JP2005175549A - 映像信号処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ADCのアナログ信号入力経路にアナログ信号のゲインコントロール用のトランジスタやビデオアンプを必要とせずに、アナログ入力の映像信号をゲインコントロールする。
【解決手段】 映像信号を入力しデジタル信号に変換するAD変換器と、前記入力映像信号をクランプするクランプ手段と、システム制御手段と、前記システム制御手段に基づいて制御されるシグマデルタ変調部と、前記シグマデルタ変調部からの出力を受けてアナログ信号に変換するDA変換器と、前記DA変換器の出力信号を入力ゲインコントロール信号として、前記AD変換器の入力レンジに係わる任意のリファレンス電位を制御し、前記入力映像信号のAD変換器への入力レベルに対応するAD変換器のデジタル出力値を相対的に制御するフィードバック手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はアナログ信号を入力する映像信号処理装置に関する。
従来、特許文献1のようなテレビジョン受像機やビデオテープレコーダ、デジタルビデオカメラなどにおけるアナログ映像信号入力部では、入力信号経路に入れられたトランジスタやビデオアンプ、専用ICなどのアナログゲインコントロール回路で、ADCに入力するアナログ入力信号の振幅調整が制御されている。
図2に従来型のアナログ映像信号ゲインコントロールを示す。201は入力信号で、アナログの映像信号である。NTSC方式やPAL方式のコンポジット信号とする。202は終端抵抗で、入力信号のインピーダンスマッチングを図るものである。ここでは民生用の映像機器において一般的な75Ωの伝送線路に合わせた75Ωの終端抵抗である。
203はカップリングコンデンサで、接続される外部機器(不図示)と本回路のADC205の入力端子間のDC成分をカットし、ACカップリングとするものである。
204はペデスタルクランプ部で、カップリングコンデンサ203で、DCカットしたアナログ映像信号のペデスタルレベルを、後述するペデスタルクランプのフィードバック系により、一定に保つようにクランプするための、電流源や、ビデオアンプ等である。
205はADC(Analog to Digital Converter)で、入力信号201のアナログ信号をデジタル信号に変換する。例えば、サンプリングレート27MSPS(Mega Samples per Second)、出力8bitのADCなどである。
206はデジタルフィルタ部で、ローパスフィルタまたは、NOTCHフィルタ等であり、入力信号201のコンポジット信号からサブキャリア信号を除去し、SYNC付きの輝度信号成分を分離する。
207はデジタル映像信号で、入力信号201がペデスタルクランプ部204によりペデスタルクランプされた後に、ゲインコントロール部216によりアナログ的にゲインコントロールされ、更にADC205によりデジタル信号に変えられ後に、デジタルフィルタ206を経た信号である。
208は同期信号(SYNC)検出分離部で、デジタルフィルタ部206で分離したSYNC付きの輝度信号成分から、コンポジットSYNC信号を分離する。
209はペデスタルレベル検出部で、同期信号検出分離部208で分離されたコンポジットSYNC信号を基準として、ペデスタル部分(例えば後述する図3のバックポーチ 303部分)のデジタルレベルを検出する。
210はエラー検出フィードバック制御部で、任意に設定したペデスタルレベルの目標値と、ペデスタルレベル検出部209で検出した入力信号201をADC205でAD変換したデジタル値のペデスタル部分とを比較して差分値(エラー)を出し、その差分値に応じてペデスタルクランプ部204に対して、差分値(エラー)がなくなるようにフィードバック制御を行う。
211はクランプタイミング制御部で、同期信号検出分離部208で分離したコンポジットSYNC信号を基準タイミングとして、エラー検出フィードバック制御部210からの制御信号出力タイミングを制御する。例えば、バックポーチ部分だけなどでクランプ制御を行うことで映像信号への影響を回避する方法なども見られる。
212はADC205の入力レンジを決める分圧抵抗の1つで、動作電源電圧VDDと入力レンジ上限のリファレンス電位であるREFTとの間の抵抗値で、R21とする。
213はADC205の入力レンジを決める分圧抵抗の1つで、入力レンジ上限のリファレンス電位であるREFTと入力レンジ下限のリファレンス電位であるREFBとの間の抵抗値で、R22とする。
214はADC205の入力レンジを決める分圧抵抗の1つで、入力レンジ下限のリファレンス電位であるREFBとグランドとの間の抵抗値で、R23とする。これら、抵抗212〜214のR21〜R23によって、電源電圧VDDとグランドGND間の電圧を抵抗分圧し、ADC205の入力レンジの上限REFTと下限REFBの電位を決定する。
REFT=VDD/(R21+R22+R23)×(R22+R23)(式21)
REFB=VDD/(R21+R22+R23)× R23 (式22)
入力レンジをinput_rangeとすると
input_range=REFT−REFB=VDD/(R21+R22+R23)× R22 (式23)
215はシステム制御部で、ゲインコントロール部214を用いて入力信号のゲイン制御を行う。無論、クランプタイミング制御部211でのクランプタイミングや、エラー検出フィードバック制御部210でのエラー検出フィードバック制御量、または、ペデスタルレベルとシンクチップレベルの差分を検出し、(不図示)そのレベルを一定に保つようなAGC(Auto Gain Control)機能などを実現しても構わない。
216はゲインコントロール部で、システム制御部215からの制御を受けてトランジスタやビデオアンプ、専用IC等により入力信号の振幅を制御するものである。
217はコンデンサで、ADC205の入力レンジの下限であるリファレンスボトム電圧(REFB)を安定化するためのものである。
218はコンデンサで、ADC205の入力レンジの上限であるリファレンストップ電圧(REFT)を安定化させるためのものである。
2AはASIC(Application Specific Integrated Circuit)としてのまとまりを示しており、205〜215を含んでいる。ここで2AはCMOSプロセスで作られているものとする。
特開平7−135579号公報
こうした背景の下、本発明では、ADCのアナログ信号入力経路にアナログ信号のゲインコントロール用のトランジスタやビデオアンプを必要とせずに、アナログ入力の映像信号をゲインコントロールすることを目的としている。
上記の課題を解決し目的を達成するため、本発明は、映像信号を入力しデジタル信号に変換するAD変換器と、前記入力映像信号をクランプするクランプ手段と、システム制御手段と、前記システム制御手段に基づいて制御されるシグマデルタ変調部と、前記シグマデルタ変調部からの出力を受けてアナログ信号に変換するDA変換器と、前記DA変換器の出力信号を入力ゲインコントロール信号として、前記AD変換器の入力レンジに係わる任意のリファレンス電位を制御し、前記入力映像信号のAD変換器への入力レベルに対応するAD変換器のデジタル出力値を相対的に制御するフィードバック手段とを備える。
本発明によれば、ビデオ帯域を主として扱う回路において、ADCへ入力するアナログ信号をトランジスタやビデオアンプ、専用アナログIC等で制御するのではなく、ADCの入力レンジを決める任意のリファレンス電位を、シグマデルタ変調した高周波パルスを平滑化した信号で制御することを特徴とする。これにより、従来の(アナログフィルタや)アナログゲインコントロールを含んだ専用ICが無くても、ASICなどに取り込みが容易な小規模なSDMと(外付けの)RCのローパスフィルタ等(またはシグマデルタ方式のDAC)、ASIC外には安価な汎用部品のみでゲインコントロールが可能となり、システムとしての小型化と、ローコスト化が実現する。
発明の最良の実施形態
以下に本発明の実施例について説明する。
以下に、映像信号ゲインコントロール回路における本発明の第1の実施例を図1、図3に基づいて説明する。
図1に、本発明の一実施例に関る映像信号ゲインコントロール回路を含んだ概略ブロック図を示す。ここではADCを含め、デジタル処理をする部分についてはASICで構成した例をあげている。
図1に示すように、101は入力信号で、アナログの映像信号である。ここでは、NTSC方式のコンポジット映像信号とする。無論、コンポジット映像信号ではなく輝度信号(Y)に対しても、NTSC方式ではなくPAL方式等の信号に対しても応用可能である。
102は終端抵抗で入力信号101のインピーダンスマッチングを図るものである。ここでは民生用の映像機器において一般的な75Ωの伝送線路に合わせた75Ωの終端抵抗である。
103はカップリングコンデンサで、映像信号の供給元である接続される外部機器(不図示)と、本回路のADC105の入力端子間とのDC成分をカットし、ACカップリングとするものである。
104はペデスタルクランプ部で、カップリングコンデンサ103で、DCカットしたアナログ映像信号のペデスタルレベルを、後述するペデスタルクランプのフィードバック系により、一定に保つようにクランプするための、電流源や、ビデオアンプ等である。
105はADC(Analog to Digital Converter)で、入力信号101のアナログ信号をデジタル信号に変換する。ここでは、サンプリングレート27MSPS(Mega Samples per Second)、出力8bitのADCである。
106はデジタルフィルタ部で、ローパスフィルタまたは、NOTCHフィルタ等であり、入力信号101のコンポジット信号からサブキャリア信号を除去し、SYNC付きの輝度信号成分を分離する。
107はデジタル映像信号で、入力信号101がペデスタルクランプ部104によりペデスタルクランプされた後に、ADC105によりデジタル信号に変えられ、デジタルフィルタ106を経た信号である。
108は同期信号(SYNC)検出分離部で、デジタルフィルタ部106で分離したSYNC付きの輝度信号成分から、コンポジットSYNC信号を分離する。
109はペデスタルレベル検出部で、同期信号検出分離部108で分離されたコンポジットSYNC信号を基準として、ペデスタル部分(例えば後述する図3のバックポーチ303部分)のデジタルレベルを検出する。
ここで、図3にアナログ入力映像信号(NTSC)の1水平ライン(1H)のアナログレベルと、AD変換後のデジタル値のレベルダイヤグラムを示す。左側の −40IRE 〜 100IREのレンジが、NTSCフォーマットに従った入力信号101のアナログ入力レンジを示しており、0IREがペデスタルレベル、−40 IREがコンポジットSYNCチップレベル、100IREが輝度100%レベルを現している。ここでは、説明を簡略化するために、白100%の信号を考えているので、コンポジット信号ではあるがクロマ信号はのっていない。
一方、アナログ入力レベルに対応して、右側の 0 〜 255までのレンジが、ADC104の出力レンジ 8bitに対応している。ここでは、理想的なペデスタルクランプが行われた際のデジタルレベルの例を書いている。即ち、ここでのペデスタルレベルのデジタル値としての目標値は、0IREに対応した75である。
301は入力信号101の1水平ラインを表している。302はコンポジットSYNCチップを表している。303はバックポーチを表している。304はカラーバースト信号を表している(NTSCの場合 3.579545MHz)。305は水平ブランキング期間(水平帰線期間)を表している(NTSCの場合10.9±0.2μS)。306は1水平ラインの期間を表している(NTSCの場合63.555μS)。307はバックポーチ303、即ちペデスタルレベルとシンクチップ302とのレベル差を表している。AGC(Auto Gain Control)などでは、このレベルを元に、基準値と比較した差分によって、ゲインコントロールのフィードバックを行っている。
また、その他の図1の説明として、110はエラー検出フィードバック制御部で、任意に設定したペデスタルレベルの目標値と、ペデスタルレベル検出部109で検出した入力信号101をADC105でAD変換したデジタル値のペデスタル部分とを比較して差分値(エラー値)を出し、その差分値に応じてペデスタルクランプ部204に対して、差分値(エラー)がなくなるようにフィードバック制御を行う。
111はクランプタイミング制御部で、同期信号検出分離部108で分離したコンポジットSYNC信号を基準タイミングとして、エラー検出フィードバック制御部110の出力タイミングを制御する。一般的な例としてペデスタルクランプでは、映像として見えない水平ブランキング期間305に含まれるバックポーチ303の部分でクランプをかけるものも多く見られる。
112はADC105の入力レンジを決める分圧抵抗の1つで、入力レンジ上限のリファレンス電位であるREFTと入力レンジ下限のリファレンス電位であるREFBとの間の抵抗値で、R12とする。
113はADC105の入力レンジを決める分圧抵抗の1つで、入力レンジ下限のリファレンス電位であるREFBとグランドとの間の抵抗値で、R13とする。
114はシステム制御部で、SDM部115+抵抗116とコンデンサ117とによるLPFを用いてゲインコントロール信号(電圧)IO_OUTを作り、ADC105の入力レンジのリファレンストップ電位(REFT)を上下して相対的に入力信号のゲイン制御を行う。
無論システム制御部114としては、ゲインコントロールだけでなく、クランプタイミング制御部111でのクランプタイミングや、エラー検出フィードバック制御部110でのエラー検出フィードバック制御量、または、ペデスタルレベルとシンクチップレベルの差分を検出し、(不図示)そのレベルを一定に保つようなAGC(Auto Gain Control)機能などを実現しても構わない。
AGC制御では、同期信号検出分離部108で分離されたコンポジットSYNC信号をタイミング基準として図3のコンポジットSYNCチップ302部でのデジタルレベルと、バックポーチ303部でのデジタルレベルを検出し、その差分が任意の目標値に対して一定となるように制御を行う手法などが考えられる。
115はSDM(Sigma Delta Modulation)部(”Sigma”と”Delta”の前後が逆になる呼び方もある)で、システム制御部114からの制御値を受けて、入力映像信号の帯域よりも十分に高い動作周波数、例えば54MHzでシグマデルタ変調(ΣΔ変調、デルタシグマ変調、ΔΣ変調)を行う。ここでは、シグマデルタ変調された出力は1bitとしている。無論、精度を上げるために多ビットにして、SDM後のLPF部をDACで置き換えても構わない。
即ち、この実施例1では、ADC105の入力レンジの上限REFTと下限REFBの電位は、それぞれ、システム制御部114の制御値からSDM部115と抵抗116+コンデンサ117で構成されるLPFによって作られるゲインコントロール信号によりREFTが決まり、そのREFTとグランドGND間の電圧を抵抗112(R12)と抵抗113(R13)で抵抗分圧されてREFBが決まる。ADC105の入力レンジの上限REFTと下限REFBの計算式は以下のようになる。
REFT=IO_OUT (式11)
REFB=IO_OUT/(R12+R13)×R13 (式12)
入力レンジをinput_rangeとすると
input_range=REFT−REFB=IO_OUT/(R12+R13)× R12 (式13)
一方ここで、電源投入時の入力レンジ制御についての一例を考えると、入力レンジを最大にして、入力信号レベルがADC105の入力レンジをできるだけ超えないようにする方式が考えられる。制御的には、システム制御部114からSDM部115からの出力を制御し、ゲインコントロール信号の電圧レベルが図1の場合ではできるだけ高くなるようにしておく。厳密に考えると、ASIC1Aの出力セルの最大電圧をVDD_IO、ASICの動作電源電圧がVDDとすると、ASIC内のトランジスタのドロップ分を考慮し、
VDD_IO≒VDD−0.1 (式14)
である。よって、IO_OUT=VDD_IOの時、式13と式14より、入力レンジの最大値input_range_maxは、
input_range_max=(VDD−0.1)/(R12+R13)×R12 (式15)
で現される。
次いで、電源投入時からシステムが立ち上がるにつれて先にあげたAGC制御などにより、入力レンジを適正にコントロールしていくことが可能である。
116は抵抗である。117はコンデンサで、抵抗116との組み合わせで、ローパスフィルタを形成していて、ゲインコントロール信号として、SDM部115でシグマデルタ変調されたゲインコントロール信号を平滑化して(映像に影響のある高周波成分を落として)、ADC105の入力レンジの上限を決めるリファレンストップ電圧(REFT)を制御する。118はコンデンサで、ADC105の入力レンジの下限であるリファレンスボトム電圧(REFB)を安定化するためのものである。1AはASIC(Application Specific Integrated Circuit)としてのまとまりを示しており、105〜115を含んでいる。ここで1AはCMOSプロセスで作られているものとする。
また、ここでの使用動作クロックは、一般的な手法として、発振器(不図示)を13.5MHzの源発信として、クロック発生供給部(不図示)内のPLL(Phase Locked Loop)で逓倍(ここでは2および4逓倍)することで、ADC105等の動作周波数27MHz(=13.5Mhz × 2)およびSDM部115等の動作周波数54MHz(=13.5Mhz × 4)の動作クロックを作る。また、別な周波数としては、発振器の周波数を入力映像信号の映像フォーマット(NTSやPALなど)のサブキャリア周波数として、そのサブキャリア周波数同様にPLLで先の周波数と近い値等になるように逓倍しても良い。これらの周波数を用いることで、システムとしての構成が容易になる。
以上、実施例1の図1の映像信号ゲインコントロール回路において、従来例の図2の場合と大きく異なるのは、入力信号そのもののゲインを変えるのではなく、ADCの入力レンジを変化させることで、同じ入力信号レベルに対しても相対的にADC後のデジタル値を制御する点である。更に、ADCのリファレンス電位を変化させる手段として、ロジック規模が小さくて済むSDM変調方式を用い、ASIC外部で簡単なRCのLPFで平滑化することで、安価でかつ入力映像信号品位に影響を与えることない回路構成を実現可能としている。
これらにより、図2の従来例においては、ADCに入力するアナログ映像信号そのものをレベル調整するために、ASIC外部にアナログゲインコントロール用の回路が必要であったが、本発明では、ゲイン制御をシグマデルタ変調とローパスフィルタを組み合わせてゲインコントロール信号を作り、この信号をADCの入力レンジを決めるリファレンス電位として上下させることで実現している。(シグマデルタ変調+ローパスフィルタは、シグマデルタ変調方式DACと見ることもできる。)
即ち、従来は外付け部品としてアナログ的なトランジスタやビデオアンプ、専用ICなどが必要だったものを、ASICなどに取り込みが容易な小規模なSDMと(外付けの)RCのローパスフィルタでADCのリファレンス電位を制御し、システムとしての部品点数を削減し、実装面積の低減とローコスト化を実現している。
以下に本発明の映像信号ゲインコントロール回路における本発明の第2の実施例を図4に基づいて説明する。
図4に、本発明の第2の実施例に関る映像信号ゲインコントロール回路を含んだ概略ブロック図を示す。ここではADCを含め、デジタル処理をする部分については、ASICで構成した例をあげている。
実施例2において、実施例1と大きく異なるのは、ADCの入力レンジの上限を決めるリファレンストップ電圧(REFT)を制御するのではなく、ADCの入力レンジの下限を決めるリファレンスボトム電圧(REFB)を制御する点である。
一方、入力映像信号として、コンポジット信号や輝度信号を扱う回路ではなく、クロマ信号を扱う回路を前提としているので、ペデスタルクランプに関係する回路を含まずに、クロマ信号の振幅の中心をADCの入力レンジの中心付近に置くためのクランプ抵抗を備えている。
即ち、図4において、上述の実施例1の図1と回路的に異なり、ペデスタルクランプ104、同期信号検出分離部108、ペデスタルレベル検出109、エラー検出フィードバック制御部110、クランプタイミング制御部111を備えておらず、クロマ信号クランプ用のクランプ抵抗414、415が設けられている。
図4において、401は入力信号で、アナログの映像信号である。ここでは、NTSC方式のクロマ信号とする。無論、NTSC方式ではなくPAL方式等の信号に対しても応用可能である。
402は終端抵抗で入力信号401のインピーダンスマッチングを図るものである。ここでは民生用の映像機器において一般的な75Ωの伝送線路に合わせた75Ωの終端抵抗である。
403はカップリングコンデンサで、映像信号の供給元である接続される外部機器(不図示)と、本回路のADC404の入力端子間とのDC成分をカットし、ACカップリングとするものである。
404はADC(Analog to Digital Converter)で、入力信号401のアナログ信号をデジタル信号に変換する。ここでは、サンプリングレート27MSPS(Mega Samples per Second)、出力8bitのADCである。
405はデジタルフィルタ部で、バンドパスフィルタで、入力信号401のクロマ信号から不要な周波数成分を除きクロマ信号として必要な周波数部分とする。
406はデジタル映像信号で、入力信号401がADC404によりデジタル信号に変えられ、デジタルフィルタ405を経たクロマ信号である。
408はADC404の入力レンジを決める分圧抵抗の1つで、入力レンジ上限のリファレンス電位であるREFTと入力レンジ下限のリファレンス電位であるREFBとの間の抵抗値で、R42とする。
409はシステム制御部で、SDM部410+抵抗411とコンデンサ412によるLPFを用いてゲインコントロール信号(電圧)IO_OUTを作り、ADC404の入力レンジのリファレンスボトム電位(REFB)を上下して相対的に入力信号のゲイン制御を行う。無論、システム制御部409としては、ゲインコントロールだけでなく、カラーバースト信号レベルを検出し、(不図示)そのレベルを一定に保つようなACC(Auto Color Control)機能などを実現しても構わない。
410はSDM(Sigma Delta Modulation)部(”Sigma”と”Delta”の前後が逆になる呼び方もある)で、システム制御部409からの制御値を受けて、入力映像信号の帯域よりも十分に高い動作周波数、例えば54MHzでシグマデルタ変調(ΣΔ変調、デルタシグマ変調、ΔΣ変調)を行う。ここでは、シグマデルタ変調された出力は1bitとしている。無論、精度を上げるために多ビットにして、SDM後のLPF部をDACで置き換えても構わない。
即ち、ここでは、ADC404の入力レンジの上限REFTと下限REFBの電位は、それぞれ、システム制御部409の制御値からSDM部410と抵抗411+コンデンサ412で構成されるLPFによって作られるゲインコントロール信号によりREFBが決まり、そのREFBと動作電源電圧VDD間の電圧を抵抗407(R41)と抵抗408(R42)で抵抗分圧されてREFTが決まる。ADC404の入力レンジの上限REFTと下限REFBの計算式は以下のようになる。
REFT=(VDD−IO_OUT)/(R41+R42)× R42+IO_OUT (式41)
REFB=IO_OUT (式42)
入力レンジをinput_rangeとすると
input_range=REFT−REFB=(VDD−IO_OUT)/(R41+R42)× R42 (式43)
ここでは説明を簡単にするために、ASIC1Aの出力セルのトランジスタのドロップ分(0.1V程度)は考慮していない。
411は抵抗である。412はコンデンサで、抵抗411との組み合わせで、ローパスフィルタを形成していて、ゲインコントロール信号として、SDM部410でシグマデルタ変調されたゲインコントロール信号を平滑化して(映像に影響のある高周波成分を落として)、ADC404の入力レンジの上限を決めるリファレンスボトム電圧(REFB)を制御する。413はコンデンサで、ADC404の入力レンジの上限であるリファレンストップ電圧(REFT)を安定化するためのものである。4AはASIC(Application Specific Integrated Circuit)としてのまとまりを示しており、404〜410を含んでいる。ここで4AはCMOSプロセスで作られているものとする。
以上の通り、コンポジット信号や輝度信号だけでなく、本発明を用いると入力信号そのもののゲインを変えるのではなく、シグマデルタ変調とローパスフィルタを組み合わせてADCの入力レンジを決めるリファレンス電位を変化させることで、同じ入力信号レベルに対しても相対的にADC後のデジタル値を、ここではクロマ信号に対してもゲインコントロールが可能である。
これらにより、従来のトランジスタやビデオアンプ、専用ICなどを用いずに、ASICなどに取り込みが容易な小規模なSDMと(外付けの)RCのローパスフィルタでADCの任意のリファレンス電位を制御し、システムとしての部品点数を削減し、実装面積の低減とローコスト化を実現している。
本発明に係る実施例1の映像信号ゲインコントロール回路の構成例を示すプロック図である。 従来型の映像信号ゲインコントロール回路の構成例を示すプロック図である。 本発明に係る実施例1に従ったアナログ入力信号(NTSC)と、ペデスタルクランプした映像信号をAD変換した後のデジタル値との対応を示すレベルダイヤグラムである。 本発明に係る実施例2の映像信号ゲインコントロール回路の構成例を示すプロック図である。
符号の説明
101 入力信号(アナログ映像信号)
102 終端抵抗
103 カップリングコンデンサ
104 ペデスタルクランプ部
105 ADC(Analog to Digital Converter)
106 デジタルフィルタ部
107 デジタル映像信号
108 同期信号(SYNC)検出分離部
109 ペデスタルレベル検出部
110 エラー検出フィードバック制御部
111 クランプタイミング制御部
112、113 分圧抵抗
114 システム制御部
115 SDM(Sigma Delta Modulation)部
116 抵抗
117、118 コンデンサ
301 水平ライン
302 コンポジットSYNCチップ
303、307 バックポーチ
304 カラーバースト信号
305 水平ブランキング期間(水平帰線期間)
306 水平ラインの期間
307 バックポーチ

Claims (5)

  1. 映像信号を入力しデジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記入力映像信号をクランプするクランプ手段と、
    システム制御手段と、
    前記システム制御手段に基づいて制御されるシグマデルタ変調部と、
    前記シグマデルタ変調部からの出力を受けてアナログ信号に変換するDA変換器と、
    前記DA変換器の出力信号を入力ゲインコントロール信号として、前記AD変換器の入力レンジに係わる任意のリファレンス電位を制御し、前記入力映像信号のAD変換器への入力レベルに対応するAD変換器のデジタル出力値を相対的に制御するフィードバック手段と、
    を備えることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記AD変換器から出力されたデジタル映像信号の任意のタイミングでの信号レベルを検出する手段と、前記検出した1つ以上タイミングでの値と任意の基準値とを比較演算する手段とを備え、前記比較演算した結果に基づいて、前記シグマデルタ変調部の変調処理を行うことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 電源投入などによる動作開始時において、前記制御されるリファレンス電位が最大入力レンジとなる位置に制御する手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の映像信号処理装置。
  4. 前記AD変換器と、前記クランプ手段と、前記システム制御手段と、前記シグマデルタ変調部と、前記DA変換器と、前記フィードバック手段は同一のICとして構成されることを特徴とする請求項1〜3記載の映像信号処理装置。
  5. 映像信号を入力しデジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記入力映像信号をクランプするクランプ手段と、
    システム制御手段と
    前記システム制御手段に基づいて制御されるシグマデルタ変調部と、
    前記シグマデルタ変調部からの出力を受けるローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタの出力信号を入力ゲインコントロール信号として、前記AD変換器の入力レンジに係わる任意のリファレンス電位を制御し、前記入力映像信号のAD変換器への入力レベルに対応するAD変換器のデジタル出力値を相対的に制御するフィードバック手段と、
    を備える映像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8605176B2 (en) 2009-09-23 2013-12-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Analog-to-digital converter for controlling gain by changing a system parameter, image sensor including the analog-to-digital converter and method of operating the analog-to-digital converter
US9774347B2 (en) 2014-04-23 2017-09-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Reconfigurable analog-to-digital converter, image sensor and mobile device including the same

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