JP2005176028A - 画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 色かぶりなどを除去するにあたり、特定の有彩色や人間の記憶色などに適した画像処理方法を提供すること。
【解決手段】
パソコン2は、複数の画素からなるカラー画像の画像データを読み込み、Lab表色系に変換する。各画素のa成分およびb成分が肌色の範囲内に含まれる否かを判定する。肌色の範囲内に含まれるとする画素のa成分およびb成分と肌色の基準色とのずれ量を求める。肌色基準色は、ab平面において一定の一次関数で表される。求めたa成分およびb成分のずれ量の平均値を求め、これを補正値とする。この補正値を、カラー画像の全画素のa成分およびb成分に加算をして、カラー画像の補正を行う。
【選択図】 図2
【解決手段】
パソコン2は、複数の画素からなるカラー画像の画像データを読み込み、Lab表色系に変換する。各画素のa成分およびb成分が肌色の範囲内に含まれる否かを判定する。肌色の範囲内に含まれるとする画素のa成分およびb成分と肌色の基準色とのずれ量を求める。肌色基準色は、ab平面において一定の一次関数で表される。求めたa成分およびb成分のずれ量の平均値を求め、これを補正値とする。この補正値を、カラー画像の全画素のa成分およびb成分に加算をして、カラー画像の補正を行う。
【選択図】 図2
Description
本発明は、カラー画像の画像処理方法に関する。
デジタルカメラで撮像したカラー画像のホワイトバランスを調整する方法、すなわち色かぶりを補正する方法が各種提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2)。
しかし、必ずしも特定の有彩色や、人間の記憶色などに適した補正方法が提案されてこなかった。
本発明は、色かぶりなどを除去するにあたり、特定の有彩色や人間の記憶色などに適した画像処理方法を提供する。
請求項1の発明は、複数の画素からなるカラー画像の画像処理方法に適用され、各画素の示す色が所定の色の範囲に含まれる否かを判定し、各画素の示す色が所定の色の範囲に含まれるとき、その画素の示す色と所定の色とのずれ量を求め、求めたずれ量に基づきカラー画像の各画素の示す色を補正することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、複数の画素からなるカラー画像の画像処理方法に適用され、各画素は複数の異なる成分を有し、各画素の成分値が所定の色を示す所定の範囲内に含まれる否かを判定し、各画素の成分値が所定の色を示す所定の範囲内に含まれるとき、その画素の成分値と所定の色の代表成分値とのずれ量を求め、求めたずれ量に基づきカラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、所定の色は、記憶色であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、所定の色は、少なくとも肌色、青色、緑色のいずれかであることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理方法において、所定の色は、複数の色であり、複数の色においてそれぞれずれ量を求めることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1に記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲の平均色を求め、所定の色におけるずれ量と平均色とに基づき、カラー画像の各画素の示す色を補正することを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項2に記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲の成分の平均成分値を求め、所定の色におけるずれ量と平均成分値とに基づき、カラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項6から7のいずれかに記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲の平均色、あるいは、カラー画像の所定範囲の成分の平均成分値を求めるとき、所定の色の範囲に含まれる画素を除外して平均色あるいは平均成分値を求めることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項6から8のいずれかに記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲は、カラー画像全体であることを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項6から8のいずれかに記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲は、低彩度の画素を対象にした範囲であることを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項2に記載の画像処理方法において、所定の色は、複数の色であり、各画素の成分値が複数の色のいずれの色の範囲内に含まれる否かを判定し、各画素の成分値が複数の色のいずれかの色の範囲内に含まれるとき、その色ごとにその画素の成分値とその色の代表成分値とのずれ量を求め、複数の色ごとに求められたずれ量の平均値を求め、複数の色ごとに求められたずれ量の平均値を使用して、補正値を求め、求めた補正値に基づきカラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とするものである。
請求項12の発明は、請求項2に記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲の成分の平均成分値を求め、所定の色は、緑色、青色、および肌色であり、緑色、青色、および、肌色ごとに求められたずれ量の平均値と平均成分値とを使用して、補正値を求め、緑色と青色の第1のグループと、肌色と平均成分値の第2のグループに分け、補正値を求めるとき、第1のグループと第2のグループとで重みづけを異ならせて計算をすることを特徴とするものである。
請求項13の発明は、請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、所定の色は、少なくとも青色および緑色のいずれかを含み、カラー画像が、屋外および屋内のいずれで撮像された画像であるかを判定し、屋外で撮像された画像であると判定されるとき、少なくとも青色および緑色のいずれかの色のずれ量に基づき補正をし、屋内で撮像された画像であると判定されるとき、青色および緑色のずれ量を使用しないで補正をすることを特徴とするものである。
請求項14の発明は、請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであることを特徴とするものである。
請求項15の発明は、請求項14に記載の画像処理プログラムを搭載した画像処理装置であることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、複数の画素からなるカラー画像の画像処理方法に適用され、各画素は複数の異なる成分を有し、各画素の成分値が所定の色を示す所定の範囲内に含まれる否かを判定し、各画素の成分値が所定の色を示す所定の範囲内に含まれるとき、その画素の成分値と所定の色の代表成分値とのずれ量を求め、求めたずれ量に基づきカラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、所定の色は、記憶色であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、所定の色は、少なくとも肌色、青色、緑色のいずれかであることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理方法において、所定の色は、複数の色であり、複数の色においてそれぞれずれ量を求めることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1に記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲の平均色を求め、所定の色におけるずれ量と平均色とに基づき、カラー画像の各画素の示す色を補正することを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項2に記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲の成分の平均成分値を求め、所定の色におけるずれ量と平均成分値とに基づき、カラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項6から7のいずれかに記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲の平均色、あるいは、カラー画像の所定範囲の成分の平均成分値を求めるとき、所定の色の範囲に含まれる画素を除外して平均色あるいは平均成分値を求めることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項6から8のいずれかに記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲は、カラー画像全体であることを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項6から8のいずれかに記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲は、低彩度の画素を対象にした範囲であることを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項2に記載の画像処理方法において、所定の色は、複数の色であり、各画素の成分値が複数の色のいずれの色の範囲内に含まれる否かを判定し、各画素の成分値が複数の色のいずれかの色の範囲内に含まれるとき、その色ごとにその画素の成分値とその色の代表成分値とのずれ量を求め、複数の色ごとに求められたずれ量の平均値を求め、複数の色ごとに求められたずれ量の平均値を使用して、補正値を求め、求めた補正値に基づきカラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とするものである。
請求項12の発明は、請求項2に記載の画像処理方法において、カラー画像の所定範囲の成分の平均成分値を求め、所定の色は、緑色、青色、および肌色であり、緑色、青色、および、肌色ごとに求められたずれ量の平均値と平均成分値とを使用して、補正値を求め、緑色と青色の第1のグループと、肌色と平均成分値の第2のグループに分け、補正値を求めるとき、第1のグループと第2のグループとで重みづけを異ならせて計算をすることを特徴とするものである。
請求項13の発明は、請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、所定の色は、少なくとも青色および緑色のいずれかを含み、カラー画像が、屋外および屋内のいずれで撮像された画像であるかを判定し、屋外で撮像された画像であると判定されるとき、少なくとも青色および緑色のいずれかの色のずれ量に基づき補正をし、屋内で撮像された画像であると判定されるとき、青色および緑色のずれ量を使用しないで補正をすることを特徴とするものである。
請求項14の発明は、請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであることを特徴とするものである。
請求項15の発明は、請求項14に記載の画像処理プログラムを搭載した画像処理装置であることを特徴とするものである。
本発明は、以上説明したように構成しているので、色かぶりなどを適切に除去することができる。このとき、特定の有彩色や人間の記憶色などに適した補正がなされるので、人間にとって違和感のない色に補正される。
−第1の実施形態−
図1は、本実施の形態のデジタルカメラ1とパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと言う)2を示す図である。本発明の画像処理方法を実施する画像処理プログラムは、パソコン2で実行される。デジタルカメラ1で撮像されたカラー画像の画像データは、通信インターフェースケーブル3、メモリーカード4などの媒体を通じてパソコン2へ提供される。
図1は、本実施の形態のデジタルカメラ1とパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと言う)2を示す図である。本発明の画像処理方法を実施する画像処理プログラムは、パソコン2で実行される。デジタルカメラ1で撮像されたカラー画像の画像データは、通信インターフェースケーブル3、メモリーカード4などの媒体を通じてパソコン2へ提供される。
デジタルカメラ1は、制御装置11、撮影光学系12、撮像素子13、通信インターフェース14、メモリカードスロット15、メモリ16などを有する。制御装置11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路回路から構成され、所定の制御プログラムを実行してデジタルカメラ11全体の制御を行う。制御装置11は、CCDなどの撮像素子13で撮像したカラー画像を、所定の表色系の画像データに変換してメモリカード15に格納する。
パソコン2は、市販されている一般的なパソコンであり、制御装置21、メモリ22、通信インターフェース23、メモリカードスロット24、CD−R/RWドライブ25、ハードディスク26などを有する。制御装置21はCPUおよびその周辺回路から構成され、ハードディスク26に格納された各種のアプリケーションプログラムを実行する。各種のアプリケーションプログラムは、CD−ROM5などの記録媒体で提供され、パソコン2へインストールされる。本実施の形態では、後述する画像処理プログラムが、CD−ROM5の記録媒体を通じて提供され、パソコン2で実行される。
次に、パソコン2で実行される本実施の形態の画像処理プログラムについて説明する。図2は、第1の実施の形態画像処理プログラムのフローチャートを示す図である。簡単に説明すると、画像データの各画素が肌色かどうかを判断し、肌色と判断できる場合は、標準的な肌色とのずれ量を計算する。このずれ量の平均値を求めて、画像データ全体の補正値とする。
ステップS1では、デジタルカメラ1で撮像し生成されたカラー画像の画像データを取得する。画像データは、種々の方法で取得することができる。例えば、デジタルカメラ1とパソコン2とを所定のインターフェースケーブル3で接続し、メモリカードスロット15に装填されたメモリカード4に格納されている画像データをデジタルカメラ1からパソコン2へ転送することができる。また、画像データが格納されたメモリカード4を、デジタルカメラ1のメモリカードスロット15から抜き取り、パソコン2のメモリカードスロット24に装填して読み取ることもできる。さらには、CD−ROM5などの媒体を介しても画像データを取得することができる。
ステップS2では、読み込まれた画像データをL*a*b*表色系(以下、単にLabとする)の画像データに変換する。読み込まれた画像データは、例えば、RGB表色系、YCbCrの表色系などである。ここで、Lab表色系に変換するのは、後述する計算の便宜のためである。他の表色系で処理をすることも可能である。L成分は輝度を表し、a成分、b成分は色差を表す。ステップS2で変換された画像データの各画素は、L成分、a成分、b成分のそれぞれの値を有するものとする。
ステップS3では、画素を選定する。本実施の形態では、画面全体の画素について以下の処理をするので、画像データの各画素を順次選定する。ステップS4では、選定された画素が示す色が肌色領域か否かを判定する。すなわち、肌色の範囲内か否かを判定する。
具体的には、L成分、a成分、b成分の値が、次の式を満足する場合の画素を肌色画素とする。式(4)の「√(a2+b2)」は、(a2+b2)の平方根を示す。
a > 0 ... (1)
b < 1.5・a + 5 ... (2)
b > tan(0.9π/4)・a ... (3)
√(a2+b2) > 10 ... (4)
L > 20 ... (5)
a > 0 ... (1)
b < 1.5・a + 5 ... (2)
b > tan(0.9π/4)・a ... (3)
√(a2+b2) > 10 ... (4)
L > 20 ... (5)
図3は、式(1)〜(4)、すなわち肌色領域をab平面で表した図である。直線31は式(3)を示し、直線32は式(2)を示し、円33は式(4)を示している。a成分値b成分値が、直線31以上かつ直線32以下かつ円33の外側である斜線部領域34を肌色領域としている。なお、式(5)は、ある程度の輝度値を持つ画素を選ぶためである。言い換えれば、暗い画素を除外するためのものである。式(1)〜(5)およびそれらの係数は、肌色領域を求めるに適切なものとして実験等より求めたものである。
なお、ab平面では、一般的に、a成分がプラスの値を示すほど赤、マイナスの値を示すほど緑、b成分がプラスの値を示すほど黄、マイナスの値を示すほど青を表す。また、原点に近づくほど彩度が低くなり、原点は無彩色を表す。
ステップS4で肌色領域と判定するとステップS5に進み、肌色領域でないと判定するとステップS5をスキップしてステップS6に進む。
ステップS5では、肌色基準色との差分値を求める。肌色基準色は、次の式(6)〜(8)で表され、図3において直線35(1次関数)で示されている。式(6)〜(8)およびそれらの係数は、肌色基準色を表すものとして適切なものを実験等より求めたものである。tは媒介変数でt≧0である。肌色基準色が点で表されるのではなく線で表されているのは、彩度が異なったりするためである。例えば、人種によって肌色基準色が異なるのに対応するためである。
L = 任意 ... (6)
a = t ... (7)
b = 1.4t ... (8)
L = 任意 ... (6)
a = t ... (7)
b = 1.4t ... (8)
基準色とのずれ量は、次の式より求めることができる。基準色とのずれ量とは、ab平面において、点(a,b)から直線35に垂線をおろした垂線のa成分(da)およびb成分(db)である)。図4は、この点(a,b)の肌色基準色(直線35)とのずれ量を示す図である。
dL = 0 ... (9)
da = -1.4・(1.4a-b)/(1.42+12) ... (10)
db = (1.4a-b)/(1.42+12) ... (11)
dL = 0 ... (9)
da = -1.4・(1.4a-b)/(1.42+12) ... (10)
db = (1.4a-b)/(1.42+12) ... (11)
ステップS6では、すべての画素について肌色領域の判定を行ったか否かを判断する。まだすべての画素について肌色領域の判定を行っていない場合は、ステップS3に戻り処理を繰り返す。すべての画素について肌色領域の判定を行った場合は、ステップS7に進む。
ステップS7では、式(12)〜(14)により、肌色領域と判定された複数の画素の肌色基準色とのずれ量の平均値dLS、daS、dbSを求め、これを補正値とする。Nは、肌色領域と判定された画素数である。平均値は、肌色領域と判定された画素のずれ量のa成分およびb成分の総和を求め、肌色領域と判定された画素数Nで割る。
dLS = 0 ... (12)
daS = (Σda)/N ... (13)
dbS = (Σdb)/N ... (14)
dLS = 0 ... (12)
daS = (Σda)/N ... (13)
dbS = (Σdb)/N ... (14)
ステップS8では、ステップS7で求めた補正値ですべての画素を補正する。具体的には、式(15)〜(17)より、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、式(12)〜(14)で求めたdLS、daS、dbSを加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める。
L'(x,y) = L(x,y)+dLS ... (15)
a'(x,y) = a(x,y)+daS ... (16)
b'(x,y) = b(x,y)+dbS ... (17)
L'(x,y) = L(x,y)+dLS ... (15)
a'(x,y) = a(x,y)+daS ... (16)
b'(x,y) = b(x,y)+dbS ... (17)
以上のようにして、肌色領域をみつけ、その肌色領域の色と肌色基準色とのずれ量を計算して補正値を求め、この補正値で画像全体の補正を行う。これにより、人物が撮影されている画像において、色かぶりなどが適切に補正できる。特に、画像全体の色成分を平均しても無彩色とならないような画像で、かつ、人物が撮影されているような場合に効果を発揮する。
また、肌色をもっとも肌色らしく補正することができる。すなわち、画像全体の平均や部分的な領域の平均をグレイに合わせたりするのではなく、特定の色をその色の最もありそうな色に調整することができる。人間にとって違和感のない色に補正される。
上記の処理を異なった表現で説明すると、次のようにもなる。Lab表色系の輝度L、色差abで表されるカラー画像の各画素のL(x,y)、a(x,y)、b(x,y)値が、Lab空間内の予め定められた部分領域(肌色領域)に含まれるか否かを判定する。ある画素値がその部分領域に含まれる場合に、その部分領域内に指定される指定領域(基準色)とその画素値L(x,y)、a(x,y)、b(x,y)値とのずれ(dL(x,y)、da(x,y)、db(x,y))を求める。このずれ(dL(x,y)、da(x,y)、db(x,y))が補正係数になる。部分領域(肌色領域)に含まれる画素が複数ある場合は、ずれ(dL(x,y)、da(x,y)、db(x,y))の平均を補正係数とする。
(変形例)
上記では、肌色領域をみつけて補正値を算出する例を説明したが、他の有彩色の色領域であってもよい。例えば、緑色領域や青色領域であってもよい。肌色や木々の緑色や空の青色は記憶色と言う。これらの記憶色は、身近な対象物の色として人間の頭の中に記憶されているものである。これらの記憶色を基準に補正値を求めると、人間のイメージしている色に近いものに補正され、人間がよりきれいに感じる画像となる。すなわち、特定の色をその色の最もありそうな色に補正することができる。人間にとって違和感のない色に補正される。
上記では、肌色領域をみつけて補正値を算出する例を説明したが、他の有彩色の色領域であってもよい。例えば、緑色領域や青色領域であってもよい。肌色や木々の緑色や空の青色は記憶色と言う。これらの記憶色は、身近な対象物の色として人間の頭の中に記憶されているものである。これらの記憶色を基準に補正値を求めると、人間のイメージしている色に近いものに補正され、人間がよりきれいに感じる画像となる。すなわち、特定の色をその色の最もありそうな色に補正することができる。人間にとって違和感のない色に補正される。
緑色領域の場合は、上記の式(1)〜(5)に代えて次の式を使用する。すなわち、L成分、a成分、b成分の値が、次の式を満足する場合の画素を緑色画素とする。
a < 0 ... (18)
b > 0 ... (19)
b < -9.0・a ... (20)
b < -1.5a+40 ... (21)
√(a2+b2) > 15 ... (22)
L > 10 ... (23)
a < 0 ... (18)
b > 0 ... (19)
b < -9.0・a ... (20)
b < -1.5a+40 ... (21)
√(a2+b2) > 15 ... (22)
L > 10 ... (23)
図5は、式(18)〜(22)、すなわち緑色領域をab平面で表した図である。直線41は式(20)を示し、直線42は式(21)を示し、円43は式(22)を示している。a成分値b成分値が直線41以下かつ直線42以下かつ円43の外側であり、a成分値がマイナスかつb成分値がプラスである斜線領域44を緑色領域としている。式(23)は、ある程度の輝度値を持つ画素を選ぶためである。言い換えれば、暗い画素を除外するためのものである。式(18)〜(23)およびそれらの係数は、緑色領域を求めるに適切なものとして実験等より求めたものである。
次に、基準色との差分値を求める場合、緑色基準色は、次の式(24)〜(26)で表され、図5において直線45で示される。式(24)〜(26)およびそれらの係数は、緑色基準色を表すものとして適切なものを実験等より求めたものである。tは媒介変数でt≧0である。彩度が異なる緑色を基準色とするため、緑色基準色は線(直線)で表されている。
L = 任意 ... (24)
a = t ... (25)
b = -1.5t ... (26)
L = 任意 ... (24)
a = t ... (25)
b = -1.5t ... (26)
緑色基準色とのずれ量は、次の式より求めることができる。
dL = 0 ... (27)
da = -1.5・(1.5a+b)/(1.52+12) ... (28)
db = -(1.5a+b)/(1.52+12) ... (29)
dL = 0 ... (27)
da = -1.5・(1.5a+b)/(1.52+12) ... (28)
db = -(1.5a+b)/(1.52+12) ... (29)
緑色領域と判定された複数の画素の緑色基準色とのずれ量の平均値dLG、daG、dbGは式(30)〜(32)により求め、これを補正値とする。Nは、緑色領域と判定された画素数である。
dLG = 0 ... (30)
daG = (Σda)/N ... (31)
dbG = (Σdb)/N ... (32)
dLG = 0 ... (30)
daG = (Σda)/N ... (31)
dbG = (Σdb)/N ... (32)
上記で求めた補正値ですべての画素を補正する。具体的には、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、式(30)〜(32)で求めたdLG、daG、dbGを加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める。
以上のようにして、緑色領域をみつけ、その緑色領域の色と緑色基準色とのずれ量を計算して補正値を求め、この補正値で画像全体の補正を行うこともできる。これにより、木々の緑などが多く撮影されている画像において、色かぶりなどが適切に補正できる。また、緑色をもっとも緑色らしく補正することができる。人間にとって違和感のない色に補正される。
なお、緑色基準色を前述のとおり直線で設定する以外にも、ある幅を持った領域で設定することでも構わない。この場合、緑色基準色を示す領域と抽出された緑色画素のLab空間における座標(a,b)との最小距離またはそれと等価な値が、緑色基準色とのずれ量となる。もちろん、緑色画素のLab空間における座標(a,b)が領域内である場合には、緑色基準色とのずれ量はゼロとなる。
青色領域の場合は、上記の式(1)〜(5)に代えて次の式を使用する。すなわち、L成分、a成分、b成分の値が、次の式を満足する場合の画素を青色画素とする。
b < -2.0・a ... (33)
b < a+10 ... (34)
√(a2+b2) > 10 ... (35)
L > 30 ... (36)
b < -2.0・a ... (33)
b < a+10 ... (34)
√(a2+b2) > 10 ... (35)
L > 30 ... (36)
図6は、式(33)〜(35)、すなわち青色領域をab平面で表した図である。直線51は式(33)を示し、直線52は式(34)を示し、円53は式(35)を示している。a成分値b成分値が直線51以下かつ直線52以下かつ円53の外側である領域54を青色領域としている。式(36)は、ある程度の輝度値を持つ画素を選ぶためである。言い換えれば、暗い画素を除外するためのものである。式(33)〜(36)およびそれらの係数は、青色領域を求めるに適切なものとして実験等より求めたものである。
次に、青色基準色との差分値を求める。青色基準色の場合、Lab色空間で同じ色相と人間が知覚するa,bの比は異なる彩度で必ずしも一定ではない。すなわち、青色基準色の等色相線は直線とならず図6の折れ線55−56のようになる。直線55部分は、次の式(38)〜(39)で表される。式(37)〜(39)およびそれらの係数や図6の折れ線55−56は、青色基準色を表すものとして適切なものを実験等より求めたものである。tは媒介変数でt≧0である。
L = 任意 ... (37)
a = -0.4t ... (38)
b = -t ... (39)
L = 任意 ... (37)
a = -0.4t ... (38)
b = -t ... (39)
青色基準色とのずれ量は、折れ線55−56も考慮して次の式より求めることができる。式(41)は、半径20の円内において、折れ線55−56のうちの直線55とのa成分のずれ量を示す。式(42)は、半径20の円外において、折れ線55−56のうちの直線56とのa成分のずれ量を示す。b成分のずれ量は式(43)で示される。
dL = 0 ... (40)
da = -(a-0.4b)/(12+0.42), if √(a2+b2)≦20 ... (41)
da = -(a-0.4b)/(12+0.42)+(((√(a2+b2))-20)/2, if √(a2+b2)>20 ... (42)
db = 0.4・(a-0.4b)/(12+0.42) ... (43)
dL = 0 ... (40)
da = -(a-0.4b)/(12+0.42), if √(a2+b2)≦20 ... (41)
da = -(a-0.4b)/(12+0.42)+(((√(a2+b2))-20)/2, if √(a2+b2)>20 ... (42)
db = 0.4・(a-0.4b)/(12+0.42) ... (43)
青色領域と判定された複数の画素の青色基準色とのずれ量の平均値dLB、daB、dbBは式(44)〜(46)により求め、これを補正値とする。Nは、青色領域と判定された画素数である。
dLB = 0 ... (44)
daB = (Σda)/N ... (45)
dbB = (Σdb)/N ... (46)
dLB = 0 ... (44)
daB = (Σda)/N ... (45)
dbB = (Σdb)/N ... (46)
上記で求めた補正値ですべての画素を補正する。具体的には、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、式(44)〜(46)で求めたdLB、daB、dbBを加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める。
以上のようにして、青色領域をみつけ、その青色領域の色と青色基準色とのずれ量を計算して補正値を求め、この補正値で画像全体の補正を行うこともできる。これにより、空の青などが撮影されている画像において、色かぶりなどが適切に補正できる。また、青色をもっとも青色らしく補正することができる。人間にとって違和感のない色に補正される。
−第2の実施形態−
第1の実施の形態では、肌色領域、変形例では、緑色領域あるいは青色領域の1つの色の領域に該当する画素を抽出して補正値を求める例を説明した。第2の実施の形態では、複数の色領域に該当する画素を抽出して補正値を求める場合を示す。いずれの色領域の画素であるかどうかは、第1の実施の形態の図2のステップS3〜ステップS7を、各色領域ごとに繰り返せばよい。従って、第2の実施の形態では、以下、補正値を求めるところを中心に説明する。
第1の実施の形態では、肌色領域、変形例では、緑色領域あるいは青色領域の1つの色の領域に該当する画素を抽出して補正値を求める例を説明した。第2の実施の形態では、複数の色領域に該当する画素を抽出して補正値を求める場合を示す。いずれの色領域の画素であるかどうかは、第1の実施の形態の図2のステップS3〜ステップS7を、各色領域ごとに繰り返せばよい。従って、第2の実施の形態では、以下、補正値を求めるところを中心に説明する。
(緑色領域と青色領域の場合)
まず、緑色領域と判定された画素の緑色基準色とのずれ量の平均値dLG、daG、dbGを求める。次に、青色領域と判定された画素の青色基準色とのずれ量の平均値dLB、daB、dbBを求める。これらの、2色のずれ量の平均値を使用して、式(51)〜(53)より補正値dLE、daE、dbEを求める。ここで、NGは緑色領域と判定された画素数であり、NBは青色領域と判定された画素数である。式(51)〜(53)は、画素数すなわち画像の中で占める面積で加重平均がとられている。
dLE = (NG・dLG+NB・dLB)/(NG+NB) ... (51)
daE = (NG・daG+NB・daB)/(NG+NB) ... (52)
dbE = (NG・dbG+NB・dbB)/(NG+NB) ... (53)
まず、緑色領域と判定された画素の緑色基準色とのずれ量の平均値dLG、daG、dbGを求める。次に、青色領域と判定された画素の青色基準色とのずれ量の平均値dLB、daB、dbBを求める。これらの、2色のずれ量の平均値を使用して、式(51)〜(53)より補正値dLE、daE、dbEを求める。ここで、NGは緑色領域と判定された画素数であり、NBは青色領域と判定された画素数である。式(51)〜(53)は、画素数すなわち画像の中で占める面積で加重平均がとられている。
dLE = (NG・dLG+NB・dLB)/(NG+NB) ... (51)
daE = (NG・daG+NB・daB)/(NG+NB) ... (52)
dbE = (NG・dbG+NB・dbB)/(NG+NB) ... (53)
上記で求めた補正値ですべての画素を補正する。具体的には、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、式(51)〜(53)で求めたdLE、daE、dbEを加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める。
以上のようにして、緑色領域および青色領域をみつけ、それぞれの色領域で基準色とのずれ量を計算し、さらに、両方の色領域の平均ずれ量を使用して補正値を求める。そして、この補正値で画像全体の補正を行う。これにより、屋外(風景)などのシーンで木々の緑や空の青などが撮影されている画像において、色かぶりなどが適切に補正できる。また、緑色領域あるいは青色領域で判定する場合に比べて、補正の精度が向上する。
(緑色領域と青色領域と肌色領域の場合)
まず、緑色領域と判定された画素の緑色基準色とのずれ量の平均値dLG、daG、dbGを求める。次に、青色領域と判定された画素の青色基準色とのずれ量の平均値dLB、daB、dbBを求める。次に、肌色領域と判定された画素の肌色基準色とのずれ量の平均値dLS、daS、dbSを求める。これらの、3色のずれ量の平均値を使用して、式(54)〜(56)より補正値dLF、daF、dbFを求める。ここで、NGは緑色領域と判定された画素数であり、NBは青色領域と判定された画素数であり、NSは肌色領域と判定された画素数である。
dLF = (NG・dLG+NB・dLB+NS・dLS)/(NG+NB+NS) ... (54)
daF = (NG・daG+NB・daB+NS・daS)/(NG+NB+NS) ... (55)
dbF = (NG・dbG+NB・dbB+NS・dbS)/(NG+NB+NS) ... (56)
まず、緑色領域と判定された画素の緑色基準色とのずれ量の平均値dLG、daG、dbGを求める。次に、青色領域と判定された画素の青色基準色とのずれ量の平均値dLB、daB、dbBを求める。次に、肌色領域と判定された画素の肌色基準色とのずれ量の平均値dLS、daS、dbSを求める。これらの、3色のずれ量の平均値を使用して、式(54)〜(56)より補正値dLF、daF、dbFを求める。ここで、NGは緑色領域と判定された画素数であり、NBは青色領域と判定された画素数であり、NSは肌色領域と判定された画素数である。
dLF = (NG・dLG+NB・dLB+NS・dLS)/(NG+NB+NS) ... (54)
daF = (NG・daG+NB・daB+NS・daS)/(NG+NB+NS) ... (55)
dbF = (NG・dbG+NB・dbB+NS・dbS)/(NG+NB+NS) ... (56)
上記で求めた補正値ですべての画素を補正する。具体的には、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、式(54)〜(56)で求めたdLF、daF、dbFを加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める。
以上のようにして、緑色領域、青色領域、および、肌色領域をみつけ、それぞれの色領域で基準色とのずれ量を計算し、さらに、3色の色領域の平均ずれ量を使用して補正値を求める。そして、この補正値で画像全体の補正を行う。これにより、木々の緑や空の青やさらには人物などが撮影されている画像において、色かぶりなどが適切に補正できる。
−第3の実施形態−
第1の実施の形態および第2の実施の形態では、有彩色である記憶色領域を抽出して補正値を求める例を説明した。第3の実施の形態では、無彩色であるグレイ(灰色)も考慮に入れて補正値を求める。第3の実施の形態では、緑色領域と青色領域とグレイ考慮の場合について説明する。各色領域の基準色とのずれ量は、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様にして求める。
第1の実施の形態および第2の実施の形態では、有彩色である記憶色領域を抽出して補正値を求める例を説明した。第3の実施の形態では、無彩色であるグレイ(灰色)も考慮に入れて補正値を求める。第3の実施の形態では、緑色領域と青色領域とグレイ考慮の場合について説明する。各色領域の基準色とのずれ量は、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様にして求める。
まず、緑色領域と判定された画素の緑色基準色とのずれ量の平均値dLG、daG、dbGを求める。次に、青色領域と判定された画素の青色基準色とのずれ量の平均値dLB、daB、dbBを求める。
次に、画像全体のa成分とb成分の平均maとmbを求める。a成分およびb成分の画像全体の平均(平均色)は基本的に無彩色であるグレイになるはずである。グレイの基準は、ab平面の原点に相当する。従って、グレイのずれ量dLA、daA、dbAは、平均値maとmbの符号を反転させて次式のようになる。
dLA = 0 ... (57)
daA = -ma ... (58)
dbA = -mb ... (59)
dLA = 0 ... (57)
daA = -ma ... (58)
dbA = -mb ... (59)
これらの、2色のずれ量の平均値およびグレイのずれ量を使用して、式(60)〜(62)より補正値dLH、daH、dbHを求める。ここで、Nは画像全体の画素数であり、NGは緑色領域と判定された画素数であり、NBは青色領域と判定された画素数である。
dLH = (NG・dLG+NB・dLB+(N-NG-NB)・dLA)/N ... (60)
daH = (NG・daG+NB・daB+(N-NG-NB)・daA)/N ... (61)
dbH = (NG・dbG+NB・dbB+(N-NG-NB)・dbA)/N ... (62)
dLH = (NG・dLG+NB・dLB+(N-NG-NB)・dLA)/N ... (60)
daH = (NG・daG+NB・daB+(N-NG-NB)・daA)/N ... (61)
dbH = (NG・dbG+NB・dbB+(N-NG-NB)・dbA)/N ... (62)
上記で求めた補正値ですべての画素を補正する。具体的には、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、式(60)〜(62)で求めたdLH、daH、dbHを加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める。
以上のようにして、緑色領域および青色領域をみつけ、それぞれの色領域で基準色とのずれ量を計算し、さらに、グレイのずれ量を考慮し、2つの色領域の平均ずれ量およびグレイのずれ量を使用して補正値を求める。そして、この補正値で画像全体の補正を行う。これにより、屋外などのシーンで木々の緑や空の青などが撮影されている画像において、色かぶりなどが適切に補正できる。また、画像データ中に、緑色領域や青色領域などの特定色がない場合であっても色かぶりを適切に補正することができる。
上記に、さらに肌色領域も考慮にいれてもよい。
−第4の実施形態−
第4の実施の形態では、肌色領域を求め、無彩色であるグレイ(灰色)も考慮に入れて補正値を求める場合について説明する。第4の実施の形態は、グレイのずれ量を求めるために第3の実施の形態のように画像全体のa成分とb成分の平均maとmbを求める際、重みw(a,b)をつけて求める。すなわち、加重平均を行う。重みをつけて求めたa成分とb成分の平均をwaとwbとすると、次の式(63)(64)で表される。Σは、画素(x,y)全体にわたって総和を求めるものである。
wa = Σa(x,y)・w(a,b)/Σw(a,b) ... (63)
wb = Σb(x,y)・w(a,b)/Σw(a,b) ... (64)
第4の実施の形態では、肌色領域を求め、無彩色であるグレイ(灰色)も考慮に入れて補正値を求める場合について説明する。第4の実施の形態は、グレイのずれ量を求めるために第3の実施の形態のように画像全体のa成分とb成分の平均maとmbを求める際、重みw(a,b)をつけて求める。すなわち、加重平均を行う。重みをつけて求めたa成分とb成分の平均をwaとwbとすると、次の式(63)(64)で表される。Σは、画素(x,y)全体にわたって総和を求めるものである。
wa = Σa(x,y)・w(a,b)/Σw(a,b) ... (63)
wb = Σb(x,y)・w(a,b)/Σw(a,b) ... (64)
重み関数w(a,b)を、例えば次の式(65)とし、σ=50とする。式(65)の重み関数w(a,b)は、原点(0,0)において1の値をとり、原点から遠ざかるにつれて指数関数的に低い値を取る。すなわち、式(65)の重み関数w(a,b)は、彩度の低いものを重くする関数である。
w(a,b) = exp(-(a2+b2)2/σ4) ... (65)
w(a,b) = exp(-(a2+b2)2/σ4) ... (65)
さらに、肌色領域を計算に入れないようにするために、次の式(66)〜(68)としてもよい。式(67)の条件式は、第1の実施の形態における肌色領域内を示すものである。図7は、式(66)〜(68)を図示するものである。斜線領域61内は、重み関数w(a,b)が一定の値1/e以上を示す領域である。すなわち、グレイのずれ量を計算するときに、一定の彩度の低い画素を重みづけを大きくして計算し、さらに、領域62を除外することにより肌色を計算に入れないようにする。これにより、最終的に求めた補正値で補正をするときに、肌色を白っぽくしないようにする効果がある。なお、σ=50としたのは、より良好な実験結果が得られたことに基づくものである。
w(a,b) = exp(-(a2+b2)2/σ4)・ws(a,b) ... (66)
ws(a,b) = 0, if a>0 & b<1.5・a+5 & b>tan(0.9π/4)・a ... (67)
ws(a,b) = 1, if not (a>0 & b<1.5・a+5 & b>tan(0.9π/4)・a) ... (68)
w(a,b) = exp(-(a2+b2)2/σ4)・ws(a,b) ... (66)
ws(a,b) = 0, if a>0 & b<1.5・a+5 & b>tan(0.9π/4)・a ... (67)
ws(a,b) = 1, if not (a>0 & b<1.5・a+5 & b>tan(0.9π/4)・a) ... (68)
彩度によって重み付けして計算されたグレイのずれ量は、以下の式(69)〜(71)になる。
dLA’ = 0 ... (69)
daA’ = -wa ... (70)
dbA’ = -wb ... (71)
dLA’ = 0 ... (69)
daA’ = -wa ... (70)
dbA’ = -wb ... (71)
肌色領域のずれ量の平均値およびグレイのずれ量を使用して、式(72)〜(74)より補正値dLI、daI、dbIを求める。ここで、NAは重み(ウェイト)の総和で、NA=Σw(a,b)で表され、各画素のw(a,b)の総和を取ったものである。NSは肌色領域と判定された画素数である。なお、式(73)(74)で「NA」を「NA/2」としているのは、実験の結果このようにするのがより適切な結果を得たためである。
dLI = 0 ... (72)
daI = (daA’・NA/2+daS・NS)/(NA/2+NS) ... (73)
dbI = (dbA’・NA/2+dbS・NS)/(NA/2+NS) ... (74)
dLI = 0 ... (72)
daI = (daA’・NA/2+daS・NS)/(NA/2+NS) ... (73)
dbI = (dbA’・NA/2+dbS・NS)/(NA/2+NS) ... (74)
上記で求めた補正値ですべての画素を補正する。具体的には、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、式(60)〜(62)で求めたdLI、daI、dbIを加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める。
以上のようにして、肌色領域の肌色基準色との平均ずれ量およびグレイのずれ量を使用して補正値を求める。そして、この補正値で画像全体の補正を行う。これにより、人物が撮影されている画像において、肌色が必要以上に白っぽく補正されずに色かぶりなどが適切に補正できる。
−第5の実施形態−
第5の実施の形態では、緑色領域、青色領域、肌色領域を求め、さらに無彩色であるグレイ(灰色)も考慮に入れて補正値を求める場合について説明する。緑色領域および青色領域の判定結果を利用して、屋外か屋内かのシーンを判定し、判定したシーンを考慮に入れて重みづけをしながら、補正値を求めるものである。
第5の実施の形態では、緑色領域、青色領域、肌色領域を求め、さらに無彩色であるグレイ(灰色)も考慮に入れて補正値を求める場合について説明する。緑色領域および青色領域の判定結果を利用して、屋外か屋内かのシーンを判定し、判定したシーンを考慮に入れて重みづけをしながら、補正値を求めるものである。
非線形関数g(x)を使って、次式(75)(76)を得る。非線形関数g(x)として、例えば次式(77)を使用する。Nは画像全体の画素数、NGは緑色領域と判定された画素数、NBは青色領域と判定された画素数である。式(75)の意味するところは、緑色領域が全体の2,3割を占めることによりWGの値は急激に1に近い値になることを意味する。同様に、式(76)の意味するところは、青色領域が全体の2,3割を占めることによりWBの値は急激に1に近い値になることを意味する。
WG = g(NG/N) ... (75)
WB = g(NB/N) ... (76)
g(x) = 1/(1+e−10(x−d)/s) (d=0.25, s=0.4) ... (77)
WG = g(NG/N) ... (75)
WB = g(NB/N) ... (76)
g(x) = 1/(1+e−10(x−d)/s) (d=0.25, s=0.4) ... (77)
次に、上記で求めたWG、WBを使用して式(78)(79)を得る。WSCENEは、屋内シーンか屋外シーンかを示す指標である。1を最大値として、値が大きいほど屋外シーンであることを意味する。すなわち、緑色や青色が全体の3割程度以上占めると、WSCENEは1あるいは1に近い値を示し、屋外であることを意味する。逆に、WSCENEが小さい値の場合は、緑色や青色が少なく肌色などが多い屋内シーンであることを意味する。
WSCENE = WG+WB, if(WG+WB)<1 ... (78)
WSCENE = 1, if(WG+WB)≧1 ... (79)
WSCENE = WG+WB, if(WG+WB)<1 ... (78)
WSCENE = 1, if(WG+WB)≧1 ... (79)
緑色領域、青色領域、肌色領域のずれ量の平均値およびグレイのずれ量を使用して、式(80)〜(82)より補正値dLH、daH、dbHを求める。式(80)〜(82)は、上記で求めた重み係数WSCENEが使用されている。式(81)(82)の、第1項部分は緑色領域と青色領域の平均を求めるものであり、第2項部分はグレイのずれ量を考慮した肌色領域の平均を求めるものである。WSCENEが1に近い場合は、緑色領域と青色領域に多く重みづけされ、WSCENEが小さい場合は、肌色領域とグレイのずれ量に多く重みづけされる。
dLI = 0 ... (80)
daI = WSCENE・((daG・NG+daB・NB)/(NG+NB))+(1-WSCENE)・((daA’・NA/2+daS・NS)/(NA/2+NS)) ... (81)
dbI = WSCENE・((dbG・NG+dbB・NB)/(NG+NB))+(1-WSCENE)・((dbA’・NA/2+dbS・NS)/(NA/2+NS)) ... (82)
dLI = 0 ... (80)
daI = WSCENE・((daG・NG+daB・NB)/(NG+NB))+(1-WSCENE)・((daA’・NA/2+daS・NS)/(NA/2+NS)) ... (81)
dbI = WSCENE・((dbG・NG+dbB・NB)/(NG+NB))+(1-WSCENE)・((dbA’・NA/2+dbS・NS)/(NA/2+NS)) ... (82)
上記で求めた補正値ですべての画素を補正する。具体的には、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、式(60)〜(62)で求めたdLI、daI、dbIを加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める。
以上のようにして、緑と青の多いシーンの場合は、緑色と青色の重みづけが大となって補正値が計算され、人が主体となるシーンの場合は、肌色とグレイの重みづけが大となって補正値が計算される。各々のシーンにあった補正値が計算され、各シーンごとに色かぶりなどが適切に補正できる。
なお、上記の実施の形態では、パソコン2が実行する制御プログラムは、CD−ROM5の記録媒体で提供する例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。制御プログラムをインターネットなどに代表される通信回線などの伝送媒体を介して提供することも可能である。すなわち、制御プログラムを、伝送媒体を搬送する搬送波上の信号に変換して送信することも可能である。図8はその様子を示す図である。パソコン2は通信回線101との接続機能を有する。コンピュータ102は上記制御プログラムを提供するサーバーコンピュータであり、ハードディスク103などの記録媒体にプログラムを格納する。通信回線101は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。コンピュータ102はハードディスク103を使用して制御プログラムを読み出し、通信回線101を介してプログラムをパーソナルコンピュータ100に送信する。このように、制御プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
また、上記の実施の形態では、色かぶりの補正処理をパソコン2の制御プログラムが実行する例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。デジタルカメラ1内部でその処理を行うようにしてもよい。すなわち、デジタルカメラ1の制御装置11が上述の制御プログラムを実行するようにしてもよい。画像データがメモリカード4に格納されるときには、色かぶりが補正された状態で格納される。また、フィルムスキャナー、プロジェクター、カラープリンターなどの装置にも本発明を適用することができる、すなわち、カラー画像の画像データを処理するあらゆる装置に、本発明を適用することができる。
また、上記の実施の形態では、パソコン2が処理するカラー画像データはデジタルカメラで撮像したものの例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。上記のように、フィルムスキャナー、プロジェクター、カラープリンターなどが取得したカラー画像の画像データであってもよい。すなわち、カラー画像の画像データを生成する装置はどのようなものであってもよい。
また、上記の実施の形態では、画像データの各画素がいずれかの色領域に入るかについて、肌色、緑色、青色の記憶色の例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。その他の記憶色であってもよい。また、その他の有彩色であってもよい。
また、上記の実施の形態では、肌色、緑色、青色の単独の場合、あるいはそれらの組み合わせ、さらにはグレイとの組み合わせ、さらにまた重みづけをする場合の組み合わせなど、各種の組み合わせの例を説明をした。しかし、組み合わせは必ずしもこれらの内容に限定する必要はない。その他の組み合わせであってもよい。すなわち、上記に説明した個々の要素のその他の組み合わせも本願発明の範囲である。
また、上記の実施の形態では、所定の色の範囲やその色の標準色について、具体例をあげて説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。他の数値や他の条件で示される値であってもよい。実験や経験則等で、適切であるとされる値であればよい。
また、上記の実施の形態では、Lab表色系に変換して各種の演算をする例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。他の表色系で演算するようにしてもよい。すなわち、他の表色系で、所定の色の範囲やその色の標準値が求めることができれば、それらを使用すればよい。
また、上記の実施の形態では、肌色領域を式(1)〜(5)の条件で判定する例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。顔検出を単独で使用したり顔検出を併用したりしてもよい。すなわち、色だけでなく、顔や目や鼻などの形状を識別して顔を検出し、この顔の領域の色を肌色領域としてもよい。また、顔領域と判定された領域について肌色判定をするようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、緑色領域や青色領域の抽出例を説明をした。これらの抽出時にシーン判定を併用してもよい。つまり、撮影データよりシーン輝度を求めて、屋外/屋内シーンの判定を行う。輝度が高い場合は屋外シーンと判定し、輝度が低い場合は屋内シーンと判定する。屋内シーンならば緑色判定や青色判定を行わないようにしてもよい。また、撮影画像の上方に一様に広がる青い領域を空と判定したりしてもよい。上方かどうかは撮影時のカメラの撮影方向のデータを用いる。空と判定できる領域がある場合は、屋外シーンと判定する。 さらに、撮影者が設定するシーンモードを見て屋外シーンか屋内シーンかを判定してもよい。屋内シーンのモードが設定されている場合は、緑色判定や青色判定を行わず肌色判定を行う。一方、屋外シーンのモードが設定されている場合は、緑色判定や青色判定を使用する。屋外でも人物が撮影される可能性が大きいと判定される場合は、第2の実施の形態のように緑色判定や青色判定および肌色判定を組み合わせて行うようにしてもよい。すなわち、撮影シーンを適宜判断し、撮影シーンに合った適切な色判定を使用するようにすればよい。
また、上記の実施の形態では、画像全体の画素について色領域の判定を行う例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。カラー画像の一部であってもよい。例えば、中心の面積1/4の領域を抜き出して行ってもよいし、多点合焦装置の合焦した座標を中心とする画像の一部で行っても良いし、分割測光装置で測光された測光レベルが所定測光レベルの範囲に入る画像の一部で行っても良い。また、画像を所定サイズ例えば200×200に変倍してから行っても良い。
また、上記の実施の形態では、式(15)〜(17)より、各画素(x,y)のL成分値、a成分値、b成分値に、補正値を加算して、補正後のL’成分値、a’成分値、b’成分値を求める例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。次式(83)〜(85)に示すように、補正値にその画素の輝度Lに依存する関数f(L)をかけて補正しても良い。
L'(x,y) = L(x,y)+dL*・f(L(x,y)) ... (83)
a'(x,y) = a(x,y)+da*・f(L(x,y)) ... (84)
b'(x,y) = b(x,y)+db*・f(L(x,y)) ... (85)
L'(x,y) = L(x,y)+dL*・f(L(x,y)) ... (83)
a'(x,y) = a(x,y)+da*・f(L(x,y)) ... (84)
b'(x,y) = b(x,y)+db*・f(L(x,y)) ... (85)
関数f(L)は、例えば式(86)に示すような関数である。この関数は、輝度Lが0〜100の値を取るとして、Lが0あるいは100の両端の場合はf(L)が0となり、真ん中の50の場合1となる関数である。これにより、画像が真っ暗な場合あるいは真っ白な場合は補正をしないようにしている。例えば、真っ白な画像で補正を加えると、元の例えばRGBの表色系などに戻したときに、色がついてしまう。すなわち、本実施の形態の補正が、元の表色系の色域を超えて補正をしてしまうことになる。関数f(L)を使用することにより、このような現象を防止することができる。なお、関数f(L)は式(86)以外の関数であってもよい。
f(L) = -L・(L-100)/2500 ... (86)
f(L) = -L・(L-100)/2500 ... (86)
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 デジタルカメラ
2 パーソナルコンピュータ
3 通信インターフェースケーブル
4 メモリーカード
11 制御装置
12 撮影光学系
13 撮像素子
14 通信インターフェース
15 メモリカードスロット
16 メモリ
21 制御装置
22 メモリ
23 通信インターフェース
24 メモリカードスロット
25 CD−R/RWドライブ
26 ハードディスク
2 パーソナルコンピュータ
3 通信インターフェースケーブル
4 メモリーカード
11 制御装置
12 撮影光学系
13 撮像素子
14 通信インターフェース
15 メモリカードスロット
16 メモリ
21 制御装置
22 メモリ
23 通信インターフェース
24 メモリカードスロット
25 CD−R/RWドライブ
26 ハードディスク
Claims (15)
- 複数の画素からなるカラー画像の画像処理方法であって、
各画素の示す色が所定の色の範囲に含まれる否かを判定し、
各画素の示す色が前記所定の色の範囲に含まれるとき、その画素の示す色と前記所定の色とのずれ量を求め、
前記求めたずれ量に基づき前記カラー画像の各画素の示す色を補正することを特徴とする画像処理方法。 - 複数の画素からなるカラー画像の画像処理方法であって、
各画素は複数の異なる成分を有し、
各画素の成分値が所定の色を示す所定の範囲内に含まれる否かを判定し、
各画素の成分値が前記所定の色を示す所定の範囲内に含まれるとき、その画素の成分値と前記所定の色の代表成分値とのずれ量を求め、
前記求めたずれ量に基づき前記カラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、
前記所定の色は、記憶色であることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、
前記所定の色は、少なくとも肌色、青色、緑色のいずれかであることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1から4のいずれかに記載の画像処理方法において、
前記所定の色は、複数の色であり、
前記複数の色においてそれぞれずれ量を求めることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1に記載の画像処理方法において、
前記カラー画像の所定範囲の平均色を求め、
前記所定の色におけるずれ量と前記平均色とに基づき、前記カラー画像の各画素の示す色を補正することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項2に記載の画像処理方法において、
前記カラー画像の所定範囲の前記成分の平均成分値を求め、
前記所定の色におけるずれ量と前記平均成分値とに基づき、前記カラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項6から7のいずれかに記載の画像処理方法において、
前記カラー画像の所定範囲の平均色、あるいは、前記カラー画像の所定範囲の前記成分の平均成分値を求めるとき、前記所定の色の範囲に含まれる画素を除外して前記平均色あるいは前記平均成分値を求めることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項6から8のいずれかに記載の画像処理方法において、
前記カラー画像の所定範囲は、前記カラー画像全体であることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項6から8のいずれかに記載の画像処理方法において、
前記カラー画像の所定範囲は、低彩度の画素を対象にした範囲であることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項2に記載の画像処理方法において、
前記所定の色は、複数の色であり、
各画素の成分値が前記複数の色のいずれの色の範囲内に含まれる否かを判定し、
各画素の成分値が前記複数の色のいずれかの色の範囲内に含まれるとき、その色ごとにその画素の成分値とその色の代表成分値とのずれ量を求め、
前記複数の色ごとに求められたずれ量の平均値を求め、
前記複数の色ごとに求められたずれ量の平均値を使用して、補正値を求め、
前記求めた補正値に基づき前記カラー画像の各画素の成分値を補正することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項2に記載の画像処理方法において、
前記カラー画像の所定範囲の前記成分の平均成分値を求め、
前記所定の色は、緑色、青色、および肌色であり、
前記緑色、青色、および、肌色ごとに求められたずれ量の平均値と前記平均成分値とを使用して、前記補正値を求め、
前記緑色と青色の第1のグループと、前記肌色と前記平均成分値の第2のグループに分け、
前記補正値を求めるとき、前記第1のグループと前記第2のグループとで重みづけを異ならせて計算をすることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1から2のいずれかに記載の画像処理方法において、
前記所定の色は、少なくとも青色および緑色のいずれかを含み、
前記カラー画像が、屋外および屋内のいずれで撮像された画像であるかを判定し、
屋外で撮像された画像であると判定されるとき、前記少なくとも青色および緑色のいずれかの色のずれ量に基づき前記補正をし、屋内で撮像された画像であると判定されるとき、前記青色および緑色のずれ量を使用しないで前記補正をすることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
- 請求項14に記載の画像処理プログラムを搭載した画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003414659A JP2005176028A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | 画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003414659A JP2005176028A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | 画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005176028A true JP2005176028A (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=34734391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003414659A Pending JP2005176028A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | 画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005176028A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7796831B2 (en) | 2005-12-27 | 2010-09-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Digital camera with face detection function for facilitating exposure compensation |
JP2011008716A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Noritsu Koki Co Ltd | 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
US8942472B2 (en) | 2010-05-21 | 2015-01-27 | Sharp Kabushiki Kaisha | Color judging apparatus, color judging method, image processing circuit and program |
-
2003
- 2003-12-12 JP JP2003414659A patent/JP2005176028A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7796831B2 (en) | 2005-12-27 | 2010-09-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Digital camera with face detection function for facilitating exposure compensation |
JP2011008716A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Noritsu Koki Co Ltd | 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
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