JP2005179824A - 交絡糸 - Google Patents

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Toru Takahashi
徹 高橋
Kazuhiro Toda
和宏 戸田
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Abstract

【課題】 耐久性、耐塩素性、耐光性に優れ、生地が薄く、ドライ感、ソフト感があり、シボや斜行が発生せず、外観品位の良好なストレッチ布帛を得るために好適な交絡糸を提供する。
【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートを主成分とする層と、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層とがサイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合されたポリエステル系複合繊維から成る交絡糸であって、その交絡数が60〜150個/mである。そのポリエステル系複合繊維におけるポリエチレンテレフタレート層とポリトリメチレンテレフタレート層との重量比率は(30/70)〜(70/30)である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、交絡糸に関する。さらに詳しくは、高次加工して、衣服などに使用する際のシボの発生を抑えることができ、フラット感があり、外観品位が良好であり、ドライかつソフトな触感を有するストレッチ布帛を得ることができるという交絡糸に関するものである。
従来より、ストレッチ素材として、ポリウレタン繊維を予め延伸した後、相手素材と引き揃え合撚した弾性合撚糸が、ストッキング、インナー、アウターなど一般衣料用途に使用されてきた。このように、ポリウレタン繊維を用いた合撚糸で編織物を形成する場合、高レベルの伸縮性を得ることができるが、生地が厚くなり、ドレープ性が低下し、風合いが硬くなる。一般にポリウレタン系弾性繊維はその化学構造から、塩素により脆化しやすく、光やガスにより黄化しやすい欠点を有するので、従来よりその塩素、光、ガスに対する耐久性、耐黄化性を向上させる技術が提案されてきたが、未だ十分とは言い難い。
また、仮撚加工糸を用いて布帛に伸縮性を付与することも行われている。仮撚り加工糸では、加撚および解撚によるトルクが内在していて、このトルクにより糸条に伸縮性が付与されるが、編織物を形成したときにシボに転移しやすいという問題がある。このため、仮撚直後でリラックス熱処理を施しトルクを減少させ編織物の品位を改善することが行われてきたがこれでは本来の目的である伸縮性が低減する。
本発明の目的は、耐久性、耐塩素性、耐光性に優れ、生地が薄くフラット感、ドライ感、ソフト感があり、シボや斜行が発生せず、外観品位の良好なストレッチ布帛を得るための交絡糸を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の交絡糸は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする層と、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層とがサイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合されたポリエステル系複合繊維から成る交絡糸であって、交絡数が60個以上/mであることを特徴とするものである。
また、このポリエステル系複合繊維は、ポリエステル系複合繊維におけるポリエチレンテレフタレート層とポリトリメチレンテレフタレート層との重量比率が(30/70)〜(70/30)であることが好ましいものである。
本発明の交絡糸を用いると、耐久性、耐塩素性、耐光性に優れ、生地が薄く、ドライ感、ソフト感があり、シボや斜行が発生せず、外観品位の良好なストレッチ布帛を得ることができる。
本発明の交絡糸は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする層と、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層とがサイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合されたポリエステル系複合繊維からなるものであって、かつ、その交絡数が60〜150個/mで有るものである。
本発明の交絡糸に用いる前記ポリエステル系複合繊維はその1層がポリトリメチレンテレフタレートを主成分とするポリマから構成されるものである。このポリトリメチレンテレフタレートは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリマーであり、即ち、テレフタル酸を主たる酸性分とし、1・3プロパンジオ−ルを主たるグリコ−ル成分として得られるポリエステルである。ただし、20モル%以下、より好ましくは10モル%以下の割合で、他のエステル結合の形成可能な共重合成分を含むものであってもよい。このポリトリメチレンテレフタレートの極限粘度は1.0以上であることが好ましく、1.2以上であることがより好ましい。ポリトリメチレンテレフタレートの極限粘度が1.0未満であれば、コイル状になった捲縮の発現が乏しく、編織物を形成したとき所望の伸縮性が得難いからである。
このポリエステル系複合繊維を構成する他の層は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とするポリマから構成される。
このような2層がサイドバイサイド型または偏芯シース・コア型に複合された繊維であることにより、ポリエステル系複合繊維は、糸条に熱を付与したとき、コイル条の細かい捲縮が発現し、糸条に伸縮性機能が付与されるのである。その2層の複合割合は、重量比率で(30/70)〜(70/30)であることが好ましい。
交絡処理する際の糸条繊度は、一般的に20〜1000デシテックスの範囲であればよく、用途目的にあわせて適宜選択すればよい。
本発明において交絡を付与する装置としては、給糸用クリール、張力付与装置、フイードローラ、交絡ノズル、デリベリーローラ、ワインダーを装備した、一般的な交絡加工機を用いればよい。なお、フイードローラ、デリベリーローラは、回転数が自由に設定できることが必要不可欠である。得られる交絡糸の交絡数が60〜150個/mとなるように、好ましくは80〜120個/mとなるように、交絡条件を設定する。
得られる交絡糸の交絡数が60個/m未満で有れば、布帛を形成し熱処理した際、布帛表面にシボが発生し外観品位が悪くなる。一方、交絡数が150個/mを超えると交絡により捲縮が拘束され、伸縮性が低下すると共に布帛の風合いが粗硬となる。
なお、交絡糸の交絡数は、東レ(株)製のエンタングルメントテスター(タイプET−500)を使用して開繊長(mm)を測定し、この開繊長より下記式により算出した。
交絡数(個/m)=1000/開繊長(mm)
以下実施例により本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明がこれら実施例により限定されるものではない。なお、実施例中の極限粘度[η]は次の方法で求めた。
オルソクロロフェノール10mlに対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて測定した。
[実施例1]
極限粘度が1.31のポリトリメチレンテレフタレートと極限粘度が0.52のポリエチレンテレフタレートをそれぞれ別々に溶融し、紡糸温度260℃で24孔の複合紡糸口金よりポリエチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの重量比率が50/50で吐出し、紡糸速度1400m/分で引き取り、165dtex24フィラメントの未延伸糸とした。次いで、ホットロール−熱板系延伸機を用い、ホットロール温度70℃、熱板温度145℃延伸倍率3.0で延伸して、56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊維(延伸糸)を製造した。得られたポリエステル系複合繊維を用い、以下の条件で交絡加工を実施した。
加工速度:400m/min
加工フイード率:+4%
圧空圧:0.65MPa
得られた交絡糸(交絡数85個/m)を用いて、28ゲージ、1口編機で編成した後、ポリエステル用分散染料で染色し、仕上げ加工した。交絡糸にはビリが発生しなかったのでビリ止めセットなしで編成した。得られた編地は、耐塩素性、耐光性に優れ、生地が薄く、シボや斜行が発生せず、フラット感があって外観品位が良好であり、ドライかつソフト感を有するストレッチ性の良好な編地であった。
さらに、得られた交絡糸を緯糸として用い、経糸に、55dtex24フイラメントのポリエチレンテレフタレート系フィラメント糸を用いて織物を形成した後、引き続き97℃の熱水でリラックス精錬し、160℃で仕上熱固定し、1/3のツイル織物を製造した。得られた織物は、生地が薄く、ハリ、コシ、反発性に富み、ドライかつソフト感を持ち、シボが発生せず美しい外観を有し、ストレッチ性が良好であった。
[比較例1]
55dtex24フィラメントのポリエチレンテレフタレートを主成分とするポリエステル系仮より加工糸を、以下の条件で交絡し、交絡糸を製造した。
加工速度:400m/min
加工フイード率:+4%
圧空圧:0.65MPa
得られた交絡糸(交絡数90個/m)を用いて、実施例1と同様に、28ゲージ、1口編機で編成した後、分散染料で染色し、仕上げ加工した。得られた編地は、伸縮性がなく、生地の薄い、風合いの硬いものであった。
[比較例2]
実施例1で用いた56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊維(延伸糸)を用い、交絡を実施せずに、28ゲージ、1口編機で編成した後、ポリエステル用分散染料で染色し、仕上げ加工した。得られた編地は、耐塩素性、耐光性に優れ、生地が薄く、ストレッチ性を有するが、シボが発生し、外観品位が著しく損なわれたものであった。
[比較例3]
実施例1と同様の56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊維(延伸糸)を用い、実施例1と同様に以下の条件で交絡し、交絡糸を製造した。
加工速度:400m/min
加工フイード率:+4%
圧空圧:0.3MPa
得られた交絡糸(交絡数50個/m)を用いて、実施例1と同様に、28ゲージ、1口編機で編成した後、ポリエステル用分散染料で染色し、仕上げ加工した。得られた編地は、耐塩素性、耐光性に優れ、生地が薄く、ストレッチ性が良好であったが、交絡効果が不十分であるため、シボが発生し外観品位が不十分なものであった。
[比較例4]
実施例1と同様の56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊維(延伸糸)を用い、実施例1と同様に以下の条件で交絡し、交絡糸を製造した。
加工速度:300m/min
加工フイード率:+3.5%
圧空圧:1.0MPa
得られた交絡糸(交絡数155個/m)を用いて、実施例1と同様に、28ゲージ、1口編機で編成した後、ポリエステル用分散染料で染色し、仕上げ加工した。得られた編地は、耐塩素性、耐光性に優れ、生地が薄く、シボが発生せず外観品位が良好であったが、ストレッチ性が低減し、生地風合いは粗硬なものであった。
本発明の交絡糸を用いた編織物は、生地が薄く、シボが発生せずフラットな外観を有し、ストレッチ性、形態安定性に優れており、特に衣料用として、スイミングウェアや、ジャケット、ボトムなどのアウター、ワンピース、スカート、ランジェリーなどの婦人衣料や、シャツ、ナイトウェア、スポーツ衣料、ベビー衣料などストレッチ素材として用いることができる。

Claims (2)

  1. ポリエチレンテレフタレートを主成分とする層と、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする層とがサイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合されたポリエステル系複合繊維から成る交絡糸であって、交絡数が60〜150個/mであることを特徴とする交絡糸。
  2. 前記ポリエステル系複合繊維におけるポリエチレンテレフタレート層とポリトリメチレンテレフタレート層との重量比率が(30/70)〜(70/30)であることを特徴とする請求項1に記載の交絡糸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100723341B1 (ko) 2006-10-10 2007-05-30 (주)참파이버스 폴리에스테르 복합가연사의 제조방법 및 그 제조물

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