JP2005180185A - ディーゼルエンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディーゼルエンジンにおいて、指示燃料噴射量に対する実燃料噴射量の乖離を減少させ、精度良く料噴射量を補正する。
【解決手段】ディーゼルエンジンの運転状態に応じて決定される指示燃料噴射量を算出し、排気温度を検出し(S2)、吸入空気量を検出し(S4)、排気温度及び吸入空気量を用いて実際に噴射された燃料の実燃料噴射量を算出し(S5)、ディーゼルエンジンの運転状態に応じて決定される指示燃料噴射量と実燃料噴射量との偏差に応じて指示燃料噴射量を補正する(S10)。
【選択図】図3

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの制御装置に関する。
ディーゼルエンジンの燃料噴射装置は、運転者の要求する駆動力をアクセルペダル開度から読みとり、そのときのエンジン運転状態を勘案し、最適なパラメータでそれぞれのデバイスを制御する。この時、ほとんどの重要なパラメータはエンジン回転数と燃料噴射量で定義されるが、運転者の要求する燃料噴射量(運転状態に応じて決まる燃料噴射量であり、以下、指示燃料噴射量と記す)はシステムの仮想的な指示値に他ならない。この指示燃料噴射量に対して、実際にシリンダ内に供給される燃料噴射量(以下、実燃料噴射量と記す)は、製造時の公差やインジェクタの劣化などにより、同一でない場合があり得る。運転者の要求は駆動力であり、車両の抵抗が安定している限り、上記指示燃料噴射量は同一となるが、指示燃料噴射量に対する実燃料噴射量が当初の狙いから外れることにより、意図しないパラメータ設定を制御値に使用する可能性が起こり得る。
特に、近年のインジェクタは、燃料噴射圧力の高圧化に伴ってインジェクタのニードル着座部が摩耗しやすい傾向にあり、コモンレール式の燃料噴射装置では、ニードル上下の圧力バランスで駆動するいう作動原理上、指示燃料噴射量が同一であっても、実燃料噴射量が増加する要因となる。この傾向は、新車製造時から慣らし運転終了までの間で特に顕著であるが、この結果、例えばEGRガスの流量は増量側にシフトし、NOxが減少し、PMや黒煙が増加するというトレードオフバランスの変化が経時的に発生する。また、機関の最高出力点で運転している条件では、燃料流量が増加することにより、排気ガス温度が上昇し、排気マニホールドやターボチャージャ等の熱破損を招いたり、最高燃焼圧力(Pmax)が上限を超え、エンジン本体系構造部品に悪影響を及ぼす虞がある。
燃料噴射量特性の変化に伴う性能変化や機能問題を避けるために、インジェクタが劣化していない初期の状態で流量の上限をより厳しく制限したり、また、排気性能のシフトを考慮し、マージンを大きくしたりする等の対策が要求される。これらの対策は目標を上方修正することに等しく、コストアップを免れない。
こうした問題点を解決するために、特許文献1には、機関がアイドル運転条件にあるときに、目標とするアイドル回転数と実際のアイドル回転数を比較し、両者が同一となるように燃料噴射量を補正する技術が開示されている。
特開2002−30962号公報
しかしながら、特許文献1のように燃料噴射量を補正する場合、アイドル回転数での燃料噴射量は相対的に少ないため、上述した最高出力点における燃料噴射量の補正は、制御しようとする流量差が大きくなり精度よく補正することができないという問題がある。
また、コモンレール式燃料噴射装置の場合、インジェクタの噴射量特性はレール圧(燃料噴射圧力)をパラメータとし通電時間と燃料噴射量の関係で定義されるが、レール圧はアイドル時の設定以外は考慮されない結果、様々な運転条件に応じて変化するレール圧毎のきめ細やかな燃料噴射量の補正制御を行えないという問題がある。
本発明に係るディーゼルエンジンの制御装置は、排気温度及び吸入空気量を用いて実際に噴射された燃料の噴射量を算出する実燃料噴射量算出手段を有し、指示燃料噴射量と実燃料噴射量との偏差に応じて指示燃料噴射量を補正することを特徴としている。
本発明によれば、排気ガス温度と吸入空気量から推定された実燃料噴射量から指示燃料噴射量が補正されるので、指示燃料噴射量に対する実燃料噴射量の乖離を減少させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明におけるシステム構成の概略を示す説明図であり、図2は主として排気系のシステム構成を示している。
空気取入口1から取り入れられた空気は、エアクリーナ2に導入されている。エアクリーナ2で清浄された空気は、エアフローメータ3、インタークーラ4、吸気スロットル5、吸気マニホールド6を経て、ディーゼルエンジン7の各気筒に供給されている。一方、ディーゼルエンジン7から排出された排気ガスは、排気マニホールド8を経て、図2に示す酸化触媒9及びDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)10を通った後、車外に排出されている。
このディーゼルエンジン7は、ターボチャージャ11によって予圧された空気が気筒内に導入されている。ターボチャージャ11は、排気ガスによって回転駆動するタービン12と、このタービン12と同軸上に連結され、タービン12と同期回転するブロア13と、から大略構成されている。タービン12は排気系内における排気マニホールド6下流に位置し、ブロア13は吸気系内におけるエアフローメータ3とインタークーラ4との間に位置している。
エアフローメータ3で検出された吸入空気量Qairは、コントロールユニット14に入力されている。このコントロールユニット14には、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ15、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ16、ディーゼルエンジン7の冷却水温を検出する水温センサ17、車両速度を検出する車速センサ18、吸気スロトッル5の下流に位置し吸入空気の温度を検出する吸気温度センサ19、吸気スロトッル5の下流に位置し吸入空気の圧力を検出する吸気圧力センサ24、排気温度を検出する排気温度センサ20、大気圧を検出する大気圧センサ26からの信号が入力されている。
排気温度センサ20は、ターボチャージャ11のタービン12の下流側、すなわちタービン入口の排気温度を検出している。この排気温度センサ20は、想定される最も高い排気ガス温度においても高い分解能を有すると共に、高い排気温度にさらされるために耐久性にも優れるものである。
酸化触媒9は、ターボチャージャ11のタービン12よりも下流に位置するものであって、この酸化触媒9よりも下流側にDPF10が位置している。酸化触媒9の排気入口近傍には、コントロールユニット14に信号を出力する酸化触媒入口温度センサ25が配設されている。DPF10の排気入口近傍及び排気出口近傍には、コントロールユニット14に信号を出力するDPF入口温度センサ21、DPF出口温度22センサがそれぞれ配設されている。尚、23は、DPF10前後での排気系内の差圧を検出する差圧センサであって、この差圧センサ23もコントロールユニット14に信号を出力している。
コントロールユニット14は、アクセル開度等のエンジン運転状態、すなわち入力された情報に基づいて指示燃料噴射量を算出しており、この指示燃料噴射量に従って、コモンレール式燃料噴射システム23から燃料がディーゼルエンジン7の気筒内に噴射されている。
次に、上述したシステム構成で実施される制御を図3のフローチャートを用いて説明する。
図3に示す制御の流れは、指示燃料噴射量を補正する指示燃料噴射量補正値に関するものであって、ステップ(以下、単にSと表記する)1では、エンジン回転数センサ15で検出されたエンジン回転数を読み込む。
S2では、排気温度センサ20で検出された排気温度を読み込む。
S3では、空気過剰率算出マップを参照し、空気過剰率λを算出する。図4は空気過剰率算出マップの特性例を示す。この空気過剰率算出マップは、S1及びS2で読み込まれたエンジン回転数と排気温度から排気ガス中の現在の空気過剰率λを算出するものであって、エンジン回転数が高いほど空気過剰率λは小さくなり、また、排気温度が高いほど空気過剰率λは小さくなっている。
S4では、エアフローメータ3で検出された吸入空気量Qairを読み込む。
第1サブルーチンからなるS5では、空気過剰率λと吸入空気量Qairから実際に噴射された燃料噴射量、すなわち実燃料噴射量を算出する。第1サブルーチンについては後述する。
S6では、アクセル開度等の運転者要求、すなわちディーゼルエンジンの運転状態に応じて決定される指示燃料噴射量と実燃料噴射量との差を算出する。ここで指示燃料噴射量と実燃料噴射量との差は、文字通り指示燃料噴射量から実燃料噴射量を減じた値を意味するものである。尚、指示燃料噴射量と実燃料噴射量との差は、インジェクタの製造時の公差や使用過程での劣化等により生じるものである。
S7では、指示燃料噴射量と実燃料噴射量との差が予め設定された規定値を超えているか否かを判定する。指示燃料噴射量と実燃料噴射量との差が上記規定値を超えている場合にはS8へ進み、超えていない場合は今回のルーチンを終了する。
第2サブルーチンからなるS8では、指示燃料噴射量を補正する指示燃料噴射量補正値の学習条件が成立しているか否かを判定する。
S9では、S8の判定結果を基に、指示燃料噴射量を補正する指示燃料噴射量補正値の学習条件が成立している場合にはS9へ進み、学習条件が不成立の場合には今回のルーチンを終了する。
S10では、S6で算出された指示燃料噴射量と実燃料噴射量との差を指示燃料噴射量補正値として学習する。指示燃料噴射量補正値は、本実施形態のように、コモンレール式燃料噴射システム23で燃料を噴射している場合には、レール圧によって選別されて記憶される。指示燃料噴射量補正値は、一次的にコントロールユニット14内の一次記憶装置(RAM)に蓄えられ、イグニッションOFF後に不揮発性メモリー(EEPROM)内に転送され、次回の運転時に備えられる。ここで学習された補正値は、レール圧毎の噴射量シフト量であるので、次回機関を始動した後に、不揮発性メモリーから読み出された値が、運転者からの要求燃料噴射量、すなわち指示燃料噴射量に加算(ないしは減算)されて最適な指示燃料噴射量となるように補正される。
図5に、上述した第1サブルーティン内の制御の流れを示す。
S21では、吸入空気量と燃料噴射量の質量比であるA/Fを、エアフローメータ3で検出された吸入空気量Qairを用いずに、S3で算出された空気過剰率λを用い、下記の式(1)から算出する。
(数1)
A/F=λ×14.7 …(1)
ここで、式(1)中の定数14.7は、λ=1となる理論当量比(燃料と空気中の酸素が余すところ無く酸化反応を起こす割合)の際のA/Fである。尚、この14.7なる値は燃料によって異なるため、仕向地によって最適に調整された値をシステム(コントロールユニット14)に予め登録し、仕向地毎に最適の値が用いられるようになっている。
S22では、S21で算出されたA/FとS4で読み込まれた吸入空気量Qairを用い、実燃料噴射量を算出する。実燃料噴射量は、吸入空気量QairをA/Fで除すことで算出される。
図6に、上述した第2サブルーティン内の制御の流れを示す。
S31では、水温センサ17で検出された冷却水温度を読み込む。
S32では、S31で読み込まれた冷却水温度が予め設定された既定値を超えているか否かを判定し、超えている場合にはS33に進み、超えていない場合にはS39へ進む。S39では学習条件が不成立であると判定する。ここで、冷却水温が規定値以下の場合に学習条件を不成立とするのは、暖機途上では、ディーゼルエンジン7内部のフリクションが高く、上述した図4に示したような空気過剰率算出マップが安定して再現されない。すなわち上述した空気過剰率算出マップで示された排気温度及びエンジン回転数と空気過剰率λとの相関関係が再現されない可能性があるためである。
S33では、吸気温度センサ19で検出された吸入空気温度を読み込む。
S34では、S33で読み込まれた吸入空気温度が予め設定された規定範囲にあるか否かを判定し、規定範囲にある場合にはS35に進み、規定範囲にない場合にはS39へ進む。詳述すれば、吸入空気温度が、予め設定された第1しきい値より大きく、予め設定された第2しきい値未満の小さい値であれば、S35へ進む。これは吸入空気温度によって排気温度に対する空気過剰率λの関係がある程度影響を受けるため、学習条件が成立する吸入空気温度を常温域に限定する必要があるからである。ここで、S34における規定範囲とは、常温域にほかならず、この常温域とは、通常25℃±2℃前後である。
S35では、車速センサ18で検出された車速を読み込む。
S36では、S35で読み込まれた車速が予め設定された既定値以上であるか否かを判定し、既定値以上であればS37へ進み、既定値未満であればS39へ進む。これは、車速が低いとエンジンルーム内の空冷が不十分となるために、排気温度に対する空気過剰率λの関係にばらつきを与える虞があるためである。
S37では、S36で読み込まれた車速に対してある程度の変動範囲を加味して考慮した値が一定時間維持されたかどうかを判定し、一定時間維持されている場合にはS38に進み、学習条件が成立していると判定し、一定時間維持されていない場合にはS39へ進む。これは、過渡条件においては、排気管の熱慣性によって、排気ガスの温度が影響を受けるため、一定時間経過した後の排気ガス温度が安定した状態で学習条件を成立と判定することが精度向上に役立つためである。
上述したような実施形態においては、排気ガス温度と吸入空気量から推定された実燃料噴射量から指示燃料噴射量が補正されるので、指示燃料噴射量に対する実燃料噴射量の乖離が減少し、スモーク排出が初期から変化しなくなると共に、タービン入口温度が変化しないようにすることができる。また排気性能のトレードオフ上の変化(NOxに対するPM、スモーク、HCなど)を最小限に抑制することができる。さらに、スモーク排出の変化、タービン入口温度の変化、排気性能のトレードオフ上の変化、を考慮した初期のマージンが圧縮できるため、初期の性能向上を図ることができる。また、この性能向上分を材料の変更などに振り分けることでコスト低減も可能となる。
また、ディーゼルエンジン7の高出力化の傾向に伴って、最高出力を制限する条件としてタービン入口温度をセンサで計測している場合には、新規にセンサを追加することなく排気ガス温度の精密計測が可能であるため、コスト的にも有利である。
尚、図3のS2においては、排気ガスの温度として排気温度センサ20の検出値を用いずに、DPF入口温度センサ21の検出値を排気ガス温度とし用いることも可能である。より厳しい排気ガス規制に適合するために、DPFを排気系に具備するものでは、DPFに堆積したPMを酸化燃焼させるため、再生動作時にDPF入口部分の温度管理が必須となるため、このDPF入口部分の温度管理用の温度センサを用いれば、新規にセンサを追加することなく排気ガス温度の精密計測が可能であるため、コスト的にも有利である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、エアフローメータを用いない場合の例であり、上述した第1実施形態のシステム構成から、エアフローメータ3を外した構成を前提とするものである。すなわち、吸入空気量Qairを吸気圧力センサ24及び吸気温度センサ19からの検出値に基づいて算出するものある。従って、この第2実施形態で実施される制御は、上述した第1実施形態で実施される制御と比較すると、上述した図3のS4のみが異なっている。すなわち、図7に示すフローチャートに示すように、吸入空気量Qairを吸入空気の圧力と温度を用いて算出する。
S41では、吸気圧力センサ24で検出された吸入空気圧力を読み込む。
S42では、吸気温度センサ19で検出された吸入空気温度を読み込む。
S43では、大気圧センサ26で検出された大気圧を読み込む。
S44では、吸入空気量算出マップを参照し、吸入空気量を算出する。図8は、吸入空気量算出マップの特性例を示す。この空気量算出マップは、S41及びS42で読み込まれた吸入空気圧力と吸入空気温度から吸入空気量を算出するものであって、吸入空気圧力が大きいほど吸入空気量は多くなり、吸入空気温度が高いほど吸入空気量は多くなっている。
S45では、S44で算出された吸入空気量をエンジン回転数に応じて補正する。すなわち、図9に示すエンジン回転補正係数算出マップを用い、エンジン回転数センサ15の検出値からエンジン回転補正係数を算出し、このエンジン回転補正係数をS44で算出された吸入空気量に乗ずることで補正する。
S46では、S45で補正された吸入空気量を大気圧に応じてさらに補正する。すなわち、図10に示す大気圧補正係算出マップを用い、S43で読み込まれた大気圧から大気圧補正係数を算出し、この大気圧補正係数をS45で補正された吸入空気量に乗ずることで補正する。尚、このS46で補正されたものが吸入空気量Qairとなる。
上記実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) ディーゼルエンジンの運転状態に応じて決定される指示燃料噴射量を算出する指示燃料噴射量算出手段と、排気温度を検出する排気温度検出手段と、吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、を備えたディーゼルエンジンの制御装置において、排気温度及び吸入空気量を用いて実際に噴射された燃料の噴射量を算出する実燃料噴射量算出手段を有し、指示燃料噴射量と実燃料噴射量との偏差に応じて指示燃料噴射量を補正する。これによって、排気ガス温度と吸入空気量から推定された実燃料噴射量から指示燃料噴射量が補正されるので、指示燃料噴射量に対する実燃料噴射量の乖離を減少させることができる。
(2) 上記(1)に記載のディーゼルエンジンの制御装置は、排気ガスによってタービンを回転させ、このタービンと同軸上のブロアの回転により過給を行うターボチャージャを有するものであって、排気温度検出手段は、タービン入口における排気温度を検出している。これによって、ディーゼルエンジンの高出力化の傾向に伴って、最高出力を制限する条件としてタービン入口温度をセンサで計測しているような場合には、新規にセンサを追加することなく排気ガス温度の精密計測が可能であるため、コスト的にも有利となる。
(3) 上記(1)に記載のディーゼルエンジンの制御装置は、排気微粒子の捕集除去を行うDPFを排気系に有すものであって、排気温度検出手段は、DPF入口における排気温度を検出している。これによって、より厳しい排気ガス規制に適合するために、DPFを排気系に具備するものでは、DPFに堆積したPMを酸化燃焼させるため、再生動作時にDPF入口部分の温度管理が必須となり、このDPF入口部分の温度管理用の温度センサを用いれば、新規にセンサを追加することなく排気ガス温度の精密計測が可能であるため、コスト的にも有利となる。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかに記載のディーゼルエンジンの制御装置は、より具体的には、吸入空気量検出手段としてエアフローメータを有する。
(5) 上記(1)〜(3)のいずれかに記載のディーゼルエンジンの制御装置は、より具体的には、吸入空気の温度を検出する吸入空気温度検出手段と、吸入空気の圧力を検出する吸入空気圧力検出手段とを有し、吸入空気量検出手段は、吸入空気の温度及び圧力を用いて吸入空気量を検出している。
本発明に係るディーゼルエンジンの制御装置のシステム構成の概略を示す説明図。 本発明に係るディーゼルエンジンの制御装置のシステム構成の概略を示す説明図。 本発明の第1実施形態における制御の流れを示すフローチャート。 空気過剰率算出マップの特性例を示す説明図。 図3における第1サブルーチンの制御の流れを示すフローチャート。 図3における第2サブルーチンの制御の流れを示すフローチャート。 本発明の第2実施形態において吸入空気量を算出するための制御の流れを示すフローチャート。 吸入空気量算出マップの特性例を示す説明図。 エンジン回転補正係数算出マップの特性例を示す説明図。 大気圧補正係算出マップの特性例を示す説明図。
符号の説明
3…エアフローメータ
7…ディーゼルエンジン
9…酸化触媒
10…DPF
11…ターボチャージャ
12タービン
14…コントロールユニット
20…排気温度センサ

Claims (5)

  1. ディーゼルエンジンの運転状態に応じて決定される指示燃料噴射量を算出する指示燃料噴射量算出手段と、排気温度を検出する排気温度検出手段と、吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、を備えたディーゼルエンジンの制御装置において、
    排気温度及び吸入空気量を用いて実際に噴射された燃料の噴射量を算出する実燃料噴射量算出手段を有し、
    指示燃料噴射量と実燃料噴射量との偏差に応じて指示燃料噴射量を補正することを特徴とするディーゼルエンジンの制御装置。
  2. 排気ガスによってタービンを回転させ、このタービンと同軸上のブロアの回転により過給を行うターボチャージャを有するものであって、排気温度検出手段は、タービン入口における排気温度を検出していることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの制御装置。
  3. 排気微粒子の捕集除去を行うDPFを排気系に有すものであって、排気温度検出手段は、DPF入口における排気温度を検出していることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの制御装置。
  4. 吸入空気量検出手段としてエアフローメータを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディーゼルエンジンの制御装置。
  5. 吸入空気の温度を検出する吸入空気温度検出手段と、吸入空気の圧力を検出する吸入空気圧力検出手段とを有し、吸入空気量検出手段は、吸入空気の温度及び圧力を用いて吸入空気量を検出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディーゼルエンジンの制御装置。
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