JP2005183866A - 半導体ウェーハ及びダイシング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダイシング時のアクセサリパターン53の剥がれ等を抑えることにより、歩留りを向上させる。
【解決手段】 ダイシング前の半導体ウェーハは、シリコン基板50上が素子形成領域42とスクライブ線領域43とに分けられ、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56が素子形成領域42を覆い、最上層配線層52からなるアクセサリパターン53がスクライブ線領域43に露出しているものである。そして、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56がアクセサリパターン53の一部を覆っている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LSI等の半導体装置の製造技術に関し、詳しくはダイシング前の半導体ウェーハ及びダイシング方法に関する。
LSI等の半導体装置の製造工程は、半導体ウェーハのダイシング前までの「前工程」とダイシング以降の「後工程」と呼ばれる二つの工程に大別される。そのため、ダイシング前の半導体ウェーハは、前工程の製造ラインから後工程の製造ラインへ運ばれる。また、前工程と後工程とは、別々の工場や会社で行われる場合もある。このように、ダイシング前の半導体ウェーハは、商取引の対象にもなり得る。
図3[1]は、一般的なダイシング前の半導体ウェーハの一部を示す平面図である。以下、この図面に基づき説明する。
半導体ウェーハ40は、基板41上が素子形成領域42とスクライブ線領域43とに分けられている。スクライブ線領域43内には、配線層からなるアクセサリパターンが形成されるアクセサリパターン形成領域44が設けられている。また、素子形成領域42は、図示しない保護膜によって覆われる。
素子形成領域42は、LSI等の半導体装置が形成されている。スクライブ線領域43は、ダイシング時に大半が削り取られてしまう。アクセサリパターンは、製造工程中にのみ用いられる位置合わせマークやTEG(test element group)用パッド等である。アクセサリパターン形成領域44を素子形成領域42内ではなくスクライブ線領域43内に設けることによって、半導体チップの面積の縮小化を図っている。
保護膜で素子形成領域42を覆った後に、円板状のダイシングブレードを用いてスクライブ線領域43をダイシングすることにより、素子形成領域42が個々の半導体チップに分割される。
次に、図3乃至図5に基づき、DRAMを具体例として、スクライブ線領域におけるダイシング前の半導体ウェーハの製造方法(従来技術)について説明する。DRAMの製造工程は、図3[2]→図4→図5の順に進行する。図3[2]は断面図、図4[1]は図4[2]におけるIV−IV線断面図、図4[2]は平面図、図5[1]は図5[2]におけるV−V線断面図、図5[2]は平面図である。
まず、図3[2]に示すように、シリコン基板50上に、層間絶縁層51、最上層配線層52及びホトレジスト層53aを順次形成する。
シリコン基板50はP型である。図面では、シリコン基板50の厚さを他の部分よりも縮小して描いており、また、スクライブ線領域43のみを抜き出して描いてある。
層間絶縁層51は、例えばSiO膜やTEOS(tetra ethyl ortho silicate)BPSG(borophospho silicate glass)膜等からなり、例えば4300nm〜4800nm程度の膜厚である。また、素子形成領域42において、層間絶縁層51は、図示しないが、素子とワード線とビット線とを互いに絶縁する層間絶縁膜等の少なくとも三層以上の層間絶縁膜から構成されている。
最上層配線層52は、各々の厚さが30/100nm程度のTi/TiN配線層からなるバリアメタル層521、厚さ800nm程度のAl配線層522、及び厚さ25nm程度のTiN配線層からなる反射防止膜523から構成されている。
続いて、図4に示すように、ホトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて最上層配線層52をパターンニングすることにより、素子形成領域42内に配線(図示せず)を形成すると同時に、スクライブ線領域43内の所望の位置にアクセサリパターン53を形成する。
アクセサリパターン53は、位置合わせマークやTEG用パッドである。なお、図示したアクセサリパターン53は、TEG用パッドであり、MOSトランジスタ特性及びコンタクト抵抗測定等のTEG54に導通する。
続いて、製造工程において発生したトラップ準位を減少させるために、例えばH雰囲気で400〜450℃にアニールする水素アロイ処理を施す。続いて、図4に示すように、例えばSiON膜等からなる厚さ600nm程度のパッシベーション膜55を、全面に形成する。
最後に、図5に示すように、ポリイミド膜56を全面に塗布した後、ホトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて、反射防止膜523、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56を部分的に除去する。その除去する部分は、素子形成領域42内のボンディングパッド(図示せず)、及びスクライブ線領域43の大部分である。これにより、クライブ線領域43には開口部57が形成され、この開口部57にはアクセサリパターン53の全体が露出する。
ダイシング時にダイシングブレード(図示せず)にポリイミド膜56が付着すると、ダイシングブレードに目詰まりが発生してその寿命が損なわれる。これを防ぐために、ダイシングブレードがポリイミド膜56に接しないように十分に広くした開口部57を形成するのである(特許文献1)。
例えば、開口部57の幅W10は90μm、スクライブ線領域43内のポリイド膜56の幅W11は5μm、スクライブ線領域43と素子形成領域42との境界からアクセサリパターン53までの幅W12は10μmである。図面における各寸法は、スクライブ線領域43の中心に対して左右対称となっている。
特開2001−210609号公報
しかしながら、従来技術では、ダイシング時にアクセサリパターン53の剥がれや捲れ上がり(以下「剥がれ等」という。)が発生しやすかった。そのため、ゴミが発生したりボンディング配線がショートしたりすることにより、歩留りが低下していた。
そこで、本発明の目的は、ダイシング時のアクセサリパターン53の剥がれ等を抑えることにより、歩留りを向上できる、半導体ウェーハ等を提供することにある。
本発明者は、前記目的を達成すべく研究を重ねた結果、従来技術について次のことを明らかにした。
(1).ダイシング時のアクセサリパターン53の剥がれ等は、アクセサリパターン53を押さえ付けるものが何も無いことによって引き起こされる。
(2).ダイシングブレードにポリイミド膜56が付着することを恐れる余り、必要以上に開口部57を広げている。
本発明は、これらの知見に基づきなされたものである。
すなわち、本発明に係る半導体ウェーハ(請求項1)は、基板上が素子形成領域とスクライブ線領域とに分けられ、保護膜が素子形成領域を覆い、配線層からなるアクセサリパターンがスクライブ線領域に露出しているものである。そして、保護膜がアクセサリパターンの一部を覆っている。本発明に係るダイシング方法(請求項8)は、基板上が素子形成領域とスクライブ線領域とに分けられ、配線層からなるアクセサリパターンがスクライブ線領域に露出している半導体ウェーハに対して、保護膜で素子形成領域を覆った後に、ダイシングブレードを用いてスクライブ線領域をダイシングするものである。そして、保護膜で素子形成領域を覆う際に、保護膜でアクセサリパターンの一部も覆う。
アクセサリパターンの一部を保護膜によって覆うことにより、アクセサリパターンが保護膜によって押さえ付けられるので、ダイシング時にアクセサリパターンの剥がれ等が発生しにくくなる。また、アクセサリパターンの一部のみを保護膜によって覆うので、ダイシングブレードに対する保護膜の影響も少ない。
請求項2記載の半導体ウェーハは、請求項1記載の半導体ウェーハにおいて、スクライブ線領域の両側の素子形成領域との境界からそれぞれスクライブ線領域内へ一定距離までを保護膜が覆い、この保護膜によってアクセサリパターンの両側が覆われている、というものである。請求項9記載のダイシング方法は、請求項8記載のダイシング方法において、スクライブ線領域の両側の素子形成領域との境界からそれぞれスクライブ線領域内へ一定距離までを保護膜で覆い、この保護膜によってアクセサリパターンの両側を覆う、というものである。
アクセサリパターンは、スクライブ線に直交するその両側から剥がれやすい。そこで、アクセサリパターンの両側を保護膜で覆うことにより、最小限の保護膜でアクセサリパターンの剥がれ等を防げる。換言すると、アクセサリパターンの両側とは、スクライブ線に直交する方向におけるアクセサリパターンの両端である。
請求項3記載の半導体ウェーハは、請求項2記載の半導体ウェーハにおいて、一定距離はダイシング工程で切り取られる部分に達しない、というものである。請求項10記載のダイシング方法は、請求項9記載のダイシング方法において、一定距離はダイシング工程で切り取られる部分に達しない、というものである。
このとき、ダイシングブレードは保護膜に接しないので、ダイシングブレードに対する保護膜の影響が大幅に低減する。
請求項4記載の半導体ウェーハは、請求項2又は3記載の半導体ウェーハにおいて、アクセサリパターンの有る部分における一定距離をD1とし、アクセサリパターンの無い部分における一定距離をD2としたとき、D1>D2の関係を満たす、というものである。請求項11記載のダイシング方法は、請求項9又は10記載のダイシング方法において、アクセサリパターンの有る部分における一定距離をD1とし、アクセサリパターンの無い部分における一定距離をD2としたとき、D1>D2の関係を満たす、というものである。
D1>D2という関係は、アクセサリパターンの両側を覆う保護膜が多く、かつアクセサリパターンの無い部分の保護膜が少ないことを意味する。これにより、アクセサリパターンの剥がれ等が十分に抑えられ、かつダイシングブレードに対する保護膜の影響も大幅に低減する。
また、保護膜は、ポリイミド膜の単層、ポリイミド膜を含む多層、又は、基板上に形成されたパッシベーション膜とパッシベーション膜上に形成されたポリイミド膜との二層、としてもよい(請求項5,6,11,12)。
ポリイミド膜は、ダイシングブレードに目詰まりを起こして、ダイシングブレードの寿命を損ねる。一方、本発明では、ダイシングブレードに対する保護膜の影響を抑えつつ、アクセサリパターンの剥がれ等を起きにくくしている。したがって、本発明は、保護膜としてポリイミド膜を用いる場合に好適である。
更に、アクセサリパターンが位置合わせマーク又はTEG用パッドである、としてもよい(請求項7,14)。
次に、言葉を変えて、本発明についてもう一度説明する。
本発明は,半導体装置のアクセサリパターンの構造に関するものであり、特に半導体装置の製造プロセスでの組み立て工程において従来の工程数を増加させずに歩留り向上を可能とする技術である。その製造方法の一例は、半導体基板上の所定の位置(素子形成領域とは異なる領域)にスクライブ線領域を形成する工程と、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、スクライブ線領域内の所定の位置に最上層配線層によってアクセサリパターンを形成する工程と、パッシベーション膜及びポリイミド膜を順次形成する工程と、ホトリソグラフィ技術とエッチング技術とにより素子形成領域内及びスクライブ線領域内の所定箇所のポリイミド膜等を除去して開口部を形成すると同時にパッシベーション膜及びポリイミド膜によってアクセサリパターンの一部を押さえ付けるオーバーラップマージンを形成する工程とを有する。
本発明によれば、パッシベーション膜及びポリイミド膜によってアクセサリパターンに対するオーバーラップマージンを形成することにより、ダイシング時におけるアクセサリパターンの剥がれ等を防ぐことができる。このため,従来の工程数に何ら追加すること無く、かつダイシングブレードの寿命を極端に損なうこと無く、組み立て工程での歩留り向上を可能にする。
また、パッシベーション膜及びポリイミド膜によってアクセサリパターンのみを局所的に押さえ付ける構造とすることにより、ダイシングブレードの寿命に対するマージンを更に向上でき、かつ前述の効果を得ることが可能となる。
本発明によれば、アクセサリパターンの一部を保護膜によって覆うことにより、アクセサリパターンが保護膜によって押さえ付けられるので、ダイシング時におけるアクセサリパターンの剥がれ等を低減できる。これにより、組み立て工程での歩留りを向上できる。しかも、アクセサリパターンの一部のみを保護膜によって覆うので、ダイシングブレードに対する保護膜の影響も最小限に抑えることができる。
また、アクセサリパターンの中でも特に剥がれやすい両側を保護膜で覆うことにより、最小限の保護膜でアクセサリパターンの剥がれ等を防ぐことができる。
また、ダイシング工程で切り取られる部分には、保護膜を設けないことにより、ダイシングブレードに対する保護膜の影響を大幅に低減できる。
また、スクライブ線領域内の保護膜で覆われる一定距離を、アクセサリパターンの有る部分でD1、アクセサリパターンの無い部分でD2としたとき、D1>D2の関係を満たすことにより、アクセサリパターンの両側を十分な保護膜で覆い、かつアクセサリパターンの無い部分の保護膜を極力減らことができる。したがって、アクセサリパターンの剥がれ等を十分に抑えつつ、ダイシングブレードに対する保護膜の影響を大幅に低減できる。
また、保護膜がポリイミド膜を含む場合は、ポリイミド膜がダイシングブレードに目詰まりを起こすので、ダイシングブレードに対する保護膜の影響を抑えつつアクセサリパターンの剥がれ等を起きにくくする本発明を、好適に用いることができる
図1は本発明に係る半導体ウェーハ及びダイシング方法の第一実施形態を示し、図1[1]は図1[2]におけるI−I線断面図、図1[2]は平面図である。以下、この図面を中心に説明する。ただし、図3及び図4と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
ポリイミド膜56を全面に塗布した後、ホトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて、反射防止膜523(図4[1])、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56を部分的に除去する。その除去する部分は、素子形成領域42内のボンディングパッド(図示せず)、及びスクライブ線領域43の一部分である。
これにより、クライブ線領域43には開口部10が形成され、この開口部10にはアクセサリパターン53の一部が露出する。このとき、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56によってアクセサリパターン53の一部を押さえ付けるために、例えば約5〜10μm程度のオーバーラップマージンW2を確保する。
従来技術では、図5に示すように、ダイシングブレードに対するポリイミド膜56の付着回避を優先したため、スクライブ線領域43内のポリイド膜56の幅W11は、スクライブ線領域43と素子形成領域42との境界を覆う程度(例えば約5μm)であった。このような極端に広い開口部57を形成していたことにより、スクライブ線領域43内のアクセサリパターン53を押さえ付けるものが何も無いので、ダイシング時にアクセサリパターン53の剥がれ等を生じていた。
これに対し、本実施形態では、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56によって、アクセサリパターン53の一部を意図的に押さえ付ける構造を採っている。そのため、従来の工程に何ら追加すること無く、かつダイシングブレードの寿命を極端に損なうこと無く、ダイシング時のアクセサリパターン53の剥がれ等を防げるので、組み立て工程での歩留りを向上できる。
次に、言葉を変えて、本実施形態についてもう一度説明する。
本実施形態の半導体ウェーハは、シリコン基板50上が素子形成領域42とスクライブ線領域43とに分けられ、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56が素子形成領域42を覆い、最上層配線層52からなるアクセサリパターン53がスクライブ線領域43に露出しているものである。そして、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56がアクセサリパターン53の一部を覆っている。また、本実施形態のダイシング方法は、シリコン基板50上が素子形成領域42とスクライブ線領域43とに分けられ、最上層配線層52からなるアクセサリパターン53がスクライブ線領域43に露出している半導体ウェーハに対して、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56で素子形成領域42を覆った後に、ダイシングブレードを用いてスクライブ線領域43をダイシングするものである。そして、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56で素子形成領域42を覆う際に、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56でアクセサリパターン43の一部も覆う。
アクセサリパターン53の一部をパッシベーション膜55及びポリイミド膜56によって覆うことにより、アクセサリパターン53がパッシベーション膜55及びポリイミド膜56によって押さえ付けられるので、ダイシング時にアクセサリパターン53の剥がれ等が発生しにくくなる。また、アクセサリパターン53の一部のみをパッシベーション膜55及びポリイミド膜56によって覆うので、ダイシングブレードに対するポリイミド膜56の影響も少ない。
また、本実施形態では、スクライブ線領域43の両側の素子形成領域42,42との境界からそれぞれスクライブ線領域43内へ一定距離D1までをパッシベーション膜55及びポリイミド膜56が覆い、このパッシベーション膜55及びポリイミド膜56によってアクセサリパターン53の両側が覆われている。アクセサリパターン53は、スクライブ線に直交するその両側から剥がれやすい。そこで、アクセサリパターン53の両側をパッシベーション膜55及びポリイミド膜56で覆うことにより、最小限のパッシベーション膜55及びポリイミド膜56でアクセサリパターン53の剥がれ等を防げる。
次に、具体的な数値例を述べる。開口部10の幅W1は60〜70μm、スクライブ線領域43内のポリイド膜56の幅W2+W12は15〜20μm、スクライブ線領域43と素子形成領域42との境界からアクセサリパターン53までの幅W12は10μmである。図面における各寸法は、スクライブ線領域43の中心に対して左右対称となっている。
図2は本発明に係る半導体ウェーハ及びダイシング方法の第二実施形態を示す平面図である。アクセサリパターンにおける断面図は、図1[1]と同じになるので、省略する。以下、図1[1]及び図2に基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
本実施形態では、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56によってアクセサリパターン53のみを局所的に押さえ付ける構造とすることにより、ダイシングブレードの寿命に対するマージンを更に向上でき、かつ第一実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
つまり、開口部20が、アクセサリパターン53の有る部分での幅の狭い開口部21と、アクセサリパターン53の無い部分での幅の広い開口部22とからなる。このとき、パッシベーション膜55及びポリイミド膜56によって覆われる一定距離を、開口部21でD1、開口部22でD2とすると、D1>D2となる。そのため、アクセサリパターン53の両側を十分なパッシベーション膜55及びポリイミド膜56で覆い、かつアクセサリパターン53の無い部分のパッシベーション膜55及びポリイミド膜56を減らすことができる。これにより、アクセサリパターン53の剥がれ等を十分に抑えつつ、ダイシングブレードに対するポリイミド膜56の影響を大幅に低減させることができる。
次に、具体的な数値例を述べる。開口部21の幅W1は60〜70μm、開口部22の幅W10は90μmである。他の寸法は第一実施形態と同様である。図面における各寸法は、スクライブ線領域43の中心に対して左右対称となっている。
なお、上記第一及び第二実施形態は、言うまでもなく、本発明を限定するものではない。例えば、DRAMにおける製造方法を示したが、本発明を他の半導体装置に適用することは容易に可能である。アクセサリパターンとして、TEGパッドの代わりに位置合わせマークを用いてもよい。保護膜は、ポリイミド膜のみとしてもよい。
本発明に係る半導体ウェーハ及びダイシング方法の第一実施形態を示し、図1[1]は図1[2]におけるI−I線断面図、図1[2]は平面図である。 本発明に係る半導体ウェーハ及びダイシング方法の第二実施形態を示す平面図である。 図3[1]は一般的なダイシング前の半導体ウェーハの一部を示す平面図、図3[2]は従来技術における製造工程(その1)を示す断面図である。 従来技術における製造工程(その2)を示し、図4[1]は図4[2]におけるIV−IV線断面図、図4[2]は平面図である。 従来技術における製造工程(その3)を示し、図5[1]は図5[2]におけるV−V線断面図、図5[2]は平面図である。
符号の説明
40 半導体ウェーハ
41 基板
42 素子形成領域
43 スクライブ線領域
50 シリコン基板(基板)
51 層間絶縁層
52 最上層配線層(配線層)
53 アクセサリパターン(TEG用パッド)
54 TEG
55 パッシベーション膜(保護膜)
56 ポリイミド膜(保護膜)

Claims (14)

  1. 基板上が素子形成領域とスクライブ線領域とに分けられ、保護膜が前記素子形成領域を覆い、配線層からなるアクセサリパターンが前記スクライブ線領域に露出している半導体ウェーハにおいて、
    前記保護膜が前記アクセサリパターンの一部を覆っている、
    ことを特徴とする半導体ウェーハ。
  2. 前記スクライブ線領域の両側の前記素子形成領域との境界からそれぞれ前記スクライブ線領域内へ一定距離までを前記保護膜が覆い、当該保護膜によって前記アクセサリパターンの両側が覆われている、
    請求項1記載の半導体ウェーハ。
  3. 前記一定距離はダイシング工程で切り取られる部分に達しない、
    請求項2記載の半導体ウェーハ。
  4. 前記アクセサリパターンの有る部分における前記一定距離をD1とし、前記アクセサリパターンの無い部分における前記一定距離をD2としたとき、D1>D2の関係を満たす、
    請求項2又は3記載の半導体ウェーハ。
  5. 前記保護膜がポリイミド膜の単層からなる又はポリイミド膜を含む多層からなる、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体ウェーハ。
  6. 前記保護膜は、前記基板上に形成されたパッシベーション膜と、このパッシベーション膜上に形成されたポリイミド膜との二層からなる、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体ウェーハ。
  7. 前記アクセサリパターンが位置合わせマーク又はTEG用パッドである、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体ウェーハ。
  8. 基板上が素子形成領域とスクライブ線領域とに分けられ、配線層からなるアクセサリパターンが前記スクライブ線領域に露出している半導体ウェーハに対して、
    保護膜で前記素子形成領域を覆った後に、ダイシングブレードを用いて前記スクライブ線領域をダイシングする、ダイシング方法において、
    前記保護膜で前記素子形成領域を覆う際に、当該保護膜でアクセサリパターンの一部も覆う、
    ことを特徴とするダイシング方法。
  9. 前記スクライブ線領域の両側の前記素子形成領域との境界からそれぞれ前記スクライブ線領域内へ一定距離までを前記保護膜で覆い、当該保護膜によって前記アクセサリパターンの両側を覆う、
    請求項8記載のダイシング方法。
  10. 前記一定距離は前記ダイシングによって切り取られる部分に達しない、
    請求項9記載のダイシング方法。
  11. 前記アクセサリパターンの有る部分における前記一定距離をD1とし、前記アクセサリパターンの無い部分における前記一定距離をD2としたとき、D1>D2の関係を満たす、
    請求項9又は10記載のダイシング方法。
  12. 前記保護膜がポリイミド膜の単層からなる又はポリイミド膜を含む多層からなる、
    請求項8乃至11のいずれかに記載のダイシング方法。
  13. 前記保護膜は、前記基板上に形成されたパッシベーション膜と、このパッシベーション膜上に形成されたポリイミド膜との二層からなる、
    請求項8乃至11のいずれかに記載のダイシング方法。
  14. 前記アクセサリパターンが位置合わせマーク又はTEG用パッドである、
    請求項8乃至13のいずれかに記載のダイシング方法。
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