JP2005168760A - 再生医療用支持体、血管再生用支持体、神経再生用支持体及び治療方法 - Google Patents

再生医療用支持体、血管再生用支持体、神経再生用支持体及び治療方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 再生医療において患者に移植したときに組織又は器官の再生の足場になる再生医療用支持体、血管再生用支持体、神経再生用支持体、及び、これらを用いた治療方法を提供する。
【解決手段】 基材の表面に、目的とする細胞の表面の特異的なレセプターに対応するリガンドを有するタンパク質が結合されている再生医療用支持体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、再生医療において患者に移植したときに組織又は器官の再生の足場になる再生医療用支持体、血管再生用支持体、神経再生用支持体、及び、これらを用いた治療方法に関する。
近年の細胞工学技術の進展によって、ヒト細胞を含む数々の動物細胞の培養が可能となり、また、それらの細胞を用いてヒトの組織や器官を再構築しようとする、いわゆる再生医療の研究が急速に進んでいる。再生医療においては、細胞が増殖分化して三次元的な生体組織様の構造物を構築できるかがポイントであり、組織又は器官の再生の足場になる支持体を患者に移植することが行われている。このような支持体としては、例えば、特許文献1に、コラーゲン単糸からなる移植用基材が開示されている。
また、特許文献2及び特許文献3には、生体吸収性素材の発泡体と、同様素材により補強した心血管系組織培養基材、並びにチューブ状の神経再生基材が開示されている。
更に、特許文献4には、スポンジ状または、不織布状の高分子材料成形物からなる骨格の内部に細胞を分散したゲルを有する医用材料が開示されている。
支持体を用いる再生医療の手法としては、例えば、細胞の接着していない支持体を患者の体内に移植し、周りの組織又は器官から細胞を支持体中に侵入させ増殖分化させて組織又は器官を再生する方法;予め自家又は他家の組織又は器官から採取した細胞を支持体中に播種、培養し、これを患者に移植して、その細胞を増殖分化させたり、その細胞から分泌されるサイトカイン等により周りの組織又は器官の細胞を誘導して支持体中に侵入させたりすることにより組織又は器官を再生する方法等挙げられる。
ところでヒトの組織又は器官は、通常複数種の細胞が特定の位置に配置され、特定の状態に分化することにより形作られている。再生医療においても、このような複雑な組織又は器官をいかに再生するかが大きな問題となっている。即ち、支持体を移植して再生を行う場合、支持体上においても実際の組織又は器官と同様に、複数種の細胞がそれぞれ特定の位置に配置され、特定の状態に分化していなければ、組織又は器官が正常にその機能を回復することがない。
しかしながら、従来の再生医療用支持体では、特定の細胞のみを接着させたり、特定の位置にのみ細胞を配置したりすることは困難であった。例えば、細胞を播種していない支持体を患者の体内に移植した場合、比較的遊走能の高い細胞のみが支持体内に侵入、増殖してしまい、正常な組織又は器官を再生することができないことがあった。また、予め組織又は器官から採取した細胞を支持体中に播種してから移植する場合にはある程度細胞の配置をコントロールすることも可能ではあるが、そのためには目的とする細胞種を単離してから播種する必要がある。医療の現場において、組織又は器官から採取した雑多な細胞のなかから目的とする細胞のみを単離する操作を行うことは事実上不可能であった。
特開2003−193328号公報 特開2001−78750号公報 特開2003−19196号公報 特開2003−204807号公報
本発明は、上記現状に鑑み、再生医療において患者に移植したときに組織又は器官の再生の足場になる再生医療用支持体、血管再生用支持体、神経再生用支持体、及び、これらを用いた治療方法を提供することを目的とする。
本発明は、目的とする細胞の表面の特異的なレセプターに対応するリガンドを有するタンパク質が結合されている再生医療用支持体である。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、細胞の表面には通常細胞同定のマーカーとされる特異的なレセプターが存在することに着目し、鋭意検討した結果、これらの特異的なレセプターに対応するリガンドを有するタンパク質を基材の表面に結合させることにより、目的とする細胞が選択的に接着し再生医療に好適に用いることができる再生医療用支持体(以下、単に支持体ともいう)が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
ここで目的とする細胞としては、目的とする組織又は器官を構成する細胞や、目的とする組織又は器官を構成する細胞に分化し得る細胞等が挙げられる。また、このような細胞以外にも、特定のサイトカイン等を分泌することにより、目的とする組織又は器官を構成する細胞や目的とする組織又は器官を構成する細胞に分化し得る細胞が支持体内に侵入するのを促したり、これらの細胞が分化するのを誘導したりする細胞等も挙げられる。
上記組織又は器官を構成する細胞、組織又は器官を構成する細胞に分化し得る細胞としては特に限定されず、例えば、ヒト又は動物由来の間葉系幹細胞、ES細胞、角化細胞、繊維芽細胞、骨髄細胞、内皮細胞、平滑筋細胞、シュワン細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、骨芽細胞、血管内皮前駆細胞等が挙げられる。
上記サイトカイン等を分泌する細胞としては特に限定されず、上記組織又は器官を構成する細胞、組織又は器官を構成する細胞に分化し得る細胞等が挙げられる。
本発明の再生医療用支持体は、基材の表面にタンパク質が結合されているものである。
上記基材としては特に限定されず、公知の無機材料又は有機材料を用いることができるが、なかでも生体内吸収性高分子材料を用いる場合には、移植後に生体内に分解吸収され再手術により取り出す必要がないことから好適である。
上記生体内吸収性高分子材料としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ−ε−カプロラクトン、乳酸−グリコール酸共重合体、グリコール酸−ε−カプロラクトン共重合体、乳酸−ε−カプロラクトン共重合体、ポリクエン酸、ポリリンゴ酸、ポリ−α−シアノアクリレート、ポリ−β−ヒドロキシ酸、ポリトリメチレンオキサレート、ポリテトラメチレンオキサレート、ポリオルソエステル、ポリオルソカーボネート、ポリエチレンカーボネート、ポリ−γ−ベンジル−L−グルタメート、ポリ−γ−メチル−L−グルタメート、ポリ−L−アラニン等の合成高分子;デンプン、アルギン酸、ヒアルロン酸、キチン、ペクチン酸及びその誘導体等の多糖類や、ゼラチン、コラーゲン、アルブミン、フィブリン等のタンパク質等の天然高分子等が挙げられる。
上記基材の形状は特に限定されず、例えば、スポンジ等の多孔質体、フィルム等のいずれであってもよい。なかでも、多数の微細小孔を有する多孔質体である場合には、接着した細胞が微細小孔内に接着して三次元的に伸展することが可能となり、また、接着した細胞へ充分な栄養を供給することが可能となり、細胞を正常に増殖、分化させることができることから好ましい。
上記基材が多数の微細小孔を有する多孔質体である場合に、上記微細小孔の平均孔径としては再生しようとする組織又は器官により最適な値を選択することができるが、好ましい下限は10μm、好ましい上限は500μmである。10μm未満であると、支持体の内部に細胞が侵入できず細胞接着性が極端に劣ったり、接着した細胞が三次元的に伸展できなかったりすることがあり、500μmを超えると、細胞の密度が低くなり組織又は器官を再生できないことがある。また、本発明の再生医療用支持体を血管の再生に用いる場合には、上記微細小孔の平均孔径のより好ましい上限は50μmである。50μmを超えると、血管として必要な耐水圧性が得られず、血液が漏れだしたりすることがある。
上記基材は、横編地、縦編地、組紐、織地、不織布等の補強材により補強されていてもよい。補強材により補強することにより、得られる本発明の再生医療用支持体の強度が向上し、取扱い性等が向上する。上記補強材を構成する材料と上記基材本体を構成する材料とは同一であってもよいし、異なっていてもよいが、上記基材が生体内吸収性高分子材料からなる場合には、上記補強材も生体内吸収性高分子材料からなることが好ましい。
目的とする細胞の表面の特異的なレセプターに対応するリガンドを有するタンパク質としては特に限定されないが、サイトカイン、抗体等が挙げられる。
上記サイトカインとしては特に限定されないが、例えば、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)、ストロマ細胞由来因子1(SDF1)、血小板由来増殖因子(PDGF)、インスリン様増殖因子(IGF)、肝細胞増殖因子(HGF)、神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、毛様体神経栄養因子(CNTF)、グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、ニューロトロフィン−4(NT−4)、骨形成因子(BMP)、又は、インターロイキン(IL)等が挙げられる。
例えば、目的とする細胞がシュワン細胞又は神経細胞である場合には、これらの細胞に特異的なレセプターに対して神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、毛様体神経栄養因子(CNTF)、ニューロトロフィン−3(NT−3)及びニューロトロフィン−4(NT−4)等のサイトカインが特異的に結合し得る。従って、本発明の再生医療用支持体を神経再生用支持体として用いる場合には、神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、毛様体神経栄養因子(CNTF)、ニューロトロフィン−3(NT−3)及びニューロトロフィン−4(NT−4)からなる群より選択される少なくとも1種のサイトカインを結合させる。
神経の再生を行うための神経再生用支持体であって、基材の表面に、シュワン細胞又は神経細胞の表面の特異的なレセプターに対応するリガンドを有するタンパク質が結合されている神経再生用支持体もまた、本発明の1つである。
上記抗体としては、目的とする細胞の表面の特異的な抗原に対応する抗体を用いる。
例えば、血管内皮細胞又は血管内皮前駆細胞、あるいは、シュワン細胞又は神経細胞の表面に特異的に存在する表面マーカーに対する抗体(抗細胞表面マーカー抗体)、血管内皮細胞又は血管内皮前駆細胞、あるいは、シュワン細胞又は神経細胞に特異的に働くサイトカインの受容体に対する抗体(抗サイトカイン受容体抗体)等が挙げられる。
具体的には、例えば、血管内皮を構成する細胞に分化し得る血管内皮前駆細胞の表面には、CD34、CD31、CD133、CD144、Flk−1、Flk−2、Flk−3、Flk−4、Flt−1、Flt−2、Flt−3、Flt−4、tie−2、VEカドヘリン、PECAM、VEGF受容体等の特異的な抗原が存在し、血管内皮前駆細胞を同定する際のマーカーとして用いられている。従って、本発明の再生医療用支持体を血管再生用支持体として用いる場合には、抗CD31抗体、抗CD34抗体、抗CD133抗体、抗CD144抗体、抗Flk−1抗体、抗Flk−2抗体、抗Flk−3抗体、抗Flk−4抗体、抗Flt−1抗体、抗Flt−2抗体、抗Flt−3抗体、抗Flt−4抗体、抗tie−2抗体、抗PECAM抗体、抗VEカドヘリン抗体又は抗VEGF受容体抗体からなる群より選択される少なくとも1種の抗体を結合させる。
血管の再生を行うための血管再生用支持体であって、基材の表面に、血管内皮前駆細胞の表面の特異的な抗原に対応する抗体が結合されている血管再生用支持体もまた、本発明の1つである。
同様に神経の再生においても、基材の表面に、シュワン細胞又は神経細胞の表面の特異的なレセプターに対応するサイトカイン、又は、特異的な抗原に対する抗体の何れかが単独、又は複合して結合される。
このようなサイトカインとしては、例えは、神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、毛様体神経栄養因子(CNTF)、ニューロトロフィン−3(NT−3)及びニューロトロフィン−4(NT−4)等が、また、抗体としては、抗シュワン細胞表面マーカー抗体、抗神経細胞表面マーカー抗体、抗神経栄養因子レセプター抗体、具体的には、抗NGF受容体抗体、抗BDNF受容体抗体、抗CNTF受容体抗体、抗NT−3受容体抗体、抗NT−4受容体抗体等が挙げられる。
目的とする細胞の表面の特異的なレセプターが複数種ある場合には、そのうちのいずれかに対応するサイトカイン又は抗体を1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上のサイトカイン又は抗体を併用する場合には、より高い効率で選択的に目的とする細胞を結合させることができる。
上記サイトカインや抗体を調製する方法としては特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。また、近年では、各種のサイトカインや主な細胞の表面抗原に対応する抗体が市販されているので、これを用いてもよい。
上記タンパク質は上記基材に結合されている。上記タンパク質と基材との結合の態様としては特に限定されず、例えば、共有結合、イオン結合等が挙げられる。また、物理的な吸着により結合されていてもよい。
上記基材としてポリ乳酸等を用いる場合には、例えば、ポリ乳酸の表面をアルカリ等を用いて加水分解してカルボキシル基を露出させた後、このカルボキシル基に水溶性カルボジイミドの一種である1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)を反応させ、このEDC活性基を利用してタンパク質のアミノ基を共有結合させることにより、基材とタンパク質とを結合させることができる。また、上記基材の表面にプラズマ加工処理、オゾン処理等を施すことによっても、基材の表面にカルボキシル基が露出することから、このカルボキシル基を利用してタンパク質を結合させることができる。上記基材がカルボキシル基を持つ場合には、直接タンパク質を共有結合させることができる。なお、上記基材の表面に残存した未反応のEDC活性基は、細胞の接着を阻害したり、患者に移植したときに悪影響を与えたりする可能性もあることから、タンパク質結合処理後に2−アミノエタノール等と反応させる等のキャッピング処理を施すことが好ましい。
上記基材としてコラーゲンを用いる場合には、例えば、コラーゲンを構成するアミノ酸の官能基を利用して、ジアルデヒド類、エポキシ化合物、酸無水物等の種々の二価性架橋剤を介して上記タンパク質を共有結合させることができる。
上記タンパク質の結合量としては特に限定されないが、可能な範囲で高濃度に結合させることが好ましい。
上記タンパク質は、上記基材の全体に結合されていてもよいし、目的の細胞を結合させたい部分にのみ結合させてもよい。例えば、本発明の再生医療用支持体を血管の再生の目的に用いる場合には、血管の内壁を構成させる部分にのみ抗CD34抗体等の血管内皮前駆細胞の表面の特異的な抗原に対応する抗体を結合させることが好ましい。また、基材の部分ごとに異なる細胞の特異的なレセプターに対応するリガンドを有するタンパク質を結合させれば、1つの支持体中で複数種の細胞を選択的に配置させることも可能である。
本発明の再生医療用支持体は、基材の表面に目的とする細胞の表面の特異的なレセプターに対応するリガンドを有するタンパク質が結合されているものであることから、目的とする細胞を選択的に結合させることができる。本発明の再生医療用支持体をそのまま、又は、予め細胞を播種してから患者に移植することより、複雑な組織又は器官を高い効率で再生させることができる。
次に本発明の再生医療用支持体を用いた治療方法について好ましい態様を挙げて説明する。
第1の態様においては、本発明の再生医療用支持体を予め細胞等を播種することなく直接患者に移植する。
例えば、乳酸−カプロラクトン共重合体からなる平均孔径が10〜50μm程度である微細小孔を有する多孔質体からなるシート状基材の片面に、抗CD34抗体等を結合させた本発明の再生医療用支持体(血管再生用支持体)を、抗体が結合された側が血管の内側を向くようにして患者の血管に移植する。血液中には、血管内皮前駆細胞が含まれていることから、血液中に含まれる細胞のうち血管内皮前駆細胞が選択的に本発明の再生医療用支持体に接着する。これにより、従来の支持体を用いた場合に比べて、短期間かつ高い再現性で血管内皮が再生される。
本発明の再生医療用支持体、血管再生用支持体又は神経再生用支持体を、移植することを特徴とする治療方法もまた、本発明の1つである。
第2の態様においては、本発明の再生医療用支持体に予め自家又他家の組織又は器官から採取した細胞を播種してから患者に移植する。
例えば、乳酸−カプロラクトン共重合体からなる平均孔径が10〜50μm程度である微細小孔を有する多孔質体からなるシート状基材の片面に、抗CD34抗体等を結合させた本発明の再生医療用支持体(血管再生用支持体)に、患者から常法により採取した骨髄液を播種する。骨髄液には血管内皮前駆細胞をはじめとする雑多な細胞が含まれるが、そのうち血管内皮前駆細胞が選択的に再生医療用支持体に接着する。この際、骨髄液中に含まれる血管内皮前駆細胞をできる限り有効に利用するために、骨髄液を循環させる装置を用いて支持体に繰り返し骨髄液を播種してもよい。このような方法により、一方の面に血管内皮前駆細胞が選択的に接着した支持体を、血管内皮前駆細胞が結合された側が血管の内側を向くようにして患者の血管に移植すれば、従来の支持体を用いた場合に比べて、短期間かつ高い再現性で血管内皮が再生される。
本発明の再生医療用支持体、血管再生用支持体又は神経再生用支持体に細胞(血管再生用支持体の場合には血管内皮前駆細胞が、神経再生用支持体の場合にはシュワン細胞が好ましい)を播種した後、移植することを特徴とする治療方法もまた、本発明の1つである。
本発明によれば、再生医療において患者に移植したときに組織又は器官の再生の足場になる再生医療用支持体、血管再生用支持体、神経再生用支持体、及び、これらを用いた治療方法を提供することができる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
(1)乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジの作製
乳酸−カプロラクトン共重合体の4重量%ジオキサン溶液を型枠に流延し、凍結後、凍結乾燥することにより、平均孔径が20μmの微細小孔を有する乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジを作製した。この乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジを直径2mm、厚さ0.7mmの円盤状に打ち抜いたものを以下の操作に供した。
(2)抗CD34抗体の固定
得られた乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジを0.1N水酸化ナトリウム水溶液中に25℃、5分間浸漬して、表面を加水分解した。次いで、加水分解された乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジを0.1M1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)溶液に4℃、2時間浸漬して、表面のカルボキシル基を活性化した。次いで、EDC活性化乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジを0.04mg/mL抗CD34抗体−リン酸緩衝溶液中に4℃、36.5時間浸漬して、表面に抗CD34抗体を結合した。
最後に10mM2−アミノエタノール−リン酸緩衝溶液中に4℃、2時間浸漬して未反応の活性化カルボキシル基をキャッピングして支持体を得た。
(比較例1)
実施例1で作製した無処理の乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジを支持体とした。
(比較例2)
実施例1で作製した無処理の乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジを0.1N水酸化ナトリウム水溶液中に25℃、5分間浸漬して、表面を加水分解した。次いで、加水分解された乳酸−カプロラクトン共重合体スポンジを0.1M1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)溶液に4℃、2時間浸漬して、表面のカルボキシル基を活性化した。最後に10mM2−アミノエタノール−リン酸緩衝溶液中に4℃、2時間浸漬して未反応の活性化カルボキシル基をキャッピングして支持体を得た。
(評価)
実施例1及び比較例1、2で作製した支持体について、以下の方法により評価を行った。
結果を表1に示した。
(1)抗CD34抗体の固定量の評価
住友ベークライト社製「ペルオキシダーゼ用発色キットT」を用いてHRT法により定量を行った。
支持体を0.003%マウスIgG抗体/HRT−リン酸緩衝溶液中に37℃、24時間浸漬した。次いで、0.01%Tween20水溶液に37℃、24時間浸漬して洗浄を行った。水分を除いた後、リン酸緩衝液500μL及び発色液1mLを添加し攪拌した後、更に基質液30μLを添加し、37℃、30分間放置した。その後、反応液0.153mLを取り出し、反応停止液0.1mLと混合した後、450nmの吸光度を測定した。
別に作成した検量線から、抗マウスIgG抗体/HRPの量を定量し、抗CD34抗体の固定量の指標とした。
(2)細胞接着性の評価
(2)−1 KG−1a細胞の接着性の評価
支持体を、細胞懸濁液を循環して複数回播種することができる細胞播種装置にセットした。
KG−1a細胞をRPMI培地に懸濁させて、濃度が2×10cells/50mLの細胞懸濁液を調製し、この全量を細胞播種装置により5枚の支持体上に播種した。
5%CO、37℃で1日間培養した後、各支持体を100μLのリン酸緩衝液で3回洗浄した後、支持体に接着した血管内皮前駆細胞数をWST−1(和光純薬社製)を用いて計測した。
(2)−2 イヌ骨髄単核球の接着性の評価
支持体を、細胞懸濁液を循環して複数回播種することができる細胞播種装置にセットした。
イヌの腸骨から骨髄を採取し、得られた骨髄液を密度勾配法で分画し、単核球成分を分離した。この細胞をRPMI培地に懸濁させて、濃度が3×10cells/30mLの細胞懸濁液を調製し、この全量を細胞播種装置により3枚の支持体上に播種した。
5%CO、37℃で1日間培養した後、各支持体を100μLのリン酸緩衝液で3回洗浄した後、支持体に接着したイヌ骨髄単核球数をDNAアッセイ法を用いて計測した。
Figure 2005168760
表1より、表面にCD34抗原を有するKG−1a細胞は、比較例1、2で作製した抗体が結合していない支持体に比べ、実施例1で作製した抗体が結合された支持体の接着性が顕著に高いことが判った。
また、イヌ骨髄単核球にはCD34抗原を有する細胞が数%程度含まれると考えられるが、イヌ骨髄単核球を播種した場合においても、抗体が結合していない支持体に比べ、抗体が結合された支持体への接着性の方が高かった。しかし、KG−1a細胞を播種した場合に比べると、抗体の有無による接着性の差異は小さいものであった。これより、抗体が結合された支持体には、表面に抗原を有する細胞が選択的に接着されることが示唆された。
(実施例2)
実施例1で作製した支持体を、細胞懸濁液を循環して複数回播種することができる細胞播種装置にセットした。
KG−1a細胞及びHL−60細胞をリン酸緩衝液に懸濁させて、それぞれの濃度が5×10cells/mLである細胞懸濁液を調製した。この細胞懸濁液を細胞播種装置により支持体上に播種した。
フローサイトメトリーを用いて、播種前の細胞懸濁液中、及び、播種後に細胞播種装置から回収した細胞懸濁液中に含まれるそれぞれの細胞数を測定した。
この結果を図1に示した。
図1より、播種前の細胞懸濁液中においては、KG−1a細胞とHL−60細胞とは、ほぼ同数であったのに対し、播種後に細胞播種装置から回収した細胞懸濁液中ではKG−1a細胞数のみが大きく減少していた。このことより、KG−1a細胞が選択的に支持体に接着したことが判った。
本発明によれば、再生医療において患者に移植したときに組織又は器官の再生の足場になる再生医療用支持体、血管再生用支持体、神経再生用支持体、及び、これらを用いた治療方法を提供することができる。
実施例2で測定したフローサイトメトリーのチャートである。

Claims (18)

  1. 基材の表面に、目的とする細胞の表面の特異的なレセプターに対応するリガンドを有するタンパク質が結合されていることを特徴とする再生医療用支持体。
  2. タンパク質は、サイトカインであることを特徴とする請求項1記載の再生医療用支持体。
  3. サイトカインは、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)、ストロマ細胞由来因子1(SDF1)、血小板由来増殖因子(PDGF)、インスリン様増殖因子(IGF)、肝細胞増殖因子(HGF)、神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、毛様体神経栄養因子(CNTF)、グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、ニューロトロフィン−4(NT−4)、骨形成因子(BMP)、又は、インターロイキン(IL)であることを特徴とする請求項2記載の再生医療用支持体。
  4. タンパク質は、目的とする細胞の表面の特異的な抗原に対応する抗体であることを特徴とする請求項1記載の再生医療用支持体。
  5. 基材は、生体内吸収性高分子材料からなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の再生医療用支持体。
  6. 血管の再生を行うための血管再生用支持体であって、基材の表面に、血管内皮前駆細胞の表面の特異的な抗原に対応する抗体が結合されていることを特徴とする血管再生用支持体。
  7. 抗体は、抗CD31抗体、抗CD34抗体、抗CD133抗体、抗CD144抗体、抗Flk−1抗体、抗Flk−2抗体、抗Flk−3抗体、抗Flk−4抗体、抗Flt−1抗体、抗Flt−2抗体、抗Flt−3抗体、抗Flt−4抗体、抗tie−2抗体、抗PECAM抗体、抗VEカドヘリン抗体及び抗VEGF受容体抗体からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項6記載の血管再生用支持体。
  8. 基材は、生体内吸収性高分子材料からなることを特徴とする請求項6又は7記載の血管再生用支持体。
  9. 神経の再生を行うための神経再生用支持体であって、基材の表面に、シュワン細胞又は神経細胞の表面の特異的なレセプターに対応するサイトカイン、又は、特異的な抗原に対する抗体の何れかが単独又は複合して結合されていることを特徴とする神経再生用支持体。
  10. サイトカインは、神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、毛様体神経栄養因子(CNTF)、ニューロトロフィン−3(NT−3)及びニューロトロフィン−4(NT−4)からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項9記載の神経再生用支持体。
  11. 抗体は、抗シュワン細胞表面マーカー抗体、抗神経細胞表面マーカー抗体、抗神経栄養因子レセプター抗体、抗NGF受容体抗体、抗BDNF受容体抗体、抗CNTF受容体抗体、抗NT−3受容体抗体又は抗NT−4受容体抗体からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項9記載の神経再生用支持体。
  12. 基材は、生体内吸収性高分子材料からなることを特徴とする請求項9、10又は11記載の神経再生用支持体。
  13. 請求項1、2、3、4又は5記載の再生医療用支持体を、移植することを特徴とする治療方法。
  14. 請求項1、2、3、4又は5記載の再生医療用支持体に細胞を播種した後、移植することを特徴とする治療方法。
  15. 請求項6、7又は8記載の血管再生用支持体を、血管に移植することを特徴とする治療方法。
  16. 請求項6、7又は8記載の血管再生用支持体に血管内皮前駆細胞を播種した後、血管に移植することを特徴とする治療方法。
  17. 請求項9、10、11又は12記載の神経再生用支持体を、神経に移植することを特徴とする治療方法。
  18. 請求項9、10、11又は12記載の神経再生用支持体にシュワン細胞を播種した後、神経に移植することを特徴とする治療方法。
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