JP2005168791A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2つの高周波コイルが組合わせて装着される天板の向きを変更可能としても、天板の向きに拘らずに安定的に撮像を行うことを可能とする。
【解決手段】 高周波信号を受けて被検体Pに発生する磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング装置に、被検体を載置するための天板501を、その向きが互いに逆となる第1および第2の状態のいずれかで支持部502により支持する。天板501には、高周波信号を放射するために2つの高周波コイルを含むQ−Dコイル4を設ける。ハイブリッド回路8は、互いに位相が異なるとともに天板501が第1および第2の状態のいずれの状態にあるかに応じてそれぞれ位相が異なる2つの高周波信号を、それぞれ2つの高周波コイルへ供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気共鳴現象を利用して磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置に関する。
磁気共鳴イメージング装置は、固有の磁気モーメントを持つ核の集団が一様な静磁場中に置かれたときに、特定の周波数で回転する高周波磁場のエネルギーを共鳴的に吸収する現象を利用して、物質の化学的及び物理的な微視的情報を映像化し、あるいは化学シフトスペクトラムを観測する装置である。
この磁気共鳴イメージング装置による診断画像の撮影は、例えば次のようにして実行される。すなわち、磁石により形成される静磁場と傾斜磁場コイルにより形成される傾斜磁場とからなる合成磁場の中に、被検体を配置する。この様にセッティングされた被検体に対して、磁気共鳴現象を発生させるための所定周波数の高周波を印加する。印加された高周波により、被検体において磁気共鳴信号が発生し、これを受信用高周波コイルにより受信し画像化する。
このような装置において、被検体を載置するためのテーブル(寝台の天板)を回転可能とすることは周知である(例えば、特許文献1を参照)。
一方、Q−D(quadrature)コイルなどのように、複数の高周波コイルを組合わせて構成されたコイルが存在する。そして高周波コイルを、天板に装着することが考えられる。
特開昭62-159644号公報
さて、複数の高周波コイルを組合わせて構成したQ−Dコイルなどのコイルは、方向性を持つ。このため、この種のコイルを天板に装着するようにし、かつ天板を回転可能とすると、天板の回転にともなってコイルの方向も変化してしまい、送信や受信の特性が変動してしまう。つまり、天板の向きに応じて、撮像性能が変化してしまう恐れがあった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、2つの高周波コイルが組合わせて装着される天板の向きを変更可能としても、天板の向きに拘らずに安定的に撮像を行うことができる磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために本発明は、高周波信号を受けて被検体に発生する磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング装置に、前記被検体を載置するための天板と、前記天板の向きが互いに逆となる第1および第2の状態のいずれかで前記天板を支持する支持部と、前記天板に対する相対的な向きが一定になる姿勢で使用され、それぞれ前記高周波信号を放射する2つの高周波コイルと、互いに位相が異なるとともに前記天板が前記第1および前記第2の状態のいずれの状態にあるかに応じてそれぞれ位相が異なる2つの高周波信号を、それぞれ前記2つの高周波コイルへ供給する供給手段とを備えた。
また前記目的を達成するために別の本発明は、被検体に発生する磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング装置に前記被検体を載置するための天板と、前記天板の向きが互いに逆となる第1および第2の状態のいずれかで前記天板を支持する支持部と、前記天板に対する相対的な向きが一定になる姿勢で使用され、それぞれ前記磁気共鳴信号を受信して出力する2つの高周波コイルと、前記2つの高周波コイルがそれぞれ出力する2つの前記磁気共鳴信号を移相するものであり、互いに移相量を異ならせるとともに前記天板が前記第1の状態および前記第2の状態のいずれの状態であるかに応じて移相量を異ならせる移相手段と、前記移相手段から出力される2つの磁気共鳴信号を互いに合成する手段とを備えた。
本発明によれば、2つの高周波コイルに供給される2つの高周波信号の位相関係や2つの高周波コイルから出力される2つの磁気共鳴信号を合成する際の位相関係が天板の向きに応じて変更されるので、2つの高周波コイルが組合わせて装着される天板の向きを変更可能としても、天板の向きに拘らずに安定的に撮像を行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態につき説明する。
図1は第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成を示す図である。この図1に示す磁気共鳴イメージング装置は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、Q−Dコイル4、寝台5、送信部6、受信部7、ハイブリッド回路8、寝台制御部9および計算機システム10を具備する。
静磁場磁石1は、中空の円筒形をなし、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形をなし、静磁場磁石1の内側に配置される。傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされている。傾斜磁場コイル2は、上記の3つのコイルが傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、磁場強度がX,Y,Zの各軸に沿って傾斜する傾斜磁場を発生する。なお、Z軸方向は、例えば静磁場と同方向とする。X,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応される。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮影断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相をエンコードするために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数をエンコードするために利用される。
Q−Dコイル4は、寝台5の天板501の内部に配置される。Q−Dコイル4は、天板501に固定的に埋め込まれていても良いし、着脱可能であっても良い。Q−Dコイル4は、送信部6から高周波パルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。またQ−Dコイル4は、上記の高周波磁場の影響により被検体Pから放射される磁気共鳴信号を受信する。Q−Dコイル4は、2つの高周波コイル(図示せず)を含む。
寝台5は、天板501および支持部502を含む。天板501は、被検体Pを載置するための台であり、支持部502の上に取り付けられる。天板501は、支持部502に対して着脱が可能であり、かつその向きが180°異なる2つの状態(以下、第1の状態および第2の状態と称する)のいずれでも取り付けが可能である。第1の状態および第2の状態にいずれにおいても、天板501の長手方向は傾斜磁場コイルの軸心方向に沿う。支持部502は、図2に示すように、傾斜磁場コイル2の内部に設けられたガイド部11によって、傾斜磁場コイル2の軸方向に沿ってスライド可能にガイドされる。なお図2は、傾斜磁場コイル2およびその内側を図1の左側から見た様子を示す図である。
送信部6は、発振部、位相選択部、周波数変換部、振幅変調部、高周波電力増幅部(いずれも図示せず)を有している。発振部は、静磁場中における対象原子核に固有の共鳴周波数の高周波信号を発生する。位相選択部は、上記高周波信号の位相を選択する。周波数変調部は、位相選択部から出力された高周波信号の周波数を変調する。振幅変調部は、周波数変調部から出力された高周波信号の振幅を例えばシンク間数に従って変調する。高周波電力増幅部は、振幅変調部から出力された高周波信号を増幅する。そしてこれらの各部の動作の結果として送信部6は、ラーモア周波数に対応する高周波パルスをQ−Dコイル4に供給するべく送出する。
受信部7は、前段増幅器、位相検波器およびアナログディジタル変換器(いずれも図示せず)を有している。受信部7は、ハイブリッド回路8から出力される磁気共鳴信号を増幅する。位相検波器は、前置増幅器から出力される磁気共鳴信号の位相を検波する。アナログディジタル変換器は、位相検波器から出力される信号をディジタル信号に変換する。
ハイブリッド回路8は、送信部6から送出される高周波パルスからQ−Dコイル4の2つの高周波コイルのそれぞれに供給する2系統の高周波パルスを生成する。ハイブリッド回路8は、2つの高周波コイルからそれぞれ出力される磁気共鳴信号を合成した上で、受信部7へと送る。
寝台制御部9は、移動機構部および移動制御部(いずれも図示せず)を有する。移動機構部は、寝台5の支持部502を静磁場磁石1の軸方向に往復移動させる。移動制御部は、オペレータからの指令などに応じて適宜に支持部502を移動させるように移動機構部を制御する。
計算機システム10は、インタフェース部101、データ収集部102、再構成部103、記憶部104、表示部105、入力部106および制御部107を有している。
インタフェース部101には、傾斜磁場電源3、送信部6、受信部7および寝台制御部9等が接続される。インタフェース部101は、これらの接続された各部と計算機システム10との間で授受される信号の入出力を行う。
データ収集部102は、受信部7から出力されるディジタル信号をインタフェース部101を介して収集する。データ収集部102は、収集したディジタル信号、すなわち磁気共鳴信号データを、記憶部104に格納する。
再構成部103は、記憶部104に記憶された磁気共鳴信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成を実行し、被検体P内の所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを求める。
記憶部104は、磁気共鳴信号データと、スペクトラムデータあるいは画像データとを、患者毎に記憶する。
表示部105は、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を制御部107の制御の下に表示する。表示部105としては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
入力部106は、オペレータからの各種指令や情報入力を受け付ける。入力部106としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
制御部107は、図示していないCPUやメモリ等を有しており、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置を総括的に制御する。
図3はハイブリッド回路8の構成とハイブリッド回路8およびQ−Dコイル4の電気的な接続の様子を示す図である。図3(a)は天板501が第1の状態で取り付けられるときを示し、また図3(b)は天板501が第2の状態で取り付けられるときを示す。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
天板501の下面には、Q−Dコイル4が持つ2つの高周波コイル(以下、第1のコイルおよび第2のコイルと称する)にそれぞれ接続される2つのコネクタ12a,12bが設けられる。コネクタ12a,12bは、天板501の長手方向に沿った天板501の中心を基準として非対称となる位置に配置される。従って図3(a)および図3(b)に示すように、第1および第2の状態のそれぞれで、支持部502から見たコネクタ12a,12bの位置が変化する。支持部502の上面には、第1の状態にてコネクタ12a,12bにそれぞれ結合するようにコネクタ13a,13bが設けられるとともに、第2の状態にてコネクタ12a,12bにそれぞれ結合するようにコネクタ14a,14bが設けられる。
ハイブリッド回路8は、90°パターン801,802,803,804、送受切替えスイッチ805,806および合成器807を含む。
90°パターン801,802,803,804はそれぞれ、入力される信号を、その位相を90°遅らせて出力する。送受切替えスイッチ805,806は、インタフェース部101を介して制御部107から送られる送受切替え信号に基づき、送信時には図3に実線で示す状態をなし、受信時には図3に破線で示す状態をなす。合成器807は、2つの入力端に入力される信号を互いに合成する。これらの各部は、送信時には後述する第1および第2の経路が形成され、受信時には後述する第3および第4の経路が形成されるように図3に示すように接続されている。
第1の経路は、送信部6から出力された高周波パルスが、送受信切替えスイッチ806、90°パターン801,802および送受信切替えスイッチ805を介して端子T1へと到達する経路である。第2の経路は、送信部6から送出された高周波パルスが、送受信切替えスイッチ806および90°パターン801を介して端子T2へと到達する経路である。第3の経路は、端子T1に入力された信号が、送受切替えスイッチ805および90°パターン804を介して合成器807へと到達する経路である。第4の経路は、端子T2に入力された信号が、90°パターン801、送受切替えスイッチ806および90°パターン803を介して合成器807へと到達する経路である。
なお、合成器807の出力は受信部7へ入力される。端子T1は、コネクタ13aおよびコネクタ14bに接続される。端子T2は、コネクタ13bおよびコネクタ14aに接続される。
次に以上のように構成された第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置の動作について説明する。
送信時、送信部6から送出された高周波パルスは、送受切替えスイッチ806を介して90°パターン801へ入力され、位相が90°遅延される。この結果として端子T2には、送信部6から送出された高周波パルスの位相を90°遅延させた高周波パルスが現れる。また90°パターン801から出力される高周波パルスは、90°パターン802へ入力され、位相がさらに90°遅延される。この結果として端子T1には、送信部6から送出された高周波パルスの位相を180°遅延させた高周波パルスが現れる。つまり、端子T1に現れる高周波パルスは、端子T2に現れる高周波パルスに対して位相が90°遅れる。
受信時、端子T1に入力される信号は、送受切り替えスイッチ805を介して90°パターン804へ入力され、位相が90°遅延される。端子T2に入力される信号は、90°パターン801へ入力され、位相が90°遅延される。また90°パターン801から出力される信号は、送受切替えスイッチ806を介して90°パターン803へ入力され、位相がさらに90°遅延される。そして、90°パターン804から出力される信号と90°パターン803から出力される信号とが合成される。つまり、端子T1に入力される信号に対して端子T2に入力される信号の位相を90°遅らせた状態で両信号が合成される。
さて天板501は、支持部502から取り外した後、その向きを180°回転させて支持部502に取り付けることができる。これにより、天板501の向きが互いに逆となる第1の状態および第2の状態のいずれにもなし得る。そして第1の状態および第2の状態においては、Q−Dコイル4の向きも逆となる。
第1の状態においては図3(a)に示すように、コネクタ12aとコネクタ13aとが結合するとともに、コネクタ12bとコネクタ13bとが結合する。このため送信時には、Q−Dコイル4の第1のコイルおよび第2のコイルにそれぞれ高周波パルスが供給されるが、第2のコイルに供給される高周波パルスに対して位相が90°遅れた高周波パルスが第1のコイルに供給される。受信時には、第1のコイルにより受信された磁気共鳴信号と第2のコイルにより受信された磁気共鳴信号とが合成器807にて合成されるが、第2のコイルにより受信された磁気共鳴信号は第1のコイルにより受信された磁気共鳴信号に対して90°遅らせた状態とされる。
第2の状態においては図3(b)に示すように、コネクタ12aとコネクタ14aとが結合するとともに、コネクタ12bとコネクタ14bとが結合する。このため送信時には、第1のコイルおよび第2のコイルにそれぞれ高周波パルスが供給されるが、第1のコイルに供給される高周波パルスに対して位相が90°遅れた高周波パルスが第2のコイルに供給される。受信時には、第1のコイルにより受信された磁気共鳴信号と第2のコイルにより受信された磁気共鳴信号とが合成器807にて合成されるが、第1のコイルにより受信された磁気共鳴信号は第2のコイルにより受信された磁気共鳴信号に対して90°遅らせた状態とされる。
このように第1の実施形態によれば、天板501の向きによってQ−Dコイル4の向きが変化しても、これに合わせて第1のコイルおよび第2のコイルに供給する高周波パルスの位相と、第1のコイルおよび第2のコイルでそれぞれ受信された磁気共鳴信号を合成する際の互いの位相関係とをそれぞれ変更するから、天板501が第1の状態および第2の状態のいずれであっても、Q−Dコイル4により安定的に被検体Pの撮像を行うことが可能である。
(第2の実施形態)
図4は第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成を示す図である。なお、図4において図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この図4に示す磁気共鳴イメージング装置は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、Q−Dコイル4、寝台5、送信部6、受信部7、ハイブリッド回路8、寝台制御部9、計算機システム10および位相切替え部15を具備する。すなわち第2の実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置の構成に加えて位相切替え部15を備える。
位相切替え部15は、Q−Dコイル4とハイブリッド回路8との接続形態を天板501の向きに応じて変更することで、位相切替えを行う。
図5はハイブリッド回路8および位相切替え部15の構成とハイブリッド回路8、位相切替え部15およびQ−Dコイル4の電気的な接続の様子を示す図である。図5(a)は天板501が第1の状態で取り付けられるときを示し、また図5(b)は天板501が第2の状態で取り付けられるときを示す。なお、図3および図5と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
天板501の下面には、Q−Dコイル4の第1のコイルにそれぞれ接続されるコネクタ16a,16bおよび第2のコイルにそれぞれ接続されるコネクタ16c,16dが設けられる。コネクタコネクタ16a,16bとコネクタ16c,16dとは、それぞれ天板501の長手方向に沿った天板501の中心を挟んで線対称となる位置に配置される。支持部502の上面には、コネクタ16a,16b,16c,16dの配列と同様な配列でコネクタ17a,17b,17c,17dが設けられる。
コネクタ16a,16dは、それぞれ異なる固有IDを出力する機能を備える。コネクタ17aは、結合したコネクタが出力する固有IDを入力する機能を有する。
位相切替え部15は、切替えスイッチ151,152および切替え制御部153を具備する。
切替えスイッチ151は、端子T1を17a,17bに選択的に接続する。切替えスイッチ152は、端子T2をコネクタ17c,17dに選択的に接続する。切替え制御部153は、コネクタ17aにより入力された固有IDに基づいて天板501の状態を検出し、これに応じて切替えスイッチ151,152を制御する。
次に以上のように構成された第2の実施形態の磁気共鳴イメージング装置の動作について説明する。
天板501の取付状態が第1の状態であるときには図5(a)に示すように、コネクタ16aとコネクタ17a、コネクタ16bとコネクタ17b、コネクタ16cとコネクタ17c、コネクタ16dとコネクタ17dとがそれぞれ結合する。このようにコネクタ17aにはコネクタ16aが結合するため、切替え制御部153にはコネクタ16aが出力する固有IDがコネクタ17aを介して入力される。このときに切替え制御部153は、図5(a)に示すように切替えスイッチ151にコネクタ17aを選択させ、切替えスイッチ152にコネクタ17dを選択させる。このため送信時には、Q−Dコイル4の第1のコイルおよび第2のコイルにそれぞれ高周波パルスが供給されるが、第2のコイルに供給される高周波パルスに対して位相が90°遅れた高周波パルスが第1のコイルに供給される。受信時には、第1のコイルにより受信された磁気共鳴信号と第2のコイルにより受信された磁気共鳴信号とが合成器807にて合成されるが、第2のコイルにより受信された磁気共鳴信号は第1のコイルにより受信された磁気共鳴信号に対して90°遅らせた状態とされる。
第2の状態であるときには図5(b)に示すように、コネクタ16aとコネクタ17d、コネクタ16bとコネクタ17c、コネクタ16cとコネクタ17b、コネクタ16dとコネクタ17aとがそれぞれ結合する。このようにコネクタ17aにはコネクタ16dが結合するため、切替え制御部153にはコネクタ16dが出力する固有IDがコネクタ17aを介して入力される。このときに切替え制御部153は、図5(b)に示すように切替えスイッチ151にコネクタ17bを選択させ、切替えスイッチ152にコネクタ17cを選択させる。このため送信時には、第1のコイルおよび第2のコイルにそれぞれ高周波パルスが供給されるが、第1のコイルに供給される高周波パルスに対して位相が90°遅れた高周波パルスが第2のコイルに供給される。受信時には、第1のコイルにより受信された磁気共鳴信号と第2のコイルにより受信された磁気共鳴信号とが合成器807にて合成されるが、第1のコイルにより受信された磁気共鳴信号は第2のコイルにより受信された磁気共鳴信号に対して90°遅らせた状態とされる。
このように第2の実施形態によれば、天板501の向きによってQ−Dコイル4の向きが変化しても、これに合わせて第1のコイルおよび第2のコイルに供給する高周波パルスの位相と、第1のコイルおよび第2のコイルでそれぞれ受信された磁気共鳴信号を合成する際の互いの位相関係とをそれぞれ変更するから、天板501が第1の状態および第2の状態のいずれであっても、Q−Dコイル4により安定的に被検体Pの撮像を行うことが可能である。
以上の各実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
天板を回転軸を介して取り外し不可能に支持部に取り付ける構造を採用しても良い。このときにも、天板と支持部との間を電気的に接続するための構造および天板の向きを検出するための構造としては前記各実施形態と同様な構造を採用することができる。
天板に取り付けられるQ−Dコイルを送信専用または受信専用とし、受信用または送信用の高周波コイルを別途設けたクロスコイル方式を採用する構成であってもよい。
線路により天板と支持部との間を電気的に接続するようにしても良い。
天板の向きは、例えば天板または支持部に設けた突起などにより操作されるセンサを支持部または天板に設けることにより検出することも可能である。
天板にQ−Dコイル以外の形式のコイルが取り付けられる場合であっても、このコイルが2つの高周波コイルを含むものであれば上記の各実施形態と同様に実施が可能である。ただしハイブリッド回路8は、コイルの形式に応じた構成の回路に変更する。
天板に取り付けられる高周波コイルは3つ以上であっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成を示す図。 図1中の傾斜磁場コイル2およびその内側を図1の左側から見た様子を示す図。 図1中のハイブリッド回路8の構成とハイブリッド回路8およびQ−Dコイル4の電気的な接続の様子を示す図。 第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成を示す図。 図4中のハイブリッド回路8および位相切替え部15の構成とハイブリッド回路8、位相切替え部15およびQ−Dコイル4の電気的な接続の様子を示す図。
符号の説明
1…静磁場磁石、2…傾斜磁場コイル、3…傾斜磁場電源、4…Q−Dコイル、5…寝台、6…送信部、7…受信部、8…ハイブリッド回路、9…寝台制御部、10…計算機システム、11…ガイド部、12a,12b,13a,13b,14a,14b,16a,16b,16c,16d,17a,17b,17c,17d…コネクタ、15…位相切替え部。

Claims (7)

  1. 高周波信号を受けて被検体に発生する磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記被検体を載置するための天板と、
    前記天板の向きが互いに逆となる第1および第2の状態のいずれかで前記天板を支持する支持部と、
    前記天板に対する相対的な向きが一定になる姿勢で使用され、それぞれ前記高周波信号を放射する2つの高周波コイルと、
    互いに位相が異なるとともに前記天板が前記第1および前記第2の状態のいずれの状態にあるかに応じてそれぞれ位相が異なる2つの高周波信号を、それぞれ前記2つの高周波コイルへ供給する供給手段とを具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記供給手段は、
    前記天板が前記第1および前記第2の状態のいずれの状態にあるかを検出してこの検出結果を示す検出信号を出力する検出手段と、
    互いに位相が異なるとともに前記検出信号に応じた位相の2つの高周波信号を、それぞれ前記2つの高周波コイルへ供給する手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 被検体に発生する磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記被検体を載置するための天板と、
    前記天板の向きが互いに逆となる第1および第2の状態のいずれかで前記天板を支持する支持部と、
    前記天板に対する相対的な向きが一定になる姿勢で使用され、それぞれ前記磁気共鳴信号を受信して出力する2つの高周波コイルと、
    前記2つの高周波コイルがそれぞれ出力する2つの前記磁気共鳴信号を移相するものであり、互いに移相量を異ならせるとともに前記天板が前記第1の状態および前記第2の状態のいずれの状態であるかに応じて移相量を異ならせる移相手段と、
    前記移相手段から出力される2つの磁気共鳴信号を互いに合成する手段とを具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記移相手段は、
    前記天板が前記第1および第2の状態のいずれの状態にあるかを検出してこの検出結果を示す検出信号を出力する検出手段と、
    互いに異なるとともにそれぞれ前記検出信号に応じた移相量で前記2つの高周波コイルがそれぞれ出力する2つの前記磁気共鳴信号を移相する手段とを具備することを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記支持部は、前記天板を着脱可能に支持することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記支持部は、前記天板を回転させる回転機構を備えることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記検出手段は、
    前記天板に設けられそれぞれ異なる識別信号を出力する第1または第2の信号線結合部と、
    前記支持部に設けられ前記第1または第2の信号線結合部に結合する第3の信号線結合部と、
    前記第3の信号線結合部に結合している信号線結合部が出力する識別信号が前記第1および第2の信号線結合部のいずれが出力する識別信号であるかを示す信号として前記検出信号を出力する出力手段とを具備することを特徴とする請求項2または請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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