JP2005178843A - 自立袋およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 互いに対向した前面壁1および後面壁とこれら前面壁1と後面壁との間に配置され内向きに2つ折りにされた一対の側面壁3,3とにより筒状部4が形成され、該筒状部4の少なくとも一方の端縁に底面壁7が溶着された自立袋10において、側面壁3と底面壁7とが互いに接する箇所において、底面壁7の折り線7cを挟む両側の部分または側面壁の折り線を挟む両側の部分が互いに接するように溶着する。自立袋の外方に突出するような山折り部12が形成されることにより、山折り部12が形成された方のフィルムに応力が生じて、自立袋10が自然に折り畳まれやすくなる。
【選択図】 図4
Description
また、本発明は、互いに対向した前面壁および後面壁とこれら前面壁と後面壁との間に配置され内向きに2つ折りにされた一対の側面壁とにより筒状部が形成され、該筒状部の少なくとも一方の端縁には内向きに2つ折りにされた底面壁が溶着された自立袋の製造方法であって、底面壁と側面壁とが互いに接する箇所において、底面壁の折り線を挟む両側の部分または側面壁の折り線を挟む両側の部分が互いに接するように底面壁と側面壁とを重ね合わせ、前記底面壁の折り線を挟む両側の部分または側面壁の折り線を挟む両側の部分を溶着することを特徴とする自立袋の製造方法を提供する。
図1〜図5は、本発明の第1形態例の自立袋及びその製造方法を説明する図面である。図1は、底面壁の一例を示す平面図である。図2は、舟形に折り込まれた底面壁を筒状部に挿入する様子の一例を示す説明図である。図3は、折り畳んだ状態の自立袋の底部付近の一例を示す正面図である。図4は、拡開した状態の自立袋の底部付近の一例を示す斜視図である。図5は、底面壁と側面壁とが互いに接する箇所における底面壁と側面壁との重なり状態の一例を示す断面図である。
図4に示すように、側面壁3には該側面壁3が自立袋10の内向きに2つ折りになるような側部折り線3aが形成されている。また、底面壁7には該底面壁7が自立袋10の内向きに2つ折りになるような底部折り線7cが形成されている。側部折り線3aと底部折り線7cとは、いずれも前面壁1と後面壁2が該折り線の両側に配置されるような向きに設けられている。
さらに、底面壁7と側面壁3とが互いに接する箇所において、底面壁7の底部折り線7cを挟む両側の部分が互いに接して溶着され、自立袋10の外方に突出するような鰭状の山折り部12が底面壁7の底部折り線7cに沿って形成されている。
側面壁3の材料として、前面壁1および後面壁2よりも厚みの薄い材料を用いることも好ましい。この場合、側面壁3を側部折り線3aに沿って2つ折りにしやすくなるとともに、筒状部4あるいは自立袋10の状態で、厚ぼったくなりにくく好ましい。
底面壁7としては、特に限定されるものではないが、前面壁1、後面壁2、あるいは側面壁3を構成するフィルムと同種のものを用いることができる。底面壁7の厚みが前面壁1および後面壁2の厚みよりも薄いと、底面壁7を折り込みやすくなるとともに、自立袋10の状態で厚ぼったくなりにくいので、好ましい。
底面壁7の短辺7b側では、底面壁7の底部折り線7cを挟む両側の部分が互いに接するように折り重ねられて、底部シール部8の幅で溶着されており、底面壁7の底部折り線7cに沿って、自立袋10の外方に突出するような山折り部12が形成されている。ここでは、底面壁7の底部折り線7cを挟む両側の部分が溶着されている箇所は、山折り部12のうち底部シール部8に沿う箇所になっている。
まず、図2に示すように、筒状部4は、側面壁3となる2枚のフィルムを2つ折りにし、側部折り線3aを内向きに向かい合わせて、前面壁1および後面壁2となるフィルムの間に配置し、前面壁1と側面壁3の端縁同士および後面壁2と側面壁3の端縁同士をシールして側縁シール部6を形成することにより形成することができる。筒状部4は、フィルムの送り方向(図2の上下方向)と直交する方向に切れ目を入れることにより、開口部5が形成される。筒状部4の開口部5を形成する際には、筒状部4を構成するフィルムのうち後面壁2がつながったままとし、前面壁1と両側面壁3を切断すると、筒状のフィルムを連続的に送りながら製袋が可能となる。なお、このように重ね合わせた複数のフィルムのうちの一枚を残して他を切断する方法は、筒状部4内にあて板を入れる方法や、公知のハーフカット方法などを採用できる。
このようにして筒状部4の開口部5の端縁4aと底面壁7の周縁とを溶着して底部シール部8を形成すると、図3に示すように、側面壁3の側部折り線3aと底面壁7の底部折り線7cとの間の隙間11が潰されて底面壁7の底部折り線7cを挟む両側の部分が互いに接して溶着され、底面壁7の底部折り線7cに沿って山折り部12が形成される。この山折り部12は、図4に示すように自立袋10を拡開させた状態では、突っ張って自立袋10の外方に突出するようになる。
図6〜図9は、本発明の第2形態例の自立袋及びその製造方法を説明する図面である。図6は、側面壁に底面壁受け部を形成する様子の一例を示す部分拡大斜視図である。図7は、2つ折りにされた底面壁を筒状部の底面壁受け部に向けて挿入する様子の一例を示す説明図である。図8は、折り畳んだ状態の自立袋の底部付近の一例を示す斜視図である。図9は、拡開した状態の自立袋の底部付近の一例を示す斜視図である。
図6〜図9において、図1〜図5で用いた符号と同一の符号は、図1〜図5に示す構成と同一または同様のものであることを示し、以下、重複する説明を省略する場合がある。
さらに、側面壁3の底面壁受け部9と底面壁7の短辺7b側の部分とが互いに接する箇所において、側面壁3の側部折り線3aを挟む両側の部分が互いに接して溶着され、自立袋10の外方に突出するような鰭状の山折り部12が側面壁3の側部折り線3aに沿って形成されている。
このようにして筒状部4の開口部5の端縁4aと底面壁7の周縁とを溶着して底部シール部8を形成すると、図8に示すように側面壁3の側部折り線3aと底面壁7の底部折り線7cとの間の隙間が潰されて側面壁3の側部折り線3aを挟む両側の部分が互いに接して溶着され、側面壁3の側部折り線3aに沿って山折り部12が形成される。この山折り部12は、図9に示すように自立袋10を拡開させた状態では、突っ張って自立袋10の外方に突出するようになる。
本発明では、底面壁と側面壁とが互いに接する箇所において、底面壁の折り線を挟む両側の部分または側面壁の折り線を挟む両側の部分が互いに接して溶着されることにより形成される山折り部は、底面壁および/または側面壁のうち、少なくとも1箇所に形成されていればよい。
そして、本発明を適用できる自立袋は、底面壁が筒状部(自立袋の胴部)の片側に設けられたものであってもよく、あるいは胴部の両側に設けられたものであってもよい。底面壁を胴部の両側に設けた場合には、拡開させたときに直方体状となる自立袋を製造することができる。このような角型の自立袋は、例えばバックインボックスの内袋などとして利用することもできる。
この種の自立袋にはキャップやコックなどによって開閉可能な注出口を設けることもできる。この場合、袋を破ったり切り裂いたりすることなく内容物を取り出し、また、内容物を一部分だけ取り出した後に袋の内部を密閉することができるので、保管性に優れる。
Claims (2)
- 互いに対向した前面壁および後面壁とこれら前面壁と後面壁との間に配置され内向きに2つ折りにされた一対の側面壁とにより筒状部が形成され、該筒状部の少なくとも一方の端縁には内向きに2つ折りにされた底面壁が溶着された自立袋であって、
底面壁と側面壁とが互いに接する箇所において、底面壁の折り線を挟む両側の部分または側面壁の折り線を挟む両側の部分が互いに接して溶着されていることを特徴とする自立袋。 - 互いに対向した前面壁および後面壁とこれら前面壁と後面壁との間に配置され内向きに2つ折りにされた一対の側面壁とにより筒状部が形成され、該筒状部の少なくとも一方の端縁には内向きに2つ折りにされた底面壁が溶着された自立袋の製造方法であって、
底面壁と側面壁とが互いに接する箇所において、底面壁の折り線を挟む両側の部分または側面壁の折り線を挟む両側の部分が互いに接するように底面壁と側面壁とを重ね合わせ、前記底面壁の折り線を挟む両側の部分または側面壁の折り線を挟む両側の部分を溶着することを特徴とする自立袋の製造方法。
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