JP2005182486A - 印刷管理システム、印刷管理方法および印刷管理用プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 プリンタ装置やプリンタドライバに特別な機能処理を実装することなく、プリンタ装置のメーカー、機種に依存しない印刷ログおよび印刷制限等の管理を可能とする。
【解決手段】 クライアントＰＣ１０と、クライアントＰＣ１０に直接もしくはネットワーク１００を介して接続されるプリンタ装置３０と、クライアントＰＣ１０からの印刷を管理する印刷管理サーバ２０とを含む。仮想プリンタドライバ１５は印刷ジョブの情報をＧＤＩ１２から取得する。ジョブ管理モジュール１７は、その印刷ジョブ情報より印刷枚数を算出し、印刷開始前に印刷管理サーバ２０に登録されている印刷ログの集計結果をもとに印刷の可否を判断し印刷の完了時には印刷ログをログ管理モジュール２４に送信する。ログ管理モジュール２４は、クライアントＰＣ１０で発生した印刷ログを登録、管理、集計し、またクライアントＰＣ１０からの集計結果要求に対応する。
【選択図】 図１

Description

本発明は印刷管理システム、印刷管理方法および印刷管理用プログラムに関し、特に、クライアントＰＣからの印刷要求をプリンタ装置で出力する場合の印刷ログの管理および印刷制限の管理等を行う印刷管理システム、印刷管理方法および印刷管理用プログラムに関する。

従来の印刷管理システムは、クライアントＰＣ（パーソナルコンピュータ）のプリンタドライバやポートモジュールもしくはプリンタ装置に特別な機能を入れ込み、印刷ジョブやプリンタ装置の状態監視を行うことで実現していた。

このような従来の印刷管理システムの一例が特許文献１に記載されている。特許文献１によれば、サーバ装置は、クライアント装置、プリンタ装置とネットワークを介して接続され、クライアント装置から印刷要求を受け付けて、プリンタ装置に転送する。プリンタ装置は、転送された印刷要求に基づき印刷を行い、該印刷の実行後にユーザ名、印刷枚数、印刷日時を含む印刷ログを印刷要求毎に記憶し、サーバ装置からの印刷ログの転送要求を受け付けて、該転送要求に基づきサーバ装置に印刷ログを提供する。サーバ装置は、提供された印刷ログに基づき任意の期間におけるユーザ毎の印刷枚数を集計し、該集計した印刷枚数が予め設定された印刷上限枚数を越えた場合、該印刷上限枚数を超えたユーザからの印刷要求を拒否する。

特開２００３−６７１７４号公報（第７−１２頁、図１、図１１）

上述した従来の印刷管理システムは、次のような問題点があった。プリンタ装置のメーカー、機種毎にモジュールを作成しなければならず、開発者の負担となる。また、新しい機種を追加する毎に、モジュールをアップデートしなければならず、管理者の負担となる。また、一つのシステムで、複数のメーカー、機種のプリンタ装置を一元管理するのが困難である。また、プリンタ装置機種固有の情報を入手するのが困難なため、複数のメーカー、機種用のモジュールを開発するのが困難である。また、プリンタ装置に特別な機能を入れて実現する場合、管理対象はその機能をサポートする機種に限られる。

特許文献１に開示されたシステムでは、上記問題点に加えて、印刷後にログの集計結果から所定枚数を超えたかのチェックを行っているため、結果的に所定枚数を超えた印刷を許すケースが発生してしまうという問題点がある。

本発明の目的は、プリンタ装置やプリンタドライバに特別な機能処理を実装することなく、プリンタ装置のメーカー、機種に依存しない印刷ログおよび印刷制限等の管理を可能とする印刷管理システム、印刷管理方法および印刷管理用プログラムを提供することにある。

本発明の印刷管理システムは、クライアントＰＣと、前記クライアントＰＣの印刷ジョブを印刷出力するプリンタ装置と、前記クライアントＰＣの印刷管理を行う印刷管理サーバとを備え、
前記印刷管理サーバは、前記クライアントＰＣで発生した印刷ログを格納する記憶装置と、前記印刷ログの管理を行うログ管理モジュールとを有し、
前記クライアントＰＣは、印刷ジョブ情報を取得する仮想プリンタドライバと、前記仮想プリンタドライバが取得した印刷ジョブ情報から印刷枚数を算出し前記ログ管理モジュールから取得した印刷ログと比較して印刷可否を判断するジョブ管理モジュールとを有することを特徴とする。

本発明の印刷管理システムは、前記ジョブ管理モジュールが前記ログ管理モジュールから取得する前記印刷ログは印刷制限値と総印刷枚数とを含み、前記ジョブ管理モジュールは算出した前記印刷枚数に前記総印刷枚数を加えた値が前記印刷制限値を超えないときに印刷可と判断することを特徴としてもよい。

本発明の印刷管理システムは、クライアントＰＣと、前記クライアントＰＣの印刷ジョブを印刷出力するプリンタ装置と、前記クライアントＰＣの印刷管理を行う印刷管理サーバとを備え、
前記クライアントＰＣは、印刷ジョブ情報を取得する仮想プリンタドライバと、前記仮想プリンタドライバが取得した印刷ジョブ情報から印刷枚数を算出するジョブ管理モジュールとを備え、
前記印刷管理サーバは、前記クライアントＰＣで発生した印刷ログを格納する記憶装置と、前記ジョブ管理モジュールが算出した印刷枚数を前記記憶装置から読み出した前記印刷ログと比較して印刷可否を判断するログ管理モジュールとを有することを特徴としてもよい。

本発明の印刷管理システムは、前記仮想プリンタドライバは、ＧＤＩからプリンタドライバへの描画命令をフックし、前記描画命令のインタフェース関数のパラメータを解析することにより前記印刷ジョブ情報を取得することを特徴としてもよい。

本発明の印刷管理システムは、前記ジョブ管理モジュールは印刷ジョブのファイル名の拡張子を判断して印刷制限を行うことを特徴としてもよい。

本発明の印刷管理システムは、前記プリンタ装置の機種に依存した操作を行うための機種差分プラグインモジュールを前記ジョブ管理モジュールに付加したことを特徴としてもよい。

本発明の印刷管理システムは、さらに統合管理サーバを備え、前記統合管理サーバは前記ログ管理モジュールが集計した前記印刷ログの集計結果を使用して統合管理を行う手段を有することを特徴としてもよい。

本発明の印刷管理方法は、クライアントＰＣと、前記クライアントＰＣの印刷ジョブを印刷出力するプリンタ装置と、前記クライアントＰＣの印刷ログを格納する記憶装置を有する印刷管理サーバとを使用する印刷管理方法であって、
印刷ジョブ情報を描画命令から取得するステップと、取得した前記印刷ジョブ情報から印刷枚数を算出するステップと、算出した前記印刷枚数を前記記憶装置から読み出した前記印刷ログと比較して印刷可否を判断するステップとを含むことを特徴とする。

本発明の印刷管理方法は、前記記憶装置から読み出した前記印刷ログは印刷制限値と総印刷枚数とを含み、算出した前記印刷枚数に前記総印刷枚数を加えた値が前記印刷制限値を超えないときに印刷可と判断することを特徴としてもよい。

本発明の印刷管理方法は、ＧＤＩからプリンタドライバへの描画命令をフックし、前記描画命令のインタフェース関数のパラメータを解析することにより前記印刷ジョブ情報を取得することを特徴としてもよい。

本発明の印刷管理方法は、印刷ジョブのファイル名の拡張子を判断して印刷制限を行うステップを含むことを特徴としてもよい。

本発明のプログラムは、印刷ログを記憶装置に格納する処理と、印刷ジョブ情報を描画命令から取得する処理と、取得した前記印刷ジョブ情報から印刷枚数を算出する処理と、算出した前記印刷枚数を前記記憶装置から読み出した前記印刷ログと比較して印刷可否を判断する処理とをコンピュータに実行させる。

本発明のプログラムは、前記記憶装置から読み出した前記印刷ログは印刷制限値と総印刷枚数とを含み、算出した前記印刷枚数に前記総印刷枚数を加えた値が前記印刷制限値を超えないときに印刷可と判断するようにしてもよい。

本発明のプログラムは、ＧＤＩからプリンタドライバへの描画命令をフックし、前記描画命令のインタフェース関数のパラメータを解析することにより前記印刷ジョブ情報を取得するようにしてもよい。

本発明のプログラムは、印刷ジョブのファイル名の拡張子を判断して印刷制限を行う処理を含むようにしてもよい。

本発明によれば、通常機種依存モジュールであるプリンタドライバの上位モジュールで、機種依存する前に印刷ジョブをフックして印刷ジョブ情報を取得するため、プリンタのメーカー、機種によらずジョブの情報が取得できるという効果がある。

ジョブ情報をプリンタのメーカー、機種によらず取得し、一元管理が可能であるため、本システムを使用する上で、システム上に異なるメーカー、機種のプリンタを混在させることができる。

また、クライアントＰＣが非同期に印刷ログデータを上げることができるため、印刷管理サーバは自分のペースで処理を行うことができ、印刷ログの収集に関して、印刷管理サーバの負荷が軽くなるという効果がある。

また、印刷枚数が制限値を超えるかの判断を印刷前に行っているため、所定枚数を超えた印刷を許すことを防止することができる。

本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図１は、本発明の第１の実施の形態の構成を示すブロック図である。印刷を行うクライアントＰＣ１０と、クライアントＰＣ１０とはネットワーク１００で（もしくはローカルで）接続されている任意のプリンタ装置３０と、印刷管理サーバ２０とを含む。

クライアントＰＣ１０は、任意のアプリケーション１１、ＯＳ（Operating System）の標準的なモジュールであるＧＤＩ（Graphic Device Interface）１２とスプーラモジュール１３とポートモジュール１４と任意のプリンタドライバ１６、本発明の特徴でもあるモジュールの仮想プリンタドライバ１５とジョブ管理モジュール１７を含む。

印刷管理サーバ２０は、記憶装置２３とログ管理モジュール２４とウェブブラウザ２６と表示装置２７とを含む。記憶装置２３は印刷ログデータベース２５を格納する。記憶装置２３と表示装置２７とは、印刷管理サーバ２０の内部ではなく外部にあってもよい。

プリンタ装置３０には特別な機能は必要でなく、従来のプリンタ装置が使用される。

アプリケーション１１は、印刷を行う任意のアプリケーションプログラムである。

ＧＤＩ１２は、アプリケーション１１の印刷命令により、プインタドライバ１６に描画を実行させるＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＯＳ（以下、ＯＳと記す）の標準モジュールである。

スプーラモジュール１３は、プリンタドライバ１６が作成したプリンタ描画イメージ（印刷ジョブ）のポートモジュール１４への送信を制御したり、ポートモジュール１４を通して、プリンタ装置３０と通信を行い、情報を取得するＯＳ標準のモジュールである。

ポートモジュール１４は、スプーラモジュール１３から送信されてきた印刷ジョブを該当のプリンタ装置３０に送信したり、ジョブ管理モジュール１７とネットワークに接続された印刷管理サーバ２０のログ管理モジュール２４とが通信を行う際の出入り口となったり、ジョブ管理モジュール１７やスプーラモジュール１３がプリンタ装置３０の情報取得のための通信を行う際の出入り口となったりするＯＳの標準モジュールである。

仮想プリンタドライバ１５は、ＧＤＩ１２とプリンタドライバ１６の間に位置し、ＧＤＩ１２からプリンタドライバ１６への描画命令をフックし、そのインタフェース関数（Device Driver Interface、以下ＤＤＩと記す）のパラメータを解析することにより、印刷ジョブのページ数、用紙サイズ、部数、両面印刷、レイアウト等に関する情報を取得する。

プリンタドライバ１６は、ＧＤＩ１２からの描画命令により、印刷ジョブをプリンタ装置３０のプリンタ記述言語（ＰＤＬ）に変換する。

ジョブ管理モジュール１７は、ネットワークに接続されたプリンタ装置の場合はＳＮＭＰ（Simple Network Management Protocol）による情報取得により、主にローカル接続されたプリンタ装置の場合はスプーラモジュール１３からＡＰＩ（Application Program Interface）を用いた情報取得により、該当ジョブの印刷結果に関して正常に完了したかを監視する機能を有しており、それにより印刷結果を考慮した印刷ログの作成を行う。ジョブ管理モジュール１７は、仮想プリンタドライバ１５で取得した情報より該当ジョブの物理印刷枚数を算出し、また印刷管理サーバ２０のログ管理モジュール２４への問い合わせにより取得した印刷制限値等の管理情報および該当ログ情報より、印刷の可否を判断する。またプリンタ装置３０の状態を取得し、印刷の失敗を考慮した情報に補正した印刷ログを作成し、印刷終了時にログ管理モジュール２４を通して印刷ログデータベース２５に登録する。

ログ管理モジュール２４は、印刷ログの印刷ログデータベース２５への登録、管理や集計処理を行い、また印刷制限値等の管理情報の設定、ジョブ管理モジュール１７からの情報要求への対応を行う。

印刷ログデータベース２５は、クライアントＰＣ１０のジョブ管理モジュール１７で作成した印刷ログを登録するデータベースであり、ログ管理モジュール２４により記憶装置２３への書き込みや記憶装置２３からの読み込みが行われる。

ここで、仮想プリンタドライバ１５は、プリントプロセッサなどのＯＳの標準構成モジュールを改造したものであっても実現できる。

実際の運用形態は、図２のようにネットワーク１００に繋がった複数のクライアントＰＣ１０ａ〜１０ｃと複数のプリンタ装置３０ａ〜３０ｂと１台の印刷管理サーバ２０とを含む。ここでプリンタ装置３０ａ〜３０ｂは、メーカー、機種が異なるものを混在させることができる。

次に、第１の実施の形態の動作について説明する。図３は仮想プリンタドライバ１５の動作を示すフローチャートである。まず、図１において、任意のアプリケーション１１より印刷を実行すると、ＧＤＩ１２はＤＤＩを用いて、プリンタドライバ１６に描画命令を伝える。そこで、その間にプリンタドライバ１６と同じインタフェース（ＯＳにより提供されるものであり、プリンタドライバによって異なることはない）を備えた仮想プリンタドライバ１５を割り込ませることにより、ＧＤＩ１２からの描画命令をフックすることができる（ステップＡ１）。

ＧＤＩ１２からの描画命令には、実行中の印刷ジョブのページ数、用紙サイズ、部数、両面印刷、レイアウト等に関する情報が含まれており、それらの情報は仮想プリンタドライバ１５にて取得された（ステップＡ２）あと、ジョブ管理モジュール１７に伝えられる（ステップＡ３）。仮想プリンタドライバ１５はプリンタドライバ１６へジョブデータを渡す（ステップＡ４）。

図４はジョブ管理モジュール１７の印刷時の印刷制限動作を示すフローチャートである。ジョブ管理モジュール１７は仮想プリンタドライバ１５からジョブ情報を取得し、一時保存する（ステップＢ１）。ジョブ管理モジュール１７は、保存しておいたジョブ情報より、現在実行中の印刷ジョブが実際物理枚数で何枚印刷されるのかを算出する（ステップＢ２）。

ところで、図１を参照すると、クライアントＰＣ１０で印刷を実行する際、ジョブ管理モジュール１７は印刷管理サーバ２０より、あらかじめログ管理モジュール２４に設定されている該当クライアントＰＣ１０の印刷制限値を取得し、さらにログ管理モジュール２４を通して印刷ログデータベース２５より現在までの総印刷枚数等のログ集計情報を取得する（ステップＢ３）。

そしてジョブ管理モジュール１７は、実行中の印刷が設定した制限値を超えないかの判断を行う（ステップＢ４）。実行中の印刷が設定した制限値を超える場合、ジョブのキャンセルを行う（ステップＢ５）。制限内であったらそのまま印刷を継続する。

仮想プリンタドライバ１５では描画命令を加工することはなくジョブ情報の取得のみを行い、描画命令はそのままの形でプリンタドライバ１６に渡される（図３のステップＡ４）。その後は通常の印刷と同様に、プリンタドライバ１６でプリンタ記述言語に展開され、スプーラモジュール１３、ポートモジュール１４を通して指定のプリンタ装置３０へ印刷が行われる。

図５はジョブ管理モジュール１７の印刷終了時の印刷ログ登録動作を示すフローチャートである。印刷終了後、ジョブ管理モジュール１７は仮想プリンタドライバ１５より取得し一時保存してあるジョブ情報を読み出し（ステップＣ１）、さらに実際に印刷を行った結果をプリンタ装置３０より取得し（ステップＣ２）、印刷エラーが発生したかを判断する（ステップＣ３）。印刷エラーが発生した場合はジョブがキャンセルされたかを判断し（ステップＣ４）、キャンセルされた場合は処理を終了する。キャンセルされていない場合はステップＣ２の処理を行う。

ステップＣ３で印刷エラーが発生していない場合は、印刷枚数を算出し（ステップＣ５）、ジョブ情報のうち印刷枚数に関して実績で計算したものに置き換え（ステップＣ６）、図１において、印刷管理サーバ２０のログ管理モジュール２４を通して印刷ログデータベース２５に登録を行う（ステップＣ７）。

ここで、プリンタ装置３０からの情報は標準ＭＩＢ（Management Information Base）等の、プリンタ装置のメーカー、機種に依存せずに取得できるものを使用する。例えば、該当印刷ジョブの物理印刷枚数（実際に印刷に使われた用紙の枚数）は、印刷を実行したプリンタ装置３０の印刷後の総印刷枚数から印刷前の総印刷枚数を引くことによって、標準ＭＩＢのみを使って算出することができる。

また、ここで説明した実施の形態では、印刷可否の判断をログ管理モジュール２４から制限値や現在の総印刷枚数等の情報を取得してジョブ管理モジュール１７で行っているが、逆に、ジョブ管理モジュール１７が算出した該当印刷ジョブの物理印刷枚数の情報をログ管理モジュール２４に渡し、印刷可否の判断をログ管理モジュール２４が行い、ジョブ管理モジュール１７ではその可否の結果のみ受け取り、印刷の続行、キャンセルの処理を行うようにしても良い。

印刷ログの集計結果はウェブブラウザ２６を使って表示装置２７で参照できるため、特別なユーザインタフェースモジュールを準備する必要がない。また権限があれば、都合にあわせて、ネットワーク１００に繋がった任意のクライアントＰＣ１０から印刷ログ管理を行うことができる。

前述したように、実際の運用形態は、図２のようにネットワーク１００に繋がった複数のクライアントＰＣ１０ａ、１０ｂ、１０ｃと複数のプリンタ装置３０ａ、３０ｂと１台の印刷管理サーバ２０とから構成される。印刷時に各クライアントＰＣ１０ａ、１０ｂ、１０ｃで生成された印刷ログは、非同期に印刷管理サーバ２０の印刷ログデータベース２５に登録され一元管理される。各クライアントＰＣ１０ａ〜１０ｃでは、印刷時にその集計結果と印刷制限値を印刷管理サーバ２０に問合せ、仮想プリンタドライバ１５およびジョブ管理モジュール１７でのジョブ解析の結果と照合し、印刷の可否を判断する。

次に、本発明の第２の実施に形態について説明する。第１の実施の形態においては、各クライアントＰＣ１０ａ〜１０ｃからの印刷枚数によって印刷制限をかけていた。ところで図１において、印刷を行うアプリケーション１１によってジョブのファイル名の拡張子は異なり、そのファイル名は仮想プリンタドライバ１５で取得することができる。そこでジョブ管理モジュール１７に印刷を許可するアプリケーションもしくは許可しないアプリケーションを登録しておくことで、ジョブ管理モジュール１７はその印刷ジョブのファイル名の拡張子を判断することにより、アプリケーションによる印刷制限をかけることができる。

次に、本発明の第３の実施に形態について説明する。本システムは管理対象とするプリンタ装置がメーカー、機種に依存しないことを特徴とするが、より細かい操作を行うためには特化した処理を入れ込むことも必要となる。そこで、図６を参照すると、ジョブ管理モジュール１７に機種差分プラグインモジュール１８をアタッチすることで機種に依存した操作が可能となる。

次に、本発明の第４の実施に形態について説明する。印刷管理サーバ２０のログ管理モジュール２４は、クライアントＰＣ１０ａ〜１０ｃのジョブ管理モジュール１７で作成された印刷ログを印刷ログデータベース２５に登録し、要求に応じ集計処理を行い、その情報をクライアントＰＣ１０ａ〜１０ｃに送り返す。その他、ログ管理モジュール２４で集計される情報は、管理者がウェブブラウザ２６を用いて、印刷ログの集計管理を行うためにも利用される。図７は第４の実施の形態の構成を示すブロック図である。図７を参照すると、第４の実施の形態では図１で説明した第１の実施の形態の構成に加えて統合管理サーバ５０を含む。他アプリケーション（ソフトウェア）にインタフェースを対応させることで、例えば統合管理サーバ５０が有する統合管理プログラム５２で、印刷ログの集計結果を使って処理を行うことができる。この場合、ログ管理モジュール２４ではインタフェースを公開して統合管理プログラム５２にインポートしてもらう方法の他、データ形式や転送プロトコルを統合管理プログラム５２に合わせて作成し、ログ管理モジュール２４よりＰＵＳＨ型で送信する方法がある。この場合、ソフトウェアによる差分は、プラグインモジュールを実装することで吸収される。

従来の印刷管理システムにはそのようなインタフェースが準備されていないため、例えは、印刷関連だけではなく資産管理やネットワーク管理などと統合的に管理を行いたくても、ばらばらに運用せざるを得ず、管理者の負担となっていた。

本発明の実施の形態の仮想プリンタドライバ１５、ジョブ管理モジュール１７、ログ管理モジュール２４の動作はコンピュータ・プログラム処理により行わせることが可能である。すなわち、記録媒体に記録したプログラムをクライアントＰＣ１０、印刷処理サーバ２０に読み込ませるか、あるいは、ネットワークからプログラムをクライアントＰＣ１０、印刷処理サーバ２０に読み込ませて、実施の形態で説明した動作を実行させる。

本発明の第１の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の実際の運用形態の構成を示すブロック図である。 仮想プリンタドライバの動作を示すフローチャートである。 ジョブ管理モジュールの印刷時の印刷制限動作を示すフローチャートである。 ジョブ管理モジュールの印刷終了時の印刷ログ登録動作を示すフローチャートである。 本発明の第３の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第４の実施の形態の構成を示すブロック図である。

符号の説明

１０、１０ａ、１０ｂ、１０ｃ クライアントＰＣ
１１ アプリケーション
１２ ＧＤＩ
１３ プーラモジュール
１４ ポートモジュール
１５ 仮想プリンタドライバ
１６ プリンタドライバ
１７ ジョブ管理モジュール
１８ 機種差分プラグインモジュール
２０、２０ａ、２０ｂ 印刷管理サーバ
２３ 記憶装置
２４ ログ管理モジュール
２５ 印刷ログデータベース
２６ ウェブブラウザ
２７ 表示装置
３０ プリンタ装置
５０ 統合管理サーバ
５２ 統合管理プログラム
１００ ネットワーク

Claims (15)

1. クライアントＰＣと、前記クライアントＰＣの印刷ジョブを印刷出力するプリンタ装置と、前記クライアントＰＣの印刷管理を行う印刷管理サーバとを備え、
   前記印刷管理サーバは、前記クライアントＰＣで発生した印刷ログを格納する記憶装置と、前記印刷ログの管理を行うログ管理モジュールとを有し、
   前記クライアントＰＣは、印刷ジョブ情報を取得する仮想プリンタドライバと、前記仮想プリンタドライバが取得した印刷ジョブ情報から印刷枚数を算出し前記ログ管理モジュールから取得した印刷ログと比較して印刷可否を判断するジョブ管理モジュールとを有することを特徴とする印刷管理システム。
2. 前記ジョブ管理モジュールが前記ログ管理モジュールから取得する前記印刷ログは印刷制限値と総印刷枚数とを含み、前記ジョブ管理モジュールは算出した前記印刷枚数に前記総印刷枚数を加えた値が前記印刷制限値を超えないときに印刷可と判断することを特徴とする請求項１記載の印刷管理システム。
3. クライアントＰＣと、前記クライアントＰＣの印刷ジョブを印刷出力するプリンタ装置と、前記クライアントＰＣの印刷管理を行う印刷管理サーバとを備え、
   前記クライアントＰＣは、印刷ジョブ情報を取得する仮想プリンタドライバと、前記仮想プリンタドライバが取得した印刷ジョブ情報から印刷枚数を算出するジョブ管理モジュールとを備え、
   前記印刷管理サーバは、前記クライアントＰＣで発生した印刷ログを格納する記憶装置と、前記ジョブ管理モジュールが算出した印刷枚数を前記記憶装置から読み出した前記印刷ログと比較して印刷可否を判断するログ管理モジュールとを有することを特徴とする印刷管理システム。
4. 前記仮想プリンタドライバは、ＧＤＩからプリンタドライバへの描画命令をフックし、前記描画命令のインタフェース関数のパラメータを解析することにより前記印刷ジョブ情報を取得することを特徴とする請求項１、２または３記載の印刷管理システム。
5. 前記ジョブ管理モジュールは印刷ジョブのファイル名の拡張子を判断して印刷制限を行うことを特徴とする請求項１、２、３または４記載の印刷管理システム。
6. 前記プリンタ装置の機種に依存した操作を行うための機種差分プラグインモジュールを前記ジョブ管理モジュールに付加したことを特徴とする請求項１、２、３、４または５記載の印刷管理システム。
7. さらに統合管理サーバを備え、前記統合管理サーバは前記ログ管理モジュールが集計した前記印刷ログの集計結果を使用して統合管理を行う手段を有することを特徴とする請求項１、２、３、４、５または６記載の印刷管理システム。
8. クライアントＰＣと、前記クライアントＰＣの印刷ジョブを印刷出力するプリンタ装置と、前記クライアントＰＣの印刷ログを格納する記憶装置を有する印刷管理サーバとを使用する印刷管理方法であって、
   印刷ジョブ情報を描画命令から取得するステップと、取得した前記印刷ジョブ情報から印刷枚数を算出するステップと、算出した前記印刷枚数を前記記憶装置から読み出した前記印刷ログと比較して印刷可否を判断するステップとを含むことを特徴とする印刷管理方法。
9. 前記記憶装置から読み出した前記印刷ログは印刷制限値と総印刷枚数とを含み、算出した前記印刷枚数に前記総印刷枚数を加えた値が前記印刷制限値を超えないときに印刷可と判断することを特徴とする請求項８記載の印刷管理方法。
10. ＧＤＩからプリンタドライバへの描画命令をフックし、前記描画命令のインタフェース関数のパラメータを解析することにより前記印刷ジョブ情報を取得することを特徴とする請求項８または９記載の印刷管理方法。
11. 印刷ジョブのファイル名の拡張子を判断して印刷制限を行うステップを含むことを特徴とする請求項８、９または１０記載の印刷管理方法。
12. 印刷ログを記憶装置に格納する処理と、印刷ジョブ情報を描画命令から取得する処理と、取得した前記印刷ジョブ情報から印刷枚数を算出する処理と、算出した前記印刷枚数を前記記憶装置から読み出した前記印刷ログと比較して印刷可否を判断する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
13. 前記記憶装置から読み出した前記印刷ログは印刷制限値と総印刷枚数とを含み、算出した前記印刷枚数に前記総印刷枚数を加えた値が前記印刷制限値を超えないときに印刷可と判断することを特徴とする請求項１２記載のプログラム。
14. ＧＤＩからプリンタドライバへの描画命令をフックし、前記描画命令のインタフェース関数のパラメータを解析することにより前記印刷ジョブ情報を取得することを特徴とする請求項１２または１３記載のプログラム。
15. 印刷ジョブのファイル名の拡張子を判断して印刷制限を行う処理を含むことを特徴とする請求項１２、１３または１４記載のプログラム。
    

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