JP2005166192A - 光ディスク記録再生装置のチルト制御方法 - Google Patents

光ディスク記録再生装置のチルト制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光学式ピックアップによりディスクに信号を記録することが出来る光ディスク記録再生装置のチルト制御方法を提供する。
【解決手段】 試し書き領域及び記録終了予定位置の外周側近傍に配置設定されるオフセット値設定領域にチルト調整用コイルに供給するオフセット検出用の駆動信号のレベルを変化させながらオフセット調整用信号を記録した後記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行い、再生されるRF信号からβ値を検出し、その検出されるβ値が最大となる信号を記録したときにチルト調整用コイルへ供給された駆動信号のレベルを内周側オフセット値及び外周側オフセット値として設定し、チルト制御を行うチルト調整信号に前記内周側オフセット値及び外周側オフセット値から演算される記録位置に応じたオフセット値を加算することによってチルト制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学式ピックアップより照射されるレーザー光によってディスクに信号を記録するとともにレーザー光によってディスクに記録されている信号の再生動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置のチルト制御方法に関する。
光学式ピックアップを用いてディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うディスクプレーヤーが普及しているが、再生機能に加えて光学式ピックアップより照射されるレーザー光によってディスクに信号を記録することが出来るように構成された光ディスク記録再生装置が商品化されている。
光ディスク記録再生装置では、光学式ピックアップより照射されるレーザー光をディスクの信号トラックに対して正確に照射する必要があるので、フォーカス制御動作及びトラッキング制御動作が行われる。斯かるフォーカス制御動作は、対物レンズをディスク面方向へ変位させるフォーカシングコイルに駆動電流を供給することにより行われ、トラッキング制御動作は、対物レンズをディスクの径方向へ変位させるトラッキングコイルに駆動電流を供給することにより行われる。
最近では、ディスクに多くの信号を記録するための高密度化が行われており、高密度記録動作を行うためには、レーザー光を最適な状態にてディスク面に照射する必要がある。斯かる動作を行うためには、前述したフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作を正確に行うだけでなく、ディスクと対物レンズとの相対的な角度ズレを補正する動作、即ちチルト制御動作を行うことが出来るように構成された光学式ピックアップが開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、ディスクに対する光学式ピックアップの傾きを検出し、その傾きを調整する技術が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、ディスクに信号を記録する場合には、レーザー光の出力をディスクの記録特性に適したレベルに設定する必要があるため、ディスクの内周側に設けられている試し書き領域にテスト信号をレーザー出力を変化させながら記録し、その記録された信号を再生することによってレーザー出力を調整する技術がある(例えば、特許文献3参照。)。
そして、光ディスク記録再生装置の中には、ディスクへの記録動作を1回だけでなく繰り返し記録消去動作を行うことが出来る書き換え可能なディスクを使用するものがある。
特開2002−197698号公報 特開2001−52362号公報 特開平8−45099号公報
特許文献2に記載の技術は、光学式ピックアップのディスクに対する傾きを検出するチルトセンサーを設け、そのチルトセンサーより得られる信号に基いてチルトの調整動作を行うように構成されている。斯かる技術によれば、正確なチルト調整制御動作を行うこと
が出来るもののチルトセンサーは高価であり、光ディスク記録再生装置が高価になるという問題がある。
また、光学式ピックアップに組み込まれているチルト調整用コイルは、対物レンズを支持する支持部材に固定されているが、その取り付け位置にはズレがあるだけでなく、光ディスク記録再生装置の姿勢変化や経時変化があるため、チルト調整用コイルに駆動電圧が供給されていない状態におけるチルトの角度は一定にはならない。従って、斯かる状態のままでチルト調整動作が行われた場合正確なチルト調整が行われないという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ディスク記録再生装置のチルト制御方法を提供しようとするものである。
本発明は、ディスクの内周側に設けられている試し書き領域にチルト調整用コイルに供給するオフセット検出用の駆動信号のレベルを変化させながらオフセット調整用信号を記録した後記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行い、再生されるRF信号からβ値を検出し、その検出されるβ値が最大となる信号を記録したときにチルト調整用コイルへ供給された駆動信号のレベルを内周側オフセット値として設定し、更にディスクに設けられている信号記録領域の信号記録可能領域とホスト機器より出力される記録信号の記録容量とから記録終了予定位置を認識し、認識された記録終了予定位置の外周側の近傍に配置設定されるオフセット値設定領域にチルト調整用コイルに供給するオフセット検出用の駆動信号のレベルを変化させながらオフセット調整用信号を記録した後記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行い、再生されるRF信号からβ値を検出し、その検出されるβ値が最大となる信号を記録したときにチルト調整用コイルへ供給された駆動信号のレベルを外周側オフセット値として設定し、チルト制御を行うチルト調整信号に前記内周側オフセット値及び外周側オフセット値から演算される記録位置に応じたオフセット値を加算することによってチルト制御を行うように構成されている。
本発明は、ディスクの内周側に設けられている試し書き領域にチルト調整用コイルに供給するオフセット検出用の駆動信号のレベルを変化させながらオフセット調整用信号を記録した後記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行い、再生されるRF信号からβ値を検出し、その検出されるβ値が最大となる信号を記録したときにチルト調整用コイルへ供給された駆動信号のレベルを内周側オフセット値として設定し、更にディスクに設けられている信号記録領域の信号記録可能領域とホスト機器より出力される記録信号の記録容量とから記録終了予定位置を認識し、認識された記録終了予定位置の外周側の近傍に配置設定されるオフセット値設定領域にチルト調整用コイルに供給するオフセット検出用の駆動信号のレベルを変化させながらオフセット調整用信号を記録した後記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行い、再生されるRF信号からβ値を検出し、その検出されるβ値が最大となる信号を記録したときにチルト調整用コイルへ供給された駆動信号のレベルを外周側オフセット値として設定し、チルト制御を行うチルト調整信号に前記内周側オフセット値及び外周側オフセット値から演算される記録位置に応じたオフセット値を加算することによってチルト制御を行うようにしたので、チルト調整用コイルの取り付け位置のズレ、温度変化及び経時変化による影響を受けることなく正確なチルト調整を行うことが出来る。
特に、本発明は、ディスクの内周側と記録終了予定位置の外周側の近傍に配置設定されるオフセット値設定領域にて設定されたオフセット値を利用して記録位置に応じたオフセット値を演算設定してオフセット調整を行うようにしたので、信号が実際に記録される領域に合ったチルト調整動作を正確に行うことが出来る。
本発明は、ディスクの内周側に設けられている試し書き領域とディスクの信号記録領域にオフセット調整用信号を光学式ピックアップのディスクに対する角度を変更しながら記録することによって各位置におけるオフセット値を選定するようにしたものである。
図1は本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示す回路図、図2及び図3は本発明の動作を説明するための信号波形図、図4は本発明に係るディスクを示す平面図である。
図1において、1はスピンドルモーター(図示せず)によって回転駆動されるターンテーブル(図示せず)に載置されるディスクであり、図4に示すように内周側からレーザー出力を調整する場合に使用される試し書き領域A、ディスクの記録内容を示すPMA領域B及び信号記録領域Cが設けられている。前記試し書き領域Aは、信号記録領域Cへのデータ信号の記録動作を行う前に記録用レーザー出力を調整する場合に使用される領域であり、斯かる領域を使用したレーザー出力の調整方法は周知であるので、その説明は省略する。
また、前記ディスク1には、ディスク上の位置を示す位置情報データがプリグルーブと呼ばれる蛇行した溝によって記録されており、光ディスク記録再生装置では、この溝より得られるウォブル信号に基いて信号の記録再生動作や信号の記録位置の認識動作を行うように構成されている。2はディスク1に照射されるレーザー光を放射するレーザーダイオード3及び該レーザーダイオード3から放射されるレーザー光の発光量をモニターするモニター用ダイオード(図示せず)が組み込まれているとともにディスク1の信号面から反射されるレーザー光を受ける光検出器4が組み込まれている光学式ピックアップであり、ピックアップ送り用モーター(図示せず)によってディスク1の径方向に移動せしめられるように構成されている。
また、前記光学式ピックアップ2内には、対物レンズ(図示せず)をディスク1の面方向へ変位させるフォーカシングコイル5、対物レンズをディスク1の径方向へ変位させるトラッキングコイル6及び対物レンズのディスク1に対する角度を調整するチルト調整用コイル7が組み込まれている。
8は前記光学式ピックアップ2に組み込まれている光検出器4から得られる信号に基いてレーザーダイオード3から放射されるレーザー光をディスク1の信号面に合焦させるフォーカシング制御動作及び該レーザー光を信号面の信号トラックに追従させるトラッキング制御動作を行うピックアップ制御回路であり、トラッキングエラー信号に基づくトラッキング制御信号及びフォーカスエラー信号に基くフォーカシング制御信号を出力するように構成されている。
9は前記ピックアップ制御回路8より出力されるトラッキング制御信号が入力されるトラッキングコイル駆動回路であり、前記光学式ピックアップ2に組み込まれているトラッキングコイル6に駆動信号を供給するように構成されている。10は前記ピックアップ制御回路8より出力されるフォーカシング制御信号が入力されるフォーカシングコイル駆動回路であり、前記光学式ピックアップ2に組み込まれているフォーカシングコイル5に駆動信号を供給するように構成されている。
11は前記光学式ピックアップ2に組み込まれている光検出器4より得られるRF信号が入力されるとともに該信号を増幅するRF信号増幅回路であり、RF信号を出力するとともに2値化した信号を出力するように構成されている。12は前記RF信号増幅回路1
1より出力されるRF信号からβ値を検出するβ値検出回路である。図2はディスク1に記録されている信号を再生した信号の波形図であり、A1及びA2は高周波信号のプラス側のピークレベル及びマイナス側のピークレベルである。
斯かる条件において、β値は、β=(A1+A2)/(A1−A2)と表され、このβ値が例えば0.04のとき、最適なレーザー出力にて信号が記録されると規定設定されている。一方、ディスク1の信号面に対する対物レンズの傾き、即ちチルトの状態とβ値との関係は、チルトの調整が良好になるほどβ値の大きさが大きくなるという特性がある。
次に斯かる特性について説明する。図2において、Pはディスク1にレーザー光を照射させることによって形成されるピットを示すものであり、再生波形との関係を示している。図3は図2に示した状態よりチルトの調整が良好になった状態を示すものであり、同一のレーザー出力にて記録した場合に形成されるピットPの形状はレーザー光が効率良くディスク1の信号面に照射されるので、大きくなることになる。図3の再生波形図より明らかなようにピットPの形状が大きくなると、再生される高周波信号のプラス側のピークレベルが高くなるとともにマイナス側のピークレベルが低くなる。このようにチルト調整が良好な状態になると、A1及びA2の値が変化するのでβ値が大きくなることが分かる。
13は前記β値検出回路12により検出されて出力されるβ値が入力されるとともに前記フォーカシングコイル駆動回路10より出力される駆動信号から得られるチルト調整用信号に基いてチルト制御動作を行うチルト制御回路、14は前記チルト制御回路13より出力される信号によってその動作が制御されるチルトコイル駆動回路であり、前記光学式ピックアップ2に組み込まれているチルト調整用コイル7にチルト調整用の駆動信号を供給するように構成されている。
15は記録動作を行う前に行われるオフセット値検出動作時動作状態になるオフセット検出回路であり、チルト制御回路13からチルトコイル駆動回路14に対して段階的にチルト、即ちディスク1に対する対物レンズの傾きを変更させるオフセット検出用の駆動信号をチルト調整用コイル7に出力させる信号を出力するように構成されている。16は後述するオフセット値検出動作によって検出されるオフセット値が記憶されるメモリー回路であり、記録再生動作状態におけるチルト制御動作を行うとき、フォーカシングコイル駆動回路10より得られるチルト調整用信号に加算するオフセット信号を該メモリー回路16に記憶されているオフセット値に基づいてチルト制御回路13が生成するように構成されている。
17は前記光学式ピックアップ2に組み込まれているレーザーダイオード3に駆動信号を供給するレーザー駆動回路、18は記録信号をディスク1に記録するための信号をエンコードして前記レーザー駆動回路17に供給する信号記録用回路であり、オフセット値検出動作時オフセット調整用信号を出力するように構成されている。
19は前記RF信号増幅回路11から出力される2値化信号が入力されるとともに各種の信号の抽出動作を行うデジタル信号処理回路である。20は光ディスク記録再生装置が接続されるホスト機器であるコンピューター装置であり、該光ディスク記録再生装置に対して各種の命令信号を出力するとともに記録信号を出力するように構成されている。21は前記コンピューター装置20との間で各種の信号の送受信動作を行うシステム制御回路であり、前記オフセット検出回路15、信号記録用回路18及びデジタル信号処理回路19等の動作を制御するように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光ディスク記録再生装置は構成されているが、次に動作について説明する。光ディスク記録再生装置の各種の動作は、コンピューター装置2
0から出力される命令信号に基いて行われるが、通常の記録動作や再生動作が行われている状態では、光学式ピックアップ2に組み込まれている光検出器4より得られる信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号が生成され、その生成されたエラー信号に基いてフォーカシング制御動作及びトラッキング制御動作を行うための制御動作がピックアップ制御回路8によって行われる。
前記ピックアップ制御回路8による各制御動作が行われると、フォーカシングコイル駆動回路10及びトラッキングコイル駆動回路9に該ピックアップ制御回路8より制御信号が出力される。その結果、前記フォーカシングコイル駆動回路10及びトラッキングコイル駆動回路9よりフォーカシングコイル5及びトラッキングコイル6に対して駆動信号が供給される。斯かる駆動信号は、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズを変位させるので、光学式ピックアップ2から照射されるレーザー光をディスク1上の信号面に合焦させるフォーカシング制御動作及び信号トラックに追従させるトラッキング制御動作を行うことが出来る。
以上に説明したようにピックアップ制御回路8によるフォーカシング制御動作及びトラッキング制御動作は行われるが、次に本発明の要旨であるチルト制御方法について説明する。
本発明に係る光ディスク記録再生装置では、記録動作を行う前にチルト制御動作を正確に行うために必要なオフセット値の設定動作が行われる。斯かる設定のための動作は、オフセット検出回路15からチルト制御回路13に対してオフセット値を設定するための動作を行うための信号が出力される。
斯かる動作は、通常のチルト制御動作を行わない状態において、チルトコイル駆動回路14からチルト調整用コイル7に対してチルト角度を一段ずつ変更させるための制御信号を段階的に出力させるという制御動作が行われる。斯かる制御信号がチルト制御回路13より出力されると、前記チルトコイル駆動回路14からチルト調整用コイル7に対して、対物レンズの傾きを一方に最も傾いた位置から他方の方向に一段階ずつ変更させるためのオフセット検出用の駆動信号が供給される。その結果、前記チルト調整用コイル7の駆動動作によって対物レンズがチルト調整を行う方向に一段階ずつ傾けられることになる。
オフセット値の検出動作時には、前述したように前記オフセット検出回路15から出力される信号により対物レンズの傾きを一段階ずつ変更させる動作が行われるが、斯かる動作は、ディスク1の内周側に設けられている試し書き領域Aにオフセット調整用信号を記録しながら行われる。
まず、内周側オフセット値を設定するために内周側試し書き領域Aにオフセット調整用信号を記録する場合について説明する。信号記録用回路18からレーザー駆動回路17に対してオフセット調整用信号を出力させ、その信号をレーザーダイオード7より照射されるレーザー光によってディスク1の内周側試し書き領域Aに記録する動作がチルト角度を一段階ずつ変更しながら行われる。斯かるオフセット調整用信号の記録動作が行われているとき、その記録位置とオフセット検出回路15より出力される信号のレベルとの関係がメモリー回路16等に記憶されるように構成されている。
オフセット検出回路15より出力される信号に基づく対物レンズの傾き変更動作が終了するとディスク1へのオフセット調整用信号の記録動作も停止する。斯かる動作が終了すると光学式ピックアップ2を試し書き領域Aのオフセット調整用信号の記録動作を開始した位置に移動させた後記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行う。斯かる再生動作は、チルト調整用コイル7に駆動信号を供給していない状態、即ち対物レンズを中立の
位置にした状態にて行われる。
対物レンズのディスク1に対する角度を変更しながら記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行うと、ディスク1から反射されるレーザー光から得られるRF信号のレベルが変化することになる。ディスク1の試し書き領域Aに記録されているオフセット調整用信号は、RF信号増幅回路11によって増幅された後β値検出回路12に入力される。
ディスク1の信号面に対する光学式ピックアップ2の傾きが正しい方向に調整されるに従ってRF信号から得られるA1値は大きくなり、A2値は小さくなる。それ故、チルトの傾きを段階的に変更しながら記録されたオフセット調整用信号を再生するとβ値が最大になった後β値は次第に小さくなる。
前記チルト調整用コイル7に供給される駆動信号のレベルを段階的に変更しながら記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行うと、その再生信号であるRF信号から得られるβ値が変化するため、β値が最も大きくなるオフセット調整用信号が記録されている位置されている位置における駆動電圧がチルト調整用コイル7に供給されたときにチルト制御回路13より出力された制御信号の値を内周側オフセット値としてメモリー回路16に記憶させる動作が行われる。
以上に説明したように試し書き領域Aを使用した内周側オフセット値の設定動作は行われるが、本発明では、ディスク1に設けられている信号記録領域Cを使用して外周側オフセット値の設定動作が行われる。斯かる動作は、コンピューター装置20から出力される記録信号が信号記録領域Cに記録されたとき、信号が記録されることがない領域、即ち信号記録残存領域を利用して行われる。
ディスク1に設けられているPMA領域Bに記録されている情報からディスク1に設けられている信号記録領域Cの使用状況、即ち信号記録領域Cに記録されている信号の記録位置、記録可能領域及び記録可能容量等を認識することが出来るので、コンピューター装置20は、記録信号の容量と前記信号記録領域Cの信号記録可能領域とを比較する動作が行う。斯かる比較動作を行うことによってディスク1に記録信号の記録動作を行うことが出来るか否かを判断し、記録動作を行うことが出来ないと判定された場合には、ディスクの交換を行うべき等の報知動作を行うことになる。
前述した比較動作によって信号の記録動作を行うことが出来る領域が信号記録領域にあると判断されると、信号の記録動作が行われた場合に信号が記録されない領域がどの位置から生成されるかの算出動作を行う。斯かる動作は、ディスク1の信号記録可能領域、信号記録開始位置と記録信号の記録容量から演算することが可能である。
図4において、信号記録領域Cの中のC1で示す領域がコンピューター装置20から送信される記録信号が実際に記録される信号記録予定領域であり、領域C2が信号記録残存領域である。そして、斜線C3で示す領域が信号記録予定領域C1の外周側に配置設定されるオフセット値設定領域であり、前記信号記録予定領域C1の最外周位置である記録終了予定位置の外周側の近傍に配置設定される。
光学式ピックアップ2をディスク1にウォブル信号として記録されている位置情報データに基づいて、オフセット値設定領域C3の内周側位置に移動させた後、前述した試し書き領域Aにおけるオフセット値検出動作と同一の動作を行うことによって外周側オフセット値の設定動作を行うことが出来るので、その説明は省略する。そして、信号記録領域Cのオフセット値設定領域C3にて設定された外周側オフセット値はメモリー回路17に記憶されることになる。
以上に説明したように内周側オフセット値及び外周側オフセット値とがメモリー回路16に記憶されるが、次にチルト調整動作について説明する。
光ディスク記録再生装置が再生状態又は記録状態にあるとき、光学式ピックアップ2とディスク1との関係がチルト調整を行う必要がある状態になると、チルト調整用コイル7に対物レンズの傾きを変更するための駆動信号がチルトコイル駆動回路14から供給されるが、この傾きを変更するためのチルト調整信号の調整動作は、フォーカシングコイル駆動回路10よりフォーカシングコイル5に供給される駆動信号を利用して行われる。
フォーカシングコイル駆動回路10よりフォーカシングコイル5に供給される駆動信号は、直流電圧に交流信号が重畳された信号である。即ち、直流電圧は、対物レンズの位置を動作位置に変位させる信号であり、交流信号はディスク1の速い動きに追従させて対物レンズを変位させるための信号である。そして、前述した直流電圧は、ディスク1の信号面と光学式ピックアップ2の位置関係に応じて対物レンズを動作位置に変位させる信号であり、この直流電圧の変化を利用することによってチルト調整を行うことが出来る。
即ち、フォーカシングコイル5に供給される駆動信号に含まれる直流電圧は、対物レンズとディスク1の信号面との位置関係を示すものであるため、ディスク上の位置変化に対応して変化する直流電圧は、対物レンズとディスク1との傾き関係を示すことになる。従って、フォーカシングコイル駆動回路10からフォーカシングコイル5に供給される駆動信号に含まれる直流電圧の変化分をチルト調整用信号として抽出し、この抽出された信号に前記メモリー回路16に記憶されている内周側オフセット値と外周側オフセット値より演算されるオフセット値を加算した信号をチルト制御用信号としてチルトコイル駆動回路14に供給することによってチルト調整動作を行うことが出来る。
フォーカシングコイル駆動回路10から抽出される信号に加算されるオフセット値は、内周側オフセット値と外周側オフセット値から記録位置に応じて演算されて設定される。即ち、外周側オフセット値が設定された信号記録残存領域C2の中のオフセット値設定領域C3と内周側オフセット値が設定された試し書き領域A上の位置は、位置情報データから求められているので、その間の距離とオフセット値の変化からディスク1上の信号記録位置における最適なオフセット値を演算することが出来る。
前述したチルト調整動作が行われる結果、チルトコイル駆動回路15からチルト調整用コイル7に対して記録再生位置に最適なチルト調整用の駆動信号が供給されるので、光学式ピックアップ2のディスク1に対する角度を最適な状態に調整するための動作、即ちチルト調整動作を正確に行うことが出来る。
また、本発明におけるディスクは、繰り返し記録動作を行うことが出来るディスクであるため、外周側オフセット値を設定するために配置設定されるオフセット値設定領域C3が信号を記録する領域にズレて設定されても信号の記録動作に何等悪影響を与えることがないので、該オフセット値設定領域C3の設定位置を厳密にする必要はないという特徴がある。
そして、本実施例では、チルト調整用の信号をフォーカシングコイル5に供給される駆動信号より得るようにしたが、RF信号のレベル変化を利用してチルト調整を行うように構成された装置に使用することも出来る。
本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示す回路図である。 本発明の動作を説明するための信号波形図である。 本発明の動作を説明するための信号波形図である。 本発明に係るディスクを示す平面図である。
符号の説明
1 ディスク
2 光学式ピックアップ
3 レーザーダイオード
4 光検出器
5 フォーカシングコイル
6 トラッキングコイル
7 チルト調整用コイル
8 ピックアップ制御回路
10 フォーカシングコイル駆動回路
11 RF信号増幅回路
12 β値検出回路
13 チルト制御回路
14 チルトコイル駆動回路
15 オフセット検出回路
16 メモリー回路
17 レーザー駆動回路
18 信号記録用回路
19 デジタル信号処理回路
20 コンピューター装置
21 システム制御回路

Claims (1)

  1. 対物レンズの傾きを調整するチルト調整用コイルを備えた光学式ピックアップを使用するとともに書き換え可能なディスクに信号を記録することが出来る光ディスク記録再生装置のチルト制御方法であり、ディスクの内周側に設けられている試し書き領域にチルト調整用コイルに供給するオフセット検出用の駆動信号のレベルを変化させながらオフセット調整用信号を記録した後記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行い、再生されるRF信号からβ値を検出し、その検出されるβ値が最大となる信号を記録したときにチルト調整用コイルへ供給された駆動信号のレベルを内周側オフセット値として設定し、更にディスクに設けられている信号記録領域の信号記録可能領域とホスト機器より出力される記録信号の記録容量とから記録終了予定位置を認識し、認識された記録終了予定位置の外周側の近傍に配置設定されるオフセット値設定領域にチルト調整用コイルに供給するオフセット検出用の駆動信号のレベルを変化させながらオフセット調整用信号を記録した後記録されたオフセット調整用信号の再生動作を行い、再生されるRF信号からβ値を検出し、その検出されるβ値が最大となる信号を記録したときにチルト調整用コイルへ供給された駆動信号のレベルを外周側オフセット値として設定し、チルト制御を行うチルト調整信号に前記内周側オフセット値及び外周側オフセット値から演算される記録位置に応じたオフセット値を加算することによってチルト制御を行うようにしたことを特徴とする光ディスク記録再生装置のチルト制御方法。
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