JP2005179061A - エレベータケージの振動を減衰するための装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】設定信号の限界に達した後にレギュレータが、再び位置誤差がより小さくなるやいなや、再び速やかに且つ正しく応答すること。
【解決手段】エレベータケージをガイドするガイドエレメントと、エレベータケージの位置変化および/または加速を検出するセンサと、エレベータケージとガイドエレメントの間に配設されるアクチュエータと、センサからの値に基づいてレールに対するケージの位置を変化させるためにアクチュエータを制御する調整装置(19)とを有する、エレベータケージの振動を減少させる装置。調整装置内に設けられたレギュレータ(20)によって生成される、アクチュエータを制御する出力信号は、最大値に限定され、調整装置によって発生されるべき設定信号が生成される。レギュレータの出力信号と限定された出力信号との差分が、付加的な入力信号としてレギュレータに供給され、フィードバックされる差分が可能な限り小さなままとなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、レールにおいて案内されるエレベータケージの振動を減少させるための装置および方法に関する。
エレベータシャフト内におけるエレベータケージの移動の間に、種々の力が、ケージ本体またはケージ本体を保持するケージフレームに作用し得るとともに、システムに振動を活発化する。振動の原因は、特に、ガイドレールにおける非一様性ならびにスリップストリームにより生成される力であり、それは、ケージに容易に水平方向または2つの水平軸の一方のまわりまたは鉛直軸のまわりにおける振動を容易に生じさせ得る。加えて、牽引ケーブルによって伝達される横方向牽引力または移動中における負荷の急激な位置変化が横向きの振動の原因であり得る。
エレベータを利用する人々にとっての移動快適性およびシステムの安全性を、増大させるために、エレベータケージに作用する力を打ち消そうと勤める調整システムが使用される。例えば、本出願人による欧州特許第0731051号明細書によるシステムが知られており、システムは、エレベータケージに結合され2つの端部設定の間で移動可能ないくつかのガイドエレメントを備え、移動方向に対して横向きに生ずる振動は、ケージに設置されているいくつかのセンサによって検出され、ケージとガイドエレメントとの間に配置された、いくつかのアクチュエータを制御するために使用される。アクチュエータは、それらが生起する力に抗して作動し、従って可能な限り効果的に振動を抑制するような方法で調整装置の助けを借りて制御される。
エレベータケージにおける振動の能動的減衰のためのこの方法の典型的な特徴は、さもなければ熱的過熱の危険が存在するため、電気的アクチュエータのための通常の出力または設定信号は、限定されなければならないということである。刊行物、E. Cortonaの「電磁的アクチュエータの熱的保護(Thermal Protection of Electromagnetic Actuators)」においては、設定信号の上述された限定が可変で且つアクチュエータの温度に依存すべく設計される、方法が説明されている。アクチュエータは、過度の熱負荷のせいで損傷を受けないことがそれによって確実にされている。
能動的振動減衰のための上述された方法のさらなる典型的な特徴は、さらに、エレベータケージの位置を調整する位置レギュレータが、主として積分的な振る舞いをすることからなっている。このことは、一定の調整偏差の場合には、レギュレータの出力信号は、常に時間とともにより大きくなるという重要性を有している。もしも設定信号を限定する上述された方法が、現在、使用されるならば、比較的大きな調整偏差が依然として存在する限り、位置レギュレータの出力信号が、常により大きくなるという効果が生じ得る。しかしながら、もしも、調整偏差が再びより小さくなれば、設定信号が所望された値に再び達するまでにあまりに長い時間がかかってしまう。
欧州特許第0731051号明細書 E. Cortonaの「電磁的アクチュエータの熱的保護(Thermal Protection of Electromagnetic Actuators)」
したがって、本発明は、上述された不都合を回避するという目的を有する。特に、設定信号の限界に達した後にレギュレータが、再び位置誤差がより小さくなるやいなや、再び速やかに且つ正しく応答することが達成されるべきである。
この目的は、請求項1に記載のレールにて案内されるエレベータケージの振動を減少させるための装置によって、または請求項8に記載の方法によって達成される。
本発明に従った解決策は、出力信号と限定された信号、ひいては実際にアクチュエータに渡される信号との間の差分を、レギュレータに付加的な入力信号としてフィードバックすることからなり、レギュレータは、フィードバックされる差分が可能な限り小さいままであるようにして構成される。
本発明に従った処置は、アンチリセット巻き上げ(ARW)とも称され、レギュレータの外部から視認できない状態量を、レギュレータの実際の出力信号とアクチュエータに渡される限定された出力信号との間の上述された差分を可能な限り小さいままとするようにして、変化させることを可能とする。それゆえ、レギュレータは、特に位置誤差が再び減少する状況において、システムを変化させるべく非常に速やかに応答することが保証される。
本発明の実施形態の好ましい例によれば、それによって差分信号がレギュレータにフィードバックされるフィードバックブランチは、適正時間に遅延された差分信号をレギュレータに伝送する時間遅延ブロックを含んでいる。それゆえ、調整システム内に、閉じた代数的ループが生じないことが保証される。調整装置は、時間分離態様で稼働されることが好ましく、時間遅延ブロックは、差分信号を、走査期間だけ時間について遅延されて、レギュレータにフィードバック送信する。
レギュレータによって発生される出力信号をリミッタユニットがその値に限定する最大値は、また、温度依存性であるように切換えられ得て、この目的のために、装置は、アクチュエータの温度を検出する温度センサ、または電流、周囲温度およびアクチュエータの散逸的振る舞いに基づいて温度を計算する数学的モデルを備えている。
調整装置は、好ましくは二部分設計からなり、一方では、ガイドエレメントが、レールに対して予め設定された位置を採用するような方法でアクチュエータを制御する位置レギュレータ、加えてエレベータケージに生ずる振動が抑制されるような方法でアクチュエータを制御する加速度レギュレータを備えている。位置レギュレータおよび加速度レギュレータの両信号は、その場合、合計され、合計としてアクチュエータに供給される。本発明によれば、この実施形態の例の場合において、上述されたリミッタユニットが、単に位置レギュレータのためのフィードバックブランチと共に設けられる。
振動減衰のためのシステムの調整の振る舞いは、本発明に従った処置によって大きく最適化され、前述の通りアクチュエータが過熱されないことが確実にされる。このシステムの操作上の信頼性は、それゆえ変化されずに保証されたままである。
本発明は、添付図面に基づき以下においてより詳細に説明される。
本発明に従った調整装置が、図2および図3の参照によって説明される前に、初めにエレベータケージの振動の能動的減衰のためのシステム全系の実現が、図1の参照によって議論されるであろう。
図1に示され概して参照符号1が付されているケージは、その場合ケージ本体2およびケージフレーム3に分割されている。ケージ本体2は、ソリッドボーン(固体伝送)音の遮断のために設けられているいくつかのゴムばね4によってフレーム3に取り付けられている。これらのゴムばね4は、低周波数振動の発生を抑制するために比較的硬く設計されている。
ケージ1は、エレベータシャフト(図示されていない)内に配置された2つのガイドレール15にて、4つのローラガイド5によって案内される。4つのローラガイド5は、通常は同一の構成であり、そしてケージフレーム3における底部および頂部に横向きに取り付けられている。それらは、各例において3つのガイドローラ6、すなわち2つの側方ローラおよび1つの中央ローラ、が取り付けられているそれぞれのポストを有する。ガイドローラ6は、その場合、それぞれのレバー7によって各々移動可能に取り付けられており、ばね8を介してガイドレール15に対して押し付けられている。2つの側方ガイドローラ6のレバー7は、加えて、それらが互いに同期的に移動するように、連結ロッド9によって一緒に結合されている。
それぞれのレバー7に、結合されたばね8に平行に作用する力を働かせる2つの電気的アクチュエータ10が、ローラガイド5毎に設けられている。その例において第一のアクチュエータ10は、結合された中央ガイドローラ6と一緒に中央レバー7を移動させ、ところがそれに反して第二のアクチュエータ10は、結合された側方ガイドローラ6と一緒に2つの側方レバー7を移動させる。レバー7またはローラ6の設定ひいてはガイドレール15に対するエレベータケージ1の位置は、アクチュエータ10によってこのように影響される。
本発明に従った装置によって減衰されるべきケージのぐらつきすなわち振動は、次の5つの自由度において生じる。
−X方向における変位
−Y方向における変位
−X軸のまわりの回転
−Y軸のまわりの回転
−Z軸のまわりの回転
5つの自由度における異なる変位および回転は、この場合それぞれXおよび/またはY方向についての4つのローラガイド5におけるエレベータケージ1の異なる取り付けにそれぞれ起因する。
5つの上述された自由度の全てにおけるケージ1の振動を検出することができるようにするために、ローラガイド5毎に2つの位置センサ11、すなわち、結合されたガイドローラ6と一緒に中央レバー7の位置を検出するための第一のセンサ、および結合されたガイドローラ6と一緒に2つの側方レバー7の位置を検出するための第二のセンサが、初めに設けられる。その上に、各ローラガイド5は、2つの水平に配向された加速度センサ12が装備されており、その1つが中央ガイドローラ6の変位方向における加速度を検出し、2番目がそれに対して垂直の2つの側方ガイドローラ6の変位方向における加速度を検出する。センサ11および12の測定信号は、2つのガイドレール15に関してのエレベータケージ1の現在位置についての情報を与え、付加的に、ケージ本体2が、現在、振動を導き得る加速度にさらされているかどうかを通知する。
さらに、ローラガイド5の1つに(ここでは右手上方のローラガイドに)、それに結合されたガイドローラ6の回転角度を測定する回転動作センサ13が設けられる。この回転動作センサ13によって得られる測定値は、ケージの移動路について、および、鉛直すなわちZ方向におけるその現在の移動速度についての情報を与える。エレベータケージ1の屋根に固定された制御装置14は、最終的にセンサ11および12によって伝送される信号を処理し、そしてセンサ信号の評価の後に、適切な方法で、加速度および振動を打ち消すために、電力ユニットの助けを借りて4つのローラガイド5の電気的アクチュエータ10を制御する。
図2および図3は、能動的振動減衰のための本発明に従ったシステムの信号フロー図を示している。その場合における図2に従った基本的増強は、実質的に欧州特許第0731051号明細書において使用されたのと同様の方法に対応する。図解された信号は、そこで、同様の種類のいくつかの信号を備えるベクトル信号として理解されるべきである。調整装置は、複数の入力信号に基づいてローラガイドに配設されたアクチュエータのための複数の設定信号を決定するいわゆるMIMO(多入力多出力)レギュレータとして設計されている。
図1に図解されたシステムにおいて、レール15からの間接的な妨害力およびケージ負荷、ケーブル力および風力の形でケージ1に直接的に係わる妨害力16から構成される外乱がケージ1に作用する。ケージの現在状態は、位置センサ11および加速度センサ12によって確認され、最初に位置センサ11によって測定された位置が、加算ブロック17において、レール15に対してケージ1の基準設定を再生する基準値と比較される。合計の結果は、基準設定に対するローラガイドの位置の偏差を記述する、誤差信号または調整偏差eである。それに反して、加算ブロック18において、加速度センサ12の加速度値は打ち消され、すなわち理想または基準値0(加速度なし)から減算され、それによって第2の誤差信号eが生成される。
調整装置19は、既に述べた通り、2つのレギュレータ、すなわち位置レギュレータ(K)20ならびに加速度レギュレータ(K)21からなっている。2つの分離されたレギュレータの使用のための根拠は、調整されていないエレベータよりも悪い振る舞いを有するこの周波数範囲の外側における調整されたエレベータのない、調整装置19の目的が高周波数領域(0.9から15Hzの間、好ましくは0.9から5Hzの間)におけるケージ振動の抑制にあることにある。他方では、調整装置19は、ガイドレール15に対するケージフレーム3の設定が、レールにおける充分な減衰移動がいつでも可能となるように調整されることを確実にしなければならない。このことは、ケージ1が非対称負荷であるときに特に重要である。
第一の調整の目的のためには、慣性センサによる加速度またはスピードフィードバックで充分であるのに対して、第二の調整の目的のためには、位置フィードバックが必要とされる。2つのフィードバックは、2つの分離されたレギュレータ20および21の使用によって遂行される、2つの相反する目的を有する。図2に示されるように、位置レギュレータ20は、もっぱら位置センサ11の測定値を考慮に入れ、ケージ1の案内運転の保守に対応して応答し得る。加速度レギュレータ21は、それに反して、加速度センサ12の測定値を処理し、そして振動の抑制のために必要とされる。2つのレギュレータ20および21の目標または設定値は、加算ブロック内で合計され、アクチュエータ10に対して共通の設定信号として供給される。
2つのレギュレータ20および21の間の上述された衝突の回避のための解決策は、ケージ1の斜めの位置に応答し得る力は(ケージの非対称負荷、大きな側方ケーブル力など)、ケージ振動を引き起こす外乱の他の発生源よりも実質的にゆっくりと変化するという事情に基づいている。これらは、主としてレールの非一様性かまたは空気擾乱力である。周波数範囲における増幅変化は、いつも連続的であり、すなわち固定された限界はない。定義された周波数において、2つのレギュレータ20および21は、大体同じ影響を有する。その上では、加速度レギュレータ21が、より強く作用し、その下では、位置レギュレータ20がより強く作用する。
2つの上述された調整の目的は、調整装置19の位置調整回路および加速度調整回路への分割を通して遂行され得る。分割のさらなる利点は、レギュレータ20および21は、非線形性を含まないことにある。安定性の分析ひいては2つのレギュレータの対応する構成は、困難性を伴うことだけを除けば可能であろう。
この場合における位置レギュレータ20の出力信号Fは、しかしながら、最初は信号を最大量Fmaxに限定する付加的なリミッタユニット22に供給される。このような方法で生成される、限定される出力信号FPlは、それについて
Pl=max[min(F,Fmax),−Fmax
が適用され、最終的にブロック23において加速度レギュレータ21の設定信号Fに加えられ、アクチュエータまたはアクチュエータ群10に供給される。
リミッタユニット22の最大の大きさFmaxは、電気的アクチュエータ10の熱的負荷可能性ひいてはその実際の温度Tactに依存している。この目的のために、温度センサ(図1には図示されていない)が、アクチュエータに装備され、そして対応する信号を、その結果対応する最大値Fmax(Tact)をリミッタユニット22へ供給する調整ユニット19に伝送する。温度Tactは、測定する代わりに数学モデルによっても決定され得る。これは、アクチュエータ10における電流、環境温度およびアクチュエータ10のエネルギ散逸の振る舞いを考慮に入れる。
前述の方法で実施される位置レギュレータ20の出力信号の限定は、レギュレータ20によって決定される「理論的に最適な」設定信号Fが、最適位置からの調整変位がより長い時間期間にわたって存在する範囲で上昇し続けるという結果を有する。それについての理由は、位置レギュレータ20が主として積分的な振る舞いを有するという事実に存在する。その結果は、調整偏差が再び減少したときに、レギュレータ20の出力信号FPが再び所望の値に達するまで、それゆえレギュレータが新たな状況に対して作用することができるまで、あまりに長すぎる時間期間が存在することとなることであろう。この問題を回避するために、本発明によれば、図3を参照することによって今議論されるであろう調整回路の拡張が提供される。その場合、図2に示された信号フロー図のさらなる構成要素が変更されないままであるから、もっぱら調整回路19のみが図3に示されている。
本発明に従った拡張は、さらなる入力信号が位置レギュレータ20に供給されることによって、現在、フィードバックブランチが設けられることにある。このさらなる入力信号は、レギュレータ20によって発生される出力信号Fと、リミッタユニット22によって発生される限定された出力信号FPlの間の差分である。2つの値は、差分e を形成する加算ブロック24に供給される。この方法で決定される誤差信号は、時間について(好ましくは時間分離態様で動作する調整装置19の走査期間だけ)適正に遅延された信号を位置レギュレータ20に入力信号e k−1としてフィードバックする時間遅延ブロック(z−1)25に供給される。この誤差信号の時間遅延は、調整システム内に閉じた代数的ループが発生しないようにするために必要とされる。
位置レギュレータ20が、それゆえ現在、ケージ1の位置に対する誤差信号eに加えて、出力信号Fと限定された出力信号FPlの間の差分信号の形態で、さらなる入力信号e k−1をも受信する。レギュレータ20は、その場合、差分信号e が可能な限り小さいままとなるように構成される。位置レギュレータ20の出力信号Fは、そのようにリミッタユニット22によってわずかにのみ限定されるであろう。それによって、より高い偏差を有する過渡的な時間期間の後に、位置誤差信号eが再度、より小さな値を採用する場合について、レギュレータが新たな状況に対して可能な限り迅速に反応し得ることを確実にする。これは、レギュレータ20の出力信号がリミッタユニット22の最大値Fmaxを超えて大きくドリフトする影響がもはや生じないため、現在可能である。
調整装置内のフィードバックブランチの実現は、位置レギュレータ20が、いわゆるアンチリセット巻き上げ(ARW)アルゴリズムによって拡張されることにおいて達成される。このアルゴリズムは、位置レギュレータ20の内部状態の大きさxを、差分信号e が所望の方法において可能な限り小さいままであるように変更する。数式、
Figure 2005179061
Figure 2005179061
は、位置レギュレータの線形の振る舞いがいわゆるARWマトリクスBARWによって拡張される目的のためであることを記述し、それによって調整されるべきシステムの振る舞いを記述する次の数式系を結果として生ずる。
Figure 2005179061
Figure 2005179061
ARWマトリクスの計算は、いわゆるH∞法を用いるレギュレータの設計によって行われる。このことは、それによってレギュレータが調整されるべきシステムの振る舞いの知識を持って設計され得る既知の、例えば、Hans P.Geering の「Robuste Regelung」,IMRT Press,lnstitut fur Mess−und Regeltechnik der Eidgenossische Technische Hochschule,Zurichの方法であり、この方法の原理的優位性は、最大の拡張まで自動化され得るという事実に存在する。この場合において、拡張された調整回路によって、さもなければ使用されないままとなる、付加的なデータが使用される。H∞法の使用およびARWマトリクスの計算は、例えば、U.ChristenのEngineering Aspects of H∞ Control,Diss.ETH No.11433(1996)によっても知られている。
調整装置の図解された、2つの調整回路への分割の場合において、本発明による限定とフィードバックが、単に位置レギュレータの出力信号を保証し、またレギュレータの積分的振る舞い位置に結合されることが留意されるべきである。それに反して、上述された通り、加速度レギュレータは、むしろバンドパスフィルタの振る舞いを有する。それによって管理されるべきプロセスが、位置レギュレータによって提供されるべき補償のためのケージの位置変化よりもかなり早いため、そのように過熱の危険を作り出す加速度レギュレータの設定信号による一方側形式で、アクチュエータが永久的にロードされる危険は存在しない。
本発明に従った解決策を通して、位置レギュレータが、所望される方法で、変化する状態に速やかに反応し得ることが保証される。特に、本発明に従った拡張によって、レギュレータは、位置誤差信号が長い時間期間についてのより高い値を採用する場合においてさえも、位置誤差信号が低い値に低下復帰するやいなや、すぐに所望される新たな設定値を得る。しかしながら、同時に、レギュレータの設定信号が、予め設定された最大値を超えず、ひいてはアクチュエータは過大な熱負荷によって損傷される危険を犯すことはないことが保証される。
本発明に従った調整システムが使用されるようになる、レールにて案内されるエレベータケージを概略的に示す図である。 位置レギュレータおよび加速度レギュレータで能動的振動減衰するためのシステムの信号フロー図である。 本発明に従って設計された調整装置の信号フロー図である。
符号の説明
1 エレベータケージ
2 ケージ本体
3 ケージフレーム
4 ゴムばね
5 ローラガイド
6 ガイドローラ
7 レバー
8 ばね
9 連結ロッド
10 アクチュエータ
11 位置センサ
12 加速度センサ
13 回転動作センサ
14 制御装置
15 ガイドレール
17、18、24 加算ブロック
19 調整装置
20 位置レギュレータ
21 加速度レギュレータ
22 リミッタユニット
23 ブロック
25 時間遅延ブロック

Claims (14)

  1. レール(15)にて案内されるエレベータケージ(1)の振動を減少させる装置であって、
    レール(15)に沿ってエレベータケージ(1)を案内する複数のガイドエレメント(5、6、7)と、
    エレベータケージ(1)の位置変化および/またはエレベータケージ(1)において生ずる加速を検出するセンサ(11、12)と、
    エレベータケージ(1)とガイドエレメント(5、6、7)の間に配設されるアクチュエータ(10)と、
    センサ(11、12)から伝送される値に基づいて、レール(15)に対するケージ(1)の位置を変化させるように、アクチュエータ(10)を制御する調整装置(19)と、
    を備え、
    調整装置(19)は、
    a)センサ(11、12)から伝送される値に基づいて、アクチュエータ(10)を制御するための出力信号を生成するレギュレータ(20)と、
    b)レギュレータ(20)によって発生される出力信号を最大値に限定し、このようにして調整装置(19)によって発生されるべき設定信号を生成するリミッタユニット(22)と、
    を備え、且つ、
    調整装置(19)は、レギュレータ(20)の出力信号とリミッタユニット(22)によって生成される限定された出力信号との差分が、それを経由してさらなる入力信号としてレギュレータ(20)に供給されるフィードバックブランチ(24、25)をさらに備え、レギュレータ(20)は、フィードバックされる差分が可能な限り小さなままとなるように構成されている、装置。
  2. フィードバックブランチは、レギュレータ(20)の出力信号と、リミッタユニット(22)によって生成される限定された出力信号との間の、時間について遅延された差分を、レギュレータ(20)にフィードバック伝送する時間遅延ブロック(25)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 調整装置(19)は、時間遅延ブロック(25)が、レギュレータ(20)に対する走査期間だけ時間について遅延された差分信号を伝送する、時間分離態様で動作することを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. リミッタユニットがレギュレータ(20)によって発生される出力信号をその値に制限する最大値は、温度依存であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 最大値がアクチュエータ(10)の温度に依存し、この装置は、アクチュエータ(10)の温度を検出し且つその測定信号がリミッタユニット(22)に供給される少なくとも1つの温度センサをさらに備え、あるいはアクチュエータ(10)の温度が測定の代わりに数学的熱モデルによって確かめられ得ることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
  6. 調整装置(19)は、
    エレベータケージ(1)に配設され、位置センサ(11)からの信号に依存して、ガイドエレメント(5、6、7)が予め設定された位置を採用するように、アクチュエータ(10)を制御する位置レギュレータ(20)と、
    エレベータケージ(1)に配設され、加速度センサ(12)からの信号に依存して、エレベータケージ(1)に生ずる振動が抑制されるように、アクチュエータ(10)を制御する加速度レギュレータ(21)と、
    を備え、
    位置レギュレータ(20)および加速度レギュレータ(21)の両設定信号は、合計され、そして合計信号としてアクチュエータ(10)に供給されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. リミッタユニット(22)およびフィードバックブランチ(24、25)が、位置レギュレータ(20)によって発生される出力信号の単なる限定およびフィードバックのために設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. レール(15)にて案内されるエレベータケージ(1)の振動を減少させる方法であって、ケージは、
    レール(15)に沿ってエレベータケージ(1)を案内する複数のガイドエレメント(5、6、7)と、
    エレベータケージ(1)の位置変化および/またはエレベータケージ(1)において生ずる加速を検出するセンサ(11、12)と、
    エレベータケージ(1)とガイドエレメント(5、6、7)の間に配設されるアクチュエータ(10)と、
    センサ(11、12)から伝送される値に基づいて、レール(15)に対するケージ(1)の位置を変化させるように、アクチュエータ(10)を制御する調整装置(19)と、
    を備え、
    調整装置(19)内に設けられたレギュレータ(20)によって生成される、アクチュエータ(10)を制御するための出力信号は、最大値に限定され、このようにして調整装置(19)によって発生されるべき設定信号が生成され、
    レギュレータ(20)の出力信号と限定された出力信号との間の差分が、付加的な入力信号としてレギュレータ(20)に供給され、
    レギュレータ(20)は、フィードバックされる差分が可能な限り小さなままとなるように構成される、方法。
  9. レギュレータ(20)の出力信号と、限定された出力信号との間の差分のフィードバックは、時間について遅延されて生ずることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 調整装置(19)は、走査期間だけ時間について遅延されてフィードバックが生ずる、時間分離態様で動作することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. レギュレータ(20)によって発生される出力信号がその値に制限される最大値は、温度依存であることを特徴とする、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 最大値は、アクチュエータ(10)の温度に依存することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 調整装置(19)は、
    エレベータケージ(1)に配設され、位置センサ(11)からの信号に依存して、ガイドエレメント(5、6、7)が予め設定された位置を採用するように、アクチュエータ(10)を制御する位置レギュレータ(20)と、
    エレベータケージ(1)に配設され、加速度センサ(12)からの信号に依存して、エレベータケージ(1)に生ずる振動が抑制されるように、アクチュエータ(10)を制御する加速度レギュレータ(21)と、
    を備え、
    位置レギュレータ(20)および加速度レギュレータ(21)の両設定信号は、合計され、且つ合計信号としてアクチュエータ(10)に供給されることを特徴とする、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 位置レギュレータ(20)の出力信号は、単に制限され且つフィードバックされることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
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