JP2005180741A - 石炭焚き流動床ボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】石炭焚き流動層ボイラにおいて、伝熱管における水冷壁の貫通部近傍の管曲げ部でベッドマテリアルの流動による摩耗を抑制すること。
【解決手段】石炭焚き流動床ボイラの火炉内に配置された伝熱管において、伝熱管は、水冷壁を貫通して火炉側に形成された管曲げ部6と、火炉内での管水平部5と、から構成され、ベッドマテリアルの流動する流動層の下方面に配置される空気供給ノズル10は、火炉壁1に最も近い空気供給ノズルを管曲げ部から火炉中央部方向に所定の距離隔てて配置し、空気供給ノズルの配置によって、管曲げ部の全体がベッドマテリアルの流動していない固定層8にほぼ覆われること。
【選択図】図3

Description

本発明は、石炭焚き流動床ボイラの伝熱管に関し、特に、ベッドマテリアル(流動媒体)が流動する火炉内に位置する伝熱管における管曲げ部での摩耗抑制に関する。
従来、流動床ボイラの流動層内に設けられた伝熱管において、流動媒体の流動によって層内伝熱管の部分的摩耗や伝熱管サポートの伝熱管支持部近傍における不均一摩耗が生じていた。層内伝熱管におけるこれらの部分的摩耗や不均一摩耗を抑制しようとする技術が既に提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この特許文献1によれば、流動層下部の複数の空気ノズルを複数組のノズル群に分けて、それぞれのノズル群に独立して空気を供給することによって、上述した部分的又は不均一な摩耗を抑制している。
また一方、火炉内の伝熱管の構成として、伝熱管が火炉を構成する水冷壁を貫通する貫通部近傍の火炉側において、伝熱管に管曲げ部が形成される構造が提起されている。例えば、伝熱管の管曲げ部形成については、後述する図2と図3の伝熱管の図示構造を参照のこと。
特開2000−346310
上述した特許文献1では、流動媒体による伝熱管の摩耗抑制を図るものではあるが、火炉内に略水平に配置されている伝熱管の構造を前提にしたものであり、火炉内の伝熱管の管曲げ部に対する不規則な摩耗については配慮されていない。
また、火炉内における伝熱管の管曲げ部の構成自体は提起されているが、この管曲げ部全体に対する特段の摩耗抑制についての提案はなされていない。
本発明の目的は、水冷壁を貫通して火炉側に形成された管曲げ部と、火炉内での管水平部と、からなる伝熱管において、管曲げ部での摩耗抑制を図る石炭焚き流動床ボイラを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
石炭焚き流動床ボイラの火炉内に配置された伝熱管において、
前記伝熱管は、水冷壁を貫通して前記火炉側に形成された管曲げ部と、前記火炉内での管水平部と、から構成され、
前記ベッドマテリアルの流動する流動層の下方面に配置される空気供給ノズルは、前記火炉壁に最も近い空気供給ノズルを前記管曲げ部から火炉中央部方向に所定の距離隔てて配置し、
前記空気供給ノズルの配置によって、前記管曲げ部の全体がベッドマテリアルの流動していない固定層にほぼ覆われる構成とする。
本発明によれば、石炭焚き流動層ボイラにおいて、伝熱管における水冷壁の貫通部近傍の管曲げ部でベッドマテリアルの流動による摩耗を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る石炭焚き流動床ボイラについて、図1〜図3を参照しながら以下詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る石炭焚き流動床ボイラの全体構成を示す側面図である。図2は管曲げ部を有する伝熱管とベッドマテリアルの流れ範囲を示す図である。図3は本実施形態に関するベッドマテリアルの流動しない固定層を拡大する構成例を示す図である。
まず、図1と図2を参照しながら、本発明の実施形態に係る石炭焚き流動床ボイラの概要を説明する。この石炭焚き流動床ボイラは、一般のボイラと同様、水冷壁1により火炉が形成されているが、火炉が主燃焼炉2及び再燃焼炉3により構成されている。図2と図3には、図1中に楕円形状で囲まれた部位を拡大した構成を示す。
本実施形態に係る石炭焚き流動層ボイラ水冷壁管は、水冷壁1にて形成される火炉4、水平に配置された伝熱管5、管曲げ部を有する伝熱管6、ベッドマテリアル(例えば、石灰石)による流動層上面7、ベッドマテリアルが流動していない固定層8、吹抜け防止板9、給炭ノズル10、空気ノズル11、仕切板12(流動層下面を形成する)、固定層境界13、を備えている。
図2において、伝熱管が火炉を構成する水冷壁1を貫通して火炉11内に配置されていて、水冷壁1の近傍では伝熱管は管曲げ部9を形成しており、管曲げ部に続いて水平部5を形成している。そして、この管曲げ部は流動層内の伝熱管の主に水平部の熱伸びを吸収する機能乃至作用がある。水冷壁1と流動層内の伝熱管との貫通部は層内と壁外での内外圧力差が大きいため、溶接によるシール構造で固定する必要があり、スライド構造を採れないので、伝熱管の熱伸び吸収のために、管曲げ部を火炉外ではなくて火炉内、特に水冷壁近傍に設けている。
図2において、給炭ノズル11から空気及び石炭、空気ノズル10から空気が供給され、水冷壁1にて形成される火炉4内において石炭が燃焼される。このとき、石灰石より成るベッドマテリアルによる流動層と水平に配置された伝熱管5の間で接触伝熱による熱交換が行われる。空気ノズル10から供給される空気の流速は水冷壁1で形成される火炉4の断面積の部分で約1.5〜2.3m/s程度であり、石炭はベッドマテリアルによる流動層内で燃焼ガスとなり、火炉4の高さ方向で上方へ流れていく。この流れはベッドマテリアルを同伴することから、ベッドマテリアルにより水平に配置された伝熱面5は摩耗を生じさせることとなる。
また、管曲げ部を有する伝熱管6の下方には、一方を水冷壁に密接した略L型形状の吹き抜け防止板9が設置されている。図示の構成例では吹き抜け防止板は水冷壁から略鉛直に火炉中央部に向かい、次に管曲げ部の直上形状に応じて上に向いた防止板である。この吹き抜け防止板は、水冷壁に沿って空気や燃焼ガスや流動媒体が吹き抜けることによって水冷壁近傍の伝熱管に不規則な熱応力が発生することを防止するものである。そして、炉幅方向に設置された吹抜け防止板9の上方部にベッドマテリアルの安息角によってベッドマテリアルの流動していない固定層8が形成される。図2に示すように、ベッドマテリアルの安息角の角度は約50〜60°程度である。図面で符号13は固定層8の境界を示すが、この固定層の境界13の外側に、管曲げ部を有する伝熱管6が部分的に露出した状態になっている。
ここにおいて、水平に配置された伝熱管5は水平に配置された直管であることから、さらに、燃焼ガスおよびベッドマテリアルの流れが均一であることから、伝熱管の摩耗の予測がし易く、且つ、プロテクタの取付等による機器延命化が容易であると言える。しかし、固定層8の範囲外の管曲げを有する伝熱管6においては、水冷壁近傍でのベッドマテリアルの不均一な流れや伝熱管の管曲げ構造のため、伝熱管の摩耗の予測がし難く、また、事前に施工されたプロテクタを取り替える際、伝熱管の切断無くしては、プロテクタの更新が不可能であることから、工事費用が別に必要となる。ここで、図示していないプロテクタは、伝熱管群の特に最下部の伝熱管の下部に、ベッドマテリアルによる伝熱管摩耗を防ぐために設けられたものである。
このように、吹き抜け防止板9によっては、図2に示すように固定層8(流動媒体が停滞している領域であり固化しているものではない)の形成に限度があり、管曲げ部全体に固定層が形成されないのである。
図3は、本発明の実施形態に係る石炭焚き流動床ボイラの火炉内の伝熱管に対するベッドマテリアルの流動していない固定層拡大の構成例を示す。図3には、ベッドマテリアルによる流動層上面7、ベッドマテリアルが流動していない固定層8、固定層の境界13、水平に配置された伝熱管5、管曲げ部を有する伝熱管6、等の位置関係を示す。固定層の境界13について、図3は図2に比べて拡大している。ベッドマテリアルが流動していない固定層8を拡大することによって、管曲げ部を有する伝熱面6近傍でベッドマテリアルが流動しない。
図3に示す構成例では、管曲げ部を有する伝熱管6の近傍又は廻りに空気ノズル10を配置せず、ベッドマテリアルが流動していない固定層8の範囲を拡大させている。即ち、火炉壁に最も近い空気供給ノズルを前記管曲げ部から火炉中央部方向に所定の距離隔てて配置することによって、図3に示すように固定層8の境界13を拡大している。このように、吹き抜け防止板の設置に加えて、空気供給ノズルの配置変更によって、固定層の一層の範囲拡大を図るものである。
以上説明したように、本実施形態では、水冷壁1近傍の貫通部近傍に配置される管曲げ部を有する伝熱管6をベッドマテリアルが流動していない固定層8によりほぼ完全に覆うことにより、通常、1.5〜2.3m/sのベッドマテリアルを同伴するガス流れを遮断することが可能となり、管曲げを有する伝熱面6に生じる摩耗を未然に抑制することが可能となる。
また、管曲げ部の摩耗を抑制することでプロテクタの延命化を図ることにより、伝熱管の切断による補修回数を減ずることができ、メンテナンスコストの抑制を図ることができる。
本発明の実施形態に係る石炭焚き流動床ボイラの全体構成を示す側面図である。 管曲げ部を有する伝熱管とベッドマテリアルの流れ範囲を示す図である。 本実施形態に関するベッドマテリアルの流動しない固定層を拡大する構成例を示す図である。
符号の説明
1 水冷壁
2 主燃焼炉
3 再燃焼炉
4 火炉
5 伝熱管(水平部)
6 伝熱面(管曲げ部)
7 流動層上面
8 固定層
9 吹き抜け防止板
10 空気ノズル
11 給炭ノズル
12 仕切板(流動層下面)
13 固定層境界

Claims (3)

  1. 石炭焚き流動床ボイラの火炉内に配置された伝熱管において、
    前記伝熱管は、水冷壁を貫通して前記火炉側に形成された管曲げ部と、前記火炉内での管水平部と、から構成され、
    前記ベッドマテリアルの流動する流動層の下方面に配置される空気供給ノズルは、前記火炉壁に最も近い空気供給ノズルを前記管曲げ部から火炉中央部方向に所定の距離隔てて配置し、
    前記空気供給ノズルの配置によって、前記管曲げ部の全体がベッドマテリアルの流動していない固定層にほぼ覆われる
    ことを特徴とする石炭焚き流動床ボイラ。
  2. 請求項1において、
    前記水冷壁の近傍に形成された管曲げ部の内の最も下部の管曲げ部の下方に、前記水冷壁に一方端が接した略L字型の吹き抜け防止板を配置する
    ことを特徴とする石炭焚き流動床ボイラ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記管曲げ部は、前記管水平部における熱伸びを吸収する機能を有する構造である
    ことを特徴とする石炭焚き流動床ボイラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100434798C (zh) * 2006-07-10 2008-11-19 西安交通大学 基于高温分离的飞灰内循环流化复燃装置

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