JP2005176120A - 多周波数帯アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 UHF及びVHF帯電波を受信する場合、VHF帯低域側も良好に受信し、UHF帯電波受信に悪影響を与えない。
【解決手段】 ダイポールアンテナ4aの両端から外方に向かって延長素子24a、26aが伸びている。ダイポールアンテナ4aの全長は、UHF電波を受信可能な長さに選択され、延長素子24a、26aとダイポールアンテナ4aの全長は、VHF帯高域を受信可能な長さに選択されている。ダイポールアンテナ4aの両端と延長素子24a、26aとの間に、UHF帯電波受信時に開放され、VHF帯高域受信時に閉成される開閉素子30a、38aが設けられている。VHF帯の低域電波を受信可能な短縮形のダイポールアンテナ400aは、ダイポールアンテナ4aと平行に配置され、長さがUHF帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択された複数の素子を含む。UHF帯及びVHF帯高域受信時にダイポールアンテナ4aの受信信号を出力し、UHF帯低域受信時にダイポールアンテナ400の受信信号を帯域切換部464aが出力する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の周波数帯の電波を受信可能な多周波数帯アンテナに関する。
従来、上記のような多周波数帯アンテナとしては、特許文献1に開示されているようなものがある。特許文献1の技術では、UHF帯とVHF帯との2つの周波数帯の電波を受信可能としたもので、UHF帯用として1つの筐体内に指向性が互いに90度異なるように4つの八木形アンテナを設け、VHF帯用として同じ筐体内に、4本の伸縮可能なロッドアンテナを十字状に配置し、これらロッドアンテナのうち同一直線上に位置するものを組み合わせてダイポールアンテナを構成したり、隣接するものを組み合わせてV字状アンテナを構成したりしている。
特開2001−36327号公報
特許文献1の技術では、VHF帯用として伸縮可能なロッドアンテナを使用しているので、VHF帯において、特にVHF帯の低域においても充分に実用となる利得が得られる。しかし、ロッドアンテナを本体内に収容できるように構成する必要があり、本体が大型になるという問題点がある。これを解決するために、例えば予め定めた大きさの本体内に収容可能な長さのダイポールアンテナをVHF帯用のアンテナとして使用することも考えられる。しかし、この場合、ダイポールアンテナの長さが制限されるので、例えばVHF帯の低域において実用的な利得を得られない。また、これらダイポールアンテナを設置したことにより、UHF帯の電波の受信に影響がでる可能性がある。
本発明は、第1の周波数帯、これよりも低い周波数帯である第2の周波数帯の電波及び第2の周波数帯の電波よりも低い周波数帯である第3の周波数帯の電波を受信する多周波数帯アンテナにおいて、第3の周波数帯においても良好に受信することができ、しかも、そのために第1の周波数帯の電波の受信に悪影響を与えない多周波数帯アンテナを提供することを目的とする。
本発明の1態様による多周波数帯アンテナは、第1及び第2周波数帯兼用アンテナを備えている。第1及び第2周波数帯兼用アンテナは、第1ダイポールアンテナを含んでいる。第1ダイポールアンテナは、一直線上に配置されている。第1ダイポールアンテナの両端それぞれから、少なくとも2本の第1延長素子が、前記一直線に沿って外方に向かって伸びている。第1ダイポールアンテナの全長は、第1周波数帯の電波、例えばUHF帯の電波を受信可能な長さに選択されている。第1延長素子と第1ダイポールアンテナ素子との全長は、第1周波数帯よりも低い周波数帯である第2周波数帯、例えばVHF帯の高域電波を受信可能な長さに選択されている。第1ダイポールアンテナの両端と2本の第1延長素子との間には、例えば第1周波数帯の電波の受信時に開閉され、第2周波数帯受信時に開放される開閉素子が設けられている。この開閉素子としては、例えば制御信号が供給されたとき導通し、制御信号が供給されていないとき非導通となる半導体スイッチング素子、具体的にはPINダイオードを使用することができるし、或いは第1周波数帯において高インピーダンスを呈して、第1ダイポールアンテナ素子と第1延長素子とを非接続状態とし、第2周波数帯及び第3周波数帯では低インピーダンスを呈して、第1ダイポールアンテナ素子と第1延長素子とを接続するコイルを使用することもできる。第1及び第2周波数帯兼用アンテナの他に、第3周波数帯専用ダイポールアンテナが設けられている。この第3周波数帯専用ダイポールアンテナは、第1ダイポールアンテナと平行に配置され、それぞれの長さが第1周波数帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択された複数の素子を含み、第2の周波数帯よりも低い第3の周波数帯、例えばVHF帯低域の電波を受信可能な短縮形である。例えば、上記各素子は、第1周波数帯の電波の約0.3波長の長さとすることができる。さらに、帯域切換手段も、設けられている。この帯域切換手段は、第1周波数帯及び第2周波数帯の電波を受信時に第1ダイポールアンテナの受信信号を出力し、第3周波数帯電波を受信時に第3周波数帯専用ダイポールアンテナの受信信号を出力する。
このように構成された多周波数帯アンテナでは、第3の周波数帯専用のダイポールアンテナを設けているので、第3周波数帯においても充分実用となる利得を得ることができる。しかも、第3の周波数帯専用のダイポールアンテナは、短縮形であるので、例えば筐体に設ける場合でも大きなスペースを占めず、この多周波数帯アンテナを小型化することができる。さらに、この短縮形の第3の周波数帯専用のダイポールアンテナは、第1周波数帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択された複数の素子を含むものであるので、第1周波数帯の電波を受信しているときに、これら素子が、第1の周波数帯の電波の受信に影響を与えることがなく、第1周波数帯の電波も良好に受信することができる。
第1及び第2周波数帯兼用アンテナは、第1ダイポールアンテナと同一構成の第2ダイポールアンテナと、第1延長素子と同一構成でかつ同一に配置された第2延長素子と、第2ダイポールアンテナの両端と2本の第2延長素子との間に設けられた第2開閉素子とを含むことがある。この場合、第2ダイポールアンテナと第2延長素子は、第1ダイポールアンテナ及び第1延長素子に対して、第1の周波数帯の電波の1/4波長よりも短い間隔を隔てて平行に配置され、第3周波数帯専用ダイポールアンテナは、第1及び第2ダイポールアンテナの間に配置される。更に、第1及び第2ダイポールアンテナの受信信号を第1合成手段が合成する。第1ダイポールアンテナと前記合成手段との間に可変位相手段が配置されている。可変位相手段は、第1及び第2ダイポールアンテナにほぼ垂直な第1及び第2の方向のうち、第1の方向からの受信信号をほぼ同相で第1合成手段に供給し、第1及び第2ダイポールアンテナにおいて受信された第1の方向と反対の第2の方向からの信号をほぼ逆相で第1合成手段に供給するように第1ダイポールアンテナの受信信号の位相を調整する第1の状態と、第1及び第2ダイポールアンテナで受信された第1の方向からの電波をほぼ逆相で第1合成手段に供給し、第1及び第2ダイポールアンテナで受信された第2の方向からの信号をほぼ同相で第1合成手段に供給するように第1ダイポールアンテナの受信信号の位相を調整する第2の状態とのうち、選択されたものに切換可能である。
このように構成すると、第1の周波数帯及び第2の周波数帯の電波のうち、第1の方向及び第2の方向のいずれかから到来する電波のみを受信することができる。しかも、第1及び第2のダイポールアンテナの間隔は、第1周波数帯の電波の1/4波長よりも短くされているので、この多周波数帯アンテナを小型化することができる。無論、第3周波数帯専用ダイポールアンテナが、第1周波数帯の電波の受信に影響を与えることはない。
このような多周波数帯アンテナからそれぞれがなる第1及び第2のアンテナを含み、第1及び第2のアンテナが直交配置されたアンテナ群を設けることができる。この場合、第1及び第2のレベル調整手段が、第1のアンテナの帯域切換手段からの信号と第2のアンテナの帯域切換手段からの信号をそれぞれレベル調整する。第1及び第2のレベル調整手段の出力信号を第2合成手段が合成する。
このように構成した場合、第1及び第2のレベル調整手段によって適切にレベル調整を行うことによって、多周波数帯アンテナの指向性を変更することができる。しかも、この指向性の変更は、第1周波数帯、第2周波数帯及び第3周波数帯それぞれについて、共通に第1及び第2のレベル調整手段を使用することによって行える。
本発明の他の態様の多周波数帯アンテナでは、上記の態様と同様に第1及び第2周波数帯兼用アンテナが設けられている。この第1及び第2周波数帯兼用アンテナのダイポールアンテナと平行に少なくとも2本の第3周波数帯用延長素子が配置されている。しかも、少なくとも2本の第3周波数帯用延長素子の外方端が、各第2周波数帯用延長素子の外方端よりもそれぞれ外方に位置し、長さが第1周波数帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択されている。各第2周波数帯用延長素子の外方端と各第2周波数帯延長素子の内方端とをそれぞれコイルが接続し、これらコイルは、第3周波数帯において第3周波数帯用延長素子、第2周波数帯用延長素子及び前記ダイポールアンテナによって第2周波数帯の電波を受信可能とする値に選択されている。コイルに代えて開閉素子を使用することもできる。
このように構成された多周波数帯アンテナでは、上述した態様の多周波数帯アンテナと同様に、第3周波数帯においても充分実用となる利得を得ることができ、しかも、この多周波数帯アンテナを小型化することができ、さらに、この短縮形の第3の周波数帯専用のダイポールアンテナが第1の周波数帯の電波の受信に影響を与えることがなく、第1周波数帯の電波も良好に受信することができる上に、第3周波数帯専用ダイポールアンテナではなく、第3周波数帯用延長素子のみを設けているので、更に、この多周波数帯アンテナを小型化することができる。
このような多周波数帯アンテナからそれぞれがなる第1及び第2のアンテナを含み、第1及び第2のアンテナが直交配置されたアンテナ群を設けることができる。この場合、第1及び第2のレベル調整手段が、第1のアンテナからの信号と第2のアンテナからの信号とをそれぞれレベル調整する。第1及び第2のレベル調整手段の出力信号を第2合成手段が合成する。
このように構成した場合、第1及び第2のレベル調整手段によって適切にレベル調整を行うことによって、多周波数帯アンテナの指向性を変更することができる。しかも、この指向性の変更は、第1周波数帯、第2周波数帯及び第3周波数帯それぞれについて、共通に第1及び第2のレベル調整手段を使用することによって行える。
以上のように、本発明によれば、第3の周波数帯の電波も良好に受信することができる上に、第1の周波数帯の電波の受信に悪影響が生じることがない。
本発明の1実施形態の多周波数帯アンテナは、第1の周波数帯、例えばUHF帯の電波と、第2の周波数帯、例えばVHF帯の高域の電波と、第3の周波数帯、例えばVHF帯低域の電波とを受信可能としたものである。UHF帯としては、例えば470MHz乃至890MHzの周波数帯を使用することができる。VHF帯としては、低域、例えば54MHz乃至88MHzと、高域170MHz乃至220MHzとの2つの領域を使用することができる。この多周波数帯アンテナは、VHF帯のいずれの領域においても、良好に電波を受信することができるものである。さらに、この多周波数帯アンテナは、その指向性を、UHF帯及びVHF帯において所定角度、例えば22.5度ごとに、多段階、例えば16段階に変更することができる。
この多周波数帯アンテナは、図1及び図2に示すように、本体1を有している。この本体1は、その平面形状が概略八角形状のものである。
この本体1内に、第1周波数帯及び第2周波数帯高域兼用アンテナ2aを有している。第1周波数帯及び第2周波数帯高域兼用アンテナ2aは、第1ダイポールアンテナ4aと、第2ダイポールアンテナ6aとを有している。
第1ダイポールアンテナ4aは、1つの直線上に配置されたダイポールアンテナ素子8a、10aを有している。これらアンテナ素子8a、10aは、同じ長さであり、例えばUHF帯の所定波長λの約1/4の長さとなるようにそれぞれ形成されている。ダイポールアンテナ素子8aは、図3に示すように、平行に配置された2条の導体12a、14aを有している。両導体12a、14a間には、図示していないが、複数のコンデンサが所定間隔ごとに接続され、両者は高周波的に接続され、両者は高周波的に同電位とされている。ダイポールアンテナ素子10aも、同様に平行に配置された2条の導体18a、20aを有している。これら導体18a、20aも所定間隔ごとに設けられた複数のコンデンサによって高周波的に接続され、両者は高周波的に同電位とされている。これらダイポールアンテナ素子8a、10aを併せた第1のダイポールアンテナ4aの全長は、上記波長λの約1/2の長さである。
ダイポールアンテナ素子8aの外方端に、ダイポールアンテナ素子8aと同一直線上に位置し、外方に伸びるように第1の延長素子24aが配置されている。同様にダイポールアンテナ素子10aの外方端にも、ダイポールアンテナ素子10aと同一直線上に位置し、外方に伸びるように、第1の延長素子26aが配置されている。ダイポールアンテナ素子8aと第1の延長素子24aとの全長は、VHF帯の所定波長、例えばVHF帯高域の所定波長λ1の約1/4よりも短く、かつ本体1から突出しない長さに選択され、ダイポールアンテナ素子10aと第1延長素子26aの全長も、同様に選択されている。これらダイポールアンテナ素子8a、10a、延長素子24a、26aは、例えば1つのプリント基板上に形成することができる。
ダイポールアンテナ素子8aの導体14aと延長素子24aとの間には、開閉素子、例えばPINダイオード28aが接続されている。この接続では、PINダイオード28aのアノードが延長素子24a側に、カソードが導体14a側に接続されている。導体12aと延長素子24aとの間には、直流経路兼開閉素子、例えばコイル30aが接続されている。従って、導体12a側を正極に、導体14a側を負極とする状態で、導体12a、14a間に直流電圧を供給すると、PINダイオード28aが導通する。このとき、延長素子24aと導体12a、14aとが電気的に接続され、しかも導体12a、14aは、高周波的に接続されているので、高周波的に並列接続された導体12a、14aと、延長素子24aとが並列に接続される。上記電圧を供給していないときには、PINダイオード28aは非導通であり、延長素子24aと、導体12a、14aとは、高周波的に非接続状態である。
但し、コイル30aは、UHF帯の周波数では、延長素子24aと、導体12a、14aとを実質的に非接続状態とし、VHF帯の周波数では、延長素子24aと、導体12a、14aとが実質的に接続状態とし、かつダイポールアンテナ素子8aと延長素子24aとの電気長がVHF帯の所定波長λ1の約1/4の長さとなる値に選択されている。従って、VHF帯の周波数では、PINダイオード28aが非導通状態でも、延長素子24aと、導体12a、14aとは、実質的に接続状態である。
ダイポールアンテナ素子10aの導体18a、20aと、延長素子26aとの間にも、上述したのと同様に、PINダイオード34a、コイル38aが接続されている。延長素子26aの長さは延長素子24aと同様に選択され、コイル38aの値もコイル30aと同様に選択されている。
第2のダイポールアンテナ6aも、上述した第1のダイポールアンテナ4aと同一の構成であって、ダイポールアンテナ素子42a、44aを含んでいる。これらダイポールアンテナ素子42a、44aは、導体46a、48a、50a、52aから構成されている。導体46a、48aは複数の図示しないコンデンサによって高周波的に接続され、導体50a、52aも複数の図示しないコンデンサによって高周波的に接続されている。さらに、ダイポールアンテナ素子42a、44aの外方には、第1の延長素子58a、60aが設けられている。ダイポールアンテナ素子42aと延長素子との間には、PINダイオード62a、コイル66aが接続されている。同様にダイポールアンテナ素子44aと延長素子60aとの間には、PINダイオード70a、コイル74aが接続されている。延長素子58a、60aの長さは、延長素子24a、26aと同様に選択され、コイル66a、74aの値も、コイル30a、38aと同様に選択されている。
第2のダイポールアンテナ6aは、第1のダイポールアンテナ4aと平行に、本体1内に配置され、両者の間隔は、UHF帯の波長λの1/4よりも短く選択されている。
第1のダイポールアンテナ4aのダイポールアンテナ素子8a、10aの内方端部が給電点とされ、導体14a、20aの内方端部が整合器、例えばバラン78aに接続されている。同様に、第2のダイポールアンテナ6aのダイポールアンテナ素子42a、44aの内方端部が給電点とされ、導体46a、50aの内方端部が、整合器、例えばバラン80aに接続されている。但し、バラン78aの出力が、バラン80aの出力とが逆相となるように両バラン78a、80aは構成されている。
導体12a、48a間には、直列に高周波阻止コイル82a、84aが接続され、両者の接続点と基準電位点との間には、コンデンサ86a、88aが接続されている。さらに、これらコイル82a、84aの接続点には、PINダイオード28a、62aを導通させるために正電圧が供給される電圧供給部90aが設けられている。導体18a、52a間にも、同様に高周波阻止コイル92a、94aが接続されている。これらの接続点と基準電位点との間にコンデンサ96a、98aが接続され、これらの接続点には、PINダイオード34a、70aを導通させるための電圧供給部100aが設けられている。なお、バラン78a、80aには、基準電位点に接続されている箇所があるので、電圧供給部90aまたは100aに正電圧が印加されると、電流がバラン78a、80aから基準電位点に流れる。
第2のアンテナ2bは、第1のアンテナ2aと実質的に同一の構成であって、同等部分には同一符号の添え字aをbに変更した符号を付して、その説明を省略する。第2のアンテナ2bは、それの中心が、第1のアンテナ2aの中心と重なった状態、即ち、第1のアンテナ2aとほぼ直交させた状態で、かつ図2に示すように、上下方向に間隔をあけて非接触状態に本体1内に収容されている。
図1に示すように、第1のアンテナ2aの第1及び第2のダイポールアンテナ4a、6aの間には、第2周波数帯低域専用ダイポールアンテナ、例えばVHF帯低域ダイポールアンテナ400aが設けられている。このVHF帯低域ダイポールアンテナ400aは、第1及び第2のダイポールアンテナ4a、6aに平行に配置され、図3に示すように、ダイポールアンテナ素子402a、404aを有している。
ダイポールアンテナ素子402aは、複数、例えば3つの素子406a、408a、410aをそれぞれ微少な間隔をおいて一直線状に配置したものである。これら素子406a、408a、410aの長さは、これら素子406a、408a、410aが、UHF帯の受信時に、UHF帯受信用のダイポールアンテナ4a、6aに対して導波器、反射器及び放射器の何れとしても機能することが無いような長さ寸法、例えば約0.3λの長さに選択されている。例えば、素子406aは47mm、素子408aは88mm、素子410aは100mmの長さに選択されている。なお、素子410aは、その外方端が本体1から外方に突出している。そのため、素子410aはアルミニウム製の棒状に構成されているが、他の素子406a、408aは本体1内に収容されているので、プリント基板によって構成されている。
素子406aと素子408aとは、コイル412aによって接続され、素子408aと素子410aとは、コイル414aによって接続されている。これらコイル412a、414aは、VHF帯低域の所定周波数の電波の波長の1/4の電気長を持つものとしてダイポール素子402aが機能し、かつUHF帯ではハイインピーダンスを呈し、各素子404a、406a、408aが電気的に切り離されているのと等価となるインダクタンスを持っている。
ダイポールアンテナ素子404aも、ダイポールアンテナ素子402aと同一の素子416a、418a、420aを有し、これらの間には、コイル422a、424aが設けられている。コイル422a、424aも、コイル412a、414aと同じ値を有している。
第2のアンテナ2bの第1及び第2のダイポールアンテナ4b、6bの間に、VHF帯低域ダイポールアンテナ400bが設けられている。このダイポールアンテナ400bは、ダイポールアンテナ400aに対して直交するように配置されている以外、ダイポールアンテナ400aと同一の構成である。従って、ダイポールアンテナ400aの構成要素に付した符号の末尾の添え字をaからbに代えた符号を、ダイポールアンテナ400bの対応する構成要素に付して、その説明を省略する。
ダイポールアンテナ素子400a、402aの内方端部が給電点とされ、整合器例えばバラン426aに接続されている。同様に、ダイポールアンテナ素子400b、402bの内方端部が給電点とされ、整合器、例えばバラン426bに接続されている。
VHF帯低域ダイポールアンテナ400aは、これの長さ方向に垂直な方向に8の字指向性を有している。即ち、ダイポールアンテナ4a側を前方、ダイポールアンテナ6a側を後方、ダイポールアンテナ4b側を右側、ダイポールアンテナ6b側を左側とすると、VHF帯低域ダイポールアンテナ400aは前後方向に8の字指向性を有し、VHF帯低域ダイポールアンテナ400bは左右方向に8の字指向性を有している。
図3に示すように、第1のアンテナ2aのバラン78a、80aの出力信号は、本体1内に設けた増幅器102a、104aによって増幅され、図4に示す可変位相器106aに供給されている。
この可変位相器106aにおいて、増幅器102aの出力信号は、第1の位相回路に供給されている。この第1の位相回路は、固定位相器107a、108a、109aを有している。これら固定位相器107a、108a、109aは、例えば遅延線路、具体的には同軸ケーブルまたはマイクロストリップラインによって構成することができる。これら固定位相器107a、108a、109aを同軸ケーブルによって構成する場合、その長さがそれぞれ異なったものとされている。固定位相器107aの一端に増幅器102aの出力信号が供給され、固定位相器107aの他端側に開閉素子、例えばPINダイオード110aのカソードが接続され、そのアノードが可変位相器108aの一端に接続されている。可変位相器108aの他端には、開閉素子、例えばPINダイオード112aのアノードが接続され、カソードが固定位相器109aの一端に接続されている。固定位相器109aの他端は、合成手段、例えば合成器118aに接続されている。
また、固定位相器107aの他端には、開閉素子、例えばPINダイオード114aのカソードが接続され、それのアノードは、別の開閉素子、例えばPINダイオード116aのアノードに接続されている。このPINダイオード116aのカソードは固定位相器109aの一端に接続されている。
従って、PINダイオード110a、112aが導通し、PINダイオード114a、116aが非導通の状態では、固定位相器107a、108a、109aが直列に接続され、増幅器102aの出力信号は、これら固定位相器107a、108a、109aによって位相が変化させられる。また、PINダイオード114a、116aが導通し、PINダイオード110a、112aが非導通の状態では、固定位相器107a、109aが直列に接続され、増幅器102aの出力信号は、固定位相器107a、109aによって位相が変化させられる。
PINダイオード110a、112aを導通させるために、PINダイオード110aのアノード(このアノードは固定位相器108aを介してPINダイオード112aのアノードに接続されている。)は、抵抗器120aを介して電圧供給部122aに接続され、かつPINダイオード110a、112aのカソードは、高周波阻止コイル124a、126aを介して基準電位点に接続されている。同様にPINダイオード114a、116aを導通させるために、PINダイオード114a、116aのアノードは、抵抗器128aを介して電圧供給部130aに接続されている。また、PINダイオード114a、116aのカソードは、高周波阻止コイル124a、126aを介して基準電位点に接続されている。
可変位相器106aにおいて、増幅器104aの出力信号は、第2の位相回路を構成する2つの固定位相器132a、132aと減衰器134aを介して合成器118aに供給されている。固定位相器132aも、固定位相器107a、108a、109aと同様に、同軸ケーブルまたはマイクロストリップラインによって構成されている。
固定位相器132a、132aの遅延量は、これによって増幅器104aの出力信号が受ける遅延量と、固定位相器107a、108a、109a、132a、132aの遅延量は次のように決定されている。
今、ダイポールアンテナ4a側を前方、ダイポールアンテナ6a側を後方とすると、前方から到来した電波は、ダイポールアンテナ4a、6aで受信され、バラン78a、80aに出力を生じる。しかし、ダイポールアンテナ6aの受信信号によるバラン78aの出力は、ダイポールアンテナ4aの受信信号によるバラン80aの出力よりも、両ダイポールアンテナ4a、6aの間隔(1/4λよりも小さい)に基づいて遅延量Dだけ遅延し、かつバラン78a、80aの構成の相違によって位相が反転している。従って、バラン80aの出力信号は、バラン78aの出力信号よりも(D+λ/2)だけ遅延している。そこで、前方から到来しダイポールアンテナ4aで受信された受信信号に基づくバラン78aの出力信号を固定位相器107a、109aによって遅延量D1だけ遅延させる。一方前方から到来し、ダイポールアンテナ6aで受信された受信信号に基づくバラン80aの出力を固定位相器132a、132aによって遅延量D2だけ遅延させる。ここで、(D+λ/2+D2)とD1との差がほぼ等しくなるようにD1、D2を選択してある。従って、合成器118aの入力側においてダイポールアンテナ6aの受信信号をダイポールアンテナ4aの受信信号とほぼ同相とすることができる。一方、後方から到来する電波も、ダイポールアンテナ4a、6aにおいて受信される。後方から到来し、ダイポールアンテナ4aで受信された受信信号に基づくバラン78aの出力信号は、後方から到来し、ダイポールアンテナ6aで受信された受信信号に基づくバラン80aの出力信号よりも、両アンテナ4a、6aの間隔に基づいてDだけ遅延し、かつバラン78a、80aの構成の相違により位相が反転している。即ち、D−λ/2だけバラン78aの出力信号はバラン80aの出力信号よりも遅延している。そこで、バラン80aの出力信号を固定位相器132a、132aでD2だけ遅延させ、バラン78aの出力信号を固定位相器107a、109aでD1だけ遅延させる。ここでD2と(D−λ/2+D1)との差が約λ/2となるようにもD1、D2を選択してある。従って、後方から到来し、ダイポールアンテナ4a、6aで受信された受信信号は合成器118aの入力側において実質的に逆相となる。これによって、ダイポールアンテナ4a、6aによって構成された第1のアンテナ2aは、前方に指向性を持ち、後方に指向性を持たないアンテナとなる。このように制御できるように、固定位相器107a、109aの遅延量D1、固定位相器132a、132aの遅延量D2が決定されている。
従って、前方に指向性を持たせる場合、PINダイオード114a、116aを導通させ、PINダイオード110a、112aを非導通とする。
一方、後方に指向性を持たせる場合、後方から到来し、ダイポールアンテナ6aで受信された受信信号は、固定位相器132a、132aによって遅延量D2の遅延を受ける。また、後方から到来し、ダイポールアンテナ4aで受信された受信信号は、後方から到来し、ダイポールアンテナ6aで受信された受信信号よりもDだけ遅延し、かつバラン78a、80aの構成の相違によって位相が反転する。さらに、バラン78aの信号は、固定位相器107a、109aでD1だけ遅延され、かつ固定位相器108aによってD3だけ遅延される。従って、D2と、(D−λ/2+D1+D3)との差が実質的に零になれば、第1のアンテナ2aは後方に指向性を持つ。また、前方から到来し、ダイポールアンテナ4aで受信された受信信号に基づくバラン78aの出力信号は、固定位相器107a、108a、109aによって(D1+D3)の遅延を受ける。前方から到来し、ダイポールアンテナ6aで受信された受信信号に基づくバラン80aの出力信号は、ダイポールアンテナ4aの受信信号よりもDだけ遅延し、バラン78a、80aの構成の相違によって反転し、さらに固定位相器132a、132aによってD2だけ遅延される。従って、(D+λ/2+D2)とD1+D3との差がほぼλ/2となると、第1のアンテナ2aは、後方に指向性を持つ。このように制御できるように、固定位相器108aの遅延量D3が決定されている。
従って、後方に指向性を持たせる場合、PINダイオード114a、116aを非導通とし、PINダイオード110a、112aを導通させる。
このようにPINダイオード110a、112a、114a、116aの切換によって、第1のアンテナ2aの指向性を前方または後方に変更することができる。
第2のアンテナ2bの受信信号も、可変位相器106bにおいて、同様に処理されて、図4における右側または左側に指向性を切り換えることができる。可変位相器106bの構成は、可変位相器106aと同一であるので、同等部分には同一符号の末尾の添え字aをbに変更した符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すようにVHF帯低域ダイポールアンテナ400aのバラン426aの出力信号は、本体1内に設けられた増幅器428aによって増幅された後、図4に示すように、極性切換部430aに供給されている。この極性切換部430aは、例えば図5に示すように、入力端子432aを有し、これは直流阻止コンデンサ434aを介して非反転回路に接続されている。非反転回路は、開閉素子、例えばPINダイオード436a、438aを有し、PINダイオード436aのカソードが直流阻止コンデンサ434aに接続され、アノードがPINダイオード438aのアノードに接続されている。PINダイオード438aのカソードは、直流阻止コンデンサ440aを介して出力端子442aに接続されている。従って、PINダイオード436a、438aが導通しているとき、入力端子432aに供給された増幅器428aの信号は、そのまま出力される。
極性切換部430aは、反転回路も有している。この反転回路は、直流阻止コンデンサ434aを介して入力端子432aに接続されたバラン444aを有し、このバラン44aの出力側が極性を反転させて、別のバラン446aに供給されている。このバラン446aの出力側が、開閉素子、例えばPINダイオード448a、450a、直流阻止コンデンサ440aを介して出力端子442aに接続されている。即ち、PINダイオード448aのカソードがバラン446aの出力側に接続され、アノードがPINダイオード450aのアノードに接続され、カソードが直流阻止コンデンサ440aに接続されている。従って、PINダイオード448a、450aが導通したとき、入力端子432aに供給された増幅器428aの信号は、バラン444a、446aによって極性が反転され、PINダイオード448a、450aを介して出力端子442aに出力される。
PINダイオード436a、438aを制御するために、これらのアノードの接続点は、抵抗器452aを介して電圧供給部454aに接続され、PINダイオード448a、450aを制御するために、これらのアノードの接続点は、抵抗器456aを介して電圧供給部458aに接続されている。また、これら電圧供給部454a、458aに電圧が供給されたとき、PINダイオード436a、438a、454a、458aを導通させるために、高周波阻止コイル460a、462aが設けられている。
図4に示すように、極性切換部430aからの信号(VHF帯低域信号)と、合成器118aの信号(VHF帯高域またはUHF帯信号)は、帯域切換部464aに供給されている。帯域切換部464aは、図6に示すように、合成器118aからの信号が入力される入力端子466aと、極性切換部430aからの信号が供給される入力端子468aとを有している。入力端子466aと出力端子470aとの間に開閉手段、例えばPINダイオード472a、474aが接続されている。即ちPINダイオード472aのカソードは直流阻止コンデンサ476aを介して入力端子466aに接続され、アノードはPINダイオード474aのアノードに接続され、カソードは直流阻止コンデンサ475を介して出力端子470aに接続されている。同様に入力端子468aと出力端子470aとの間に、開閉手段、例えばPINダイオード480a、482aが接続されている。即ち、PINダイオード480aのカソードは直流阻止コンデンサ484aを介して入力端子468aに接続され、そのアノードはPINダイオード482aのアノードに接続され、そのカソードは直流阻止コンデンサ478aを介して出力端子470aに接続されている。PINダイオード472a、474aを導通させるために、抵抗器484a、電圧供給部486a、高周波阻止コイル488a、490aが設けられている。PINダイオード480a、482aを導通させるために、抵抗器492a、電圧供給部494a、高周波阻止コイル496a、490aが設けられている。
PINダイオード472a、474aが導通したとき、合成器118aからのVHF帯高域またはUHF帯信号が出力端子470aを介して出力され、PINダイオード480a、482aが導通したとき、極性切換部430aからのVHF帯低域信号が出力端子470aを介して出力される。
この多周波数帯アンテナは、帯域切換部464bも有している。これは、帯域切換部464aと同様に構成されているので、その構成の詳細な説明は省略する。
帯域切換部464a、464bから前方または後方に指向性を持つUHF帯またはVHF帯高域の信号が出力されているとき、これら信号の指向性を適切に選択し、かつこれら信号をレベル調整手段、例えば可変減衰器136a、136bによって適切に調整して合成すれば、任意の方向に指向性を向けることができる。同様に、帯域切換部464a、464bから8の字指向性を持つVHF帯低域の信号が出力されているとき、これら信号の極性を適切に選択し、かつこれらの信号を可変減衰器136a、136bによって適切に調整して合成すると、任意の方向に8の字指向性を向けることができる。
そのため、可変減衰器136a、136bでは、減衰量を多段階、例えば0dB、7dB及び∞の3段階のうち選択されたものに調整可能に構成されている。そして、UHF帯またはVHF帯高域の信号の場合には指向性の調整と、可変減衰器136a、136bの減衰量の調整とによって、VHF帯低域の信号の場合には極性の調整と可変減衰器136a、136bの減衰量の調整とによって、前方を0度とし、所定角度間隔、例えば22.5度間隔に合計16段階に指向性を調整できる。
そのため、可変減衰器136aは、帯域切換部464aと合成器138との間に直列に接続された開閉素子、例えばPINダイオード140a、142aを有している。PINダイオード140aのカソードが帯域切換部464aの出力に接続され、PINダイオード140a、142aのアノードが相互に接続され、PINダイオード142aのカソードが合成器138の入力側に接続されている。PINダイオード140a、142aのアノードは、抵抗器144aを介して電圧供給部146aに接続され、PINダイオード140a、142aのカソードは、高周波阻止コイル148a、150aを介して基準電位点に接続されている。従って、電圧供給部146aに正の電圧が供給されたとき、PINダイオード140a、142aが導通し、帯域切換部464aの信号は減衰されずに、合成器138に供給される。
可変減衰器136aは、固定減衰器、例えばT形減衰器154aも有している。この減衰器154aは、3本の抵抗器152aからなり、減衰量が7dBである。この減衰器154aの入力側に開閉素子、例えばPINダイオード156aのアノードが接続され、カソードはPINダイオード140aのカソードに接続されている。同様に、可変減衰器154aの出力側に、開閉素子、例えばPINダイオード158aのアノードが接続され、カソードはPINダイオード142aのカソードに接続されている。T形減衰器154aの3本の抵抗器の相互接続点は、抵抗器160aを介して電圧供給部162aに接続されている。従って、電圧供給部162aに正の電圧を供給すると、PINダイオード156a、158aが導通し、T形減衰器154aが帯域切換部464a、合成器138間に接続され、帯域切換部430aからの信号は、7dBの減衰を受ける。
可変減衰器136aは、更に、第1のアンテナ2aのインピーダンスに等しいインピーダンスを持つ整合用抵抗器164aを有し、その一端は基準電位点に接続され、その他端は、開閉素子、例えばPINダイオード166aのアノードに直流阻止コンデンサ170aを介して接続されている。このPINダイオード166aのカソードは、PINダイオード140aのカソードに接続されている。また、PINダイオード166aのアノードは、抵抗器172aを介して電圧供給部174aに接続されている。従って、電圧供給部174aに正の電圧を供給すると、PINダイオード166aが導通し、合成器118aの出力側が整合用抵抗器164aを介して基準電位点に接続され、無限大に減衰させられる。
可変減衰器136bも、可変減衰器136aと同様に構成されているので、同等部分には同一符号の添え字をaからbに変更した符号を付して、その説明を省略する。
この多周波数帯アンテナにおいて指向性を可変するために、この多周波数帯アンテナは、図7に示すように制御装置を備えている。この制御装置は、16方位スイッチ176を有している。このスイッチ176は、0度から22.5度間隔に合計16個の方位に対応した出力信号を発生するように構成されている。この出力信号は、エンコーダ178に供給され、図8、図9及び図10に示すように各方位に対応した「0000」から「1111」までの4ビットのコード信号に変換され、制御部180に供給される。制御部180は、入力されたコード信号と、帯域切換部181からの帯域切換指示信号とに基づいて、図8、図9または図10に示すように、各電圧供給部122a、130a、122b、130b、146a、162a、174a、146b、90a、90b、100a、100b、162b、174b、454a、458a、486a、494a、486b、494bに電圧を供給する。図8乃至図10において、Aは電圧供給部130aに、aは同122aに、Bは同130bに、bは同122bに、Cは同146aに、Dは同162aに、Eは同174aに、Fは同146bに、Gは同162bに、Hは同174bに、Iは同90aに、Jは同100aに、Kは同90bに、Lは同100bに、Mは同454aに、Nは同458aに、Pは同486a、486bに、Qは同494a、494bに、それぞれ対応する。図8乃至図10におけるA乃至Qの欄に示す「1」は正の電圧を供給することを意味し、「0」は電圧非供給を示す。なお、図8は、UHF帯での指向性変化、図9はVHF帯高域での指向性変化、図10はVHF帯低域での指向性変化を示す。
UHF帯、VHF帯高域、VHF帯低域のいずれの場合でも、方位角が0度から45度までの間には、可変減衰器154aは減衰が0であるが、67.5度から90度までは7dB、無限大と減衰量が増加し、12.5度から135度までは7dBと減衰量が減少し、157.5度から225度までは減衰量は0を維持する。247.5度から270度までは7dB、無限大と減衰量が増加し、292.5度から315度まで減衰量は7dB、0と減少し、337.5度では減衰量は0となる。
一方、可変減衰器154bでは、方位角が0度から45度までは減衰量が無限大から7dB、0と減少し、67.5度から135度までは減衰量0を維持する。方位角157.5度から180度までは減衰量が7dB、無限大と増加し、202.5度から225度までは減衰量が7dB、0と減少する。247.5度から315度までは減衰量0を維持、337.5度では7dBの減衰量となる。このように一方の減衰量が0であるとき、他方の減衰量は増加または減少する。
VHF帯高域及びUHF帯の受信の場合には、図8、図9に示すように、帯域切換部464a、464bがVHF帯高域またはUHF帯の信号を出力する。VHF帯低域の受信の場合には、図10に示すように、帯域切換部464a、464bがVHF帯低域の信号を出力する。VHF帯高域受信の場合には、コイル30a、30b、38a、38b、66a、66b、74a、74bの作用によって、延長素子24a、24b、26a、26b、58a、58b、60a、60bは、対向するダイポールアンテナ素子8a、8b、10a、10b、42a、42b、44a、44bに接続されている。
UHF帯において第1及び第2のアンテナ2a、2bのダイポールアンテナ4a、6a、4b、6bの間隔をそれぞれλ/4よりも小さくしている関係上、その指向特性は、ダイポールアンテナ4a、6a、4b、6bの間隔をそれぞれλ/4とした場合よりも鋭くなっている。そのため上述したように合成した場合、0度、90度、180度、270度以外の角度に指向性を向けた場合に、これら角度の位置で指向性が歪むことが判った。
この点を改善するために、UHF帯の受信において、ダイポールアンテナ4a、6aに対して片側の延長素子を接続し、いわゆる非対称給電装荷ダイポールアンテナとして、指向性を傾斜させ、合成している。そのため、図8のI、J、K、Lのように電圧を供給し、延長素子24a、26a、58a、60aを接続している。
VHF帯低域を受信する場合には、図10にP、Qとして示すように電圧が供給され、帯域切換部464a、464bがVHF帯低域の信号を出力する。また、極性切換部430aにおいて図10にM、Nで示すように電圧が供給され、0度から67.5度、180度から247.5度までは、ダイポールアンテナ400aの極性非反転のVHF帯低域の信号が出力され、90度から157.5度、270度から337.5度までは、ダイポールアンテナ400aの極性反転のVHF帯低域の信号が出力され、これらがダイポールアンテナ400bのVHF帯低域の信号と合成され、8の字指向性が回転させられる。
このように、この多周波数帯アンテナでは、VHF帯低域用にダイポールアンテナ400a、400bを設けているので、図11(a)、(b)に実線で示すようにVHF帯低域である54乃至88MHzにおいて充分に実用となる利得を示している。なお、同図に点線で示すのは、ダイポールアンテナ4a、6aと延長素子24a、24b、26a、26b、58a、58b、60a、60bとを使用した場合のVHF帯低域での利得である。この両者の比較から明らかなように、5乃至10dBの利得が向上している。なお、同図に一点鎖線で示すのは、素子406a、406b、408a、408b、410a、410bの他にそれぞれもう1つずつ外側に素子を設け、順に、47mm、47mm、88mm、88mm、85mm、85mm、85mm、85mmとした場合の利得である。この場合には、さらに利得が向上している。また、各素子は、UHF帯の受信に影響を与えていない。
上記の実施の形態は、種々に改変することができる。例えば図12に示すように、VHF帯低域用ダイポールアンテナ400a、400bに代えて、第1及び第2のアンテナ4a、6a、4b、6bの間に、本体1から先端が突出するように素子500a、502a、500b、502bを設け、これらの内方端をコイル504a、506a、508a、510a、504b、506b、508b、510bを介して第1及び第2のアンテナ4a、6a、4b、6bの先端に接続して、アンテナ2a’、2b’を構成することもできる。この場合、コイル504a、506a、508a、510a、504b、506b、508b、510bは、VHF帯低域において、素子500a、502a、500b、502bを第1及び第2のアンテナ4a、6a、4b、6bの先端に接続するように低インピーダンスを呈し、VHF帯高域及びUHF帯において、素子500a、502a、500b、502bを第1及び第2のアンテナ4a、6a、4b、6bの先端と非接続とするように高インピーダンスを呈するものに選択する。
この場合、図13に示すように、第1のダイポールアンテナ4aと第2のダイポールアンテナ6aとの間隔は、VHF帯低域の中心周波数の波長の1/16乃至1/32(約0.01)の長さである。第1のダイポールアンテナ4bと第2のダイポールアンテナ6bとの間隔も同様である。
また、増幅器428a、428bは除去され、図14に示すように、極性切換部430a、帯域切換部464a、464bが除去されている。その代わりに、極性切換部430aと同一の構成である極性切換部512a、512b、516が設けられている。即ち、極性切換部512aは、固定位相器132aと合成器118aとの間に設けられ、極性切換部512bは、固定位相器132bと合成器118bとの間に設けられている。また、極性切換部516が合成器118aと可変減衰器136aとの間に設けられている。極性切換部512a、512bは、電圧供給部518a、518b、520a、520bを有し、電圧供給部518a、518bに電圧が供給されたとき、入力された固定位相器132aの出力をその位相を反転させて出力し、電圧供給部520a、520bに電圧が供給されたとき、入力された固定位相器132aの出力をその位相をそのまま出力する。極性切換部516も電圧供給部522、524を有し、電圧供給部522に電圧が供給されているとき、合成器118aの出力をそのまま出力し、電圧供給部524に電圧が供給されたとき、合成器118aの出力を反転させて出力する。
UHF帯及びVHF帯高域の電波を受信する場合には、図15、図16にM、Nで示すように、極性切換部512a、512bの電圧供給部518a、518bには電圧が供給されず、電圧供給部520a、520bに電圧が供給される。その結果、合成器118aでは、第1のダイポールアンテナ2a、2bと第2のダイポールアンテナ4a、4bとの出力は逆相で合成される。また、また、P、Qで示すように極性切換部516の電圧供給部524には電圧が供給されず、電圧供給部522に電圧が供給される。その結果、合成器118aの出力は、反転されずに可変減衰器136aに供給される。なお、VHF帯高域受信の場合には、図16にI、J、K、Lで示すように電圧供給部90a、90b、100a、100bに電圧が供給されず、PINダイオード28a、28b、34a、34b、62a、62b、70a、70bが全て導通していない。
VHF帯低域の電波を受信する場合にも、図17にI、J、K、Lで示すように電圧供給部90a、90b、100a、100bに電圧が供給されず、コイル30a、30b、38a、38b、62a、62b、74a、74bによって、第1及び第2のダイポールアンテナ4a、4b、6a、6bと延長素子24a、24b、26a、26b、58a、58b、60a、60bが接続され、さらに、コイル504a、504b、506a、506b、508a、508b、510a、510bによって、素子500a、502a、500b、502bが、延長素子24a、24b、26a、26b、58a、58b、60a、60bに接続されている。
また、VHF帯低域の電波を受信する場合、同図にA、a、B、bで示すように電圧供給部130a、130bに常に電圧が供給されている。また、同図にM、Nで示すように極性切換部512a、512bの電圧供給部518a、518bに常に電圧が供給されている。従って、合成器118aには、第1のダイポールアンテナ4a、第2のダイポールアンテナ6aの出力がそれぞれ同相で供給され、合成器118bには、第1のダイポールアンテナ4b、第2のダイポールアンテナ6bの出力がそれぞれ同相で供給されている。同図にP、Qで示すように極性切換部516では、指向性を0度、22.5度、45度、67.5度とする場合には、電圧供給部522にのみ電圧を供給する。90度、112.5度、135度、157.5度とする場合には、電圧供給部524のみに電圧を供給する。また、180度、202.5度、225度、247.5度、270度とする場合には、電圧供給部522にのみ電圧を供給する。また、292.5度、315度、337.5度とする場合には、電圧供給部524のみに電圧を供給する。これによって、第1及び第2のダイポールアンテナ4a、6aからなる第1のアンテナ2aの出力の位相が、そのまま、反転、そのまま、反転の状態で、可変減衰器136aに供給されている。
他の実施形態としては、図18に示すように、コイル504a、506a、508a、510a、504b、506b、508b、510bに代えて、例えばPINダイオードからなる開閉素子512a、514a、516a、518a、512b、514b、516b、518bを使用することもできる。この場合、開閉素子512a、514a、516a、518a、512b、514b、516b、518bは、UHF帯及びVHF帯高域の受信時には開放し、VHF帯低域の場合に閉成する。
本発明の1実施形態の多周波数帯アンテナの平面図である。 図1の多周波数帯アンテナの正面図である。 図1の多周波数アンテナの詳細な回路の一部を示す図である。 図1の多周波数アンテナの詳細な回路の残りの部分を示す図である。 図1の多周波数帯アンテナにおいて使用する極性切換部の回路図である。 図1の多周波数帯アンテナにおいて使用する帯域切換部の回路図である。 図1の多周波数帯アンテナにおいて使用する制御部の回路図である。 図1の多周波数帯アンテナにおけるUHF帯での指向性の制御状態を示す図である。 図1の多周波数帯アンテナにおけるVHF帯高域での指向性の制御状態を示す図である。 図1の多周波数帯アンテナにおけるVHF帯低域での指向性の制御状態を示す図である。 図1の多周波数帯アンテナにおけるVHF帯低域での利得対周波数特性図である。 図1の多周波数帯アンテナの第1の変形例の平面図である。 図12の変形例の詳細な回路の一部を示す図である。 図12の変形例の詳細な回路の残りの部分を示す図である。 図12の変形例におけるUHF帯での指向性の制御状態を示す図である。 図12の変形例におけるVHF帯高域での指向性の制御状態を示す図である。 図12の変形例におけるVHF帯低域での指向性の制御状態を示す図である。 図1の多周波数帯アンテナの第2の変形例の平面図である。
符号の説明
1 本体
2a 第1のアンテナ
2b 第2のアンテナ
4a、4b 6a 6b 第1及び第2のダイポールアンテナ(第1及び第2周波数帯兼用アンテナ)
24a 24b 26a 26b 58a 58b 60a 60b 延長素子(第1及び第2周波数帯兼用アンテナ)
400a 400b VHF帯低域ダイポールアンテナ(第2周波数帯専用アンテナ)

Claims (9)

  1. 一直線上に配置された第1ダイポールアンテナと、第1ダイポールアンテナの両端それぞれから前記一直線に沿って外方に向かって伸びた少なくとも2本の第1延長素子とを、含み、第1ダイポールアンテナの全長は、第1周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、前記延長素子と第1ダイポールアンテナとの全長は、第1周波数帯よりも低い周波数帯である第2周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、第1ダイポールアンテナの両端と2本の第1延長素子との間には、第1開閉素子が設けられた第1及び第2周波数帯兼用アンテナと、
    第1ダイポールアンテナと平行に配置され、それぞれの長さが第1周波数帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択された複数の素子を含み、第2周波数帯よりも低い周波数帯である第3周波数帯の電波を受信可能な短縮形の第3周波数帯専用ダイポールアンテナと、
    第1周波数帯及び第2周波数帯受信時に第1ダイポールアンテナの受信信号を出力し、第3周波数帯受信時に第3周波数帯専用ダイポールアンテナの受信信号を出力する帯域切換手段とを、
    具備する多周波数帯アンテナ。
  2. 請求項1記載の多周波数帯アンテナにおいて、第1及び第2周波数帯兼用アンテナは、第1ダイポールアンテナと同一構成の第2ダイポールアンテナと、第1延長素子と同一構成でかつ同一に配置された第2延長素子と、第2ダイポールアンテナの両端と2本の第2延長素子との間に設けられた第2開閉素子とを含み、第2ダイポールアンテナと第2延長素子は、第1ダイポールアンテナ及び第1延長素子と第1の周波数帯の電波の1/4波長よりも短い間隔を隔てて平行に配置され、第3周波数帯域専用ダイポールアンテナは、第1及び第2ダイポールアンテナの間に配置され、更に、
    第1及び第2ダイポールアンテナの受信信号を合成する第1合成手段と、
    第1ダイポールアンテナと前記合成手段との間に配置され、第1及び第2ダイポールアンテナにほぼ垂直な第1の方向からの受信信号をほぼ同相で第1合成手段に供給し、第1及び第2ダイポールアンテナにおいて受信された第1の方向と反対の第2の方向からの信号をほぼ逆相で第1合成手段に供給するように第1ダイポールアンテナの受信信号の位相を調整する第1の状態と、第1及び第2ダイポールアンテナで受信された第1の方向からの電波をほぼ逆相で第1合成手段に供給し、第1及び第2ダイポールアンテナで受信された第2の方向からの信号をほぼ同相で第1合成手段に供給するように第1ダイポールアンテナの受信信号の位相を調整する第2の状態とのうち、選択されたものに切換可能な可変位相手段とを、
    具備する多周波数帯アンテナ。
  3. 請求項2記載の多周波数帯アンテナからそれぞれがなる第1及び第2のアンテナを含み、第1及び第2のアンテナが直交配置されたアンテナ群と、
    第1のアンテナの前記帯域切換手段からの信号と第2のアンテナの前記帯域切換手段からの信号をそれぞれレベル調整する第1及び第2のレベル調整手段と、
    第1及び第2のレベル調整手段の出力信号を合成する第2合成手段とを、
    具備する多周波数帯アンテナ。
  4. 請求項1記載の多周波数帯アンテナにおいて、第3周波数帯専用ダイポールアンテナの各素子は、第1周波数帯の電波の約0.3波長の長さである多周波数帯アンテナ。
  5. 一直線上に配置されたダイポールアンテナと、このダイポールアンテナの両端それぞれから前記一直線に沿って外方に向かって伸びた少なくとも2本の第2周波数帯用延長素子とを、含み、前記ダイポールアンテナの全長は、第1周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、前記第2周波数帯用延長素子と前記ダイポールアンテナ素子との全長は、第1周波数帯よりも低い周波数帯である第2周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、前記ダイポールアンテナの両端と2本の第2周波数帯用延長素子との間には、第1開閉素子が設けられた第1及び第2周波数帯兼用アンテナと、
    前記ダイポールアンテナと平行に配置され、かつ外方端が各第2周波数帯用延長素子の外方端よりもそれぞれ外方に位置し、長さが第1周波数帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択された少なくとも2本の第3周波数帯用延長素子と、
    各第2周波数帯用延長素子の外方端と各第3周波数帯用延長素子の内方端とをそれぞれ接続し、第2周波数帯よりも低い周波数帯である第3周波数帯において第2周波数帯用延長素子、第3周波数帯用延長素子及び前記ダイポールアンテナによって第3周波数帯の電波を受信可能とする値に選択されたコイルとを、
    具備する多周波数帯アンテナ。
  6. 一直線上に配置されかつ互いに平行に配置された第1及び第2ダイポールアンテナと、これら第1及び第2ダイポールアンテナの両端それぞれから前記一直線に沿って外方に向かって伸びた少なくとも2本の第1及び第2の第2周波数帯用延長素子とを、含み、前記第1及び第2のダイポールアンテナの全長は、第1周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、前記第1及び第2の第2周波数帯用延長素子と第1及び第2ダイポールアンテナ素子とのそれぞれの全長は、第1周波数帯よりも低い周波数帯である第2周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、第1及び第2ダイポールアンテナの両端と第1及び第2の第2周波数帯用延長素子との間には、第2開閉素子が設けられた第1及び第2周波数帯兼用アンテナと、
    第1及び第2のダイポールアンテナの間に、これらと平行に配置され、かつ外方端が各第2周波数帯用延長素子の外方端よりもそれぞれ外方に位置し、長さが第1周波数帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択された少なくとも2本の第3周波数帯用延長素子と、
    各第2周波数帯用延長素子の外方端と各第3周波数帯延長素子の内方端とをそれぞれ接続し、第2周波数帯よりも低い周波数帯である第3周波数帯において第1及び第2の第2周波数帯用延長素子、第3周波数帯用延長素子及び第1及び第2のダイポールアンテナによって第3周波数帯の電波を受信可能とする値にそれぞれが選択されたコイルと、
    第1及び第2のダイポールアンテナの出力信号を合成する合成手段とを、
    具備する多周波数帯アンテナ。
  7. 一直線上に配置されたダイポールアンテナと、このダイポールアンテナの両端それぞれから前記一直線に沿って外方に向かって伸びた少なくとも2本の第2周波数帯用延長素子とを、含み、前記ダイポールアンテナの全長は、第1周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、前記第2周波数帯用延長素子と前記ダイポールアンテナ素子との全長は、第1周波数帯よりも低い周波数帯である第2周波数帯を受信可能な長さに選択され、前記ダイポールアンテナの両端と2本の第2周波数帯用延長素子との間には、第1開閉素子が設けられた第1及び第2周波数帯兼用アンテナと、
    前記ダイポールアンテナと平行に配置され、かつ外方端が各第2周波数帯用延長素子の外方端よりもそれぞれ外方に位置し、長さが第1周波数帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択された少なくとも2本の第3周波数帯用延長素子と、
    各第2周波数帯用延長素子の外方端と各第3周波数帯用延長素子の内方端との間に設けられ、第2周波数帯よりも低い周波数帯である第3周波数帯の電波の受信時に閉成される第3開閉素子とを、
    具備する多周波数帯アンテナ。
  8. 一直線上に配置されかつ互いに平行に配置された第1及び第2ダイポールアンテナと、これら第1及び第2ダイポールアンテナの両端それぞれから前記一直線に沿って外方に向かって伸びた少なくとも2本の第1及び第2の第2周波数帯用延長素子とを、含み、前記第1及び第2のダイポールアンテナの全長は、第1周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、前記第1及び第2の第2周波数帯用延長素子と第1及び第2ダイポールアンテナ素子とのそれぞれの全長は、第1周波数帯よりも低い周波数帯である第2周波数帯の電波を受信可能な長さに選択され、第1及び第2ダイポールアンテナの両端と第1及び第2の第2周波数帯用延長素子との間には、第2開閉素子が設けられた第1及び第2周波数帯兼用アンテナと、
    第1及び第2のダイポールアンテナの間に、これらと平行に配置され、かつ外方端が各第2周波数帯用延長素子の外方端よりもそれぞれ外方に位置し、長さが第1周波数帯において非放射器、非導波器及び非反射器として動作する長さに選択された少なくとも2本の第3周波数帯用延長素子と、
    各第3周波数帯用延長素子の外方端と各第2周波数用延長素子の内方端との間にそれぞれ設けられ、第2周波数帯よりも低い周波数帯である第3周波数帯の電波を受信時に閉成される第3開閉素子と、
    第1及び第2のダイポールアンテナの出力信号を合成する合成手段とを、
    具備する多周波数帯アンテナ。
  9. 請求項6または8記載の多周波数帯アンテナからそれぞれがなる第1及び第2のアンテナを含み、第1のアンテナと第2のアンテナとは直交配置されたアンテナ群と、
    第1のアンテナの合成手段からの出力信号と第2のアンテナの合成手段からの出力信号とをそれぞれレベル調整する第1及び第2レベル調整手段と、
    第1及び第2レベル調整手段の出力信号を合成する合成手段とを、
    具備する多周波数帯アンテナ。
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