JP2005164653A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトで高性能なズームレンズを備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】 物体側から像面側へと順に負のパワーを有する第1レンズ群10と、正のパワーを有する第2レンズ群20と、正のパワーを有する第3レンズ群30でレンズ系を構成し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、各レンズ群のアッベ数、屈折率や形状などを適切に設定することで、変倍比3倍程度のコンパクトで光学性能の高いズームレンズを備えた撮像装置を提供できる。特にアッベ数を適切に設定することで、色収差を良好に補正し、高解像度に寄与するズームレンズを備えた撮像装置を提供できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の受光素子を用いた携帯端末搭載カメラ、PCカメラ、監視カメラ、デジタルスチルカメラなどの撮像装置に関する。
急速に普及が拡大するデジタルカメラ、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダや、もはやオフィスの必需品となっている複写機、レーザプリンタ、スキャナなど、これら市場を拡大し続け、経済を牽引する役目を担う様々な機器や装置になくてはならない重要なコンポーネントとして、レンズやミラーといった光学部品で構成される光学系がある。
携帯電話に搭載されているカメラを見ても明らかなように、この光学系の性能こそが商品そのものの価値を大きく左右する要素になっているといっても過言ではない。例えば、レンズ系の性能を向上させることで、液晶プロジェクターなどのDLP(Digital Light Processing)方式投影装置がスクリーンに精細な画像を映し出すことができる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−116380号公報
ところで、デジタルカメラや携帯端末搭載カメラに搭載されるレンズ系は、高性能化のみならず、さらなるコンパクト化が求められる。そこで、負のパワーを有する第1レンズ群、正のパワーを有する第2レンズ群、正のパワーを有する第3レンズ群を、物体側から像面側に向けて順に配置される3群構成のレンズ系において、例えば、広角端から望遠端への変倍時において、第3レンズ群を像側に移動させることで、変倍時における第2レンズ群の移動量を低減させる技術が提案されている。また、そのレンズ系は、正のパワーを有するレンズを含んでいる。
確かに、上述の提案は、レンズ系全体の長さを決定づける要素である変倍時の第2レンズ群の移動量を低減させることで、レンズ系全体のコンパクト化を考慮しているが、正のパワーを有するレンズを使用していることで色収差が特に顕著に現れることになり、光学系の品質面で改善の余地がある。
本発明は、そうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンパクトかつ高性能なズームレンズを備えた撮像装置を提供することにある。
本発明のある態様は、撮像装置に関する。この撮像装置は、負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群とを、物体側から像面側に向けて順に有し、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群は像側に凸状の軌跡を描いて移動し、第2レンズ群は光軸上を物体側に移動し、第3レンズ群は光軸上を像側に移動することにより変倍を行う。この態様の撮像装置において、第1レンズ群は、少なくとも1面の非球面を含む像面側に凹面を向けた負のパワーを有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス状の第2レンズからなり、第2レンズ群は、少なくとも1面の非球面を含む正のパワーを有する第3レンズと、像面側に凹面を向けた負のパワーを有するメニスカス状の第4レンズ、正のパワーを有する第5レンズからなり、第3レンズ群は、少なくとも1面の非球面を含む正のパワーを有する第6レンズからなる。
この撮像装置は、下記条件式(1)から(5)を満足する装置であってもよい。
(1) νd1/νd2>1.9
(2) (nd1+nd2)/2>1.75
(3) (nd3+nd4)/2>1.64
(4) 0.3<Abs(f1/f12)<0.55
(5) 0.85<Abs(f4/f35)<1.0
ただし、νd1:第1レンズのアッベ数、νd2:第2レンズのアッベ数、nd1:第1レンズの屈折率、nd2:第2レンズの屈折率、nd3:第3レンズの屈折率、nd4:第4レンズの屈折率、f1:第1レンズの焦点距離、f12:第1レンズ群の焦点距離、f4:第4レンズの焦点距離、f35:第2レンズ群の焦点距離、Abs:絶対値、を表す。
これにより、物体側から像面側へと順に負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群とでズームレンズを構成し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、各レンズ群のアッベ数、屈折率や形状などを適切に設定することで、コンパクトで光学性能の高いズームレンズを備えた撮像装置を提供できる。特にアッベ数を適切に設定することで、色収差を良好に補正し、高解像度に寄与するズームレンズを備えた撮像装置を提供できる。
本発明によれば、ズームレンズの各レンズ群のレンズ構成を適切に設定するとともに、各条件式を満足させることにより、コンパクトで高性能なズームレンズを有する撮像装置を提供できる。
以下、具体的な実施例について、図面を参照して説明する。
本実施の形態に係る撮像装置は、デジタルスチルカメラやビデオカメラなどを指し、CCDやCOMS等の電子撮像素子を用いたカメラに好適な、高い光学性とコンパクト化を実現した変倍比3倍程度のズームレンズを有する。
図1は広角端におけるズームレンズの構成を示す図であり、図2は、望遠端におけるズームレンズの構成を示す図である。図1は広角端のレンズ配置を光学断面図で示し、広角端のレンズ配置を「position1」ともいう。図2は望遠端のレンズ配置を光学断面図で示し、望遠端のレンズ配置を「position2」ともいう。図2におけるズームレンズは、レンズの構成は同一で、数値例が異なることから、各光学断面図において、同一のレンズに相当するものには同じ符号を付している。なお、図2において、見やすさを考慮して符号を一部省略している。
ズームレンズは、物体側から像面側へ、本図では左側から右側へ、負のパワーを有する第1レンズ群10、正のパワーを有する第2レンズ群20、正のパワーを有する第3レンズ群30からなり、その後方には、カバーガラス50、像面60が配置される。このズームレンズは、各レンズ群間隔を変化させることにより、変倍を行う。変倍の際、レンズ群を単位として駆動され、これらのレンズ群の配置関係は固定である。例えば、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群10は像側に凸状の軌跡を描いて移動し、第2レンズ群20は光軸上を物体側に移動し、第3レンズ群30は光軸上を像側に移動する。
第1レンズ群10は、物体側から順に、第1レンズ11、第2レンズ12のレンズ2枚から構成される。第1レンズ11は像面側に凹面を向けた負のパワーを有するメニスカス状のレンズであり、更に第1レンズ11の像面側の面は、非球面である。第2レンズ12は物体側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス状のレンズである。
第2レンズ群20は、物体側から正のパワーを有する第3レンズ13、像面側に凹面を向けた負のパワーを有するメニスカス状の第4レンズおよび正のパワーを有する第5レンズ15のレンズ2枚から成る接合レンズを含む。また、第3レンズ13の物体側の面は、非球面である。さらに、第3レンズ13の物体側には絞り17が設けられる。
第3レンズ群30は、物体側に凸面を向けた正のパワーを有する1枚の第6レンズ16からなり、更に物体側の面は非球面である。
なお、図中のr(i=1〜16)は、面番号を示している。rは絞り17を示し、r16は受光面を示している。なお、物体側から像面側へ、本図では左側から右側へ数えて、第n番目の面と第n+1番目の面との光軸上の間隔を、面間隔thi[n]と表している。また、ズームレンズの広角端の状態と望遠端の状態は、それぞれ第1レンズ群10と第2レンズ群20との面間隔thi4、第2レンズ群20と第3レンズ群30との面間隔thi11、第3レンズ群30とカバーガラス50との面間隔thi13を変化させることによって得られる。
本実施例では、ズームレンズが以下の条件式(1)から(5)を満足するように構成される。
(1)νd1/νd2>1.9
(2) (nd1+nd2)/2>1.75
(3) (nd3+nd4)/2>1.64
(4) 0.3<Abs(f1/f12)<0.55
(5) 0.85<Abs(f4/f35)<1.0
ただし、νd1:第1レンズ11のアッベ数、
νd2:第2レンズ12のアッベ数、
nd1:第1レンズ11の屈折率、
nd2:第2レンズ12の屈折率、
nd3:第3レンズ13の屈折率、
nd4:第4レンズ14の屈折率、
f1:第1レンズ11の焦点距離、
f12:第1レンズ群10の焦点距離、
f4:第4レンズ14の焦点距離、
f35:第2レンズ群20の焦点距離、
Abs:絶対値、
を表す。
条件式(1)は、変倍比3倍程度のズームレンズにおいて、負のパワーを有する第1レンズ11および正のパワーを有する第2レンズ12のアッベ数の比を適切に設定することで、軸上色収差を良好に補正し、それにより優れた光学的性能を提供するものである。つまり、負のパワーを有する第1レンズ11のアッベ数を大きくし、正のパワーを有する第2レンズ12のアッベ数を小さくすることで、色消しの効果を高め、さらに2枚という少ない枚数で第1レンズ群10を構成することで、光学系全体の高精度化およびコンパクト化に貢献することができる。
条件式(2)は、変倍比3倍程度のズームレンズにおいて、負のパワーを有する第1レンズ11および正のパワーを有する第2レンズ12の屈折率を適切に設定することで、優れた光学的性能のレンズ系を提供する。条件式(2)の下限値を越えて、屈折率が低くなると、所定の屈折率を得るために各面の曲率半径が小さくなり、特に球面収差や歪曲収差などの軸外諸収差が大きくなる。
条件式(3)は、変倍比3倍程度のズームレンズにおいて、条件式(2)と同様に、正のパワーを有する第3レンズ13および負のパワーを有する第4レンズ14の屈折率を適切に設定することで、優れた光学的性能のレンズ系を提供する。条件式(3)の下限値を越えて、屈折率が低くなると、所定の屈折率を得るために各面の曲率半径が小さくなり、特に球面収差や歪曲収差などの軸外諸収差が大きくなる。
条件式(4)は、変倍比3倍程度のズームレンズにおいて、負のパワーを有する第1レンズ11の焦点距離を適切に設定することで、充分なバックフォーカスを確保しつつ、諸収差を良好に補正し、それにより優れた光学的性能のレンズ系を提供する。条件式(4)の上限値を越えて第1レンズ11の焦点距離が大きくなると、バックフォーカスを確保することができるが、ペッツバール和が正の方向に大きくなり、像面湾曲の補正が難しくなる。逆に下限値を越えるとペッツバール和を小さくすることができるが、バックフォーカスを確保することが困難になる。
条件式(5)も、変倍比3倍程度のズームレンズにおいて、条件式(4)の場合と同様に、負のパワーを有する第4レンズ14の焦点距離を適切に設定することで、充分なバックフォーカスを確保しつつ、諸収差を良好に補正することで、優れた光学的性能のレンズ系を提供する。条件式(5)の上限値を越えて第1レンズ11の焦点距離が大きくなると、バックフォーカスを確保することができるが、ペッツバール和が正の方向に大きくなり、像面湾曲の補正が難しくなる。逆に下限値を超えるとペッツバール和を小さくすることができるが、バックフォーカスを確保することが困難になる。
また、レンズの枚数を増やさずに、第1レンズ群10中の第1レンズ11の少なくとも一面を非球面化することにより、主に歪曲収差の発生を低減させることができ、第2レンズ群20の第3レンズ13の少なくとも一面を非球面化することにより、主に球面収差の発生を低減させることができる。
さらに、第3レンズ群30に正のパワーを有する第6レンズ16を配置することにより、光学系の射出瞳位置を遠ざけて、電子撮像素子特有のシェーディング現象を押さえることができる。また、少なくとも一面を非球面化することにより、第1レンズ群10および第2レンズ群20で生じた残存収差をズーム全域において、効率よく補正することが可能である。
以下、実験例をもとにズームレンズの構成のレンズデータ、収差図などを表や図を用いて更に具体的に説明する。
(実施例1)
表1は、実験例1におけるレンズ構成データ、非球面係数データ、ズームデータおよび波長データを表している。
Figure 2005164653
レンズ構成データは、面番号、曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数からなる。表1中のレンズ構成データについて、面番号0は無限遠を示しており、面番号0に記された間隔「0.100E+22」は、無限遠と面番号1との間隔を示す。ここで「E+Z」の表示は、「10+Z」を意味し、「E−Z」の表示は、「10―Z」を意味する。レンズ構成データの面番号nにおける間隔は、面番号nと面番号n+1との間隔を示す。具体的に、面番号1は、曲率半径「55.295」を有し、面番号1と面番号2との距離が「1.050」であり、面番号1の面を有するレンズの屈折率が「1.80025」、そのレンズのアッベ数が「40.8」であることを示している。また、図1に示した面番号16は、像面60であるために曲率半径や屈折率などのパラメータを有しないので、本レンズ構成データには表れない。なお、面番号4について、面番号5との間隔が変倍により、「17.488」から「2.311」まで変動することを示す。前者が広角端における値で、後者が望遠端における値である。
面番号に「s」を付してあるものはその面が絞りを、「*」を付しているものはその面が非球面であることを表している。非球面係数データは、各非球面における円錐係数および各次の非球面係数からなる。なお、非球面形状は次の式(6)で表される。
(6) z=ch/[{1+(1−(1+K)c)}+1/2]
+Ah+Bh+Ch+Dh10+Eh12+Fh14
ただし、z:非球面深さ、
c:近軸曲率、
K:円錐係数、
h:光軸からの高さ、
A:4次の非球面係数、
B:6次の非球面係数、
C:8次の非球面係数、
D:10次の非球面係数、
E:12次の非球面係数、
F:14次の非球面係数、
を表す。
ズームデータは、position1およびposition2における面間隔thi4、面間隔thi11および面間隔thi13を、具体的な数値として示している。波長データは、本実験例において使用した光線の波長を具体的な数値として示している。
表2は、実験例1において各条件式で用いられる各種パラメータやその他の各種パラメータを示している。表2に示された各パラメータは、上述の条件式(1)から(5)までを満足している。
Figure 2005164653
図3は、実験例1におけるズームレンズの広角端の光線収差を示す図であり、図4は、実験例1におけるズームレンズの望遠端の光線収差を示す図である。さらに、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)は、実験例1における広角端の、それぞれ、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。図4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)は、それぞれ、実験例1における望遠端の、それぞれ、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。なお、図3および図4に示す実験結果は、表1および表2のデータに基づいて得られた。
図3(a)および図4(a)における球面収差のグラフにおいて、縦軸はレンズの明るさ(FNO)を、横軸は収差量を表し、g線(436nm)、F線(486nm)、e線(546nm)、d線(588nm)およびC線(656nm)における球面収差を示している。図3(b)および図4(b)における非点収差のグラフにおいて、縦軸は像高を、横軸は収差量を表し、上述の5つの線に対し、それぞれメリディオナル非点収差(M)とサジタル非点収差(S)を示している。図3(c)および図4(c)における歪曲収差のグラフにおいて、縦軸は像高を、横軸は収差を表し、d線における歪曲収差を示している。そして、図3(d)および図4(d)における倍率色収差のグラフは、縦軸は像高を、横軸は収差を表し、g線、F線、e線およびC線における倍率色収差を示している。
図3および図4から分かるように、条件式(1)から(5)を満足させるパラメータでズームレンズを構成した場合に、良好に諸収差を補正することができる。
(実験例2)
表3は、実験例2におけるレンズ構成データ、非球面係数データ、ズームデータおよび波長データを示している。
Figure 2005164653
なお、表3に記載のレンズ構成データ、非球面係数データ、ズームデータおよび波長データのデータ構造は、表1に記載のそれぞれのデータ構造と同一である。表4は、実験例2において各条件式で用いられる各種パラメータやその他の各種パラメータを示している。また、表4に示された各パラメータは、上述の条件式(1)から(5)までを満足している。
Figure 2005164653
図5は、実験例2におけるズームレンズの広角端の光線収差を示す図であり、図6は、実験例2におけるズームレンズの望遠端の光線収差を示す図である。さらに、図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)は、実験例2における広角端の、それぞれ、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)は、それぞれ、実験例2における望遠端の、それぞれ、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。なお、図5および図6に示す実験結果は、表3および表4のデータに基づいて得られた。
図5および図6から分かるように、条件式(1)から(5)を満足させるパラメータでズームレンズを構成した場合に、良好に諸収差を補正することができる。
(実験例3)
表5は、実験例3におけるレンズ構成データ、非球面係数データ、ズームデータおよび波長データを示している。
Figure 2005164653
なお、表5に記載のレンズ構成データ、非球面係数データ、ズームデータおよび波長データのデータ構造は、表1および表3に記載のそれぞれのデータ構造と同一である。表6は、実験例3において各条件式で用いられる各種パラメータやその他の各種パラメータを示している。
Figure 2005164653
図7は実験例3におけるームレンズの広角端の光線収差を示す図であり、図8は実験例3におけるームレンズの望遠端の光線収差を示す図である。さらに、図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)は、実験例3における広角端の、それぞれ、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)は、それぞれ、実験例3における望遠端の、それぞれ、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。なお、図7および図8に示す実験結果は、表5および表6のデータに基づいて得られた。
図7および図8から分かるように、条件式(1)から(5)を満足させるパラメータでズームレンズを構成した場合に、良好に諸収差を補正することができる。
つまり、本実施例によれば、物体側から像面側へと順に負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群でズームレンズを構成し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、各レンズ群のアッベ数、屈折率や形状などを適切に設定することで、変倍比3倍程度のコンパクトで光学性能の高いズームレンズを備えた撮像装置を提供できる。特にアッベ数を適切に設定することで、色収差を良好に補正し、高解像度に寄与するズームレンズを備えた撮像装置を提供できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素やその組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
広角端におけるズームレンズの構成を示す図である。 望遠端におけるズームレンズの構成を示す図である。 実験例1におけるズームレンズの広角端の光線収差を示す図である。 実験例1におけるズームレンズの望遠端の光線収差を示す図である。 実験例2におけるズームレンズの広角端の光線収差を示す図である。 実験例2におけるズームレンズの望遠端の光線収差を示す図である。 実験例3におけるズームレンズの広角端の光線収差を示す図である。 実験例3におけるズームレンズの望遠端の光線収差を示す図である。
符号の説明
10 第1レンズ群、11 第1レンズ、12 第2レンズ、13 第3レンズ、14 第4レンズ、15 第5レンズ、16 第6レンズ、20 第2レンズ群、30 第3レンズ群、60 像面。

Claims (2)

  1. 負のパワーを有する第1レンズ群と、
    正のパワーを有する第2レンズ群と、
    正のパワーを有する第3レンズ群とを、物体側から像面側に向けて順に有し、
    広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群は像側に凸状の軌跡を描いて移動し、前記第2レンズ群は光軸上を物体側に移動し、前記第3レンズ群は光軸上を像側に移動することにより変倍を行うとともに、
    前記第1レンズ群は、少なくとも1面の非球面を含む像面側に凹面を向けた負のパワーを有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス状の第2レンズからなり、
    前記第2レンズ群は、少なくとも1面の非球面を含む正のパワーを有する第3レンズと、像面側に凹面を向けた負のパワーを有するメニスカス状の第4レンズ、正のパワーを有する第5レンズからなり、
    前記第3レンズ群は、少なくとも1面の非球面を含む正のパワーを有する第6レンズからなることを特徴とする撮像装置。
  2. 下記条件式(1)から(5)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置:
    (1) νd1/νd2>1.9
    (2) (nd1+nd2)/2>1.75
    (3) (nd3+nd4)/2>1.64
    (4) 0.3<Abs(f1/f12)<0.55
    (5) 0.85<Abs(f4/f35)<1.0
    ただし、νd1:第1レンズのアッベ数、νd2:第2レンズのアッベ数、nd1:第1レンズの屈折率、nd2:第2レンズの屈折率、nd3:第3レンズの屈折率、nd4:第4レンズの屈折率、f1:第1レンズの焦点距離、f12:第1レンズ群の焦点距離、f4:第4レンズの焦点距離、f35:第2レンズ群の焦点距離、Abs:絶対値、
    を表す。
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