JP2005166200A - 信号評価装置、信号評価方法および信号再生装置 - Google Patents

信号評価装置、信号評価方法および信号再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005166200A
JP2005166200A JP2003406259A JP2003406259A JP2005166200A JP 2005166200 A JP2005166200 A JP 2005166200A JP 2003406259 A JP2003406259 A JP 2003406259A JP 2003406259 A JP2003406259 A JP 2003406259A JP 2005166200 A JP2005166200 A JP 2005166200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
sam
value
threshold value
path metric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003406259A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Okumura
哲也 奥村
Atsushi Akiyama
淳 秋山
Shigemi Maeda
茂己 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003406259A priority Critical patent/JP2005166200A/ja
Publication of JP2005166200A publication Critical patent/JP2005166200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

【課題】 ビタビ復号過程におけるトレリス線図の正解状態に入力する2本のパスのパスメトリック差の度数分布について、所定のしきい値で区切られる片側部分の相対度数を測定して再生信号品質を評価する方法において、入力信号の特性変動に対して常に信頼性の高いエラーレートの予測を可能にする。
【解決手段】 再生信号を基に、SAM値計算回路3でSAM値SAM(パスメトリック差)を求める。コンパレータ5により、そのSAM値SAMをしきい値SLと比較して、SAM<SLとなるときにパルスを1つ出力し、カウンタ6により、そのパルスをSAM値の度数Rとしてカウントする。度数Rが所定値に満たないときに、しきい値レジスタ4に記憶されるレジスタを変更し、上記の処理を繰り返し、度数Rが所定値以上になったときに、エラーレート計算回路8によりビットエラーレートを計算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PRML(Partial Response Maximum Likelihood) 方式の再生信号の品質を評価する信号評価装置、信号評価方法および信号再生装置に関するものである。
従来、光ディスクの再生信号品質の評価値としてジッタが用いられることが多かったが、近年、更なる高密度記録を実現するためのデータ検出方式としてPRML方式が採用されつつある。このような状況においては、時間軸方向のばらつきを示すジッタは評価値として適当ではない。また、PRMLによるデータ検出結果のビットエラーレートを評価値として用いることも行われているが、必要な測定サンプルビット数が多い点や、ディスクのキズなどに起因するディフェクトの影響を受けやすい点などの短所が多い。
このような背景において、SAM(Sequenced Amplitude Margin)と呼ばれる再生信号品質の評価方法が非特許文献1に提案されている。SAMは、再生信号をビタビ復号によってPRML検出する過程で求められ、ビタビ復号過程に対応する状態遷移図であるトレリス線図において正解状態に入力される2本のパス(正解パスと間違いパス)のパスメトリック(パスの理想波形信号に対する入力信号の誤差)の差として定義される値である。エラーが発生しないためには、正解パスのパスメトリックが間違いパスのパスメトリックよりも小さい、すなわちSAM値>0である必要がある。また、SAM値が大きいほどエラーが発生しにくいことを意味している。
SAMを用いてシステムの信頼性を評価するためには、各時刻毎に計算されるSAM値全体の度数分布をマクロ的に評価する必要がある。図9(a)は、実際に光ディスクに記録した(1,7)RLL符号パターンの再生信号から求めたSAM値の度数分布グラフ(SAM度数分布)である。なお、PRML方式としてはPR(1,2,1)特性を想定している。
この結果から分かるように、SAM分布は2つの山をもっている。これは、全再生信号に対してSAM値を求めた場合、ビットパターンによって正解パスと間違いパスとのユークリッド距離が異なることに起因する。このため、図9(b)に示すように、(1,7)RLL符号列から求めたノイズの全くない理想的なPR(1,2,1)特性を持つ再生信号におけるSAM分布は、1.5,2.5,3.5,4.5,5,6,7,8,9と離散的な複数の理想値をとる。また、各理想値の度数が相異なるのは、各理想値となるビットパターンの種類の数が異なるのに加え、(1,7)RLL符号列において各ビットパターンの出現頻度が異なっているためである。実際の再生信号には様々なノイズがのっているため、これらの理想値がばらつきを持ち、結果として図9(a)のように複数の分布が重なり合った分布形状となっている。SAM度数分布にはこのような特徴があり、正規分布とは大きく異なる分布であるため、単純にこの分布から標準偏差を求めてもビットエラーレートとの相関性は極めて小さい。
そこで、先に本願出願人は、SAM値の度数分布について所定のしきい値による相対度数を求め、それに基づいてビットエラーレートを計算して再生装置の信頼性を検査する手法を特許文献1に提案している。更に、本願出願人は、所定のしきい値として2種類の異なる値を用いて、より正確にビットエラーレートを計算する手法を特許文献2に提案している。
以下、この後者の従来技術を説明する。
図9を用いて説明したように、SAM度数分布は、複数のSAM理想値がノイズによりばらつきを持つため、複数の分布が重なり合った分布形状となっているが、ノイズがホワイトノイズに近ければ個々の分布は正規分布に近似できるので、SAM理想値の最小値である1.5より小さい部分については、1.5に近い値を最頻値μとして持つ正規分布にほぼ近似できると考えられる。このとき、近似された正規分布のばらつきを表す標準偏差σとビットエラーレート(BER)は1対1に対応し、この関係は式(1)により表される。図10は、実際の光ディスク再生装置におけるSAM度数分布の実測結果(実線)と、そのBERに対応する標準偏差σの正規分布(点線)を重ね合わせたグラフである。
Figure 2005166200
上式におけるΦ(x) は、統計学において正規分布の確率密度関数の積分として求められる分布関数として知られており、Φ(0)はμとσで決まる正規分布について、0以下の部分の相対度数を表している。一方、原理的にSAM<0となったときにビットエラーが発生することから、BERは、SAM度数分布の総度数に対する0以下の部分の割合に等しいと考えられる。従って、正規分布の0以下の相対度数に母数変換の係数Kを掛けた値はBERに一致する。係数Kは、具体的には、SAM度数分布の総度数をN、この全測定ビット系列においてSAM理想値が最小、すなわち1.5となるパターン(このパターンのSAMのみで生成した分布が、約1.5を最頻値とする正規分布に近似される)の個数をnとしたとき、K=n/Nにより求められる。
次に、2種類の異なるしきい値を用いて、正確にBERを予測する手順について説明する。まず、SAM度数分布について、所定のしきい値SL1およびSL2より小なる部分の相対度数R1およびR2を実測する。すると、式(2)および式(3)の関係が成り立つため、この連立方程式を解けば、σとμとを計算により求めることができる。
Figure 2005166200
Figure 2005166200
具体的には、σおよびμは、Φ(x) の逆関数Φ-1(x) を用いて次の式(4)および式(5)により求められる。
Figure 2005166200
Figure 2005166200
そして、求められたσとμとを式(1)に代入すれば、BERを計算することができる。
特開2003−051163号公報(2003年2月21日公開) 特開2002−358738号公報(2002年12月13日公開) Tim Perkins, "A Window Margin Like Procedure for Evaluating PRML Channel Performance";IEEE Transactions on Magnetics, Vol.31, No2, March 1995, p1109-1114)
SAM度数分布の最頻値μは、PRML理想波形にホワイトノイズが加わった信号の場合はμ=1.5となるが、実際には入力信号の諸特性(振幅やDCオフセット、周波数特性など)によって変化する。これは、しきい値SL1,SL2とSAM度数分布の位置関係とが最頻値μの変動によって変化することを意味する。最頻値μに対してしきい値SL1,SL2が小さ過ぎる場合、しきい値SL1,SL2はSAM度数分布の裾野部分に相当する。このため、しきい値SL1,SL2以下のSAM値の個数が少なすぎてディフェクトの影響を受けやすくなったり測定毎のバラツキが大きくなったりするという、BERと同様の欠点が生じる。
逆に、最頻値μに対してしきい値SL1,SL2が大き過ぎる場合にも問題が起きる。SAM度数分布は0に近い部分では正規分布に近似できるが、0から遠くなる(値が大きくなる)につれてSAM理想値=2.5の分布が混ざってくる。このため、図10におけるμ付近以上でのSAM度数分布と近似正規分布とのズレが示すように、次第に近似が成り立たなくなる。従って、しきい値SL1,SL2が大き過ぎると、BERの予測誤差が大きくなってしまう危険性がある。
また、同じ最頻値μを持つSAM度数分布でも、入力信号品質によって同じしきい値SL1,SL2に対する相対度数は変化する。例えば、入力信号品質が非常に良好な場合、SAM度数分布は最頻値μを中心に小さな標準偏差σで分布した形となるため、しきい値SL1,SL2以下の度数が少なくなる。この度数がある程度以上あれば問題はないが、あまりに少ない場合、やはりBERの予測誤差が大きくなってしまうという問題が起こる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、入力信号の特性変動に対して常に信頼性の高いエラーレートの予測を可能にすることを目的としている。
本発明に係る信号評価装置は、上記の課題を解決するために、入力信号をビタビ復号する過程においてトレリス線図の正解状態に入力される2本のパスのパスメトリック差を算出するパスメトリック差算出手段と、パスメトリック差の度数分布をしきい値で区切った片側部分の相対度数を算出する相対度数算出手段と、前記しきい値を変更するしきい値変更手段と、算出された相対度数に基づいて入力信号の品質を評価する信号品質評価手段とを備える信号評価装置において、前記しきい値変更手段は、前記パスメトリック差の度数分布に応じて前記しきい値を変化させることを特徴としている。
前記信号評価装置において、前記相対度数算出手段は、前記パスメトリック差の度数分布の前記しきい値以未満の度数を算出し、前記しきい値変更手段は、前記度数検出手段により算出された度数が所定数以上になるようにしきい値を変更することが好ましい。
前記信号評価装置は、前記パスメトリック差の度数分布の最頻値を検出する最頻値検出手段をさらに備え、前記しきい値変更手段が、前記最頻値検出手段により検出された最頻値に基づいて前記しきい値を変更することが好ましい。
前記信号評価装置において、前記相対度数算出手段は、複数の異なるしきい値に対応する相対度数を同時に算出し、前記しきい値変更手段は、前記パスメトリック差の度数分布に応じたしきい値を選択することが好ましい。
本発明に係る他の信号評価装置は、入力信号をビタビ復号する過程においてトレリス線図の正解状態に入力される2本のパスのパスメトリック差を算出するパスメトリック差算出手段と、パスメトリック差の度数分布を第1しきい値で区切った片側部分の相対度数である第1相対度数を算出する第1相対度数算出手段と、パスメトリック差の度数分布を第2しきい値で区切った片側部分の相対度数である第2相対度数を求める第2相対度数算出手段と、前記第1および第2しきい値を変更するしきい値変更手段と、算出された前記第1および第2相対度数に基づいて前記入力信号の品質を評価する信号品質評価手段とを備える信号評価装置において、前記しきい値変更手段は、パスメトリック差の度数分布に応じて前記第1および第2しきい値を変更することを特徴としている。
本発明に係る信号評価方法は、入力信号をビタビ復号する過程においてトレリス線図の正解状態に入力される2本のパスのパスメトリック差を算出するステップと、前記パスメトリック差の度数分布をしきい値で区切った片側部分の相対度数を算出するステップと、 前記パスメトリック差の度数分布に応じて前記しきい値を決定するステップと、決定された前記しきい値による相対度数に基づいて前記入力信号の品質を評価するステップとを備えることを特徴としている。
本発明に係る他の信号評価方法は、入力信号をビタビ復号する過程においてトレリス線図の正解状態に入力される2本のパスのパスメトリック差を算出するステップと、前記パスメトリック差の度数分布を第1しきい値で区切った片側部分の相対度数である第1相対度数を算出するステップと、前記パスメトリック差の度数分布を第2しきい値で区切った片側部分の相対度数である第2相対度数を算出するステップと、前記パスメトリック差の度数分布に応じて前記第1および第2しきい値を決定するステップと、決定された前記第1および第2しきい値による第1および第2相対度数に基づいて入力信号の品質を評価するステップとを備えることを特徴としている。
本発明の信号再生装置は、PRML方式の信号を再生する信号再生装置において、前述のいずれかの信号評価装置を備えることを特徴としている。
以上のように、本発明の信号評価装置によれば、パスメトリック差の度数分布に基づいてしきい値SLを変化させることによって、入力信号の振幅やDCオフセット、周波数特性などによって最頻値が変化したり、入力信号品質が大きく変化した場合においても、それに適応して、しきい値変更手段によってしきい値を変更するため、入力信号の変動に対して信頼性の高いビットエラーレート予測が可能となる。
特に、しきい値変更手段が、パスメトリック差の度数分布のしきい値以下の度数が所定数以上になるようにしきい値を変更することによって、パスメトリック差の度数分布のすそ野部分の信頼性が低い部分を避けて、ある程度の度数が得られる部分に基づいて相対度数を求めてビットエラーレートを予測することができる。従って、より信頼性の高いビットエラーレート予測が可能となる。
あるいは、特に、最頻値検出手段によって検出されたパスメトリック差の度数分布の最頻値に基づいてしきい値を変更することで、最頻値が変化しても、常にSAM度数分布の正規分布に近似可能な部分が使われる。従って、より信頼性の高いビットエラーレート予測が可能となる。
また、複数のコンパレータとカウンタとを並列に設け、光ディスクの所定範囲の再生を行うときなどに、複数の異なるしきい値に対応する相対度数を同時に求めておくことによって、しきい値を変更する場合でも改めてディスクを再生しなおさなくて済むため、測定時間の大幅な短縮が可能となる。
また、パスメトリック差の度数分布の相対度数を求めるためのしきい値として2種類の異なる値を用いることによって、より正確にビットエラーレートを計算することが可能となる。
本発明の実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すると以下の通りである。
〔実施の形態1〕
図1は、本発明の第1実施形態の信号評価装置および信号評価方法を用いた光ディスク再生装置の構成図であり、図2は、その再生動作の手順を示すフローチャートである。
この光ディスク再生装置は、図1に示すように、光ディスク1と、光学ピックアップ2と、パスメトリック差算出手段としてのSAM値計算回路3と、しきい値レジスタ4と、コンパレータ5と、カウンタ6と、しきい値変更手段としてのしきい値設定回路7と、信号品質評価手段としてのエラーレート計算回路8とを備えている。
光学ピックアップ2は、光ディスク1に光ビーム(レーザー光)を照射するとともに、光ディスク1からの反射光を受光して、その光を電気信号に変換することにより再生信号を生成して出力する。
SAM値計算回路3は、光学ピックアップ2からの再生信号のデジタルデータが入力される毎にパスメトリックを計算し、ビタビ復号によってそのパスメトリックが最小になるパス(復号ビット系列)を得て、そのパスにさらにパスメトリック計算を施すという、パスメトリック計算とビタビ復号とを繰り返す処理によってパスメトリック差であるSAM値を計算する回路である。このパスメトリック差の計算方法の詳細については、前述の特許文献1の段落0082ないし段落0085に記載されている方法と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
しきい値レジスタ4は、しきい値SLを記憶するレジスタである。コンパレータ5は、SAM値SAMをしきい値SLとを比較して、SAM値SAMがしきい値SLより小さい(SAM<SL)ときにパルス(Hレベル)を1つ出力する一方、SAM値SAMがしきい値SL以上である(SAM≧SL)ときにLレベルを出力する。
カウンタ6は、入力されるコンパレータ5からのパルスをカウントする回路である。SAM値SAMがしきい値より小さいと判定される毎にカウンタ6のカウント値が1つずつ加算されていくことから、そのカウント値は、しきい値SLより小さいSAM値SAMの度数Rを表す。
しきい値設定回路7は、カウンタ6の出力値、すなわち度数Rが所定値に満たないときにしきい値SLを所定値幅だけ大きくした値をレジスタ4に再設定する回路である。
エラーレート計算回路8は、度数Rが所定数以上であるとき、度数Rに基づいてBERを計算することにより再生信号の品質を評価する回路である。SAM値SAMを計算する総ビット数が固定であるので、度数RはSAM度数分布の相対度数(全度数に占める割合)と同等である点に注意すれば、度数Rからビットエラーレートを求める方法については、前述の特許文献1の段落0137ないし段落0145に記載されている方法と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
本光ディスク再生装置においては、しきい値レジスタ4、コンパレータ5およびカウンタ6からなる部分は、相対度数算出手段を構成している。
ここで、上記のように構成される光ディスク再生装置における再生動作について、図1のブロック図および図2のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、しきい値設定回路7は、しきい値レジスタ4の記憶値SLを初期値(ここでは0.2とする)に設定する(ステップS1)。続いて、光ディスク1の再生を開始する(ステップS2)。このとき、光学ピックアップ2から光ディスク1上に光ビームが照射されると、その反射光が光学ピックアップ2に入力され、電気信号に変換されて再生信号が出力される。SAM値計算回路3は、この再生信号を基にパスメトリック差(SAM値SAM)の計算を行う(ステップS3)。
SAM値計算回路3から出力されたSAM値SAMは、コンパレータ5により、しきい値レジスタ4に記憶されたしきい値SLと比較される。この比較の結果、SAM値がしきい値SLより小さいときに、コンパレータ5からパルスが1つ出力される。カウンタ6は、入力されるパルスをカウントすることにより、度数Rをカウントしていく(ステップS4)。こうして光ディスク1の所定範囲の再生が終わるまで、ステップS3とS4を繰り返す(ステップS5)。
やがて、所定範囲の再生が終了した時点で、しきい値設定回路7は、度数Rが所定数10以上であるか否かを判断する(ステップS6)。度数Rが10に満たなければ、しきい値設定回路7は、しきい値SLを所定幅(ここでは0.1とする)だけ大きくした値をしきい値レジスタ4に再設定し(ステップS7)、ステップS2以降の処理を繰り返す。度数Rが10以上であれば、エラーレート計算回路8により度数RからBERを計算する(ステップS8)。
図3(a)に示すような実測したSAM度数分布(測定総ビット数=4×10)に対して、しきい値SLを変化させたときに得られる度数Rと求められるBERとをそれぞれ図3(b),(c)に示す。
SL≦0.2ではR=0となるためビットエラーレートの計算が不可能であり、SL=0.3ではR=1と数が少な過ぎるため、ビットエラーレートが正しく求められていない。SL≧0.4ではR≧10となっていて、ビットエラーレートはほぼ一定しており、正しく求められていると考えられる。このように、SAM度数分布の、所定数以上の度数が得られる部分を使うようにSLを設定することによって、エラーレートが正しく求められることが分かる。
なお、ここでは、度数Rの信頼性を判断する基準を10以上としているが、システム設計に依存する部分であり、もっと大きな値とするなど必要に応じて適切な基準を用いればよい。また、しきい値SLの初期値を0.2、SLを増加させる所定幅を0.1としているが、これも同様である。
このように、本実施形態の信号評価装置および信号評価方法は、SAM度数分布のしきい値SL以下の度数Rが所定数以上になるようにしきい値SLを設定することによって、SAM度数分布のすそ野部分の信頼性が低い部分を避けて、ある程度の度数が得られる部分に基づいて相対度数を求めてビットエラーレートを予測する。従って、より信頼性の高いビットエラーレート予測が可能となる。
また、入力信号の振幅やDCオフセットなどの影響によってSAM度数分布の最頻値μが変化しても、それに適応してしきい値SLを変えることができるため、入力信号の変動に対しても信頼性の高いビットエラーレート予測が可能となる。
〔実施の形態2〕
図4は、本発明の第2実施形態の信号評価装置および信号評価方法を用いた光ディスク再生装置の構成図であり、図5は、その処理手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、第1実施形態における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
この光ディスク再生装置は、図4に示すように、図1の光ディスク再生装置と同様に、光ディスク1と、光学ピックアップ2と、SAM値計算回路3と、しきい値レジスタ4と、しきい値設定回路7と、エラーレート計算回路8とを備えているが、さらに、コンパレータ9〜11と、カウンタ12〜14と、最頻値検出回路15と、相対度数計算回路16とを備えている。
コンパレータ9は、SAM値SAMを基準値REF1と比較して、SAM値SAMが基準値REF1より小さいとき((a)SAM<REF1)にパルス(Hレベル)を1つ出力する一方、SAM値SAMが基準値REF1以上である(SAM≧REF1)ときにLレベルを出力する。コンパレータ10は、SAM値SAMを基準値REF2(REF1<REF2)と比較して、SAM値SAMが基準値REF2より小さく、かつ基準値REF1以上である((b)REF1≦SAM<REF2)ときにパルス(Hレベル)を1つ出力する一方、SAM値SAMが基準値REF2以上または基準値REF1より小さい(SAM≧REF2またはSAM<REF1)ときにLレベルを出力する。コンパレータ11は、SAM値SAMを基準値REF3,REF4(REF3<REF4)と比較して、SAM値SAMが基準値REF4より小さく、かつ基準値REF3以上である((c)REF3≦SAM<REF4)ときにパルス(Hレベル)を1つ出力する一方、SAM値SAMが基準値REF4以上または基準値REF3より小さい(SAM≧REF4またはSAM<REF3)ときにLレベルを出力する。
カウンタ12〜14は、それぞれ、入力されるコンパレータ9〜11からのパルスをカウントする回路である。SAM値SAMが基準値REF1〜REF4に対して上記の範囲(a)ないし(c)内にあると判定される毎にカウンタ9〜11のカウント値が1つずつ加算されていくことから、それぞれのカウント値は、上記の範囲(a)ないし(c)にあるSAM値SAMの度数Rを表す。
最頻値検出回路15は、カウンタ9〜11から上記の範囲(a)ないし(c)に分布する各度数Rの最大値を最頻値μとして検出する回路である。相対度数計算回路16は、カウンタ9〜11の各度数Rに基づくSAM度数分布から、しきい値レジスタ4に記憶されたしきい値SL以下となる度数Rを求める。
また、本ディスク再生装置において、しきい値設定回路7は、最頻値検出回路15により得られた最頻値μに基づいて、しきい値SLを最頻値μの1/2の値となるようにしきい値レジスタ4に再設定する。一方、エラーレート計算回路8は、相対度数計算回路16によって求められた度数Rに基づいてBERを計算する。
本光ディスク再生装置においては、上記しきい値レジスタ4、コンパレータ9〜11およびカウンタ12〜14および相対度数計算回路16からなる部分は、相対度数算出手段を構成している。また、コンパレータ9〜11、カウンタ12〜14および最頻値検出回路15からなる部分は、最頻値検出手段を構成している。
上記のように構成される本光ディスク再生装置の再生動作について、図4のブロック図および図5のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、光ディスク1の再生を開始すると(ステップS10)、SAM計算回路3は、光学ピックアップ2からの再生信号を基にSAM値SAMの計算を行う(ステップS11)。
続いて、コンパレータ9〜11およびカウンタ12〜14によって、SAM値SAMの度数分布を求める(ステップ12)。具体的には、コンパレータ9にて、SAM値SAMが、基準値REF1(=0.1)より小さい範囲(SAM<0.1)にあると判定された結果、パルスが1つ出力されると、その度数Rがカウンタ12によりカウントされる。同様に、コンパレータ10にて、SAM値SAMが、基準値REF1(=0.1)以上であり、かつ基準値REF2(=0.2)より小さい範囲(0.1≦SAM<0.2)にあると判定された結果、パルスが1つ出力されると、その度数Rがカウンタ13によりカウントされる。同様にして、コンパレータ11とカウンタ14によってSAM値SAMが基準値REF3(=1.9)以上、かつ基準値REF4(=2.0)より小さい範囲(1.9≦SAM<2.0)にある度数Rが求められる(ステップS12)。こうして所定範囲の再生が終了した時点で(ステップS13)、0から2.0までの範囲について、0.1刻みのSAM値の度数分布が得られることになる。
求められたSAM値SAMの度数分布の最大値を最頻値検出回路15で求めることにより、最頻値μが出力される(ステップS14)。しきい値設定回路7は、求められた最頻値μからSL=μ/2としてしきい値レジスタ4の値を設定する(ステップS15)。相対度数計算回路16は、SAM度数分布から、しきい値SL以下となる度数Rを求める(ステップS16)。このとき、相対度数計算回路16は、例えば、ステップS15でSL=0.2と決まれば、カウンタ12,13の出力を合算することでSL以下の度数を求める。そして、エラーレート計算回路8は、度数RからBERを計算する(ステップS17)。
図6(a)で示すような実測したSAM度数分布(測定総ビット数=4×10)に対して、しきい値SLを変化させたときに求められるエラーレートを図6(b)に示す。
このSAM度数分布は、入力信号の振幅が小さかったため、最頻値μが理想値1.5よりもかなり小さく、1程度になっている。また、SL≦0.6では、ビットエラーレートはほぼ一定しており、正しく求められていると考えられるが、SL≧0.7では誤差が大きくなっている。これは、発明が解決しようとする課題でも述べたように、SAM度数分布は0に近い部分では正規分布に近似できるが、0から遠くなる(値が大きくなる)につれてSAM理想値=2.5の分布が混ざってくるため、SAM度数分布と正規分布とのズレが大きくなり、近似が成り立たなくなるためである。
これに対し、本実施形態では、SAM値SAMの度数分布の最頻値に基づいて、しきい値SL=μ/2=0.5程度に設定される。これにより、SAM度数分布の正規分布に近似可能な部分が使われて、エラーレートを正しく求めることができる。
なお、ここでは、しきい値SLをSL=μ/2のように最頻値を所定数で除算して設定しているが、これはあくまでも一例であり、例えばSL=μ−0.4のように最頻値から所定数を減じて設定する方法なども考えられる。本発明の主旨は、入力信号の諸特性によって変動する最頻値μに対応してSLを適応的に変化させることであるので、その主旨の範囲内で種々の変更が可能である。
以上に説明したように、本実施形態の信号評価装置および信号評価方法は、SAM値SAMの度数分布の最頻値に基づいてしきい値SLを設定する。これにより、入力信号の振幅やDCオフセットなどの影響によって最頻値が変化しても、常にSAM度数分布の正規分布に近似可能な部分が使われる。従って、入力信号の変動に対して信頼性の高いビットエラーレート予測が可能となる。
なお、本実施形態では、複数のコンパレータおよびカウンタを並列に設け、光ディスク1の所定範囲の再生を行う際に、複数の異なるしきい値SLに対応する相対度数を同時に算出しておくことにより、しきい値SLを変更する場合でも改めてディスクを再生しなおさなくて済むため、測定時間の大幅な短縮という効果が得られる。
〔実施の形態3〕
背景技術でも説明したように、SAM値の度数分布の相対度数を求めるためのしきい値として2種類の異なる値を用いて、より正確にビットエラーレートを計算する手法を採用する場合においても本発明の適用が可能である。本実施形態では、このような構成について説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
図7は、本発明の第3実施形態の信号評価装置および信号評価方法を用いた光ディスク再生装置の構成図であり、図8は、その再生動作の手順を示すフローチャートである。
この光ディスク再生装置は、図7に示すように、図1の光ディスク再生装置と同様に、光ディスク1と、光学ピックアップ2と、SAM値計算回路3と、しきい値レジスタ4と、コンパレータ5と、カウンタ6とを備えているが、さらに、しきい値レジスタ17と、コンパレータ18と、カウンタ19と、しきい値変更手段としてのしきい値設定回路20と、信号品質評価手段としてのエラーレート計算回路21とを備えている。
本光ディスク再生装置において、しきい値レジスタ4はしきい値SL1を記憶し、コンパレータ5は、SAM値SAMをしきい値SL1と比較して、SAM<SL1となるときにパルス(Hレベル)を1つ出力する。また、カウンタ6は、SAM値SAMのカウント値を度数R1として出力する。
しきい値レジスタ17は、しきい値SL2(≠SL1)を記憶するレジスタである。コンパレータ18は、SAM値SAMをしきい値SL2とを比較して、SAM値SAMがしきい値SL2より小さい(SAM<SL2)ときにパルス(Hレベル)を1つ出力する一方、SAM値SAMがしきい値SL2以上である(SAM≧SL2)ときにLレベルを出力する。
しきい値設定回路20は、カウンタ6の出力値、すなわち度数R1が10に満たないときに、しきい値SL1,SL2を所定幅だけ大きくした値をそれぞれしきい値レジスタ4,17に再設定する回路である。エラーレート計算回路21は、度数R1,R2が所定数以上であるとき、度数R1,R2からビットエラーレートを求める。この方法については、エラーレート計算回路8について説明したように公知であるので、ここではその詳細な説明を省略する。。
本光ディスク再生装置において、しきい値レジスタ4、コンパレータ5およびカウンタ6からなる部分は、第1相対度数算出手段を構成し、しきい値レジスタ17、コンパレータ18およびカウンタ19からなる部分は第2相対度数算出手段を構成している。
上記のように構成される光ディスク再生装置における再生動作について、図7のブロック図および図8のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、しきい値設定回路20は、しきい値レジスタ4に記憶されたしきい値SL1と、しきい値レジスタ17に記憶されたしきい値SL2を初期値(ここではSL1=0.2とし、SL2=0.4とする)に設定する(ステップS20)。続いて、光ディスク1の再生を開始する(ステップS21)。SAM値計算回路3は、光学ピックアップ2からの再生信号に基づいて、SAM値SAMの計算を行う(ステップS22)。
SAM値計算回路3から出力されたSAM値SAMは、コンパレータ5により、しきい値レジスタ4に記憶された所定のしきい値SL1と比較されるとともに、コンパレータ18により、しきい値レジスタ17に記憶された所定のしきい値SL2と比較される。カウンタ6は、SAM<SL1となるときにコンパレータ5から出力されるパルスをカウントすることにより度数R1を出力し、カウンタ19は、SAM<SL2となるときにコンパレータ18から出力されるパルスをカウントすることにより度数R2を出力する(ステップ23)。カウンタ6から出力される度数R1と、カウンタ19から出力される度数R2とは、それぞれ、しきい値SL1,SL2より小さいSAM値SAMの度数を表している。こうして光ディスク1の所定範囲の再生が終わるまで、ステップS22,S23を繰り返す(ステップS24)。
やがて、所定範囲の再生が終了した時点で、しきい値設定回路20は、度数R1が所定数10以上であるか否かを判断する(ステップS25)。度数R1が10に満たなければ、しきい値設定回路20はしきい値SL1,SL2を所定幅(ここでは0.1とする)だけ大きくした値をそれぞれしきい値レジスタ4,17に設定し(ステップS26)、ステップS21以降の処理を繰り返す。度数R1が10以上であれば(SL1<SL2であればR1<R2であるので、R1≧10であればR2≧10も当然成り立つ)、エラーレート計算回路21により度数R1,R2からBERを計算する(ステップS27)。
なお、度数R1の信頼性を判断する基準、しきい値SL1,SL2の初期値、しきい値SL1,SL2を増加させる所定幅などについて、ここでの数値に限らないのは他の実施の形態と同様である。
このように、本実施形態の信号評価装置および信号評価方法は、SAM値SAMの度数分布のしきい値SL1以下の度数R1が所定数以上になるようにしきい値SL1,SL2を設定する。これにより、SAM値SAMの度数分布のすそ野部分の信頼性が低い部分を避けて、ある程度の度数が得られる部分に基づいて相対度数を求めてビットエラーレートを予測することができる。従って、より信頼性の高いビットエラーレート予測が可能となる。
また、入力信号の振幅やDCオフセットなどの影響によってSAM値SAMの度数分布グラフの最頻値μが変化しても、それに適応してしきい値SL1、SL2を変えることができる。それゆえ、入力信号の変動に対しても信頼性の高いビットエラーレート予測が可能となる。
なお、上記実施形態の説明においては、入力信号の例として光ディスク再生信号の場合を用いて説明したが、これに限られるものではもちろんなく、PRML方式の信号再生を行う装置において等しくその効果を発揮すべきものである。すなわち、磁気記録再生装置、通信データ受信装置などについて、全て本発明が適用可能であることは言うまでもない。
本発明の信号評価装置および信号評価方法は、パスメトリック差の度数分布に応じて所定のしきい値を適応的に変化させることによって、入力信号の特性変動に対して常に信頼性の高いエラーレートの予測が可能となるので、PRML方式の信号を再生する光ディスク再生装置などの信号再生装置に適用できる。
本発明の実施の形態1に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。 図1の光ディスク再生装置の処理手順を示すフローチャートである。 SAM度数分布、及び、しきい値SLと度数R、エラーレートの関係の実測結果の表とグラフである。 本発明の実施の形態2に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。 図4の光ディスク再生装置の処理手順を示すフローチャートである。 SAM度数分布、及び、しきい値SLとエラーレートの関係の実測結果のグラフである。 本発明の実施の形態3に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。 図7の光ディスク再生装置の処理手順を示すフローチャートである。 実測波形と理想波形でのSAM度数分布グラフである。 SAM度数分布の実測結果と、そのビットエラーレートに対応する正規分布を重ね合わせたグラフである。
符号の説明
1 光ディスク
2 光学ピックアップ
3 SAM値計算回路
4、17 しきい値レジスタ
5,9,10,11,18 コンパレータ
6,12,13,14,19 カウンタ
7,20 しきい値設定回路
8,21 エラーレート計算回路
15 最頻値検出回路
16 相対度数計算回路
SL しきい値
SL1 第1しきい値
SL2 第2しきい値

Claims (8)

  1. 入力信号をビタビ復号する過程においてトレリス線図の正解状態に入力される2本のパスのパスメトリック差を算出するパスメトリック差算出手段と、パスメトリック差の度数分布をしきい値で区切った片側部分の相対度数を算出する相対度数算出手段と、前記しきい値を変更するしきい値変更手段と、算出された相対度数に基づいて入力信号の品質を評価する信号品質評価手段とを備える信号評価装置において、
    前記しきい値変更手段は、前記パスメトリック差の度数分布に応じて前記しきい値を変化させることを特徴とする信号評価装置。
  2. 前記相対度数算出手段は、前記パスメトリック差の度数分布の前記しきい値以未満の度数を算出し、
    前記しきい値変更手段は、前記度数検出手段により算出された度数が所定数以上になるようにしきい値を変更することを特徴とする請求項1に記載の信号評価装置。
  3. 前記パスメトリック差の度数分布の最頻値を検出する最頻値検出手段をさらに備え、
    前記しきい値変更手段は、前記最頻値検出手段により検出された最頻値に基づいて前記しきい値を変更することを特徴とする請求項1に記載の信号評価装置。
  4. 前記相対度数算出手段は、複数の異なるしきい値に対応する相対度数を同時に算出し、
    前記しきい値変更手段は、前記パスメトリック差の度数分布に応じたしきい値を選択することを特徴とする請求項1に記載の信号評価装置。
  5. 入力信号をビタビ復号する過程においてトレリス線図の正解状態に入力される2本のパスのパスメトリック差を算出するパスメトリック差算出手段と、パスメトリック差の度数分布を第1しきい値で区切った片側部分の相対度数である第1相対度数を算出する第1相対度数算出手段と、パスメトリック差の度数分布を第2しきい値で区切った片側部分の相対度数である第2相対度数を求める第2相対度数算出手段と、前記第1および第2しきい値を変更するしきい値変更手段と、算出された前記第1および第2相対度数に基づいて前記入力信号の品質を評価する信号品質評価手段とを備える信号評価装置において、
    前記しきい値変更手段は、パスメトリック差の度数分布に応じて前記第1および第2しきい値を変更することを特徴とする信号評価装置。
  6. 入力信号をビタビ復号する過程においてトレリス線図の正解状態に入力される2本のパスのパスメトリック差を算出するステップと、
    前記パスメトリック差の度数分布をしきい値で区切った片側部分の相対度数を算出するステップと、
    前記パスメトリック差の度数分布に応じて前記しきい値を決定するステップと、
    決定された前記しきい値による相対度数に基づいて前記入力信号の品質を評価するステップとを備えることを特徴とする信号評価方法。
  7. 入力信号をビタビ復号する過程においてトレリス線図の正解状態に入力される2本のパスのパスメトリック差を算出するステップと、
    前記パスメトリック差の度数分布を第1しきい値で区切った片側部分の相対度数である第1相対度数を算出するステップと、
    前記パスメトリック差の度数分布を第2しきい値で区切った片側部分の相対度数である第2相対度数を算出するステップと、
    前記パスメトリック差の度数分布に応じて前記第1および第2しきい値を決定するステップと、
    決定された前記第1および第2しきい値による第1および第2相対度数に基づいて入力信号の品質を評価するステップとを備えることを特徴とする信号評価方法。
  8. PRML方式の信号を再生する信号再生装置において、
    請求項1ないし5のいずれか1項の信号評価装置を備えることを特徴とする信号再生装置。
JP2003406259A 2003-12-04 2003-12-04 信号評価装置、信号評価方法および信号再生装置 Pending JP2005166200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003406259A JP2005166200A (ja) 2003-12-04 2003-12-04 信号評価装置、信号評価方法および信号再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003406259A JP2005166200A (ja) 2003-12-04 2003-12-04 信号評価装置、信号評価方法および信号再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005166200A true JP2005166200A (ja) 2005-06-23

Family

ID=34728689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003406259A Pending JP2005166200A (ja) 2003-12-04 2003-12-04 信号評価装置、信号評価方法および信号再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005166200A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008097688A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Sharp Corp 信号評価装置、信号評価方法、信号評価プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2010089987A1 (ja) * 2009-02-03 2010-08-12 パナソニック株式会社 再生信号評価方法、再生信号評価装置及びこれを備えた光ディスク装置
CN101523497B (zh) * 2006-08-11 2012-10-10 索尼日电光领有限公司 记录/再现装置、评估值运算方法和评估值运算装置
JP2013080550A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Lsi Corp 効率的なパラメーター修正のためのシステム及び方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101523497B (zh) * 2006-08-11 2012-10-10 索尼日电光领有限公司 记录/再现装置、评估值运算方法和评估值运算装置
JP2008097688A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Sharp Corp 信号評価装置、信号評価方法、信号評価プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4704309B2 (ja) * 2006-10-10 2011-06-15 シャープ株式会社 信号評価装置、信号評価方法、信号評価プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2010089987A1 (ja) * 2009-02-03 2010-08-12 パナソニック株式会社 再生信号評価方法、再生信号評価装置及びこれを備えた光ディスク装置
CN101952891A (zh) * 2009-02-03 2011-01-19 松下电器产业株式会社 再生信号评价方法、再生信号评价装置及具备再生信号评价装置的光盘装置
US8248902B2 (en) 2009-02-03 2012-08-21 Panasonic Corporation Reproduction signal evaluation method, reproduction signal evaluation unit, and optical disk device adopting the same
JP5441906B2 (ja) * 2009-02-03 2014-03-12 パナソニック株式会社 再生信号評価方法、再生信号評価装置及びこれを備えた光ディスク装置
JP2013080550A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Lsi Corp 効率的なパラメーター修正のためのシステム及び方法
KR101390566B1 (ko) * 2011-10-03 2014-04-30 엘에스아이 코포레이션 효율적인 매개변수 수정을 위한 시스템 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8270542B2 (en) Method for evaluating quality of read signal and apparatus for reading information
JP3926688B2 (ja) 再生信号品質評価方法および情報再生装置
US7940622B2 (en) Recording/reproduction device, evaluation value calculation method, and evaluation value calculation device
US7664208B2 (en) Evaluating device, reproducing device, and evaluating method
RU2497205C2 (ru) Способ оценки сигнала воспроизведения, устройство оценки сигнала воспроизведения и устройство на оптическом диске, оснащенное таким устройством оценки сигнала воспроизведения
JP2003141823A5 (ja)
KR20050028822A (ko) 광 디스크 장치
JP3599383B2 (ja) 磁気記録再生装置及びデータエラーレート測定方法
RU2505869C2 (ru) Способ оценки сигнала воспроизведения, блок оценки сигнала воспроизведения и устройство на оптическом диске, оснащенное таким блоком оценки сигнала воспроизведения
JP3817470B2 (ja) 信号評価装置および信号評価方法
JP4118918B2 (ja) 信号品質評価装置、情報記録再生装置、信号品質評価方法、記録条件決定方法、信号品質評価プログラム、信号品質評価プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2005166200A (ja) 信号評価装置、信号評価方法および信号再生装置
JP2003051163A (ja) 信号品質評価方法及び再生装置
US20060015797A1 (en) Information reproducing method and information recording reproducing apparatus with maximum likelihood decoding
US7821888B2 (en) Optical disk reproducing apparatus with a disk identifying function
US7441177B2 (en) Information reproduction apparatus and method using maximum likelihood decoding
JP3820144B2 (ja) 信号評価装置および信号評価方法
US6683922B1 (en) Data decoding apparatus and data decoding method
JP3819287B2 (ja) 記録媒体の評価方法、評価装置および再生装置
JP3822111B2 (ja) 信号品質評価方法、信号品質評価装置及びそれを備えた再生装置、信号品質評価装置の制御プログラム及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3775575B2 (ja) 信号評価装置及び信号評価方法
JP2004062998A (ja) 信号品質評価方法、信号品質評価装置およびそれを備えた再生装置、信号品質評価プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008198300A (ja) 雑音予測復号器及び雑音予測復号化方法
TWI276307B (en) Method and system for adjusting maximum likelihood detection
JP2004022156A (ja) 信号再生方法及び信号再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070925

A521 Written amendment

Effective date: 20071122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20071122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071225