JP2005170389A - Rfidタグ付き金属製容器 - Google Patents

Rfidタグ付き金属製容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005170389A
JP2005170389A JP2003408416A JP2003408416A JP2005170389A JP 2005170389 A JP2005170389 A JP 2005170389A JP 2003408416 A JP2003408416 A JP 2003408416A JP 2003408416 A JP2003408416 A JP 2003408416A JP 2005170389 A JP2005170389 A JP 2005170389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rfid tag
metal container
hole
magnetic
magnetic core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003408416A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Endo
貴則 遠藤
Tomohiro Mori
智広 森
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2003408416A priority Critical patent/JP2005170389A/ja
Publication of JP2005170389A publication Critical patent/JP2005170389A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ビール樽のような金属製の容器を確実に管理することができるRFIDタグ付き金属製容器の提供。
【解決手段】RFIDタグ2を円柱または角柱等の棒状の磁芯2bの外面に磁芯2bの長さ方向が磁気的軸となるように巻線をして形成する。一方、RFIDタグ2を取り付けるビール樽などの金属製容器4の枠体上部4cにはRFIDタグ2を挿入可能な形状の孔5を開け、更に、枠体上部4cの所定の端部から孔5に繋がる切り込み5aを設け、枠体上部4cの内側にRFIDタグ2を取り付ける。このように、棒状の磁芯2bに巻線をしたり切り込み5aを設けることにより金属の影響を受けにくくすることができる。また、RFIDタグ2の先端が孔の表面よりも内側になるように配置することにより、運搬時や取り扱い時に破損することがなくなり、金属製容器4やその内容物を確実に管理することができる。
【選択図】図2

Description

RFID(Radio Frequency Identification)システムによって管理される物品が収納される容器に関し、特に、金属材料を少なくとも一部に用いて形成される金属製容器に関する。
生ビールはステンレス又はアルミなどの金属製容器に入れて飲食店等に供給される。その際、金属製容器に関しては、所有者、製造者、製造年月日、検査消毒の履歴等、内容物のビールに関しては、品種、製造者、製造年月日、輸送履歴、賞味期限等の事項を管理する必要がある。このような情報を管理するため、現在は金属製容器に所有者の名称と管理番号等の最小限の情報を記載しておき、その他の情報は帳簿に記載した管理番号と照らし合わせて確認するという方法が用いられていた。しかしながら、この方法は手数が掛かり、錯誤の可能性も高いという欠点がある。
一方、近年、ICチップを備えたタグとリーダ/ライタ(又はリーダ)との間でデータの交信を行うRFIDシステムが普及している。このRFIDシステムは、RFIDタグのICに記録したデータをRFIDタグ及びリーダ/ライタの各々に備えたアンテナを用いて交信するものであり、RFIDタグのICに多くの情報を記録することができ、また、RFIDタグをリーダ/ライタから離した状態も通信可能であることから、様々な用途、例えば、物流管理などの用途に利用されるようになってきている(例えば、下記特許文献1)。
特開2002−31945号公報(第3−4頁、第1図)
上記生ビールの管理を容易にするために金属製容器にRFIDタグを取り付ける方法も考えられる。この方法では、RFIDタグに上記情報をすべて記録し、電子的に読み取り/書き込みが可能であるため、作業効率が高く錯誤の可能性は少ない。しかしながら、このような用途に使用する容器(ビール樽)は金属製であるため、例えば、樹脂フィルム上に金属パターンをエッチングしてアンテナコイルを形成したようなフィルムタグでは金属の影響を受けて正常に動作しない。
そこで、金属に近接した状態でもRFIDタグを動作させることができる各種構造が考案されており、例えば、特開2002−252518号公報には、磁芯部材にコイルを巻回させて形成したRFIDタグが開示されている。このような磁芯入りのRFIDタグを用いれば金属製容器に近接させた状態でもRFIDタグを正常に作動させることができる。その場合のRFIDタグの配置位置としては図5乃至図7に示すような形態が考えられる。
図5は、金属製容器4の側面にRFIDタグ2を設置する形態である。この形態はRFIDタグ2の取り付けが容易であるが、金属製容器4を並べて配置した場合に読み取りが難しく、また、金属製容器4を転がして移送する場合に破損しやすいという問題がある。また、図6は、金属製容器4の上面にRFIDタグ2を設置する形態である。この形態は読み取りが容易で、また作動距離が長いRFIDタグ2を取り付けることができるという長所があるが、ビール樽の上にディスペンサーの部品等を落下させた場合にRFIDタグ2が破損してしまう危険性がある。また、図7は、金属製容器4の下面にRFIDタグ2を設置する形態である。この形態は読み取りを金属製容器4の下から行う必要があり、例えば、リーダ/ライタのアンテナを埋め込んだ台を設け、その上に金属製容器4を置いて読み取る等の作業が必要であり、読み取りが面倒になるという問題がある。
このように、RFIDタグを金属製容器に取り付ける際には、金属製容器の構造や取り扱い形態、リーダ/ライタ用アンテナの配置などを総合的に判断して、その金属製容器に適した形態でRFIDタグを取り付けることが重要である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、ビール樽のような金属製の容器を確実に管理することができるRFIDタグ付き金属製容器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の金属製容器は、電磁誘導又は電磁結合を利用してアンテナ間でデータの通信を行うRFIDシステムを構成するRFIDタグが取り付けられた金属製容器であって、前記RFIDタグは、円柱状又は角柱状の磁性材料からなる磁芯に、その磁気的軸が前記磁芯の長手方向を向くように導線が巻回されて形成され、金属製容器には、前記RFIDタグを前記長手方向に挿入可能な形状の孔が形成され、前記孔の内面に前記RFIDタグが取り付けられているものである。
また、本発明の金属製容器は、電磁誘導又は電磁結合を利用してアンテナ間でデータの通信を行うRFIDシステムを構成するRFIDタグが取り付けられた金属製容器であって、前記RFIDタグは、円柱状又は角柱状の磁性材料からなる磁芯に、その磁気的軸が前記磁芯の長手方向を向くように導線が巻回されて形成され、金属製容器には、前記RFIDタグを前記長手方向に挿入可能な形状の孔が形成され、前記孔には、前記金属製容器の所定の端部から前記孔に繋がる1以上の切り込みが設けられ、前記孔の内面に前記RFIDタグが取り付けられているものである。
本発明においては、前記RFIDタグは、その先端が前記孔の表面から突出しないように配置されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記金属製容器が、内容物を収納する収納部と該収納部を保護する枠体とからなり、前記枠体に前記RFIDタグが取り付けられている構成とすることができ、前記枠体は、筒状の側部と、前記筒の上端が内側に折り曲げられ内部に空間が形成されたドーナツ状の枠体上部とを含み、前記枠体上部の前記空間を貫通するように、前記RFIDタグが取り付けられている構成とすることもできる。
また、本発明においては、前記内容物をビールとし、前記金属製容器をビール樽とすることもできる。
更に、本発明においては、前記磁性材料が、磁性粉末又は磁性フレークと、ゴム又はプラスチックとの複合材である構成、又は、前記磁性材料が、金属箔又はその積層材である構成とすることもできる。
このように、本発明によれば、RFIDタグを、円柱または角柱等の棒状の磁芯に、その磁気的軸が磁芯の長さ方向となるように巻線をして形成し、一方、金属製容器の所定の部分(例えば、枠体の上部など)に孔を形成し、更に枠体の端部から孔に繋がる切り込みを設け、その孔にRFIDタグを挿入して固定することにより、金属に近接した状態でもRFIDタグを作動させることができ、また、RFIDタグの先端が孔の表面よりも内側になるように配置することにより、金属製容器の取り扱い時にRFIDタグが破損することがなく、金属製容器やその内容物を確実に管理することができる。
本発明のRFIDタグ付き金属製容器によれば、金属に近接した状態でもRFIDタグを作動させることができ、また、金属製容器の取り扱い時にRFIDタグが破損することがなく、金属製容器やその内容物を確実に管理することができる。
その理由は、RFIDタグを、円柱または角柱等の棒状の磁芯に、その磁気的軸が磁芯の長さ方向となるように巻線をして形成し、一方、ビール樽などの金属製容器の枠体上部などに孔を形成し、更に枠体の端部から孔に繋がる切り込みを設け、その孔にRFIDタグの先端が孔の表面よりも内側になるように取り付けているからである。
従来技術で示したように、容器にRFIDタグを取り付けて管理する方法は提案されているが、容器が金属製の場合は、RFIDタグの構造や取り付け位置、取り付け構造等によっては作動距離が短くなったり破損しやすくなる等の多くの問題が生じる場合があり、RFIDシステムの運用上、どのような形態のRFIDタグを金属製容器にどのように取り付けるかが重要な課題となる。そこで本発明では、RFIDタグを円柱または角柱等の棒状の磁芯の外面に磁芯の長さ方向が磁気的軸となるように巻線をして形成する。一方、RFIDタグを取り付けるビール樽などの金属製容器の上部の枠体にはRFIDタグを挿入可能な形状の孔を開け、更に、枠体の所定の端部から孔に繋がる切り込みを設け、枠体の内側にRFIDタグを取り付ける。このように、棒状の磁芯に巻線をしたり切り込みを設けることにより金属の影響を受けにくくすることができる。また、RFIDタグ2の先端が孔の表面よりも内側になるように配置することにより、運搬時や取り扱い時に破損することがなくなり、金属製容器やその内容物を確実に管理することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るRFIDシステムの構成を模式的に示す図であり、図2は、RFIDタグの構造及び取り付け位置を示す図である。また、図3及び図4はRFIDタグの詳細な取り付け構造を示す図である。
図1に示すように、ビール樽などの金属製容器4を管理するRFIDシステム1は、リーダ/ライタ用アンテナ3aと、送受信信号を変換するための通信回路や送受信信号をデコードするための演算処理回路等の制御部3bとからなるリーダ/ライタ(又はリーダ)3と、共振回路を構成するアンテナコイルとコンデンサ(ICに容量が内蔵されている場合は必ずしも必要ではない。)と金属製容器や内容物に関する情報(例えば、金属製容器に関しては、所有者、製造者、製造年月日、検査消毒の履歴等、内容物のビールに関しては、品種、製造者、製造年月日、輸送履歴、賞味期限等)を記憶するICとを備えるRFIDタグ2とからなり、RFIDタグ2は内蔵する電源又はリーダ/ライタ3から供給される電源を用いて駆動される。そして、RFIDタグ2及びリーダ/ライタ用アンテナ3aの共振周波数をキャリア周波数に合わせることにより、記憶された金属製容器や内容物に関する情報が制御部3bに送られ、リーダ/ライタ3に接続されるコンピュータ機器(図示せず)などによって物流が管理される。なお、図1の構成は例示であり、リーダ/ライタ3の形状や構造は任意であり、また、金属製容器4に収納する内容物も任意である。
また、図2は、RFIDタグ2及びRFIDタグ2を設置する金属製容器4の構造を示す図であり、RFIDタグ2は、円柱状や角柱状などの棒状の磁芯2bと、磁芯2bの長手方向が磁気的軸と一致するように磁芯2bの周囲に導線を巻回したアンテナコイル2aと、アンテナコイル2aに接続されるコンデンサやICなどの回路要素(図示せず)とからなる。なお、RFIDタグ2を構成するコンデンサやICなどの回路要素の設置位置は任意であり、棒状の磁芯2bの側面に配置してもよいし、磁芯2bの上面や底面に配置してもよいし、磁芯2bから離れた場所に配置してもよい。
また、金属製容器4は、例えば、ビールなどの内容物を収納する収納部4aと、ディスペンサーを繋いで内容物を取り出す継口4bと、収納部4aや継口4bを保護する枠体とからなり、枠体の上部には、収納部4a上面及び継口4bを保護するドーナツ状の枠体上部4cと、収納部4a下面を保護し安定して載置するための台座となるドーナツ状の枠体下部4dとを含む。この金属製容器4の構造も例示であり、ビールなどを収納可能な容器であればよく、その材料もアルミやステンレス等、任意の金属材料を用いることができる。
上記磁芯2bの磁性材料として各種材料が考えられるが、強靱な構造の複合材や加工が容易な金属箔などを用いることが好ましい。この複合材は、金属粉、カーボニル鉄粉、還元鉄粉、アトマイズ粉(純鉄、Si、Cr、Al等を含む鉄、パーマロイ、Co−Fe等)、アモルファス粉(B、P、Si、Cr等を含む鉄、コバルト、ニッケルを水またはガスアトマイズして製造したもの)等の粒状の粉体若しくはフレークとプラスチック、ゴム等の有機物のバインダーとを用いて、射出成形、塗布、圧縮成形、圧延等により製造される。塗布の場合は、例えば、粒状粉体をアトラター、ボールミル、スタンプミル等で扁平化してフレークとした後、フレーク又は粒状粉体を含む塗料をフィルム上に塗布/乾燥を繰り返して形成することができ、その際、塗布中に磁場を印加することによりフレークを一定の方向に配向させることができ、特性を向上させることができる。また、複合材におけるプラスチックとしては加工性の良い熱可塑性のプラスチックを用いたり、或いは耐熱性の良い熱硬化性のプラスチックを用いたりすることができ、また、絶縁性を有するアクリル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、エポキシ等の樹脂を用いることもできる。
又、上記金属箔はスーパーマロイ、アモルファスなどの固有抵抗の高い金属を用いることが好ましく、金属箔を積層する場合は熱硬化性樹脂、無機接着剤等の高温に耐える接着材を用いて積層するのが適当である。
次に、図3を参照して、RFIDタグ2の具体的な設置構造について説明する。図3は、RFIDタグ2が設置される枠体上部4cの一部を拡大した平面図及びA−A’線の断面図である。図に示すように、本実施例の枠体上部4cは円柱状の筒の端部を内側に折り曲げてドーナツ状に形成されており、その枠体上部4c上面にRFIDタグ2が挿入可能な径の孔5が形成され、その孔5からRFIDタグ2が挿入されて接着剤などによって固定されている。この枠体上部4cは収納部4aとは別の構造体として形成されているため孔5を開けてもビールなどの内容物が漏れ出ることはない。また、枠体上部4cは強度を確保するためその先端を内側に折り曲げてあり、それにより生じる空間はRFIDタグ2を配置するだけの大きさを持っている。そして、この空間にRFIDタグ2をその先端が上部の枠体4cの表面から突出しないように取付ければ移送中に破損することがなくなる。また必要に応じて、RFIDタグ2の上面にプラスチックなどの蓋を被せれば更に確実にRFIDタグ2を保護することができる。
なお、図では、枠体上部4cをドーナツ状にしているが、枠体としての強度を維持することができる構造であればよく、枠体上部4cの上端を直角に折り曲げてその断面がコの字型やロの字型になるようにしてもよい。ただし、本発明では枠体上部4cにRFIDタグ2を取り付ける関係上、RFIDタグ2を2つの面(図ではドーナツの上面と下面)で固定できるような構造とする必要がある。また、図では、ドーナツ状の枠体上部4cの下面からRFIDタグ2がはみ出るようにしているが、これは作動距離を大きくするためと、RFIDタグ2が枠体上部4cの空間に完全に包囲されてしまうとアンテナコイル4aで発生する磁束が枠体によって遮断されてしまうからであるが、枠体上部4cの断面が完全なリング状でなく下面が解放されている場合(例えば上述したコの字型など)のように、磁束が通過するスペースが設けられている場合には、枠体上部4cの空間の内部にRFIDタグ2を収納する構成としても問題はない。
また、図3のような配置にした場合、孔5の周囲に流れる渦電流の影響によりRFIDタグ2の性能は劣化する。これを防止するため、例えば、図4に示すように枠体上部4cの所定の端部(図では内側端部)から孔5に繋がる切り込み5aを設ける構成としてもよく、孔5の周囲を切り込み5aで分断することにより渦電流を防止することができる。この切り込み5aの形状、位置、本数なども図の構成に限定されず、孔5の周囲を分断するものであればよく、切り込み5a部分の強度を保つために、切り込み5a部分を接着剤などで埋め込んでもよい。
また、図1乃至図4では、RFIDタグ2を枠体上部4cに磁気的軸が略垂直方向を向くように配置したが、これは上面からリーダ/ライタ用アンテナ3aをかざして読み取りを行うためであり、読み取りが可能な範囲で傾けて配置(例えば、磁気的軸がやや内側を向くように配置)してもよい。このように傾けることによって金属製容器4を重ねて配置したり、金属製容器4の上に他の物品を載置した場合でも、RFIDタグ2が破損することがなくなる。また、RFIDタグ2の設置場所は枠体上部4cに限定されず、枠体に他の構造物(例えば、取っ手など)が固定される場合には、該他の構造物に孔を設けてRFIDタグ2を収納してもよい。更に、図1乃至図4では、収納部4aと枠体とが別々に構成されている場合を示したが、収納部4aと枠体とが一体となった構造でもよいし、収納部4aに孔を設けることができる場合は収納部4aにRFIDタグ2を直接収納してもよい。
次に、上記構成のRFIDタグ2の効果を確認するために、円柱形の複合材磁心に径0.4mmの導線を17回巻いたアンテナコイル2aを備える直径7mm、長さ15mmのRFIDタグ2(共振周波数は単体で13.56MHz)を形成し、20L入りステンレス製のビール樽の枠体上部4cの先端部に直径16mmの孔5を形成し、更に枠体上部4cの端部から孔5に繋がる切り込み5aを設け、その孔5に上記RFIDタグ2を取り付けた(実施例1−1)。そしてRFIDタグ2をA4大の大きさのリーダ/ライタ用アンテナ3aを用いて読み取り、その時の共振周波数と作動限界距離とを測定した。また、比較のために、RFIDタグ2単体で動作させた場合(比較例1)についても同様の測定を行った。更に、RFIDタグ2は金属製容器4に取り付けると共振周波数が変化するため、実施例1−2では金属製容器4に取り付けた状態で最適の共振周波数13.56MHzになるように導線の間隔を調整して同様の測定を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2005170389
表1より、RFIDタグ2単体の場合(比較例1)では作動限界距離が270mmであり、一方、切り込み5aを入れた孔5に設置した試料(実施例1−1)では200mm、更に共振周波数を13.56MHzに調整した試料(実施例1−2)では260mmであることから、金属製容器4に設置しているにも関わらず、単体の場合とほぼ同等に作動させることができ、本発明の効果を確認することができた。なお、本実験では、切り込み5aを設けずにRFIDタグ2を設置した場合については記載していないが、図3に示すように、RFIDタグ2の下面が枠体上部4cの下面から突き出ている場合や枠体上部4cの下面が解放させている場合などでは十分に作動させることができることを確認している。
以上説明したように、ビール樽などの金属製容器4の枠体上部4cなどに孔5を形成し、また、更に枠体上部4cの端部から孔5に繋がる切り込み5aを設け、孔5の内部に、円柱状や角柱状などの棒状の磁芯2bに磁気的軸が磁芯2bの長手方向を向くように導線を巻回したRFIDタグ2を取り付けることにより、RFIDタグ2の破損を防止しつつRFIDタグ2を作動させることができ、これによりRFIDシステムを用いて金属製容器やその内容物の管理を行うことが可能となる。
なお、上記では、本発明の構造をRFIDタグ2のアンテナコイル2aに適用する場合について述べたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、リーダ用アンテナ、リーダ/ライタ用アンテナ3aなどの任意のアンテナに適用することができる。また、金属製容器4もビール樽に限らず、金属製部材を少なくとも一部に使用する任意の構造の容器に適用することができる。
本発明の一実施例に係るRFIDシステムの構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係るRFIDタグ及び金属製容器の構造を示す図である。 本発明の一実施例に係るRFIDタグの取り付け構造を示す図である。 本発明の一実施例に係るRFIDタグの取り付け構造を示す図である。 従来のRFIDタグの取り付け構造(RFIDタグを金属製容器の側面に配置した場合)を示す図である。 従来のRFIDタグの取り付け構造(RFIDタグを金属製容器の上面に配置した場合)を示す図である。 従来のRFIDタグの取り付け構造(RFIDタグを金属製容器の下面に配置した場合)を示す図である。
符号の説明
1 RFIDシステム
2 RFIDタグ
2a アンテナコイル
2b 磁芯
3 リーダ/ライタ
3a リーダ/ライタ用アンテナ
3b 制御部
4 金属製容器
4a 収納部
4b 継口
4c 枠体上部
4d 枠体下部
5 孔
5a 切り込み

Claims (8)

  1. 電磁誘導又は電磁結合を利用してアンテナ間でデータの通信を行うRFIDシステムを構成するRFIDタグが取り付けられた金属製容器であって、
    前記RFIDタグは、円柱状又は角柱状の磁性材料からなる磁芯に、その磁気的軸が前記磁芯の長手方向を向くように導線が巻回されて形成され、
    金属製容器には、前記RFIDタグを前記長手方向に挿入可能な形状の孔が形成され、
    前記孔の内面に前記RFIDタグが取り付けられていることを特徴とする金属製容器。
  2. 電磁誘導又は電磁結合を利用してアンテナ間でデータの通信を行うRFIDシステムを構成するRFIDタグが取り付けられた金属製容器であって、
    前記RFIDタグは、円柱状又は角柱状の磁性材料からなる磁芯に、その磁気的軸が前記磁芯の長手方向を向くように導線が巻回されて形成され、
    金属製容器には、前記RFIDタグを前記長手方向に挿入可能な形状の孔が形成され、
    前記孔には、前記金属製容器の所定の端部から前記孔に繋がる1以上の切り込みが設けられ、
    前記孔の内面に前記RFIDタグが取り付けられていることを特徴とする金属製容器。
  3. 前記RFIDタグは、その先端が前記孔の表面から突出しないように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属製容器。
  4. 前記金属製容器が、内容物を収納する収納部と該収納部を保護する枠体とからなり、前記枠体に前記RFIDタグが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の金属製容器。
  5. 前記枠体は、筒状の側部と、前記筒の上端が内側に折り曲げられ内部に空間が形成されたドーナツ状の枠体上部とを含み、前記枠体上部の前記空間を貫通するように、前記RFIDタグが取り付けられていることを特徴とする請求項4記載の金属製容器。
  6. 前記内容物がビールであり、前記金属製容器がビール樽である請求項4又は5に記載の金属製容器。
  7. 前記磁性材料が、磁性粉末又は磁性フレークと、ゴム又はプラスチックとの複合材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の金属製容器。
  8. 前記磁性材料が、金属箔又はその積層材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の金属製容器。
JP2003408416A 2003-12-08 2003-12-08 Rfidタグ付き金属製容器 Pending JP2005170389A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003408416A JP2005170389A (ja) 2003-12-08 2003-12-08 Rfidタグ付き金属製容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003408416A JP2005170389A (ja) 2003-12-08 2003-12-08 Rfidタグ付き金属製容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005170389A true JP2005170389A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34730111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003408416A Pending JP2005170389A (ja) 2003-12-08 2003-12-08 Rfidタグ付き金属製容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005170389A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100744427B1 (ko) * 2006-06-05 2007-08-01 (주)제이브이엠 약제자동포장장치용 카세트 인식장치 및 그 방법
JP2007274675A (ja) * 2006-03-09 2007-10-18 Toyo Seikan Kaisha Ltd Icタグ付き金属物品
WO2007138770A1 (ja) * 2006-05-31 2007-12-06 Sony Chemicals & Information Device Corporation アンテナ回路及びトランスポンダ
JP2007334655A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Sony Corp Rfidタグおよび商品
JP2008515109A (ja) * 2004-09-29 2008-05-08 チエツクポイント システムズ, インコーポレーテツド 金属部分を含む容器、金属部分を含む容器のためのカバー、金属部分を含む容器と共に用いられるタグを追跡する方法および装置、ならびにタグを調整する方法
JP2010505704A (ja) * 2006-10-07 2010-02-25 カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト 応答機を備えた製品を給仕及び/または保管するための方法ならびに装置
EP2077519A3 (en) * 2006-02-22 2012-12-12 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. RFID tag substrate for metal component
JP2017039511A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 Jfeコンテイナー株式会社 金属製ドラム缶

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008515109A (ja) * 2004-09-29 2008-05-08 チエツクポイント システムズ, インコーポレーテツド 金属部分を含む容器、金属部分を含む容器のためのカバー、金属部分を含む容器と共に用いられるタグを追跡する方法および装置、ならびにタグを調整する方法
US8807438B2 (en) 2006-02-22 2014-08-19 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. RFID tag substrate for metal component
EP2077519A3 (en) * 2006-02-22 2012-12-12 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. RFID tag substrate for metal component
JP2007274675A (ja) * 2006-03-09 2007-10-18 Toyo Seikan Kaisha Ltd Icタグ付き金属物品
JP2007324865A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Sony Chemical & Information Device Corp アンテナ回路及びトランスポンダ
US8059062B2 (en) 2006-05-31 2011-11-15 Sony Corporation Antenna circuit and transponder
WO2007138770A1 (ja) * 2006-05-31 2007-12-06 Sony Chemicals & Information Device Corporation アンテナ回路及びトランスポンダ
TWI474553B (zh) * 2006-05-31 2015-02-21 Dexerials Corp 天線電路以及傳輸器
KR100744427B1 (ko) * 2006-06-05 2007-08-01 (주)제이브이엠 약제자동포장장치용 카세트 인식장치 및 그 방법
JP2007334655A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Sony Corp Rfidタグおよび商品
JP2010505704A (ja) * 2006-10-07 2010-02-25 カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト 応答機を備えた製品を給仕及び/または保管するための方法ならびに装置
US9162863B2 (en) 2006-10-07 2015-10-20 Khs Gmbh Method of storing beer kegs and dispensing beer in a commercial bar or restaurant, a method of storing beverage barrels in a commercial bar or restaurant, and an apparatus therefor
JP2017039511A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 Jfeコンテイナー株式会社 金属製ドラム缶

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7315248B2 (en) Radio frequency identification tags for use on metal or other conductive objects
US7705733B2 (en) Coiled RFID tag
EP1944878B1 (en) Electromagnetic induction rfid tag and access unit
US9887463B2 (en) Omni-directional antenna for a cylindrical body
US8358212B2 (en) Multi-modal transponder and method and apparatus to detect same
EP1308883B1 (en) Rfid tag housing structure, rfid tag installation structure and rfid tag communication method
US6812707B2 (en) Detection element for objects and detection device using the same
TWI271000B (en) Antenna and RFID tag mounting the same
CN101896922B (zh) 尤其在导电物体附近使用的rfid标签
JP2007199867A (ja) Rfidタグ付き銘板
US20030218073A1 (en) IC tag system
EP0782733B1 (de) Vorrichtung zur berührungslosen energie- und datenübertragung auf induktivem wege, und bevorzugte verwendung derselben zur identifikation von gasflaschen
JP2007524942A (ja) 電磁波により与えられる受動送信機受信機装置
JP2002063557A (ja) Rfid用タグ
ATE416440T1 (de) Antenne für rfid etikett
ES2376667T3 (es) Procedimiento y dispositivo de detecciã“n y de identificaciã“n de objetos, contenedores seguros y sistemas provistos de este dispositivo.
JP2007162805A (ja) タグ付きボルト
CN103765444A (zh) 附带ic标签的轴承装置
JP4040661B2 (ja) Rfidタグの取り付け構造及び検知方法
JP2005170389A (ja) Rfidタグ付き金属製容器
JP2002261524A (ja) Rfid用タグ
WO2006054508A1 (ja) データキャリア装着体及びその製造方法
JP2010109674A (ja) アンテナ装置
US20090224059A1 (en) Rfid tag
JP2006092385A (ja) 電気機器及び該電気機器の仕様設定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080625

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081105