JP2005177079A - レーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガイド光(可視光)の光源に小型、安価で、長寿命のLEDを用い、該LEDからの可視光を効率よく光ファイバー(光導体)内に導入する。
【解決手段】レーザ光発生装置21は非可視光の集束レーザ光を発生し、光導体22内に導入される。可視光を発生するLED23は、反射ミラー24によって反射され、光導体22内に導入される。該反射ミラー24は、中心部が開口された凹面鏡から成り、前記レーザ光は該凹面鏡の凸面側に配設され、該凹面鏡の開口24aを通して前記凹面鏡の凹面側に配設された前記光導体22に導入され、前記LED23は前記凹面鏡24の凹面側に配設され、該LED23からの可視光が該凹面鏡24で反射されて前記光導体22に導入される。
【選択図】図2
【解決手段】レーザ光発生装置21は非可視光の集束レーザ光を発生し、光導体22内に導入される。可視光を発生するLED23は、反射ミラー24によって反射され、光導体22内に導入される。該反射ミラー24は、中心部が開口された凹面鏡から成り、前記レーザ光は該凹面鏡の凸面側に配設され、該凹面鏡の開口24aを通して前記凹面鏡の凹面側に配設された前記光導体22に導入され、前記LED23は前記凹面鏡24の凹面側に配設され、該LED23からの可視光が該凹面鏡24で反射されて前記光導体22に導入される。
【選択図】図2
Description
本発明は、レーザ装置、より詳細には、医科治療において、生体組織の切開、血液の凝固等に用いる医用レーザ装置に関する。
医科治療において、生体組織の切開、血液の凝固等にレーザ光を使用することは広く行なわれている。例えば、近赤外、可視域のレーザ光は、被照射体へ強い熱作用を与えるので、このレーザ光を用いて生体組織を切開すると、この熱によって血管及び血液が脱水されて凝固状態となり、血管が閉塞されるため、ほとんど血を流すことなく手術を行うことができる。
しかし、レーザ光として、近赤外領域の波長(例えば、750nm〜900nm)のレーザ光を用いた場合、レーザ光を目で見ることができないため、どこの部分にレーザ光が照射されているのか確認できず、非常に施術しにくかった。
上述のごとき不都合を解決するために、従来、近赤外線を用いる医用レーザ装置においては、可視光発生手段を別に設けておき、この可視光を前記レーザ光と共にレーザメスに導入し、該可視光にてレーザ光の照射位置を確認するようにしている。
図3は、従来の医用レーザ装置の一例を説明するための構成図で、図中、1は近赤外領域のレーザ光を発光する半導体レーザ発生素子(主半導体レーザ発生素子)、2は可視光領域のレーザ光を発生する半導体レーザ発生素子、3,4はコリメートレンズ、5はビームスピリッター、6は集光レンズ、7は光ファイバー(光導体)で、該光ファイバー7の図示しない端部には、例えば、レーザメスが取り付けられている。
半導体レーザ発生素子1からのレーザ光は、コリメートレンズ3、ビームスピリッター5、及び、集光レンズ6を通して光ファイバー7に導入され、該光ファイバー7の図示しない端部に取り付けられたレーザメスに伝達され、生体組織の切開等に使用されるが、その際、レーザ光が近赤外領域のものである場合、レーザ光の照射箇所を正確に特定することが非常に困難であった。
そのため、可視光領域のレーザ光を発生する半導体レーザ発生素子2からの可視レーザ光をコリメートレンズ4を通してビームスピリッター5に導き、ここで、近赤外領域のレーザ光を発生する半導体レーザ発生素子1からのレーザ光と合波し、前記集光レンズ6を通して光ファイバー7に導入するようにしている。なお、ここで、コリメートレンズを用いているが、これは半導体レーザは広がり角が大きいため、コリメートしないと光路長がとれないためである。
図4は、出願人が先に提案した医用半導体レーザ装置(特許文献1)を説明するための構成図で、図中、11は非可視光(例えば、近赤外線)発生用の半導体レーザ発生素子、12は可視光発生用の半導体レーザ発生素子、13,14はセルフォックスレンズ、15は反射ミラー、16は光ファイバー(光導体)で、半導体レーザ発生素子11からの非可視レーザ光はセルフォックスレンズ13にて集束されて光ファイバー16内に導入される。
一方、半導体レーザ発生素子12からの可視レーザ光は、セルフォックスレンズ14にて集光された後、反射ミラー15にて反射されて光ファイバー16内に導入される。光ファイバー16内に導入されたレーザ光は、前述のように、半導体レーザ発生素子11からの非可視光(近赤外線)が生体組織の切開に、半導体レーザ発生素子12からの可視光が照射位置確認に用いられる。
半導体レーザ発生素子11から反射されたレーザ光は、セルフォックスレンズ13を通して直接光ファイバー16に導入されるようになっており、ビームスピリッターや集光レンズを使用しないので、これらによるロスがなく、従って、半導体レーザ発生素子11から放射されるレーザ光を効率よく使用することができる。
特開平6−339539号公報
しかし、上記先行技術は、ガイド(可視光)の光源に、半導体レーザ光発生装置やHe−Neレーザ光発生装置を用いており、装置が大型化し、しかも、高価である。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、ガイド光(可視光)の光源に小型、安価で、長寿命のLEDを用い、該LEDからの可視光を効率よく光ファイバー(光導体)内に導入することを目的としてなされたものである。
請求項1の発明は、集光レーザ光を発生するレーザ光源と、該集光レーザ光が導入される光導体と、可視光を発生する複数のLEDとを有し、該複数のLEDは、前記集光レーザ光の光路外に配設されていることを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記集光レーザ光は、前記光導体の開口角以下の入射角に集光され、前記複数のLEDは、該集光レーザ光の入射角と前記光導体の開口角との間の範囲内に配設されていることを特徴としたものである。
請求項3の発明は、集光レーザ光を発生するレーザ光源と、該集光レーザ光が導入される光導体と、可視光を発生する複数のLEDと、該複数のLEDからの可視光を反射して前記光導体に導入させる反射ミラーとを有し、該反射ミラーは、中心部が開口された凹面鏡から成り、前記集光レーザ光は該凹面鏡の凸面側に配設され、該凹面鏡の前記開口を通して前記凹面鏡の凹面側に配設された前記光導体に導入され、前記複数のLEDは前記凹面鏡の凹面側に配設され、該LEDからの可視光が該凹面鏡で反射されて前記光導体に導入されることを特徴としたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記LED及び反射ミラーは、該反射ミラーからの反射光が、前記光導体の開口角以下の角度で前記光導体に入射されるように配設されていることを特徴としたものである。
本発明によると、簡単かつ安価な構成で、多数のLEDからの可視光を光ファイバー内に導入することができ、特に、ガイド光となる可視光光源にLEDを使用するため、安価かつ長寿命にすることができ、更には、複数のLEDを用いるため光量をかせぐことができ、更には、集光に反射凹面鏡を使用することで、ガイド光の導入効率を上げることができる。
図1は、本発明によるレーザ装置の一実施例を説明するための要部構成図で、図中、21は、生体組織の切開等に使用されるレーザ光を発生させるための半導体レーザ光発生装置で、該半導体レーザ光発生装置で発生されるレーザ光は、通常、近赤外線の光で、非可視光である。22は光ファイバー(光導体)で、該光ファイバー22には前記半導体レーザ光発生装置21からのレーザ光が導入されるが、その際、該光導体レーザ光発生装置21からのレーザ光は、図示しない集光レンズ等によって、光ファイバー22の開口角(θb)以下の角度(θa)に集光されて該光ファイバー22内に導入され、前述のように、該光ファイバー22の図示しない端部において、生体組織の切開等に利用される。
23はLEDで、該LED23は、半導体レーザ光発生装置21からのレーザ光路外(集光角θa外)、つまり、半導体レーザ光発生装置21からの光を遮ぎらない位置に配置され、発生光が光ファイバー22に向くように、所望数配設されている。各LED23からの光は、光ファイバー22の光入射端面に向けて照射されるが、照射された光のうち、光ファイバー22の開口角θb以下のものが該光ファイバー22内に導入されるので、LED23から放射される光のうちの大部分が光ファイバー22の開口角以下の角度で光ファイバー22に入射する。換言すれば、LED23からの光の大部分が光ファイバー22の入射面に対してθ1〜θ2の入射角で入射するようにする。
上述のように、各LEDを、半導体レーザ光発生装置21からのレーザ光の光路外(光ファイバー22の開口角外)に配設するとともに、各LEDからの光の大部分が光ファイバー22開口角θb以下の角度で光ファイバー22に導入されるように配設すると、各LED23からの光を効率よく光ファイバー22内に導入することができる。
図2は、本発明の他の実施例を説明するための要部構成図で、この実施例は、LED23からの光を反射ミラー24にて反射して光ファイバー22内に導入するようにしたもので、反射ミラー24は、図示のように、中心部に開口24aを有する凹面鏡にて構成され、該凹面反射鏡24の凸面側に配設された半導体レーザ光発生装置21からの非可視光のレーザ光は、該凹面鏡24の中心部に設けられた開口24aを通して前記凹面反射鏡24の凹面側に配設された光ファイバー22内に導入される。また、本実施例においては、各LED23は、凹面反射鏡(反射ミラー)24の凹面側に配設され、各LEDから照射された可視光は、該凹面鏡24にて反射され、集束されて光ファイバー(光導体)22内に導入されるようになっている。従って、この実施例によると、各LED23からの光を効果的に集束して効率よく光ファイバー22内に導入することができる。なお、この実施例においても、各LED23は、反射ミラー24によって反射された可視光の大部分が光ファイバー22の開口角θa以内の入射角度で光ファイバー22内に導入されるように配設する。具体的には、反射ミラー(凹面反射鏡)24によって反射された可視光のL1(LED23によって照射された反射光のうち光ファイバー22に近い側の端面に反射されて入射される光)の光ファイバー22への入射θ1及びL2(LED23によって照射された反射光のうち光ファイバー22に遠い側の端面に反射されて入射される光)の光ファイバー22への入射角θ2が共に光ファイバー22の開口角θb以下になるように設計及び配設する。
21…半導体レーザ光発生装置、22…光ファイバー(光導体)、23…LED、24…反射ミラー(凹面鏡)、24a…開口。
Claims (4)
- 集光レーザ光を発生するレーザ光源と、該集光レーザ光が導入される光導体と、可視光を発生する複数のLEDとを有し、該複数のLEDは、前記集光レーザ光の光路外に配設されていることを特徴とするレーザ装置。
- 前記集光レーザ光は、前記光導体の開口角以下の入射角に集光され、前記複数のLEDは、該集光レーザ光の入射角と前記光導体の開口角との間の範囲内に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ装置。
- 集光レーザ光を発生するレーザ光源と、該集光レーザ光が導入される光導体と、可視光を発生する複数のLEDと、該複数のLEDからの可視光を反射して前記光導体に導入させる反射ミラーとを有し、該反射ミラーは、中心部が開口された凹面鏡から成り、前記集光レーザ光は該凹面鏡の凸面側に配設され、該凹面鏡の前記開口を通して前記凹面鏡の凹面側に配設された前記光導体に導入され、前記複数のLEDは前記凹面鏡の凹面側に配設され、該LEDからの可視光が該凹面鏡で反射されて前記光導体に導入されることを特徴とするレーザ装置。
- 前記LED及び反射ミラーは、該反射ミラーからの反射光が、前記光導体の開口角以下の角度で前記光導体に入射されるように配設されていることを特徴とする請求項3に記載のレーザ装置。
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- 2003-12-18 JP JP2003421226A patent/JP2005177079A/ja active Pending
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