JP2005164851A - 光部品及びその製造方法 - Google Patents

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    • C03B2215/412Profiled surfaces fine structured, e.g. fresnel lenses, prismatic reflectors, other sharp-edged surface profiles

Abstract

【課題】本発明は、ガラス材料をプレス成形して製造される光部品及びその製造方法に関し、プレス成形を用いて、屈折率の異なる複数の領域を有する光部品及びその安価な製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】回折格子1は、第1のガラス基板2と、第1のガラス基板2と異なる屈折率を有する第2のガラス基板3とが接合されて形成されている。第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との接合面の第1のガラス基板2表面には、プレス成形で形成した複数の凹部2aが形成されている。一方、当該接合面の第2のガラス基板表面には、第1のガラス基板2の各凹部2aとそれぞれ嵌合する複数の凸部3aが形成されている。凸部3aもプレス成形で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス材料をプレス成形して製造される光部品及びその製造方法に関する。
光部品の低価格化及び高性能化に伴い、半導体レーザや発光ダイオード、あるいはフォトダイオード等の発光受光デバイスの適用範囲は止まることなく拡大し続けている。発光受光デバイスを用いた電子機器では、光を導波、反射、吸収、あるいは分離させるために様々な光部品が使用される。ある媒体における光の性質は屈折率で決まり、光部品では屈折率の異なる部材を接合したり組み合わせたりして所望の機能を実現している。一般に屈折率の異なる部分を有する光部品の代表例として光導波路や回折格子等が挙げられる。
これらの光部品は、屈折率の異なる領域を数μmの精度で形成する必要がある。このため、半導体プロセスで用いられるフォトリソグラフィ法を用いた微細加工技術が用いられている。フォトリソグラフィ法では、まず、各種真空成膜装置を用いて基板上に薄膜を形成する。次いで、薄膜上にフォトレジスト層を形成する。次いで、露光装置を用いて、微細パターンが描画されたフォトマスク(あるいはレチクル)を介して紫外線を照射してフォトレジスト層を露光し、フォトレジスト層にフォトマスクの微細パターンを転写する。フォトレジスト層を現像して微細パターン形状のフォトレジスト層を形成し、これをエッチングマスクとして薄膜をエッチングすることにより所望形状の薄膜パターンが得られる。このフォトリソグラフィ法を用いると数μm精度のパターンが容易に得られるという利点を有するものの、真空装置、露光機、フォトマスクといった高価な精密機器を使用するため低価格化に限界がある。
一方、ガラスを主材料として用いる光部品では、ガラスの温度による粘度変化という特徴を生かし、型成形による光部品の製造方法が用いられることも多い(例えば、特許文献1参照)。型を用いた光部品製造の場合、精密金型を一度作製してしまえば、微細なパターンもプレス(モールド)成形により正確に転写されるため量産性が極めて高く低価格化にも有利である。
特許第2729702号公報 特表2003−511714号公報 米国特許第6044192号明細書 特開2001−337241号公報 特開2000−258649号公報 特開2003−161851号公報 特開平8−304649号公報
ところが、プレス成形による光部品製造は、異なる屈折率領域の形成が困難になるという問題を有している。一方、フォトリソグラフィ法を用いた光部品製造では異なる屈折率領域の形成は比較的簡単に行なうことができる。例えば、光導波路は屈折率がその周囲よりわずかに大きな矩形状のコアが周囲のクラッドで埋め込まれた構造であり、この埋め込み構造は、コアパターン形成後に一様に被覆堆積されたクラッドを高温で軟化リフローしたり(例えば、特許文献2又は特許文献3参照)、あるいはスパッタエッチングしながら埋め込み層を形成したり(例えば、特許文献4参照)することによって得られる。
例えば特許文献5に開示されたプレス成形では、そもそも材料の軟化を利用して成形を行なっているので、狭いギャップへの屈折率の違う材料の埋め込みに際しては注意を払う必要がある。埋め込むべき材料が十分に軟化している状態では埋め込まれる方の構造はその構造が保持されるだけ十分硬くなければならない(例えば、特許文献6又は特許文献7参照)。これは導波路の構造に則していうと、埋め込まれる側のコアと埋め込む側の上部クラッドの軟化温度ができるだけ大きく異なっていることを必要とする。したがって、成形材料の選択に制約があり、高特性や低価格の光部品を製造することができなかった。
本発明の目的は、プレス成形を用いて、屈折率の異なる複数の領域を有する光部品及びその安価な製造方法を提供することにある。
上記目的は、表面にプレス成形で形成した凹部を有する第1のガラス基板と、表面にプレス成形で形成した凸部を有し、前記凸部を前記凹部に嵌合して前記第1のガラス基板に接合され、前記第1のガラス基板と異なる屈折率を有する第2のガラス基板とを備えることを特徴とする光部品光部品によって達成される。
上記本発明の光部品において、前記凹部及び前記凸部により回折格子を構成することを特徴とする。
また、上記目的は、表面にプレス成形で形成した凹部を有する第1のガラス基板と、前記第1のガラス基板と異なる屈折率を有する第2のガラス基板表面にプレス成形で形成され、前記凹部に嵌め込まれて接合された凸状部材と、前記第1のガラス基板とほぼ同一の屈折率を有し、前記凹部に前記凸状部材を嵌め込んだ前記第1のガラス基板表面に接合された第3のガラス基板とを備えることを特徴とする光部品によって達成される。
上記本発明の光部品において、前記凸状部材をコアとし、前記第1及び第3のガラス基板をクラッドとする光導波路を構成することを特徴とする。
上記本発明の光部品において、前記凹部は、基板面法線方向に見て、開口端周囲内方に底部が形成されていることを特徴とする。
上記本発明の光部品において、前記凹部は、基板面に垂直な断面が台形状に形成されていることを特徴とする。
さらに、上記目的は、第1のガラス基板表面にプレス成形で凹部を形成し、前記第1のガラス基板と異なる屈折率を有する第2のガラス基板表面にプレス成形で凸部を形成し、前記凸部を前記凹部に嵌合して前記第1のガラス基板表面と前記第2のガラス基板表面とを接合することを特徴とする光部品の製造方法によって達成される。
上記本発明の光部品の製造方法において、前記第1のガラス基板表面と前記第2のガラス基板表面との接合は、前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板とを加熱しながら行うことを特徴とする。
上記本発明の光部品の製造方法において、前記第2のガラス基板裏面側を研磨して、前記凸部が前記凹部に嵌合された前記第1のガラス基板表面を露出させ、前記第1のガラス基板とほぼ同一の屈折率を有する第3のガラス基板を前記第1のガラス基板表面に接合することを特徴とする。
上記本発明の光部品の製造方法において、前記第1のガラス基板表面と前記第3のガラス基板表面との接合は、前記第1のガラス基板と前記第3のガラス基板とを加熱しながら行うことを特徴とする。
上記本発明の光部品の製造方法において、前記凹部は、基板面法線方向に見て、底部が開口端周囲内方に位置するように形成することを特徴とする。
上記本発明の光部品の製造方法において、前記凹部は、基板面に垂直な断面が台形状になるように形成することを特徴とする。
本発明によれば、プレス成形を用いて、屈折率の異なる複数の領域を有する光部品を安価に製造できる。
本発明の一実施の形態による光部品及びその製造方法について図1乃至図3を用いて説明する。図1は本実施の形態による光部品の例として回折格子1の一部断面を示している。図1に示す回折格子1は、第1のガラス基板2と、第1のガラス基板2と異なる屈折率を有する第2のガラス基板3とが接合されて形成されている。第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との接合面の第1のガラス基板2表面には、プレス成形で形成した複数の凹部2aが形成されている。一方、当該接合面の第2のガラス基板表面には、第1のガラス基板2の各凹部2aとそれぞれ嵌合する複数の凸部3aが形成されている。凸部3aもプレス成形で形成されている。
複数の凹部2aは、所定のピッチで紙面に垂直方向に延び、深さが2Dの凹状ストライプパターンに形成されている。また、複数の凹部2aは、第1のガラス基板2表面の法線方向に見て、開口端周囲2Tの内方に底部2Bが形成されており、基板面に垂直な図示の断面において台形状に形成されている。
同様に、複数の凸部3aは、複数の凹部2aのピッチと同ピッチで紙面に垂直方向に延び、高さが3Hの凸状ストライプパターンに形成されている。凸部3aの高さ3Hは、凹部2aの深さ2Dとほぼ同じ長さを有している。また、複数の凸部3aは、第2のガラス基板3表面の法線方向に見て、基部周囲3Bの内方に頂部3Tが形成されており、基板面に垂直な図示の断面において凹部2aの台形状と合同の台形状に形成されている。
このように、回折格子1は、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との接合面の凹凸が容易に嵌合するように、凹凸ストライプパターンの側面部にテーパが設けられている。このような構造を有することにより、回折格子1の製造段階で容易に第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とを接合することができる。
図2は、本実施の形態による光部品の別の例として光導波路1’の一部断面を示している。図2に示す光導波路1’は、表面にプレス成形で形成した複数の凹部2aを有する第1のガラス基板2を有している。また、光導波路1’は、第1のガラス基板2と異なる屈折率を有する第2のガラス基板3表面にプレス成形で形成され、各凹部2aに嵌め込まれて接合された複数の凸状部材4と、第1のガラス基板2とほぼ同一の屈折率を有し、凹部2aに凸状部材4を嵌め込んだ第1のガラス基板2表面に接合された第3のガラス基板5とを備えている。光導波路1’において、複数の凸状部材4でそれぞれコアが構成され、それらを埋め込むように取り囲む第1及び第3のガラス基板2、5でクラッドが構成されている。
複数の凹部2aは、所定のピッチで紙面に垂直方向に延びて、深さが2Dの凹状ストライプパターンに形成されている。また、複数の凹部2aは、第1のガラス基板2表面の法線方向に見て、開口端周囲2Tの内方に底部2Bが形成されており、基板面に垂直な図示の断面において台形状に形成されている。
同様に、複数の凸状部材4は、複数の凹部2aのピッチと同ピッチで紙面に垂直方向に延びて、高さが4Hの凸状ストライプパターンに形成されている。凸状部材4の高さ4Hは、凹部2aの深さ2Dとほぼ同じ長さを有している。また、複数の凸状部材4は、第1のガラス基板2表面の法線方向に見て、基部周囲4Bの内方に頂部4Tが形成されており、基板面に垂直な図示の断面において凹部2aの台形状と合同の台形状に形成されている。
このように、光導波路1’は、第1のガラス基板2表面に形成された凹部2aと凸状部材4とが容易に嵌合するように、凹凸ストライプパターンの側面部にテーパが設けられている。このような構造を有することにより、光導波路1’の製造段階において、凹部2aが形成された第1のガラス基板2と凸状部材4が形成された第2のガラス基板3とを容易に接合することができる。
次に、本実施の形態による光部品の製造方法について、図2に示した光導波路1’の製造を例にして図3を用いて具体的に説明する。前提として、導波路はシングルモードとするため凸状部材4の高さ4H(すなわち、凹部2aの深さ2D)を6〜8μmとし、また、凸状部材4の基部周囲4Bの幅(すなわち、凹部2aの開口端周囲2Tの幅)を6〜8μmとし、単純なストライプ状(直線状)パターンとした。
図3(a)は、電鋳法を用いて母型から金型を作製する方法を示している。図3(a)右側は、コア形成領域が突出した凸型の金型の作製を示している。まず、石英ガラス基材の表面に通常のフォトリソグラフィ技術を用いて凹状のコアパターンを形成して第1の母型10を作製する。第1の母型10の複数の凹部11は、所定のピッチで紙面に垂直方向に延び、深さが8μmの凹状ストライプパターンに形成される。また、複数の凹部11は、第1の母型10表面の法線方向に見て、開口端周囲の幅が8μmでその内方に底部の幅が6μmに形成され、基板面に垂直な図示の断面において台形状に形成される。
次に、第1の母型10の凹状コアパターン形成面に無電解鍍金法あるいはスパッタリング法を用いて下地導電膜を形成する。次いで、電解鍍金法を用いて下地導電膜上にニッケル(Ni)と燐(P)の合金を500μmの厚さに鍍金して鍍金部を形成する。鍍金部には、第1の母型10の凹部11のパターンに対応して凸部11’が形成される。第1の母型10から鍍金部を剥がして、第1の母型10の凹部11のコアパターンに対応する凸部11’が形成されたコア嵌合パターン形成用電鋳金型12が完成する。コア嵌合パターン形成用電鋳金型12の複数の凸部11’は、高さが8μmの凸状ストライプパターンに形成される。また、複数の凸部11’は、コア嵌合パターン形成用電鋳金型12表面の法線方向に見て、基部周囲の幅が8μmでその内方に頂部の幅が6μmに形成され、基板面に垂直な図示の断面において台形状に形成される。
一方、図3(a)左側は、コア形成領域が凹んだ凹型の金型の作製を示している。まず、石英ガラス基材の表面に通常のフォトリソグラフィ技術を用いて凸状のコアパターンを形成して第2の母型20を作製する。第2の母型20の複数の凸部21は、高さが8μmの凸状ストライプパターンに形成される。また、複数の凸部21は、第2の母型20表面の法線方向に見て、基部周囲の幅が8μmでその内方に頂部の幅が6μmに形成され、基板面に垂直な図示の断面において台形状に形成される。
次に、第2の母型20の凸状コアパターン形成面に無電解鍍金法あるいはスパッタリング法を用いて下地導電膜を形成する。次いで、電解鍍金法を用いて下地導電膜上にNiとPの合金を500μmの厚さに鍍金して鍍金部を形成する。鍍金部には、第2の母型20の凸状コアパターンに対応して凹部21’が形成される。第2の母型20から鍍金部を剥がして、第2の母型20の凸状コアパターンに対応する凹部21’が形成されたコアパターン形成用電鋳金型22が完成する。コアパターン形成用電鋳金型22の複数の凹部21’は、所定のピッチで紙面に垂直方向に延び、深さが8μmの凹状ストライプパターンに形成される。また、複数の凹部21’は、コアパターン形成用電鋳金型22表面の法線方向に見て、開口端周囲の幅が8μmでその内方に底部の幅が6μmに形成され、基板面に垂直な図示の断面において台形状に形成される。なお、本実施形態によれば電鋳法を用いて金型を作製するので、低コストで高精度の金型が得られる。
次に、図3(b)の右側に示すように、コア嵌合パターン形成用電鋳金型12の型形成面をガラスシート14表面にプレスして、コア嵌合パターン形成用電鋳金型12の凸部11に対応した位置のガラスシート14表面にプレス成形による凹部2aを形成する。ガラスシート14のガラス材料としては、ガラス転移温度が300℃程度のフツ燐酸系の多成分ガラスを使用するのが望ましい。フツ燐酸系ガラス以外のガラス材料としては、プレス成形できるケイ酸塩系ガラスや燐酸系ガラス等を用いることができる。ガラスシート14は、屈折率が1.4685(波長λ=1μmの場合)でシート厚が1mmである。プレス条件は、真空雰囲気で成形温度は340℃、成形圧力は50kgfであり、成形時間は60secである。これにより、図3(c)の右側に示すように、表面にプレス成形で形成した凹部2aを有する第1のガラス基板2が作製される。複数の凹部2aは、所定のピッチで紙面に垂直方向に延び、深さが8μmの凹状ストライプパターンに形成される。また、複数の凹部2aは、第1のガラス基板2表面の法線方向に見て、開口端周囲の幅が8μmでその内方に底部の幅が6μmに形成され、基板面に垂直な図示の断面において台形状に形成される。
一方、図3(b)の左側に示すように、コアパターン形成用電鋳金型22の型形成面をガラスシート24表面にプレスして、コアパターン形成用電鋳金型22の凹部21に対応した位置のガラスシート24表面にプレス成形による凸部3aを形成する。ガラスシート24のガラス材料は、上記ガラスシート14と同様のガラス転移温度が300℃程度のフツ燐酸系の多成分ガラスである。ガラスシート24は、屈折率がガラスシート14とは異なる1.4742(波長λ=1μmの場合)でシート厚が1mmである。プレス条件は、真空雰囲気で成形温度は340℃、成形圧力は50kgfであり、成形時間は60secである。これにより、図3(c)の左側に示すように、表面にプレス成形で形成した凸部3aを有する第2のガラス基板3が作製される。複数の凸部3aは、複数の凹部2aのピッチと同ピッチで紙面に垂直方向に延び、高さが8μmの凸状ストライプパターンに形成される。また、複数の凸部3aは、第2のガラス基板3表面の法線方向に見て、基部周囲の幅が8μmでその内方に頂部の幅が6μmに形成され、基板面に垂直な図示の断面において凹部2aの台形状と合同の台形状に形成される。
次に、XYθ微動ステージからなる治具を用いて、図3(d)に示すように、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とをそれぞれの凹部2aと凸部3aとを位置合わせして嵌め合わせる。コアパターン断面を台形状に形成してあるため、凹部2aの開口端周囲の幅(=8μm)に対して凸部3aの頂部の幅(=6μm)が2μm程度小さくなっており、嵌め合わせ要求精度が緩和されている。このような構造を有することにより製造段階で容易に第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との接合面の凹凸を容易に嵌合することができる。
次に、嵌め合わされた第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とを、大きな形状変化が生じない程度の温度まで加熱して両者を接合する。この段階で、図1に示した回折格子1と同様の構造の光学素子を製造することができる。
次に、第2のガラス基板3の裏面側から研磨を開始して、第1のガラス基板2表面を深さ1μm程度まで研磨して第1のガラス基板2表面を露出させる。これにより、図3(e)に示すように、凹部2aに嵌め合わされた、高さが7μmの凸状部材4が形成される。図3(e)と共に図2を参照して、複数の凹部2aは、所定のピッチで紙面に垂直方向に延び、深さ2Dが7μmの凹状ストライプパターンに形成される。また、複数の凹部2aは、第1のガラス基板2表面の法線方向に見て、開口端周囲2Tの幅が約7μmでその内方に底部2Bの幅が6μmに形成され、基板面に垂直な図示の断面において台形状に形成される。
複数の凸状部材4は、複数の凹部2aのピッチと同ピッチで紙面に垂直方向に延び、高さ3Hが7μmの凸状ストライプパターンに形成される。また、複数の凸状部材4は、第1のガラス基板2表面の法線方向に見て、基部周囲4Bの幅が約7μmでその内方に頂部4Tの幅が6μmに形成され、基板面に垂直な図示の断面において凹部2aの台形状と合同の台形状に形成される。
次に、第1のガラス基板2と同一の屈折率(=1.4685(波長λ=1μmの場合))でシート厚が1mmの第3のガラス基板5表面を第1のガラス基板2の研磨面に接触させ、形状変化が生じない程度の200℃まで加熱して第1のガラス基板2と第3のガラス基板5とを接合する。これにより、図2に示す光導波路1’が完成する。
材料の屈折率は、成形時の応力などで微妙に変わる場合があるが、第1及び第2のガラス基板2、3の屈折率の相対的な関係が、光部品として機能する程度に維持されていればよく、必要であれば、接合時の加熱条件を調整することにより応力を緩和して、屈折率を所望の値に修正することも可能である。
このように作製された光導波路1’の端面より、波長1.55μmの光を入力した。直線パターンの損失を評価したところ1.2dB/cmが得られ、設計通りの光伝搬特性が得られていることを確認した。
このように本実施の形態によれば、軟化温度がそれほど異ならない複数の材料を所望の形状に組み合わせることができる。異なる屈折率を持つガラスからなる光部品において、形状の変形が生じない製造が可能となる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ガラス材料からなる母型から金型を作製しているが、本発明はこれに限られない。例えば、切削加工により、金属材料を加工して型を成形してももちろんよい。金型材料は、ニッケル合金や超硬金型等ももちろん使用することができる。
また、上記実施の形態では、回折格子(ホログラムやグレーティングを含む)1及び光導波路1’の構成及びその製造方法を例にとって説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、複合プリズム等の異なる屈折率を有するあらゆる光部品に対して本発明を適用可能である。
本発明の一実施の形態による光部品の例としての回折格子の概略断面を示す図である。 本発明の一実施の形態による光部品の他の例としての光導波路の概略断面を示す図である。 本発明の一実施の形態による光部品の製造方法を示す図である。
符号の説明
1 回折格子
1’ 光導波路
2 第1のガラス基板
2a 凹部
2B 凹部2aの底部
2D 凹部2aの深さ
2T 凹部2aの開口端周囲
3 第2のガラス基板
3a 凸部
3B 凸部3aの基部周囲
3T 凸部3aの頂部
3H 凸部3aの高さ
4 凸状部材
4B 凸状部材4の基部周囲
4T 凸状部材4の頂部
4H 凸状部材4の高さ
5 第3のガラス基板
10 第1の母型
11 21’ 凹部
11’21 凸部
12 コア嵌合パターン形成用電鋳金型
14、24 ガラスシート
20 第2の母型
22 コアパターン形成用電鋳金型

Claims (12)

  1. 表面にプレス成形で形成した凹部を有する第1のガラス基板と、
    表面にプレス成形で形成した凸部を有し、前記凸部を前記凹部に嵌合して前記第1のガラス基板に接合され、前記第1のガラス基板と異なる屈折率を有する第2のガラス基板と
    を備えることを特徴とする光部品。
  2. 請求項1記載の光部品において、
    前記凹部及び前記凸部により回折格子を構成すること
    を特徴とする光部品。
  3. 表面にプレス成形で形成した凹部を有する第1のガラス基板と、
    前記第1のガラス基板と異なる屈折率を有する第2のガラス基板表面にプレス成形で形成され、前記凹部に嵌め込まれて接合された凸状部材と、
    前記第1のガラス基板とほぼ同一の屈折率を有し、前記凹部に前記凸状部材を嵌め込んだ前記第1のガラス基板表面に接合された第3のガラス基板と
    を備えることを特徴とする光部品。
  4. 請求項3記載の光部品において、
    前記凸状部材をコアとし、前記第1及び第3のガラス基板をクラッドとする光導波路を構成すること
    を特徴とする光部品。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光部品において、
    前記凹部は、基板面法線方向に見て、開口端周囲内方に底部が形成されていること
    を特徴とする光部品。
  6. 請求項5記載の光部品において、
    前記凹部は、基板面に垂直な断面が台形状に形成されていること
    を特徴とする光部品。
  7. 第1のガラス基板表面にプレス成形で凹部を形成し、
    前記第1のガラス基板と異なる屈折率を有する第2のガラス基板表面にプレス成形で凸部を形成し、
    前記凸部を前記凹部に嵌合して前記第1のガラス基板表面と前記第2のガラス基板表面とを接合すること
    を特徴とする光部品の製造方法。
  8. 請求項7記載の光部品の製造方法において、
    前記第1のガラス基板表面と前記第2のガラス基板表面との接合は、前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板とを加熱しながら行うこと
    を特徴とする光部品の製造方法。
  9. 請求項7又は8に記載の光部品の製造方法において、
    前記第2のガラス基板裏面側を研磨して、前記凸部が前記凹部に嵌合された前記第1のガラス基板表面を露出させ、
    前記第1のガラス基板とほぼ同一の屈折率を有する第3のガラス基板を前記第1のガラス基板表面に接合すること
    を特徴とする光部品の製造方法。
  10. 請求項9記載の光部品の製造方法において、
    前記第1のガラス基板表面と前記第3のガラス基板表面との接合は、前記第1のガラス基板と前記第3のガラス基板とを加熱しながら行うこと
    を特徴とする光部品の製造方法。
  11. 請求項7乃至10のいずれか1項に記載の光部品の製造方法において、
    前記凹部は、基板面法線方向に見て、底部が開口端周囲内方に位置するように形成すること
    を特徴とする光部品の製造方法。
  12. 請求項11記載の光部品の製造方法において、
    前記凹部は、基板面に垂直な断面が台形状になるように形成すること
    を特徴とする光部品の製造方法。
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