JP2005171815A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】 燃焼室内にガス流動を生成する際に、着火性を向上させる。
【解決手段】 点火プラグ13の側方電極13bを、中心電極13aよりスワール流Sの下流側に配置する。スワール流コントロールバルブにより、燃焼室内にスワール流Sを発生させる。燃料噴射弁12の噴孔12a〜12dから噴射された燃料を、スワール流Sにより混合気を形成させつつ、点火プラグ13の側方電極13bに輸送する。側方電極13bは、混合気の流速を低下させ、着火性を向上させる。
【選択図】 図2
【解決手段】 点火プラグ13の側方電極13bを、中心電極13aよりスワール流Sの下流側に配置する。スワール流コントロールバルブにより、燃焼室内にスワール流Sを発生させる。燃料噴射弁12の噴孔12a〜12dから噴射された燃料を、スワール流Sにより混合気を形成させつつ、点火プラグ13の側方電極13bに輸送する。側方電極13bは、混合気の流速を低下させ、着火性を向上させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、内燃機関に関する。
火花点火式の内燃機関において、リーンバーンや大量ガス環流(EGR)を可能にするため、または耐ノック性の向上等のために、例えば特許文献1に記載のように燃焼室内(筒内)にガス流動を生成する手段を有するものが知られている。
特開平6−200765号公報
しかしながら、燃焼室内のガス流動を強化し続けると、燃焼速度が速くなっていく一方で、火花点火により形成された火炎核が火炎伝播に至る前に消炎し、失火する可能性が高くなってくる。そのため、従来の技術では火炎核の消炎による失火を起こさないためにガス流動の強さが制限されたものになっていた。
本発明は、このような問題に着目してなされたもので、燃焼室内にガス流動を生成する際に、着火性を向上させることを目的とする。
本発明は、このような問題に着目してなされたもので、燃焼室内にガス流動を生成する際に、着火性を向上させることを目的とする。
そのため本発明では、点火プラグの側方電極を、中心電極よりガス流動の下流側に配置した。
本発明によれば、点火プラグの側方電極を、中心電極よりガス流動の下流側に配置することにより、火花点火により火炎核が形成される点火プラグギャップ位置の流速が低下し、かつ点火プラグから離れた位置のガス流動には影響が少ないため、強いガス流動を保ったまま着火性を向上させることが可能となる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る内燃機関1をエンジン前方から見た構成を示す図である。図2は、この内燃機関1の燃焼室2の平面図である。図3は、点火プラグ13の側面図である。
内燃機関1の燃焼室2は、シリンダヘッド3、シリンダブロック4及びピストン5によって形成される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る内燃機関1をエンジン前方から見た構成を示す図である。図2は、この内燃機関1の燃焼室2の平面図である。図3は、点火プラグ13の側面図である。
内燃機関1の燃焼室2は、シリンダヘッド3、シリンダブロック4及びピストン5によって形成される。
燃焼室2には、シリンダヘッド3に形成された吸気ポート6と排気ポート7とがそれぞれ連通している。そして、吸気ポート6からの吸気または排気ポート7からの排気を行うため、吸気バルブ8と排気バルブ9とがそれぞれ配設されている。吸気バルブ8は吸気バルブ用カム10により、排気バルブ8は排気バルブ用カム11により、それぞれ開閉駆動される。
燃焼室2上部の略中心には、燃料噴射弁12がシリンダ軸方向の下向きに配設されている。燃料噴射弁12は、複数の噴孔12a〜12dから燃料を噴射することで略円錐状の噴霧を形成する多噴孔式燃料噴射弁であり、燃焼室2内に直接燃料を噴射する。図2では、噴孔が12a〜12dまで4つ形成されている燃料噴射弁12について示している。この噴孔の1つ(噴孔12a)は、その中心軸が点火プラグギャップよりもややエンジン前方を指向して形成されている。燃料噴射弁12は、各噴孔12a〜12dから燃料を外側に噴射する(矢印D1〜D4)。なお、噴射された燃料は、ピストン5の冠面の略中央付近に形成されたキャビティ5aに衝突する。
燃焼室2上部の排気側には、点火プラグ13がシリンダ軸と平行に配設されている。点火プラグ13の電極は、図3に示す通り、中心電極13aと、側方電極13b及び下方電極13cとから構成される。
側方電極13bは、中心電極13aと平行に形成されており、側方電極13bの下端から略直角に突出する下方電極13cが形成されている。側方電極13bは、中心電極13aよりも内燃機関1の後方(図1の奥側)に配置されている。中心点極13aは、下方電極13cと対向しており、中心電極13aと下方電極13cとの間で火花を発生させる。
側方電極13bは、中心電極13aと平行に形成されており、側方電極13bの下端から略直角に突出する下方電極13cが形成されている。側方電極13bは、中心電極13aよりも内燃機関1の後方(図1の奥側)に配置されている。中心点極13aは、下方電極13cと対向しており、中心電極13aと下方電極13cとの間で火花を発生させる。
なお、図2に示すように、点火プラグ13は、燃焼室2の平面視にて、燃料噴射弁12の複数の噴孔12a〜12dのうち円周方向で隣り合う噴孔12a,12bにおける各噴孔中心線の延長線同士の略中間に配置している。
また図1に示すように、吸気ポート6(吸気通路)内には、スワール流コントロールバルブ14が設置されている。このバルブ14には、バルブ14の一部を欠いた切り欠き部14aが形成されており、バルブ14の開閉作動により吸気ポート6の一部を塞ぐことで、燃焼室2内(筒内)にスワール流S(ガス流動)を生成する(図2)。このスワール流コントロールバルブ14がガス流動生成手段となる。なお、ガス流動生成手段は、各気筒に2つの吸気バルブ8を有する場合、一方の吸気バルブ8を閉じて他方の吸気バルブ8を開くことで燃焼室2内にスワール流Sを生成するようにしてもよい。また、吸気ポート6をヘリカルポートにすることで燃焼室2内にスワール流Sを生成するようにしてもよい。
また図1に示すように、吸気ポート6(吸気通路)内には、スワール流コントロールバルブ14が設置されている。このバルブ14には、バルブ14の一部を欠いた切り欠き部14aが形成されており、バルブ14の開閉作動により吸気ポート6の一部を塞ぐことで、燃焼室2内(筒内)にスワール流S(ガス流動)を生成する(図2)。このスワール流コントロールバルブ14がガス流動生成手段となる。なお、ガス流動生成手段は、各気筒に2つの吸気バルブ8を有する場合、一方の吸気バルブ8を閉じて他方の吸気バルブ8を開くことで燃焼室2内にスワール流Sを生成するようにしてもよい。また、吸気ポート6をヘリカルポートにすることで燃焼室2内にスワール流Sを生成するようにしてもよい。
また、点火プラグ13の側方電極13bは、図2に示す通り、点火時期近傍においてスワールコントロール14によって生成される点火プラグ電極付近のスワール流Sに対して、点火プラグ13の中心電極13aよりも下流側に配置している。そして、点火プラグ13の側方電極13の少なくとも一部は、燃焼室2の平面視にて、中心電極13aにおけるスワール流Sの流れ方向と交差するようにしている。なお、点火プラグ13の側方電極13bの少なくとも一部は、燃焼室2の平面視にて、中心電極13aにおけるスワール流S及び燃料噴霧により形成された混合気の中心線と交差するようにしてもよい。
ここで、点火プラグ13の側方電極13bをスワール流Sに対して中心電極13aよりも下流側に配置(固定)するには、シリンダヘッド3および点火プラグ13のネジの切り始め位置を予め規定して加工した後、一定のトルクをかけて締め付けることにより行う。
なお、この内燃機関1はエンジンコントロールユニット15からの信号に基づいて、燃料噴射弁12の燃料噴射時期(燃料噴射量)や点火プラグ13の点火時期などの制御が行われる。
なお、この内燃機関1はエンジンコントロールユニット15からの信号に基づいて、燃料噴射弁12の燃料噴射時期(燃料噴射量)や点火プラグ13の点火時期などの制御が行われる。
また、本内燃機関1では、燃焼形態として主に、圧縮行程中に燃料噴射を行うことで希薄な空燃比で運転を実現し燃費を向上させる成層運転モードと、吸気行程中に燃料噴射を行い理論空燃比で運転する均質運転モードとが設けられている。これらの運転モードは、運転状態(回転数、負荷)から予め定めておいた運転領域マップ等を参照して、現在の運転状態に応じて適切に選択される。
以下、第1の実施形態の成層運転モードにおける吸気行程から圧縮行程でのスワール流S及び燃料噴霧の状態について説明する。
吸気行程においては、新気の導入と共にスワール流コントロールバルブ14により燃焼室2内にスワール流Sが形成される。
圧縮行程後半には、燃料噴射弁12により燃料噴霧が行われる。この燃料噴霧は、吸気行程にて形成されたスワール流Sによって下流側に流される。スワール流Sに流された燃料噴霧は、周囲の空気と混合し、混合気となりつつ点火プラグ13の側方電極13bに到達し受け止められる。この時期に点火を行うことで、混合気が点火プラグ13のプラグギャップに安定して存在し、かつスワール流Sが周囲に比べて弱まっているため、安定した燃焼を実現する。
吸気行程においては、新気の導入と共にスワール流コントロールバルブ14により燃焼室2内にスワール流Sが形成される。
圧縮行程後半には、燃料噴射弁12により燃料噴霧が行われる。この燃料噴霧は、吸気行程にて形成されたスワール流Sによって下流側に流される。スワール流Sに流された燃料噴霧は、周囲の空気と混合し、混合気となりつつ点火プラグ13の側方電極13bに到達し受け止められる。この時期に点火を行うことで、混合気が点火プラグ13のプラグギャップに安定して存在し、かつスワール流Sが周囲に比べて弱まっているため、安定した燃焼を実現する。
ここで、点火プラグ13の側方電極13bは、図2ではスワール流Sの流れ方向に垂直に配置され、且つ燃料噴射弁12からの燃料噴霧が点火プラグ13の中心電極13aに供給されるように形成されているが、これに限定されない。
すなわち、点火時期近傍における点火プラグ13付近のスワール流Sに対して、点火プラグ13の側方電極13bが中心電極13aより下流側に配置されるようにすればよい。例えば、図4に示すように、少なくとも点火プラグ13の側方電極13bの一部が、燃焼室2の平面視にて、中心電極13aにおけるスワール流Sの流れ方向D5と交差するように、側方電極13bをA位置若しくはB位置のいずれか一方に配置されるようにしてもよい。
すなわち、点火時期近傍における点火プラグ13付近のスワール流Sに対して、点火プラグ13の側方電極13bが中心電極13aより下流側に配置されるようにすればよい。例えば、図4に示すように、少なくとも点火プラグ13の側方電極13bの一部が、燃焼室2の平面視にて、中心電極13aにおけるスワール流Sの流れ方向D5と交差するように、側方電極13bをA位置若しくはB位置のいずれか一方に配置されるようにしてもよい。
本実施形態によれば、燃焼室2上部に配設され側方電極13b及び中心電極13aを有する点火プラグ13と、この燃焼室2内にガス流動S(スワール流)を生成するガス流動生成手段14(例えば、スワール流コントロールバルブ)と、を有する内燃機関1において、点火プラグ13の側方電極13bは、点火時期近傍においてガス流動生成手段14によって生成される点火プラグ電極付近のガス流動Sに対して、点火プラグ13の中心電極13aよりも下流側に配置させる。このため、点火プラグ13の側方電極13bが点火プラグギャップ位置におけるガス流速を低下させることができる一方、ガス流動全体としては、強いガス流動を保ったまま着火性を向上させることが可能となる。
また本実施形態によれば、点火プラグ13の側方電極13bの少なくとも一部は、燃焼室2の平面視にて、中心電極13aにおけるガス流動Sの流れ方向と交差させる。このため、側方電極13bが点火プラグギャップ位置におけるガス流速を十分に低下させることができ、着火性を向上させることが可能となる。
また本実施形態によれば、燃焼室2内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁12を有する。このため、点火プラグ13付近の混合気が側方電極13bに受け止められる形となり、点火プラグギャップ位置に混合気が滞在しやすくなるため、更に着火性を向上させることが可能となる。
また本実施形態によれば、燃焼室2内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁12を有する。このため、点火プラグ13付近の混合気が側方電極13bに受け止められる形となり、点火プラグギャップ位置に混合気が滞在しやすくなるため、更に着火性を向上させることが可能となる。
また本実施形態によれば、燃料噴射弁12を、燃焼室2上部の略中心に配置する。このため、燃焼室2上部の略中央から噴射された燃料噴霧が、ガス流動Sと混合することで混合気の形成を促進することが可能となる。
また本実施形態によれば、燃料噴射弁12は、複数の噴孔12a〜12dから燃料を噴射することで略円錐状の噴霧を形成する多噴孔式燃料噴射弁である。このため、混合気の形成を更に促進することが可能となる。
また本実施形態によれば、燃料噴射弁12は、複数の噴孔12a〜12dから燃料を噴射することで略円錐状の噴霧を形成する多噴孔式燃料噴射弁である。このため、混合気の形成を更に促進することが可能となる。
また本実施形態によれば、ガス流動手段は、燃焼室2内にスワール流Sを生成させる手段(例えばスワール流コントロールバルブ)であり、点火プラグ13を、燃焼室2の平面視にて、複数の噴孔12a〜12dのうち円周方向で隣り合う噴孔12a,12bにおける各噴孔中心線の延長線同士の略中間に配置した。このため、燃料噴射弁12による燃料噴霧は、ガス流動Sによって点火プラグ13付近に運ばれ、点火プラグギャップ位置で側方電極13bに受け止められ、安定した点火が可能となる。
また本実施形態によれば、点火プラグ13の側方電極13aの少なくとも一部は、燃焼室2の平面視にて、中心電極13aにおけるスワール流S及び燃料噴霧により形成された混合気の中心線と交差するようにした。このため、中心電極13aにおいて混合気の流速を遅らせることができ、着火性を向上させることが可能となる。
次に、第2の実施形態について図を用いて説明する。
次に、第2の実施形態について図を用いて説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る内燃機関1をエンジン前方から見た構成を示す図である。図6は、この内燃機関1をエンジン吸気側から見た図である。図7は、燃焼室2の平面図である。
本実施形態の内燃機関1は、燃焼室2内(筒内)にタンブル流Tを形成する場合において混合気(燃料)への着火性を向上させるためのものである。
本実施形態の内燃機関1は、燃焼室2内(筒内)にタンブル流Tを形成する場合において混合気(燃料)への着火性を向上させるためのものである。
点火プラグ13は、燃料噴射弁12の近傍(燃焼室2上部の略中心)に斜めに配設され、点火ギャップが燃焼室2の中心に位置している。
吸気ポート6(吸気通路)には、燃焼室2内に縦方向の旋回流であるタンブル流Tを生成させる手段として、吸気ポート6の入口側に、タンブル流コントロールバルブ20が配設されている。このバルブ20には、図示したように側面から見て吸気ポート6の流路中心より上部にオフセットして開口する切り欠き部20aが形成されている。このバルブ20の開閉が制御されることにより、タンブル流Tが燃焼室2内に形成される。
吸気ポート6(吸気通路)には、燃焼室2内に縦方向の旋回流であるタンブル流Tを生成させる手段として、吸気ポート6の入口側に、タンブル流コントロールバルブ20が配設されている。このバルブ20には、図示したように側面から見て吸気ポート6の流路中心より上部にオフセットして開口する切り欠き部20aが形成されている。このバルブ20の開閉が制御されることにより、タンブル流Tが燃焼室2内に形成される。
燃料噴射弁12は、燃焼室2に望む先端部を吸気側で且つエンジン後方に若干傾けて配置されている。点火プラグ13は、燃焼室2側の先端を排気側で且つエンジン前方に傾けて配置されている。この燃料噴射弁12には、複数の噴孔12a〜12dが形成されており、各噴孔12a〜12dから外側に向かって燃料が噴射される(図7に示すD1〜D4)。
点火プラグ13の側方電極13bは、図7に示すように排気側で且つエンジン後方に向けられている。この側方電極13bの向きは、タンブル流Tと燃料の噴霧方向とのどちらに対しても下流側となるようにしている。そして、点火プラグ13の側方電極13bの少なくとも一部は、燃焼室2の平面視にて、タンブル流Tと混合した燃料噴霧による混合気の中心線と交差している。なお、点火プラグ13の側方電極13bの少なくとも一部は、燃焼室2の平面視にて、中心電極13におけるタンブル流T及び燃料噴霧により形成された混合気の中心線と交差している。これにより、点火プラグ13の側方電極13bに燃料を確実に供給させ、着火性を向上させる。
以下、第2の実施形態の成層運転モードにおける吸気行程から圧縮行程でのタンブル流T及び燃料噴霧の状態について説明する。
吸気行程においては、新気の導入と共にタンブル流コントロールバルブ20により燃焼室2内にタンブル流Tが形成される。
圧縮行程後半には、燃料噴射弁12による燃料噴霧が行われる。この燃料噴霧は、吸気行程にて形成されたタンブル流Tによって下流側に流される。タンブル流Tに流された燃料噴霧は、周囲の空気と混合し、混合気となりつつ点火プラグ13の側方電極13bに到達し受け止められる。この時期に点火を行うことで、混合気が点火プラグ13のプラグギャップに安定して存在し、かつタンブル流Tが周囲に比べて弱まっているため、安定した燃焼を実現する。
吸気行程においては、新気の導入と共にタンブル流コントロールバルブ20により燃焼室2内にタンブル流Tが形成される。
圧縮行程後半には、燃料噴射弁12による燃料噴霧が行われる。この燃料噴霧は、吸気行程にて形成されたタンブル流Tによって下流側に流される。タンブル流Tに流された燃料噴霧は、周囲の空気と混合し、混合気となりつつ点火プラグ13の側方電極13bに到達し受け止められる。この時期に点火を行うことで、混合気が点火プラグ13のプラグギャップに安定して存在し、かつタンブル流Tが周囲に比べて弱まっているため、安定した燃焼を実現する。
本実施形態によれば、ガス流動手段は、燃焼室2内にタンブル流Tを生成させる手段(例えば、タンブル流コントロールバルブ20)であり、点火プラグ13を、略円錐状の噴霧に対して、タンブル流Tの下流側に配置した。このため、燃料噴射弁12による燃料噴霧は、タンブル流Tによって点火プラグ13付近に運ばれ、点火プラグギャップ位置で側方電極13bに受け止められるため、着火性を向上させることが可能になる。
また本実施形態によれば、点火プラグ13の側方電極13bの少なくとも一部は、燃焼室2の平面視にて、中心電極13aにおけるタンブル流T及び燃料噴霧により形成された混合気の中心線と交差させた。このため、点火プラグ13の側方電極13bに燃料を確実に供給でき、着火性を向上させることができる。
なお、本発明において、複数の側方電極13bを持つ点火プラグ13を使用する場合には、そのうちの1つをガス流動(スワール流S若しくはタンブル流T)または噴霧が指向する方向の下流側に配置してもよい。また、複数の点火プラグ13を有する場合には、そのうちの少なくとも1つの側方電極13bをガス流動または噴霧が指向する方向の下流側に配置してもよい。
なお、本発明において、複数の側方電極13bを持つ点火プラグ13を使用する場合には、そのうちの1つをガス流動(スワール流S若しくはタンブル流T)または噴霧が指向する方向の下流側に配置してもよい。また、複数の点火プラグ13を有する場合には、そのうちの少なくとも1つの側方電極13bをガス流動または噴霧が指向する方向の下流側に配置してもよい。
1 内燃機関
2 燃焼室
3 シリンダヘッド
4 シリンダブロック
5 ピストン
6 吸気ポート
7 排気ポート
12 燃料噴射弁
13 点火プラグ
13a 中心電極
13b 側方電極
13c 下方電極
14 スワール流コントロールバルブ
14a 切り欠き部
15 エンジンコントロールユニット
20 タンブル流コントロールバルブ
20a 切り欠き部
2 燃焼室
3 シリンダヘッド
4 シリンダブロック
5 ピストン
6 吸気ポート
7 排気ポート
12 燃料噴射弁
13 点火プラグ
13a 中心電極
13b 側方電極
13c 下方電極
14 スワール流コントロールバルブ
14a 切り欠き部
15 エンジンコントロールユニット
20 タンブル流コントロールバルブ
20a 切り欠き部
Claims (9)
- 燃焼室上部に配設され側方電極及び中心電極を有する点火プラグと、前記燃焼室内にガス流動を生成するガス流動生成手段と、を有する内燃機関において、
前記点火プラグの側方電極は、点火時期近傍において前記ガス流動生成手段によって生成される前記点火プラグ電極付近のガス流動に対して、前記点火プラグの中心電極よりも下流側に配置していることを特徴とする内燃機関。 - 点火プラグの側方電極の少なくとも一部は、燃焼室の平面視にて、前記中心電極におけるガス流動の流れ方向と交差することを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
- 燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関。
- 前記燃料噴射弁を、燃焼室上部の略中心に配置することを特徴とする請求項3記載の内燃機関。
- 前記燃料噴射弁は、複数の噴孔から燃料を噴射することで略円錐状の噴霧を形成する多噴孔式燃料噴射弁であることを特徴とする請求項4記載の内燃機関。
- 前記ガス流動手段は、前記燃焼室内にスワール流を生成させる手段であり、
前記点火プラグを、燃焼室の平面視にて、前記複数の噴孔のうち円周方向で隣り合う噴孔における各噴孔中心線の延長線同士の略中間に配置したことを特徴とする請求項5記載の内燃機関。 - 点火プラグの側方電極の少なくとも一部は、燃焼室の平面視にて、前記中心電極におけるスワール流及び燃料噴霧により形成された混合気の中心線と交差することを特徴とする請求項6記載の内燃機関。
- 前記ガス流動手段は、前記燃焼室内にタンブル流を生成させる手段であり、
前記点火プラグを、前記略円錐状の噴霧に対して、前記タンブル流の下流側に配置したことを特徴とする請求項5記載の内燃機関。 - 点火プラグの側方電極の少なくとも一部は、燃焼室の平面視にて、前記中心電極におけるタンブル流及び燃料噴霧により形成された混合気の中心線と交差することを特徴とする請求項8記載の内燃機関。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015052290A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
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2003
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