JP2005170261A - 動力伝達装置の連結構造および連結方法 - Google Patents

動力伝達装置の連結構造および連結方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 回転アンバランスの発生を効果的に抑えることができるようなプロペラシャフトとアクスル装置の入力部材との連結構造および方法を得る。
【解決手段】 本発明によればプロペラシャフトにプロペラシャフトの回転アンバランス方向を示す第1マークが設けられ、回転伝達装置においてプロペラシャフトと連結されるコンパニオンフランジにコンパニオンフランジにおける回転アンバランス方向を示す第2マークが設けられる。また、第1マークと第2マークが示す回転アンバランス方向について一方は回転質量が重くなる方向に設けられ他方は回転質量が軽くなる方向に設けられる関係を有し、第1マークと第2マークとのいずれか一方が、軸線回りに所定角度角度領域に亙って付与される。
【選択図】 図10

Description

本発明は、自動車等においてエンジンからの駆動力を伝達するプロペラシャフトと、プロペラシャフトの回転駆動力を左右の車輪に伝達するアクスル装置とを有して構成される動力伝達装置において、プロペラシャフトとアクスル装置とを連結する構造および方法に関する。
FR駆動形式や、四輪駆動形式の自動車等では、エンジン駆動力を車輪に伝達する動力伝達装置において、変速機からプロペラシャフトを介してアクスル装置に回転駆動力を伝達するように構成する場合が多い。例えば、車両の前部にエンジンを配設し、このエンジンに結合して配設された変速機からの出力回転をプロペラシャフトを介してリアアクスル装置に伝達する構成がある。このような動力伝達装置は従来から種々のものが知られており、特開平10−194004号や、実開平7−8632号等に開示のものがある。
ところで、動力伝達装置において回転部材にアンバランスがあると回転伝達時にこのアンバランスにより振動が発生しやすいという問題がある。特に、プロペラシャフトは車体前後に延びて配設される長尺状円筒状部材であり、回転アンバランスが発生しやすい。また、このプロペラシャフトとアクスル装置等とを連結するカップリング装置は、その構成部品であるヨークフランジ、コンパニオンフランジ等が鍛造部品から作られ、完全な回転形状(リング状もしくは円筒状形状)ではないため、回転アンバランスが発生しやすい。
このようなことから従来は、上記回転アンバランスを防止するために種々の方法が採用されており(例えば、特開平7−167219号参照)、特に近年では、予めプロペラシャフトとアクスル装置のコンパニオンフランジそれぞれ単体の回転アンバランスを測定し、一方のアンバランス回転質量が重くなる点(重点)と他方のアンバランス回転質量が軽くなる点(軽点)とをマーキングし、車体搭載時にプロペラシャフト及びコンパニオンフランジの互いの重点と軽点との位相合わせして連結することでそれぞれ単体の回転アンバランスを相殺して合成させるように組み付ける方法が知られている。
このようなアンバランス調整方法では、プロペラシャフトとコンパニオンフランジを連結する際に両者における2つの重点及び軽点のマーキングを一定角度以内の位相差になるように確認しながらボルト穴を合わせて連結用のスタッドボルトを挿入する必要があり、組立性が非常に悪い。また、2つの重軽点のマーキングが一定角度以内に入っているか否かは判り難く多少ずれていても判別できずないと問題もあった。この問題を解決するために従来技術では2つの重軽点マーキングが近づく位置にあるボルト穴同士を合わせて締結させることとしていたが、例えばプロペラシャフト及びコンパニオンフランジそれぞれにボルト穴がn個ありこれらを互いに合わせて締結する場合を考えると±360°/nの範囲内で重軽点マーキング間の位相のずれが生じる可能性があり、位相のばらつきが大きく上記回転アンバランスの相殺効果を低減させることとなっていた(特開2002−104002号公報参照)。
特開2002−104002号公報 特開平10−194004号公報 実開平7−8632号公報
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、プロペラシャフトとアクスル装置のコンパニオンフランジとの重点と軽点との位置合わせをする際に位相差が判別し易く、また位相のばらつきが小さい動力伝達装置の連結構造及び連結方法を提供することを目的とする。
本発明に係る連結構造は、回転駆動力を伝達するプロペラシャフトと、プロペラシャフトと連結されて回転駆動力を伝達する回転伝達装置とを有してなる動力伝達装置において、プロペラシャフトと回転伝達装置とを連結する構造である。この構造では、プロペラシャフトに、プロペラシャフトにおける回転アンバランス方向を示す第1マークが設けられ、回転伝達装置においてプロペラシャフトと連結されるコンパニオンフランジにコンパニオンフランジの回転アンバランス方向を示す第2マークが設けられている。第1マークと第2マークが示す回転アンバランス方向について一方のマークは回転質量が重くなる方向に設けられ他方のマークは回転質量が軽くなる方向に設けられる関係を有している。さらに、第1マークと第2マークとのいずれか一方が、軸線回りに所定角度角度領域に亙って付与される。また、第1マークと第2マークに基づいてプロペラシャフトとコンパニオンフランジとが連結されている。上記角度領域は、プロペラシャフトとコンパニオンフランジとの連結に使用するボルト穴がそれぞれn個ある場合に、±180/n °以上に設定される。
また、上記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは、この角度領域の全体を帯状にマーキングして形成されても良く、角度領域の境界から所定長さ内側に帯状にマーキングして形成されても良い。また、所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは所定角度領域の境界から外側に一定長さ長くなるように設定されることが好ましい。さらに、上記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは、所定角度領域の中央部にもマーキングして形成しても良く、これにより角度領域の全体を帯状にマーキングした場合と略同様に組み立て作業時の視認性が向上させることができる。
また、本発明の動力伝達装置の連結方法は、まず、プロペラシャフト単体における回転アンバランス方向を測定し、プロペラシャフトにプロペラシャフト単体における回転アンバランス方向を示す第1マークを設ける。次に回転伝達装置においてプロペラシャフトと連結されるコンパニオンフランジ単体の回転アンバランス方向を測定し、コンパニオンフランジにコンパニオンフランジ単体における回転アンバランス方向を示す第2マークを設ける。この第1マークと第2マークが示す回転アンバランス方向において一方は回転質量が重くなる方向に設けられ他方は回転質量が軽くなる方向に設けられ、第1マークと第2マークとのいずれか一方は軸線回りに所定角度角度領域に亙って付与されている。さらに、所定角度領域に亙って付与された第1マーク及び第2マークのいずれか一方に他方が重なるようにプロペラシャフトとコンパニオンフランジとの回転位置を合わせて連結する。また、上記角度領域は、プロペラシャフトとコンパニオンフランジとの連結に使用するボルト穴がそれぞれn個ある場合には、±180/n °以上に設定し、角度領域に亙って付与された第1又は第2マークのいずれか一方に他方が重なるようにボルト穴を位置決めすることが好ましい。
また、この連結方法は所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークを角度領域の全体を帯状にマーキングしても良く、角度領域の境界から所定長さ内側に帯状にマーキングしても良い。また、この連結方法では所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークを所定角度領域の境界から外側に一定長さ長くなるようにマーキングすることが好ましい。さらに、上記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは、所定角度領域の中央部にもマーキングして形成することもできる。
本発明によれば、プロペラシャフトとコンパニオンフランジのそれぞれの回転アンバランスを効率よく相殺することができる。具体的には、プロペラシャフト単体の軽点又は重点アンバランスをマークし、逆にコンパニオンフランジではこれ単体での回転アンバランスの重点又は軽点アンバランスをマークし、これらのマークが近づくように回転位置合わせをして連結することで両アンバランスが相殺される。本発明では、特にこの回転アンバランスの相殺の効果を大きくするために一方のマーク(本実施形態では例えば第2マーク39等)を軸線回りで所定角度領域に亙って付与することで、このマークの領域内に他方のマーク(本実施形態では例えば第1マーク33等)を重ねることとしている。この連結構造及び連結方法を採用すれば、大きくて見易い角度領域を持ったマークに他方のマークを合わせるようにして位置決めすることができ角度位相判別の精度を向上させることができる。また、上記角度領域はボルトの個数nに対して±360/2n °の範囲内でしか位相のばらつきが生じないため回転アンバランスの相殺の効果が高く相殺後のアンバランスを小さくすることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。まず、本発明に係る動力伝達装置の一例として、電磁クラッチをディファレンシャルクラッチ機構として用いて構成されたアクスル装置を有する車両の動力伝達系を図1に示している。
この車両は四輪駆動車両であり、車体前部に横置きにエンジンENが配設され、エンジンENの出力端に一体に繋がってトランスミッションTMが取り付けられている。このトランスミッションTM内にはフロントディファレンシャル機構DFとトランスファー機構TFとが設けられている。トランスミッションTMにより変速されたエンジンENの動力(パワー)は、フロントディファレンシャル機構DFにおいて左右のフロントアクスルシャフトSFAに分割されて伝達され、左右の前輪WFを駆動する。上記エンジン動力はトランスファー機構TFにも分割されてフロントカップリングFCからプロペラシャフトPSに伝達される。このプロペラシャフトPSはリアカップリングRCを介してリアアクスル装置ARに繋がる。
リアアクスル装置ARは、プロペラシャフトPSの回転をこれと直交するリアアクスルシャフトSRAに伝達できるように回転方向を変換するとともにこの回転を減速するハイポイドギヤ機構HG(終減速機構)と、ハイポイドギヤ機構HGの左右に位置してハイポイドギヤ機構HGの回転動力を左右のリアアクスルシャフトSRAに伝達する制御を行う左右一対のリアディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRとを有する。リアアクスル装置ARにおいては、プロペラシャフトPSを介して伝達されるエンジン動力が、ハイポイドギヤ機構HGを介して回転方向の変換がなされるとともに減速され、左右のリアディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRにより伝達制御されて左右のリアアクスルシャフトSRAに分割されて伝達され、左右の後輪WRを駆動可能となっている。
このリアディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRは電磁クラッチを有して構成され、車輪の回転速度、車両の減速度等に応じて係合制御が行われる。このため、左右のリアディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRをともに解放させれば後輪WRにはエンジン動力は伝達されず、前輪WFのみ駆動される二輪駆動状態となる。一方、左右のリアディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRを係合させればエンジン動力を前輪WFおよび後輪WRに伝達する四輪駆動状態となる。この四輪駆動状態においては、後述するように駆動側回転と車輪回転とに差が発生するときにリアディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRが係合するように構成されている。また、左右のリアディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRの係合を適宜制御することにより、左右の後輪WRへ
の動力分割比率を適宜制御でき、いわゆるディファレンシャル機構としての機能を発揮させることもできる。
上記リアアクスル装置ARについて図2〜図6を参照して説明する。なお、上述のようにリアアクスル装置AR内には左右一対のリアディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRが配設されるが、これらは左右対称の構造を有しているため、左右対称部分については同一符号を付して、重複する説明は省略する。リアアクスル装置ARは、センターハウジング1と、このセンターハウジング1の左右端部に結合配設された左右サイドハウジング2L,2Rとを有する。そして、センターハウジング1内に形成されたセンター空間1a内にハイポイドギヤ機構HGが配設され、左サイドハウジング2L内に形成された左サイド空間2a内に左ディファレンシャルクラッチ機構DRLが配設され、右サイドハウジング2R内に形成された右サイド空間2b内に右ディファレンシャルクラッチ機構
DRRが配設されている。
センターハウジング1内に配設されるハイポイドギヤHGは、回転軸が直行して配設されるとともに違いに噛合するドライブピニオン11とドリブンギヤ15とから構成される。ドライブピニオン11は車体前後方向に延びる回転軸を中心として回転可能であり、車体前後方向に延びるとともにテーパローラベアリング13a,13bによりセンターハウジング1に対して回転自在に支持されたピニオンシャフト12を有し、ピニオンシャフト12の先端がセンターハウジング1の外方に突出する。
ピニオンシャフト12におけるこのように外方に突出した部分にコンパニオンフランジ30が保持ナット14により締結されてスプライン結合されている。コンパニオンフランジ30はボス部31に形成されたスプライン31aによりピニオンシャフト12と連結され、外端部に図5に示す形状の端面フランジ部32を有する。端面フランジ部32には締結ボルト取付用ネジ32aが形成されている。一方、プロペラシャフトPSは車体前後に延びて回転自在に支持されたドライブチューブ36の後端にユニバーサルジョイント37を介して取り付けられたヨークフランジ38を有し、このヨークフランジ38とコンパニオンフランジ30とが締結ボルト35により結合されている。これらヨークフランジ38およびコンパニオンフランジ30によりリアカップリングRCが構成され、プロペラシャ
フトPSの回転がピニオンシャフト12に伝達され、ハイポイドギヤ機構HGを回転駆動させる。
ハイポイドギヤ機構HGを構成するドリブンギヤ15は、ボールベアリング16により車幅方向に延びる回転軸(ピニオンギヤ11の回転軸と直交する回転軸)を中心として回転自在となって、センターハウジング1により支持されている。ドリブンギヤ15には回転軸を中心とするインターナルスプライン15aが形成されており、左端部においてこのインターナルスプライン15aと噛合するセンターシャフト21がドライブギヤ15と同軸上を延びてセンターハウジング1内に配設されている。センターシャフト21の右端部はボールベアリング17を介してセンターハウジング1により回転自在に支持されており、センターシャフト21はドリブンギヤ15と一体回転する。
ドリブンギヤ15の左端部15bは、外周部において左連結リング51とスプライン結合されており、この左連結リング51を介してドリブンギヤ15が左ディファレンシャルクラッチ機構DRLと連結されている。また、センターシャフト21の右端部21aは、外周部において右連結リング51とスプライン結合されており、この右連結リング51を介してセンターシャフト21が左ディファレンシャルクラッチ機構DRLと連結されている。ここで、センターシャフト21はドリブンギヤ15とスプライン結合されており、ドリブンギヤ15(すなわち、ハイポイドギヤ機構HG)は、左右のディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRと連結されている。
これら左右ディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRについて、左ディファレンシャルクラッチ機構DRLを示す図4を参照して説明する。なお、前述したように、左ディファレンシャルクラッチ機構DRLは右ディファレンシャルクラッチ機構DRRと左右対称形状であり、その構造および作動は同一であるため、左ディファレンシャルクラッチ機構DRLのみについて説明し、右ディファレンシャルクラッチ機構DRRについての説明は省略する。
左ディファレンシャルクラッチ機構DRLは、円筒形状のクラッチハウジング52と、このクラッチハウジング52内に配設された複数のセパレータプレート53および複数のクラッチプレート54とを有する。クラッチハウジング52は右端ハブ部52aにおいて連結リング51の外周51bとスプライン結合される。セパレータプレート53は金属製の円盤状部材からなり外周部においてクラッチハウジング52の内面と係合しており、クラッチハウジング52と一体回転する。クラッチプレート54は金属製の円盤状部材の両側面にクラッチフェーシング材を貼り付けて構成され、それぞれセパレータプレート53の間に配設されている。すなわち、セパレータプレート53とクラッチプレート54とが軸方向に交互に並んで配設されている。このようにして交互に位置してクラッチハウジン
グ52内に配設された両プレート53,54を外側から覆うようにして円盤状のプレッシャプレート55が配設されている。
このようにクラッチハウジング52内に配設されたセパレータプレート53、クラッチプレート54およびプレッシャプレート55の内周側にクラッチハブ56が配設されている。クラッチプレート54の内周がクラッチハブ56の外周と係合しており、クラッチプレート54とクラッチハブ56とが一体回転する。このクラッチハブ56は内周部においてスプライン結合して左サイドシャフト60の上に配設されている。クラッチハウジング52は、ラジアルベアリング64bおよびスラストベアリング74により左サイドシャフト60上に回転自在に取り付けられている。
左サイドシャフト60は、右端部60aがドリブンギヤ15の右端部に形成された支持孔内に挿入されてラジアルベアリング64aにより回転自在に支持され、左側部においてボールベアリング70を介して左サイドハウジング2Lにより回転自在に支持されている。なお、右サイドシャフト60の場合は、右端部がセンターシャフト21の左端部に形成された支持孔内に挿入されてラジアルベアリング64aにより回転自在に支持される。この左シャフト60は左後輪WRに繋がっており、左側リアアクスルシャフトSRAを構成する。
プレッシャプレート55の内径側側面が左側に突出して押圧部55aが形成されており、この押圧部55aに当接するようにしてボールカム機構65が配設されている。ボールカム機構65は、左サイドシャフト60の上に回転自在に配設された第1カムプレート66と、左サイドシャフト60にスプライン結合されて配設された第2カムプレート68と、両カムプレート66,68に形成された複数のカム溝66a,68a内に位置して配設された複数のカムボール67とから構成される(図6Aおよび図6B参照)。
第1カムプレート66はリテーニングリング71およびスラストベアリング72により左サイドシャフト60に対して軸方向の位置決めがなされている。このため、後述するようにボールカム機構65により発生するスラスト力は第1カムプレート66により受け止められ、カムボール67を介して第2カムプレート68に作用し、第2カムプレート68を右方向に移動させて、プレッシャプレート55の押圧部55aを右に押圧する。
第1カムプレート66の外周側に左端が開口した矩形断面を有するドーナッツ状のコイルハウジング81が配設されている。このコイルハウジング81は、左サイドシャフト60の回転中心を中心とするドーナッツ形状をしており、内周部が第1カムプレート66の外周とスプライン結合されており、第1カムプレート66と一体となって左サイドシャフト60の上を回転自在となっている。
コイルハウジング81における左端が開口した断面矩形状の空間内にソレノイドコイル80が突出して配設されている。このソレノイドコイル80はソレノイドカバー80aにより覆われてドーナッツ形状に形成され、左サイドハウジング2Lに固設されている。ソレノイドカバー80aの外面とコイルハウジング81の矩形断面空間の内面との間には間隙を有しており、コイルハウジング81は固定保持されたソレノイドコイル80に対して自由に回転可能である。
コイルハウジング81の右端面を形成する摺接面81aに対向して円盤状のアーマチュアプレート82が配設されている。アーマチュアプレート82は外周部においてクラッチハウジング52に係合しており、クラッチハウジング52と一体回転する。
コイルハウジング81の内周面81bにオイルシール75が圧入されて取り付けられており、そのリップ部が第1カムプレート66の左側面に摺接している。また、アーマチュアプレート82の内周面にオイルフェンスリング76が圧入されて取り付けられている。このため、コイルハウジング81の内周面およびアーマチュアプレート82の内周面の内周側に、オイルシール75とオイルフェンスリング76に挟まれて油溜部77が形成される。この油溜部77はコイルハウジングの摺接面81aとアーマチュアプレート82の左端面を形成する摺接面82aとの間隙に連通する。
なお、オイルフェンスリング76は、リング状の金属心材の内周端にゴム製のリップを取り付けて構成している。このため、オイルフェンスリング76の内周端が第2カムプレート68の外周面と近接しているが、両者が回転中に接触してもゴムと金属の接触であり、接触により異音が発生したり、傷ついたりする問題はない。
左サイドシャフト60内に右端面から軸方向に延びる第1潤滑孔61が形成され、この第1潤滑孔61から径方向に延びる第2および第3潤滑孔62,63が形成されている。第1潤滑孔61には、センターシャフト21の上に取り付けられたトロコイドポンプPTから潤滑油が供給される。この潤滑油が、第2潤滑孔62からクラッチハブ56に形成された潤滑孔56aを通ってセパレータプレート53とクラッチプレート54との間に供給され、第3潤滑孔63からボールカム機構65を通って(第1カムプレート66および第2カムプレート68の間を通って)油溜部77に供給される。このため、ボールカム機構65の潤滑も十分に行われる。
油溜部77内の潤滑油は、ここに連通するコイルハウジング81の摺接面81aとアーマチュアプレート82の摺接面82aとの間隙に効果的に供給される。このため、コイルハウジング81の摺接面81aとアーマチュアプレート82の摺接面82aとが滑り接触する場合にも異音を発生させることなく、スムーズな滑り接触となる。
以上のように構成された左リアディファレンシャルクラッチ機構DRLの作動を以下に説明する。
上述のように、プロペラシャフトPSからハイポイドギヤ機構HGに伝達され、ドリブンギヤ15が回転駆動されると、その回転動力は連結リング51を介してクラッチハウジング52に伝達され、クラッチハウジング52が回転駆動される。ここで、ボールカム機構65を介してプレッシャプレート55にスラスト力が作用していない場合、すなわち、プレッシャプレート55がフリーな状態にある場合には、セパレータプレート53はクラッチハウジング52と一体回転し、クラッチプレート54はクラッチハブ56と一体回転するだけで、両プレート53,54間での動力伝達は行われない。このため、後輪WRには駆動力は伝達されず、車両は二輪駆動状態となる。
一方、ボールカム機構65からプレッシャプレート55を右方向に押圧するスラスト力を作用させると、プレッシャプレート55がセパレータプレート53およびクラッチプレート54をクラッチハウジング52に押し付け、両者の摩擦力により両プレート53,54を係合させる。これによりクラッチハウジング52とクラッチハブ56とが一体回転し、後輪WRに駆動力が伝達される四輪駆動状態となる。
このようにボールカム機構65を介してプレッシャプレート55にスラスト力を付与する制御は、ソレノイドコイル80への通電制御により行われる。ソレノイドコイル80が通電されるとこれを囲むコイルハウジング81に磁力が発生し、アーマチュアプレート82がコイルハウジング81に吸着される。これにより、コイルハウジング81の摺接面81aがアーマチュアプレート82の摺接面82aと摺接し、コイルハウジング81を、クラッチハウジング52と一体回転するアーマチュアプレート82と同一回転させようとする回転力Fがコイルハウジング81に作用する。
ここで、コイルハウジング81は第1カムプレート66に結合され、第1カムプレート66は左サイドシャフト60に結合されており、後輪WRと一体に回転する。一方、アーマチュアプレート82はクラッチハウジング52に係合され、クラッチハウジング52はドリブンギヤ15に連結されており、エンジンENの回転と対応する。このことから分かるように、エンジンENにより駆動されるドリブンギヤ15の回転と後輪WRの回転とが同一回転のときには、上記回転力Fは発生しないが、回転差が発生したときに上記回転力Fが発生する。
このようにエンジンENにより駆動されるドリブンギヤ15の回転と後輪WRの回転とに回転差が発生したときに上記回転力Fが発生し、この回転力Fはボールカム機構65において、図6Bに示すように第1カムプレート66に対して第2カムプレート68を回転させる力として作用する。ここで、両カムプレート66,68の間にはテーパ面を有したカム溝66a,68a内に位置してカムボール67が配設されている。このため、上記回転力Fにより第1カムプレート66に対して第2カムプレート68を相対回転させ、図6Bに示すように、第2カムプレート68が矢印Aで示すように、軸方向右に移動する。
このように第2カムプレート68が右方向に移動するとこれがプレッシャプレート55の押圧部55aを右方向に押圧し、プレッシャプレート55がセパレータプレート53およびクラッチプレート54をクラッチハウジング52に押し付ける。この結果、両者の摩擦力により両プレート53,54が係合し、上記回転差が抑えられる。この場合におけるプレッシャプレート55に加わる押圧力は、上記回転力Fに対応し、この回転力Fはソレノイドコイル80の磁力によるアーマチュアプレート82の吸引力に対応する。
このことから分かるように、ソレノイドコイル80に通電する電流を制御して、左ディファレンシャルクラッチ機構DRLにおけるクラッチ係合力を自由に制御可能であり、コイルハウジング81の摺接面81aに対してアーマチュアプレート82の摺接面82aが滑りながらアーマチュアプレート82を吸着させる制御となる。このとき、両摺接面81a,82aの間には油溜部77から潤滑油が効果的に供給されるため、スムーズな制御が可能である。
上記のようにコイルハウジング81の摺接面81aにアーマチュアプレート82の摺接面82aを磁力により吸着させる場合、両摺接面81a,82aの間に隙間があるとこの部分での磁束の流れが阻害されて吸着力が低下する。このため、両摺接面81a,82aの隙間をできる限り小さくする、すなわち両摺接面81a,82aをできる限り密着させるのが好ましい。ここでアーマチュアプレート82は図示のように円盤形状であるため、熱処理等により円錐形状に変形することがある。この変形量は小さなものであるが、この変形により上記両摺接面81a,82aに隙間が生じて吸着力が低下する。このため、アーマチュアプレート81の変形形状に合わせてコイルハウジング81の摺接面81aを加工し、両摺接面81a,82aの隙間を小さくして密着性を高くするのが好ましい。
以上説明した動力伝達装置において、プロペラシャフトPSおよびリアカップリングRCにおける回転アンバランス調整について以下に説明する。まず、従来の回転アンバランス調整について説明すれば、プロペラシャフトPSについては、これが組み付けられる前に単品状態で回転アンバランスの測定が行われ、アンバランスを打ち消すように所定位置にバランスウエイトを取り付けてバランス調整が行われる。ここで、バランスウエイトの取付だけでは回転アンバランスを完全に除去するのは難しく、若干のアンバランスはどうしても残る。この残留アンバランスを測定するとともにプロペラシャフトPSの後端に設けられているヨークフランジ38の端面もしくは外周にアンバランス方向を示す第1マークを付ける。この第1マークは例えば、アンバランス回転質量が重くなる方向に向けられる。また、上述したリアアクスル装置ARを組み立てる前に、コンパニオンフランジ30単体での回転アンバランスの調整が行われ、このアンバランスを打ち消すようにコンパニオンフランジ30の所定位置にバランス穴加工を施す。但し、このバランス穴加工では回転アンバランスを完全に除去するのは難しく、バランス穴加工後における残留アンバランスを測定し、このアンバランス方向を示す第2マークをヨークフランジ38の端面もしくは外周に付ける。この第2マークは例えば、アンバランス回転質量が軽くなる方向に付けられる。この後、このヨークフランジ38を用いてリアアクスル装置ARを組み立てる。
次に、上記のように組み立てられたリアアクスル装置ARにおけるコンパニオンフランジ30と、上記のようにアンバランス調整がなされたプロペラシャフトPSを締結ボルト35により結合する。このとき、第1マークと第2マークとが最も近接するようにヨークフランジ38に対するコンパニオンフランジ30の回転位置合わせを行う。ここで、第1マークはアンバランス回転質量が重くなる方向に付けられ、第2マークはアンバランス回転質量が軽くなる方向に付けられているので、両者のアンバランスが打ち消し合って、全体としてのアンバランスを最小とすることができる。
ここで上記第1マークと第2マークとの回転位置合わせ(位相合わせ)について詳細に説明する。図7〜9を参照すれば従来の回転位置合わせの方法を、図10〜14は本発明における回転位置あわせの方法を略示したものである。なお、図7〜14では図3のラインV−Vに沿った図5と同様の視点でコンパニオンフランジ30の端面を見ており、図5においては端面形状が矩形で示されているがこれは単なる例示であり特に影響を与えるものではなく、以下に述べる図7〜14の実施形態では円形で示すこととする。
図7(a)ではプロペラシャフト単体での回転質量が重くなる方向を矢印W1が示され、ヨークフランジ38の外周面上の重点に第1マーク33が塗布されている。また、図7(b)ではコンパニオンフランジ30単体での回転質量が軽くなる方向を矢印W2が示され、コンパニオンフランジ30の外周面上の軽点に第2マーク39が塗布されている。さらに、図8、9ではヨークフランジ38とコンパニオンフランジ30とが結合されたときの第1マーク33と第2マーク39の位置と、各フランジ38、30単体のアンバランスの合成された様子を矢印W3で示している。この合成後のアンバランスW3は第1マーク33と第2マーク39とが最も接近するときに最も低減されることは上述の通りである。
まず、従来の回転位置合わせとして第1マーク33と第2マーク39とを設定角度以内の位相で結合するように組立てる方法がある。ここでの設定角度とはアンバランスW1とW2との合成後のアンバランスW3として許容できる第1マーク33と第2マーク39との間の角度である。この位置合わせを実行する場合、組立者はプロペラシャフトのヨークフランジ38とコンパニオンフランジ30を連結する際に第1及び第2マーキング33、39を設定角度以内の位相差になるように確認しながらボルト穴32aを合わせて連締結ボルト35を挿入する必要があるが、第1及び第2マーキング33、39の位相差がどの程度であるかの目印がなく、回転位置合わせのばらつき(位相のばらつき)が非常に大きくなる。このような回転位置合わせ(位相合わせ)のばらつきを防止すべく、従来より各マーク33、39の近傍にあるボルト穴32aをそれぞれ特定し、特定された各ボルト穴同士を合わせることで対応しようとする方法が知られている。しかしながら、この方法でも隣接するボルト穴32aのいずれを近傍のボルト穴32aとして特定するかについての目印はない。従って、ボルト穴32aが4個存在し、隣接するボルト穴間が90°(=360°÷4)の位相差があることを考慮すれば図8に示す角度α1(正の角度)、α2(負の角度)はそれぞれ最大で+90°、−90°の範囲内でばらつくこととなり、その結果、合成後のアンバランスも大きくなってしまう(例えば、図8(a)と図8(b)における合成アンバランスW3を比較)。
これに対して図9及び10で本発明の第1の実施形態が示されている。図9(a)では従来技術と同様にプロペラシャフト単体での回転質量が重くなる方向を矢印W1が示され、ヨークフランジ38の外周面上の重点に第1マーク33が塗布されている。一方、図9(b)ではコンパニオンフランジ30単体での回転質量が軽くなる方向を矢印W2が示され、コンパニオンフランジ30の外周面上の軽点に第2マーク139が塗布されているが、この第2マーク139は図示されるように所定角度領域に亙って付与される帯状マークであり、角度α3=±45°に設定されている。なお、α3=±45°に設定しているが、これは本実施形態の場合、ボルト穴32aが4個均等に配列されているからであり、一般にはボルト穴32aがn個配列されている場合にはα3=±360/2n °に設定される。このようにコンパニオンフランジ30側の第2マーク139を広く角度領域を持たせて付与することでマーキングが大きく且つ広い領域で位相差が示されることになるため組立者は帯状の第2マーク139に第1マーク33を位置決めすれば良く、角度位相の判別が容易で高精度の組立をすることができるとともに組立性が向上することとなる。また、第2マーク139の角度領域が±45°であるため位相のばらつきも±45°を最大限とすることができ、従来の場合に比して合成後のアンバランスW3も低減することができる。この合成後のアンバランスW3についてさらに詳細に従来技術とその効果を比較したものが図11に示されている。図11(a)は上述する従来技術での可能性として最大の位相ずれ時(±90°のずれ時)における合成後のアンバランスW3を例示し、図11(b)は本実施形態での可能性として最大の位相ずれ時(±45°のずれ時)の合成後のアンバランスW3を例示している。従来技術の場合には例えばアンバランスW1、W2が等しい場合、W3はその約1.41倍となる。これに対して本実施形態の場合には同じくアンバランスW1とW2とが等しい場合にはW3がその0.76倍となる。従って、従来技術で予定される合成後のアンバランスW3の最大値に対して本実施形態における最大値は、0.54倍(=0.76/1.41)となり大きく低減されることが判るであろう。
次に本発明の第2の実施形態については図12、13を参照して説明する。図12(a)では従来技術と同様にプロペラシャフト単体での回転質量が重くなる方向を矢印W1が示され、ヨークフランジ38の外周面上の重点に第1マーク33が塗布されている。一方、図12(b)ではコンパニオンフランジ30単体での回転質量が軽くなる方向を矢印W2で示され、コンパニオンフランジ30の外周面上の軽点に第2マーク239が塗布されているが、この第2マーク239は図示されるように所定角度領域の境界から一定長さ内側に2つの帯状マーク239a、239bとして形成されており、両マーク239aと239bの間の角度は、 α4=±45°に設定されている。但し、この場合、2つのマーク239a、239bで挟まれる角度領域を所定角度領域に亙って付与される第2マーク239として捉えることができる(図12(b)、図13参照)。従って、角度位相判別精度、組立性、及び位相のばらつき低減の観点からは上述した第1の実施形態と同様の効果を奏するのに加えて第2マーク239として具体的にマークされる領域が小さいため(参照番号239a、239b)、第2マーク239として塗布する塗料の低減も可能となる。ここで、第2マークである二つの帯状マーク239a、239bの中央部に、中央マーク239cを追加すると、角度領域の全体を帯状にマーキングした場合と略同様に、組み立て作業時の第2マーク全体の視認性が向上する。
さらに図14では上記第2の実施形態の変形例としての第3の実施形態が示されている。従って、図14では図12(b)の変形としてのコンパニオンフランジ30単体のアンバランスのみを開示し、他の要素は図12(a)と図13を参照することで替える。ここで示された第2マーク339は第2の実施形態における第2マーク239と同様に角度領域の境界から内側に2つの帯状マーク339a、339bとして形成され、設定された角度α5も同様に±45°である。但し、本実施形態ではマーク239a、239bを形成する際に塗料を角度領域の境界よりもそれぞれ一定長さlだけ外側に長くなるように塗布することとしている。すなわち、角度領域α5よりも大きくなる側で余分に塗布することとしている。従って、本実施形態では実際のマーキング工程において塗布範囲がばらついても必ず第2マーク339として付与される角度領域が小さくなることはなく、塗布工程の精度にかかわらず第1マーク30(図12(a)、図13参照)が連結時に第2マーク339の角度領域に入らないという事態を回避することができる。
なお、上述する実施形態ではコンパニオンフランジ30側に角度領域を持った帯状の第2マークを設けていることで共通するが、角度領域はコンパニオンフランジ30側の第2マークに限定するものではなく、第1マーク又は第2マークのいずれか一方のみに付与されるものである限りヨークフランジ38側の第2マークとして付与しても良い。しかしながら、上記実施形態のようにコンパニオンフランジ30側に角度領域を持ったマーキングをする方が好ましい。なぜならば、アクスル装置ARとプロペラシャフトPSとを連結する工程は、まず先にアクスル装置ARを車体に搭載してコンパニオンフランジ30側のマークを下側に向けておき、プロペラシャフトPSを回転させながらそのヨークフランジ38側のマークを合わせていくため、角度領域を持った帯状のマークをコンパニオンフランジ30側に設けた方が組立時に見やすく作業性が向上するからである。また、一般的にプロペラシャフトPSは車体搭載後に回転アンバランスを修正するが、アクスル装置ARは構造的に複雑であり又汚物付着するため車体搭載後には回転アンバランスを修正することが難しい。従って、図示しないがプロペラシャフトPSのヨークフランジ38が肉抜き形状であり、アクスル装置ARのコンパニオンフランジ30の形状がこれを覆う円形状であることが好ましく、角度領域を持つ帯状マーキングを施すにはアクスル装置側のコンパニオンフランジ30が好ましい。
なお、以上の説明はリアカップリングRCについての説明をもってしたが、フロントカップリングFCについても同様である。
また、異なる実施形態に係るリアアクスル装置を図7に示している。このリアアクスル装置は、図2〜図5に示した上記アクスル装置とコンパニオンフランジ90およびその取付部の構造のみが異なり、他の構造は同一であるので、同一部分については同一番号を付して説明を省略する。
図2〜図5に示すコンパニオンフランジ30はピニオンシャフト12にスプライン31aを介して連結されている。ピニオンシャフト12はテーパローラベアリング13a,13bにより回転自在に支持されており回転アンバランスはほとんど発生しないが、コンパニオンフランジ30はスプライン31aにおけるバックラッシュ分だけ回転ガタがあり、回転アンバランスによる振動が発生しやすいといえる。これに対して、図15に示すコンパニオンフランジ90はボス部91の後端91aが内方に突出し、この部分においてテーパローラベアリング13a′により回転自在に支持されている。このようにコンパニオンフランジ90がテーパローラベアリング13a′により直接支持されるため、コンパニオンフランジ90における回転アンバランスによる振動が発生しにくい。
上記リアアクスル装置ARにおいては、ハイポイドギヤ機構HGを構成するドリブンギヤ15の両側に左右ディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRを配設しているが、図16に示すように、ハイポイドギヤ機構HGの前に本発明に係る電磁クラッチ機構を配設しても良い。なお、図16において図1の動力伝達系と同一部分には同一番号を付して説明を省略する。
図16の動力伝達系では、リヤカップリングRCとハイポイドギヤ機構HGとの間に電磁クラッチ機構を配設し、この電磁クラッチ機構により2−4切換機構CTを構成している。これにより、プロペラシャフトPSからハイポイドギヤ機構HGへの動力伝達を遮断して二輪駆動状態としたり、この動力伝達を行わせて四輪駆動状態とすることができる。このハイポイドギヤ機構HGからリヤディファレンシャル機構DRにより動力が分割されて左右の後輪WRに伝達される。このリヤディファレンシャル機構DRは従来から一般的に用いられている機構でも良いが、上述した左右リヤディファレンシャルクラッチ機構DRL,DRRを用いて構成しても良い。
以上説明したように、本発明に係る連結構造及び連結方法においては、プロペラシャフトとコンパニオンフランジのそれぞれの回転アンバランスを効率よく相殺することができる。この回転アンバランスの相殺の効果を大きくするために一方のマークを軸線回りで所定角度領域に亙って付与することで、このマークの領域内に他方のマークを重ねることとしている。この連結構造及び連結方法を採用すれば、大きくて見易い角度領域を持ったマークに他方のマークを合わせるようにして位置決めすることができ角度位相判別の精度を向上させることができる。また、上記角度領域はボルトの個数nに対して±360/2n °の範囲内でしか位相のばらつきが生じないため回転アンバランスの相殺の効果が高く相殺後のアンバランスを小さくすることができる。
本発明に係る動力伝達装置を有して構成される四輪駆動車の動力伝達系を示す概略図である。 上記動力伝達系を構成するリアアクスル装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る連結構造を有して連結されたプロペラシャフトと上記リアアクスル装置との連結部の構成を示す部分断面図である。 上記リアアクスル装置における左ディファレンシャルクラッチ機構を示す断面図である。 リアアクスル装置に用いられるコンパニオンフランジの端面形状を示す図である。 上記左ディファレンシャルクラッチ機構を構成するボールカム機構を示す断面図である。 従来技術におけるプロペラシャフト及びコンパニオンフランジ単体のアンバランスと重点マークと軽点マークとを示した略断面図である。 図7のアンバランスを合成した後のアンバランスを示した略断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるプロペラシャフト及びコンパニオンフランジ単体のアンバランスと重点マークと軽点マークとを示した略断面図である。 図9のアンバランスを合成した後のアンバランスを示した略断面図である。 従来技術におけるアンバランス相殺と本発明の実施形態におけるアンバランス相殺の効果を比較した略断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるプロペラシャフト及びコンパニオンフランジ単体のアンバランスと重点マークと軽点マークとを示した略断面図である。 図12のアンバランスを合成した後のアンバランスを示した略断面図である。 本発明の第3の実施形態におけるコンパニオンフランジ単体のアンバランスと軽点マークとを示した略断面図である。 図2に示す動力伝達装置を構成するリアアクスル装置の異なる例を示す断面図である。 本発明に係る動力伝達装置を有して構成される四輪駆動車の異なる例に係る動力伝達系を示す概略図である。
符号の説明
AR リアアクスル装置(回転伝達装置)
HG ハイポイドギヤ機構
PS プロペラシャフト
TF トランスファー装置(回転伝達装置)
11 ハイポイドドライブピニオン
12 ピニオンシャフト
15 ハイポイドドリブンギヤ
30 コンパニオンフランジ
32 ボルト穴
33 第1マーク
39、139、239 第2マーク
W1 重点アンバランス
W2 軽点アンバランス
W3 合成後のアンバランス

Claims (12)

  1. 回転駆動力を伝達するプロペラシャフトと、前記プロペラシャフトと連結されて回転駆動力を伝達する回転伝達装置とを有してなる動力伝達装置において、前記プロペラシャフトと前記回転伝達装置とを連結する構造であって、
    前記プロペラシャフトに、前記プロペラシャフトにおける回転アンバランス方向を示す第1マークが設けられ、前記回転伝達装置において前記プロペラシャフトと連結されるコンパニオンフランジに前記コンパニオンフランジにおける回転アンバランス方向を示す第2マークが設けられ、
    前記第1マークと第2マークが示す前記回転アンバランス方向について一方は回転質量が重くなる方向に設けられ他方は回転質量が軽くなる方向に設けられる関係を有し、
    さらに、前記第1マークと前記第2マークとのいずれか一方が、軸線回りに所定角度角度領域に亙って付与される、
    前記第1マークと前記第2マークに基づいて前記プロペラシャフトと前記コンパニオンフランジとが連結されていることを特徴とする動力伝達装置の連結構造。
  2. 前記角度領域は、前記プロペラシャフトと前記コンパニオンフランジとの連結に使用するボルト穴がそれぞれn個ある場合に、±180/n °以上に設定されることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置の連結構造。
  3. 前記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは、該角度領域の全体を帯状にマーキングして形成される、ことを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置の連結構造。
  4. 前記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは、該角度領域の境界から所定長さ内側に帯状にマーキングして形成される、ことを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置の連結構造。
  5. 前記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは、前記所定角度領域の境界から外側に一定長さ長くなるように設定されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の動力伝達装置の連結構造。
  6. 前記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは、さらに、該所定角度領域の中央部にもマーキングして形成されることを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載の動力伝達装置の連結構造。
  7. 回転駆動力を伝達するプロペラシャフトと、前記プロペラシャフトと連結されて回転駆動力を伝達する回転伝達装置とを有してなる動力伝達装置において、前記プロペラシャフトと前記回転伝達装置とを連結する方法であって、
    前記プロペラシャフト単体における回転アンバランス方向を測定し、
    前記プロペラシャフトに前記プロペラシャフト単体における回転アンバランス方向を示す第1マークを設け、
    前記回転伝達装置において前記プロペラシャフトと連結されるコンパニオンフランジ単体の回転アンバランス方向を測定し、
    前記コンパニオンフランジに前記コンパニオンフランジ単体における回転アンバランス方向を示す第2マークを設け、前記第1マークと第2マークが示す前記回転アンバランス方向において一方は回転質量が重くなる方向に設けられ他方は回転質量が軽くなる方向に設けられ、前記第1マークと前記第2マークとのいずれか一方は軸線回りに所定角度角度領域に亙って付与され、
    さらに、前記所定角度領域に亙って付与された前記第1マーク及び前記第2マークのいずれか一方に他方が重なるように前記プロペラシャフトと前記コンパニオンフランジとの回転位置を合わせて連結することを特徴とする動力伝達装置の連結方法。
  8. 前記角度領域は、前記プロペラシャフトと前記コンパニオンフランジとの連結に使用するボルト穴がそれぞれn個ある場合に、±180/n °以上に設定し、該角度領域に亙って付与された前記第1又は第2マークのいずれか一方に他方が重なるように前記ボルト穴を位置決めすることを特徴とする請求項7に記載の動力伝達装置の連結方法。
  9. 前記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークを該角度領域の全体を帯状にマーキングする、ことを特徴とする請求項8に記載の動力伝達装置の連結方法。
  10. 前記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークを該角度領域の境界から所定長さ内側に帯状にマーキングする、ことを特徴とする請求項8に記載の動力伝達装置の連結方法。
  11. 前記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークを前記所定角度領域の境界から外側に一定長さ長くなるようにマーキングすることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の動力伝達装置の連結方法。
  12. 前記所定角度領域に亙って付与される第1又は第2マークは、さらに、該所定角度領域の中央部にもマーキングして形成されることを特徴とする請求項10又は11のいずれか1項に記載の動力伝達装置の連結方法。
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