JP2005183874A - 空芯コイル用巻型 - Google Patents
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Abstract
【課題】自己融着性絶縁平角電線相互の融着不足やレアーショート不良のない融着成形性、品質性能に優れる空芯コイル用巻型を提供する。
【解決手段】巻芯2と、巻芯2の一端側に固定された固定側壁3と、巻芯2に挿脱可能に挿通され巻芯2を自在に摺動できる摺動側壁4と、巻芯2に巻回される自己融着性絶縁平角電線11の当接する固定側壁3と摺動側壁4の内側部分に配設された耐熱性樹脂板5を備えた巻型1と、摺動側壁4を押圧するプレス装置25と、自己融着性絶縁平角電線11を通電加熱するための通電端子26,26と、通電加熱用電源27を具備する。
【選択図】図1
【解決手段】巻芯2と、巻芯2の一端側に固定された固定側壁3と、巻芯2に挿脱可能に挿通され巻芯2を自在に摺動できる摺動側壁4と、巻芯2に巻回される自己融着性絶縁平角電線11の当接する固定側壁3と摺動側壁4の内側部分に配設された耐熱性樹脂板5を備えた巻型1と、摺動側壁4を押圧するプレス装置25と、自己融着性絶縁平角電線11を通電加熱するための通電端子26,26と、通電加熱用電源27を具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子部品や自動車部品等のインダクタ素子やトランスに使用される自己融着性絶縁平角電線を用いたエッジワイズ巻きコイルを形成するための空芯コイル用巻型に関するものである。
自己融着性絶縁平角電線の断面長手方向を巻装するコイル軸心に対し縦方向にして密接巻きした、所謂、エッジワイズ巻きの空芯コイルが電子部品や自動車部品等のインダクタ素子或いはトランス素子などに使用されている。
図3は自己融着性絶縁平角電線を用いたエッジワイズ巻き空芯コイルの斜視図を示し、図4は自己融着性絶縁平角電線の断面図を示す。自己融着性絶縁平角電線11は、図4に図示のように、平角導体12の外周に絶縁皮膜層13と加熱融着層14が断面平角状に順次皮膜形成されてなる。エッジワイズ巻き空芯コイル10は、図3に図示のように、自己融着性絶縁平角電線11をその断面長手方向を空芯コイル10の軸心に対し縦方向にして密着巻きして形成されてなる。
かかる自己融着性絶縁平角電線11を用いたエッジワイズ巻き空芯コイル10の巻型には、従来、図5に図示のような構造の巻型が使用されていた。図5は、従来の巻型21の側面構造例を図示したもので、巻芯部22と巻芯部22の一端側に設けた固定側壁部23と他方側に設けた摺動側壁部24からなり、巻型21の全体が高強度の金属材料例えば鉄材等で形成され、巻型21の巻芯部22表面と固定側壁部23内壁、摺動側壁部24内壁には巻装される自己融着性絶縁平角電線11に傷の生ずることのないよう平滑に金属めっきが施されている。摺動側壁部24は、巻芯部22の巻幅寸法を調整できるよう巻芯部22に摺動可能に挿通されている。そして、摺動側壁部24はエアーシリンダ等のプレス装置25で加圧される構造となっている。従って、摺動側壁部24をプレス装置25で加圧することにより、巻型21の巻芯部22に巻回された自己融着性絶縁平角電線11は摺動側壁部24と固定側壁部23間に密接に加圧配列される。この加圧状態で、自己融着性絶縁平角電線11の両端末を接続した通電端子26,26から通電加熱用電源27を通じ自己融着性絶縁平角電線11を通電加熱することにより、隣接する自己融着性絶縁平角電線11相互は融着層13を介し融着され、空芯コイル10が形成される。
かかる自己融着性絶縁平角電線を用いたエッジワイズ巻き空芯コイルの製造工程を次に示す。
(1)製造する空芯コイルの巻幅寸法に合わせ、巻型の摺動側壁部を摺動させる。次に、(2)自己融着性絶縁平角電線の端末を導出させた状態で、巻型の一方側壁部から自己融着性絶縁平角電線をその断面長手方向が巻型の巻芯部に縦方向になるようにして、整列巻きする。次に、(3)自己融着性絶縁平角電線の導出両端末を通電端子に接続し、通電加熱用電源から通電し、自己融着性絶縁平角電線を自己発熱させる。次に、(4)自己融着性絶縁平角電線を自己発熱させた状態で、プレス装置により摺動側壁部を押圧し、加熱された自己融着性絶縁平角電線を摺動側壁部と固定側壁部間に加圧密接配列させ、隣接する自己融着性絶縁平角電線同士をその融着層を介し互いに融着させる。最後に、(5)隣接する自己融着性絶縁平角電線同士が加熱融着された後、摺動側壁部を巻芯部から取り外し、融着形成された空芯コイルを巻芯部から抜脱する。かかる工程で、エッジワイズ巻き空芯コイルは形成される。
特開平8−124760号
特開2000−36416号
特願2002−259732号
(1)製造する空芯コイルの巻幅寸法に合わせ、巻型の摺動側壁部を摺動させる。次に、(2)自己融着性絶縁平角電線の端末を導出させた状態で、巻型の一方側壁部から自己融着性絶縁平角電線をその断面長手方向が巻型の巻芯部に縦方向になるようにして、整列巻きする。次に、(3)自己融着性絶縁平角電線の導出両端末を通電端子に接続し、通電加熱用電源から通電し、自己融着性絶縁平角電線を自己発熱させる。次に、(4)自己融着性絶縁平角電線を自己発熱させた状態で、プレス装置により摺動側壁部を押圧し、加熱された自己融着性絶縁平角電線を摺動側壁部と固定側壁部間に加圧密接配列させ、隣接する自己融着性絶縁平角電線同士をその融着層を介し互いに融着させる。最後に、(5)隣接する自己融着性絶縁平角電線同士が加熱融着された後、摺動側壁部を巻芯部から取り外し、融着形成された空芯コイルを巻芯部から抜脱する。かかる工程で、エッジワイズ巻き空芯コイルは形成される。
上述のように、エッジワイズ巻き空芯コイルは巻型に密接巻回された自己融着性絶縁平角電線を自己加熱融着させることにより形成される。ところが、従来の巻型は巻型全体が鉄材等の金属材で形成されているため、巻型に密接巻回された自己融着性絶縁平角電線を通電加熱した際、巻型の固定側壁部内壁と摺動側壁部内壁に接する自己融着性絶縁平角電線の熱が巻型の固定側壁部や摺動側壁部から熱伝導により放散される現象を生じていた。このため、自己融着性絶縁平角電線の加熱温度を適正融着温度に設定しても、コイル両端近傍部分の自己融着性絶縁平角電線の加熱温度が低下、コイル両側近傍部分の融着が不十分となる不具合を生じていた。そこで、コイル両端近傍部分の自己融着性絶縁平角電線の融着不足を解消させようと、コイル両端部分の自己融着性絶縁平角電線同士が加熱融着できるまで通電加熱温度を高めると、今度はコイル中央部分の自己融着性絶縁平角電線の加熱温度が高くなり過ぎ、自己融着性絶縁平角電線の絶縁皮膜に熱劣化を生じ、コイルにレアーショートを生ずる不具合を生じていた。
そこで、本発明は、コイル両端近傍の融着不足やコイルのレアーショートを生ずることなく、コイル全体を均一に加熱することのできる空芯コイル用巻型を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の空芯コイル用巻型は、自己融着性絶縁平角電線をエッジワイズ巻きするための空芯コイル用巻型であって、巻芯部と該巻芯部の両側に設けた側壁部を有し、該側壁部の少なくとも一方側の側壁部が前記巻芯部の巻幅を調整できるよう前記巻芯部に摺動自在にかつ前記巻芯部から嵌脱可能に取付けられた空芯コイル用巻型において、前記巻芯部に巻回される自己融着性絶縁平角電線の当接する前記両側の側壁部内壁の部分に耐熱性樹脂板を配設したことを構造上の特徴とする。
本発明の空芯コイル用巻型では、巻装される自己融着性絶縁平角電線の当接する巻型の両側壁部の部分に耐熱性樹脂板を配設したことにより、巻型に巻回された自己融着性絶縁平角電線に通電し自己融着性絶縁平角電線同士を加熱融着した際にも、巻型の両側壁部に当接する自己融着性絶縁平角電線から巻型に伝導放散されていた熱が耐熱性樹脂板により遮蔽されることにより、巻型の両側壁部に近接する自己融着性絶縁平角電線からの熱伝導による放散が大幅に軽減される。この結果、従来、空芯コイルの両側端近傍の自己融着性絶縁平角電線間に発生していた融着不良が解消され、また空芯コイルの両側端近傍の自己融着性絶縁平角電線の融着不足を解消ために融着加熱温度を高める必要もなくなり、空芯コイルのレアーショート発生も解消され、融着成形性、品質性能に優れる空芯コイルを極めて容易に製造することが可能となった。
空芯コイル用巻型の両側壁部分に耐熱性樹脂板を配設するという極めて簡便な構造で、自己融着性絶縁平角電線相互の融着不足やレアーショート不良のない融着成形性、品質性能に優れる空芯コイルの製造を実現した。
図1は本発明の空芯コイル用巻型の平面図であり、図2は本発明の空芯コイル用巻型の要部斜視図である。巻型1は、巻芯2と、巻芯2の一端側に固定された固定側壁3と、巻芯2に挿脱可能に挿通され巻芯2を自在に摺動できる摺動側壁4と、巻芯2に巻回される自己融着性絶縁平角電線11の当接する固定側壁3と摺動側壁4の内側部分に配設された耐熱性樹脂板5とからなる。摺動側壁4を押圧するプレス装置25、自己融着性絶縁平角電線11を通電加熱するための通電端子26,26および通電加熱用電源27は図5と同様であるので、説明は省略する。
両側壁の内壁に耐熱性樹脂板を配設した構造の巻型は、エッジワイズ巻き空芯コイル用途の巻型だけに限らず、通常の円形状の自己融着性電線を用いた空芯コイル用巻型として使用した場合にも、融着不足やレアーショート不良のない融着成形性、品質性能に優れる空芯コイルの製造に十分な効果が発揮される。
1 巻型
2 巻芯
3 固定側壁
4 摺動側壁
5 耐熱性樹脂板
10 エッジワイズ巻き空芯コイル
11 自己融着性絶縁平角電線
12 平角導体
13 絶縁皮膜層
14 加熱融着層
25 プレス装置
26 通電端子
27 通電加熱用電源
2 巻芯
3 固定側壁
4 摺動側壁
5 耐熱性樹脂板
10 エッジワイズ巻き空芯コイル
11 自己融着性絶縁平角電線
12 平角導体
13 絶縁皮膜層
14 加熱融着層
25 プレス装置
26 通電端子
27 通電加熱用電源
Claims (1)
- 自己融着性絶縁平角電線をエッジワイズ巻きするための空芯コイル用巻型であって、巻芯部と該巻芯部の両側に設けた側壁部を有し、該側壁部の少なくとも一方側の側壁部が前記巻芯部の巻幅を調整できるよう前記巻芯部に摺動自在にかつ前記巻芯部から嵌脱可能に取付けられた空芯コイル用巻型において、前記巻芯部に巻回される自己融着性絶縁平角電線の当接する前記両側の側壁部の内壁部分に耐熱性樹脂板を配設したことを特徴とする空芯コイル用巻型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003426275A JP2005183874A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 空芯コイル用巻型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003426275A JP2005183874A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 空芯コイル用巻型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005183874A true JP2005183874A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34785852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003426275A Pending JP2005183874A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 空芯コイル用巻型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005183874A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008306065A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Totoku Electric Co Ltd | エッジワイズコイル |
JP2015122484A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-07-02 | 株式会社タムラ製作所 | コイルとその製造方法、及びリアクトル |
-
2003
- 2003-12-24 JP JP2003426275A patent/JP2005183874A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008306065A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Totoku Electric Co Ltd | エッジワイズコイル |
JP2015122484A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-07-02 | 株式会社タムラ製作所 | コイルとその製造方法、及びリアクトル |
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