JP2005175672A - 点火システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 制御装置と補助拘束装置の着火装置との間をバス線により接続した乗員保護装置において利用可能な、バス線による通信の信頼性を更に向上させた点火システムを提供する。
【解決手段】 着火装置2aでは、バス線3に電力供給が開始されると、制御回路21が内部タイマ21aを作動させて、実際の点火指令信号に反応しない所定時間の計時を開始すると共に、該所定時間が経過するまで、出力禁止回路21bが、制御回路21によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の制御を禁止し、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する。この所定時間内に、コントロールユニットは、着火装置2aへ実際の点火指令信号を送信すると共に、着火装置2aから点火指令信号に対する点火確認応答信号を受信してコントロールユニットと着火装置2aとの間の通信が正常であるか否かを判定する通信の自己診断を実行する。
【選択図】 図3
【解決手段】 着火装置2aでは、バス線3に電力供給が開始されると、制御回路21が内部タイマ21aを作動させて、実際の点火指令信号に反応しない所定時間の計時を開始すると共に、該所定時間が経過するまで、出力禁止回路21bが、制御回路21によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の制御を禁止し、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する。この所定時間内に、コントロールユニットは、着火装置2aへ実際の点火指令信号を送信すると共に、着火装置2aから点火指令信号に対する点火確認応答信号を受信してコントロールユニットと着火装置2aとの間の通信が正常であるか否かを判定する通信の自己診断を実行する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、車両等に搭載される乗員保護装置の点火システムに関する。
近年、車両等において乗員を保護するために、エアバッグやシートベルトプリテンショナー等の補助拘束装置(Supplemental Restraint System )を用いた乗員保護装置が普及しつつある。このような乗員保護装置は、必要な場所に補助拘束装置が配置され、車両に衝撃が加わるとセンサによりこれを感知し、乗員が車室内の物体に衝突しないように、補助拘束装置が乗員を一時的に拘束して保護する。
ところで、従来は、車両に配置する補助拘束装置の数が少なかったため、補助拘束装置を制御する制御装置と補助拘束装置を作動させる着火装置との間の接続は例えば単純な1対1の接続(ピアツーピア接続)とし、制御装置から送出される点火用電流により着火装置内の火薬を爆発させて補助拘束装置を作動させていた。しかし、最近では、補助拘束装置を車両の各所に配置したために補助拘束装置の数が増加する傾向にあり、制御装置及び制御装置と補助拘束装置の着火装置との間を接続する接続線(ハーネス)を可能な限り削減することが求められている。そこで、制御装置と補助拘束装置の着火装置との間の接続を、電力及び制御信号を伝送可能なバス線により接続し、バス線に接続された複数の補助拘束装置を、着火装置を指定した通信による点火制御を利用して1つの制御装置で制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1、及び特許文献2参照。)。
特開平10−154992号公報
特開2000−124932号公報
しかし、従来の制御装置と補助拘束装置の着火装置との間をバス線により接続する方法では、1つの制御装置によって複数の補助拘束装置を効率的に制御することができるものの、本方式は、制御装置と補助拘束装置の着火装置との間の通信により点火制御を行うため、従来の点火用電流による点火制御と同等の信頼性を得るためには、制御装置と補助拘束装置の着火装置との間の通信に対する信頼性が重要となる。すなわち、制御装置からの点火指令信号(点火指令コマンド)等が通信により正確に補助拘束装置の着火装置へ伝達される必要があり、従来は、通信の正常性を確認するための診断信号(診断コマンド)を用いた自己診断機能により通信に対する信頼性を確保しているが、自己診断機能で用いるのは診断信号であって実際の点火指令信号等ではないため、更なる信頼性の向上のために実際の点火指令信号等による診断も実行したいという要望があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、制御装置と補助拘束装置の着火装置との間をバス線により接続した乗員保護装置において利用可能な、バス線による通信の信頼性を更に向上させた点火システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る点火システムは、電力及び制御信号を供給するバス線(例えば後述する実施例のバス線3)を介して通知される点火指令信号に基づいて火薬(例えば後述する実施例の点火剤54)に点火することにより補助拘束装置を作動させる乗員保護装置の点火システムであって、前記バス線に対する電力の供給開始と共に所定期間を計時するタイマ(例えば後述する実施例の内部タイマ21a)あるいはディレイ回路を起動し、該タイマあるいはディレイ回路の出力に基づいて、前記所定期間内に前記バス線から受信した前記点火指令信号に対する前記火薬の点火制御の実行を禁止する着火装置(例えば後述する実施例の着火装置2a、2b、2c・・・)と、前記バス線に電力を供給すると共に、前記バス線に対する電力の供給開始後の前記所定期間内に、前記バス線を介して、前記着火装置に対して前記点火指令信号を送出し、該点火指令信号に対する前記着火装置からの応答信号を確認する制御装置(例えば後述する実施例のコントロールユニット1)とを備えたことを特徴とする。
以上の構成を備えた点火システムは、着火装置が、接続されたバス線に対する電力の供給開始と共にタイマあるいはディレイ回路を起動し、所定期間内にバス線から受信した点火指令信号に対する火薬の点火制御の実行を禁止しているので、制御装置がこの所定期間内に着火装置に対して点火指令信号を送出し、該点火指令信号に対する着火装置からの応答信号を確認することで、着火装置の火薬に点火せずに、制御装置による該制御装置と着火装置との間の実際の点火指令信号による通信の自己診断を実行することができる。
請求項2の発明に係る点火システムは、電力及び制御信号を供給するバス線(例えば後述する実施例のバス線3)を介して通知される点火指令信号に基づいて火薬(例えば後述する実施例の点火剤54)に点火することにより補助拘束装置を作動させる乗員保護装置の点火システムであって、前記バス線に供給される電力の電圧を監視し、該電圧が所定の範囲内にある時は、前記バス線から受信した点火指令信号に対する前記火薬の点火制御の実行を禁止する着火装置(例えば後述する実施例の着火装置9a、9b、9c・・・)と、前記バス線に電力を供給すると共に、該電力の電圧を前記所定の範囲内に設定した状態で、前記バス線を介して、前記着火装置に対して点火指令信号を送出し、該点火指令信号に対する前記着火装置からの応答信号を確認する制御装置(例えば後述する実施例のコントロールユニット8)とを備えたことを特徴とする。
以上の構成を備えた点火システムは、着火装置が、接続されたバス線に供給される電力の電圧を監視し、該電圧が所定の範囲内にある時は、バス線から受信した点火指令信号に対する火薬の点火制御の実行を禁止しているので、制御装置が、バス線に電力を供給すると共に、該電力の電圧をこの所定の範囲内に設定した状態で着火装置に対して点火指令信号を送出し、該点火指令信号に対する着火装置からの応答信号を確認することで、着火装置の火薬に点火せずに、制御装置による該制御装置と着火装置との間の実際の点火指令信号による通信の自己診断を実行することができる。
請求項1及び請求項2に記載の点火システムによれば、制御装置が、着火装置における火薬の点火制御の実行が禁止されている状態において、着火装置に対して点火指令信号を送出し、該点火指令信号に対する着火装置からの応答信号を確認することで、着火装置の火薬に点火せずに、制御装置による該制御装置と着火装置との間の実際の点火指令信号による通信の自己診断を実行することができる。特に請求項2に記載の点火システムによれば、制御装置が、バス線に供給する電力の電圧を能動的に制御することで通信の自己診断のモードと通常のモードと切り替えタイミングを決定できるので、短時間で効率よく全ての着火装置について通信の自己診断を実行することができる。
従って、実際の点火指令信号を用いた通信に対する自己診断を実行し、制御装置と着火装置との間の通信に対する信頼性を更に向上させた点火システムを実現することができるという効果が得られる。
従って、実際の点火指令信号を用いた通信に対する自己診断を実行し、制御装置と着火装置との間の通信に対する信頼性を更に向上させた点火システムを実現することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の第1の実施例の点火システムの概要を示すブロック図である。なお、本実施例の点火システムを備えた乗員保護装置は、特に自動車等の車両に搭載して利用することが有用であり、一例として、乗員保護装置が自動車に搭載された場合について説明する。
図1において、コントロールユニット1は、車両に加わった衝撃から乗員を保護する乗員保護装置の中心をなす制御装置であって、乗員を保護するために車両の適所に設けられた複数の補助拘束装置(図示せず)に1対1で備えられる該補助拘束装置の着火装置2a、2b、2c・・・が、例えば2対の線材の一方が接地された不平衡型のバス線3を用いて並列に接続されている。なお、着火装置2a、2b、2c・・・は点火剤(補助拘束装置のガス発生剤に火をつける火薬)を利用して補助拘束装置を作動させる装置であって、内部に点火剤(後述する点火剤54)を内蔵しており、コントロールユニット1から着火装置2a、2b、2c・・・の通信アドレスを指定して送出された点火指令信号(点火指令コマンド)を受信して点火剤に点火することで補助拘束装置を作動させる。
図1は、本発明の第1の実施例の点火システムの概要を示すブロック図である。なお、本実施例の点火システムを備えた乗員保護装置は、特に自動車等の車両に搭載して利用することが有用であり、一例として、乗員保護装置が自動車に搭載された場合について説明する。
図1において、コントロールユニット1は、車両に加わった衝撃から乗員を保護する乗員保護装置の中心をなす制御装置であって、乗員を保護するために車両の適所に設けられた複数の補助拘束装置(図示せず)に1対1で備えられる該補助拘束装置の着火装置2a、2b、2c・・・が、例えば2対の線材の一方が接地された不平衡型のバス線3を用いて並列に接続されている。なお、着火装置2a、2b、2c・・・は点火剤(補助拘束装置のガス発生剤に火をつける火薬)を利用して補助拘束装置を作動させる装置であって、内部に点火剤(後述する点火剤54)を内蔵しており、コントロールユニット1から着火装置2a、2b、2c・・・の通信アドレスを指定して送出された点火指令信号(点火指令コマンド)を受信して点火剤に点火することで補助拘束装置を作動させる。
また、コントロールユニット1には、CPU(中央演算装置)により実現される衝突判定部11が備えられており、衝突判定部11は、車両の前部に設けられると共に通信回路12を介して接続された車両の前部の変形による加速度を検出するフロントセンサ4の出力信号と、コントロールユニット1に設けられると共に車両の加速度を検出するGセンサ13の出力信号とに基づいて、車両が他の物体と衝突することにより車両に乗員保護装置の作動が必要な衝撃が加わったか否かを判定する。
一方、コントロールユニット1には、バス線3を介して着火装置2a、2b、2c・・・へ電力を供給すると共に、通信アドレスを指定して着火装置2a、2b、2c・・・と制御信号の通信を行うための通信回路14が備えられており、衝突判定部11は、車両が他の物体と衝突することにより車両にに乗員保護装置の作動が必要な衝撃が加わったと判断した場合、通信回路14によりバス線3を介して、着火装置2a、2b、2c・・・に補助拘束装置(図示せず)を作動させるための点火指令信号(点火指令コマンド)を送出する。
更に、コントロールユニット1には、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置2a、2b、2c・・・との間の通信の自己診断を実行するために、着火装置2a、2b、2c・・・が実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間を計時する内部タイマ20aと、バス線3による着火装置2a、2b、2c・・・との通信が正常かあるいは異常かを判定する判定部20bとを有する通信自己診断部20Pが備えられている。
具体的には、通信自己診断部20Pは、内部タイマ20aが所定時間の計時を実行している間に、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を着火装置2a、2b、2c・・・に順次送信すると共に、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信した着火装置から点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信して、その正当性を評価することにより、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置2a、2b、2c・・・との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であるか否かを判定する。
また、通信自己診断部20Pは、内部タイマ20aが所定時間の計時を完了した後は、診断信号(診断コマンド)を着火装置2a、2b、2c・・・に順次送信すると共に、診断信号(診断コマンド)を送信した着火装置から診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を受信して、その正当性を評価することにより、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置2a、2b、2c・・・との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であるか否かを判定部20bにより判定する。
また、コントロールユニット1には、過電流防止のためのヒューズ5とイグニッションスイッチ(IG・SW)6とを介して、車両で利用される電力を蓄電する車載バッテリ7が接続されており、電流の逆流を防止する保護ダイオード15を介して入力された車載バッテリ7の電力は、衝突判定部11を構成するCPU等の電源を生成する+5V電源16へ供給されると共に、着火装置2a、2b、2c・・・へ電力を供給する通信回路14へも供給される。更に、コントロールユニット1には、車載バッテリ7からの電力供給が停止した場合でも一定時間は動作するように、電力を蓄電して電源をバックアップするバックアップコンデンサ17と、バックアップコンデンサ17を充電するための保護ダイオード18a、18bや昇圧回路19等も備えられている。
(バス線の信号仕様)
ここで、通信回路14と着火装置2a、2b、2c・・・との間のバス線3を介した電力供給と制御信号の通信に関して説明する。図2は、通常時の通信回路14と着火装置2a、2b、2c・・・との間でバス線3を介して送受信される信号の仕様を、横軸を「時刻t」、縦軸を「電圧V」として示した図である。コントロールユニット1によってバス線3は、図2に示すように、コントロールユニット1と着火装置2a、2b、2c・・・との間で通信アドレスを指定して制御信号を送受信する「通信フェーズ」と、コントロールユニット1から着火装置2a、2b、2c・・・へ電力を供給する「電力供給フェーズ」とを交互に繰り返すように制御される。具体的には、例えば「通信フェーズ」では、バス線3を構成する2本の線間の電位差(供給電圧)が6[V]でデータ”High”(=1)、同様に2本の線間の電位差(供給電圧)が3[V]でデータ”Low”(=0)を示し、更に「電力供給フェーズ」では、2本の線間の電位差(供給電圧)が、着火装置2a、2b、2c・・・が作動可能な電圧(=作動可能電圧)6.5[V]以上、更に着火装置2a、2b、2c・・・が点火可能な電圧(=点火可能電圧)10.5[V]以上の11[V]の電力がコントロールユニット1から着火装置2a、2b、2c・・・へ供給される。
ここで、通信回路14と着火装置2a、2b、2c・・・との間のバス線3を介した電力供給と制御信号の通信に関して説明する。図2は、通常時の通信回路14と着火装置2a、2b、2c・・・との間でバス線3を介して送受信される信号の仕様を、横軸を「時刻t」、縦軸を「電圧V」として示した図である。コントロールユニット1によってバス線3は、図2に示すように、コントロールユニット1と着火装置2a、2b、2c・・・との間で通信アドレスを指定して制御信号を送受信する「通信フェーズ」と、コントロールユニット1から着火装置2a、2b、2c・・・へ電力を供給する「電力供給フェーズ」とを交互に繰り返すように制御される。具体的には、例えば「通信フェーズ」では、バス線3を構成する2本の線間の電位差(供給電圧)が6[V]でデータ”High”(=1)、同様に2本の線間の電位差(供給電圧)が3[V]でデータ”Low”(=0)を示し、更に「電力供給フェーズ」では、2本の線間の電位差(供給電圧)が、着火装置2a、2b、2c・・・が作動可能な電圧(=作動可能電圧)6.5[V]以上、更に着火装置2a、2b、2c・・・が点火可能な電圧(=点火可能電圧)10.5[V]以上の11[V]の電力がコントロールユニット1から着火装置2a、2b、2c・・・へ供給される。
(着火装置の詳細)
一方、図3は、本実施例の着火装置の詳細を示すブロック図であって、一例として、着火装置2aについて詳細に示す。なお、バス線3に接続された他の着火装置2b、2c・・・は、全て着火装置2aと同じ構成を備えているものとする。
図3において、着火装置2aには、バス線3による通信の診断とコントロールユニット1からの指示に基づく点火制御を実行する制御回路21が備えられており、バス線3からは受信バッファ22を介して制御回路21へ制御信号(コマンド)が入力されると共に、制御回路21からは送信バッファ23を介してバス線3へ制御信号に対する応答信号(レスポンス)が出力される。また、バス線3から供給される電力は、制御回路21等の電源を生成する+5V電源24へ供給されると共に、保護ダイオード25を介して、着火装置2aが点火剤に点火して補助拘束装置を作動させるために必要な電力を生成する昇圧回路26へも供給される。
一方、図3は、本実施例の着火装置の詳細を示すブロック図であって、一例として、着火装置2aについて詳細に示す。なお、バス線3に接続された他の着火装置2b、2c・・・は、全て着火装置2aと同じ構成を備えているものとする。
図3において、着火装置2aには、バス線3による通信の診断とコントロールユニット1からの指示に基づく点火制御を実行する制御回路21が備えられており、バス線3からは受信バッファ22を介して制御回路21へ制御信号(コマンド)が入力されると共に、制御回路21からは送信バッファ23を介してバス線3へ制御信号に対する応答信号(レスポンス)が出力される。また、バス線3から供給される電力は、制御回路21等の電源を生成する+5V電源24へ供給されると共に、保護ダイオード25を介して、着火装置2aが点火剤に点火して補助拘束装置を作動させるために必要な電力を生成する昇圧回路26へも供給される。
また、昇圧回路26の出力には、保護ダイオード27を介して、コンデンサ28が接続されており、着火装置2aが点火剤に点火して補助拘束装置を作動させるために必要な、昇圧回路26により昇圧された電力を蓄電できるように構成されている。更に、保護ダイオード27の出力(カソード端子)には、コンデンサ28と並列に、スイッチング素子29と、着火装置2aに内蔵された点火剤に点火するための着火素子30と、スイッチング素子31との直列回路が接続されている。具体的には、保護ダイオード27の出力には、スイッチング素子29を介して着火素子30の一方の端子が接続されており、着火素子30のもう一方の端子は、スイッチング素子31を介して接地されている。なお、スイッチング素子29とスイッチング素子31の導通と遮断を制御する制御端子は、両方とも制御回路21へ接続されている。
また、制御回路21には、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の通信の自己診断を実行するために実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間を計時する内部タイマ21aと、内部タイマ21aが所定時間の計時を実行している間は、スイッチング素子29とスイッチング素子31の制御端子に対する出力を禁止する出力禁止回路21bとが備えられている。なお、通信の自己診断機能については詳細を後述する。
(着火装置の物理的配置構成)
次に、図面を参照して、本実施例の着火装置の物理的配置構成について説明する。図4は、本実施例の着火装置の物理的配置構成を示す、着火装置の縦方向断面図であって、一例として、着火装置2aについて詳細に示す。なお、バス線3に接続された他の着火装置2b、2c・・・は、全て着火装置2aと同じ物理的配置構成を備えているものとする。
次に、図面を参照して、本実施例の着火装置の物理的配置構成について説明する。図4は、本実施例の着火装置の物理的配置構成を示す、着火装置の縦方向断面図であって、一例として、着火装置2aについて詳細に示す。なお、バス線3に接続された他の着火装置2b、2c・・・は、全て着火装置2aと同じ物理的配置構成を備えているものとする。
具体的には、図4に示すように、着火装置2aは、外部信号線である2線式のバス線3との接続のために設けられた接続端子であるピン51aと、接続端子であるピン51bを備えたヘッダ52との上部に、上述の制御回路21、受信バッファ22、送信バッファ23、+5V電源24、保護ダイオード25、昇圧回路26、保護ダイオード27、コンデンサ28、スイッチング素子29、着火素子30、スイッチング素子31を搭載したIC基板53を配置し、更にIC基板53の上部に、補助拘束装置のガス発生剤に火をつける点火剤54を配置する。なお、ピン51bとヘッダ52とは溶接するものとする。また、図4に示す縦方向断面図では2箇所に離れているが、実際にはヘッダ52はピン51aの周囲を囲むように配置されている。更に、ピン51aとヘッダ52との間は、ピン51aを固定するためにガラス等の絶縁体で埋めるものとする。
また、IC基板53と点火剤54との間には、上述のスイッチング素子29とスイッチング素子31とに接続された着火素子30を設けると共に、IC基板53をピン51a、ヘッダ52と接続し、着火素子30による点火用の電力や制御回路21に対する制御信号はピン51a、ピン51b、ヘッダ52を介して供給するように構成する。
そして、これら点火剤54、IC基板53、ピン51a、ヘッダ52を、上部が閉塞された円筒状のキャップ56で覆い、更にキャップ56で覆われた点火剤54、IC基板53、ピン51a、ヘッダ52を、モールド成型によりピン51a、51bの部分にまたがって樹脂モールド57で覆うことで一体化させる。
そして、これら点火剤54、IC基板53、ピン51a、ヘッダ52を、上部が閉塞された円筒状のキャップ56で覆い、更にキャップ56で覆われた点火剤54、IC基板53、ピン51a、ヘッダ52を、モールド成型によりピン51a、51bの部分にまたがって樹脂モールド57で覆うことで一体化させる。
これにより、本実施例の点火システムは、コントロールユニット1がバス線3へ電力を供給し、充電コマンドを送信すると、例えば着火装置2aの着火素子30が点火剤54に点火して補助拘束装置を作動させるために必要な電力がコンデンサ28に蓄電されるので、この状態でコントロールユニット1が着火装置2aへ、点火指令信号(点火指令コマンド)を送信すると、着火装置2aの制御回路21がスイッチング素子29及びスイッチング素子31を導通させて、着火素子30へコンデンサ28に蓄電された電力を通電し、着火装置2aに内蔵された点火剤54を爆発させて補助拘束装置を作動させることができる。なお、上記の説明において各部の材質は一例であって、例えばキャップ56に金属製のものを使用することができるなど種々の対応が採用可能である。
(通信の自己診断機能)
次に、図面を参照して、本実施例の点火システムの通信の自己診断機能について説明する。通信の自己診断機能は、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置2a、2b、2c・・・との間の通信に対する信頼性を確保する上で重要な役割を持つ。
(コントロールユニット1側の通信診断動作)
まず最初に、コントロールユニット1側の通信診断動作について説明する。図5は、本実施例の点火システムの通信の自己診断におけるコントロールユニット1の動作を示すフローチャートである。
次に、図面を参照して、本実施例の点火システムの通信の自己診断機能について説明する。通信の自己診断機能は、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置2a、2b、2c・・・との間の通信に対する信頼性を確保する上で重要な役割を持つ。
(コントロールユニット1側の通信診断動作)
まず最初に、コントロールユニット1側の通信診断動作について説明する。図5は、本実施例の点火システムの通信の自己診断におけるコントロールユニット1の動作を示すフローチャートである。
図5において、まず、コントロールユニット1は、自身への電力供給が開始されたら、通信回路14を介して、図2に示したバス線3の「電力供給フェーズ」によるバス線3への電力供給を開始する(ステップS1)と共に、通信自己診断部20Pの内部タイマ20aにより、着火装置2a、2b、2c・・・が実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間の計時を開始する(ステップS2)。
次に、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、着火装置2a、2b、2c・・・の中から、点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を実行していない着火装置を1つ選択して実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信する(ステップS3)。
次に、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、着火装置2a、2b、2c・・・の中から、点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を実行していない着火装置を1つ選択して実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信する(ステップS3)。
そして、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信した着火装置から点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信したら(ステップS4)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、その正当性を評価してコントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であるか否かを、判定部20bによって判定する(ステップS5)。
もし、ステップS5において、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常でないと判定した場合(ステップS5のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、車両に備えられた上位の制御装置、あるいは車両の乗員に対する表示装置に警報信号を出力し(ステップS6)、通信診断動作を終了する。
もし、ステップS5において、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常でないと判定した場合(ステップS5のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、車両に備えられた上位の制御装置、あるいは車両の乗員に対する表示装置に警報信号を出力し(ステップS6)、通信診断動作を終了する。
一方、ステップS5において、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であると判定した場合(ステップS5のYES)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、バス線3に接続された全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を完了したか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を完了していない場合(ステップS7のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、ステップS3へ戻り、上述の処理を繰り返す。
ステップS7において、全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を完了していない場合(ステップS7のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、ステップS3へ戻り、上述の処理を繰り返す。
また、ステップS7において、全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を完了していた場合(ステップS7のYES)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、内部タイマ20aの計時結果に基づいて、着火装置2a、2b、2c・・・が実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8において、着火装置2a、2b、2c・・・が実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間が経過していない場合(ステップS8のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、ステップS8へ戻り、該所定時間が経過するのを待つ。
ステップS8において、着火装置2a、2b、2c・・・が実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間が経過していない場合(ステップS8のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、ステップS8へ戻り、該所定時間が経過するのを待つ。
一方、ステップS8において、着火装置2a、2b、2c・・・が実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間が経過していた場合(ステップS8のYES)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、着火装置2a、2b、2c・・・の中から、診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を実行していない着火装置を1つ選択して診断信号(診断コマンド)を送信する(ステップS9)。
そして、診断信号(診断コマンド)を送信した着火装置から診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を受信したら(ステップS10)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、その正当性を評価してコントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であるか否かを、判定部20bによって判定する(ステップS11)。
もし、ステップS11において、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常でないと判定した場合(ステップS11のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、ステップS6へ進み、車両に備えられた上位の制御装置、あるいは車両の乗員に対する表示装置に警報信号を出力し(ステップS6)、通信診断動作を終了する。
もし、ステップS11において、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常でないと判定した場合(ステップS11のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、ステップS6へ進み、車両に備えられた上位の制御装置、あるいは車両の乗員に対する表示装置に警報信号を出力し(ステップS6)、通信診断動作を終了する。
一方、ステップS11において、コントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であると判定した場合(ステップS11のYES)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、バス線3に接続された全ての着火装置に対する診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を完了したか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12において、全ての着火装置に対する診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を完了していない場合(ステップS12のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、ステップS9へ戻り、上述の処理を繰り返す。
ステップS12において、全ての着火装置に対する診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を完了していない場合(ステップS12のNO)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、ステップS9へ戻り、上述の処理を繰り返す。
また、ステップS12において、全ての着火装置に対する診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を完了していた場合(ステップS12のYES)、コントロールユニット1の通信自己診断部20Pは、通信診断動作を終了する。
(着火装置側の通信診断動作)
次に、着火装置側の通信診断動作について説明する。図6は、本実施例の点火システムの通信の自己診断における着火装置の動作を示すフローチャートであって、一例として、着火装置2aについて詳細に示す。なお、バス線3に接続された他の着火装置2b、2c・・・は、全て着火装置2aと同じ動作を実行するものとする。
図6において、まず、着火装置2aの制御回路21は、図2に示したバス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧を監視して、バス線3に対する電力供給が開始されたか否かを判定する(ステップS21)。
もし、ステップS21において、バス線3に対する電力供給が開始されない場合(ステップS21のNO)、着火装置2aの制御回路21は、ステップS21へ戻り、バス線3に対する電力供給が開始されるのを待つ。
次に、着火装置側の通信診断動作について説明する。図6は、本実施例の点火システムの通信の自己診断における着火装置の動作を示すフローチャートであって、一例として、着火装置2aについて詳細に示す。なお、バス線3に接続された他の着火装置2b、2c・・・は、全て着火装置2aと同じ動作を実行するものとする。
図6において、まず、着火装置2aの制御回路21は、図2に示したバス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧を監視して、バス線3に対する電力供給が開始されたか否かを判定する(ステップS21)。
もし、ステップS21において、バス線3に対する電力供給が開始されない場合(ステップS21のNO)、着火装置2aの制御回路21は、ステップS21へ戻り、バス線3に対する電力供給が開始されるのを待つ。
一方、ステップS21において、バス線3に対する電力供給が開始された場合(ステップS21のYES)、着火装置2aの制御回路21は、内部タイマ21aを作動させて、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間の計時を開始する(ステップS22)と共に、内部タイマ21aが該所定時間の計時を実行している間は、出力禁止回路21bが、制御回路21によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の両方、あるいはいずれか一方に対する制御を禁止し、スイッチング素子29とスイッチング素子31の両方が導通して、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する(ステップS23)。
次に、着火装置2aの制御回路21は、バス線3から実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を受信したか否かを判定し(ステップS24)、点火指令信号(点火指令コマンド)を受信していない場合(ステップS24のNO)、ステップS24へ戻り、点火指令信号(点火指令コマンド)を受信するのを待つ。
一方、ステップS24において、バス線3から点火指令信号(点火指令コマンド)を受信した場合(ステップS24のYES)、着火装置2aの制御回路21は、点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を、バス線3を介してコントロールユニット1へ送信する(ステップS25)。
一方、ステップS24において、バス線3から点火指令信号(点火指令コマンド)を受信した場合(ステップS24のYES)、着火装置2aの制御回路21は、点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を、バス線3を介してコントロールユニット1へ送信する(ステップS25)。
そして、着火装置2aの制御回路21は、内部タイマ21aの計時結果に基づいて、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS26)。
ステップS26において、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間が経過していない場合(ステップS26のNO)、着火装置2aの制御回路21は、ステップS26へ戻り、該所定時間が経過するのを待つ。
ステップS26において、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間が経過していない場合(ステップS26のNO)、着火装置2aの制御回路21は、ステップS26へ戻り、該所定時間が経過するのを待つ。
一方、ステップS26において、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間が経過していた場合(ステップS26のYES)、出力禁止回路21bによる着火素子30への電力の通電禁止を解除する(ステップS27)。
そして、着火装置2aの制御回路21は、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信したか否かを判定し(ステップS28)、診断信号(診断コマンド)を受信していない場合(ステップS28のNO)、ステップS28へ戻り、診断信号(診断コマンド)を受信するのを待つ。
また、ステップS28において、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信した場合(ステップS28のYES)、着火装置2aの制御回路21は、診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を、バス線3を介してコントロールユニット1へ送信し(ステップS29)、通信診断動作を終了する。
そして、着火装置2aの制御回路21は、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信したか否かを判定し(ステップS28)、診断信号(診断コマンド)を受信していない場合(ステップS28のNO)、ステップS28へ戻り、診断信号(診断コマンド)を受信するのを待つ。
また、ステップS28において、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信した場合(ステップS28のYES)、着火装置2aの制御回路21は、診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を、バス線3を介してコントロールユニット1へ送信し(ステップS29)、通信診断動作を終了する。
(通信の自己診断手順)
次に、本実施例の点火システムの通信の自己診断の手順について説明する。図7は、本実施例の点火システムの通信の自己診断の手順を示すタイムチャートである。
図7に示すように、まず時刻t1において、車両のイグニッションスイッチがONされることにより、コントロールユニット1への電力供給が開始されると、コントロールユニット1が時刻t2において、通信回路14を介してバス線3への電力供給を開始すると共に、通信自己診断部20Pの内部タイマ20aにより、着火装置が実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間の計時を開始する。
次に、本実施例の点火システムの通信の自己診断の手順について説明する。図7は、本実施例の点火システムの通信の自己診断の手順を示すタイムチャートである。
図7に示すように、まず時刻t1において、車両のイグニッションスイッチがONされることにより、コントロールユニット1への電力供給が開始されると、コントロールユニット1が時刻t2において、通信回路14を介してバス線3への電力供給を開始すると共に、通信自己診断部20Pの内部タイマ20aにより、着火装置が実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間の計時を開始する。
一方、着火装置2aでは、時刻t2においてバス線3に電力供給が開始されると、制御回路21が内部タイマ21aを作動させて、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間の計時を開始すると共に、内部タイマ21aが所定時間の計時を実行している間は、出力禁止回路21bが、制御回路21によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の両方、あるいはいずれか一方の制御を禁止し、スイッチング素子29とスイッチング素子31の両方が導通して、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する。すなわち、時刻t2においてバス線3に電力供給が開始されてから所定時間が経過するまで、着火装置2aは点火指令信号(点火指令コマンド)を受信しても火薬に点火しない状態となる。
この所定時間内に、コントロールユニット1は、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を実行する。具体的には、時刻t3からt4において、バス線3を介して着火装置2aに向けて実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信し、時刻t5からt6において、着火装置2aから点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信したら、その正当性を評価してコントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置2aとの間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であるか否かを判定する。
なお、コントロールユニット1は、バス線3に接続された他の着火装置2b、2c・・・についても、着火装置2b、2c・・・が点火指令信号(点火指令コマンド)を受信しても火薬に点火しない状態となるこの所定時間内に、同様にバス線3を介して実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信し、点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信したら、その正当性を評価してコントロールユニット1と各着火装置2b、2c・・・との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であるか否かを判定する。
また、時刻t7において、コントロールユニット1の内部タイマ20a、及び着火装置2aの内部タイマ21aによる所定時間の計時が終了する(所定時間が経過する)と、コントロールユニット1は、診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を実行する。具体的には、時刻t8からt9において、バス線3を介して着火装置2aに向けて診断信号(診断コマンド)を送信し、時刻t10からt11において、着火装置2aから診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を受信したら、その正当性を評価してコントロールユニット1と補助拘束装置の着火装置2aとの間の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であるか否かを判定する。
また、コントロールユニット1は、バス線3に接続された他の着火装置2b、2c・・・についても、同様にバス線3を介して診断信号(診断コマンド)を送信し、診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を受信したら、その正当性を評価してコントロールユニット1と各着火装置2b、2c・・・との間の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であるか否かを判定する。
なお、上述の実施例において、制御回路21に含まれる内部タイマ21a及び出力禁止回路21bは、所定時間内に受信した点火指令信号(点火指令コマンド)には反応しないように、バス線3に対する電力供給が開始されてから所定時間だけ制御回路21の出力回路の動作開始を遅らせるディレイ回路でも良い。
なお、上述の実施例において、制御回路21に含まれる内部タイマ21a及び出力禁止回路21bは、所定時間内に受信した点火指令信号(点火指令コマンド)には反応しないように、バス線3に対する電力供給が開始されてから所定時間だけ制御回路21の出力回路の動作開始を遅らせるディレイ回路でも良い。
以上説明したように、本実施例の点火システムによれば、まずコントロールユニット1への電力供給が開始されると、コントロールユニット1がバス線3への電力供給を開始する。一方、着火装置2a、2b、2c・・・では、バス線3に電力供給が開始されると、制御回路21が内部タイマ21aを作動させて、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)に反応しない所定時間の計時を開始すると共に、該所定時間が経過するまで、出力禁止回路21bが、制御回路21によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の両方、あるいはいずれか一方の制御を禁止し、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する。この所定時間内に、コントロールユニット1は、着火装置2a、2b、2c・・・へ実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信し、着火装置2a、2b、2c・・・から点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信してコントロールユニット1と着火装置2a、2b、2c・・・との間の通信が正常であるか否かを判定する通信の自己診断を実行する。
従って、着火装置2a、2b、2c・・・の火薬に点火せずに、コントロールユニット1による該コントロールユニット1と着火装置2a、2b、2c・・・との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を実行し、コントロールユニット1と着火装置2a、2b、2c・・・との間の通信に対する信頼性を更に向上させた点火システムを実現することができるという効果が得られる。
(全体構成)
図8は、本発明の第2の実施例の点火システムの詳細を示すブロック図である。なお、本実施例の点火システムを備えた乗員保護装置は、特に自動車等の車両に搭載して利用することが有用であり、一例として、乗員保護装置が自動車に搭載された場合について説明する。
本実施例の点火システムが第1の実施例で図1を用いて説明した点火システムと異なる部分は、コントロールユニット1の内部の回路構成(装置構成)が異なることである。また、着火装置の内部の回路構成(装置構成)も変更される。従って図8に示すように、本実施例の点火システムの構成は、第1の実施例で説明した着火装置2aを備えた点火システムの構成から、コントロールユニット1の代わりにコントロールユニット8、着火装置2a、2b、2c・・・の代わりに着火装置9a、9b、9c・・・を備えた構成に変更される。
図8は、本発明の第2の実施例の点火システムの詳細を示すブロック図である。なお、本実施例の点火システムを備えた乗員保護装置は、特に自動車等の車両に搭載して利用することが有用であり、一例として、乗員保護装置が自動車に搭載された場合について説明する。
本実施例の点火システムが第1の実施例で図1を用いて説明した点火システムと異なる部分は、コントロールユニット1の内部の回路構成(装置構成)が異なることである。また、着火装置の内部の回路構成(装置構成)も変更される。従って図8に示すように、本実施例の点火システムの構成は、第1の実施例で説明した着火装置2aを備えた点火システムの構成から、コントロールユニット1の代わりにコントロールユニット8、着火装置2a、2b、2c・・・の代わりに着火装置9a、9b、9c・・・を備えた構成に変更される。
具体的に、本実施例の点火システムについて説明すると、図8において、本実施例の点火システムが第1の実施例で図1を用いて説明した点火システムと異なる部分は、第1の実施例の点火システムでは、内部タイマ20aと判定部20bとを有する通信自己診断部20Pが備えられたコントロールユニット1を用いていたのに対し、本実施例の点火システムでは、衝突判定部11、通信回路12、Gセンサ13、通信回路14、保護ダイオード15、+5V電源16、バックアップコンデンサ17、保護ダイオード18a、18b、昇圧回路19の他に、通信回路14を介してバス線3へ供給する電力の電圧を制御する電圧制御回路20cと、バス線3による着火装置9a、9b、9c・・・との通信が正常かあるいは異常かを判定する判定部20bとを有する通信自己診断部20Qを備えるコントロールユニット8に変更されることである。
なお、図8において、第1の実施例で図1を用いて説明した点火システムと同一の符号を付与した構成要素は、第1の実施例の点火システムを構成する構成要素と同一の動作を実行する構成要素であるので、ここでは説明を省略する。
一方、図9は、本実施例の点火システムの着火装置の詳細を示すブロック図であって、一例として着火装置9aについて詳細に示す。また、バス線3に接続された他の着火装置9b、9c・・・は、全て着火装置9aと同じ構成を備えているものとする。
図9において、本実施例の点火システムの着火装置が第1の実施例で図3を用いて説明した点火システムの着火装置2aと異なる部分は、第1の実施例の点火システムにおける着火装置2aでは、内部タイマ21aと出力禁止回路21bとを備える制御回路21を用いていたのに対し、本実施例の点火システムの着火装置9aでは、内部タイマ21aの代わりに電圧監視回路2cを備える制御回路32に変更されることである。
図9において、本実施例の点火システムの着火装置が第1の実施例で図3を用いて説明した点火システムの着火装置2aと異なる部分は、第1の実施例の点火システムにおける着火装置2aでは、内部タイマ21aと出力禁止回路21bとを備える制御回路21を用いていたのに対し、本実施例の点火システムの着火装置9aでは、内部タイマ21aの代わりに電圧監視回路2cを備える制御回路32に変更されることである。
具体的には、電圧監視回路21cは、図2に示したバス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧を監視して、バス線3に供給される「電力供給フェーズ」信号の電圧が所定範囲内にあるか否かで、出力禁止回路21bの動作を決定する。
なお、図9において、第1の実施例で図3を用いて説明した着火装置2aと同一の符号を付与した構成要素は、第1の実施例の着火装置2aを構成する構成要素と同一の動作を実行する構成要素であるので、ここでは説明を省略する。
なお、図9において、第1の実施例で図3を用いて説明した着火装置2aと同一の符号を付与した構成要素は、第1の実施例の着火装置2aを構成する構成要素と同一の動作を実行する構成要素であるので、ここでは説明を省略する。
(バス線の信号仕様)
バス線の信号仕様についても、通常時のバス線の信号仕様は、第1の実施例において図2を用いて説明した信号の仕様と同一であるので、ここでは説明を省略する。一方、本実施例では、通信の自己診断時のバス線の信号仕様が通常時とは異なる。すなわち、通信の自己診断時には、通信が正常かあるいは異常かを診断することが目的であって、着火装置9a、9b、9c・・・が点火して補助拘束装置が作動しては困るので、この時、コントロールユニット8は、バス線3に着火装置9a、9b、9c・・・が作動可能な電圧(=作動可能電圧)6.5[V]以上ではあるが、着火装置9a、9b、9c・・・が点火可能な電圧(=点火可能電圧)10.5[V]未満である、通信の自己診断時の診断用電圧を供給する。
バス線の信号仕様についても、通常時のバス線の信号仕様は、第1の実施例において図2を用いて説明した信号の仕様と同一であるので、ここでは説明を省略する。一方、本実施例では、通信の自己診断時のバス線の信号仕様が通常時とは異なる。すなわち、通信の自己診断時には、通信が正常かあるいは異常かを診断することが目的であって、着火装置9a、9b、9c・・・が点火して補助拘束装置が作動しては困るので、この時、コントロールユニット8は、バス線3に着火装置9a、9b、9c・・・が作動可能な電圧(=作動可能電圧)6.5[V]以上ではあるが、着火装置9a、9b、9c・・・が点火可能な電圧(=点火可能電圧)10.5[V]未満である、通信の自己診断時の診断用電圧を供給する。
具体的に、図面を参照して通信の自己診断時の診断用電圧について説明すると、図10は、通信の自己診断時に通信回路14と着火装置9a、9b、9c・・・との間でバス線3を介して送受信される信号の仕様を、横軸を「時刻t」、縦軸を「電圧V」として示した図であって、図2を用いて説明した通常時の信号の仕様と同様に、コントロールユニット8によってバス線3は、図10に示すように、コントロールユニット8と着火装置9a、9b、9c・・・との間で通信アドレスを指定して制御信号を送受信する「通信フェーズ」と、コントロールユニット8から着火装置9a、9b、9c・・・へ電力を供給する「電力供給フェーズ」とを交互に繰り返すように制御される。
しかし、通信の自己診断時にバス線3を介して送受信される信号の仕様は、図2に示す通常時の信号仕様と同様に、「通信フェーズ」では、バス線3を構成する2本の線間の電位差(供給電圧)が6[V]でデータ”High”(=1)、2本の線間の電位差(供給電圧)が3[V]でデータ”Low”(=0)を示すものの、「電力供給フェーズ」では、着火装置9a、9b、9c・・・が点火して補助拘束装置が作動しては困るので、通信の自己診断時の診断用電圧として、2本の線間の電位差(供給電圧)が着火装置9a、9b、9c・・・の作動可能電圧である6.5[V]以上で、かつ着火装置9a、9b、9c・・・の点火可能電圧である10.5[V]未満の電力がコントロールユニット8から着火装置9a、9b、9c・・・へ供給される。
従って、着火装置9a、9b、9c・・・は、内部の制御回路32が動作する作動可能電圧である6.5[V]以上の電力を供給されることで、制御回路32はバス線3との間で制御信号の送受信を行うことはできるものの、点火可能電圧である10.5[V]未満の電力しか供給されないので、着火素子30が点火剤54に点火して補助拘束装置を作動させるために必要な電力がコンデンサ28に十分に蓄電されず、この状態でコントロールユニット8から点火指令信号(点火指令コマンド)を受信しても、着火装置9a、9b、9c・・・は、補助拘束装置を作動させることができない。
なお、通信の自己診断時に「電力供給フェーズ」で供給される電力の電圧は、2本の線間の電位差(供給電圧)が作動可能電圧である6.5[V]以上で、かつ点火可能電圧である10.5[V]未満であれば、何ボルトであっても良い。
なお、通信の自己診断時に「電力供給フェーズ」で供給される電力の電圧は、2本の線間の電位差(供給電圧)が作動可能電圧である6.5[V]以上で、かつ点火可能電圧である10.5[V]未満であれば、何ボルトであっても良い。
(通信の自己診断機能)
次に、図面を参照して、本実施例の点火システムの通信の自己診断機能について説明する。通信の自己診断機能は、コントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置9a、9b、9c・・・との間の通信に対する信頼性を確保する上で重要な役割を持つ。
(コントロールユニット8側の通信診断動作)
まず最初に、コントロールユニット8側の通信診断動作について説明する。図11は、本実施例の点火システムの通信の自己診断におけるコントロールユニット8の動作を示すフローチャートである。
次に、図面を参照して、本実施例の点火システムの通信の自己診断機能について説明する。通信の自己診断機能は、コントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置9a、9b、9c・・・との間の通信に対する信頼性を確保する上で重要な役割を持つ。
(コントロールユニット8側の通信診断動作)
まず最初に、コントロールユニット8側の通信診断動作について説明する。図11は、本実施例の点火システムの通信の自己診断におけるコントロールユニット8の動作を示すフローチャートである。
図11において、まず、コントロールユニット8は、自身への電力供給が開始されたら、通信自己診断部20Qにより、通信回路14を介して、通信の自己診断時の診断用電圧として図10に示した「電力供給フェーズ」によるバス線3への電力供給を開始する(ステップS31)。
次に、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、着火装置9a、9b、9c・・・の中から、点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を実行していない着火装置を1つ選択して実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信する(ステップS32)。
次に、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、着火装置9a、9b、9c・・・の中から、点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を実行していない着火装置を1つ選択して実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信する(ステップS32)。
そして、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信した着火装置から点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信したら(ステップS33)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、その正当性を評価してコントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であるか否かを、判定部20bによって判定する(ステップS34)。
もし、ステップS34において、コントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常でないと判定した場合(ステップS34のNO)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、車両に備えられた上位の制御装置、あるいは車両の乗員に対する表示装置に警報信号を出力し(ステップS35)、通信診断動作を終了する
もし、ステップS34において、コントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常でないと判定した場合(ステップS34のNO)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、車両に備えられた上位の制御装置、あるいは車両の乗員に対する表示装置に警報信号を出力し(ステップS35)、通信診断動作を終了する
一方、ステップS34において、コントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であると判定した場合(ステップS34のYES)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、バス線3に接続された全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を完了したか否かを判定する(ステップS36)。
ステップS36において、全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を完了していない場合(ステップS36のNO)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、ステップS32へ戻り、上述の処理を繰り返す。
ステップS36において、全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を完了していない場合(ステップS36のNO)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、ステップS32へ戻り、上述の処理を繰り返す。
また、ステップS36において、全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を完了していた場合(ステップS36のYES)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、バス線3の「電力供給フェーズ」によるバス線3への電力供給を、図10に示した通信の自己診断時の診断用電圧から、図2に示した通常時の電圧へ変更する(ステップS37)と共に、着火装置9a、9b、9c・・・の中から、診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を実行していない着火装置を1つ選択して診断信号(診断コマンド)を送信する(ステップS38)。
そして、診断信号(診断コマンド)を送信した着火装置から診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を受信したら(ステップS39)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、その正当性を評価してコントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であるか否かを、判定部20bによって判定する(ステップS40)。
もし、ステップS40において、コントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常でないと判定した場合(ステップS40のNO)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、ステップS35へ進み、車両に備えられた上位の制御装置、あるいは車両の乗員に対する表示装置に警報信号を出力し(ステップS35)、通信診断動作を終了する。
もし、ステップS40において、コントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常でないと判定した場合(ステップS40のNO)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、ステップS35へ進み、車両に備えられた上位の制御装置、あるいは車両の乗員に対する表示装置に警報信号を出力し(ステップS35)、通信診断動作を終了する。
一方、ステップS40において、コントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であると判定した場合(ステップS40のYES)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、バス線3に接続された全ての着火装置に対する診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を完了したか否かを判定する(ステップS41)。
ステップS41において、全ての着火装置に対する診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を完了していない場合(ステップS41のNO)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、ステップS38へ戻り、上述の処理を繰り返す。
ステップS41において、全ての着火装置に対する診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を完了していない場合(ステップS41のNO)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、ステップS38へ戻り、上述の処理を繰り返す。
また、ステップS41において、全ての着火装置に対する診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を完了していた場合(ステップS41のYES)、コントロールユニット8の通信自己診断部20Qは、通信診断動作を終了する。
(着火装置側の通信診断動作)
次に、着火装置側の通信診断動作について説明する。図12は、本実施例の点火システムの通信の自己診断における着火装置の動作を示すフローチャートであって、一例として、着火装置9aについて詳細に示す。なお、バス線3に接続された他の着火装置9b、9c・・・は、全て着火装置9aと同じ動作を実行するものとする。
図12において、まず、着火装置9aの制御回路32は、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧を監視して、バス線3に対する電力供給が開始されたか否かを判定する(ステップS51)。
もし、ステップS51において、バス線3に対する電力供給が開始されない場合(ステップS51のNO)、着火装置9aの制御回路32は、ステップS51へ戻り、バス線3に対する電力供給が開始されるのを待つ。
次に、着火装置側の通信診断動作について説明する。図12は、本実施例の点火システムの通信の自己診断における着火装置の動作を示すフローチャートであって、一例として、着火装置9aについて詳細に示す。なお、バス線3に接続された他の着火装置9b、9c・・・は、全て着火装置9aと同じ動作を実行するものとする。
図12において、まず、着火装置9aの制御回路32は、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧を監視して、バス線3に対する電力供給が開始されたか否かを判定する(ステップS51)。
もし、ステップS51において、バス線3に対する電力供給が開始されない場合(ステップS51のNO)、着火装置9aの制御回路32は、ステップS51へ戻り、バス線3に対する電力供給が開始されるのを待つ。
一方、ステップS51において、バス線3に対する電力供給が開始された場合(ステップS51のYES)、着火装置9aの制御回路32は、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの作動可能電圧である6.5[V]以上であるか否かを判定する(ステップS52)。
ステップS52において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの作動可能電圧である6.5[V]未満であった場合(ステップS52のNO)、着火装置9aの制御回路32は、ステップS52へ戻り、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、6.5[V]以上になるのを待つ。
ステップS52において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの作動可能電圧である6.5[V]未満であった場合(ステップS52のNO)、着火装置9aの制御回路32は、ステップS52へ戻り、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、6.5[V]以上になるのを待つ。
また、ステップS52において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの作動可能電圧である6.5[V]以上であった場合(ステップS52のYES)、着火装置9aの制御回路32は、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]未満であるか否かを判定する(ステップS53)。
ステップS53において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]未満であった場合(ステップS53のYES)、着火装置9aの制御回路32では、出力禁止回路21bが、制御回路32によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の両方、あるいはいずれか一方に対する制御を禁止し、スイッチング素子29とスイッチング素子31の両方が導通して、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する(ステップS54)。
ステップS53において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]未満であった場合(ステップS53のYES)、着火装置9aの制御回路32では、出力禁止回路21bが、制御回路32によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の両方、あるいはいずれか一方に対する制御を禁止し、スイッチング素子29とスイッチング素子31の両方が導通して、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する(ステップS54)。
次に、着火装置9aの制御回路32は、バス線3から実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を受信したか否かを判定し(ステップS55)、点火指令信号(点火指令コマンド)を受信していない場合(ステップS55のNO)、ステップS55へ戻り、点火指令信号(点火指令コマンド)を受信するのを待つ。
一方、ステップS55において、バス線3から点火指令信号(点火指令コマンド)を受信した場合(ステップS55のYES)、着火装置9aの制御回路32は、点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を、バス線3を介してコントロールユニット8へ送信する(ステップS56)。
一方、ステップS55において、バス線3から点火指令信号(点火指令コマンド)を受信した場合(ステップS55のYES)、着火装置9aの制御回路32は、点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を、バス線3を介してコントロールユニット8へ送信する(ステップS56)。
また、着火装置9aの制御回路32は、点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を、バス線3を介してコントロールユニット8へ送信したら、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]以上であるか否かを判定する(ステップS57)。
ステップS57において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]未満であった場合(ステップS57のNO)、着火装置9aの制御回路32は、ステップS57へ戻り、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、10.5[V]以上になるのを待つ。
ステップS57において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]未満であった場合(ステップS57のNO)、着火装置9aの制御回路32は、ステップS57へ戻り、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、10.5[V]以上になるのを待つ。
一方、ステップS57において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]以上であった場合(ステップS57のYES)、出力禁止回路21bによる着火素子30への電力の通電禁止を解除する(ステップS58)。
そして、着火装置9aの制御回路32は、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信したか否かを判定する(ステップS59)。
もし、ステップS59において、診断信号(診断コマンド)を受信していない場合(ステップS59のNO)、ステップS59へ戻り、診断信号(診断コマンド)を受信するのを待つ。
そして、着火装置9aの制御回路32は、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信したか否かを判定する(ステップS59)。
もし、ステップS59において、診断信号(診断コマンド)を受信していない場合(ステップS59のNO)、ステップS59へ戻り、診断信号(診断コマンド)を受信するのを待つ。
また、ステップS59において、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信した場合(ステップS59のYES)、着火装置9aの制御回路32は、診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を、バス線3を介してコントロールユニット8へ送信し(ステップS60)、通信診断動作を終了する。
なお、ステップS53において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]以上であった場合(ステップS53のNO)も、着火装置9aの制御回路32は、ステップS59へ進み、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信したか否かを判定し(ステップS59)、上述の処理を実行する。
なお、ステップS53において、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]以上であった場合(ステップS53のNO)も、着火装置9aの制御回路32は、ステップS59へ進み、バス線3から診断信号(診断コマンド)を受信したか否かを判定し(ステップS59)、上述の処理を実行する。
(通信の自己診断手順)
次に、本実施例の点火システムの通信の自己診断の手順について説明する。図13は、本実施例の点火システムの通信の自己診断の手順を示すタイムチャートである。
図13に示すように、まず時刻t1において、車両のイグニッションスイッチがONされることにより、コントロールユニット8への電力供給が開始されると、コントロールユニット8が時刻t2において、通信回路14を介して、通信の自己診断時の診断用電圧によるバス線3への電力供給を開始する。
次に、本実施例の点火システムの通信の自己診断の手順について説明する。図13は、本実施例の点火システムの通信の自己診断の手順を示すタイムチャートである。
図13に示すように、まず時刻t1において、車両のイグニッションスイッチがONされることにより、コントロールユニット8への電力供給が開始されると、コントロールユニット8が時刻t2において、通信回路14を介して、通信の自己診断時の診断用電圧によるバス線3への電力供給を開始する。
一方、着火装置9aでは、時刻t2において、バス線3に通信の自己診断時の診断用電圧による電力供給が開始されると、出力禁止回路21bが、制御回路32によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の両方、あるいはいずれか一方の制御を禁止し、スイッチング素子29とスイッチング素子31の両方が導通して、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する。すなわち、時刻t2においてバス線3に電力供給が開始されても、通信の自己診断時の診断用電圧では、着火装置9aは点火指令信号(点火指令コマンド)を受信しても火薬に点火しない状態となる。
この状態で、コントロールユニット8は、実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を実行する。具体的には、時刻t3からt4において、バス線3を介して着火装置2aに向けて実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信し、時刻t5からt6において、着火装置2aから点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信したら、その正当性を評価してコントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置9aとの間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であるか否かを判定する。
なお、コントロールユニット8は、バス線3に接続された他の着火装置9b、9c・・・についても、着火装置9b、9c・・・が点火指令信号(点火指令コマンド)を受信しても火薬に点火しない通信の自己診断時の診断用電圧を出力している間に、同様にバス線3を介して実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信し、点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信したら、その正当性を評価してコントロールユニット8と各着火装置9b、9c・・・との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信が正常であるか否かを判定する。
また、時刻t7において、バス線3に接続された全ての着火装置に対する点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断が完了したら、コントロールユニット8は、バス線3の「電力供給フェーズ」によるバス線3への電力供給を、通信の自己診断時の診断用電圧から通常時の電圧へ変更し、診断信号(診断コマンド)による通信の自己診断を実行する。具体的には、時刻t8からt9において、バス線3を介して着火装置9aに向けて診断信号(診断コマンド)を送信し、時刻t10からt11において、着火装置9aから診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を受信したら、その正当性を評価してコントロールユニット8と補助拘束装置の着火装置9aとの間の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であるか否かを判定する。
また、コントロールユニット8は、バス線3に接続された他の着火装置9b、9c・・・についても、同様にバス線3を介して診断信号(診断コマンド)を送信し、診断信号(診断コマンド)に対する診断応答信号(診断レスポンス)を受信したら、その正当性を評価してコントロールユニット8と各着火装置9b、9c・・・との間の点火指令信号(点火指令コマンド)以外の通信が正常であるか否かを判定する。
以上説明したように、本実施例の点火システムによれば、まずコントロールユニット8への電力供給が開始されると、コントロールユニット8が、通信の自己診断時の診断用電圧によるバス線3への電力供給を開始する。一方、着火装置9a、9b、9c・・・では、バス線3に電力供給が開始されると、制御回路32がバス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧を判定し、バス線3の「電力供給フェーズ」の供給電圧が、着火装置9aの作動可能電圧である6.5[V]以上で、かつ着火装置9aの点火可能電圧である10.5[V]未満であった場合、出力禁止回路21bが、制御回路32によるスイッチング素子29とスイッチング素子31の両方、あるいはいずれか一方に対する制御を禁止し、スイッチング素子29とスイッチング素子31の両方が導通して、着火素子30へ火薬を爆発させるための電力が通電されることを禁止する。この状態の間に、コントロールユニット8は、着火装置9a、9b、9c・・・へ実際の点火指令信号(点火指令コマンド)を送信し、着火装置9a、9b、9c・・・から点火指令信号(点火指令コマンド)に対する点火確認応答信号(点火確認レスポンス)を受信してコントロールユニット8と着火装置9a、9b、9c・・・との間の通信が正常であるか否かを判定する通信の自己診断を実行する。
従って、着火装置9a、9b、9c・・・の火薬に点火せずに、コントロールユニット8による該コントロールユニット8と着火装置9a、9b、9c・・・との間の実際の点火指令信号(点火指令コマンド)による通信の自己診断を実行し、コントロールユニット8と着火装置9a、9b、9c・・・との間の通信に対する信頼性を更に向上させた点火システムを実現することができるという効果が得られる。
1、8 コントロールユニット(制御装置)
2a、2b、2c、9a、9b、9c 着火装置
3 バス線
21a 内部タイマ(タイマ)
54 点火剤(火薬)
2a、2b、2c、9a、9b、9c 着火装置
3 バス線
21a 内部タイマ(タイマ)
54 点火剤(火薬)
Claims (2)
- 電力及び制御信号を供給するバス線を介して通知される点火指令信号に基づいて火薬に点火することにより補助拘束装置を作動させる乗員保護装置の点火システムであって、
前記バス線に対する電力の供給開始と共に所定期間を計時するタイマあるいはディレイ回路を起動し、該タイマあるいはディレイ回路の出力に基づいて、前記所定期間内に前記バス線から受信した前記点火指令信号に対する前記火薬の点火制御の実行を禁止する着火装置と、
前記バス線に電力を供給すると共に、前記バス線に対する電力の供給開始後の前記所定期間内に、前記バス線を介して、前記着火装置に対して前記点火指令信号を送出し、該点火指令信号に対する前記着火装置からの応答信号を確認する制御装置と
を備えたことを特徴とする点火システム。 - 電力及び制御信号を供給するバス線を介して通知される点火指令信号に基づいて火薬に点火することにより補助拘束装置を作動させる乗員保護装置の点火システムであって、
前記バス線に供給される電力の電圧を監視し、該電圧が所定の範囲内にある時は、前記バス線から受信した点火指令信号に対する前記火薬の点火制御の実行を禁止する着火装置と、
前記バス線に電力を供給すると共に、該電力の電圧を前記所定の範囲内に設定した状態で、前記バス線を介して、前記着火装置に対して点火指令信号を送出し、該点火指令信号に対する前記着火装置からの応答信号を確認する制御装置と
を備えたことを特徴とする点火システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003410169A JP2005175672A (ja) | 2003-12-09 | 2003-12-09 | 点火システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003410169A JP2005175672A (ja) | 2003-12-09 | 2003-12-09 | 点火システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005175672A true JP2005175672A (ja) | 2005-06-30 |
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ID=34731321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003410169A Withdrawn JP2005175672A (ja) | 2003-12-09 | 2003-12-09 | 点火システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005175672A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023128159A1 (ko) * | 2021-12-29 | 2023-07-06 | 주식회사 한화 | 응답 릴레이 기능을 갖는 전자 뇌관을 운용하는 장치 및 그 방법 |
-
2003
- 2003-12-09 JP JP2003410169A patent/JP2005175672A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023128159A1 (ko) * | 2021-12-29 | 2023-07-06 | 주식회사 한화 | 응답 릴레이 기능을 갖는 전자 뇌관을 운용하는 장치 및 그 방법 |
KR20230100861A (ko) * | 2021-12-29 | 2023-07-06 | 주식회사 한화 | 응답 릴레이 기능을 갖는 전자 뇌관을 운용하는 장치 및 그 방법 |
KR102674961B1 (ko) | 2021-12-29 | 2024-06-12 | 주식회사 한화 | 응답 릴레이 기능을 갖는 전자 뇌관을 운용하는 장치 및 그 방법 |
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