JP2005176601A - Cyp2d6変異遺伝子 - Google Patents

Cyp2d6変異遺伝子 Download PDF

Info

Publication number
JP2005176601A
JP2005176601A JP2001372548A JP2001372548A JP2005176601A JP 2005176601 A JP2005176601 A JP 2005176601A JP 2001372548 A JP2001372548 A JP 2001372548A JP 2001372548 A JP2001372548 A JP 2001372548A JP 2005176601 A JP2005176601 A JP 2005176601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
mutation
substituted
seq
nucleic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001372548A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsue Taniyama
光恵 谷山
Kazuo Ogawa
和生 小川
Naoko Tsuchiya
直子 土屋
Tomoko Hibino
智子 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsumura and Co filed Critical Tsumura and Co
Priority to JP2001372548A priority Critical patent/JP2005176601A/ja
Priority to TW091135321A priority patent/TW200300798A/zh
Priority to PCT/JP2002/012748 priority patent/WO2003050282A1/ja
Priority to AU2002354430A priority patent/AU2002354430A1/en
Publication of JP2005176601A publication Critical patent/JP2005176601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0071Oxidoreductases (1.) acting on paired donors with incorporation of molecular oxygen (1.14)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q2600/00Oligonucleotides characterized by their use
    • C12Q2600/106Pharmacogenomics, i.e. genetic variability in individual responses to drugs and drug metabolism
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q2600/00Oligonucleotides characterized by their use
    • C12Q2600/156Polymorphic or mutational markers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

【課題】CYP2D6変異遺伝子の多型を同定し、同定した遺伝子多型と、薬物反応性(薬物代謝能)や薬剤代謝活性との関係を解明すること。
【解決手段】CYP2D6遺伝子の塩基配列における少なくとも10個の連続するヌクレオチドであって、該塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位を含む上記ヌクレオチドを含む10〜100塩基の核酸。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤代謝酵素をコードするCYP2D6遺伝子の新規な多型に関するものである。さらに本発明は、CYP2D6遺伝子の多型変異を利用して薬剤代謝活性を判定する方法にも関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CYP2D6は9つのエクソンからなる約4.5 kbpの遺伝子で、遺伝的多型が数多く報告されている分子種である(Nelson,D.R.,他、Pharmacogenetics, 6, 1-42, 1996;及びDaly,A.K.,他、Pharmacogenetics, 6, 193-201, 1996)。白色人種では約7 %、日本人では約0.5 %の酵素欠損者(poor metabolizer : PM)が存在し、また、白色人種においてハプロイドゲノム(片側染色体;nのこと。通常の体染色体は2nである。)あたり13コピーのCYP2D6を有した多酵素所持者(またはsuper metabolizer : SM)の報告もあり(Dahl,M.L.,他、J.Pharmacol.Exp.Ther., 2 74, 516-520, 1995)、個人遺伝子情報の多様性に依存したと考えられる代謝の個体差が認められている。しかしながら、薬物代謝とCYP2D6遺伝子の多型との詳細な関係は不明であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、CYP2D6変異遺伝子の多型を同定し、同定した遺伝子多型と、薬物反応性(薬物代謝能)や薬剤代謝活性との関係を解明することを解決すべき課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために、先ず、CYP2D6遺伝子の多型を検査することにした。本発明者らは今回の検査に際して、結果精度を最重要視し、ゲノム−PCRダイレクトシークエンス法を採用した。また、遺伝子完全欠損型であるCYP2D6*5に関しては原則としてLong-PCR法により検出し、陽性サンプルに関してサザンハイブリダイゼーション法を用いて検出した。その結果、本発明者らは、CYP2D6遺伝子について新規の複数の変異遺伝子を同定することに成功した。本発明は、これらの知見に基づいて完成したものである。
【0005】
即ち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1) 配列番号1に記載の塩基配列における少なくとも10個の連続するヌクレオチドであって、該塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位を含む上記ヌクレオチドを含む10〜100塩基の核酸。
(2) DNAである、(1)に記載の核酸。
(3) RNAである、(1)に記載の核酸。
【0006】
(4) 配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位を含む配列またはその相補体にハイブリダイズする、対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチド。
(5) プローブまたはプライマーとして使用する、(4)に記載の対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチド。
【0007】
(6) (1)個体から核酸を調製する工程;および、
(2)工程(1)で調製した核酸について、配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位の塩基を決定する工程;
を含む、個体における遺伝子多型の分析方法。
【0008】
(7) (1)個体から核酸を調製する工程;
(2)工程(1)で調製した核酸について、配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位の塩基を決定する工程;及び
(3)工程(2)で決定した塩基の情報に基づき、該個体の薬剤代謝活性を予測する工程;
を含む、薬剤代謝活性の判定方法。
【0009】
(8) 配列番号2から5の何れかに記載の塩基配列を有する遺伝子。
(9) 配列番号2から5の何れかに記載のアミノ酸配列を有するタンパク質。
(10) 個体から調製した核酸について、配列番号1に記載の塩基配列において100番目の塩基がCからTに置換する変異、2850番目の塩基がCからTに置換する変異、及び4180番目の塩基がGからCに置換する変異の有無を検出する工程を含む、配列番号2または配列番号5に記載の塩基配列を有する遺伝子の検出方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
(I)本発明の核酸
本発明は、配列番号1に記載の塩基配列における少なくとも10個の連続するヌクレオチドであって、該塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位を含む上記ヌクレオチドを含む10〜100塩基の核酸を提供する。
【0011】
このような核酸において、多型部位を占める塩基は、配列番号1に記載の塩基配列において、125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される。上記した多型部位は、薬剤代謝活性と相関する塩基を含むものである。
【0012】
本発明によればさらに、配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位を含む配列またはその相補体にハイブリダイズする、対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドが提供される。このようなオリゴヌクレオチドは、プローブまたはプライマーとして有用である。
【0013】
本明細書で言う核酸とはDNAでもRNAでもよく、一本鎖でも二本鎖でもよい。オリゴヌクレオチドは天然に存在するものでも、合成したものでもよいが、一般的には合成したものである。
【0014】
本発明の好ましい核酸は、本明細書に定義した多型部位のいずれか1以上を含むDNA断片またはその相補体であり、その長さは通常、10〜100個の連続する塩基である。多型部位はこの断片内の任意の位置に存在することができる。なお、配列番号1においては、記号Tを、DNAにおけるチミジンおよびRNAにおけるウラシルの両方を示すために使用する。したがって、RNAオリゴヌクレオチドにおいて、記号Tは、ウラシル残基を示すと解釈される。
【0015】
ハイブリダイゼーションプローブは、塩基特異的に核酸の相補鎖に結合することができる。このようなプローブとしては、核酸、ペプチド核酸が挙げられる。
【0016】
プライマーとは、適切な緩衝液および適切な温度において、4種の異なるヌクレオシド三リン酸および核酸重合酵素(DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼまたは逆転写酵素など)の存在下において、テンプレートに特異的なDNA合成の開始位置として作用することができる、一本鎖オリゴヌクレオチドのことを言う。プライマーの適切な長さは使用目的に依存するが、通常は10〜50ヌクレオチドの範囲である。
【0017】
多型とは、1つの集団における2つ以上の遺伝的に決定された代替配列または対立遺伝子の存在をいう。多型マーカーまたは部位は、多様性が生じる遺伝子座である。好ましいマーカーは、少なくとも2つの対立遺伝子を有し、各々が、選択された集団の1%より大きな頻度、およびより好ましくは10%または20%より大きな頻度で存在する。多型遺伝子座は、1塩基対の場合もある。
【0018】
上記したような本発明の核酸は、本明細書に開示した配列番号1に記載の塩基配列の情報に基づいて当業者に公知の核酸合成手段により容易に合成することができる。
【0019】
本発明はさらに、上記のような対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドの少なくとも1つを含むキットを提供する。キットは、多型性の異なる形態にハイブリダイズする、対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドの1つ以上の対を含む。いくつかのキットにおいて、対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドは、支持体に固定化された状態で提供することができる。
【0020】
キットに含めることができる任意の成分としては、例えば、制限酵素、逆転写酵素またはポリメラーゼ、基質ヌクレオシド三リン酸、標識するために使用される手段(例えば、アビジン−酵素結合体および酵素基質、ならびに標識がビオチンである場合の色素体)、および逆転写、PCR、またはハイブリダイゼーション反応に適切な緩衝液などが挙げられる。キットにはまた、この方法を行うための説明書を含めることができる。
【0021】
(II)本発明の遺伝子多型の分析方法
本発明は、(1)個体から核酸を調製する工程;および、
(2)工程(1)で調製した核酸について、配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位の塩基を決定する工程;
を含む、個体における遺伝子多型の分析方法を提供する。
【0022】
以下、本発明の分析方法の具体的態様を説明する。
(A)核酸の調製
本発明では、多型性は、分析される個体から調製した標的核酸において検出される。ゲノムDNAのアッセイのためには、任意の生物学的サンプル(純粋な赤血球以外)が適切である。例えば、組織サンプルとしては、全血、精液、唾液、涙液、尿、糞便、汗、口腔粘膜(buccal)、皮膚、および頭髪などを使用することができる。cDNAまたはmRNAのアッセイのためには、組織サンプルは、標的核酸が発現される器官から得ることが必要である。
【0023】
本発明の方法の実施に際しては、標的サンプルからのDNAの増幅を必要とする場合があるが、これは、例えば、PCRによって行うことができる。PCRに関する文献としては、Principles and Applications for DNA Amplification(H.A.Erlich編、Freeman Press,NY,NY,1992);PCR Protocols:A Guide to Methods and Applications(Innisら編、Academic Press,San Diego,CA,1990);Mattilaら、Nucleic Acids Res.19,4967(1991);Eckertら、PCR Methods and Applications 1,17(1991);PCR(McPhersonら編、IRL Press,Oxford);および米国特許第4,683,202号などを参照することができる。
【0024】
他の増幅方法としては、リガーゼ連鎖反応(LCR)(WuおよびWallace,Genomics 4,560(1989)、Landegrenら、Science 241,1077(1988)を参照)、転写増幅(Kwohら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86,1173(1989))、および自己持続性配列複製(Guatelliら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,87,1874(1990))、および核酸に基づく配列増幅(NASBA)などが挙げられる。
【0025】
(B)標的DNAにおける多型性の検出
配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位は、個体(例えば、分析される患者)において、例えば、以下の(i)から(vi)の何れかの方法によって決定することができる。
【0026】
(i)対立遺伝子特異的プローブ
本発明の多型性を分析するための対立遺伝子特異的プローブの設計および使用は、例えば、Saikiら、Nature 324,163−166(1986);Dattagupta、EP 235,726;Saiki、WO 89/11548によって記載されている。ある個体からの標的DNA断片にハイブリダイズするが、別の個体からの対応する断片にはハイブリダイズしない(その2つの個体からのそれぞれの断片における異なる多型形態の存在に起因する)対立遺伝子特異的プローブを設計することができる。
【0027】
ハイブリダイゼーション条件は、対立遺伝子間のハイブリダイゼーション強度における有意な差が存在し、このことによりプローブが、対立遺伝子の1つのみにハイブリダイズするように十分にストリンジェントとする必要がある。いくつかのプローブを、標的DNA断片にハイブリダイズし、その結果、多型部位が、プローブの中心位置(例えば、15マーでは7番目の位置;16マーでは8または9番目の位置のいずれか)に整列するように設計する。プローブを好適に設計することにより、異なる対立遺伝子型の間でのハイブリダイゼーションにおいて良好に判別することが可能になる。
【0028】
対立遺伝子特異的プローブは対で使用することもできる。対のうちの片方は標的配列の対照型への完全なマッチを示し、他方は、改変型への完全なマッチを示す。プローブの複数の対を、同じ標的配列内の複数の多型性の同時分析のために同じ支持体に固相化してもよい。
【0029】
(ii)タイル状アレイ
本発明の多型性は、核酸アレイへのハイブリダイゼーションによって同定することもできる。具体例としては、国際公開WO95/11995に記載の方法が挙げられる。国際公開WO95/11995には、多型性の改変型の検出に至適化されているサブアレイも記載されており、このようなサブアレイを用いることも可能である。
【0030】
(iii)対立遺伝子特異的プライマー
対立遺伝子特異的プライマーは、多型性に重複する標的DNAの部位にハイブリダイズし、そして対立遺伝子型(これに対してプライマーは完全な相補性を示す)の増幅をプライムする(Gibbs、Nucleic Acid Res.17,2427−2448(1989)を参照)。このプライマーを、遠位部位にハイブリダイズする第2プライマーと組み合わせて使用することができる。増幅は、特定の対立遺伝子型が存在することを意味する検出可能な産物を導く、2つのプライマーから始まる。通常、第2のプライマー対を用いて制御する。この対の片方は、多型部位での1塩基のミスマッチを示し、そして他方は、遠位部位との完全な相補性を示す。1塩基のミスマッチは増幅を妨げ、そして検出可能な産物が形成されない。この方法は、ミスマッチが、多型性と整列されたオリゴヌクレオチドの最も3’側の位置に含まれる場合、最良に作用する。例えば、国際公開WO93/22456を参照。
【0031】
(iv)直接配列決定
本発明の多型性は、ジデオキシチェーンターミネーション法またはMaxam−Gilbert法などの公知の配列決定手法を用いて、直接配列決定を行なうことにより検出することができる。
【0032】
(v)変性勾配ゲル電気泳動
ポリメラーゼ連鎖反応を用いて作製される増幅産物を、変性勾配ゲル電気泳動によって分析することができる。この場合、異なる対立遺伝子を、溶液における異なる配列依存性溶融特性およびDNAの電気泳動移動度に基づいて同定することができる。Erlich編、PCR Technology,Principles and Applications for DNA Amplification(W.H.Freeman and Co.,New York,1992)、第7章。
【0033】
(vi)一本鎖コンホメーション多型性分析
標的配列の対立遺伝子を、一本鎖コンホメーション多型性分析を用いて分類することができる。この方法は、Oritaら、Proc.Natl.Acad.Sci.86,2766−2770(1989)に記載されるように、一本鎖PCR産物の電気泳動移動度における変化によって塩基差異を同定する。増幅したPCR産物を、上記のように作製し、そして、加熱または変性させて、一本鎖増幅産物を形成させる。一本鎖核酸は、再び折り畳み得るか、または塩基配列に部分的に依存する二次構造を形成する。一本鎖増幅産物の異なる電気泳動移動度は、標的配列の対立遺伝子間の塩基配列の差を反映している。
【0034】
(III)本発明の遺伝子多型の分析方法の利用
本発明は、薬剤代謝酵素をコードするCYP2D6遺伝子の新規な多型に関するものである。このようなCYP2D6遺伝子における多型性の検出は、薬剤代謝活性を判定するのに有用である。即ち、本発明によれば、上記した本発明により遺伝子多型の分析方法において、工程(2)で決定した塩基の情報に基づき、該個体の薬剤代謝活性を予測する工程をさらに含む、薬剤代謝活性の判定方法が提供される。本発明の多型性はさらに、より一般的な応用(例えば、法医学、父子鑑定、連鎖解析、およびポジショナルクローニング)に適用することもできる。
以下、本発明の遺伝子多型の分析方法の利用について具体的に説明する。
【0035】
(i)薬剤代謝活性との関連
本発明は、薬剤代謝活性に影響を及ぼすことが予測されるCYP2D6遺伝子の新規な多型部位を提供する。本発明の多型により代謝活性を予測することが可能であるCYP2D6の基質となる薬剤の具体例としては下記のものが挙げられる。本発明の多型を被験者において分析することにより、下記薬剤についての代謝活性を判定することができる。
【0036】
不整脈治療・Naチャンネル遮断薬(例えば、塩酸プロパフェノン)
頻脈性不整脈治療剤(例えば、酢酸フレカイニド)
不整脈治療剤(例えば、アジマリン、塩酸メキシレチン、コハク酸シベンゾリン)
β−受容体遮断薬(例えば、マレイン酸チモロール、塩酸プロプラノロール、硫酸ペンブトロール、塩酸ブプラノロール、塩酸アルプレノロール)
心選択性β1−遮断剤(例えば、酒石酸メトプロロール)
持続性β−遮断薬(例えば、マロン酸ポピンドロール)
α,β−遮断剤(例えば、カルベジロール)
排尿障害改善・降圧剤(例えば、ウラピジル)
フェノチアジン系精神神経安定剤(例えば、ペルフェナジン)
フェノチアジン系精神神経用剤(例えば、フルフェナジン、塩酸チオリダジン)
ブロチフェノン系抗精神病剤(例えば、ハロペリドール)
三環系情動調整剤(例えば、塩酸ノルトリプチリン)
三環系抗うつ剤(例えば、塩酸アミトリプチリン、塩酸デシプラミン)
うつ病・遺尿症治療剤(例えば、塩酸クロミプラミン、塩酸イミプラミン)
うつ病治療薬(例えば、塩酸ミアンセリン)
麻薬性鎮咳剤(例えば、リン酸コデイン)
中枢性鎮咳剤(例えば、臭化水素酸デキストロメトルファン)
脳循環・代謝改善剤(例えば、ニセルゴリン)
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(例えば、マレイン酸フルボキサミン)
緑内障・高眼圧症治療剤(例えば、マレイン酸チモロール)
抗ヒスタミン薬(例えば、塩酸プロメタジン)
【0037】
(ii)各種疾患との関連
本発明の多型性はまた、遺伝子マップが未同定の各種疾患(たとえば、無ガンマグロブリン血症、尿崩症、レッシュ−ナイハン症候群、筋ジストロフィー、Wiskott−Aldrich症候群、ファブリ病、家族性高コレステロール症、多胞性腎臓疾患、遺伝性球状血球症、ウィルブランド病、管生硬化症、遺伝性出血性末梢血管拡張症、家族性大腸ポリープ症、エーラー−ダンロス症候群、骨形成不完全症(osteogenesis imperfecta)、および急性断続性ポルフィリン症)との関連について試験することもできる。
【0038】
表現型形質としては、遺伝的である可能性がある多機能疾患(例えば、自己免疫疾患、炎症、ガン、神経系の疾患、および病原体微生物による感染)の症状またはそれに対する感受性などが挙げられる。自己免疫疾患の例としては、慢性関節炎リューマチ、多発性硬化症、糖尿病(インシュリン依存性および非依存性)全身性エリテマトーデス、およびグレーブス病が挙げられる。ガンの例としては、膀胱、脳、乳房、大腸、食道、腎臓、白血病、肝臓、肺、口腔、卵巣、膵臓、前立腺、皮膚、胃、および子宮のガンが挙げられる。表現型形質はまた、寿命、外観(例えば、禿頭、肥満症)、強度、敏速さ、耐久力、生殖能のような特徴などが挙げられる。
【0039】
(iii)法医学
個体における多型部位のセットを占める多型形態の決定は、個体を区別する多型形態のセットを同定する。一般的には、National ResearchCouncil,The Evaluation of ForensicDNA Evidence(Pollardら編、National Academy Press,DC,1996)を参照。より多くの部位を分析するほど、ある個体における多型のセットが、関連のない個体におけるものと同じである確率はより低い。好ましくは、複数の部位を分析する場合、その部位は関連がない。従って、本発明の多型性を、しばしば、遠位遺伝子における多型性と組み合わせて使用することができる。法医学に使用するための好ましい多型性は、二重対立遺伝子である。なぜなら、2つの多型形態の集団頻度を、通常、複数対立遺伝子座での複数の多型形態のものよりも大きな正確さで決定し得るからである。
【0040】
個体における法医学用マーカーのセットを同定する能力は、法医学分析に有用である。例えば、容疑者からの血液サンプルが、犯罪現場からの血液または他の組織サンプルと一致するかどうかは、選択された多型部位を占める多型のセットが、容疑者とサンプルとにおいて同じであるかどうかを決定することによって、決定することができる。多型マーカーのセットが、容疑者とサンプルとの間で一致しない場合、容疑者はサンプルの供給源ではなかったと結論付けることができる。マーカーのセットが一致する場合、容疑者からのDNAが、犯罪現場で見いだされたものと一致すると結論付けられる。試験した遺伝子座での多型形態の頻度が、決定されている場合(例えば、個体の適切な集団の分析によって)、統計学的分析を行って、容疑者と犯罪現場のサンプルの一致が偶然に生じる確率を決定することができる。
【0041】
(iv)父性試験
父性試験の目的は、通常、男性が子供の父親であるかどうかを決定することである。ほとんどの場合、子供の母親は既知であり、従って、子供の遺伝子型への母親の寄与を、追跡することができる。父性試験は、母親に起因しない子供の遺伝子型の部分が、推定の父親のものから構成されるかどうかを調査する。父性試験を、推定の父親および子供における多型性のセットを分析することによって実施することができる。
【0042】
父親に起因する子供における多型性のセットが、推定の父親に一致しない場合、実験的誤差がなければ、推定の父親は本当の父親ではないと結論付けられる。父親に起因する子供における多型性のセットが、推定の父親の多型性のセットに一致した場合、統計学的計算を行って、偶然一致の確率を決定することができる。
【0043】
いくつかの多型遺伝子座が、分析に含まれる場合、ランダムに選ばれた男性の排除の累積確率は、非常に高い。この確率が、子供の父親に起因する子供の多型マーカーセットに一致する多型マーカーセットを有する推定父親の責任を評価することにおいて考慮することができる。
【0044】
(v)表現型形質の遺伝子マッピング
本発明の多型性を使用して、目的の形質と関連する遺伝子座多型マーカー(これは形質に関連しないが、その形質を担いそしてそれと同時分離する物理的に遺伝子座と隣接する)との間の物理的関係を確立することができる。このような分析は、染色体位置に対して表現形形質と関連する遺伝子座をマッピングするのに有用であり、それにより形質を担う遺伝子をクローニングすることができる。Landerら、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)83,7353−7357(1986);Landerら、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)84,2363−2367(1987);Donis−Kellerら、Cell 51,319−337(1987);Landerら、Genetics 121,185−199(1989)を参照。関係によって配置された遺伝子を、directional cloningによってクローニングすることができる。Wainwright,Med.J.Australia 159,170−174(1993);Collins,Nature Genetics 1,3−6(1992)を参照。
【0045】
連鎖研究は、例えば、家族において行うことができる。家族の構成員を表現型形質の有無について、そして多型マーカーのセットについて調べる。次いで、減数分裂における多型マーカーの分布を分析して、どの多型マーカーが表現型形質と共分離するかを決定することができる。例えば、Keremら、Science 245,1073−1080(1989);Monacoら、Nature 316,842(1985);Yamokaら、Neurology 40,222−226(1990);Rossiterら、FASEB Journal 5,21−27(1991)を参照。
【0046】
IV.本発明の遺伝子及びタンパク質
本発明はさらに、配列番号2から5の何れかに記載の塩基配列を有する遺伝子を提供する。また、本発明の遺伝子を天然または他のプロモーターに作動可能に連結した組み換え発現ベクターにおいて発現させることができる。通常、このプロモーターは、哺乳動物細胞における発現のための真核生物プロモーターである。転写調節配列としては、異種プロモーター、および必要に応じて、宿主によって認識されるエンハンサーなどを使用することができる。選択した宿主に依存して、適切なプロモーター(例えば、trp、lac、ファージプロモーター、解糖酵素プロモーター、およびtRNAプロモーター)を選択することができる。市販の発現ベクターを使用してもよい。発現ベクターには、宿主に認識される複製系、増幅可能な遺伝子、選択マーカー、宿主ゲノムへの挿入に有用な宿主配列などを含めることができる。
【0047】
組み換え発現ベクターを宿主細胞に導入する手段は、発現ベクターおよび宿主の種類に応じて適宜選択することができる。導入手段の具体例としては、融合法、結合法(conjugation)、トランスフェクション、形質導入、エレクトロポレーション、または注入などが挙げられる。
【0048】
種々の宿主細胞を、本発明の遺伝子の発現のために使用することができる。適切な宿主細胞としては、大腸菌などの細菌、酵母、糸状菌、昆虫細胞、哺乳動物細胞(代表的には、不死化された、例えば、マウス、CHO、ヒトおよびサルの細胞株)、ならびにそれらの誘導体が挙げられる。
【0049】
本発明の遺伝子を含む組み換え発現ベクターで形質転換した宿主細胞を適当な条件下で培養した後、生成したタンパク質を、当業者に公知の方法によって単離することができ、これにより実質的に純粋な産物を入手することができる。タンパク質が細胞外に分泌させる場合には、宿主細胞を培養した培養上清からタンパク質を単離することができる。タンパク質が細胞外に分泌されない場合は、タンパク質を宿主細胞の溶解産物から単離することができる。
【0050】
V.配列番号2または配列番号5に記載の塩基配列を有する遺伝子の検出方法
本発明によれば、個体から調製した核酸について、配列番号1に記載の塩基配列において100番目の塩基がCからTに置換する変異、2850番目の塩基がCからTに置換する変異、及び4180番目の塩基がGからCに置換する変異の有無を検出することによって、配列番号2または配列番号5に記載の塩基配列を有する遺伝子を検出することができる。
【0051】
配列番号1に記載の塩基配列において100番目の塩基がCからTに置換する変異、2850番目の塩基がCからTに置換する変異、及び4180番目の塩基がGからCに置換する変異の有無の検出は、適当なプライマーを設計し、該プライマーを用いたPCRにより行なうことができる。プライマーの設計は、以下の通り行うことができる。
【0052】
CYP2D6遺伝子のイントロンを含む遺伝子の翻訳開始部位を1位とし、翻訳終了部位に向かって塩基数を数えた場合の100位が3'末端になるように翻訳終了部位に向かって設計した20〜30塩基からなるプライマーを上流側プライマーとして2種類作製する。ひとつは3'末端を野生型配列とし(100fw)、もうひとつは変異型配列(100fm)とする。
【0053】
2850位が3'末端になるように翻訳開始部位に向かって設計した20〜30塩基からなるプライマーを下流側プライマーとして2種類作製する。ひとつは3'末端を野生型とし(2850rw)、もうひとつは変異型配列(2850rm)とする。
【0054】
2850位が3'末端になるように翻訳終了部位に向かって設計した20〜30塩基からなるプライマーを上流側プライマーとして2種類作製する。ひとつは3'末端を野生型とし(2850fw)、もうひとつは変異型配列(2850fm)とする。
【0055】
4180位が3'末端になるように翻訳開始部位に向かって設計した20〜30塩基からなるプライマーを下流側プライマーとして2種類作製する。ひとつは3'末端を野生型とし(4180rw)、もうひとつは変異型配列(4180rm)とする。
【0056】
上記したプライマーの一例を以下に示す。
100fw 5' acgctgggctgcacgctacc 3'(配列番号45)
100fm 5' acgctgggctgcacgctact 3'(配列番号46)
2850fw 5' agcttcaatgatgagaacctgc 3'(配列番号47)
2850fm 5' agcttcaatgatgagaacctgt 3'(配列番号48)
2850rw 5' aggtcagccaccactatgcg 3'(配列番号49)
2850rm 5' aggtcagccaccactatgca 3'(配列番号50)
4180rw 5' aagctcatagggggatgggc 3'(配列番号51)
4180rm 5' aagctcatagggggatgggg 3'(配列番号52)
【0057】
ゲノムDNAを鋳型として、上記のプライマーを組み合わせてPCR反応を実施する。組み合わせは以下の通りである。
▲1▼100fw および 2850rw
▲2▼100fw および 2850rm
▲3▼100fm および 2850rw
▲4▼100fm および 2850rm
▲5▼2850fw および4180rw
▲6▼2850fw および 4180rm
▲7▼2850fm および 4180rw
▲8▼2850fm および 4180rm
【0058】
ゲノムDNA中の少なくとも一方が、配列番号2に記載の塩基配列を有する遺伝子(以下の実施例のunknown3)である場合、組み合わせ▲4▼と▲8▼で同時に増幅する。ゲノムDNA中の少なくとも一方が配列番号5に記載の塩基配列を有する遺伝子(以下の実施例のunknown6)である場合、組み合わせ▲3▼と▲5▼で同時に増幅する。従って、増幅産物を電気泳動などで分析することにより、本発明の新規遺伝子を検出することが可能である。
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
【0059】
【実施例】
実施例1:
(I)材料および方法
(1)試験材料
試験サンプルとしては、凍結血液を用いた。
【0060】
(2)使用した主な材料・試薬
Taq DNAポリメラーゼ (プロメガ社)
デオキシATP、GTP、TTP、CTP(アマシャムファルマシア社)
アガロース(宝酒造)
エチジウムブロマイド染色液(和光純薬工業)
サイクルシークエンシングキット(アマシャムファルマシア社)
【0061】
(3)使用した主な機器
電気泳動装置(コスモバイオ社)
サーマルサイクラー(PEアプライドバイオシステムズ社)
ABIオートシークエンサー 373(PEアプライドバイオシステムズ社)
冷却遠心機(佐久間製作所)
【0062】
(4)プライマー
合成プライマー:CYP2D6遺伝子情報を基に、プライマー配列を設計し、公開データベースを用いたホモロジー検索を行った後、(株)サイメディアにて合成を行ったものを使用した。
【0063】
primer sequence(5'→3')
CYP2D6e1f gcaaaggccatcatcagctcc(配列番号6)
CYP2D6e1r tctggtaggggagcctcagc (配列番号7)
CYP2D6e2f taggacctgtagtctggggt(配列番号8)
CYP2D6e2r gctcggactacggtcatcac (配列番号9)
CYP2D6e3f cgggagaccagggggagcat (配列番号10)
CYP2D6e3r ggtgggagatgcgggtaagg (配列番号11)
CYP2D6e4f aaagcgggaactgggaaggc (配列番号12)
CYP2D6e4r tgctcttccgaggccccagt (配列番号13)
CYP2D6e5f gagatggctggggcctgaga (配列番号14)
CYP2D6e5r ccaaccttttgcccagcctc (配列番号15)
CYP2D6e6f cccgttctgtcccgagtatg (配列番号16)
CYP2D6e6r ggtgtcccagcaaagttcat (配列番号17)
CYP2D6e7f taagcctgacctcctccaacat(配列番号18)
CYP2D6e7r agtgggcccacctggcagta (配列番号19)
CYP2D6e8f ccccgtgtgtttggtggcag (配列番号20)
CYP2D6e8r cgtcagtgagcctggctcct (配列番号21)
CYP2D6e9f tcttgcaggggtatcaccca (配列番号22)
CYP2D6e9r-1 ttgccctgaggaggatgatc (配列番号23)
CYP2D6e9r-2 ctcagcctcaacgtacccct (配列番号24)
CYP2D6e1f-2 catttggtagtgaggcaggt(配列番号25)
CYP2D6e1r-2 ctccaggacctcctccctc(配列番号26)
CYP2D6e2f-2 ggccctgaccctccctctgc(配列番号27)
CYP2D6e2r-2 ctctgtccccaccgctgctt(配列番号28)
CYP2D6e3f-2 tgcccgtcccaccccc(配列番号29)
CYP2D6e3r-2 gcccttctgcccatcaccc(配列番号30)
CYP2D6e4f-2 cccgcatctcccaccccc(配列番号31)
CYP2D6e4r-2 cctcggtctctcgctccgc(配列番号32)
CYP2D6e5f-2 gaccccgttctgtctggtgt(配列番号33)
CYP2D6e5r-2 ccgtggcagccactctc(配列番号34)
CYP2D6e6f-2 gtatgctctcggccctgctc(配列番号35)
CYP2D6e6r-2 actgtttcccagatgggctc(配列番号36)
CYP2D6e7f-2 gtggggacgcatgtctgtcc(配列番号37)
CYP2D6e7r-2 ggagggcgccaggcct(配列番号38)
CYP2D6e8f-2 tcaccctgcatctcctgccc(配列番号39)
CYP2D6e8r-2 ccgggctccccacaggc(配列番号40)
CYP2D6e9f-3 ccctcccctccccac(配列番号41)
CYP2D6e9r-3 tggggactaggtaccccatt(配列番号42)
CYP2D6*5f gcgacaattcaagtgtggtga(配列番号43)
CYP2D6*5r gcatgagctaaggcacccaga(配列番号44)
【0064】
(II)方法
(1)ゲノムDNAの調製
サンプル5 mLを速やかに溶解し、適切な容量のチューブに200μLおよび4 mLを分注した。200μL分注サンプルについては3倍量のPBNDバッファー(PCR buffer with Nonionic Detergents : 50 mmol/L KCl, 10 mmol/L Tris-HCl(pH8.3),2.5 mmol/L MgCl2, 0.1 mg/mL gelatin, 0.45 % NP40, 0.45 % Tween20 )を添加後、約10 mg/mL Proteinase K 8μLを添加し、50〜60 ℃で完全溶解するまで加温した。等量のTE飽和フェノールを添加し、混和、遠心分離後、水層を回収した。回収したサンプルに1/10倍量の3 mol/L酢酸ナトリウム(pH 5.3)および等量のイソプロパノールを加え、遠心分離し、DNAを回収した。70 %エタノールで洗浄し、乾燥後、50μLのTE(0.1 mol/L Tris-HCl(pH 7.5)、1 mmol/L EDTA(pH 8.0))に溶解し、2.5μLをPCR用テンプレートに用いた。反応未使用分については、4 ℃で保存した。4 mL分注サンプルについては、3倍量のDNA調製用SDSバッファー(150 mmol/L NaCl、10 mmol/L Tris-HCl (pH 8.0)、10 mmol/L EDTA (pH 8.0)、1 % SDS) を添加後、約10 mg/mL Proteinase K 160 μLを添加し、50〜60 ℃で完全溶解するまで加温した。反応後、等量のTE飽和フェノールを加え除蛋白の後、遠心分離を行って水層を回収した。回収したサンプルの1/10量の3 mol/L酢酸ナトリウム(pH5.3)および等量のイソプロパノールを加え、DNAを沈殿として回収した。70 %エタノールで洗浄し、乾燥後、800μLのTEに溶解し、DNAサンプルとした。得られたサンプルを400μL×2本に分け、40 μL 3 mol/L酢酸ナトリウム(pH 5.3)および1 mLエタノールを添加し混和後、4 ℃で保存した。DNA調製用SDSバッファーにより調製したDNAサンプルは、PCR反応の予備サンプルおよびサザンハイブリダイゼーション用サンプル(必要が生じた場合に実施する)として保存した。
【0065】
(2)CYP2D6遺伝子の増幅
DNAサンプル2.5μLずつを200μLチューブに添加し、表1の組み合わせにしたがってプライマーを加え、PCR法によりCYP2D6全エクソンを増幅した(Long PCR)。CYP2D6*5fおよびCYP2D6*5rのプライマーの組み合わせに関しては、CYP2D6*5由来の約1.8 kbpフラグメントの検出を目的とした。CYP2D6e1f-2およびCYP2D6e6rの組み合わせはCYP2D6エクソン1〜6領域の増幅を目的とし、一部をテンプレートとしてエクソン1〜5を独立して増幅した。CYP2D6e6fおよびCYP2D9e9r-2の組み合わせはCYP2D6エクソン6〜9領域の増幅を目的とし、一部をテンプレートとしてエクソン6〜9を独立して増幅した(2nd PCR)。各エクソンの増幅は、表2に示す通りfirst choice primerの組み合わせで行い、増幅が認められなかったエクソンについては、second choice primerで増幅を行った。
【0066】
【表1】
Figure 2005176601
【0067】
【表2】
Figure 2005176601
【0068】
(3)遺伝多型解析法
PCRによって増幅した各エクソンフラグメントを精製し、サイクルシークエンシングキットを用いてシークエンス反応を行った。反応終了後、ABI373シークエンサー(PEアプライドバイオシステムズ社製)を用いて、塩基配列を分析した。得られた塩基配列データを、ピーク波形データを基に確認・修正した。データの解析はGeneWorks(Intelligenetics, Inc.)および公開遺伝子データベースを用いて行った。ヘテロ接合体の決定は、ABI373より得られるピークの重合をセンス側およびアンチセンス側の両方で確認した。
【0069】
サザンハイブリダイゼーションが必要と判断されたサンプルについては株式会社三菱化学ビーシーエルに試験を委託した。
サンプル判断基準:以下のいずれかの条件に当てはまる場合にサザンハイブリダイゼーションを行った。
【0070】
CYP2D6*5fおよびCYP2D6*5rのプライマーを用いたLong PCRで、CYP2D6*5由来の約1.8 kbpフラグメントが検出された場合;
活性クラス3に分類される遺伝子型のうち、構成AlleleにCYP2D6*2が含まれる場合;及び
新規遺伝子型と判断された場合
【0071】
(III)結果及び考察
各サンプルにおける遺伝子診断結果を表3に示した。
【0072】
【表3】
Figure 2005176601
【0073】
診断を行った142 alleleにおいて、検出された変異部位は13(うち新規変異部位は4)、allelic valiantは14(うち新規allele は6)であり、遺伝子型は17種であった。
【0074】
Alleleより翻訳されるアミノ酸型を予測し、文献情報(Kubota,T.,他、British J. Clin. Pharmacol., 50, 31-34, 2000;Marez, D.,他、Pharmacogenetics, 7, 193-202, 1997;Johansson, I.,他、Mol.Pharmacol., 46, 452-459, 1994;Sachse, C.他、Am.J.Hum.Genet., 60, 284-295, 1997;福田剛史ら、Xenobio.Metabol.And Dispos., 15, 165-170, 2000;およびWang,S.L.,他、Drug Metabol.Disp., 27, 385-388, 1998)より各アミノ酸型の酵素活性を推定した。その後、各alleleの発現量は等しいものとして、個々の遺伝子型の酵素活性を推定した。CYP2D6*1A/*1A(野生型ホモ)の活性を指標とした活性クラス分類では酵素活性の強いと推定されるサンプル(Class1; *1A/*1A活性と同程度)が24例(33.8 %)、活性が若干弱いが問題のないと推定されるサンプル(Class2; *1A/*1A活性の50 %以上)が25例(35.2 %)、活性が弱いと推定されるサンプル(Class3; *1A/*1A活性の50 %未満)が22例(30.9 %)であった。活性の全く認められないと推定されるサンプル(Class4)は検出されなかった。
【0075】
Allele出現頻度を表3および図1に示した。進化学的には、CYP2D6は生命を維持するために必須な遺伝子ではなく、環境による選択圧が余り働かなかったと考えられる。その結果、現在までに71種の遺伝的多型が報告されており(Cytochrome 450(P450) Nomenclature Committee, HYPERLINK "http://www.imm.ki.se/CYP" http://www.imm.ki.se/CYP alleles/cyp2d6.htm)、各alleleの出現頻度には人種間差が認められている。今回のサンプルにおけるallele出現頻度は、健常日本人における報告(Kubota,T.,他、British J. Clin. Pharmacol., 50, 31-34, 2000)と類似しており、黄色人種において多く検出されるCYP2D6*10が38.03 %(健常日本人38.6 %、白色人種1.4 %)認められ、また白色人種に多く認められる酵素活性の欠損型であるCYP2D6*4(白色人種17.1 %)は健常日本人結果と同様検出されなかった。遺伝子完全欠損型であるCYP2D6*5の出現頻度は2.82 %で、健常日本人6.2 %、白色人種6.9 %と比べて低い傾向が認められたが、これは被検サンプル数が他の試験に比べ少ないためであると判断した。
【0076】
変異検出部位ごとの出現頻度を図1に示した。最も多く認められた部位は1661G>C(49.30 %)(1661G>Cという表示は、1661番目の塩基であるGがCに置換することを示す。以下も同様)であった。この部位はアミノ酸置換を伴わない変異(silent mutation)であり、白色人種における出現頻度(52.6 %)と同等の結果であった。これは、恐らく1661G>C変異は黄色人種と白色人種の分岐以前に発生したことを示しているものと思われる。100C>T(アミノ酸がプロリン(P)からセリン(S)に置換)および4180G>C(セリン(S)からスレオニン(T)に置換)変異はそれぞれ44.37 %、48.59 %であり、本結果は該当領域を構成要素として含むCYP2D6*10が多く検出された結果を反映している(表3)。白色人種における100C>Tおよび4180G>C変異出現頻度はそれぞれ18.4 %、52.9 %であり、特に100C>Tにおいて出現頻度に大きな差が認められた。100C>T変異の発生時期については詳細な検討が必要であると思われるが、少なくとも100C>Tおよび4180G>Cを構成要素として保有するCYP2D6*10は人種の分岐以降、黄色人種において発生したalleleであると思われる。
【0077】
CYP2D6*10は、metabolic ratio (MR) において*1/*1、*1/*10および*10/*10には有意差が認められたという報告もあり(Johansson, I.,他、Mol.Pharmacol., 46, 452-459, 1994)、また基質特異性の変化を示唆する様な報告もなされている(福田剛史ら、Xenobio.Metabol.And Dispos., 15, 165-170, 2000)。従来、CYP2D6を主代謝酵素とする薬物の代謝能には通常の代謝能を持つextensive metabolizer(EM)およびPMに由来する明確な2峰性を示さず、EMとPMの中間程度の代謝能を持つintermediate metabolizer (IM) やEMの数倍〜数十倍の代謝能を持つsuper metabolizer (SM) の存在が確認されている。今回の試験結果からもIMであると推定されるClass3に分類されるサンプルが30.9 %検出されており、その構成alleleの90 %以上は*10であった。以上より、CYP2D6を介して代謝を受ける薬物を投与する場合、CYP2D6*10を考慮することが重要であり、活性クラスを考慮する事によりデータ解析・適切な投与量の設定が可能となる。
【0078】
今回の71サンプル142 alleleの診断において、新規変異部位を有する3 allele(unknown1,2および4)および既存変異部位により構成される新規3 alleleを検出した。
【0079】
unknown1および2は同一サンプルより検出したallele帰属未決定の遺伝子型を示している。すなわち一サンプルにおいて100C>T, 125G>A, 1039C>T, 1661G>C, 1858C>T, 4180G>C(そのうち125G>Aおよび1858C>Tが新規変異部位である。同時にこの新規変異部位はそれぞれG42EおよびR173Cのアミノ酸置換を伴う)を全てヘテロ型として検出した。
【0080】
Unknown4の変異部位は100C>T, 1039C>T, 1661G>C, 2874TC>CT, 4180G>C(そのうち2874TC>CTが新規)でありアミノ酸変異としてはP34S、S304LおよびS486T(そのうちS304Lが新規)であった。
【0081】
その他に新規alleleとしてunknown3(100C>T, 1661G>C, 2850C>T, 3790C>T, 4180C>T アミノ酸変異はP34S、R296CおよびS486T)を6サンプル、6allele検出し、その出現頻度は4.23 %であった。また、unknown5(1661G>C silent)を1サンプル、1allele検出し、その出現頻度は0.7 %であった。また、unknown6(100C>T アミノ酸変異はP34S)を1サンプル、1allele検出し、その出現頻度は0.7 %であった。
【0082】
unknown3、unknown4、unknown5及びunknown6のcDNAの塩基配列とアミノ酸配列を配列表の配列番号2、3、4及び5にそれぞれ記載する。
【0083】
リコンビナントCYP2D6を用いたin vitroの試験において、100C>T変異を導入した変異体はCYP2D6*1Aの酵素活性の約1/20程度に活性が低下することが報告されており(Wang,S.L.,他、Drug Metabol.Disp., 27, 385-388, 1998)、unknown3および6についてはCYP2D6*10と同程度ないしはそれよりも低い活性が予想される。特に、unknown3の出現頻度は4.23 %と比較的高く、検出項目としては必須になると考えられる。
【0084】
【発明の効果】
本発明により、CYP2D6遺伝子の新規な多型が同定された。本発明より同定された多型遺伝子の情報を利用することにより、薬物を投与する被験者における薬物代謝活性を判定したり、新規な薬物を検索することが可能になる。
【0085】
【配列表】
Figure 2005176601
【0086】
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
【0087】
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
【0088】
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
【0089】
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
【0090】
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
Figure 2005176601
【0091】
Figure 2005176601
【0092】
Figure 2005176601
【0093】
Figure 2005176601
【0094】
Figure 2005176601
【0095】
Figure 2005176601
【0096】
Figure 2005176601
【0097】
Figure 2005176601
【0098】
Figure 2005176601
【0099】
Figure 2005176601
【0100】
Figure 2005176601
【0101】
Figure 2005176601
【0102】
Figure 2005176601
【0103】
Figure 2005176601
【0104】
Figure 2005176601
【0105】
Figure 2005176601
【0106】
Figure 2005176601
【0107】
Figure 2005176601
【0108】
Figure 2005176601
【0109】
Figure 2005176601
【0110】
Figure 2005176601
【0111】
Figure 2005176601
【0112】
Figure 2005176601
【0113】
Figure 2005176601
【0114】
Figure 2005176601
【0115】
Figure 2005176601
【0116】
Figure 2005176601
【0117】
Figure 2005176601
【0118】
Figure 2005176601
【0119】
Figure 2005176601
【0120】
Figure 2005176601
【0121】
Figure 2005176601
【0122】
Figure 2005176601
【0123】
Figure 2005176601
【0124】
Figure 2005176601
【0125】
Figure 2005176601
【0126】
Figure 2005176601
【0127】
Figure 2005176601
【0128】
Figure 2005176601
【0129】
Figure 2005176601
【0130】
Figure 2005176601
【0131】
Figure 2005176601
【0132】
Figure 2005176601
【0133】
Figure 2005176601
【0134】
Figure 2005176601
【0135】
Figure 2005176601
【0136】
Figure 2005176601
【0137】
Figure 2005176601

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、検出されたCYP2D6変異部位と出現頻度を示す。

Claims (10)

  1. 配列番号1に記載の塩基配列における少なくとも10個の連続するヌクレオチドであって、該塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位を含む上記ヌクレオチドを含む10〜100塩基の核酸。
  2. DNAである、請求項1に記載の核酸。
  3. RNAである、請求項1に記載の核酸。
  4. 配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位を含む配列またはその相補体にハイブリダイズする、対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチド。
  5. プローブまたはプライマーとして使用する、請求項4に記載の対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチド。
  6. (1)個体から核酸を調製する工程;および、
    (2)工程(1)で調製した核酸について、配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位の塩基を決定する工程;
    を含む、個体における遺伝子多型の分析方法。
  7. (1)個体から核酸を調製する工程;
    (2)工程(1)で調製した核酸について、配列番号1に記載の塩基配列における125番目の塩基であるGがAに置換する変異、1858番目の塩基であるCがTに置換する変異、2874番目の塩基であるTがCに置換する変異、又は2875番目の塩基であるCがTに置換する変異から選択される何れかの多型部位の塩基を決定する工程;及び
    (3)工程(2)で決定した塩基の情報に基づき、該個体の薬剤代謝活性を予測する工程;
    を含む、薬剤代謝活性の判定方法。
  8. 配列番号2から5の何れかに記載の塩基配列を有する遺伝子。
  9. 配列番号2から5の何れかに記載のアミノ酸配列を有するタンパク質。
  10. 個体から調製した核酸について、配列番号1に記載の塩基配列において100番目の塩基がCからTに置換する変異、2850番目の塩基がCからTに置換する変異、及び4180番目の塩基がGからCに置換する変異の有無を検出する工程を含む、配列番号2または配列番号5に記載の塩基配列を有する遺伝子の検出方法。
JP2001372548A 2001-12-06 2001-12-06 Cyp2d6変異遺伝子 Pending JP2005176601A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001372548A JP2005176601A (ja) 2001-12-06 2001-12-06 Cyp2d6変異遺伝子
TW091135321A TW200300798A (en) 2001-12-06 2002-12-05 Mutatant CYP2D6 genes
PCT/JP2002/012748 WO2003050282A1 (fr) 2001-12-06 2002-12-05 Genes cyp2d6 mutes
AU2002354430A AU2002354430A1 (en) 2001-12-06 2002-12-05 Mutated cyp2d6 genes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001372548A JP2005176601A (ja) 2001-12-06 2001-12-06 Cyp2d6変異遺伝子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005176601A true JP2005176601A (ja) 2005-07-07

Family

ID=19181421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001372548A Pending JP2005176601A (ja) 2001-12-06 2001-12-06 Cyp2d6変異遺伝子

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2005176601A (ja)
AU (1) AU2002354430A1 (ja)
TW (1) TW200300798A (ja)
WO (1) WO2003050282A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006002526A1 (en) * 2004-06-30 2006-01-12 Tm Bioscience Pgx, Inc. Method of detecting mutations in the gene encoding cytochrome p450-2d6

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2128399A1 (en) * 1993-07-20 1995-01-21 Koji Hayashi Method for safety evaluation of chemical compound using recombinant yeast expressing human cytochrome p450
US7250252B2 (en) * 1999-12-30 2007-07-31 David Aaron Katz Amplification based polymorphism detection

Also Published As

Publication number Publication date
TW200300798A (en) 2003-06-16
AU2002354430A1 (en) 2003-06-23
WO2003050282A1 (fr) 2003-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6525185B1 (en) Polymorphisms associated with hypertension
CA2420322A1 (en) Detection of cyp2d6 polymorphisms
JP2004537311A (ja) 摂食障害に関連する遺伝子およびsnp
CA2565804A1 (en) Haplotype markers and methods of using the same to determine response to treatment
EP1130123A2 (en) Diagnostic method
AU2005259787B2 (en) Method of detecting mutations in the gene encoding cytochrome P450-2D6
US20030054381A1 (en) Genetic polymorphisms in the human neurokinin 1 receptor gene and their uses in diagnosis and treatment of diseases
EP1789584A2 (en) Novel allelic variant of cyp2c19 associated with drug metabolism
JP2005176601A (ja) Cyp2d6変異遺伝子
EP1276899A2 (en) Ibd-related polymorphisms
KR20120038333A (ko) 양극성 장애 진단용 egr2 유전자 snp, 그를 포함하는 마이크로어레이 및 키트
KR20110136347A (ko) 항암 표적치료제제 감수성 예측용 snp
US20030008301A1 (en) Association between schizophrenia and a two-marker haplotype near PILB gene
WO2003087359A1 (en) Phox2b polymorphisms as hirschsprung's disease diagnostic markers and methods based thereon
KR101235820B1 (ko) 항암 표적치료제제 감수성 예측용 snp
WO2000006768A1 (en) Genetic polymorphisms in the human neurokinin 1 receptor gene and their uses in diagnosis and treatment of diseases
US20030158187A1 (en) Genetic polymorphisms in the preprotachy kinin gene
CA2294572A1 (en) Genetic compositions and methods
KR20110109612A (ko) 트라마돌 구토 부작용 예후 유전표지 조합
KR101381227B1 (ko) 항암 표적치료제제 감수성 예측용 snp
KR100909372B1 (ko) 단일염기다형을 포함하는 폴리뉴클레오티드를 이용한조기폐경 진단방법
EP1100961A1 (en) Genetic polymorphisms in the human neurokinin 2 receptor gene and their use in diagnosis and treatment of diseases
JP2005537010A (ja) 精神分裂症の一塩基多型診断
OH et al. LINKAGE OF DOPAMINE RECEPTOR D2 (DRD2) MARKERS WITH ESSENTIAL HYPERTENSION IN SINGAPOREAN CHINESE SUBJECTS
JP2005524383A (ja) 統合失調症の診断に用いる一塩基多型