JP2005179188A - 歯垢染色剤 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 紅麹黄色素を含有することを特徴とする歯垢染色剤。
【効果】 紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤、及び紅麹色素、クチナシ黄色素、アカダイコン色素から選ばれる1種を含有する歯垢染色剤は、歯垢を染色し、歯磨き等により容易にその染色が除去される。更に、紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤に赤色タール系色素を配合することにより、染色された歯垢の視認性が向上する。また、ウコン抽出物及び/又はクルクミンに赤色タール系色素を配合した歯垢染色剤は、選択的に歯垢を染色でき、ウコン抽出物又はクルクミン単独よりも染色された歯垢の視認性が向上する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、歯垢染色剤に関するものである。
う蝕又は歯周疾患は歯垢中に存在する細菌に起因する感染症として考えられており、歯垢の除去が口腔の健康のために非常に重要であることが知られている。しかしながら、歯垢は肉眼的に容易に識別しにくく、正確にその付着部位、及びその程度を確認することは困難である。
そこで、付着した歯垢を明らかにするためには、歯垢を色素含有の歯垢染色剤で染色し、その存在部位を顕示させるのが一般的である。現在市販されている歯垢染色剤においては、赤色3号(エリスロシン)、赤色104号(フロキシン)、赤色105号(ローズベンガル)等のタール色素が色素成分として多用されているが、これら歯垢染色剤は歯垢だけでなく、歯肉、口腔粘膜、唇等も無差別に赤く染色してしまう。その赤色は、容易に除去し難く、歯間部、歯肉、唇等、通常の歯ブラシによる歯磨き行為では十分に除去できずに残存するため、不快感を伴うという問題がある。
紅麹黄色素は子のう菌類ベニコウジカビの培養液から得られる黄色色素であり、着色を目的に蒲鉾や魚卵、ゼリー、冷菓などに使用されている。口腔内への使用に関しては、水溶性色素の退色を防止したカチオン系殺菌剤を含有する口腔用組成物(特許文献1:特開平10−120539号公報)が開示されている。紅麹色素においては、色素を添加した食品(特許文献2:特開昭58−190367号公報)やスキンケア製剤(特許文献3:特開平6−65038号公報)が開示されている。クチナシ黄色素においては、変色防止歯磨剤(特許文献4:特開2001−278757号公報)が開示されている。アカダイコン色素においては、酸性飲料、ゼリー、キャンディー、ジャムなどの食物に使用されている。ウコンはショウガ科の多年性植物であり、クルクミンを含有する根茎抽出物は、単なる食品等への色素添加という用途だけでなく、生薬として利胆薬・芳香性健胃薬などとして古くから用いられている。また、近年では、皮膚・胃・大腸の発ガン抑制、肝臓障害や糖尿病の合併症に対する予防、抗アレルギー作用にも効果があるとされ、注目を集めている。一方、口腔への使用に関しては、口腔の前癌病変を治癒することによる口腔癌予防(特許文献5:特開2002−20278号公報)、歯周原因菌への抗菌活性(特許文献6:特開平4−5222号公報)、歯肉炎、歯周炎の予防(特許文献7:特許第3314978号公報)、抗酸化剤(特許文献8:特開2001−322923号公報)等が開示されている。しかしながら、これらは歯垢染色を目的とするものではない。
特開平10−120539号公報 特開昭58−190367号公報 特開平6−65038号公報 特開2001−278757号公報 特開2002−20278号公報 特開平4−5222号公報 特許第3314978号公報 特開2001−322923号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、歯垢を効果的に染色し、優れた歯垢の視認性を与え、しかも他部位を染色することが少ない、或いは容易にブラッシングによって染色を除去し易い、検査用歯垢染色液として有効な歯垢染色剤を提供することを目的とする。
本発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤、及び紅麹色素、クチナシ黄色素、アカダイコン色素から選ばれる少なくとも1種を含有する歯垢染色剤が、効果的に歯垢を染色し、かつ歯磨き・洗口により容易にその染色が除去されること、更に紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤に赤色タール系色素を配合することにより、染色された歯垢の視認性が向上することを見出した。また、ウコン抽出物やクルクミンを含有する歯垢染色剤が歯垢を染色すること、更に赤色タール系色素を配合することにより、歯肉等を汚さずに選択的に歯垢を染色でき、ウコン抽出物、クルクミンから選ばれる少なくとも1種よりも染色された歯垢の視認性が向上することを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、(1)紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤、(2)更に、これに赤色タール系色素を配合した歯垢染色剤、(3)紅麹色素、クチナシ黄色素、アカダイコン色素から選ばれる少なくとも1種を含有する歯垢染色剤、(4)ウコン抽出物及び/又はクルクミンと、赤色タール系色素とを含有することを特徴とする歯垢染色剤を提供する。
紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤、及び紅麹色素、クチナシ黄色素、アカダイコン色素から選ばれる少なくとも1種を含有する歯垢染色剤は、歯垢を染色し、歯磨き等により容易にその染色が除去される。更に、紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤に赤色タール系色素を配合することにより、染色された歯垢の視認性が向上する。また、ウコン抽出物及び/又はクルクミンに赤色タール系色素を配合した歯垢染色剤は、選択的に歯垢を染色でき、ウコン抽出物又はクルクミン単独よりも染色された歯垢の視認性が向上する。
本発明の歯垢染色剤は、歯垢の有無や程度を検査するために用いられるものである。ここで、歯垢は一般的に、口腔内細菌が歯面上のタンパク被膜に付着する初期状態から始まり、菌体外多糖類が形成された後、多種多様な常在菌が付着・定着し、増加するため、時間とともにその構造・菌種を変化させることが知られている。そのため、本明細書記載の歯垢とは、時間の経過に制限されず、歯の表面に付着・定着した細菌や細菌の生産物からなる複合体の総称を指すものとする。
本発明で使用する紅麹黄色素は、子のう菌類ベニコウジカビ、例えばモナスカス・アンカ(Monascus anka)、モナスカス・パーパレウス(Monascus purpureus)等の培養液を乾燥し粉砕したものより、塩酸酸性エタノールで抽出し、中和する等の方法で得られるもので、キサントモナシン類を主成分とする黄色色素である。下記式(1)、(2)に紅麹黄色素の化学構造を示す。
Figure 2005179188
本発明で使用する紅麹色素は子のう菌類ベニコウジカビ、例えばモナスカス・ピロサス(Monascus pilosus)、モナスカス・パーパレウス・ウエント(Monascus purpureus WENT.)等の菌体より、室温時〜微温時含水エタノール又は含水プロピレングリコールで抽出する等の方法で得られるもので、モナスコルブリン、アンカフラビン等を主成分とする赤色色素である。下記に紅麹色素の化学構造を示す。
Figure 2005179188
本発明で使用するクチナシ黄色素は、クチナシの果実の抽出等により得られる黄色の色素で、主色素はカロチノイド系のクロシン及びクロセチンである。
本発明で使用するアカダイコン色素は、アブラナ科ダイコンの赤紫の根から抽出等により得られる赤色の色素で、主色素はアントシアニン系色素のペラルゴニジンアシルグリコシドである。
本発明で使用するウコン抽出物は、ショウガ科の植物であるウコンの根茎由来であり、下記式のクルクミンとクルクミン類縁体を含有するが、主成分はクルクミンであり、クルクミン単体や水溶性に加工されたクルクミンを使用することもできる。また、ウコンには、例えばハルウコン(Curcuma aromatica Salisb.)やアキウコン(Curcuma longa L.)、苦味を除去するために乳酸菌で発酵された発酵ウコンなどの種類があるが、クルクミン又はクルクミン類縁体を含有していれば用いることができる。ウコン抽出物又はクルクミンは一般的にウコン根茎から抽出されるが、その抽出は、例えばエタノールやプロピレングリコールなどの有機溶剤や油脂を用いた方法が用いられる。
Figure 2005179188
クルクミン ;R1:OCH32:OCH3
クルクミン類縁体A;R1:H R2:OCH3
クルクミン類縁体B;R1:H R2:H
上述した紅麹黄色素等の歯垢染色有効成分は、市販品を使用し得る。
即ち、本発明で使用可能な紅麹黄色素は、例えば、三栄源エフエフアイ(株)製のサンエローNo.1244、(株)タイショーテクノス製のTSイエローM・TSイエローMP、キリヤ化学(株)製のモナスコイエローS等が挙げられる。
本発明で使用可能な紅麹色素は、例えば、三栄源エフエフアイ(株)製のサンレッドM・サンレッドMA・サンレッドMR、(株)タイショーテクノス製のモナスコA・モナスコG・モナスコZ・モナスコRX・TSレッドMP、キリヤ化学(株)製のモナスコレッドAL450RA、神戸化成(株)製のKCレッドMR・KCレッドMY−2等が挙げられる。
本発明で使用可能なクチナシ黄色素は、例えば、三栄源エフエフアイ(株)製のサンエローNo.3L・粉末サンエローNo.1732、(株)タイショーテクノス製のクチナシA、理研ビタミン(株)製のリケカラーYGL−81等が挙げられる。
本発明で使用可能なアカダイコン色素は、例えば、(株)タイショーテクノス製のTSレッドR2、神戸化成(株)製のKCレッドRD−2、理研ビタミン(株)製のリケカラーアカダイコンSD−12等が挙げられる。
本発明で使用可能なウコン抽出物は、例えば、三栄源エフエフアイ(株)製のクルクミンAL、丸善製薬(株)製のウコン抽出液J・ウコン抽出液BG・ウコン濃縮エキス粉末M、(株)タイショーテクノス製のTSイエローNo.3GH・TSイエローNo.3P・TSイエローNo.3PC、イチマルファルコス(株)製のファルコレックスウコンB・ファルコレックスウコンE、キリヤ化学(株)製のウィナーエローコンクなどが挙げられる。
本発明の歯垢染色剤中の紅麹黄色素含有量は、キサントモナシン類を含有する主色素として、1〜10質量%であり、特に染色された口腔内部位の除去性の点で1〜5質量%が好ましい。
本発明の紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤に配合できる赤色タール系色素としては、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号などが挙げられるが、染色された歯垢の視認性の点で、特に赤色104号、赤色106号が好ましい。これらの色素は、歯垢染色剤中、0.1〜2質量%配合することができる。
本発明の歯垢染色剤中の紅麹色素含有量は、モナスコルブリンを含有する色素として、3〜15質量%、好ましくは染色された歯垢の視認性の点で5.5〜10質量%である。
本発明の歯垢染色剤中のクチナシ黄色素含有量は、5〜40質量%、好ましくは染色された歯垢の視認性の点で10〜25質量%である。
本発明の歯垢染色剤中のアカダイコン色素含有量は、1〜35質量%、好ましくは染色された口腔内部位の除去性の点で5〜25質量%である。
本発明の歯垢染色剤中のウコン抽出物又はクルクミン含有量は、染色性の点で、ウコン色素又はクルクミンとして1〜10質量%、好ましくは2〜7質量%である。
ウコン抽出物又はクルクミンを含有する歯垢染色剤に配合する赤色タール系色素としては、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号などが挙げられるが、染色された歯垢の視認性の点で、特に赤色104号、赤色106号が好ましい。これらの色素は、歯垢染色剤中、0.1〜2質量%配合することができる。
本発明の歯垢染色剤は、液体、ゲル、ペースト、錠剤等の形態に調製し、使用することができる。
この場合、例えば歯垢染色剤を溶液で用いる場合は、綿棒塗布法、刷毛塗布法、時下滴下法及び洗口法などの方法を採用し得る。
また、錠剤で使用する場合は、錠剤を噛み砕きながら流れ出る唾液とよく混合させ、全歯面に行き渡らせて使用する。
本発明の歯垢染色剤は、その剤型に応じ、前述した成分に加えて適宜任意の成分を配合することができる。例えば、粘結剤、粘稠剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、香料、染色促進剤、pH調整剤、水等の溶媒、その他成分を配合し得る。
以下に任意成分の具体例を示すが、本発明の歯垢染色剤に配合可能な成分はそれに制限されるものではない。
粘結剤としては、例えば、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、プルラン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、モンモリロナイト、カオリン、水和シリカ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ヘクトライトなどの中から適宜選択できる。
粘稠剤としては、例えば、プロピレングリコール、ソルビット、グリセリン、ポリエチレングリコール(#200〜1000)などの中から適宜選択できる。
界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルザルコシン塩、脂肪族モノグリセリド硫酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロプレングリコールブロックポリマー、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸モノアルカノールアミドなどのノニオン界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドベタイン、アミンオキサイドなどの両性界面活性剤などを適宜選択できる。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、p−メトキシシンナミックアルデヒド、ソーマチンなどの中から適宜選択できる。
防腐剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベンなどの中から適宜選択できる。
香料としては、例えば、ペパーミント、スペアミントなどの精油、l−メントール、カルボン、オイゲノール、アネトール、リナロール、リモネン、オシメン、シネオール、n−デシルアルコール、シトロネロール、ワニリン、α−テルビネオール、サリチル酸メチル、チモール、ローズマリー油、セージ油、シソ油、レモン油、オレンジ油などの香料素材から適宜選択できる。
染色促進剤としては、例えば、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム・2水塩及びリン酸水素カルシウム・無水塩、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、非晶質シリカ、結晶性シリカ、沈降性無定形シリカ、ゼオライト、アルミノシリケート、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、レジン、デンプン・デキストランなどの多糖類やその分解生成物であるデキストリン、還元澱粉分解物などを必要に応じて選択できる。
本発明の歯垢染色剤は、使用する色素の染色性に悪影響を及ぼさず、口腔内で安全な範囲内のpHを使用し得るが、使用するpH調整剤としては、例えば、塩酸、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸及びこれらの塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、ピロリン酸四ナトリウムなどから適宜選択できる。
更にその他成分として、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズなどのフッ化物、クロロへキシジン、トリクロサン、塩化セチルピリジニウムなどの殺菌/抗菌剤、縮合リン酸塩、エタンヒドロキシジホスフォネートなどの歯石予防剤、トラネキサム酸、グリチルリチン2カリウム塩などの抗炎症剤、デキストラナーゼ、ムタナーゼなどの酵素剤、塩化ナトリウム、乳酸アルミニウムなどの収斂剤、硝酸カリウム、塩化ストロンチウムなどの知覚過敏抑制剤、クエン酸亜鉛、グルコン酸などのプラーク抑制剤などを、薬剤学的に許容できる範囲で使用することができる。また溶剤としてエタノール、水などを配合し得る。錠剤の場合は、結合剤、崩壊剤などの公知の錠剤用成分を用いることができる。
なお、これら任意成分の配合量は、本発明の効果を損なわない範囲の常用量とすることができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例で%は質量百分率を示す。
<実験方法1>
下記に示す組成の歯垢染色剤を調製した。染色の程度が歯垢付着量に影響されないように2名の被験者(A、B)は各歯垢染色剤使用前の24時間、歯磨きを中止した。その後、歯面、歯肉、歯間に歯垢染色剤を綿棒で塗布し、軽く洗口後、歯垢の染色状態及び歯磨き後の歯肉、歯間への残存付着量を評価した。結果を表1に示す。
[実施例1]
TSイエローMP(*1) 75%(主色素として1.5%に相当)
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
サッカリンナトリウム 0.1
キシリトール 5.0
香料 0.3
水 残
計 100.0%
(*1)(株)タイショーテクノス製、紅麹黄色素
(主色素として2%含有)
[実施例2]
TSイエローMP(*2) 50%(主色素として1%に相当)
ラウリル硫酸ナトリウム 0.8
サッカリンナトリウム 0.05
食用赤色106号(*3) 0.9(赤色106号色素として0.9
%に相当)
香料 0.4
水 残
計 100.0%
(*2)(株)タイショーテクノス製、紅麹黄色素
(主色素として2%含有)
(*3)三栄源エフエフアイ(株)製
[実施例3]
サンレッドM(*4) 20%(紅麹色素として9%に相当)
デキストリン 10
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
キシリトール 4.0
香料 0.6
水 残
計 100.0%
(*4)三栄源エフエフアイ(株)製、紅麹色素
(紅麹色素として45%含有)
[実施例4]
リケカラーYGL−81(*5) 20%(クチナシ黄色素として19%に相
当)
デンプン 10
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
サッカリンナトリウム 0.1
香料 0.6
水 残
計 100.0%
(*5)理研ビタミン(株)製、クチナシ黄色素
(クチナシ黄色素として95%含有)
[実施例5]
リケカラーアカダイコンSD−12(*6) 25%(アカダイコン色素として16%に
相当)
カルボキシメチルセルロース 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
サッカリンナトリウム 0.1
香料 0.6
水 残
計 100.0%
(*6)理研ビタミン(株)製、アカダイコン色素
(アカダイコン色素として65%含有)
[比較例1]
エリトロシンB(*7) 4.0%(赤色3号色素として4.0%
に相当)
ラウリル硫酸ナトリウム 0.6
サッカリンナトリウム 0.1
香料 0.8
水 残
計 100.0%
(*7)和光純薬工業(株)製
Figure 2005179188
歯垢;
◎:視認性がかなり良い
○:視認性が良い
●:視認できる
歯肉、歯間;
○:歯磨き後に付着量少ない
△:歯磨き後に付着量やや多い
×:歯磨き後に付着量多い
紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤及び紅麹色素、クチナシ黄色素、アカダイコン色素から選ばれる少なくとも1種を含有する歯垢染色剤は、歯垢を染色し、歯磨き後には、赤色3号色素(歯垢染色剤用色素として広く使用されている)に比べて、容易に歯肉、歯間の染色を除去できることが確認された。更に紅麹黄色素を含有する歯垢染色剤に赤色106号を配合することにより染色された歯垢の視認性が向上することが確認された。
<実験方法2>
下記に示す組成の歯垢染色剤を調製した。染色の程度が歯垢付着量に影響されないように2名の被験者(A、B)は各歯垢染色剤使用前の24時間、歯磨きを中止した。その後、歯面、歯肉、歯間に歯垢染色剤を綿棒で塗布し、強く洗口後、歯垢の染色状態及び歯肉、歯間への付着量を観察した。結果を表2に示す。
[実施例6]
クルクミンAL(*8) 33%(ウコン色素として3.0%に相当

プロピレングリコール 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
サッカリンナトリウム 0.2
香料 0.4
フロキシンB(*9) 0.5(赤色104号色素として0.5
%に相当)
水 残
計 100.0%
(*8)三栄源エフエフアイ(株)製
(ウコン色素として9.2%含有)
(*9)和光純薬工業(株)製
[実施例7]
クルクミン(*10) 2.0%(クルクミンとして2.0%に
相当)
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
サッカリンナトリウム 0.3
エタノール 2.0
香料 0.4
フロキシンB(*11) 0.5(赤色104号色素として0.5
%に相当)
水 残
計 100.0%
(*10)和光純薬工業(株)製
(*11)和光純薬工業(株)製
[比較例2]
クルクミンAL(*12) 33%(ウコン色素として3.0%に相当

プロピレングリコール 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
サッカリンナトリウム 0.2
香料 0.4
水 残
計 100.0%
(*12)三栄源エフエフアイ(株)製
(ウコン色素として9.2%含有)
[比較例3]
フロキシンB(*13) 4.0%(赤色104号色素として4.
0%に相当)
プロピレングリコール 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
サッカリンナトリウム 0.2
香料 0.4
水 残
計 100.0%
(*13)和光純薬工業(株)製
[比較例4]
フロキシンB(*14) 0.5%(赤色104号色素として0.
5%に相当)
プロピレングリコール 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
サッカリンナトリウム 0.2
香料 0.4
水 残
計 100.0%
(*14)和光純薬工業(株)製
Figure 2005179188
歯垢;
◎:視認性がかなり良い
○:視認性が良い
△:視認性が悪い
×:視認できない
歯肉、歯間;
○:染色時に付着量少ない
×:染色時に付着量多い
ウコン抽出物、クルクミンから選ばれる少なくとも1種に赤色104号を配合した歯垢染色剤は、赤色104号を配合しないそれに比べて、歯垢の視認性が著しく向上することが確認された。また、ウコン抽出物、クルクミンから選ばれる少なくとも1種に赤色104号を配合した歯垢染色剤は、高濃度の赤色104号を配合する歯垢染色剤に比べて、歯肉や歯間を染色せずに歯垢を選択的に染色できることが確認された。

Claims (4)

  1. 紅麹黄色素を含有することを特徴とする歯垢染色剤。
  2. 更に、赤色タール系色素を配合することを特徴とする請求項1記載の歯垢染色剤。
  3. 紅麹色素、クチナシ黄色素、アカダイコン色素から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする歯垢染色剤。
  4. ウコン抽出物及び/又はクルクミンと、赤色タール系色素とを含有することを特徴とする歯垢染色剤。
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