JP2005172753A - 物質分離素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基体に、媒体と前記2以上の異なる物質とを含む試料の注入口及び排出口流路を設け、この流路の少なくとも一部を試料に含まれる2以上の異なる物質のそれぞれに対して流路中での異なる移動度を与える分離部として形成し、かつ分離部を異なる物質のそれぞれの移動度に対して影響をおよぼす特性が分離部内において試料の移動方向に沿って変化している構成とする。
【選択図】 図1
Description
(1)2以上の異なる物質を分離するための物質分離素子であって、
基体と、該基体に設けられた流路とを有し、
該流路は、媒体と前記2以上の異なる物質とを含む試料の注入口及び排出口と、該試料に含まれる2以上の異なる物質のそれぞれに対して該流路中での異なる移動度を与える分離部と、を有し、
前記異なる物質のそれぞれの移動度に対して影響をおよぼす特性が、前記分離部内において前記試料の移動方向に沿って変化している
ことを特徴とする物質分離素子。
(2)前記流路中に複数の分離部を有する上記項目(1)に記載の物質分離素子。
(3)前記複数の分離部に少なくとも異なる分離特性を有するものが含まれる上記項目(2)に記載の物質分離素子。
(4)前記流路を複数有する上記項目(1)〜(3)のいずれかに記載の物質分離素子。
(5)前記分離部の移動度に対して影響をおよぼす特性が、物理的特性または化学的特性の少なくとも一方である上記項目(1)〜(4)のいずれかに記載の物質分離素子。
(6)前記分離部が、分離材と該分離材の分離特性を変化させる添加剤とを有し、該添加剤の含有量の変化によって前記移動度に対して影響をおよぼす特性が変化している上記項目(1)〜(5)のいずれかに記載の物質分離素子。
(7)前記添加剤がシラン化合物である上記項目(6)に記載の物質分離素子。
(8)前記異なる物質が生体物質である上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の物質分離素子。
(9)媒体と2以上の異なる物質とを含む試料中のこれらの2以上の異なる物質を互いに分離するための物質分離素子の製造方法であって、
基体に前記試料の流路となる部分を形成する工程と、
前記流路となる部分中の分離部となる部分に、分離材で充填した状態を得る工程と、
前記充填材が充填された状態の部分の前記試料の移動方向に沿って該充填材の分離特性を変化させることのできる添加剤をその付与量を変化させて付与して分離部を形成する工程と、
前記流路となる部分に前記試料の注入口と排出口を設けて流路を形成し、物質分離素子を得る工程と、
を有することを特徴とする物質分離素子の製造方法。
(10)前記流路中に複数の分離部を形成する上記項目9に記載の製造方法。
(11)前記複数の分離部に少なくとも異なる分離特性を有するものが含まれる上記項目(10)に記載の製造方法。
(12)前記流路を複数有する上記項目(9)〜(11)のいずれかに記載の製造方法。
(13)前記分離部の移動度に対して影響をおよぼす特性が、物理的特性または化学的特性の少なくとも一方である上記項目(9)〜(12)のいずれかに記載の製造方法。
(14)前記添加剤がシラン化合物である上記項目(9)〜(13)のいずれかに記載の製造方法。
(15)前記異なる物質が生体物質である上記項目9〜14のいずれかに記載の製造方法。
(16)添加剤の付与をインクジェット法によって行う上記項目(9)〜(14)のいずれかに記載の製造方法。
図1は、本発明の微小流路素子の製造工程例を示す工程図である。まず、パイレックスガラスをNaOH溶液に入れ、溶液中に2本の電極を差し込み50Vの電圧を印加しながらマイナス電極をパイレックスガラスに接触させて、直径0.5mmの孔を2箇所に形成し、それぞれ流入口11、流出口12とした。同図(A)に、流体の流入口11、流出口12を形成した覆いとなるパイレックスガラス10を示した。
安息香酸、サリチル酸、フェノールの100mMリン酸緩衝液(pH7.0;KH2PO4−Na2HPO4)混合水溶液を、実施例1において作製した微小流路素子30の流入口11から流入して、不図示のキャピラリーを接続して、不図示のポンプに連結した。ポンプにより、流入口11に圧力をかけて100mMリン酸緩衝液/メタノール(75/25(v/v))を多孔質流路21に送り込んだ。混合溶液は多孔質流路21を通過する間に多孔質流路により分離作用を受けて流出口12に到達した。流出口12には不図示のキャピラリーが接続されており、流出口12に到達した溶液はキャピラリーを通過して不図示の紫外吸収検出器(270nm)により同定された。
N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランを含むシランカップリング剤の1質量%水溶液を室温下で2時間攪拌し、メトキシル基を加水分解した。この溶液を、インクジェットプリンタ(吐出口径20μm)を用いて吐出頻度を変化させながら実施例1と同様の方法により得られた表面二酸化シリコン型多孔質流路に沿って添加した。この基板を120℃に加熱したオーブン中でベークすることにより反応を完了させた。
11 流入口
12 流出口
20 基板
21 流路
30 微小流路素子
Claims (16)
- 2以上の異なる物質を分離するための物質分離素子であって、
基体と、該基体に設けられた流路とを有し、
該流路は、媒体と前記2以上の異なる物質とを含む試料の注入口及び排出口と、該試料に含まれる2以上の異なる物質のそれぞれに対して該流路中での異なる移動度を与える分離部と、を有し、
前記異なる物質のそれぞれの移動度に対して影響をおよぼす特性が、前記分離部内において前記試料の移動方向に沿って変化している
ことを特徴とする物質分離素子。 - 前記流路中に複数の分離部を有する請求項1に記載の物質分離素子。
- 前記複数の分離部に少なくとも異なる分離特性を有するものが含まれる請求項2に記載の物質分離素子。
- 前記流路を複数有する請求項1〜3のいずれかに記載の物質分離素子。
- 前記分離部の移動度に対して影響をおよぼす特性が、物理的特性または化学的特性の少なくとも一方である請求項1〜4のいずれかに記載の物質分離素子。
- 前記分離部が、分離材と該分離材の分離特性を変化させる添加剤とを有し、該添加剤の含有量の変化によって前記移動度に対して影響をおよぼす特性が変化している請求項1〜5のいずれかに記載の物質分離素子。
- 前記添加剤がシラン化合物である請求項6に記載の物質分離素子。
- 前記異なる物質が生体物質である請求項1乃至7のいずれかに記載の物質分離素子。
- 媒体と2以上の異なる物質とを含む試料中のこれらの2以上の異なる物質を互いに分離するための物質分離素子の製造方法であって、
基体に前記試料の流路となる部分を形成する工程と、
前記流路となる部分中の分離部となる部分に、分離材で充填した状態を得る工程と、
前記充填材が充填された状態の部分の前記試料の移動方向に沿って該充填材の分離特性を変化させることのできる添加剤をその付与量を変化させて付与して分離部を形成する工程と、
前記流路となる部分に前記試料の注入口と排出口を設けて流路を形成し、物質分離素子を得る工程と、
を有することを特徴とする物質分離素子の製造方法。 - 前記流路中に複数の分離部を形成する請求項9に記載の製造方法。
- 前記複数の分離部に少なくとも異なる分離特性を有するものが含まれる請求項10に記載の製造方法。
- 前記流路を複数有する請求項9〜11のいずれかに記載の製造方法。
- 前記分離部の移動度に対して影響をおよぼす特性が、物理的特性または化学的特性の少なくとも一方である請求項9〜12のいずれかに記載の製造方法。
- 前記添加剤がシラン化合物である請求項9〜13のいずれかに記載の製造方法。
- 前記異なる物質が生体物質である請求項9〜14のいずれかに記載の製造方法。
- 添加剤の付与をインクジェット法によって行う請求項9〜14のいずれかに記載の製造方法。
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