JP2005169482A - 圧延機用圧下装置および圧延機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧下量検出のための位置検出器について保守を容易にするとともにその必要数を最小限にするなど、取扱いやコスト等に関して好ましい圧延機用圧下装置および圧延機を提供する。
【解決手段】 圧延機用圧下装置7Aは、圧延ロールを、位置検出しながら液圧シリンダ10により圧下するものである。液圧シリンダ10に、シリンダ本体11から圧延ロール寄りに延びた主ロッド12とともに、シリンダ本体11の端部を貫通して主ロッド12とは反対の側へ延びていて主ロッド12と一体に変位する副ロッド13を設ける。副ロッド13の位置検出をする位置検出器20を、シリンダ本体11の外の部分に配置する。
【選択図】 図1

Description

請求項に係る発明は、鋼板等を圧延する圧延機および圧延機用圧下装置に関するものである。詳しくは、圧延ロールを位置検出(つまり圧下量検出)しながら圧下するのに適する圧延機および圧下装置に関するものである。
鋼板等の圧延をなす圧延機においては、圧延ロールを液圧シリンダによって圧下するとともに、当該シリンダによる圧下量を検出するのが一般である。液圧シリンダは、圧延機のハウジングにシリンダ本体を支持されていて、その内部から圧延ロール寄りにロッド(ピストンロッド)を延ばしているので、シリンダ本体に対する当該ロッドの位置を検出することにより圧下量の検出が行える。そうして高精度に圧下量を検出することにより、板の厚さを正確に制御するのである。
従来の圧延機における圧下量検出については、下記に示す特許文献1および2に記載がある。図7および図8は、それぞれの文献に記載された圧下装置の構成を示している。
図7の例では、相対変位をする磁気スケール棒21’と磁気ヘッド22’とによって構成される位置検出器20’を、油圧シリンダ10’の内部に取り付けている。すなわち、固定配置するシリンダ本体11’と変位可能に配置する可動ロッド12’とを含む油圧シリンダ10’の中心線に沿う部分において、可動ロッド12’からシリンダ本体11’寄りに磁気スケール棒21’を延ばすとともにシリンダ本体11’に磁気ヘッド22’を取り付けている。油圧シリンダ10’の伸縮にともなって変化する磁気スケール棒21’との位置関係を磁気ヘッド22’で検出して油圧シリンダ10’の伸縮長さを知り、もって圧延機における圧下量を検出する。
一方、図8の装置は、可動部21”と固定部22”とからなる位置検出器(変位計)20”を油圧シリンダ10”の外周に配置したものである。シリンダ本体11”の外側に位置検出器20”の固定部22”を取り付ける一方で可動ロッド(圧下ラム)12”に可動部21”を取り付け、油圧シリンダ10”の伸縮にともなって変化する可動部21”・固定部22”間の位置関係を検出して圧延機の圧下量を知る。位置検出器20”は、油圧シリンダ10”の外回りにあって同シリンダ10”の中心線上でのストロークを計測するわけではないので、シリンダ本体11”の外周2個所に位置検出器20”を設け、それらの各検出値から平均値を算出したうえで圧下量を求めている。
特開昭58−20307号公報 特開昭52−5650号公報
特許文献1に記載された図7の装置では、位置検出器20’をメンテナンスすることが容易でない。つまり、位置検出器20’が油圧シリンダ10’の内部に配置されているので、定期的にそれを点検したり故障発生時に修理したりすることが難しい。たとえば、故障した位置検出器20’を取り出す必要がある場合、圧延機から油圧シリンダ10’を取り外したうえ、シリンダ本体11’と可動ロッド12’とを分離しなければならないことが多い。
一方、特許文献2に示された図8の例では、位置検出器20”が油圧シリンダ10”の外側にあるためその保守は容易に行えるものの、位置検出器20”を複数配置しなければならないという課題がある。各検出値から平均値を出すために何らかの演算手段を設ける必要もある。また、可動ロッド12”が回転変位をすると位置検出器20”が破損することがあるため、回転止めのための部材(図示省略)が別途必要になる。いずれの点も、装置構成を複雑化してコストを上昇させることになり好ましくない。
請求項に係る発明は、以上のような課題を解決すべくなしたもので、圧下量検出のための位置検出器について保守を容易にするとともにその必要数を最小限にするなど、取扱いやコスト等に関して好ましい圧延機用圧下装置および圧延機を提供するものである。
請求項1に記載した圧延機用圧下装置は、圧延ロールを、位置検出(すなわち圧下量検出)しながら液圧シリンダにより圧下する圧延機用圧下装置であって、
・ 液圧シリンダに、シリンダ本体から圧延ロール寄りに延びた主ロッドとともに、シリンダ本体の端部を貫通して主ロッドとは反対の側へ延びていて主ロッドと一体に変位する副ロッドを設け、
・ 副ロッドの位置検出を、シリンダ本体の外の部分においてできるよう構成した
ことを特徴とする。図1・図3等は、この請求項に記載の圧下装置を例示するものである。
この請求項の圧下装置には基本的につぎの作用がある。すなわち、
・ 液圧シリンダに作動液を供給することにより、同シリンダにおける上記の主ロッドを伸長させ(つまりシリンダ本体から主ロッドを長く突出させ)、もって圧延ロールを圧下することができる。
・ 液圧シリンダにおいては主ロッドと反対の側に、シリンダ本体の端部を貫通して副ロッドが延びていて、主ロッドの伸長または縮小につれて変位する。
・ 圧下装置は、そのように変位する副ロッドの位置をシリンダ本体の外の部分において検出することができる。上記のとおり副ロッドは主ロッドとともに変位するので、こうして副ロッドの位置検出を行うことにより、主ロッドの位置、すなわち圧下量の検出を行うことが可能である。
シリンダ本体の外の部分で副ロッドの位置検出を行えばよいので、そのための位置検出器はシリンダ本体の外に配置すればよい。シリンダ本体の外に位置検出器を配置するならば、そのメンテナンスは容易に行うことができ、たとえば位置検出器が故障したとき等にも液圧シリンダを取り外したり分解したりする必要がない。
副ロッドはシリンダ本体の端部を貫通して延びているため、その位置検出を行う位置検出器も、シリンダ本体の外周ではなく同本体の端部を越えた外側に配置でき、したがって液圧シリンダの中心線に沿った変位量(ストローク)を検出できる。そうすると、圧下装置1台に位置検出器を複数配置する必要はなく、また主ロッド等の回転止めを施す必要もなくなる。
請求項2に記載の圧延機用圧下装置はとくに、
・ 変位部分と固定部分とを含む位置検出器を、液圧シリンダの副ロッドの先端部(またはその付近)に当該変位部分を押し付けた状態で配置した
ことを特徴とする。副ロッドの先端部に対する変位部分の押し付けは、たとえば、ばね等の弾性によって行い、または変位部分に流体圧を作用させることにより行うとよい。磁石の作用(磁力による吸着力または反発力)によって副ロッドの先端部と上記変位部分とを接触させておくことも、この装置の一例として実施可能である。
上記の構成により副ロッドの先端部に位置検出器の変位部分をつねに押し付けるなら、主ロッドの伸縮にともなう副ロッドの変位は確実に位置検出器に伝わり、圧延ロールの必要な位置検出が可能になる。
また、この圧延機用圧下装置によれば、位置検出器は、副ロッドを含む液圧シリンダとは別物であって同シリンダから容易に分離され得るものとして構成される。副ロッドの先端部に対し変位部分を押し付ける状態で位置検出器を配置すれば足り、副ロッドそのものや副ロッドと一体的な部分に位置検出のための手段を設ける必要はないからである。位置検出器が液圧シリンダから容易に分離され得る以上、メンテナンス等のために同検出器を取り出したり交換したりすることは、とくに容易に行える。
請求項3に記載の圧延機用圧下装置はさらに、
・ 副ロッドの先に(つまりその延長上に)上記液圧シリンダとは別の流体圧シリンダを配置し、位置検出器の変位部分と固定部分とをその流体圧シリンダに設け、流体圧を作用させることにより変位部分を上記副ロッドの先端部(またはその付近)に押し付ける
ことを特徴とする。上にいう「別の流体圧シリンダ」としては、たとえば図1(b)に示すエアシリンダ23を使用し、例示のようにシリンダ本体24と一体に固定部分(センサー22)を設けるとともにピストンロッドを変位部分(変位ロッド21)として設けるとよい。
この圧下装置は、副ロッドの先端部に対する変位部分の押し付けを、変位部分を有する上記流体圧シリンダに流体圧を作用させることにより行うものである。このように流体圧シリンダを用いて変位部分の押し付けを行う場合、つぎのような利点がある。
・ 変位部分の押し付けをばねの弾性によって行う場合には、押付力がたとえばばねの圧縮長さに応じて変化し一定ではないが、流体圧シリンダによる場合には、作用させる流体圧が一定である限りコンスタントであり、位置検出の精度が安定的に保たれる。
・ 流体圧シリンダは作動流体が漏れ出ること等がないよう密閉構造が採用されているため、粉塵等の影響によって動作の円滑性が失われたり上記の押付力が変動したりする恐れが少ない。
請求項4に記載の圧延機用圧下装置は、
・ 変位部分と固定部分とを含む位置検出器を、液圧シリンダの副ロッドの先端部(またはその付近)に当該変位部分を連結した状態で配置した
ことを特徴とする。副ロッドの先端部と変位部分との上記の連結は、適切な噛み合い部材や結合ピンなどを用いて実現し、位置検出器の変位部分に上記のような押付力が作用しない場合にも、その連結による作用として、副ロッドの変位につれて当該変位部分が変位するようにする。
副ロッドの先端部に対し上記のとおり変位部分を連結した状態で位置検出器を配置すると、主ロッドの伸縮にともなう副ロッドの変位が位置検出器に伝わるため、圧延ロールの必要な位置検出が可能になる。変位部分にばね力を伝えたり流体圧を加えたりしなくてもよいので、位置検出器の配置に関して構造が簡単である。
ただし、連結個所に隙間がある場合等には、副ロッドの動作の向きによっては、位置検出器の検出値が副ロッド(および主ロッド)の位置を高精度には示さないことがある。したがって、副ロッドと変位部分とを連結するとともに前記のように副ロッドに変位部分を押し付ける、という構成を採用するのも好ましい。
請求項5に記載の圧延機用圧下装置はとくに、
・ 液圧シリンダの副ロッドと位置検出器の変位部分との上記の連結が、両者間(つまり副ロッドと変位部分との間)に一定以上の押付力(たとえば数kgf程度以上の力)が作用するとき実現し、両者間(同上)に一定以上(少なくとも、位置検出器が変位する際の抵抗を超える大きさの力。たとえば数kgf程度以上)の引張力が作用するとき解除されるものとした
ことを特徴とする。図5・図6に示す連結手段は、上記のような連結とその解除を行うのに適したものの例示である。
液圧シリンダの副ロッドと位置検出器の変位部分とを連結することは、構造的には簡単だが、メンテナンス等の観点からは不利になりがちである。連結個所が作業員の手の届きにくい部分にあれば、その連結を解除して位置検出器を取り出し、または再び副ロッドに連結することが難しいからである。しかしながら、この請求項の圧下装置によれば、そのようなメンテナンス等の面でも不利はない。副ロッドと変位部分とは、上記のように一定以上の押付力を作用させるとき連結され、一定以上の引張力を作用させるとき分離されるからである。つまり、液圧シリンダと位置検出器とを、所定の位置において両者間に相対的な力が発生するように操作すれば、作業員等が連結個所に手を入れなくとも上記の連結と解除とを行うことができ、したがって位置検出器を液圧シリンダから分離してメンテナンス等することも容易に行える。
請求項6に記載した圧延機は、上記いずれかの圧下装置を備えた圧延機であって、
・ シリンダ本体の背部(圧延ロールのある側と反対の側。図2の例では下部)において圧延機ハウジングに軸状の中空部を形成し、
・ その内部に、上記の副ロッドを挿入するとともに上記の位置検出器を配置した
ことを特徴とする。
この圧延機は、上述した圧下装置を使用するものであるために上記した作用的特徴を有するものだが、位置検出器の耐用性が高く、長期間安定して圧下量検出を行ううえで好ましいという特徴をも有している。つまり、位置検出器を、圧延機ハウジングに形成した中空部内に格納して使用するため、その使用環境の過酷さが緩和されるからである。位置検出器は精度が要求される計測機器であるものの、圧延機(とくに熱間圧延機)は、板材が発する熱やスケール、粉塵を浴びながら高出力の仕事をなす加工機械であるため、位置検出器に求められる機能の精密さに比べて、その使用環境は一般にかなり劣悪である。その点、圧延機ハウジングに形成した中空部内に位置検出器を格納するなら、同検出器の使用環境は熱的にも粉塵等の面でも格段に改善され、長期間安定して圧下量検出を行うのにきわめて有利である。
請求項1に記載の圧延機用圧下装置によれば、位置検出器のメンテナンスを容易に行うことができ、位置検出器の配置上のコストに関しても有利である。
請求項2に記載の圧延機用圧下装置では、メンテナンス等のために位置検出器を取り出したり交換したりすることがとくに容易に行える。
請求項3に記載の圧延機用圧下装置なら、位置検出の精度がとくに安定的に保たれるほか、粉塵等の影響も受けにくい。
請求項4に記載の圧延機用圧下装置なら、位置検出器の変位部分にばね力や流体圧を加える必要がないので、位置検出器の配置に関して構造が簡単である。
請求項5に記載の圧延機用圧下装置では、副ロッドとの連結およびその解除を容易に行えるので、位置検出器のメンテナンスの点でも有利である。
請求項6に記載の圧延機は、位置検出器の耐用性が高く、長期間安定して圧下量検出を行ううえで好ましい
図1および図2に、発明の実施に関する一形態を紹介する。まず図1(a)は、圧延機用の圧下装置7Aを示す側面図(一部は断面で示す)であって、同(b)は同(a)中のb−b断面図である。また図2は、その圧下装置7Aを含む鋼板用の圧延機1を示す側面図である。
図2に示すように、圧延機1は、鋼板xを圧延すべく4本の水平な圧延ロール3〜6を窓枠状の圧延機ハウジング2の内側に備えている。ロール3・4は鋼板xに直接接触するワークロールであり、ロール5・6は、ワークロール3・4を背後から支持するバックアップロールである。いずれの圧延ロール3〜6も軸方向の両側にチョック(軸受箱)を備えており、図示の符号5a・6aはそれぞれバックアップロール5・6用のものである。なお、図2において、符号8は圧延機1の設置床であり、符号9はその設置床8と圧延機ハウジング2との間に形成された空間部分である。
圧下装置7Aは、圧延機1おいてバックアップロール6の下部に設けられ、そのチョック6aを上向きに押すことにより、ロール3〜6の接触部間に圧下力を作用させる。そのような圧下をなすために、圧下装置7Aは主要部分としての液圧シリンダ(油圧シリンダ)10をハウジング2の枠内に備えている。また、液圧シリンダ10の伸縮変位がいわゆる圧下量となり、鋼板xをはさむワークロール3・4間の隙間(ロールギャップ)を決定し鋼板xの厚さを定めることから、圧下装置7Aには、液圧シリンダ10の変位を知るための位置検出器20が付設されている。
この例では、位置検出器20を含む圧下装置7Aの構成および配置について、以下のような工夫を施している。
図1(a)に示すように、まず液圧シリンダ10に関しては、シリンダ本体11から主ロッド12とともに副ロッド13をも突出させている。主ロッド12の突出する向きは、圧下力を作用させる必要上、圧延ロール3〜6(図2参照)寄りであるが、副ロッド13は、シリンダ10の中心線に沿って、シリンダ本体11の端部を貫通し主ロッド12とは反対の向き(圧延ロールのある側とは逆。図の例では下方)に突出させている。副ロッド13は、主ロッド12に対して一体的に連結している。シリンダ本体11と主ロッド12との間には作動液(油圧作動油)が入るので、その漏出が生じないよう、シリンダ本体11と副ロッド13との間にはOリング等のシール部材を配置してもいる。
ハウジング2に固定配置するシリンダ本体11の背部から副ロッド13を突出させることになるので、ハウジング2のうちシリンダ本体11の背部と接する部分には、シリンダ10の中心線に沿って円形断面の軸状の中空部2aを鉛直方向に形成し、その中空部2aの内部に上記の副ロッド13を配置する。こうしたことから、圧下量設定等のために液圧シリンダ10に作動液を供給してシリンダ本体11からの主ロッド12の突出量を変更するとき、それと同一の距離だけ副ロッド13が移動し、ハウジング2の中空部2a内において副ロッド13の突出量も変更される。
圧下量を知るために主ロッド12の突出量を検出する位置検出器20は、図1(b)のように、被感知部材である変位ロッド21(変位部分)の位置を感知手段であるセンサー22(固定部分)によって検出するもので、この例では、そのような位置検出器20を、上記した副ロッド13に接触させてハウジング2の中空部2a内に配置している。
位置検出器20は、具体的にはエアシリンダ23を利用して構成している。つまり、シリンダ本体24の内側にピストン25および変位ロッド21を有するエアシリンダ23において、変位ロッド21に長手方向に磁気目盛21aを設ける一方で、シリンダ本体24のうち変位ロッド21の貫通する付近にセンサー22を固定している。変位ロッド21に付けた磁気目盛21aをセンサー22で検出することにより、変位ロッド21の位置を知ることができる。本来的に密閉構造を有するエアシリンダ23を使用するうえ、センサー22もそのシリンダ本体24と一体の密閉室24a内に固定するので、この検出器20は粉塵等の影響を受けにくい。
そして、このような位置検出器20を、図1(a)のように圧延機ハウジング2の中空部2a内に格納し、支持プレート2bにて固定したうえ、変位ロッド21がシリンダ本体24から突出・伸長する向きにエアシリンダ23にエアを供給する。そのようなエアの供給を継続することにより、変位ロッド21の上端を液圧シリンダ10の下端に押し付けて両者間の接触を継続させ、もって、液圧シリンダ10の変位すなわち圧下量を位置検出器20にて検出させる。位置検出器20のセンサー22には、たとえば数十ヘルツの頻度で信号を発信させる。そして圧下装置7Aの制御装置(図示省略)には、その信号を受信させたうえ、所定の変換・演算等を行わせて圧下量制御に利用させる。
メンテナンス等のために位置検出器20を取り出す必要がある場合には、ハウジング2から支持プレート2bを取り外せばよい。またそのような作業は、設置床8と圧延機ハウジング2との間に形成された空間部分9において容易に行うことができる。
なお、圧下装置7Aに使用する位置検出器20としては、上記のように磁気目盛21aをもつロッド21を磁気的なセンサー22に対し変位させる形式のほか、作動トランス型のものやポテンショメータ型のものなど種々のものが使用できる。
つづく図3および図4には、発明の実施に関する他の形態を示す。図3は、図2と同様の圧延機に使用する圧下装置7Bを示す側面図(一部は断面で示す)で、図4は、図3におけるIV部の詳細図である。
図3の圧下装置7Bも、ハウジング2内に配置された圧延ロール(図示省略)に対し、図示のチョック6aを介して圧下力を付与するもので、そのために、シリンダ本体11から上向き(ロール寄り)に主ロッド12を突出させた液圧(油圧)シリンダ10を、ハウジング2の枠の内側に備えている。そして圧延ロールの圧下量を制御するために、圧下装置7Bは位置検出器30を備えてもいる。
この圧下装置7Bでも、図1の圧下装置7Aと同様、液圧シリンダ10に副ロッド13を設けるとともに、上記の位置検出器30は、その副ロッド13の変位を検出させるべくハウジング2における縦向きの軸状中空部2a内に配置している。すなわち、まず副ロッド13は、シリンダ10の中心線に沿って、主ロッド12が突出する側とは反対の側にシリンダ本体11を貫通するよう、主ロッド12と一体的に設ける。一方、ハウジング2の中空部2a内に配置する位置検出器30は、後述する変位部分を副ロッド13の端面に押し付け、もって副ロッド13の位置を検出して主ロッド12の変位を知らせる役目をさせる。
ただし、この圧下装置7Bに使用する位置検出器30は、図1に示した位置検出器20とはやや構成が相違する。図4のように、変位部分である変位ロッド31の位置を固定部分としてのセンサー32により検出するものではあるが、変位ロッド31は、エアの力ではなくコイルスプリング35aの力で副ロッド13の端面に押し付ける。具体的にはつぎのとおりである。すなわち、
a) 円筒形状のセンターシャフト34の内側に、やはり円筒状のセンサー32を取り付け、センサー32への信号線等をセンターシャフト34の中空部を通して引き出す。
b) センターシャフト34の外側に、直線案内部材35bを介して軸方向(上下方向)にスライド自在なように中間チューブ35を被せる。このとき、中間チューブ35の上部に支持させる変位ロッド31がセンサー32の中央孔部を通るようにするとともに、中間チューブ35とセンターシャフト34との間にコイルスプリング35aが圧縮配置されるようにする。
c) 上のようにした中間チューブ35を、中空部2aに挿入され得る外径をもつ円筒状ケーシング33の内側に挿入する。
d) 上記a)〜c)により組み立てた位置検出器30を、ハウジング2の中空部2aに下から挿入し、支持円筒2bを用いてその位置を固定する。
こうした位置検出器30においては、中間チューブ35の上端部35cがコイルスプリング35aの作用により副ロッド13の下端面につねに押し付けられるため、副ロッド13(およびそれと一体的に変位する主ロッド12(図3))の位置が常時検出される。そしてこの例でも、支持円筒2bを取り外せば、位置検出器30はハウジング2の下にある空間部分9内に容易に取り出すことができる。周囲の粉塵が中空部2a内に入らないようにするには、位置検出器30を挿入したり取り出したりするとき、または使用中に、中空部2aについて適宜にエアパージ等を行うとよい。なお、圧下装置7Bにおけるこの位置検出器30についても、インダクトシン型、作動トランス型、ポテンショメータ型のものなど種々のものを使用可能である。
図5および図6には、液圧シリンダの副ロッド13と位置検出器20(同30等であってもよい)の変位ロッド21(同31等であってもよい)との連結のための手段を例示している。これらは、副ロッド13と変位ロッド21とを所定の力で結び付けるとともに、一定以上の力が作用したときにはその連結が解除されるよう構成したものである。
まず図5(a)および(b)の例は、爪15cをもつ連結具15を副ロッド13の下端部13a付近に取り付け、その爪15cによって位置検出器20の変位ロッド21を保持させるようにしている。連結具15は、副ロッド13に通した水平ピン15aを介してその取り付けを行い、上部に設けた圧縮ばね15bの作用で下部の爪15cを閉じるようにする。一方、変位ロッド21の端部には、ネック部を介して大径の頭部28を形成し、その頭部28を上記連結具15の爪15cの間に押し込んで、上方に拡大したテーパ部28bに爪15cを接触させるようにする。テーパ部28bにおける爪15cとの接触によって頭部28および変位ロッド21には上向きの力が作用し、最上端28aが副ロッド13の下端面13aに押し付けられて、副ロッド13と変位ロッド21とが連結される。
上記のように行う連結は、やや強い力で副ロッド13を引き上げ、または変位ロッド21を引き下げることにより解除される。たとえば、変位ロッド21が上昇(伸長)する際の摺動抵抗を超える引張力が作用したとき連結が解除されるよう、ばね15bの強さ等を設定しておけば、図2に示す所定の位置に位置検出器20を配置したのち、副ロッド13との連結および解除を遠隔操作することが可能になる。
図6は、連結用ボール16aを有する連結具16を副ロッド13の下端部に取り付ける例である。連結具16には、内部の穴の内側に向けてスプリング16bで押圧力を得るボール16aを複数個配置している。その一方、変位ロッド21の端部にはネック部29bを含む大径の頭部29を形成する。頭部29を連結具16の穴に押し込んでネック部29bにボール16aをはめるなら、頭部29の最先端29aが連結具16の端面16cに当たる状態で副ロッド13と変位ロッド21とが連結される。図5の場合と同様、一定以上の力を作用させればその連結は解除されるので、やはり、副ロッド13と変位ロッド21との連結および解除を遠隔操作することが可能である。
なお、図5および図6の連結具15・16は、副ロッド13と変位ロッド21との接触のためにエア等の流体圧力もばね等の力も作用させないとき効果的に使用できるが、図1等のように流体圧力等を利用して副ロッド13と変位ロッド21との接触を保つ場合にも使用する意義がある。流体圧力等のみに頼ると非常時(流体の圧力低下時)に位置検出器20が正しい検出をしなくなるほか、連結具15・16で連結するのみだと、当該接触部に隙間ができたとき位置検出の精度が低くなるからである。
発明の実施に関する一形態を示す図であって、図1(a)は、圧延機用の圧下装置7Aを示す側面図(一部は断面で示す)、同(b)は同(a)におけるb−b断面図である。 図1の圧下装置7Aを含む鋼板用圧延機1を示す側面図である。 発明の他の実施形態としての圧下装置7Bを示す側面図(一部は断面で示す)である。 図3におけるIV部の詳細図である。 液圧シリンダの副ロッド13と位置検出器の変位ロッド21との連結のための構成を例示する図であって、図5(a)は正面図、同(b)は側面図である。 副ロッド13と変位ロッド21との連結のための他の構成を例示する断面図である。 従来の圧下装置について構成を示す断面図である。 従来の他の圧下装置について構成を示す断面図である。
符号の説明
1 圧延機
2 ハウジング
2a 中空部
3〜6 圧延ロール
7(7A・7B) 圧下装置
10 液圧シリンダ
11 シリンダ本体
12 主ロッド
13 副ロッド
15・16 連結具
20・30 位置検出器
21・31 変位ロッド(変位部分)
22・32 センサー(固定部分)

Claims (6)

  1. 圧延ロールを、位置検出しながら液圧シリンダにより圧下する圧延機用圧下装置であって、
    液圧シリンダが、シリンダ本体から圧延ロール寄りに延びた主ロッドを有するほか、シリンダ本体の端部を貫通して主ロッドとは反対の側へ延びていて主ロッドと一体に変位する副ロッドを有し、副ロッドの位置検出が、シリンダ本体の外の部分においてできるよう構成されている
    ことを特徴とする圧延機用圧下装置。
  2. 変位部分と固定部分とを含む位置検出器が、液圧シリンダの副ロッドの先端部に当該変位部分を押し付けた状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の圧延機用圧下装置。
  3. 副ロッドの先に上記液圧シリンダとは別の流体圧シリンダが配置され、位置検出器の変位部分と固定部分とがその流体圧シリンダに設けられていて、流体圧を作用させることにより変位部分が上記副ロッドの先端部に押し付けられることを特徴とする請求項2に記載の圧延機用圧下装置。
  4. 変位部分と固定部分とを含む位置検出器が、液圧シリンダの副ロッドの先端部に当該変位部分を連結した状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧延機用圧下装置。
  5. 液圧シリンダの副ロッドと位置検出器の変位部分との上記の連結が、両者間に一定以上の押付力が作用するとき実現し、両者間に一定以上の引張力が作用するとき解除されるものであることを特徴とする請求項4に記載の圧延機用圧下装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の圧延機用圧下装置を備えた圧延機であって、
    シリンダ本体の背部において圧延機ハウジングに軸状の中空部が形成され、その内部に上記の副ロッドが挿入されるとともに上記の位置検出器が配置されていることを特徴とする圧延機。
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