JPH06189933A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH06189933A
JPH06189933A JP4345034A JP34503492A JPH06189933A JP H06189933 A JPH06189933 A JP H06189933A JP 4345034 A JP4345034 A JP 4345034A JP 34503492 A JP34503492 A JP 34503492A JP H06189933 A JPH06189933 A JP H06189933A
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JP
Japan
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coil
pair
coils
subject
channel
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JP4345034A
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English (en)
Inventor
Kazuo Mori
一生 森
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は高S/N比で局所を短時間に撮
影することができる簡単な構成の磁気共鳴イメージング
装置を提供することである。 【構成】被検体を上下から挟むように一対のQDコイル
60、62が対向配置され、1つのRFコイルが形成さ
れる。各QDコイル60、62は、被検体内でY軸方向
に沿ったRF磁場を形成する矩形または円形コイル5
2、54(チャンネルA)と、X軸方向に沿ったRF磁
場を形成する8の字状コイル56、58(チャンネル
B)からなる。各チャンネルの信号は切換えスイッチ6
8を介して90゜ハイブリッド回路70に入力され、い
ずれか一方のチャンネルの信号の位相が90゜ずらされ
てから両者が加算される。切換えスイッチ68はRFコ
イルの配置の向きに応じて両チャンネルの信号を切換
え、90゜ハイブリッド回路70において90゜位相が
ずらされるチャンネルを切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気共鳴イメージング装
置(以下、MRI装置と称する)に関し、特に被検体か
らの磁気共鳴信号を受信する高周波コイル(以下、RF
コイルと称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなRFコイルとしてクアドラチ
ャコイル(以下、QDコイルと称する)がある。QDコ
イルとは、例えば矩形または円形コイルアセンブリと8
の字状コイルアセンブリ等のように被検体内部で直交す
る2つのRF磁場を作る一対のコイルアセンブリからな
り、被検体の中の磁化の回転を2つのコイルアセンブリ
で誘起起電力として検出する。両コイルアセンブリの作
る磁場が直交しているので、両コイルアセンブリの出力
は90゜位相がずれている。そのため、いずれか一方の
コイルアセンブリの出力を90゜だけ位相をずらすと、
両者は同位相の信号となる。この後、両者を加算するこ
とにより、信号強度は2倍になり、両信号間で無相関で
ある雑音は1.4倍にしかならず、単一のコイルに比べ
てS/Nが向上する。
【0003】QDコイルには表面クアドラチャ(QD)
コイル、あるいはボリュームQDコイルがある。ボリュ
ームQDコイルとしてはサドルコイル、スロッテッドチ
ューブレゾネータ(Slotted Tube Resonator)コイル等
がある。しかし、表面QDコイルは体の深い所までは感
度が及ばず、体の深い所でのS/N比の高いイメージン
グが困難であるという欠点がある。
【0004】また、ボリュームQDコイルはサドル状、
円筒状に形成されており、その中に被検体が配置される
構造であるので、大型化するとともに、局所にしか関心
がない場合でも余計な部分まで感度領域に入っているの
で、無駄な雑音を検出してしまい、やはり高S/N比の
局所の画像を得るには向かない欠点がある。
【0005】このように従来のQDコイルである表面Q
Dコイル、ボリュームQDコイルには、それぞれ一長一
短があり、関心領域を高S/N比でイメージングするこ
とが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に対処すべくなされたもので、その目的は簡単な構成で
S/N比の高い画像を短時間に再構成することができる
磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気共鳴イ
メージング装置は、被検体を挟む一対の8の字状コイル
と、被検体内部で一対の8の字状コイルの作る磁場と直
交する磁場を作るように一対の8の字状コイルと組み合
わされ、被検体を挟む一対の円形または矩形コイルと、
一対の8の字状コイル及び一対の円形または矩形コイル
をそれぞれ共通に接続して被検体からの磁気共鳴信号を
それぞれ検出する手段と、一対の8の字状コイルの出力
及び一対の円形または矩形コイルの出力のうちの任意の
一方の位相を他方に対してほぼ90度ずらしてから該2
つの出力を加算して1つの検出信号に合成する手段とを
具備することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明による磁気共鳴イメージング装置によれ
ば、QDコイルを対向配置しているので、被検体全体を
感度領域内に入れることなく一部分の関心領域のみを覆
うことができるので、局所の高S/N比のイメージング
が可能であるとともに、90゜位相をずらしてから他方
の出力と加算されるコイルを任意に選択できるので、一
対の8の字状コイル、あるいは一対の円形または矩形コ
イルの対向配置の向きを変えても、両コイルをQDコイ
ルとして動作させることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による磁気共鳴
イメージング装置の実施例を説明する。なお、本発明は
RFコイルに特徴があり、磁気共鳴イメージング装置の
全体構成は周知の種々な装置と同様であるので、説明は
省略する。
【0010】図1は第1実施例のRFコイルの構成を示
す回路図である。図示しない寝台上に横になっている被
検体を上下から挟むように一対のQDコイル60、62
が対向配置され、1つのRFコイルが形成されている。
両コイル60、62は被検体の左右方向の一端部で共通
に接続され、その出力が後述する受信系の回路に供給さ
れる。ここで、被検体の体軸方向はZ軸方向であり、Z
軸と直交する水平方向をX方向、垂直方向をY方向とす
る。なお、通常、Z軸方向の+側が被検体の頭部側に対
応する。
【0011】各QDコイル60、62は、被検体内でY
軸方向に沿ったRF磁場を形成する矩形または円形コイ
ルからなる第1のコイルアセンブリ52、54(チャン
ネルA)と、被検体内でX軸方向に沿ったRF磁場を形
成する8の字状コイルからなる第2のコイルアセンブリ
56、58(チャンネルB)とが組み合わされてなる。
このように、両コイルアセンブリの作る磁場が直交して
いるので、両チャンネルの出力は90゜位相がずれ、両
チャンネルのコイルアセンブリからなるコイルはQDコ
イルとして動作可能である。なお、図1ではチャンネル
Aのコイルアセンブリは矩形コイルを示したが、円形コ
イルを用いてもよい。
【0012】各コイルアセンブリ52、54、56、5
8には図2に示すようなトラップ回路Tが接続される。
トラップ回路Tは被検体を励起するために図示しない送
信コイルから送信されるRFパルスによってRFコイル
に誘導起電力が発生しRFコイルに電流が流れることに
より励起磁場が乱れることを防止するとともに、RFコ
イルにつながる回路の保護を行なう。
【0013】各コイルアセンブリの出力はチャンネル毎
にプリアンプ64、66で増幅された後、切換えスイッ
チ68を介して90゜ハイブリッド回路70に入力さ
れ、加算される。プリアンプ64、66の入力にはRF
コイルの共振周波数をMRIシステムのラーモア周波数
に合わせるための同調用可変コンデンサCt1 ,Ct2
が接続される。切換えスイッチ68はプリアンプ64、
66の出力を90゜ハイブリッド回路70の第1、第2
入力端のいずれかに選択的に入力させる。90゜ハイブ
リッド回路70はQDコイルにおいてよく用いられてい
るものであり、第1、第2入力信号の一方を他方に対し
て90゜の位相差を持たせた後に加算する。そのため、
本実施例では、90゜ハイブリッド回路70において9
0゜位相がずらされるチャンネルは固定されておらず、
切換えスイッチ68により任意に設定可能である。90
゜ハイブリッド回路70の出力は図示しない受信器/デ
ータ収集システム(DSA)を介して生データとして後
段のデータ処理部(コンピュータ)へ供給され、そこで
画像再構成処理が行なわれる。
【0014】受信器/DASでは、90゜ハイブリッド
回路70の出力は先ず分配器でI信号とQ信号とに分配
され、それぞれミキサに供給される。ミキサには局部発
振器からの基準信号も90゜ハイブリッド回路70を介
して供給される。ミキサの出力信号がそれぞれローパス
フィルタ(LPF)、A/D変換器、バッファを介して
コンピュータに供給される。
【0015】各チャンネルのコイルアセンブリの出力間
には中和回路Nが接続される。中和回路Nは各チャンネ
ル間の干渉を除去するコンデンサブリッジ回路であり、
図3に示すように構成される。中和回路Nの一例は米国
特許第4,769,605号に記載されている。
【0016】プリアンプ64、66は図4に示すように
抵抗負帰還型増幅器からなり、増幅機能のみならず各コ
イル間の干渉を低減する機能も持っている。入力信号が
演算増幅器80を介して出力される。演算増幅器80の
両入力端子間にはコンデンサ82、84の直列接続から
なる容量性電流分配器が接続され、演算増幅器80の出
力端とこのタップとの間に負帰還抵抗86が接続され
る。これにより、コイルの見かけ上のQ値を低減するこ
とができる。その結果、両チャンネル間の電磁気的干渉
を抑制することができる。これは、コイルの外形を図6
に示すような開閉自在の構造としたとき、機械的再現性
の理由でチャンネルAとチャンネルBとの間の電磁気的
干渉状況が完全に再現せず、従って中和回路Nが最適調
整状態からずれるため干渉が完全にとりきれないという
ことが起きうる。しかし、プリアンプに干渉抑制機能が
あるので、このような状況でも干渉を十分軽度に抑える
ことができる。プリアンプ64、66の一例は米国特許
第5,051,700号に記載されている。
【0017】図5にRFコイルの外形を示す。ポリエチ
レン等の高絶縁度、低誘電率の2枚の板状部材22、2
4を断面「コの字」状に接続してなる。板状部材22、
24の内部にそれぞれQDコイル60、62がトラップ
回路Tとともに埋め込まれている。なお、同調用コンデ
ンサCt1 、Ct2 、中和回路Nも板状部材22、24
に内蔵してもよい。
【0018】2枚の板状部材22、24は図6に示すよ
うにX方向の一端部で上半分22を開閉自在に構成して
いる。このRFコイルが寝台に取付けられている場合
は、先ず上半分22を開けた状態で被検体を下半分24
の上に寝かせ、その後、上半分22を所定の位置まで倒
す。この所定の位置に倒れたときに、図5に示した状態
となる。
【0019】このようにすれば、撮影対象領域が被検体
の局所の場合は、コイルの横幅(X方向寸法)は被検体
の横幅よりもずっと小さくてもMRイメージングが可能
である。この様子を図7に示す。図7はそのQDコイル
を被検体である患者の左側半分に配置している状態であ
る。図7において、上下のコイル本体を接続する結線
と、それを収納している腕部である板状部材22、24
は比較的短く作られている。これは、過度に長くする
と、磁石の限られた開口部の中に設置しにくくなるとい
う取扱い上問題の他に、結線による信号ロス、すなわち
若干のS/N低下が懸念される。しかし、コイルの横幅
寸法を被検体の横幅よりもずっと小さくしてあるので、
局所を高いS/N比で撮影できる。これは被検体の一部
(撮影対象領域)にこのRFコイルのつくる高周波磁場
が集中しており、他の領域からの雑音をあまり受信しな
いからである。関心の無い余計な部分に対してRFコイ
ルの作る磁場がある(感度を有する)ことは関心部のS
/N比を低下せしめる要因であるので、第1実施例のR
Fコイルは体幹部を覆い尽くすような一般のボリューム
コイルよりも高いS/N比で関心領域のMRI検査がで
きる。さらに、QDコイルを対向配置しているので、あ
る程度深いところまで感度が及ぶとともに、余計な部分
を感度領域内に取り込むことがない。そのため、第1実
施例は、肩、前立腺、胸、子宮頚部等の局所の高S/N
比の撮影が可能である。
【0020】次に、第1実施例の動作を説明する。先
ず、RFコイルを図7に示したように被検体の左側半分
に配置した場合を説明する。前述したように、QDコイ
ルは被検体の中の磁化の回転を2つのコイル60、62
(チャンネルA、チャンネルB)でそれぞれ誘起起電力
として検出する。各々のコイルの作るRF磁場が直交し
ているので、チャンネルAとチャンネルBとの誘起起電
力は90゜位相がずれている。両チャンネルの出力を図
8に示す。この例では、チャンネルBの方がチャンネル
Aよりも90゜位相が進んでいる。従って、チャンネル
Bの出力信号の位相を90゜だけ遅らせた上で、両チャ
ンネルの出力信号を加算すれば、両者は同位相であるの
で、信号強度は2倍になる。しかし、雑音の方は両チャ
ンネル間の電磁気的干渉が十分小さければ、チャンネル
AとチャンネルBとの雑音は無相関であるので、加算し
ても1.4倍にしかならず、S/N比は単一コイルより
も向上する。
【0021】次に、患者の右側半分を撮影する場合を説
明する。本実施例では、上述したように、コイルの横幅
は被検体の横幅よりもずっと小さく設定されているの
で、右側半分を撮影するためには、図9に示すようにQ
Dコイル対を配置する必要がある。このためには、QD
コイル対を図7の状態からY軸を中心としてX−Z平面
内で回転すればよい。しかしながら、QDコイルは静磁
場方向に対して反転させると、QDコイルとして動作し
ないことが知られている。これは、MR信号の基になる
磁化の回転方向は静磁場の方向に対して一方向のみに定
まっているからである。すなわち、図9のように配置し
た場合の両チャンネルの出力を図10に示す。ここで
は、チャンネルBの出力の方がチャンネルAの出力より
も90゜位相が遅れている。すなわち、QDコイルを静
磁場方向に対して反転すると、チャンネルA、チャンネ
ルBの位相差も反転する。例えば、チャンネルAがZ方
向のRF磁場を作り、チャンネルBがX方向のRF磁場
を作るとすると、QDコイルを反転すると、Z方向の磁
場は向きが変わらないが、X方向の磁場の向き(+/
−)は反転する。
【0022】そのため、図9のような配置のRFコイル
の出力において、図7の場合と同様にチャンネルBの出
力に対し90゜の位相遅れを加えると、チャンネルAの
出力の反転信号となり、両者を加算すると信号値はほと
んど0になってしまい、QDコイルとして機能せず、S
/Nが著しく低下してしまう。
【0023】そのため、本発明では、図1に示したよう
に90゜ハイブリッド回路70の前に切換えスイッチ6
8を設け、QDコイルの設置の向きに応じて90゜ハイ
ブリッド回路70とチャンネルA、チャンネルBの出力
信号との接続を切り換えている。例えば、90゜ハイブ
リッド回路70は第1入力信号に対して90゜の位相遅
れを与えて、第2入力信号(位相変化無し)と加算する
ように構成されているとすると、切換えスイッチ68は
QDコイル対が図7のように配置されている場合は、プ
リアンプ64、66の出力をそれぞれ90゜ハイブリッ
ド回路70の第2入力端、第1入力端に供給し、QDコ
イル対が図9のように配置されている場合は、プリアン
プ64、66の出力をそれぞれ90゜ハイブリッド回路
70の第1入力端、第2入力端に供給するように切換え
る。このため、QDコイル対が図9のように配置されて
いる場合は、図10に示すチャンネルAの出力信号の位
相が90゜遅らされ、チャンネルBの出力信号と同位相
とされた上で、両チャンネルの出力信号が加算され、Q
Dコイルとして動作できる。
【0024】このように90゜ハイブリッド回路70に
おいて90゜の位相遅れを与えられるチャンネルを切換
え可能としたことにより、対向型QDコイル対を被検体
の右側、左側のいずれに配置しても、必ずQDコイルと
して動作させることができ、体の右側、左側のいずれの
局所部分でも高S/N撮影で撮影できるRFコイルが実
現できる。
【0025】なお、この切換えは、図5に示した対向型
QDコイル対の構造体22、24内に組み込んでおい
て、操作者が自ら寝台天板上に設置したQDコイル対の
向きに応じて切換えスイッチ86を手動で切換えること
により行なってもよいし、QDコイル対を寝台に取り付
けた際にその向きを検出する手段を寝台等に設け、その
検出手段の出力に応じてリレー等の手段で切換えスイッ
チ86を自動的に駆動してもよい。さらに、撮影箇所
が、右側か左側かに応じて切換えスイッチ86を自動的
に切り換えてもよい。
【0026】なお、図8ではチャンネルBの出力の方が
チャンネルAの出力よりも90゜位相が進んでいるとし
たが、この逆でもよい。その場合は、図10において
は、チャンネルBの出力の方がチャンネルAの出力より
も90゜位相が進む。
【0027】本発明は上述した実施例に限定されず、種
々変形して実施可能である。例えば、図11に示すよう
に変形してもよい。図11のRFコイルは本質的には図
1に示した第1実施例と同じであり、各チャンネルのコ
イルアセンブリ対の結線のみが異なる。すなわち、第1
実施例では8の字コイル対は平行に接続し、矩形コイル
対をクロス接続しているが、図11では矩形コイル対は
平行に接続し8の字状コイル対をクロス接続している。
このような変形例によっても第1実施例と同様な効果が
得られる。
【0028】図12、図13は8の字状コイルの変形例
を示す。図12(a)に示すように、上述の実施例の斜
めの部分を短くしたものや、図12(b)に示すように
丸みを帯びた文字通り8の字状のものでもよいし、図1
2(d)に示すように直線を基本し中央部で給電する日
の字状のものでもよい。図12(c)や図13も図12
(a)と同様に用い得るものであり、8の字状コイルの
範疇に入る。
【0029】さらに、上述の説明では、一対のQDコイ
ルを被検体を挟んで対向配置したが、小さいQDコイル
をZ方向にアレイ状に配列したものを対向配置してもよ
い。このようにすると、さらにS/N比を向上すること
ができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被検体を挟む一対の8の字状コイルと、被検体内部で一
対の8の字状コイルの作る磁場と直交する磁場を作るよ
うに一対の8の字状コイルと組み合わされ、被検体を挟
む一対の円形または矩形コイルと、一対の8の字状コイ
ル及び一対の円形または矩形コイルをそれぞれ共通に接
続して被検体からの磁気共鳴信号をそれぞれ検出する手
段と、一対の8の字状コイルの出力及び一対の円形また
は矩形コイルの出力のうちの任意の一方の位相を他方に
対してほぼ90度ずらしてから該2つの出力を加算して
1つの検出信号に合成する手段とを具備することによ
り、被検体全体を感度領域内に入れることなく一部分の
関心領域のみを覆うことができるので、局所の高S/N
比のイメージングが可能であるとともに、一対の8の字
状コイル、あるいは一対の円形または矩形コイルの対向
配置の向きを反転させても、両コイルをQDコイルとし
て動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気共鳴イメージング装置の第1
実施例のRFコイルの構成を示す図。
【図2】図1中のトラップ回路のブロック図。
【図3】図1中の中和回路のブロック図。
【図4】図1中のプリアンプのブロック図。
【図5】第1実施例のRFコイルの外形を示す図。
【図6】図4に示すRFコイルをZ軸方向からみた図。
【図7】第1実施例のRFコイルの実際の装着状態を示
す図。
【図8】図7のように配置した場合の第1実施例の各チ
ャンネルの出力の位相関係を示す波形図。
【図9】第1実施例のRFコイルの装着状態の他の例を
示す図。
【図10】図9のように配置した場合の第1実施例の各
チャンネルの出力の位相関係を示す波形図。
【図11】本発明による磁気共鳴イメージング装置の第
2実施例のRFコイルの構成を示す図。
【図12】第1、第2実施例の8の字状コイルの変形例
の平面図。
【図13】第1、第2実施例の8の字状コイルの他の変
形例の平面図。
【符号の説明】
60,62…QDコイルアセンブリ、52,54…矩形
コイル、56,58…8の字状コイル、64、66…プ
リアンプ、Ct1 ,Ct2 …同調用コンデンサ、T…ト
ラップ回路、N…中和回路、68…切換えスイッチ、7
0…90゜ハイブリッド回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を挟む一対の8の字状コイルと、 被検体内部で前記一対の8の字状コイルの作る磁場と直
    交する磁場を作るように前記一対の8の字状コイルと組
    み合わされ、被検体を挟む一対の円形または矩形コイル
    と、 前記一対の8の字状コイル及び前記一対の円形または矩
    形コイルをそれぞれ共通に接続して被検体からの磁気共
    鳴信号をそれぞれ検出する手段と、 前記一対の8の字状コイルの出力及び前記一対の円形ま
    たは矩形コイルの出力のうちの任意の一方の位相を他方
    に対してほぼ90゜ずらしてから該2つの出力を加算し
    て1つの検出信号に合成する手段とを具備することを特
    徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の8の字状コイル及び一対の円
    形または矩形コイルは被検体の端部に対応する部分で開
    閉自在に互いに接続されていることを特徴とする請求項
    1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 前記合成手段は第1、第2入力端を有
    し、第1入力信号の位相を90゜ずらして第2入力信号
    と加算する手段と、前記一対の8の字状コイルの出力と
    前記一対の円形または矩形コイルの出力とを選択的に前
    記加算手段の第1、第2入力端に供給する切換え手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イ
    メージング装置。
  4. 【請求項4】 前記切換え手段は手動で切り換えられる
    スイッチを具備することを特徴とする請求項3記載の磁
    気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】 前記切換え手段は前記一対の8の字状コ
    イル、あるいは前記一対の円形または矩形コイルの向き
    を検出する手段と、前記検出手段の出力に応じて切り換
    えられるスイッチを具備することを特徴とする請求項3
    記載の磁気共鳴イメージング装置。
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