JP2005165943A - 顔認証装置および通行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】常に同一照明環境下での照合が可能となり、認証精度の低下が防止できる顔認証装置を提供する。
【解決手段】被認証者の顔画像をカメラで撮影し、得られた顔画像を辞書情報と照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置において、被認証者がいないときの背景画像を取得して、当該背景画像を複数の領域に分割し、この分割した各領域ごとに輝度分布を自己診断により解析し、この複数の領域ごとの自己診断結果に基づき複数の照明装置の照明強度を選択的に制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】被認証者の顔画像をカメラで撮影し、得られた顔画像を辞書情報と照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置において、被認証者がいないときの背景画像を取得して、当該背景画像を複数の領域に分割し、この分割した各領域ごとに輝度分布を自己診断により解析し、この複数の領域ごとの自己診断結果に基づき複数の照明装置の照明強度を選択的に制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえば、被認証者の顔画像を基に被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置、および、この顔認証装置を用いて通行者の通行(たとえば、重要施設の入退室など)を制御する通行制御装置に関する。
最近、たとえば、セキュリティ管理などにおいて、被認証者の顔画像を基に被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置が開発されている。
一般に、この種の顔認証装置は、顔画像を入力するためのカメラやカラー液晶表示部などを備えた操作部と、認証処理を行なうための認証エンジンやカメラ制御部などを備えた制御部とによって構成されていて、操作部のカメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得して、顔の特徴点を抽出し、この抽出した特徴点を辞書情報として登録する。
一般に、この種の顔認証装置は、顔画像を入力するためのカメラやカラー液晶表示部などを備えた操作部と、認証処理を行なうための認証エンジンやカメラ制御部などを備えた制御部とによって構成されていて、操作部のカメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得して、顔の特徴点を抽出し、この抽出した特徴点を辞書情報として登録する。
その後は、カメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得する度に、顔の特徴点を抽出して、この抽出した特徴点をあらかじめ登録された辞書情報と照合することにより、被認証者が本人であるか否かを認証するようになっている。
特開2001−236499号公報
特開2000−60825号公報
ところが、一般に、この種の顔認証装置の設置場所は様々であり、たとえば、天井照明付近や太陽光が直接入り込む窓(遮光カーテンつき)付近にも設置されることがある。天井照明や遮光カーテンなどは、容易に人の手によってオン、オフされることがあり、顔認証装置周辺の照明環境が大きく変動することがある。
また、顔認証装置では、顔に照射される光の濃淡(顔の凹凸)を個人の特徴情報として認証するシステムであるため、上記のような周囲の照明環境の変動が大きく影響され、認証性能が大幅に低下するといった問題がある。
そこで、本発明は、常に同一照明環境下での照合が可能となり、認証精度の低下が防止できる顔認証装置および通行制御装置を提供することを目的とする。
本発明の顔認証装置は、被認証者と対向するよう設置され、少なくとも被認証者の顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、この画像入力手段による被認証者の顔画像の撮影時に当該被認証者の少なくとも顔部分をその周囲から照明する複数の照明手段と、前記画像入力手段により入力された顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、前記画像入力手段の撮影視野内に被認証者が存在しないとき、あらかじめ定められた所定時間ごとに前記画像入力手段から背景画像を取得し、この所定時間ごとに取得した背景画像を複数の領域に分割し、この分割した複数の領域ごとに自己診断により輝度分布を解析する自己診断手段と、この自己診断手段による複数の領域ごとの各自己診断結果に基づき前記複数の照明手段を選択的に制御する照明制御手段とを具備している。
本発明の通行制御装置は、通行者と対向するよう設置され、少なくとも通行者の顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、この画像入力手段による通行者の顔画像の撮影時に当該通行者の少なくとも顔部分をその周囲から照明する複数の照明手段と、前記画像入力手段により入力された顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを認証する認証手段と、この認証手段の認証結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段と、前記画像入力手段の撮影視野内に通行者が存在しないとき、あらかじめ定められた所定時間ごとに前記画像入力手段から背景画像を取得し、この所定時間ごとに取得した背景画像を複数の領域に分割し、この分割した複数の領域ごとに自己診断により輝度分布を解析する自己診断手段と、この自己診断手段による複数の領域ごとの各自己診断結果に基づき前記複数の照明手段を選択的に制御する照明制御手段とを具備している。
本発明によれば、被認証者が存在しないときの背景画像について輝度分布を解析することで、照明等の外光変動の有無、程度の差異が判定できるので、その解析結果に基づき照明を制御することにより、常に同一照明環境下での照合が可能となり、認証精度の低下が防止できる顔認証装置および通行制御装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る顔認証装置を用いた通行制御装置の構成を概略的に示すものである。図1において、操作部1は、この例では、被認証者の顔画像(少なくとも顔を含んでいる画像)を撮影して入力する画像入力手段としてのビデオカメラ(たとえば、CCD型ビデオカメラ、以降、単にカメラと略称する)2、カメラ2で入力された被認証者の顔画像や各種操作案内などを表示する案内手段としての表示部(たとえば、カラー液晶表示器)3、被認証者が自己固有の識別情報としてのID番号やパスワードなどを入力する入力手段としてのキーボード4、被認証者に対して各種音声案内などを行なう音声案内手段としてのスピーカ5、および、被認証者を検知する人間検知手段としての人感センサ6を備えていて、被認証者の顔部分と相対向する部位に設置される。
図1は、本実施の形態に係る顔認証装置を用いた通行制御装置の構成を概略的に示すものである。図1において、操作部1は、この例では、被認証者の顔画像(少なくとも顔を含んでいる画像)を撮影して入力する画像入力手段としてのビデオカメラ(たとえば、CCD型ビデオカメラ、以降、単にカメラと略称する)2、カメラ2で入力された被認証者の顔画像や各種操作案内などを表示する案内手段としての表示部(たとえば、カラー液晶表示器)3、被認証者が自己固有の識別情報としてのID番号やパスワードなどを入力する入力手段としてのキーボード4、被認証者に対して各種音声案内などを行なう音声案内手段としてのスピーカ5、および、被認証者を検知する人間検知手段としての人感センサ6を備えていて、被認証者の顔部分と相対向する部位に設置される。
操作部1は制御部7に接続されている。すなわち、操作部1のカメラ2、表示部3、キーボード4、スピーカ5および人感センサ6は、それぞれカメラ制御部8、表示制御部9、キー入力制御部10、音声制御部11、センサ制御部12を介して主制御部(制御手段、自己診断手段)13に接続されている。
複数(この例では4つ)の照明手段としての棒状の照明装置14a,14b,14c,14dは、カメラ2による顔画像の撮影時に被認証者の顔部分をその周囲から照明するもので、それぞれが例えば3つの発光体A1,A2,A3、B1,B2,B3、C1,C2,C3、D1,D2,D3から構成されており、これらは照明制御手段としての照明制御部15を介して主制御部13に接続されている。ここに、各発光体A1,A2,A3、B1,B2,B3、C1,C2,C3、D1,D2,D3は、たとえば、複数の白色LED(発光ダイオード)を直線状に配列して構成されている(図2参照)。
主制御部13には、各種データを記憶するための記憶手段としてのメモリ16、顔画像による認証処理を行なう認証手段としての認証処理部17、辞書記憶手段としての辞書記憶部18、および、ゲート制御部19がそれぞれ接続されている。辞書記憶部18には、たとえば、あらかじめ被認証者のID番号に対応させて複数の辞書情報が記憶(登録)されている。
このような構成において、カメラ2で入力された被認証者の顔画像、および、キーボード4で入力された被認証者のID番号は、カメラ制御部8、キー入力制御部10、主制御部13を介して認証処理部17へ送られる。認証処理部17は、たとえば、入力されたID番号に対応する辞書情報を辞書記憶部18から選択し、この選択した辞書情報と入力された顔画像とを照合することにより被認証者が本人であるか否かを認証し、その認証結果を主制御部13へ送るようになっている。
主制御部13は、認証処理部17からの認証結果に基づき、ゲート制御部19を介して通行ゲート20の開閉制御を行なうことにより、被認証者(通行者)の通行を制御する。通行ゲート20は、たとえば、住宅の玄関に設置された入退出用ドア、あるいは、重要施設の入退出用ドアなどである。ここに、ゲート制御部19および通行ゲート20は通行制御手段を構成している。
図2は、操作部1の外観構成、操作部1に対する人感センサ6および照明装置14a〜14dの配置の具体例を示すものである。すなわち、操作部1の前面には、カメラ2、表示部3、キーボード4、スピーカ5および人感センサ6がそれぞれ設けられている。この場合、表示部3の下方にカメラ2が設けられ、表示部3の図面に対し右側部にスピーカ5が設けられ、スピーカ5の下部にキーボード4が設けられ、カメラ2の下部に人感センサ6が設けられている。そして、操作部1の左側部に照明装置14aが、操作部1の右側部に照明装置14bが、操作部1の上側部に照明装置14cが、操作部1の下側部に照明装置14dが、それぞれ配設されている。
次に、上記のような構成において、顔認証処理の基本動作について簡単に説明する。
まず、辞書登録処理について説明する。
本装置の電源オン後、操作部1のキーボード4にて所定の操作を行なうことにより管理者メニューに入る。ここで、新規登録または登録更新メニューを選択し、登録者が操作部1のカメラ2の前に位置する。このとき、登録者は、カメラ2から約40cmほど離れた位置に立ち、カメラ2が取込んだ画像が表示部3に表示され、顔を検知していることを確認する。
まず、辞書登録処理について説明する。
本装置の電源オン後、操作部1のキーボード4にて所定の操作を行なうことにより管理者メニューに入る。ここで、新規登録または登録更新メニューを選択し、登録者が操作部1のカメラ2の前に位置する。このとき、登録者は、カメラ2から約40cmほど離れた位置に立ち、カメラ2が取込んだ画像が表示部3に表示され、顔を検知していることを確認する。
次に、登録者は、操作部1のキーボード4にて自己のID番号を入力した後、登録を実行する。登録が実行されると、認証処理部17において、入力された顔画像から顔の特徴点を抽出し、その抽出した特徴点を辞書情報として、入力されたID番号と対応させて辞書記憶部18に登録(記憶)する。これで登録処理が終了する。
次に、認証処理(照合処理)について説明する。
被認証者(通行者)は、操作部1のキーボード4にて自己のID番号を入力した後、操作部1のカメラ2の前に位置する。このとき、被認証者は、カメラ2から約40cmほど離れた位置に立つ。カメラ2が取込んだ画像により顔を検知した時点で、自動的に認証処理を開始する。
被認証者(通行者)は、操作部1のキーボード4にて自己のID番号を入力した後、操作部1のカメラ2の前に位置する。このとき、被認証者は、カメラ2から約40cmほど離れた位置に立つ。カメラ2が取込んだ画像により顔を検知した時点で、自動的に認証処理を開始する。
認証処理が開始されると、認証処理部17において、カメラ2が取込んだ顔画像から特徴点を抽出するとともに、入力されたID番号に対応する辞書情報を辞書記憶部18から選択し、この選択した辞書情報と上記抽出した特徴点とを照合することにより、被認証者が本人であるか否かを認証し、その認証結果を主制御部13へ送る。
主制御部13は、認証処理部17から認証結果を受けると、その認証結果を参照することにより認証成功か否かを判定し、認証成功の場合、すなわち、入力された顔画像と辞書情報とが一致した場合、操作部1のスピーカ5に認証成功の音声案内を出力するとともに、表示部3に認証終了の案内を表示して、ゲート制御部19に開放命令を送る。ゲート制御部19は、主制御部13からの開放命令を受けると、通行ゲート20を開放し、被認証者(通行者)の通行を許可する。
なお、認証不成功の場合、すなわち、入力された顔画像と辞書情報とが不一致の場合、主制御部13は、通行ゲート20を閉じたままとし、操作部1のスピーカ5に認証不成功の音声案内を出力するとともに、表示部3に認証未終了の案内を表示して、当該認証処理を終了する。
次に、本発明の特徴点でもある自己診断制御を中心とした認証動作について説明する。
まず、第1の動作例について図3に示すフローチャートを参照して説明する。第1の動作例は、被認証者がいないときの背景画像を複数の領域に分割し、各領域ごとに輝度分布を自己診断により解析し、この複数の領域ごとの自己診断結果に基づき複数の照明装置14a〜14dを選択的に制御するものである。
まず、第1の動作例について図3に示すフローチャートを参照して説明する。第1の動作例は、被認証者がいないときの背景画像を複数の領域に分割し、各領域ごとに輝度分布を自己診断により解析し、この複数の領域ごとの自己診断結果に基づき複数の照明装置14a〜14dを選択的に制御するものである。
カメラ2の前(撮影視野内)に被認証者が存在しない待機状態(人感センサ6が被認証者を検知していない状態)において(ステップS1,S2)、主制御部13は、あらかじめ定められた所定時間(たとえば、30分)ごとに照明環境の自己診断を行なう(ステップS3)。
すなわち、被認証者が存在しない待機状態時、カメラ2から背景画像を取得し、この取得した背景画像Pを例えば図4に示すように3×3の9つの領域A〜Iに分割する。この場合、領域A,B,Cは上側の照明装置14cの各発光体C1,C2,C3にそれぞれ対応し、領域G,H,Iは下側の照明装置14dの各発光体D1,D2,D3にそれぞれ対応し、領域A,D,Gは左側の照明装置14aの各発光体A1,A2,A3にそれぞれ対応し、領域C,F,Iは右側の照明装置14bの各発光体B1,B2,B3にそれぞれ対応するように分割される。
そして、上記したように分割した各領域A〜Iに対しそれぞれ輝度分布を解析する。ここに、輝度分布の解析とは、たとえば、カメラ2から取込んだ背景画像に対して、各領域A〜Iごとに各画素の輝度(たとえば、0〜255の256段階の輝度レベル)をそれぞれ求めて、領域全体の平均値を計算することであり、この計算した輝度平均値を自己診断結果とする。
次に、主制御部13は、基準となる背景画像の各領域A〜Iごとの輝度平均値をメモリ16から読出す(ステップS4)。ここに、基準となる背景画像とは、辞書情報を登録した際と同様の照明条件(輝度条件)における背景画像のことで、この基準背景画像を上記同様に領域A〜Iに分割し、各領域A〜Iに対しそれぞれ輝度の平均値を算出し、これを基準背景画像の各領域A〜Iにおける輝度の平均値(基準の輝度平均値)として、たとえばメモリ16にあらかじめ登録(記憶)されている。
次に、主制御部13は、メモリ16から読出した基準背景画像の各領域A〜Iごとの輝度平均値とステップS3で求めた各領域A〜Iごとの輝度平均値とを比較することにより、まず上領域(領域A,B,C)の輝度に変化があるか否かをチェックする(ステップS5)。
このチェックの結果、上領域(領域A,B,C)の輝度に変化があれば、主制御部13は、当該上領域(領域A,B,C)の輝度平均値の差に応じて、上領域と対応する上側の照明装置14cに対する照明制御パラメータを算出する(ステップS6)。
次に、主制御部13は、ステップS6で求めた照明制御パラメータに基づき上側の照明装置14cを制御(明るくもしくは暗く)する(ステップS7)。
次に、主制御部13は、ステップS6で求めた照明制御パラメータに基づき上側の照明装置14cを制御(明るくもしくは暗く)する(ステップS7)。
ステップS7の処理が終了すると、あるいは、ステップS5のチェックの結果、上領域(領域A,B,C)の輝度に変化がなければ、主制御部13は、ステップS5,S6,S7と同様な処理を行なうことにより、下領域(領域G,H,I)、左領域(領域A,D,G)、右領域(領域C,F,I)についても輝度の変化をチェックし、変化があれば対応する照明装置に対する照明制御パラメータを算出し、当該照明装置を制御する(ステップS8)。
そして、全ての領域に対する処理が終了すると、ステップS1の待機状態に戻り、次の自己診断動作に備える。
そして、全ての領域に対する処理が終了すると、ステップS1の待機状態に戻り、次の自己診断動作に備える。
以上の動作を例えば30分ごとに繰り返し行なう。これら一連の処理によって、照合処理以前に照明環境を整えることが可能である。
さて、待機状態において(ステップS1)、人感センサ6が被認証者を検知すると(ステップS2)、認証処理部17は認証処理(照合処理)を行なう(ステップS9)。この認証処理については既に説明しているので説明は省略する。
認証処理が終了すると、主制御部13は、その認証結果に基づく処理を行ない(ステップS10)、ステップS1の待機状態に戻る。認証結果に基づく処理とは、たとえば、前述したように、認証結果が認証成功の場合は通行ゲート20を開放し、認証結果が認証不成功の場合は通行ゲート20を閉じたままとする。
ここで、求めた照明制御パラメータに基づく照明装置14a,14b,14c,14dの制御(ステップS3〜S8の部分)の具体例について図4を用いて詳細に説明する。
前述したように、照明装置14a,14b,14c,14dをそれぞれ図2に示すように3つの発光体A1,A2,A3、B1,B2,B3、C1,C2,C3、D1,D2,D3で構成し、取得した背景画像Pも図4に示すように9つの領域A〜Iに分割するものとする。
前述したように、照明装置14a,14b,14c,14dをそれぞれ図2に示すように3つの発光体A1,A2,A3、B1,B2,B3、C1,C2,C3、D1,D2,D3で構成し、取得した背景画像Pも図4に示すように9つの領域A〜Iに分割するものとする。
また、基準背景画像の各領域A〜Iの輝度平均値を「0〜255(0が黒、255が白)」、照明装置14a,14b,14c,14dの各照明強度を「0〜100(0が消灯、100が最大値)とする。今、基準背景画像の各領域A〜Iの輝度平均値(基準の輝度平均値)が全て「100」、照明装置14a,14b,14c,14dの照明強度が全て「50」であると仮定する。
(1)上側の照明装置14cの制御
待機状態時の背景画像を取得したところ、上領域(領域A,B,C)の輝度平均値が、
A=50、B=30、C=80
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、上側の照明装置14cの各発光体C1,C2,C3の照明制御パラメータを
C1=70、C2=80、C3=60
と設定する。この照明制御パラメータにしたがって、照明装置14cの各発光体C1,C2,C3の発光強度をそれぞれ制御する。
待機状態時の背景画像を取得したところ、上領域(領域A,B,C)の輝度平均値が、
A=50、B=30、C=80
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、上側の照明装置14cの各発光体C1,C2,C3の照明制御パラメータを
C1=70、C2=80、C3=60
と設定する。この照明制御パラメータにしたがって、照明装置14cの各発光体C1,C2,C3の発光強度をそれぞれ制御する。
(2)下側の照明装置14dの制御
待機状態時の背景画像を取得したところ、下領域(領域G,H,I)の輝度平均値が、
G=80、H=90、I=80
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、下側の照明装置14dの各発光体D1,D2,D3の照明制御パラメータを
D1=60、D2=50、D3=60
と設定する。この照明制御パラメータにしたがって、照明装置14dの各発光体D1,D2,D3の発光強度をそれぞれ制御する。
待機状態時の背景画像を取得したところ、下領域(領域G,H,I)の輝度平均値が、
G=80、H=90、I=80
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、下側の照明装置14dの各発光体D1,D2,D3の照明制御パラメータを
D1=60、D2=50、D3=60
と設定する。この照明制御パラメータにしたがって、照明装置14dの各発光体D1,D2,D3の発光強度をそれぞれ制御する。
(3)左側の照明装置14aの制御
待機状態時の背景画像を取得したところ、左領域(領域A,D,G)の輝度平均値が、
A=80、D=70、G=90(AとGは上側、下側の照明制御にて基準の輝度平均
値に近づいた)
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、左側の照明装置14aの各発光体A1,A2,A3の照明制御パラメータを
A1=60、A2=60、A3=50
と設定する。この照明制御パラメータにしたがって、照明装置14aの各発光体A1,A2,A3の発光強度をそれぞれ制御する。
待機状態時の背景画像を取得したところ、左領域(領域A,D,G)の輝度平均値が、
A=80、D=70、G=90(AとGは上側、下側の照明制御にて基準の輝度平均
値に近づいた)
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、左側の照明装置14aの各発光体A1,A2,A3の照明制御パラメータを
A1=60、A2=60、A3=50
と設定する。この照明制御パラメータにしたがって、照明装置14aの各発光体A1,A2,A3の発光強度をそれぞれ制御する。
(4)右側の照明装置14bの制御
待機状態時の背景画像を取得したところ、右領域(領域C,F,I)の輝度平均値が、
C=90、F=80、I=90(CとIは上側、下側の照明制御にて基準の輝度平均
値に近づいた)
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、右側の照明装置14bの各発光体B1,B2,B3の照明制御パラメータを
B1=60、B2=60、B3=60
と設定する。この照明制御パラメータにしたがって、照明装置14bの各発光体B1,B2,B3の発光強度をそれぞれ制御する。
待機状態時の背景画像を取得したところ、右領域(領域C,F,I)の輝度平均値が、
C=90、F=80、I=90(CとIは上側、下側の照明制御にて基準の輝度平均
値に近づいた)
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、右側の照明装置14bの各発光体B1,B2,B3の照明制御パラメータを
B1=60、B2=60、B3=60
と設定する。この照明制御パラメータにしたがって、照明装置14bの各発光体B1,B2,B3の発光強度をそれぞれ制御する。
このように、上下および左右の照明装置14a,14b,14c,14dの照明強度を各発光体ごとにそれぞれ制御することにより、待機状態時における背景画像の輝度平均値を基準の背景画像のそれに近づけることが可能となる。
なお、待機状態時の背景画像の輝度平均値が全ての領域A〜Iにおいて基準の背景画像のそれと比較して暗い値の場合、全ての照明装置14a,14b,14c,14dの照明強度をアップさせる(明るい場合はダウンさせる)。その後、必要に応じて上下および左右の照明装置14a,14b,14c,14dについて制御を実施する。
次に、第2の動作例について図5に示すフローチャートを参照して説明する。第2の動作例は、被認証者がいないときの背景画像を複数の領域に分割し、各領域ごとに輝度分布を自己診断により解析し、この複数の領域ごとの自己診断結果の一定期間における統計的分布データを作成し、認証処理時、この統計的分布データを参照することにより複数の照明装置14a〜14dを選択的に制御するものである。
カメラ2の前(撮影視野内)に被認証者が存在しない待機状態(人感センサ6が被認証者を検知していない状態)において(ステップS21,S22)、主制御部13は、あらかじめ定められた所定時間(たとえば、30分)ごとに照明環境の自己診断を行なう(ステップS23)。
すなわち、被認証者が存在しない待機状態時、カメラ2から背景画像を取得し、この取得した背景画像Pを前述同様、図4に示すように領域A〜Iに分割する。そして、前述同様、分割した各領域A〜Iに対しそれぞれ輝度分布を解析する。
次に、主制御部13は、前述同様、基準となる背景画像の各領域A〜Iごとの輝度平均値をメモリ16から読出す(ステップS24)。次に、主制御部13は、メモリ16から読出した基準背景画像の各領域A〜Iごとの輝度平均値とステップS23で求めた各領域A〜Iごとの輝度平均値とを比較することにより、まず上領域(領域A,B,C)について、両者の差を求め、この輝度平均値の差に応じて、上領域と対応する上側の照明装置14cに対する照明制御パラメータを算出する(ステップS25)。
次に、主制御部13は、ステップS25で求めた照明制御パラメータを顔照合データベース(統計的分布データ)に設定する(ステップS26)。
次に、主制御部13は、ステップS25で求めた照明制御パラメータを顔照合データベース(統計的分布データ)に設定する(ステップS26)。
次に、主制御部13は、ステップS24,S25,S26と同様な処理を行なうことにより、下領域(領域G,H,I)、左領域(領域A,D,G)、右領域(領域C,F,I)についても輝度平均値の差を求め、この輝度平均値の差に応じて、対応する照明装置に対する照明制御パラメータを算出し、顔照合データベースに設定する(ステップS27)。
そして、全ての領域に対する処理が終了すると、ステップS21の待機状態に戻り、次の自己診断動作に備える。以上の動作を例えば30分ごとに繰り返し行なう。
そして、全ての領域に対する処理が終了すると、ステップS21の待機状態に戻り、次の自己診断動作に備える。以上の動作を例えば30分ごとに繰り返し行なう。
ここで、照明制御パラメータの算出方法(ステップS23〜S25の部分)の具体例について図4を用いて詳細に説明する。
前述同様、照明装置14a,14b,14c,14dをそれぞれ図2に示すように3つの発光体A1,A2,A3、B1,B2,B3、C1,C2,C3、D1,D2,D3で構成し、取得した背景画像Pも図4に示すように9つの領域A〜Iに分割するものとする。
前述同様、照明装置14a,14b,14c,14dをそれぞれ図2に示すように3つの発光体A1,A2,A3、B1,B2,B3、C1,C2,C3、D1,D2,D3で構成し、取得した背景画像Pも図4に示すように9つの領域A〜Iに分割するものとする。
また、基準背景画像の各領域A〜Iの輝度平均値を「0〜255(0が黒、255が白)」、照明装置14a,14b,14c,14dの各照明強度を「0〜100(0が消灯、100が最大値)とする。今、基準背景画像の各領域A〜Iの輝度平均値(基準の輝度平均値)が全て「100」、照明装置14a,14b,14c,14dの照明強度が全て「50」であると仮定する。
(1)上側の照明装置14cの制御
待機状態時の背景画像を取得したところ、上領域(領域A,B,C)の輝度平均値が、
A=50、B=30、C=80
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、上側の照明装置14cの各発光体C1,C2,C3の照明制御パラメータを
C1=70、C2=80、C3=60
と設定する。
待機状態時の背景画像を取得したところ、上領域(領域A,B,C)の輝度平均値が、
A=50、B=30、C=80
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、上側の照明装置14cの各発光体C1,C2,C3の照明制御パラメータを
C1=70、C2=80、C3=60
と設定する。
(2)下側の照明装置14dの制御
待機状態時の背景画像を取得したところ、下領域(領域G,H,I)の輝度平均値が、
G=80、H=90、I=80
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、下側の照明装置14dの各発光体D1,D2,D3の照明制御パラメータを
D1=60、D2=50、D3=60
と設定する。
待機状態時の背景画像を取得したところ、下領域(領域G,H,I)の輝度平均値が、
G=80、H=90、I=80
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、下側の照明装置14dの各発光体D1,D2,D3の照明制御パラメータを
D1=60、D2=50、D3=60
と設定する。
(3)左側の照明装置14aの制御
待機状態時の背景画像を取得したところ、左領域(領域A,D,G)の輝度平均値が、
A=80、D=70、G=90(AとGは上側、下側の照明制御にて基準の輝度平均
値に近づいた)
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、左側の照明装置14aの各発光体A1,A2,A3の照明制御パラメータを
A1=60、A2=60、A3=50
と設定する。
待機状態時の背景画像を取得したところ、左領域(領域A,D,G)の輝度平均値が、
A=80、D=70、G=90(AとGは上側、下側の照明制御にて基準の輝度平均
値に近づいた)
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、左側の照明装置14aの各発光体A1,A2,A3の照明制御パラメータを
A1=60、A2=60、A3=50
と設定する。
(4)右側の照明装置14bの制御
待機状態時の背景画像を取得したところ、右領域(領域C,F,I)の輝度平均値が、
C=90、F=80、I=90(CとIは上側、下側の照明制御にて基準の輝度平均
値に近づいた)
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、右側の照明装置14bの各発光体B1,B2,B3の照明制御パラメータを
B1=60、B2=60、B3=60
と設定する。
待機状態時の背景画像を取得したところ、右領域(領域C,F,I)の輝度平均値が、
C=90、F=80、I=90(CとIは上側、下側の照明制御にて基準の輝度平均
値に近づいた)
であったとする。これは基準の輝度平均値よりも暗い値のため、右側の照明装置14bの各発光体B1,B2,B3の照明制御パラメータを
B1=60、B2=60、B3=60
と設定する。
次に、求めた照明制御パラメータを顔照合データベースに設定する方法(ステップS27の部分)の具体例について図6を用いて詳細に説明する。
たとえば、照明制御パラメータを「0〜100」の101段階にわけ、「50」の値を標準の明るさとし、これよりも値が小さくなるにしたがい照明を暗く制御し、値が大きくなるにしたがい照明を明るく制御するものとする。
たとえば、照明制御パラメータを「0〜100」の101段階にわけ、「50」の値を標準の明るさとし、これよりも値が小さくなるにしたがい照明を暗く制御し、値が大きくなるにしたがい照明を明るく制御するものとする。
前述したように、自己診断により求められた12種(A1〜A3、B1〜B3、C1〜C3、D1〜D3)の照明制御パラメータを基に図6に示すような顔照合データベースを作成する。図6の例では、1日が3時間ごとのデータとなっていて、3時間のデータは6個(30分ごとに自己診断を行なうので、3×2=6)のデータの平均値となっている。たとえば、現在、8月2日の5時だった場合、照明制御パラメータの算出結果に基づき図6の網かけ部分aが更新される(3:00〜6:00までのデータの平均値を上書きする)。
また、図6に示す顔照合データベースの平均値の欄bは、3時間ごとのデータの全日分の平均値が格納されていて、この欄bのデータが認証処理時に参照される。このような顔照合データベースを作成することにより、1日の各時間帯における照明環境を知ることができる。
図5の説明に戻ると、待機状態において(ステップS21)、人感センサ6が被認証者を検知すると(ステップS22)、認証処理部17は認証処理(照合処理)を行なう(ステップS28)。この場合、まず、前述したように作成された図6の顔照合データベースの現在の時間と対応する照明制御パラメータを参照することにより照明環境を制御する。
すなわち、たとえば、現在、8月5日の5時30分だった場合、図6の顔照合データベースにおいて、平均値欄bの5時30分が含まれる時間帯(3:00〜6:00)に対応する平均値c(破線で囲んだ平均値)を参照することにより、照明装置14a,14b,14c,14dの各発光体の発光強度をそれぞれ最適値になるように制御する。
こうして、照明環境を制御した後、カメラ2から顔画像を取込み、この取込んだ顔画像から特徴点を抽出するとともに、入力されたID番号に対応する辞書情報を辞書記憶部16から選択し、この選択した辞書情報と上記抽出した特徴点とを照合することにより、被認証者が本人であるか否かを認証する。
認証処理が終了すると、主制御部13は、その認証結果に基づく処理を行ない(ステップS29)、ステップS21の待機状態に戻る。認証結果に基づく処理とは、たとえば、前述したように、認証結果が認証成功の場合は通行ゲート20を開放し、認証結果が認証不成功の場合は通行ゲート20を閉じたままとする。
なお、前記実施の形態では、複数の照明手段として4つの棒状の照明装置を上下および左右にそれぞれ平行に配設した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、4つの棒状の照明装置を環状(たとえば、円状)に配設してもよい。また、照明装置の数も4つに限らず、他の数(たとえば、3つあるいは5つ)であってもよい。
1…操作部、2…ビデオカメラ(画像入力手段)、3…表示部(案内手段)、4…キーボード(入力手段)、5…スピーカ(音声案内手段)、6…人感センサ(人間検知手段)、7…制御部、8…カメラ制御部、13…主制御部(制御手段、自己診断手段)、14a,14b,14c,14d…照明装置(照明手段)、A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,C3,D1,D2,D3…発光体、15…照明制御部(照明制御手段)、16…メモリ(記憶手段)、17…認証処理部(認証手段)、18…辞書記憶部(辞書記憶手段)、19…ゲート制御部(通行制御手段)、20…通行ゲート(通行制御手段)。
Claims (9)
- 被認証者と対向するよう設置され、少なくとも被認証者の顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、
この画像入力手段による被認証者の顔画像の撮影時に当該被認証者の少なくとも顔部分をその周囲から照明する複数の照明手段と、
前記画像入力手段により入力された顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
前記画像入力手段の撮影視野内に被認証者が存在しないとき、あらかじめ定められた所定時間ごとに前記画像入力手段から背景画像を取得し、この所定時間ごとに取得した背景画像を複数の領域に分割し、この分割した複数の領域ごとに自己診断により輝度分布を解析する自己診断手段と、
この自己診断手段による複数の領域ごとの各自己診断結果に基づき前記複数の照明手段を選択的に制御する照明制御手段と、
を具備したことを特徴とする顔認証装置。 - 前記複数の照明手段は、被認証者の顔部分の周囲に対し少なくとも上下および左右の位置にそれぞれ配設された4つの照明手段からなり、
前記自己診断手段は、前記画像入力手段の撮影視野内に被認証者が存在しないとき、あらかじめ定められた所定時間ごとに前記画像入力手段から背景画像を取得し、この所定時間ごとに取得した背景画像を少なくとも前記4つの照明手段にそれぞれ対応した4つの領域に分割し、この分割した4つの領域ごとに自己診断により輝度分布を解析し、
前記照明制御手段は、前記自己診断手段による4つの領域ごとの各自己診断結果に基づき当該領域に対応する照明手段を制御する、
ことを特徴とする請求項1記載の顔認証装置。 - 前記4つの照明手段は、それぞれ複数の発光部から構成されていて、
前記自己診断手段は、前記4つの領域をさらに前記4つの照明手段の各発光部にそれぞれ対応した複数の小領域に分割し、この分割した各小領域ごとに自己診断により輝度分布を解析し、
前記照明制御手段は、前記自己診断手段による4つの領域の各小領域ごとの各自己診断結果に基づき当該領域に対応する照明手段を各発光部ごとにそれぞれ制御する、
ことを特徴とする請求項2記載の顔認証装置。 - 被認証者と対向するよう設置され、少なくとも被認証者の顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、
この画像入力手段による被認証者の顔画像の撮影時に当該被認証者の少なくとも顔部分をその周囲から照明する複数の照明手段と、
前記画像入力手段により入力された顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
前記画像入力手段の撮影視野内に被認証者が存在しないとき、あらかじめ定められた所定時間ごとに前記画像入力手段から背景画像を取得し、この所定時間ごとに取得した背景画像を複数の領域に分割し、この分割した複数の領域ごとに自己診断により輝度分布を解析する自己診断手段と、
この自己診断手段による複数の領域ごとの各自己診断結果に基づき、当該自己診断手段により自己診断を行なった日および自己診断を行なった時間ごとに照明制御パラメータを設定してなるデータベースを作成するデータベース作成手段と、
前記認証手段における認証処理時、前記データベース作成手段により作成されたデータベースの現在の日付および時間と対応する照明制御パラメータを参照することにより、前記複数の照明手段を選択的に制御する照明制御手段と、
を具備したことを特徴とする顔認証装置。 - 前記複数の照明手段は、それぞれ複数の発光部から構成されていて、
前記照明制御手段は、前記複数の照明手段を複数の発光部ごとにそれぞれ制御する、
ことを特徴とする請求項1または請求項4記載の顔認証装置。 - 前記複数の照明手段は、被認証者の顔部分の周囲に対し少なくとも上下および左右の位置にそれぞれ配設された4つの照明手段からなり、
前記自己診断手段は、前記画像入力手段の撮影視野内に被認証者が存在しないとき、あらかじめ定められた所定時間ごとに前記画像入力手段から背景画像を取得し、この所定時間ごとに取得した背景画像を少なくとも前記4つの照明手段にそれぞれ対応した4つの領域に分割し、この分割した4つの領域ごとに自己診断により輝度分布を解析し、
前記データベース作成手段は、前記自己診断手段による4つの領域ごとの各自己診断結果に基づき、当該4つの領域ごとに、当該自己診断手段により自己診断を行なった日および自己診断を行なった時間ごとに照明制御パラメータを設定してなるデータベースを作成し、
前記照明制御手段は、前記データベース作成手段により作成されたデータベースの4つの領域ごとの現在の日付および時間と対応する照明制御パラメータに基づき当該領域に対応する照明手段を制御する、
ことを特徴とする請求項4記載の顔認証装置。 - 前記4つの照明手段は、それぞれ複数の発光部から構成されていて、
前記自己診断手段は、前記4つの領域をさらに前記4つの照明手段の各発光部にそれぞれ対応した複数の小領域に分割し、この分割した各小領域ごとに自己診断により輝度分布を解析し、
前記データベース作成手段は、前記自己診断手段による4つの領域の各小領域ごとの各自己診断結果に基づき、当該4つの領域の各小領域ごとに、当該自己診断手段により自己診断を行なった日および自己診断を行なった時間ごとに照明制御パラメータを設定してなるデータベースを作成し、
前記照明制御手段は、前記データベース作成手段により作成されたデータベースの4つの領域の各小領域ごとの現在の日付および時間と対応する照明制御パラメータに基づき当該領域に対応する照明手段を制御する、
ことを特徴とする請求項6記載の顔認証装置。 - 通行者と対向するよう設置され、少なくとも通行者の顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、
この画像入力手段による通行者の顔画像の撮影時に当該通行者の少なくとも顔部分をその周囲から照明する複数の照明手段と、
前記画像入力手段により入力された顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段の認証結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段と、
前記画像入力手段の撮影視野内に通行者が存在しないとき、あらかじめ定められた所定時間ごとに前記画像入力手段から背景画像を取得し、この所定時間ごとに取得した背景画像を複数の領域に分割し、この分割した複数の領域ごとに自己診断により輝度分布を解析する自己診断手段と、
この自己診断手段による複数の領域ごとの各自己診断結果に基づき前記複数の照明手段を選択的に制御する照明制御手段と、
を具備したことを特徴とする通行制御装置。 - 通行者と対向するよう設置され、少なくとも通行者の顔画像を撮像して入力する画像入力手段と、
この画像入力手段による通行者の顔画像の撮影時に当該通行者の少なくとも顔部分をその周囲から照明する複数の照明手段と、
前記画像入力手段により入力された顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段の認証結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段と、
前記画像入力手段の撮影視野内に通行者が存在しないとき、あらかじめ定められた所定時間ごとに前記画像入力手段から背景画像を取得し、この所定時間ごとに取得した背景画像を複数の領域に分割し、この分割した複数の領域ごとに自己診断により輝度分布を解析する自己診断手段と、
この自己診断手段による複数の領域ごとの各自己診断結果に基づき、当該自己診断手段により自己診断を行なった日および自己診断を行なった時間ごとに照明制御パラメータを設定してなるデータベースを作成するデータベース作成手段と、
前記認証手段における認証処理時、前記データベース作成手段により作成されたデータベースの現在の日付および時間と対応する照明制御パラメータを参照することにより、前記複数の照明手段を選択的に制御する照明制御手段と、
を具備したことを特徴とする通行制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003407368A JP2005165943A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 顔認証装置および通行制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007135735A1 (ja) | 2006-05-23 | 2007-11-29 | Glory Ltd. | 顔認証装置、顔認証方法および顔認証プログラム |
WO2008023509A1 (fr) * | 2006-08-24 | 2008-02-28 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Dispositif d'imagerie de l'iris, dispositif d'authentification de l'iris, et procédé d'imagerie de l'iris, ainsi que procédé d'authentification de l'iris |
US9703805B2 (en) | 2015-05-29 | 2017-07-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Individual verification apparatus, individual verification method and computer-readable recording medium |
CN107223256A (zh) * | 2017-04-21 | 2017-09-29 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 生物特征数据的检测方法、生物特征识别装置和电子终端 |
-
2003
- 2003-12-05 JP JP2003407368A patent/JP2005165943A/ja active Pending
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