JP2005171879A - 筒内噴射式内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】高負荷時における過濃混合気の形成を回避するとともに、低負荷時における着火性を確保して、広い運転領域で安定した成層燃焼を可能とする。
【解決手段】ピストンのキャビティ121内に、噴霧の一部を案内するガイド壁123を設ける。高負荷時には、噴霧全体をキャビティ121により案内し、比較的に大きな混合気塊を形成する。他方、低負荷時には、燃料噴射時期を遅らせて、ガイド壁123の内側に向けて燃料を噴射し、ガイド壁123により噴霧の一部を点火プラグに向けて案内する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、筒内噴射式内燃機関に関し、詳細には、ピストンの冠面にキャビティを設けるとともに、燃料供給用のインジェクタをこのキャビティの中央部上方に設置した筒内噴射式内燃機関に関する。
燃料供給用のインジェクタを燃焼室に臨ませて設置し、所定の運転領域での燃焼に際し、このインジェクタにより圧縮行程中に燃料を噴射させ、混合気を層状に形成する内燃機関が知られている。この筒内噴射式内燃機関によれば、低負荷域及び中負荷域で混合気を層状化することで、これらの運転領域での燃料消費量を大幅に削減することができる。混合気を層状化して行う成層燃焼では、着火性を確保するため、燃料の噴霧を点火プラグ周りに集中させて混合気塊を形成することが必要である。
従来、筒内噴射式内燃機関として、次のものが知られている。すなわち、ピストンの冠面にキャビティが形成されるとともに、シリンダヘッドにおいて、このキャビティの中央部上方に、ピストンの冠面に対向させてインジェクタが設置されたものである。このものによれば、インジェクタにより噴射された燃料の噴霧(以下、単に「噴霧」という。)をキャビティの壁面に沿って案内して、点火プラグに向かう噴霧の循環流を形成し、この循環流により拡散を抑制しつつ、噴霧を点火プラグ周りに集中させることができる(特許文献1)。
特開平11−082028号公報(段落番号0010〜0012)
しかしながら、上記の筒内噴射式内燃機関には、次のような問題がある。すなわち、成層燃焼では、供給される燃料の量に対して適切な大きさの混合気塊を形成し、混合気塊の空燃比を全体として適度なものとすることが望まれる。燃料供給量に対して混合気塊が小さ過ぎるときは、混合気塊が全体として過濃となって、炭化水素(以下「HC」という。)及び一酸化炭素(以下「CO」という。)の増加や、燃焼温度の上昇による窒素酸化物(以下「NOx」という。)の生成の原因となり、他方、燃料供給量に対して混合気塊が大き過ぎるときは、混合気塊が全体として希薄となって、着火性が低下し、失火によるHC及びCOの増加の原因となるからである。ここで、形成される混合気塊の大きさは、噴霧を案内するキャビティの形状及び容積によりほぼ決定される。キャビティの形状等を低負荷時に適合させて設定した場合は、小さな混合気塊が形成されるため、高負荷時に混合気塊が過濃となり、高負荷時に適合させて設定した場合は、大きな混合気塊が形成されるため、低負荷時に混合気塊が希薄となる傾向にある。
本発明は、高負荷時における過濃混合気の形成を回避するとともに、低負荷時における着火性を確保して、広い運転領域でエミッションが少なく、かつ安定した成層燃焼を可能とすることを目的とする。
本発明は、筒内噴射式内燃機関を提供する。本発明に係る装置は、冠面にキャビティを有するピストンと、キャビティの中央部上方に位置し、かつ噴射方向がピストンの移動方向と平行であるインジェクタと、インジェクタにより噴射された燃料を着火させるための点火プラグとを含んで構成される。ピストンは、冠面において、キャビティの外縁を定める第1の壁部と、この第1の壁部よりもキャビティの中央部に近い位置に設けられ、キャビティの底面から隆起する第2の壁部とを有し、この第2の壁部は、ピストンの周方向に端縁を有し、この端縁で周方向に終結する。好ましくは、第2の壁部を、ピストンの中心軸に垂直な平面による断面において、弧状に形成する。
本発明によれば、キャビティの形状等を高負荷時に適合させ、比較的に大きな混合気塊が形成されるようにすることで、成層燃焼による運転に際し、高負荷時には、過濃混合気の形成を回避し、混合気塊の空燃比を全体として適度なものとすることができる。他方、低負荷時には、混合気塊自体は大きなものとなるが、第2の壁部により噴霧の一部を案内して、キャビティ自体による場合とは異なる方向に向かわせることができるので、その方向に点火プラグを配置することで、点火プラグ周りに噴霧を分布させ、着火性を確保することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る筒内噴射式内燃機関(以下「エンジン」という。)1の構成を示している。
シリンダブロック11には、ピストン12が挿入されており、ピストン12の冠面とシリンダヘッド13の下面との間に形成される空間が、燃焼室14となる。シリンダヘッド13には、気筒中心軸mを基準とした一側に吸気ポート15が形成されており、吸気ポート15は、図示しない吸気マニホールドと接続して、吸気通路を形成している。吸気ポート15は、吸気弁16により開放及び遮断される。一方、気筒中心軸mを基準とした他側に排気ポート17が形成されており、排気ポート17は、図示しない排気マニホールドと接続して、排気通路を形成している。排気ポート17は、排気弁18により開放及び遮断される。吸気弁16及び排気弁18は、吸気カム19及び排気カム20により夫々駆動される。
また、シリンダヘッド13には、燃焼室14の上部略中央に臨ませて燃料供給用のインジェクタ21が設置されるとともに、このインジェクタ21に隣接させて点火プラグ22が設置されている。
本実施形態では、インジェクタ21は、気筒中心軸m上に設置されている。インジェクタ21は、先端のノズル部において、周方向に複数の噴孔が設けられたマルチホール型のインジェクタであり、各噴孔から噴射された燃料は、全体として中空のコーン状噴霧を形成する。このコーンの中心線がインジェクタ21の噴射方向線に相当し、この噴射方向線は、気筒中心軸mと平行に設定されている(本実施形態では、噴射方向線と気筒中心軸mとが一致している。)。なお、ここでいう「平行」とは、完全な平行に限らず、実質的な平行を含む概念である。すなわち、噴射方向線は、気筒中心軸mと平行又はこれに近い状態にあり、キャビティ121により噴霧を案内して、点火プラグ22に向かう噴霧の循環流を形成するという、後述する作用が得られる状態にあればよい。インジェクタ21へは、燃料ポンプ23により加圧された燃料が、燃料配管24を介して規定圧力で供給される。燃料ポンプ23は、エンジン1の出力により駆動される。
ピストン12の冠面には、噴霧を案内するためのキャビティ121が形成されている。このキャビティ121は、気筒中心軸mに垂直な平面による断面で、円形に形成されており、その中心は、気筒中心軸mと一致している。キャビティの底面121aは、気筒中心軸mに垂直な面内で平坦に形成されており、周壁面121bは、気筒中心軸mとほぼ平行に形成され、底面121aに対し、適度な曲面により滑らかに接続されている。
また、ピストン12の冠面には、キャビティ121内において、キャビティの底面121aを基準として高さhを持たせて形成されたガイド壁123が設けられている。このガイド壁123により、噴霧の一部がキャビティ121によるものとは異なる経路で案内される。ここで、ピストン12のうち、キャビティの周壁面121bを内面とする壁部(以下「冠面外周部」という。)125が「第1の壁部」に、ガイド壁123が「第2の壁部」に相当する。
図2(a)は、ピストン12を気筒中心軸mに沿って上方から見た状態を示しており、同図(b),(c)は、ピストン12のA−A線断面及びB−B線断面を示している。
本実施形態では、ピストン12の冠面において、キャビティ121内にガイド壁123を設け、噴霧の一部をこのガイド壁123により、それ以外の噴霧をキャビティ121により案内することを可能としている。
ガイド壁123は、キャビティ121内において、気筒中心軸mを中心として概略扇状に形成されており、インジェクタ21の各噴孔の中心軸a1〜a4のうち、所定のもの(ここでは、a2)を基準として線対称に設けられている。ガイド壁123は、気筒中心軸mを中心とした周方向に垂直な面内で形成された側面(第2の壁部の「端縁」を形成する。)123b,123bを有し、これらの側面123b,123bで周方向に終結している。側面123b,123bは、キャビティの底面121aに対して直角に接続している。他方、ガイド壁の内面123aは、気筒中心軸mに垂直な平面による断面で弧状に形成されるとともに、キャビティの底面121aに対し、気筒中心軸mからの距離が底面121aに近い位置ほど長くなるように、90°未満の角度で傾斜させて形成されている。なお、内面123aは、気筒中心軸mと平行に形成してもよい。また、内面123aは、キャビティの底面121aに対し、適度な曲面により滑らかに接続されている。点火プラグ22は、噴孔の中心軸a2上で、ガイド壁123よりも気筒中心軸mに近い位置に設置されており、内面123aの具体的な形状は、インジェクタ21の設置点(気筒中心軸mと一致する。)及び点火プラグ22の設置点Pを焦点とする楕円の一部を形成するものであるとよい。ガイド壁123の高さhは、周方向に一定であり、キャビティ121の深さdよりも小さな値に設定されている。ガイド壁の上面123cは、気筒中心軸m(すなわち、キャビティの中央部)から離れるに従いガイド壁123の高さhが減少するように、キャビティの底面121aに対して傾斜させて形成されている。ガイド壁123の半径方向外側の端縁は、キャビティの周壁面121bに対し、適度な曲面により滑らかに接続されている。
図1に戻り、エンジン1の運転は、コントロールユニット(以下「ECU」という。)31により統合的に制御される。エンジン1には、吸入空気量QMを検出するエアフローメータ41からの信号、クランク角センサ42からの信号(これをもとに、エンジン回転数NEを算出する。)、及び冷却水温度Twを検出する温度センサ43からの信号等が入力される。ECU31は、これらの信号をもとに、インジェクタ21の燃料噴射量及び噴射時期、並びに点火プラグ22の点火時期を演算し、設定する。
本実施形態では、エンジン1の運転状態に応じ、拡散燃焼と成層燃焼との間で燃焼形態を切り換える。拡散燃焼では、空燃比を理論空燃比に設定するとともに、燃料噴射時期を吸気行程中に設定し、噴霧を燃焼室14全体に拡散させて混合気を形成する。成層燃焼では、空燃比を理論空燃比よりも大きな値に設定するとともに、燃料噴射時期を圧縮行程中に設定し、点火プラグ22近傍の領域に噴霧を集中させ、混合気を層状に形成する。
なお、インジェクタ21から噴霧中心線(すなわち、気筒中心軸m)を基準とした周方向の各位置に向けて向けて噴射される燃料の、燃料噴射量全体に占める割合(以下「噴射量割合」という。)rは、周方向で均一にしてもよいが、本実施形態では、これを周方向で異ならせ、ガイド壁123に向けて噴射される燃料を、それ以外の燃料よりも多くしている。マルチホール型のインジェクタ21では、一部の噴孔(ここでは、中心軸a2のもの)の径をそれ以外の噴孔の径とは異ならせることで、容易に噴射量割合を調節することが可能であり、前者の噴孔の径を後者の噴孔の径よりも大きな値に設定することで、ガイド壁123に向けて噴射される燃料を多くすることができる。ガイド壁123に向けて噴射された噴霧は、ガイド壁123により受け止められて上方へ案内され、点火プラグ22へ向かう。
次に、ECU31の動作について、フローチャートにより説明する。
図3は、燃料噴射制御ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、イグニッションスイッチがオンされることにより起動され、その後、所定の時間毎に実行される。このルーチンでは、運転状態に応じた燃焼形態が選択されるとともに、選択された燃焼形態のもと、燃料噴射量Qf及び燃料噴射時期ITが設定される。
S101では、吸入空気量QM、エンジン回転数NE及び冷却水温度Tw等、各種の運転状態を読み込む。
S102では、エンジン1の運転状態が属する領域を判定する。この判定は、回転速度(例えば、エンジン回転数NE)及び負荷(例えば、一回転毎の吸入空気量=QM/NE)により図4に示すマップを検索し、エンジン1の運転状態が負荷に応じた領域A〜Cのいずれに属するかを判定することにより行う。負荷が低い領域Aに属するときは、S103へ進み、負荷が高い領域Cに属するときは、S105へ進む。これらの領域A,Cの中間の領域Bに属するときは、S104へ進む。
S103では、一度噴き成層燃焼モードを選択し、図5に示すフローチャートに従い燃料噴射量Qf及び燃料噴射時期ITを設定する。
S104では、二度噴き成層燃焼モードを選択し、図7に示すフローチャートに従い燃料噴射量Qf等を設定する。
S105では、拡散燃焼モードを選択し、図10に示すフローチャートに従い燃料噴射量Qf等を設定する。
図5に示すフローチャートにおいて、S201では、燃料噴射量Qfを演算する。一度噴き成層燃焼モードでは、空燃比が理論空燃比よりも大きな値に設定され、燃料噴射量Qfは、次式により算出される。なお、kを理論空燃比相当の燃料噴射量を与える係数とし、LAMBを当量比とし、COEFを冷却水温度Tw等に応じた増量補正係数とする。
Qf=k×(QM/NE)×LAMB×COEF ・・・(2)
S202では、燃料噴射時期(「第1の噴射時期」に相当する。)ITを設定する。燃料噴射時期ITは、圧縮行程中の比較的に遅い時期に、負荷が低いときほど遅角させて設定される(図6)。設定されたITにおいて、燃料は、キャビティ121のうち、ガイド壁の内面123aよりも内側に向けて噴射される。
図7に示すフローチャートにおいて、S301では、燃料噴射量Qfを演算する。二度噴き成層燃焼モードでは、空燃比が理論空燃比よりも大きな値に設定され、負荷に応じた量の燃料が2回に分けて噴射される。燃料噴射量Qfは、(2)式により算出され、算出されたQfは、1サイクル当たりに噴射される燃料の総量を示す。
S302では、先の燃料噴射で噴射する燃料の量(以下「一度目噴射量」という。)Q1を設定する。一度目噴射量Q1は、燃料噴射量Qfに所定の割合RTOを乗算して算出する。
Q1=Qf×RTO ・・・(3)
S303では、先の燃料噴射を開始する時期(以下「一度目噴射時期」といい、「第2の噴射時期」に相当する。)IT1を設定する。一度目噴射時期IT1は、圧縮行程中の比較的に早い時期に、負荷が低いときほど遅角させて設定される(図8)。設定されたIT1において、燃料は、キャビティ121のうち、ガイド壁の内面123aよりも外側に向けて噴射される。
S304では、後の燃料噴射で噴射する燃料の量(以下「二度目噴射量」という。)Q2を設定する。二度目噴射量Q2は、燃料噴射量Qfから一度目噴射量Q1を減算して算出する。
Q2=Qf−Q1・・・(4)
S305では、後の燃料噴射を開始する時期(以下「二度目噴射時期」といい、「第3の噴射時期」に相当する。)IT2を設定する。二度目噴射時期IT2は、圧縮行程中の、一度目噴射時期IT1よりも遅い時期に、負荷が低いときほど遅角させて設定される(図9)。設定されたIT2において、燃料は、キャビティ121のうち、ガイド壁の内面123aよりも内側に向けて噴射される。
図10に示すフローチャートにおいて、S401では、(2)式により燃料噴射量Qfを演算する。拡散燃焼モードでは、空燃比が理論空燃比に設定される。
S402では、燃料噴射時期ITを設定する。燃料噴射時期ITは、吸気行程中に設定される。
次に、以上の燃料噴射制御による混合気形成の概念について説明する。
図11は、一度噴き成層燃焼モード(領域A)による場合のうち、負荷が比較的に低いときのものを示しており、(a)が燃料噴射時期ITでの状態を、(b)が点火時期での状態を示している。
ここでの燃料噴射時期ITは、ガイド壁123の内側に向けて燃料が噴射される時期に設定されるが、領域Aのなかでも特に遅い時期に設定される。噴霧Sは、キャビティの底面121aに衝突し、この底面121aに沿って外向きに広がる。ここで、噴霧Sの一部は、ガイド壁123によりその内面123aに沿って上方へ案内されて、点火プラグ22ヘ向かう縦方向の循環流を形成する。燃料噴射時期ITが遅い時期に設定されることで、ガイド壁123に向けて噴射されたもの以外の噴霧Sがキャビティ121内に保持され、拡散が進む前に点火時期を迎えることになる。点火時期には、キャビティ121内に噴霧Sが保持されるとともに、点火プラグ22周りに適度な空燃比で噴霧Sが分布した、比較的に小さな混合気塊Mが形成される。
図12は、一度噴き成層燃焼モード(領域A)による場合のうち、負荷が比較的に高いときのものを示しており、(a)が燃料噴射時期ITでの状態を、(b)が点火時期での状態を示している。
ここでの燃料噴射時期ITは、ガイド壁123の内側に向けて燃料が噴射される時期に設定されるが、上記の低負荷時におけるよりも早い時期に設定される。噴霧Sは、キャビティの底面121aに衝突して外向きに広がり、特にガイド壁123に向けて噴射されたものが循環流を形成し、点火プラグ22ヘ向かうのは、前述同様である。ここでは、燃料噴射時期ITが比較的に早い時期に設定されることで、点火時期を迎えるまでにある程度の時間が確保されており、ガイド壁123に向けて噴射されたもの以外の噴霧Sも、キャビティの周壁面121bに沿って上方へ案内される。このため、点火時期には、キャビティ121内(ガイド壁123により流れが阻害される領域を除く。)及びその上方に噴霧Sが集中した、低負荷時におけるよりも大きな混合気塊Mが形成される。なお、ここで形成される混合気塊Mも、次のより高負荷域で形成される混合気塊Mよりは大きさが抑えられており、噴霧Sの過拡散が防止される。
図13は、二度噴き成層燃焼モード(領域B)による場合のものを示しており、(a)が一度目噴射時期IT1での状態を、(b)が二度目噴射時期IT2直前での状態を、(c)が二度目噴射時期IT2での状態を、(d)が点火時期での状態を示している。(a)〜(d)は、筒内の状態を時系列順に示している。
一度目噴射時期IT1は、圧縮行程中の比較的に早い時期に設定され、設定されたIT1において、燃料は、ガイド壁123の外側に向けて噴射される。噴霧S1は、キャビティの底面121a及びガイド壁の上面123cに衝突し、これらの面121a,123cに沿って外向きに広がるとともに、キャビティの周壁面121bに沿って上方へ案内されて、循環流を形成する。他方、二度目噴射時期IT2は、圧縮行程中の、一度目噴射時期IT1よりも遅い時期に設定され、設定されたIT2において、燃料は、ガイド壁123の内側に向けて噴射される。噴霧S2は、一度噴き成層燃焼モードによる場合と同様に、キャビティの底面121aに沿って案内されるとともに、一部がガイド壁123により案内されて循環流を形成し、点火プラグ22ヘ向かう。点火時期には、キャビティ121内全体及びその上方に噴霧Sが集中した、大きな混合気塊Mが形成される。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
第1に、本実施形態では、キャビティ121内に、噴霧Sの一部を点火プラグ22に向けて積極的に案内するためのガイド壁123を設け、成層燃焼域において、低負荷時にはガイド壁123の内側を指向して、高負荷時にはガイド壁123の外側を指向して燃料を噴射することとした。キャビティ121自体により形成される混合気塊Mが大きなものとなるため、高負荷時に過濃混合気が形成されるのを回避することができる。他方、混合気塊Mが大きなものとなることで、低負荷時に混合気塊Mが全体として希薄となる傾向にあるが、ガイド壁123により噴霧Sの一部が点火プラグ22に向けて案内されるので、点火プラグ22周りに噴霧Sを適度な空燃比で分布させることが可能となり、着火性を確保することができる。
第2に、ガイド壁123に側面123bを形成し、ガイド壁123の端縁に段差を設けることとしたので、ガイド壁123により案内される噴霧Sの、周方向への拡散を抑制することができる。このため、特に低負荷時において、点火プラグ22周りに噴霧Sを積極的に集中させることができる。
第3に、ガイド壁の内面123aを弧状に形成したことで、ガイド壁123に衝突した噴霧Sを上方(すなわち、点火プラグ22)ヘ向け、良好に案内することができる。内面123aの形状を、インジェクタ21及び点火プラグ22の各設置点を焦点とする楕円の一部とすることで、この効果がより良好なものとなる。
第4に、インジェクタ21からガイド壁123に向けて噴射される燃料を、それ以外の方向に向けて噴射される燃料よりも多くすることで、点火プラグ22周りに燃料を集中させて、着火性を向上させることができる。
第5に、成層燃焼域のなかでも負荷が比較的に高い領域Bにおいて、負荷に応じた量の燃料を2回に分けて噴射することとし、先の燃料噴射はガイド壁123の外側を指向して、後の燃料噴射はガイド壁123の内側を指向して行うこととした。このため、混合気塊M自体は大きなものとして、過濃混合気の形成を回避するとともに、点火プラグ22周りの混合気が希薄となるのを防止して、着火性を確保することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図14は、本実施形態に係るピストン12の構成を示しており、同図(a)は、ピストン12を気筒中心軸mに沿って上方から見た状態を、同図(b),(c)は、ピストン12のA−A線断面及びB−B線断面を示している。
本実施形態では、ガイド壁123の高さhが、噴孔の中心軸(ここでは、a2)から周方向に離れるに従い徐々に減少しており、ガイド壁123の端縁がキャビティの底面121aと同一面内に形成されている。このため、本実施形態では、ガイド壁123の端縁において、実質的な段差が形成されていない。また、本実施形態では、ガイド壁の上面123cの傾きを端縁に近い位置ほど増大させることで、内面123aの中央部面積を大きくし、噴霧Sを案内する機能を確保している。ガイド壁123が中心軸a2を基準として線対称に設けられる点、内面123aが弧状に形成される点、ガイド壁123の最大高さH(=h1)がキャビティ121の深さdよりも小さな値に設定される点等、ガイド壁123の端縁に段差が形成されないようにした点以外の構成は、先の実施形態におけると同様である。
本実施形態によれば、ガイド壁の上面123cをキャビティの底面121aに対して傾斜させ、ガイド壁123の端縁に段差が形成されないようにしたので(図14(d))、段差が形成される場合と比べ、ガイド壁123に衝突した噴霧Sの、周方向への拡散が許容される。このため、特に高負荷時において、ガイド壁123の案内により点火プラグ22周りに噴霧Sが過度に集中し、燃焼が不完全となるのを防止することができる。
以上では、インジェクタ21の噴射量割合を周方向で異ならせ、ガイド壁123に向けて噴射される燃料を、それ以外の方向に向けて噴射される燃料よりも多くすることとした。これとは逆に、後者の燃料を前者の燃料よりも多くすることで(換言すれば、ガイド壁123に向けて噴射される燃料を少なくすることで)、点火プラグ22周りに燃料が過度に集中するのを防止して、着火性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの構成 同上実施形態に係るピストンの構成 燃料噴射制御ルーチンのフローチャート 領域判定マップ 一度噴き成層燃焼モードでの制御のフローチャート 同上燃焼モードの燃料噴射時期設定テーブル 二度噴き成層燃焼モードでの制御のフローチャート 一度目噴射時期設定テーブル 二度目噴射時期設定テーブル 拡散燃焼モードでの制御のフローチャート 成層燃焼域のうち、低負荷域での混合気形成の概念 成層燃焼域のうち、中負荷域での混合気形成の概念 成層燃焼域のうち、高負荷域での混合気形成の概念 本発明の他の実施形態に係るピストンの構成
符号の説明
1…エンジン、11…シリンダブロック、12…ピストン、121…キャビティ、121a…キャビティの底面、121b…キャビティの周壁面、123…第2の壁部としてのガイド壁、123a…ガイド壁の内面、123b…ガイド壁の側面、123c…ガイド壁の上面、125…第1の壁部としての冠面外周部、13…シリンダヘッド、14…燃焼室、15…吸気ポート、16…吸気弁、17…排気ポート、18…排気弁、21…インジェクタ、22…点火プラグ、31…コントロールユニット、41…エアフローメータ、42…クランク角センサ、43…冷却水温度センサ、S…噴霧、M…混合気塊、P…点火プラグの設置点、m…気筒中心軸。

Claims (13)

  1. 冠面にキャビティを有するピストンと、
    キャビティの中央部上方に位置し、かつ噴射方向がピストンの移動方向と平行であるインジェクタと、
    インジェクタにより噴射された燃料を着火させるための点火プラグと、を含んで構成され、
    ピストンは、冠面において、キャビティの外縁を定める第1の壁部と、この第1の壁部よりもキャビティの中央部に近い位置に設けられ、キャビティの底面から隆起する第2の壁部とを有し、
    第2の壁部は、ピストンの周方向に端縁を有し、この端縁で周方向に終結する筒内噴射式内燃機関。
  2. 第2の壁部の内面が、ピストンの中心軸に垂直な平面による断面において、弧状である請求項1に記載の筒内噴射式内燃機関。
  3. 第2の壁部の内面が、前記断面において、インジェクタ及び点火プラグの各設置点を結ぶ直線を長軸とする楕円の一部を形成する請求項2に記載の筒内噴射式内燃機関。
  4. 第2の壁部が、気筒中心軸に対し、点火プラグが位置する一側に設けられた請求項1〜3のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関。
  5. 点火プラグが、第2の壁部よりも気筒中心軸に近い位置に設けられた請求項4に記載の筒内噴射式内燃機関。
  6. キャビティの底面と第2の壁部の内面との間に形成される角度が、90°以下である請求項5に記載の筒内噴射式内燃機関。
  7. インジェクタから、インジェクタの噴射方向線を基準とした周方向の所定の位置に向けて噴射される第1の噴霧に含まれる燃料が、それ以外の位置に向けて噴射される第2の噴霧に含まれる燃料よりも多い請求項1〜6のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関。
  8. 第1の噴霧が、第2の壁部に向けて噴射される請求項7に記載の筒内噴射式内燃機関。
  9. 第2の噴霧が、第2の壁部に向けて噴射される請求項7に記載の筒内噴射式内燃機関。
  10. インジェクタの動作を制御するコントローラを更に含んで構成され、
    コントローラは、インジェクタの噴射時期として、クランク角に関して比較的に遅い圧縮行程中の第1の噴射時期と、この第1の噴射時期よりも早い圧縮行程中の第2の噴射時期とを設定し、これらの噴射時期をエンジンの運転状態に応じて切り換える請求項1〜9のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関。
  11. 第1の噴射時期において、キャビティのうち、第2の壁部よりも内側の部分に向けて燃料が噴射される請求項10に記載の筒内噴射式内燃機関。
  12. 第2の噴射時期において、キャビティのうち、第2の壁部よりも外側の部分に向けて燃料が噴射される請求項10又は12に記載の筒内噴射式内燃機関。
  13. 第2の噴射時期が設定される運転状態において、第2の噴射時期に加え、これよりも遅い圧縮行程中の第3の噴射時期が設定され、一サイクル当たりに第2及び第3の噴射時期のそれぞれで燃料が噴射され、
    第3の噴射時期において、燃料は、キャビティのうち第2の壁部よりも内側の部分に向けて噴射される請求項12に記載の筒内噴射式内燃機関。
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