入力され、DAC40はこれを変換して一定振幅の位相変調成分信号bを増幅部30に入力し、電源電圧制御部121は変調信号の包絡線成分に依存した電圧Vsを出力する。この依存関係は増幅部30での増幅後の出力信号dの包絡線成分が入力信号jの包絡線成分と比例関係になることである。
以上の動作によって、増幅部30に入力される位相変調成分信号bは、DSP113への入力信号jがしきい値Vlim以下のときには入力信号jそのものに対応する信号となり、しきい値Vlimを超えるときには一定振幅の位相変調成分信号bとなる。また増幅部30の電源電圧Vsは、入力信号jがしきい値Vlim以下のときには一定電圧が、しきい値Vlimを超えるときには入力の振幅変調成分に相当する包絡線成分で変化された電圧となる。
このように、増幅部30に入力される信号は上記第1〜3の実施の形態と同じになり、動作も同じになるので、ここでの増幅部30についての動作の説明は省略する。
本実施の形態でも、図9に示す入力信号に対し第1の実施の形態と同様に低歪な高出力増幅を行える。
本実施の形態によれば、デジタル構成のDSP113やDAC40を用いて構成したので、低歪な高出力増幅を行えるとともに、更にIC化が容易になり、より小型化できる効果がある。
次に、本発明の第5の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図5を参照すると、本発明の第5の実施の形態として高出力増幅器のブロック図が示されている。本実施の形態は、上記第4の実施の形態においてDSP113から電源電圧制御部121への出力信号iをデジタル・アナログ・コンバータDAC41で一旦アナログ化し、電源電圧制御部120の振幅−パルス変換部21で再度パルス幅変調またはパルス数変調を行う形態である。
したがって、電源電圧制御部として第1〜第3と同じ電源電圧制御部120を使うことができる。その他の動作は先の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
また、第4の実施の形態と同様、デジタル構成のDSP113やDAC40を用いて構成したので、IC化が容易になり、より小型化できる効果がある。
次に、本発明の第6の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図6を参照すると、本発明の第6の実施の形態として高出力増幅器のブロック図が示されている。本発明は、入力変換部114と、電源電圧制御部122と、増幅部30から構成されている。入力変換部114はリミッタ11と包絡線検出検波部12を備えている。また、電源電圧制御部122は振幅―パルス変換部21と、スイッチ22と、ローパスフィルタ23と、一定パルスを発生するパルス発生回路25と、切替スイッチ26を備えている。また、増幅部30は高効率の増幅器である。
電源電圧制御部122において、切替スイッチ26は入力変換部114からの包絡線信号cの入力電力があるしきい値を超えるときには振幅−パルス変換部21に接続され、しきい値以下のときには一定パルスを発生するパルス発生回路25に接続される。このしきい値はリミッタ11のしきい値以下からしきい値−20%の範囲に設定している。この範囲設定の理由は、包絡線検出検波部のしきい値電圧をリミッタのしきい値以下とすることは振幅変調成分の消失を防ぐためであり、しきい値−20%は高出力増幅器の出力信号のEVM(エラーベクトル強度、Error Vector Magnitude)を無線通信に使用可能な20%以下とするのに必要な条件である。
電源電圧制御部122の振幅−パルス変換部21は包絡線信号cをその振幅に応じたパルス列に変換する回路であり、振幅に応じてパルス幅を変調する、あるいは、振幅に応じてパルス数を変調する、のいずれかの機能を持つ。スイッチ22は、パルス列に応じて電源Vccからの電流をON/OFFする機能を持ち、バイポーラトランジスタあるいはFETが使用できるが、ON時の抵抗を低くする必要からFETの使用が望ましい。ローパスフィルタ23はパルスの周波数成分を除去するものであり遮断周波数は包絡線の周波数以上でパルスの周波数以下に設定する。
この回路は次のように動作する。
入力変換部114は、入力信号aの電圧振幅がリミッタ11のしきい値Vlim以下のとき、リミッタ11は振幅制限を行わず入力信号aをそのまま増幅部30に入力する。このとき、電源電圧制御部122では切替スイッチ26がパルス発生回路25側に切替えられ、パルス発生回路25からの一定パルスが切替スイッチ26、スイッチ22を通してローパスフィルタ23に出力される。このとき電源電圧制御部122の出力はパルスの周波数成分がローパスフィルタ23で除去されて一定の電源電圧Vsとして出力される。一方、入力信号aの電圧振幅がリミッタ11のしきい値Vlimを超えるとき、リミッタ11は振幅制限を行い一定振幅の位相変調成分信号bを増幅部30に伝達する。このとき切替スイッチ26は電圧−パルス変換部21に接続されるので、包絡線信号cに応じたパルス列がスイッチ22を通してローパスフィルタ23に出力される。ここでは入力変換部114からの包絡線信号cを一旦パルス列に変換し、スイッチ22をON/OFFすることでローパスフィルタ23を通過した後の電源電圧Vsが入力変換部からの信号と一定の関係を持つ。この一定の関係とは、増幅部30の出力信号dの包絡線成分と、包絡線検出検波部12から出力される包絡線信号cが比例関係になることである。
このように、増幅部30に入力される信号は上記第1〜5の実施の形態と同じになり、動作も同じになるので、ここでの増幅部30についての動作の説明は省略する。
本実施の形態でも、図9に示す入力信号に対し第1の実施の形態と同様に低歪な高出力増幅を行える。
本実施の形態によれば、パルス発生回路25からの一定パルスを切替スイッチ26で切り替える構成としているので、一定電圧発生部13が不要となり、パルス発生回路25からのデジタル的に管理できるより正確な一定パルスを用いることが出来、切り替えのしきい値をより正確に管理できる効果がある。
以上、説明した本発明の実施の形態による高出力増幅器は、入力信号aまたはjがリミッタ11のしきい値Vlimを超えるとき増幅部30に一定振幅の位相変調成分信号bが入力され、また増幅部30の電源電圧Vsが振幅変調成分に等しい包絡線信号cで変化し、従来のEER形高出力増幅器と同じ動作により低歪かつ高効率の増幅を行う。一方、しきい値Vlim以下のときには増幅部30の電源電圧Vsは変化せず、振幅と位相の両方が変化する入力信号aまたはjそのものに対応する変調信号が増幅部に入力され線形の増幅動作を行う。このときにはしきい値Vlimを適切な値に設定しておけば増幅部30のトランジスタのコレクタ(FETのときにはドレイン)のバイアス電圧をニー電圧Vk以上に保持できるため従来のEER形高出力増幅器に存在した低電力側の動作限界を解消できる。
また、入力変換部110、111、112、114のリミッタ11はしきい値Vlimを超える入力に対し一定振幅の位相変調信号を増幅部30に出力し、しきい値Vlim以下の入力に対しては振幅変調成分を保持したまま増幅部30に信号を出力する。また入力変換部110、111、112、114の包絡線検出検波部12あるいは14は、リミッタ11のしきい値Vlimを超える信号に対しては電源電圧制御部に包絡線信号cを出力することで増幅部30の電源電圧Vsを変化させ、しきい値Vlim以下の入力信号に対しては一定電圧を出力することで増幅部の電源電圧Vsを一定に保つ。包絡線検出検波部12、14のしきい値Vonの値をリミッタ11のしきい値Vlim以下とすることは振幅変調成分の消失を防ぐためであり、しきい値Vlim−20%は高出力増幅器の出力信号のEVM(エラーベクトル強度、Error Vector Magnitude)を無線通信に使用可能な20%以下とするのに必要な条件である。
また、本発明の実施の形態による高出力増幅器は、データ発生部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、そしてデータ発生部は入力変換部あるいはDSPなどで構成され、しきい値を持ち、しきい値以下の電圧の信号を発生するときには、増幅部へ変調信号を入力し電源電圧制御部を介して増幅部の電圧を一定に保つ。しきい値以下の電圧の信号を発生する場合には、包絡線成分を電源電圧制御部に入力し、増幅部には一定振幅の位相変調成分のみを入力する。
本発明の実施の形態による高出力増幅器によれば、低出力時に増幅部を線形動作とすることで低出力側の動作限界を解消し広い出力範囲での低歪かつ高効率動作を実現したEER形高出力増幅器を提供することができ、また、低出力時の線形動作時において電源電圧をニー電圧近傍に設定することで従来のA級、AB級等の線形動作高出力増幅器より高効率な動作を実現した高出力増幅器を提供することができるという効果がある。
本発明の活用例として、携帯電話、無線LAN、無線アクセス装置、無線端末などに使用される高出力増幅器が挙げられる。
本発明の高出力増幅器の第1の実施の形態を示すブロック図。 本発明の高出力増幅器の第2の実施の形態を示すブロック図。 本発明の高出力増幅器の第3の実施の形態を示すブロック図。 本発明の高出力増幅器の第4の実施の形態を示すブロック図。 本発明の高出力増幅器の第5の実施の形態を示すブロック図。 本発明の高出力増幅器の第6の実施の形態を示すブロック図。 本発明の動作を説明するグラフ。 本発明の作用を説明するグラフ。 本発明の作用を説明する波形図。 従来例を示すブロック図。 従来例の動作を示す波形図。 従来例の課題を示すグラフ。 従来例の課題を説明するための理想トランジスタ特性図。 従来例の課題を説明するための現実トランジスタ特性図。
符号の説明
1、11・・・リミッタ
2、12、14・・・包絡線検出検波部
3、21・・・振幅−パルス変換部
4、22・・・スイッチ
5、23・・・ローパスフィルタ
6・・・高効率増幅器
7、120、121、122・・・電源電圧制御部
13・・・一定電圧発生部
110、111、112、114・・・入力変換部
15・・・比較選択回路
16、26・・・切替スイッチ
113・・・デジタル・シグナル・プロセッサDSP
40、41・・・デジタル・アナログ・コンバータDAC
24・・・レベル変換回路
25・・・パルス発生回路
30・・・増幅部

Claims (15)

  1. 入力された変調信号が所定値Vlim以下のとき前記変調信号を電源電圧一定の線形動作で増幅し、入力された変調信号が所定値Vlimを超えるとき電源電圧を前記変調信号の包絡線成分に応じて変化させながら前記所定値Vlimでリミットされた前記変調信号をEER動作で増幅する増幅器を備えたことを特徴とする高出力増幅器。
  2. 前記所定値Vlimは前記増幅器の電源電圧がニー電圧近傍になるように設定したことを特徴とする請求項1記載の高出力増幅器。
  3. 前記増幅器をE級増幅器としたことを特徴とする請求項1または2記載の高出力増幅器。
  4. 前記包絡線成分を前記所定値Vlimから前記所定値Vlim−20%の範囲のしきい値Vonで検波して生成することを特徴とする請求項1乃至3記載の高出力増幅器。
  5. しきい値がVon0の検波器と設定電圧が(Vlim−Von0)〜(Vlim−Von0)−0.2Vlimの電圧設定器を備え、前記電圧設定器の設定電圧に基づき前記しきい値VonをVlim−20%の範囲にしたことを特徴とする請求項1乃至4記載の高出力増幅器。
  6. 入力された変調信号から位相変調成分を抽出し、抽出した前記位相変調成分が前記所定値以下のとき入力された前記変調信号をそのまま出力し、前記位相変調成分が所定の電圧を超えるとき入力された前記変調信号を前記所定値でリミットして出力する位相変調成分検出手段と、
    入力された変調信号から振幅変調成分を抽出し、抽出した前記振幅変調成分が前記所定値以下のとき入力された一定の電圧を生成し、前記振幅変調成分が前記所定値を超えるとき入力された前記変調信号の包絡線成分に応じた信号を生成する振幅変調成分検出手段を備えた入力変換手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5記載の高出力増幅器。
  7. 前記振幅変調成分検出手段の信号を受け前記増幅器の電源電圧を生成する電源電圧制御部を備え、前記電源電圧制御部は前記振幅変調成分検出手段の信号をパルス幅変調又はパルス数変調のいずれかにより変調してパルス列を出力し、該パルス列によりスイッチをON/OFF制御して前記電源電圧を生成することを特徴とする請求項6記載の高出力増幅器。
  8. 一定パルスを発生するパルス発生器を備え、入力された変調信号が前記所定値Vlim以下のとき前記パルス発生器のパルスを選択し、入力された変調信号が前記所定値Vlimを超えるとき前記振幅変調成分検出手段からの信号をパルス幅変調又はパルス数変調したパルスを選択する選択手段を備え、前記選択手段で選択されたパルスによりスイッチをON/OFF制御して前記電源電圧を生成することを特徴とする請求項7記載の高出力増幅器。
  9. 前記入力変換手段はデジタルシグナルプロセッサDSPとして構成されたことを特徴とする請求項6記載の高出力増幅器。
  10. 前記デジタルシグナルプロセッサDSPの前記位相変調成分検出手段および振幅変調成分検出手段からパルス列を出力し、該パルス列を受けてアナログ信号に変換するDAコンバータを備えたことを特徴とする請求項9記載の高出力増幅器。
  11. 入力された変調信号から位相変調成分を抽出し、抽出した前記位相変調成分が所定の電圧以下のとき入力された前記変調信号をそのまま増幅部へ出力し、前記位相変調成分が前記所定の電圧を超えるとき入力された前記変調信号を前記所定の電圧でリミットして前記増幅部へ出力する位相変調成分抽出手段と、
    入力された変調信号から振幅変調成分を抽出し、抽出した前記振幅変調成分が前記所定の電圧以下のとき入力された一定の電圧を生成し、前記振幅変調成分が前記所定の電圧を超えるとき入力された前記変調信号の包絡線成分に応じた電圧を生成する振幅変調成分抽出手段と、
    前記振幅変調成分抽出手段の電圧を電源電圧とし、前記位相変調成分抽出手段からの信号を増幅する前記増幅部を備えたことを特徴とする高出力増幅器。
  12. 入力変換部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、
    前記入力変換部は前記増幅部への入力信号を変換するとともに前記電源電圧制御部を介して前記増幅部の電源電圧を変化させるよう接続され、
    前記入力変換部は入力電力に対ししきい値を有し、
    入力電力が前記しきい値より大きいときには一定振幅の位相振幅信号を前記増幅部に入力するとともに前記増幅部の電源電圧を入力信号の包絡線信号で変化させ、
    入力電力が前記しきい値より小さいときには入力信号を前記増幅部に入力し前記増幅部の電源電圧を一定とすることを特徴とする高出力増幅器。
  13. 入力変換部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、
    前記入力変換部は前記増幅部への入力信号を変換するとともに前記電源電圧制御部を介して前記増幅部の電源電圧を変化させるよう接続され、
    前記入力変換部は、リミッタ、包絡線検出検波部から構成され、前記リミッタの出力を前記増幅部に入力し、前記包絡線検出検波部はしきい値を超える入力電力のときのみ包絡線成分を前記電源電圧制御部に入力するよう接続され、
    前記入力変換部中において、前記包絡線検出検波部の前記しきい値を前記リミッタの前記しきい値から前記しきい値−20%の範囲とすることを特徴とする高出力増幅器。
  14. データ発生部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、
    前記データ発生部はしきい値を持ち、前記しきい値以下の電圧信号を発生するときには、前記増幅部へ変調信号を入力し前記電源電圧制御部を介して前記増幅部の電圧を一定に保ち、
    前記しきい値を超える電圧信号を発生する場合には、包絡線成分を前記電源電圧制御部に出力し、前記増幅部には一定振幅の位相変調成分のみを出力することを特徴とする高出力増幅器。
  15. 入力変換部、電源電圧制御部、増幅部から構成され、
    前記入力変換部はリミッタを含み、第1しきい値を超える入力信号では一定振幅の信号を前記増幅部へ入力するよう動作するとともに前記電源電圧制御部を介して前記増幅部の電源電圧を変化するよう接続され、
    前記電源電圧制御部はパルス幅変調回路またはパルス数変調回路と、一定パルス出力回路、ローパスフィルタを含み、
    入力電力が第2しきい値以下のときは前記一定パルス出力回路を前記ローパスフィルタに接続し、
    入力電力が前記第2しきい値を超えるときには前記パルス幅変調回路またはパルス数変調回路を前記ローパスフィルタに接続し、
    前記電源電圧制御部の前記第2のしきい値は前記入力変換部の前記第1しきい値以下で前記第1しきい値−20%の範囲とすることを特徴とする高出力増幅器。
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