JP2005167389A - 無線受信装置および受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝送レート要求の受信性能を十分に保ちつつ、通信システム全体のスループットを上げること。
【解決手段】 SIR測定部111は、逆拡散部108から出力された逆拡散後のパイロット信号から受信SIRを測定する。CQI合成回数決定部112は、受信SIRに基づいて、CQIの復号時の合成回数を決定する。バッファ110に保持されているCQI信号の数が決定されたCQIの合成回数に達したとき、バッファ110は、保持されているCQI信号を復号部114に出力する。復号部114は、バッファ110から出力されたCQI信号をCQI合成回数制御部113で決定された合成回数で復号する。スケジューラ115は、復号部114から出力されたCQI値に基づいて送信データの伝送レートを決定する。送信フレーム作成部101は、この伝送レートに基づいて送信フレームを作成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線受信装置および受信方法に関し、特に高速パケット伝送を行う無線通信システムに用いて好適な無線受信装置およびデータの送信先である通信装置から送信された伝送レート要求の受信方法に関する。
無線通信の分野では、パケットの送信先である通信装置から送信された伝送レート要求に基づいて通信装置に高速パケット伝送を行う方式が開発されている。特に、高速大容量な下りチャネルを複数の通信端末装置が共有し、基地局装置から通信端末装置にパケットを伝送する下り高速パケット伝送方式が開発されている。
この下り高速パケット伝送の中でも、より高速なIMT−2000のパケット伝送方式として、下り回線のピーク伝送速度の高速化、低伝送遅延、高スループット化等を目的としたHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と呼ばれる方式が検討されている。HSDPAを構成する技術として、3GPP(3rd Generation Partnership Project)には、AMC(Adaptive Modulation and Coding:適応変調符号化)と呼ばれる伝送方式が開示されている(例えば非特許文献1)。
このAMC技術は、回線品質の変動に応じて、変調多値数、誤り訂正符号化レート等の適応変調パラメータを適応的にかつ高速に変更する技術である。AMC技術では、回線品質が良好なほど、大きい変調多値数および符号化率を用いることで伝送レートを高速化できる。具体的には、通信端末装置で随時下り回線の伝搬路環境を測定し、この測定結果に基づく適応変調要求(CQI:Channel Quality Indicator)を基地局装置に送信する。このCQIは、適応変調パラメータの組に対応している。基地局装置は、通信端末装置から送信されたCQIを受信し、受信したCQIに基づいて送信データの伝送先となる通信端末装置を決定し、同時に最適な伝送レートを決定し、送信データを伝送する。
適応変調パラメータとして、変調多値数(例えば、QPSK(Quaternary Phase Shift Keying)または16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)間で変更する)、符号化率(例えば、R=1/3でターボ符号化し、パンクチャまたはリピティションすることで変更する)等が検討されている。一方、回線品質情報としては、例えば、SIR(Signal to Interference Ratio)、CIR(Carrier to Interference Ratio)、個別チャネル(例えば、DPCH(Dedicated Physical Channel))の送信電力等が用いられる。
従来の方式においては、通信端末装置から送信されたCQIを基地局装置が誤って受信(誤受信)した場合、誤受信したCQIに基づいて決定された伝送レートで通信端末装置に下り回線の送信を行うと、通信端末装置側では、要求したものと異なる伝送レートでデータが送信されているため、データを誤って受信してしまい、結果としてデータの再送を繰り返し、スループットの低下を招くという問題がある。
そこで、基地局装置でのCQIの誤受信を防止するために、通信端末装置でCQIの送信電力を上げることが考えられる。しかしながら、通信端末装置が送信する電力のリソースが限られているため、他のチャネルに多くの電力を割り当てた場合、CQIの送信電力を上げることが困難であるという問題がある。
また、基地局装置でのCQIの誤受信を防止するために、通信端末装置で同じCQIを所定の回数繰り返して送信することも考えられるが、基地局装置ではCQIを所定の回数受信した後に復号結果が得られるため、通信端末装置が送信したCQIを基地局装置に反映するまでの時間が遅くなり、反映時間の遅いCQIに基づいて決定された伝送レートで通信端末装置に下り回線の送信を行うと、通信端末装置側では、下り回線の伝搬路環境が変化している場合、データを誤って受信してしまい、結果としてデータの再送を繰り返し、スループットの低下を招くという問題がある。
3GPP TR25.848 "Physical layer aspects of UTRA High Speed Downlink Packet Access"
このように、従来の装置においては、伝送レート要求の受信性能を十分に保ちつつ、通信システム全体のスループットを上げることが難しいという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、伝送レート要求の受信性能を十分に保ちつつ、通信システム全体のスループットを上げることができる無線受信装置および受信方法を提供することを目的とする。
本発明の無線受信装置は、通信相手から同一内容の伝送レート要求信号を一または複数回繰り返して送信される無線信号を受信する受信手段と、前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定する合成回数決定手段と、前記合成回数決定手段で決定した回数の前記伝送レート要求信号を復号して合成する復号手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、伝送レート要求(例えばCQI)を少ない回数で合成して復号することにより、無線受信装置での伝送レート要求の反映時間を早くすることができる。また、伝送レート要求を多くの回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の受信性能を向上させることができる。これらにより、データの送信先である通信装置で伝送レート要求の送信電力を上げることなく通信システム全体のスループットを上げることができる。
本発明の無線受信装置は、上記構成において、前記受信した無線信号の尤度を測定する測定手段を具備し、前記合成回数決定手段は、前記尤度に基づいて前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定する構成を採る。
この構成によれば、受信データの尤度と伝送レート要求の受信性能の関係から、受信性能を十分に保つことができるように、伝送レート要求の復号時に合成する最適な回数を決定することにより、通信システム全体のスループットを上げることができる。また、この構成によれば、尤度が大きい場合、伝送レート要求の受信性能が良いため、伝送レート要求を少ない回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の反映時間を早くすることができる。また、この構成によれば、尤度が小さい場合、伝送レート要求の受信性能が悪いため、伝送レート要求を多い回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の受信性能を向上させることができる。
本発明の無線受信装置は、上記構成において、通信相手の移動速度を測定する移動速度検出手段を具備し、前記合成回数決定手段は、前記移動速度に基づいて前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定する構成を採る。
この構成によれば、移動速度と伝送レート要求の受信性能の関係から、受信性能を十分に保つことができるように、伝送レート要求の復号時に合成する最適な回数を決定することにより、通信システム全体のスループットを上げることができる。
本発明の無線受信装置は、上記構成において、前記復号手段は、一つの伝送レート要求信号を復号し、前記合成回数決定手段は、前記復号した伝送レート要求が低い場合、伝送レート要求が高い場合よりも合成する回数を少なくすると決定し、前記復号した伝送レート要求が高い場合、伝送レート要求が低い場合よりも合成する回数を多くすると決定する構成を採る。
この構成によれば、伝送レート要求の復号時の合成回数を決定する前に、一つの伝送レート要求を合成回数1回でいったん復号し、復号された伝送レート要求の値が低い場合、通信システムに与える影響が小さいので、伝送レート要求を少ない回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の反映時間を早くすることができる。また、この構成によれば、復号された伝送レート要求の値が高い場合、伝送レート要求自体の信頼性がより高いレベルで要求されるので、伝送レート要求を多い回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の受信性能を向上させて、信頼性の高い伝送レート要求を得ることができる。
本発明の無線受信装置は、上記構成において、前記合成回数決定手段は、受信した無線信号に含まれる再送要求の頻度を測定し、再送要求の頻度が所定の頻度以上である場合、伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を多くすると決定する構成を採る。
この構成によれば、無線受信装置が再送を要求する信号を多く受信している場合、無線受信装置が伝送レート要求を誤受信していると判断し、伝送レート要求を多い回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の受信性能を向上させることができる。
本発明の無線受信装置は、上記構成において、前記通信相手が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が多くなる及び少なくなる回数をそれぞれ計数し、前記通信相手が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が多くなる回数が、所定の期間内で所定の回数以上である場合、上位装置に伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を増加する要求信号を送信し、前記通信相手が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が少なくなる回数が、所定の期間内で所定の回数以上である場合、上位装置に伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を減少する要求信号を送信する制御手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が所定の回数連続して増加する場合、データの送信先である通信装置が伝送レート要求の繰り返し回数を多くして送信することにより、無線受信装置での伝送レート要求の受信性能を向上させることができる。また、伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が所定の回数連続して減少する場合、データの送信先である通信装置が伝送レート要求の繰り返し回数を少なくして送信することにより、通信装置の電力を低減することができる。
本発明の無線受信装置は、上記構成において、前記復号手段は、伝送レート要求信号を受信する毎に伝送レート要求信号を合成して復調し、受信データの尤度また移動速度から信頼できる条件を設定し、復調後の伝送レート要求が前記条件を満たす場合、条件を満たした後の復号を中止し、条件を満たした時点での復号された伝送レート要求信号を復号結果とする構成を採る。
この構成によれば、伝送レート要求の復号を途中で中止することにより、伝送レート要求の受信性能を十分に保ちつつ、伝送レート要求の反映時間を早くすることができる。
本発明の基地局装置は、上記いずれかに記載の無線受信装置と、復号後の伝送レート要求信号から通信相手にデータの伝送レートを決定するスケジューラ手段と、前記伝送レートに対応する方式でデータを送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、上記と同様の作用効果を有する基地局装置を提供することができる。
本発明の無線通信システムは、通信端末装置から同一内容の伝送レート要求信号を一または複数回繰り返して送信される無線信号を受信する第1受信手段と、前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定する合成回数決定手段と、前記合成回数決定手段で決定した回数の前記伝送レート要求信号を復号して合成する復号手段と、復号後の伝送レート要求信号から通信相手にデータの伝送レートを決定するスケジューラ手段と、前記伝送レートに対応する方式でデータを送信する第1送信手段と、前記通信端末装置が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が多くなる及び少なくなる回数をそれぞれ計数し、前記通信端末装置が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が多くなる回数が、所定の期間内で所定の回数以上である場合、上位装置に伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を増加する要求信号を送信し、前記通信端末装置が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が少なくなる回数が、所定の期間内で所定の回数以上である場合、上位装置に伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を減少する要求信号を送信する制御手段と、を具備する基地局装置と、受信信号の品質から通信可能な伝送レートを決定する決定手段と、上位装置から前記伝送レートを要求する伝送レート要求信号の送信回数を受信する第2受信手段と、前記送信回数で伝送レート要求信号を前記基地局装置に送信する第2送信手段と、を具備する通信端末装置と、前記基地局装置から送信された伝送レート要求信号の繰り返し送信回数の増加または減少の要求信号を受信する第3受信手段と、前記要求信号から伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を決定する送信回数決定手段と、前記基地局装置と通信端末装置に決定した送信回数を送信する第3送信手段と、を具備する上位装置と、を具備し、前記送信回数決定手段は、前記基地局装置から送信された伝送レート要求信号の繰り返し送信回数の増加または減少の要求信号に従って伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を変更する構成を採る。
この構成によれば、基地局装置が希望するCQI合成回数で通信端末装置がCQIを繰り返し送信していない場合、基地局装置が上位装置にCQIの繰り返し回数を変更して送信することを要求し、上位装置はCQIの繰り返し回数を変更して送信する指示を、基地局装置を介して通信端末装置に送信し、通信端末装置はこの指示に従ってCQIの繰り返し回数を変更して送信することにより、通信端末装置のCQIを繰り返し送信する回数を適切な回数とすることができ、通信端末装置の電力を低減することと、基地局装置でのCQIの受信性能を向上させることができる。
本発明の受信方法は、通信相手から同一内容の伝送レート要求信号を一または複数回繰り返して送信される無線信号を受信し、前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定し、決定した回数の前記伝送レート要求信号を復号して合成するようにした。
この方法によれば、データの送信先である通信装置で伝送レート要求の送信電力を上げることなく通信システム全体のスループットを上げることができる。
本発明の受信プログラムは、通信相手から同一内容の伝送レート要求信号を一または複数回繰り返して送信される無線信号を受信する受信ステップと、前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定する合成回数決定ステップと、前記合成回数決定ステップで決定した回数の前記伝送レート要求信号を復号して合成する復号ステップと、をコンピュータに実行させるようにした。
このプログラムによれば、データの送信先である通信装置で伝送レート要求の送信電力を上げることなく通信システム全体のスループットを上げることができる。
以上説明したように、本発明の無線受信装置及び受信方法によれば、データの送信先である通信装置が所定の回数繰り返して伝送レート要求を無線受信装置に送信し、受信データの尤度や移動速度から、無線受信装置が受信した伝送レート要求の復号時の合成回数を決定し、決定された合成回数に従って伝送レート要求を復号することで、伝送レート要求の受信性能を十分に保ちつつ、通信システム全体のスループットを上げることができる。
本発明の骨子は、データの送信先である通信装置が所定の回数繰り返して伝送レート要求を無線受信装置に送信し、受信データの尤度や移動速度から、無線受信装置が受信した伝送レート要求の復号時の合成回数を決定し、決定された合成回数に従って伝送レート要求を復号することで、伝送レート要求の受信性能を十分に保ちつつ、通信システム全体のスループットを上げることである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。また、図2は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。ここでは、図2の通信端末装置において、受信したデータのSIRに基づいてCQIを繰り返し送信する回数を決定し、図1の基地局装置において、測定した受信データの尤度に基づいて、伝送レート要求(CQI)の復号時の合成回数を決定する例を説明する。なお、この例では、受信データの尤度として、基地局装置が受信した信号のSIRを用いる。ここでは、基地局装置がCQI信号を受信する無線通信装置、通信端末装置がCQIを送信する無線通信装置とする例について説明する。
図1において、基地局装置100は、送信フレーム作成部101と、変調部102と、拡散部103と、送信無線部104と、アンテナ共用部105と、アンテナ106と、受信無線部107と、逆拡散部108と、復調部109と、バッファ110と、SIR測定部111と、CQI合成回数決定部112と、CQI合成回数制御部113と、復号部114と、スケジューラ115とから主に構成される。
図2において、通信端末装置200は、送信フレーム作成部201と、変調部202と、拡散部203と、送信無線部204と、アンテナ共用部205と、アンテナ206と、受信無線部207と、逆拡散部208と、復調部209と、復号部210と、SIR測定部211と、CQI決定部212と、繰り返し回数制御部213とから主に構成される。
基地局装置100において、送信フレーム作成部101は、送信データから送信フレームを作成し、変調部102に出力する。変調部102は、送信フレーム作成部101から出力された送信フレームを変調し、拡散部103に出力する。拡散部103は、変調後の信号を拡散し、送信無線部104に出力する。送信無線部104は、拡散変調後の信号をベースバンド周波数から無線周波数に変換し、アンテナ共用部105およびアンテナ106を介して通信端末装置200に送信する。
通信端末装置200において、受信無線部207は、基地局装置100から送信された無線信号を、アンテナ206およびアンテナ共用部205を介して受信し、この無線信号を無線周波数からベースバンド周波数に変換し、逆拡散部208に出力する。逆拡散部208は、受信無線部207から出力された信号を逆拡散し、復調部209およびSIR測定部211に出力する。復調部209は、逆拡散部208から出力された信号を復調し、復号部210に出力する。復号部210は、復調後の信号を復号し、受信データを得る。また、SIR測定部211は、逆拡散部208から出力される逆拡散後の既知信号(パイロット信号)からSIRを測定し、CQI決定部212に出力する。CQI決定部212は、測定されたSIRに基づいて、自機が受信可能な下りの伝送レート情報(CQI)を決定し、送信フレーム作成部201に出力する。なお、SIR以外からCQIを決定してもよい。例えば、CIRを測定し、測定されたCIRからCQIを決定してもよい。
繰り返し回数制御部213は、CQIを送信する際の繰り返し回数を送信フレーム作成部201に出力する。送信フレーム作成部201は、送信データから送信フレームを作成し、変調部202に出力する。この送信フレームは連続したサブフレームから構成される。このとき、送信フレームには送信データと共にCQI決定部212から出力されたCQI信号も、繰り返し回数制御部213から出力された繰り返し回数の数のCQI信号が連続したサブフレームにそれぞれ埋め込まれる。変調部202は、送信フレーム作成部201から出力された送信フレームを変調し、拡散部203に出力する。拡散部203は、変調後の信号を拡散し、送信無線部204に出力する。送信無線部204は、拡散変調後の信号をベースバンド周波数から無線周波数に変換し、アンテナ共用部205およびアンテナ206を介して基地局装置100に送信する。
一方、基地局装置100において、受信無線部107は、通信端末装置200から送信された無線信号を、アンテナ106およびアンテナ共用部105を介して受信し、この無線信号を無線周波数からベースバンド周波数に変換し、逆拡散部108に出力する。逆拡散部108は、受信無線部107から出力された信号を逆拡散し、復調部109およびSIR測定部111に出力する。復調部109は、逆拡散部108から出力された信号を復調し、バッファ110に出力する。バッファ110は、復調部109から出力された信号のうち、CQI信号を保持し、それ以外の信号を復号部114に出力する。復号部114は、バッファ110から出力された復調後の信号を復号し、受信データを得る。
SIR測定部111は、逆拡散部108から出力された逆拡散後のパイロット信号から受信SIRを測定し、CQI合成回数決定部112に出力する。CQI合成回数決定部112は、SIR測定部111から出力された受信SIRに基づいて、CQIの復号時の合成回数(以下「CQI合成回数」と呼ぶ)を決定し、CQI合成回数をCQI合成回数制御部113に出力する。例えば、SIR等の受信品質が悪い時のCQI合成回数は、SIR等の受信品質が良い時の合成回数より多くなる。
バッファ110に保持されているCQI信号の数が決定されたCQI合成回数に達したとき、CQI合成回数制御部113は、保持されているCQI信号を復号部114に出力することをバッファ110に指示し、決定されたCQI合成回数でCQI信号を復号することを復号部114に指示する。
CQI合成回数制御部113から保持されているCQI信号を出力することを指示されたとき、バッファ110は、保持されているCQI信号を復号部114に出力し、バッファの中身を消去する。CQI合成回数制御部113から決定された合成回数でCQI信号を復号することを指示されたとき、復号部114は、バッファ110から出力されたCQI信号をCQI合成回数制御部113で決定された合成回数で復号し、復号されたCQI値をスケジューラ115に出力する。
ここで、バッファ110から出力されたCQI信号をCQI合成回数制御部113で決定された合成回数で復号することは、バッファ110から出力された合成回数分全てのCQI信号を合成して復号することである。例えば、合成回数が1回の場合は、1個のCQI信号で復号する。合成回数が2回の場合は、バッファ110に保持されている2個のCQI信号を合成して復号し、1個の復号結果を得る。
スケジューラ115は、復号部114から出力されたCQI値に基づいて送信データの伝送レートを決定し、この伝送レートを送信フレーム作成部101に出力する。送信フレーム作成部101は、スケジューラ115から通知された伝送レートに基づいて送信フレームを作成する。
次に、基地局装置100のCQI復号の動作について説明する。図3は、本実施の形態の基地局装置と通信端末装置のCQIに関する動作を示す図である。
通信端末装置200からt1のタイミングで所定の繰り返し回数が2で送信されたCQI1は、t1’のタイミングで基地局装置100で受信される。また、通信端末装置200からt2のタイミングで所定の繰り返し回数が2で送信されたCQI2は、t2’のタイミングで基地局装置100で受信される。t1’及びt2’のタイミングでCQIを受信した例では、基地局装置100が合成回数を1回と決定したので、基地局装置100でCQI信号が1回目に受信された時点で、CQI信号は復号される。この場合、2回目のCQI信号は受信されたり復号されたりしない。一方、通信端末装置200からt3のタイミングで所定の繰り返し回数が2で送信されたCQI3は、t3’のタイミングで基地局装置100で受信される。t3’のタイミングでCQIを受信した例では、基地局装置100が合成回数を2回と決定したので、基地局装置100でCQI信号が2回目に受信された時点で、CQI信号は1回目の受信と2回目の受信を合成して合成回数が2回で復号される。
図4は、本実施の形態の基地局装置100のCQIの受信方法の手順を示すフロー図である。図4において、アンテナ106、アンテナ共用部105、および受信無線部107を介し受信(ST400)された受信信号は、逆拡散部108において逆拡散され、CQI信号と既知信号(パイロット信号)に分離され(ST401)、CQI信号は、復調部109において復調され、バッファ110に出力され、CQI信号が保持される(ST402)。
受信SIRは、逆拡散部108から出力された逆拡散後のパイロット信号から、SIR測定部111で測定される(ST403)。CQI合成回数は、SIR測定部111で測定された受信SIRに基づいて、CQI合成回数決定部112で決定される(ST404)。具体的には、CQI合成回数決定部112は、受信SIRが大きいときはCQI合成回数を少なくし、受信SIRが小さいときはCQI合成回数を多くする。
例えば、所定の繰り返し回数が2でCQIが通信端末装置から送信されているとすると、受信SIRが所定のしきい値以上のときはCQI合成回数を1回と決定し、受信SIRが所定のしきい値より小さいときはCQI合成回数を2回と決定する。なお、基地局装置で決定するCQI合成回数は、通信端末装置が送信するCQIの所定の繰り返し回数以下とする。
バッファ110に保持されているCQI信号の数がCQI合成回数に達したとき(ST405)、バッファ110に保持されているCQI信号は、復号部114に出力され、バッファ110の中身は消去される(ST406)。バッファ110から出力されたCQI信号は、復号部114において決定されたCQI合成回数で復号され(ST407)、復号されたCQI値はスケジューラ115に出力される(ST408)。
このように、本実施の形態の基地局装置によれば、通信端末装置が所定の回数繰り返してCQIを基地局装置に送信し、基地局装置が受信されたCQIの復号時に合成する最適な回数を決定し、決定された合成回数に従ってCQI信号を復号することで、受信データの尤度とCQIの受信性能の関係から、受信性能を十分に保つことができ、CQIの受信性能を十分に保ちつつ、通信端末装置で伝送レート要求の送信電力を上げることなく通信システム全体のスループットを上げることができる。
この結果、尤度が大きい場合、CQIの受信性能が良いため、CQI信号を少ない回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の反映時間を早くすることができる。また、尤度が小さい場合、伝送レート要求の受信性能が悪いため、CQI信号を多くの回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の受信性能を向上させることができる。
なお、ここでは、受信データの尤度としてSIRを用いる場合を例にとって説明したが、SIRに限らずCIR、RSSI(Received Signal Strength Indicator)等の受信品質を用いてもよい。また、受信データの尤度として、軟判定値や相関値や受信信号の電力レベル(受信レベル)を用いてもよい。なお、軟判定値とは、逆拡散後の振幅情報、位相情報、振幅情報と位相情報、基準信号点からのユークリッド距離等を表す。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る基地局装置500の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図5の基地局装置500は、移動速度検出部501と、CQI合成回数決定部502とを具備し、通信相手の通信端末装置の移動速度を検出し、その結果に基づいてCQI合成回数を決定する点が図1の基地局装置と異なる。
図5において、移動速度検出部501は、逆拡散部108から出力される逆拡散後のデータから既知信号(パイロット信号)を分離し、現在の既知信号の位相が1つ前に受信した既知信号の位相に対してどれだけ回転しているかを求め、これから通信相手の通信端末装置の移動速度を検出し、CQI合成回数決定部502に出力する。CQI合成回数決定部502は、移動速度検出部501から出力された移動速度に基づいて、CQI合成回数を決定し、CQI合成回数をCQI合成回数制御部113に出力する。他の動作は実施の形態1と同様である。
CQI合成回数は、移動速度とCQIの受信性能の関係から決定される。例えば、移動速度が速いときにCQIの受信性能が劣化する基地局装置では、移動速度が速い場合は多い回数でCQIを合成して復号し、移動速度が遅い場合は少ない回数でCQIを合成して復号する。また、移動速度が遅いときにCQIの受信性能が劣化する基地局装置では、移動速度が速い場合は少ない回数でCQIを合成して復号し、移動速度が遅い場合は多い回数でCQIを合成して復号する。
このように、本実施の形態の基地局装置によれば、通信相手の通信端末装置の移動速度を検出し、移動速度からCQIの復号時に合成する最適な回数を決定することにより、移動速度がCQIの受信性能に影響することを考慮してCQIの受信性能を十分に保つことができ、通信システム全体のスループットを上げることができる。
なお、本実施の形態を実施の形態1と組み合わせて用いてもよい。すなわち、受信データの尤度と移動速度からCQI合成回数を決定してもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態の特徴は、通信端末装置がCQIを送信する回数が、基地局装置が決定したCQIを合成する回数と一致しない状態が続く場合に、基地局装置が上位装置に対して、通信端末装置がCQIを繰り返し送信する回数を変更することを要求し、上位装置はCQIの繰り返し回数を変更して送信する指示を、基地局装置を介して通信端末装置に送信し、通信端末装置はこの指示を受け取り、この指示に従ってCQIの繰り返し送信する回数を変更することである。
図6は、本発明の実施の形態3に係る通信システムの構成を示す図である。図6では、本発明の実施の形態3に係る基地局装置600と上位装置601と通信端末装置602との関係を示す。
図6において、基地局装置600は、通信端末装置602がCQIの送信を繰り返す回数を変更することを、上位装置601に要求する。上位装置601は、基地局装置600からの要求に応じて、CQIの送信を繰り返す回数を変更する指示を、基地局装置600を介して通信端末装置602に送る。通信端末装置602は、CQIの送信を繰り返す回数を変更する指示を受け取り、この指示に従って、CQIの送信を繰り返す回数を変更する。
以下、基地局装置600と通信端末装置602の詳細について説明する。図7は、本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図7において、CQI合成回数制御部700は、CQI合成回数の分布から、通信端末装置602がCQIの送信を繰り返す回数を変更するか否かを判定する。例えば、通信端末装置602がCQIを送信する際の所定の繰り返し回数よりも、基地局装置600においてCQI合成回数を少なくする決定が所定の回数続いた場合、CQI合成回数制御部700は、通信端末装置602がCQIの送信を繰り返す回数を少なくするように、上位装置601に要求する。
また、基地局装置600においてCQI合成回数を多くする決定が続いたが、実際にはCQI合成回数を所定の繰り返し回数よりも多くすることができず、CQI合成回数を変更できない場合、CQI合成回数制御部700は、通信端末装置602がCQIの送信を繰り返す回数を多くするように、上位装置601に要求する。
なお、CQI合成回数制御部700におけるCQI合成回数を少なくする決定が所定の回数の計測は連続した回数でも良く、また、所定の期間内の回数等の頻度で判定してもよい。例えば、CQI合成回数制御部700は、ある所定の期間観測して、基地局装置600においてCQI合成回数を少なくする決定が所定の回数以上である場合、CQI合成回数制御部700は、通信端末装置602がCQIの送信を繰り返す回数を少なくしてもよい。同様に、CQI合成回数制御部700は、ある所定の期間観測して、基地局装置600においてCQI合成回数を多くする決定が所定の回数以上である場合、CQI合成回数制御部700は、通信端末装置602がCQIの送信を繰り返す回数を多くしてもよい。
上位装置601は、基地局装置600からの要求を受け取り、CQIの送信を繰り返す回数を変更する指示を基地局装置600に送る。
基地局装置600は、上位装置601からのCQIの送信を繰り返す回数を変更する指示をCQI合成回数制御部700で受け取る。CQI合成回数制御部700は、CQIの送信を繰り返す回数を変更する指示を、CQI合成回数決定部701と送信フレーム作成部702に送る。CQI合成回数決定部701は、上位装置601からの指示によって変更されたCQIの所定の繰り返し回数を用いて、CQI合成回数を決定する。送信フレーム作成部702は、CQIの送信を繰り返す回数を変更する指示にしたがって送信フレームを作成し、変調部102、拡散部103、送信無線部104、アンテナ共用部105、アンテナ106を介して、通信端末装置602に送信する。
次に、通信端末装置について説明する。図8は、本発明の実施の形態3に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。但し、図2と同一の構成となるものについては、図2と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図8において、アンテナ206、アンテナ共用部205、受信無線部207、逆拡散部208、復調部209を介して復調した信号を、復号部801に出力する。復号部801は、復調後の信号を復号し、CQIの送信を繰り返す回数を変更する指示を繰り返し回数制御部800に送る。繰り返し回数制御部800は、CQIの送信を繰り返す回数を変更する指示に従って、CQIを送信する際の繰り返し回数を変更し、繰り返し回数を送信フレーム作成部201に出力する。
CQIの送信を繰り返す回数を少なくすることを指示された場合、繰り返し回数制御部800は、CQIを送信する際の繰り返し回数を少なくして、繰り返し回数を送信フレーム作成部201に出力する。また、CQIの送信を繰り返す回数多くすることを指示された場合、繰り返し回数制御部800は、CQIを送信する際の繰り返し回数を多くして、繰り返し回数を送信フレーム作成部201に出力する。
例えば、通信端末装置602が所定の繰り返し回数が2でCQIを送信し、基地局装置600において所定の回数連続してCQI合成回数を1とする決定が続いた場合、CQI合成回数制御部700は、通信端末装置602が繰り返し回数を1としてCQIを送信することを、上位装置601に要求する。上位装置601は、基地局装置600からの要求に応じて、CQIの送信を繰り返す回数を1に変更する指示を、基地局装置600を介して通信端末装置602に送る。CQIの繰り返し回数を1で送信する指示を受け取った場合、繰り返し回数制御部800は、CQIを送信する際の繰り返し回数を2から1に変更して、繰り返し回数1を送信フレーム作成部201に出力する。
また、通信端末装置602が所定の繰り返し回数が2でCQIを送信し、基地局装置600において所定の回数連続してCQI合成回数を3とする決定が続いたが、CQIを送信する際の繰り返し回数よりもCQI合成回数を多くすることができない。そこで、実際にはCQI合成回数を変更できない場合、CQI合成回数制御部700は、通信端末装置602が繰り返し回数を3としてCQIを送信することを、上位装置601に要求する。上位装置601は、基地局装置600からの要求に応じて、CQIの送信を繰り返す回数を3に変更する指示を、基地局装置600を介して通信端末装置602に送る。CQIの繰り返し回数を3で送信する指示を受け取った場合、繰り返し回数制御部800は、CQIの送信を繰り返す回数を2から3に変更して、繰り返し回数3とすることを送信フレーム作成部201に出力する。
なお、CQI合成回数の分布に基づいて、通信端末装置がCQIの送信を繰り返す回数を変更するように、基地局装置が上位装置に要求しているが、直接受信データの尤度や移動速度に基づいて、通信端末装置がCQIの送信を繰り返す回数を変更するように、基地局装置が上位装置に要求してもよい。
このように、本実施の形態の基地局装置及び通信端末装置によれば、基地局装置が希望するCQI合成回数で通信端末装置がCQIを繰り返し送信していない場合、基地局装置が上位装置にCQIの送信を繰り返す回数を変更することを要求し、上位装置はCQIの送信を繰り返す回数を変更する指示を、基地局装置を介して通信端末装置に送信し、通信端末装置はこの指示に従ってCQIの送信を繰り返す回数を変更することにより、通信端末装置がCQIを繰り返し送信する回数を適切な回数とすることができ、通信端末装置の電力を低減することと、基地局装置でのCQIの受信性能を向上させることができる。
具体的には、本実施の形態の基地局装置及び通信端末装置によれば、通信端末装置がCQIを送信する際の所定の繰り返し回数よりも、基地局装置においてCQI合成回数を少なくする決定が続いた場合、通信端末装置がCQIの送信を繰り返す回数を少なくすることにより、通信端末装置の電力を低減することができる。
また、本実施の形態の基地局装置及び通信端末装置によれば、通信端末装置がCQIを送信する際の所定の繰り返し回数よりも、基地局装置においてCQI合成回数を多くする決定が続いたが、実際には所定の繰り返し回数よりも多くすることができないためCQI合成回数を変更できない場合、通信端末装置がCQIの送信を繰り返す回数を多くすることにより、基地局装置でのCQIの受信性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、基地局装置からの要求に応じて、上位装置がCQIの繰り返し回数を変更するように制御しているが、基地局装置からの要求にそのまま従うのではなく、上位装置がCQIの繰り返し回数を変更するか否かを判断してもよい。また、上位装置が判断するのではなく、基地局装置や通信端末装置が判断してもよい。基地局装置が判断する場合、CQIの繰り返し回数を変更することを上位装置と通信端末装置に報告する。このとき、基地局装置は直接通信端末装置に報告する。通信端末装置が判断する場合、CQIの送信を繰り返す回数を変更するように基地局装置は通信端末装置に要求し、通信端末装置がその要求からCQIの送信を繰り返す回数を変更するか否かを判断する。CQIの繰り返し回数を変更する場合は、通信端末装置から基地局装置と上位装置にCQIの繰り返し回数を変更することを報告する。
また、本実施の形態を実施の形態1と2と組み合わせて用いてもよい。
なお、本発明に係る基地局装置は、バッファに保持されたCQI信号の数が1のときに1個のCQI信号を合成回数1回でいったん復号し、復号されたCQI値が低い、すなわち通信端末装置の伝送レートが低い要求のとき、CQI合成回数を少なくしてもよい。
これにより、CQI合成回数を決定する前に、1個のCQI信号を合成回数1回でいったん復号し、復号されたCQI値が低い場合、通信システムに与える影響が小さいので、CQI信号を少ない回数で合成して復号することにより、伝送レート要求の反映時間を早くすることができる。
また、本発明に係る基地局装置は、バッファに保持されたCQI信号の数が1のときに1個のCQI信号を合成回数1回でいったん復号し、復号されたCQI値が高い、すなわち通信端末装置の伝送レートが高い要求のとき、CQI合成回数を多くしてもよい。
これにより、CQI合成回数を決定する前に、1個のCQI信号を合成回数1回でいったん復号し、復号されたCQI値が高い場合、CQI値自体の信頼性がより高いレベルで要求されるので、CQI信号を多い回数で合成して復号することにより、CQIの受信性能を向上させて、信頼性の高いCQI値を得ることができる。
また、基地局装置がCQIを誤受信することにより、誤受信したCQIに基づいて決定された伝送レートで通信端末装置に下り回線の送信を行うと、通信端末装置側では、要求したものと異なる伝送レートでデータが送信されているため、データを誤って受信し、通信端末装置が基地局装置にNACK信号(再送を要求する信号)を送信することが考えられる。そこで、本発明に係る基地局装置は、通信端末装置から送信されたNACK信号の受信頻度が多い場合、CQI合成回数を多くしてもよい。
これにより、基地局装置がNACK信号を多く受信している場合、基地局装置がCQIを誤受信していると判断し、CQI信号を多い回数で合成して復号することにより、CQIの受信性能を向上させることができる。
また、本発明に係るCQIの基地局装置は、あらかじめCQI合成回数を決定して、バッファに保持されているCQI信号の数が決定されたCQI合成回数に達したとき、初めてCQI信号を復号しているが、CQI信号を受信する度に復号し、受信データの尤度や移動速度が所定の条件を満たした場合、CQI信号の復号を中止し、所定の条件を満たした時点でのCQIを復号結果としてもよい。
例えば、所定の繰り返し回数が3でCQIが通信端末装置から送信されているとし、受信データの尤度を相関値とする。基地局装置が1回目のCQI信号を受信して復号し、相関値を所定のしきい値と比較する。相関値が所定のしきい値以上の場合、1回目のCQI信号の復号結果をスケジューラに出力する。相関値が所定のしきい値より小さかった場合、2回目のCQI信号を受信して、1回目と2回目のCQI信号を合成して復号し、相関値を所定のしきい値と比較する。相関値が所定のしきい値以上の場合、1回目と2回目のCQI信号を合成して得られた復号結果をスケジューラに出力する。相関値が所定のしきい値より小さかった場合、所定の繰り返し回数が3でCQIが通信端末装置から送信されているので、3回目のCQI信号を受信して、1回目と2回目と3回目のCQI信号を合成して復号し、1回目と2回目と3回目のCQI信号を合成して得られた復号結果をスケジューラに出力する。
これにより、伝送レート要求の復号を途中で中止することにより、伝送レート要求の受信性能を十分に保ちつつ、伝送レート要求の反映時間を早くすることができる。
また、本発明に係るCQIの受信方法は、基地局装置に限定されず、CQI(もしくは同様の概念の情報)を用いて送信データの伝送レートを決定する無線通信装置に適用することが可能であり、これにより上記と同様の作用効果を有する無線通信装置を提供することができる。
また、上記説明では、同一タイムスロットで複数の通信端末装置にパケットをコード多重するHSDPAを用いてパケットを伝送する例について説明しているが、これに限らず、複数の通信端末装置宛にパケットを多重化してスケジューリングを行う通信であれば、いずれにも適用できる。
例えば、複数の通信端末装置にパケットをコード多重、または時間多重、あるいは周波数多重してスケジューリングを行う通信であれば、いずれにも適用できる。時間多重の場合、あるフレーム単位の中の複数のタイムスロットでスケジューリングを行う。周波数多重の場合、同一タイムスロットで周波数毎にスケジューリングを行う。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、無線受信装置として行う場合について説明しているが、これに限られるものではなく、この受信方法をソフトウェアとして行うことも可能である。
例えば、上記受信方法を実行するプログラムを予めROM(Read Only Memory)に格納しておき、そのプログラムをCPU(Central Processor Unit)によって動作させるようにしても良い。
また、上記受信方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM(Random Access Memory)に記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしても良い。
本願発明は、無線通信装置及び基地局装置に用いて好適である。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態の基地局装置と通信端末装置のCQIに関する動作を示す図 上記実施の形態の基地局装置のCQIの受信方法の手順を示すフロー図 本発明の実施の形態2に係る基地局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る通信システムの構成を示す図 本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
符号の説明
101、201、702 送信フレーム作成部
102、202 変調部
103、203 拡散部
108、208 逆拡散部
109、209 復調部
110 バッファ
111、211 SIR測定部
112、502、701 CQI合成回数決定部
113、700 CQI合成回数制御部
114、210、801 復号部
115 スケジューラ
212 CQI決定部
213、800 繰り返し回数制御部
501 移動速度検出部

Claims (11)

  1. 通信相手から同一内容の伝送レート要求信号を一または複数回繰り返して送信される無線信号を受信する受信手段と、
    前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定する合成回数決定手段と、
    前記合成回数決定手段で決定した回数の前記伝送レート要求信号を復号して合成する復号手段と、
    を具備することを特徴とする無線受信装置。
  2. 前記受信した無線信号の尤度を測定する測定手段を具備し、
    前記合成回数決定手段は、前記尤度に基づいて前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定することを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
  3. 通信相手の移動速度を測定する移動速度検出手段を具備し、
    前記合成回数決定手段は、前記移動速度に基づいて前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に無線受信装置。
  4. 前記復号手段は、一つの伝送レート要求信号を復号し、
    前記合成回数決定手段は、前記復号した伝送レート要求が低い場合、伝送レート要求が高い場合よりも合成する回数を少なくすると決定し、前記復号した伝送レート要求が高い場合、伝送レート要求が低い場合よりも合成する回数を多くすると決定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線受信装置。
  5. 前記合成回数決定手段は、受信した無線信号に含まれる再送要求の頻度を測定し、再送要求の頻度が所定の頻度以上である場合、伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を多くすると決定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の無線受信装置。
  6. 前記通信相手が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が多くなる及び少なくなる回数をそれぞれ計数し、前記通信相手が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が多くなる回数が、所定の期間内で所定の回数以上である場合、上位装置に伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を増加する要求信号を送信し、前記通信相手が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が少なくなる回数が、所定の期間内で所定の回数以上である場合、上位装置に伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を減少する要求信号を送信する制御手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
  7. 前記復号手段は、伝送レート要求信号を受信する毎に伝送レート要求信号を合成して復調し、受信データの尤度また移動速度から信頼できる条件を設定し、復調後の伝送レート要求が前記条件を満たす場合、条件を満たした後の復号を中止し、条件を満たした時点での復号された伝送レート要求信号を復号結果とすることを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の無線受信装置と、
    復号後の伝送レート要求信号から通信相手にデータの伝送レートを決定するスケジューラ手段と、
    前記伝送レートに対応する方式でデータを送信する送信手段と、を具備することを特徴とする基地局装置。
  9. 通信端末装置から同一内容の伝送レート要求信号を一または複数回繰り返して送信される無線信号を受信する第1受信手段と、
    前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定する合成回数決定手段と、
    前記合成回数決定手段で決定した回数の前記伝送レート要求信号を復号して合成する復号手段と、
    復号後の伝送レート要求信号から通信相手にデータの伝送レートを決定するスケジューラ手段と、
    前記伝送レートに対応する方式でデータを送信する第1送信手段と、
    前記通信端末装置が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が多くなる及び少なくなる回数をそれぞれ計数し、前記通信端末装置が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が多くなる回数が、所定の期間内で所定の回数以上である場合、上位装置に伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を増加する要求信号を送信し、前記通信端末装置が伝送レート要求を送信する際の所定の繰り返し回数より前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数が少なくなる回数が、所定の期間内で所定の回数以上である場合、上位装置に伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を減少する要求信号を送信する制御手段と、
    を具備する基地局装置と、
    受信信号の品質から通信可能な伝送レートを決定する決定手段と、
    上位装置から前記伝送レートを要求する伝送レート要求信号の送信回数を受信する第2受信手段と、
    前記送信回数で伝送レート要求信号を前記基地局装置に送信する第2送信手段と、
    を具備する通信端末装置と、
    前記基地局装置から送信された伝送レート要求信号の繰り返し送信回数の増加または減少の要求信号を受信する第3受信手段と、
    前記要求信号から伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を決定する送信回数決定手段と、
    前記基地局装置と通信端末装置に決定した送信回数を送信する第3送信手段と、
    を具備する上位装置と、
    を具備し、
    前記送信回数決定手段は、前記基地局装置から送信された伝送レート要求信号の繰り返し送信回数の増加または減少の要求信号に従って伝送レート要求信号の繰り返し送信回数を変更することを特徴とする無線通信システム。
  10. 通信相手から同一内容の伝送レート要求信号を一または複数回繰り返して送信される無線信号を受信し、
    前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定し、
    決定した回数の前記伝送レート要求信号を復号して合成することを特徴とする受信方法。
  11. 通信相手から同一内容の伝送レート要求信号を一または複数回繰り返して送信される無線信号を受信する受信ステップと、
    前記伝送レート要求信号の復号時に合成する回数を決定する合成回数決定ステップと、前記合成回数決定ステップで決定した回数の前記伝送レート要求信号を復号して合成する復号ステップと、をコンピュータに実行させる受信プログラム。
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