JP2005164621A - レンズ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高性能化、特に小型化を容易に図ることのできるレンズ装置を提供する。
【解決手段】 光軸Lに沿って配置された複数のレンズホルダ2の少なくとも一部を光軸Lに沿って移動可能なレンズホルダ駆動機構3を有し、レンズホルダ駆動機構3は、径方向に着磁された筒状の永久磁石により形成されその長手方向が光軸Lに沿って配設されたガイド部材11と、各レンズホルダ2のそれぞれに配設されガイド部材11に移動自在に装着される駆動用リング6とを有し、駆動用リング6には、円筒状のコイル8の外側に円筒状のヨーク9を配置することにより形成された電磁石7を配設する。
【選択図】 図1
【解決手段】 光軸Lに沿って配置された複数のレンズホルダ2の少なくとも一部を光軸Lに沿って移動可能なレンズホルダ駆動機構3を有し、レンズホルダ駆動機構3は、径方向に着磁された筒状の永久磁石により形成されその長手方向が光軸Lに沿って配設されたガイド部材11と、各レンズホルダ2のそれぞれに配設されガイド部材11に移動自在に装着される駆動用リング6とを有し、駆動用リング6には、円筒状のコイル8の外側に円筒状のヨーク9を配置することにより形成された電磁石7を配設する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のレンズを光軸に沿って移動するのに好適なレンズ装置に関する。
一般に、ズーム機能やオートフォーカス機能を備えたビデオカメラ、コンパクトカメラ、デジタルカメラなどに搭載されるレンズ装置には、ズーム用の可動レンズであるズームレンズやフォーカス用の可動レンズであるフォーカスレンズを光軸方向に移動させてズーム制御やフォーカス制御を行うため、レンズを保持するレンズホルダを光軸に沿って移動させることのできるレンズホルダ駆動機構が設けられている。
このようなレンズ装置として、電磁石と永久磁石との相互間の磁気作用を利用した電磁駆動型のレンズホルダ駆動機構を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、レンズ装置として、モータの駆動力によりレンズホルダを光軸に沿って移動させるとともに、不使用時にはレンズをカメラ本体内に収納できるように沈胴式としたレンズホルダ駆動機構も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、近年においては各種装置の高性能化が求められており、各種装置の高性能化の一つとして、レンズ装置においても高性能化が求められている。
しかしながら、前述した従来のレンズ装置においては、近年の高品質化の要求に応えることができないという問題点があった。
例えば、従来の電磁駆動型のレンズホルダ駆動機構を用いたレンズ装置においては、沈胴させることができず小型化を図ることができないとともに、部品点数が多く組み立てに多大な労力と時間とを要し低コスト化を図ることができないという問題点があった。
また、従来のモータの駆動力によりレンズホルダを光軸に沿って移動させる沈胴可能なレンズホルダ駆動機構を用いたレンズ装置においては、沈胴させることはできるものの、大きなモータの設置スペースを必要とし、全体として小型化を図ることができないとともに、部品点数が多く組み立てに多大な労力と時間とを要し低コスト化を図ることができないという問題点があった。
そこで、近年の携帯電話に代表される携帯用情報端末などに搭載することのできる簡単な構造で、省スペース化を容易に図ることができ、しかも組立性に優れた小型化のレンズ装置が求められている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、高性能化、特に小型化を容易に図ることのできるレンズ装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明のレンズ装置の特徴は、光軸に沿って配置された複数のレンズホルダと、これらのレンズホルダの少なくとも一部を光軸に沿って移動可能なレンズホルダ駆動機構を有するレンズ装置であって、前記レンズホルダ駆動機構が、径方向に着磁された筒状の永久磁石により形成され、その長手方向が光軸に沿って配設されたガイド部材と、前記各レンズホルダのそれぞれに配設され、前記ガイド部材に移動自在に装着される駆動用リングとを有し、前記駆動用リングには、円筒状のコイルの外側に円筒状のヨークを配置することにより形成された電磁石が配設されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、各電磁石のそれぞれのヨークに形成される磁極の極性と、各電磁石と永久磁石からなるガイド部材とのそれぞれの相互間に働く磁力を制御することで、各レンズホルダの位置をガイド部材の長手方向、すなわち光軸に沿って個別に移動させるとともに、それぞれの位置の制御を容易に行うことができる。さらに、レンズホルダ駆動機構を、部品点数が少ないコンパクトな構造とすることができる。
本発明のレンズ装置においては、前記ガイド部材が、複数であることが好ましい。そして、このような構成を採用したことにより、各レンズホルダが光軸を中心として周方向へ移動するのを容易に防止することができる。
また、本発明のレンズ装置においては、前記コイルが、前記駆動用リングに一体に形成されていることが好ましい。そして、このような構成を採用したことにより、組み立てに供する部品点数をより少なくすることができる。
本発明に係るレンズ装置によれば、高性能化、特に小型化を容易に図ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
図1から図3は本発明に係るレンズ装置の実施形態を示すものであり、図1は要部の一部切断斜視図、図2は第1駆動用リングの拡大横断面図、図3は第2駆動用リングの構成を示す拡大横断面図、図4は第3駆動用リングの構成を示す拡大横断面図である。
本実施形態のレンズ装置は、携帯電話に搭載するCCDカメラのズーム制御およびフォーカス制御に用いるものを例示している。
図1に示すように、本実施形態のレンズ装置1は、光軸Lに沿って配置された複数、本実施形態においては3つのレンズホルダ(鏡筒)2と、これらのレンズホルダ2を光軸Lに沿って移動するためのレンズホルダ駆動機構3とを有している。
本実施形態のレンズ装置1は、図1の上下方向が、光軸方向とされており、図1の下方が図示しない撮像デバイスとしてのCCDなどが配置される基部側BSとされている。また、図1の上方が撮影時における目標とする被写体が存在する前側FSとされている。
前記3つのレンズホルダ2は、光軸Lに沿って前側FSから基部側BSに向かって順に第1レンズホルダ2A、第2レンズホルダ2Bおよび第3レンズホルダ2Cとされている。
なお、レンズホルダ2の数は、設計コンセプトなどの必要に応じて増減することができる。
前記第1レンズホルダ2Aは、例えばズーム制御に用いる光軸Lの最も前方に配置される図示しない第1群レンズを保持するためのものであり、第1群レンズが保持される第1レンズ保持内孔4aを有する環状の第1レンズ保持部4と、この第1レンズ保持部4の外周縁から基部側BSに向かって光軸Lに沿って軸方向に延出形成された円筒状の胴部5とを具備している。そして、胴部5の内孔5aの基部側BSには、2つの第1駆動用リング6Aが第1レンズホルダ2Aの軸心を中心として同心上に対向配置されている。これらの第1駆動用リング6Aは、全体として長さの短い円筒状に形成されている。また、各第1駆動用リング6Aは、それぞれの径方向外側の一部が胴部5の内孔5aに接続されている。
前記第1レンズホルダ2Aの第1レンズ保持部4、胴部5および第1駆動用リング6Aは、非磁性体、例えば図示しない成型金型を用いて樹脂を成型した成形品によって一体に形成されている。
前記各第1駆動用リング6Aには、図2に示すように、電磁石7Aがそれぞれ配設されている。これらの電磁石7Aは、円筒状のコイル8Aの径方向外側に、円筒状のヨーク9Aを配置することにより形成された電磁石7Aが配設されている。この電磁石7Aのコイル8Aは、第1駆動用リング6Aに一体に形成されている。例えば、成型金型を用いて第1レンズホルダ2Aを成型する際に、コイル8Aをインサート成型することにより、コイル8Aの内孔が、第1駆動用リング6Aの内孔の一部を構成するように一体形成されている。
前記第1レンズホルダ2Aおよび第1駆動用リング6Aは、非磁性体、例えば図示しない成型金型を用いて樹脂を成型した成形品によって一体に形成されている。
すなわち、本実施形態においては、第1レンズホルダ2Aに、第1駆動用リング6Aおよびコイル8Aが一体に形成されて全体として1つの部品とされている。
また、ヨーク9Aは、磁性体、例えば冷延圧延鋼板などにより形成されており、第1駆動用リング6Aの外側、詳しくは第1駆動リング6Aの外周に固着されている。
図1に戻って、前記第1レンズホルダ2Aの第1駆動用リング6Aは、取付基板10の上面に立設されたガイド部材としての2本のガイドシャフト11の上端側に装着、詳しくは第1駆動用リング6Aの内孔のそれぞれが2本のガイドシャフト11の外周面に外挿されており、各ガイドシャフト11の軸方向である長手方向に沿って移動可能に保持されている。
前記取付基板10は、板状に形成されており、その中央部には、厚さ方向に貫通する平面矩形状などの適宜な形状の図示しない開口が形成されている。この開口は、その中心が光軸上に位置するように形成されている。そして、取付基板10の下面側には、図示しない撮像デバイス、例えばCCDが、開口を介して前側FSから基部側BSに向かって通過する光を受光することができるように取着されており、取付基板10の上面、すなわち、前側FSに配置された光軸Lに対して直交する表面には、2本のガイドシャフト11が立設されている。
前記2本のガイドシャフト11は、取付基板10の上面に、光軸Lに沿った長手方向を上下方向にとするとともに、開口を間において光軸Lを中心とする同心円上に対向配置されている。これにより、前記第1レンズホルダ2Aが光軸Lに沿って移動可能に支持されている。また、各ガイドシャフト11は、第1レンズホルダ2Aの胴部5の内孔5aより光軸側である軸心側に配置されている。
本実施形態の各ガイドシャフト11は、磁性体により円筒状に形成された永久磁石により形成されているとともに、例えば径方向外側に位置する外周面側がN極、径方向内側に位置する内周面側がS極となるように径方向に着磁されている。
なお、ガイドシャフト11の断面形状は、円筒形状に限定されるものではなく、径方向に着磁可能な形状、例えば角筒形状などの各種の形状から選択使用することができる。
また、ガイドシャフト11の数としては、単数あるいは3以上の複数としてもよいが、構造が簡単で、組み立てに用いる部品点数が少なく、第1レンズホルダ2Aが周方向に回転するのを容易に防止することができるという意味で2本とすることが好ましい。
前記第2レンズホルダ2Bは、例えばズーム制御に用いる光軸Lの前方から2番目に配置される図示しない第2群レンズを保持するためのものであり、第2群レンズが保持される第2レンズ保持内孔12aを有する長さの短い円筒状の第2レンズ保持部12と、この第2レンズ保持部12の外周に一体に形成された2つの第2駆動用リング6Bとを具備している。そして、各第2駆動用リング6Bは、第2レンズホルダ2Bの軸心を中心として同心上に対向配置されており、各第2駆動用リング6Bの径方向外側の一部が第2レンズ保持部12の外周に接続されている。さらに、各第2駆動用リング6Bは、第2レンズホルダ2Bの軸心を中心として各第2駆動用リング6Bの径方向外側部位を結ぶ仮想円の直径寸法が、前記第1レンズホルダ2Aの胴部5の外径寸法より若干小さく形成されている。
また、各第2駆動用リング6Bは、各ガイドシャフト11に装着された各第1駆動用リング6Aより基部側BSに位置するように、各ガイドシャフト11の下端側に装着されており、各ガイドシャフト11の軸方向である長手方向、すなわち光軸Lに沿って移動可能に保持されている。
前記第2レンズホルダ2Bは、第1レンズホルダ2Aと同様に、非磁性体、例えば図示しない成型金型を用いて樹脂を成型した成形品によって第2レンズ保持部12および第2駆動用リング6Bが一体に形成されている。
前記各第2駆動用リング6Bには、図3に示すように、第1駆動用リング6Aの電磁石7Aと同様に、電磁石7Bがそれぞれ配設されている。これらの電磁石7Bは、第1駆動用リング6Aの電磁石7Aと同様に、円筒状のコイル8Bの径方向外側に、円筒状のヨーク9Bを配置することにより形成されている。また、コイル8Bは、第1駆動用リング6Aの電磁石7Aのコイル8Aと同様に、例えば、成型金型を用いて第2レンズホルダ2Aを成型する際に、コイル8Bをインサート成型することにより、コイル8Bの内孔が、第2駆動用リング6Bの内孔の一部を構成するように一体形成されている。すなわち、本実施形態においては、第2レンズホルダ2Bに、第2駆動用リング6Bおよびコイル8Bが一体形成されて全体として1つの部品とされている。
また、ヨーク9Bは、第1駆動用リング6Aのヨーク9Aと同様に、磁性体、例えば冷延圧延鋼板などにより形成されており、第2駆動用リング6Bの外側に、詳しくは第2駆動リング6Bの外周に固着されている。
なお、第2駆動用リング6Bのコイル8Bおよびヨーク9Bは、第1駆動用リング6Aのコイル8Aおよびヨーク9Aと共通部品化されている。
図1に戻って、前記第3レンズホルダ2Cは、例えばフォーカス制御に用いる光軸Lの最も基部側BSに配置される図示しない第3群レンズを保持するためのものであり、第2レンズホルダ2Bと同様に、第3群レンズが保持される第3レンズ保持内孔13aを有する長さの短い円筒状の第3レンズ保持部13と、この第3レンズ保持部12の外周に一体形成された2つの駆動用リング6Cとを具備している。そして、2つの駆動用リング6Cは、第3レンズホルダ2Cの軸心を中心として同心上に対向配置されている。さらに、各第3駆動用リング6Cは、第3レンズホルダ2Cの軸心を中心として各第3駆動用リング6Cの径方向外側部位を結ぶ仮想円の直径寸法が、前記第1レンズホルダ2Aの胴部5の外径寸法より若干小さく形成されている。
また、各第3駆動用リング6Cは、各ガイドシャフト11の最も基端部BS側に位置するように、各ガイドシャフト11の最も下端側に装着されており、各ガイドシャフト11の軸方向である長手方向、すなわち光軸Lに沿って移動可能に保持されている。
前記第3レンズホルダ2Cは、第2レンズホルダ2Bと同様に、非磁性体、例えば図示しない成型金型を用いて樹脂を成型した成形品によって第3レンズ保持部13および第3駆動用リング6Cが一体に形成されている。
前記各第3駆動用リング6Cには、図4に示すように、第1駆動用リング6Aの電磁石7Aと同様に、電磁石7Cがそれぞれ配設されている。これらの電磁石7Cは、第1駆動用リング6Aの電磁石7Aと同様に、円筒状のコイル8Cの径方向外側に、円筒状のヨーク9Cを配置することにより形成されている。また、コイル8Cは、第1駆動用リング6Aの電磁石7Aのコイル8Aと同様に、例えば、成型金型を用いて第3レンズホルダ2Cを成型する際に、コイル8Cをインサート成型することにより、コイル8Cの内孔が、第3駆動用リング6Cの内孔の一部を構成するように一体形成されている。すなわち、本実施形態においては、第3レンズホルダ2Cに、第3駆動用リング6Cおよびコイル8Cが一体形成されて全体として1つの部品とされている。
また、ヨーク9Cは、第1駆動用リング6Aのヨーク9Aと同様に、磁性体、例えば冷延圧延鋼板などにより形成されており、第3駆動用リング6Cの外側、詳しくは第3駆動リング6Cの外周に固着されている。
なお、第3駆動用リング6Cのコイル8Cおよびヨーク9Cは、第2駆動用リング6Bのコイル8Bおよびヨーク9Bと同様に、第1駆動用リング6Aのコイル8Aおよびヨーク9Aと共通部品化されている。
したがって、本実施形態のレンズ装置1においては、第1レンズホルダ2Aの各第1駆動用リング6A、第2レンズホルダ2Bの各第2駆動用リング6Bおよび第3レンズホルダ2Cの各第3駆動用リング6Cが、2本のガイドシャフト11上において前側FSから基部側BSに向かってこの順に配置、すなわち光軸Lに沿って同軸上に配列されている。
前記ガイド部材としての2本のガイドシャフト11、各レンズホルダ2のそれぞれに配設された駆動用リング6(符号6は、第1駆動用リング6A、第2駆動用リング6Bおよび第3駆動用リング6Cを総称する)および各駆動用リング6に設けられた電磁石7(符号7は、電磁石7A、電磁石7Bおよび電磁石7Cを総称する)により、本実施形態の複数のレンズホルダ2を光軸Lに沿って移動可能なレンズホルダ駆動機構3が構成されている。
なお、各電磁石7のコイル8(符号8は、コイル8A、コイル8Bおよびコイル8Cを総称する)は、その端子が図示しない電源に接続されているとともに、CPUおよびメモリなどにより形成された図示しない適宜な制御部から送出される制御指令によって各ヨーク9(符号9は、ヨーク9A、ヨーク9Bおよびヨーク9Cを総称する)に形成される磁極の極性、磁力などが制御されるようになっている。
また、各ヨーク9およびガイドシャフト11以外の部分は、樹脂などの非磁性体により形成されている。
さらに、取付基板10の上面には、収納状態におけるレンズホルダ2の保護を主たる目的とした胴部が四角筒状とされたカバー14が取着されている。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
図1は本発明に係るレンズ装置の実施形態における被写体を最大拡大したズームイン状態を示しており、図5はレンズの収納状態を示す図1と同様の図、図6はレンズの収納状態を示す一部切断正面図である。
本実施形態のレンズ装置1によれば、各電磁石7のヨーク9に形成される磁極のそれぞれの極性と、各電磁石7とガイドシャフト11を構成する永久磁石との相互間に働くそれぞれの磁力を制御することで、各レンズホルダ2、すなわち図示しない各群レンズの位置を、光軸Lに沿って個別に移動させることができるとともに、それぞれの位置の制御を容易に行うことができる。その結果、本実施形態のレンズ装置1によれば、各レンズホルダ2に保持されている群レンズの位置を図1に示す被写体を最大拡大したズームイン状態と、図5および図6に示す収納状態との間の任意の位置に配置することができる。
このように、本実施形態のレンズ装置1によれば、電磁石7と永久磁石との相互間の磁気作用を用いて、複数のレンズホルダ2のそれぞれを光軸Lに沿って個別に移動することができるので、各レンズホルダ2の移動量を大きくすることが容易にできる。その結果、収納状態における各レンズホルダ2の全体としての光軸方向の長さを短くすることができるので、コンパクト化を容易に図ることができる。
また、本実施形態のレンズ装置1によれば、レンズホルダ駆動機構3が、径方向に着磁された筒状の永久磁石により形成され、その長手方向が光軸Lに沿って配設されたガイド部材としての各ガイドシャフト11と、各レンズホルダ2のそれぞれに配設され、各ガイドシャフト11に移動自在に装着される駆動用リング6とを有し、駆動用リング6には、円筒状のコイル8の外側に円筒状のヨーク9を配置することにより形成された電磁石7を配設した構成とされているので、レンズホルダ駆動機構3の構成を、簡単で、組立性に優れ、かつ省スペースで、しかも小型なものとすることができるとともに、各レンズホルダ2の移動位置を高速で細かく制御することができる。その結果、レンズホルダ2の高速移動を容易かつ確実に行うことができるとともに、ズームの倍率の細分化による分解能の向上を容易かつ確実に行うことができる。
したがって、本実施形態のレンズ装置1によれば、高性能化、特に小型化を容易に図ることができる。
また、本実施形態のレンズ装置1によれば、各電磁石7が、円筒状のコイル8の外側に円筒状のヨーク9を配置することにより形成されているので、各電磁石7と各ガイドシャフト11を構成する永久磁石との相互間のそれぞれに、各レンズホルダ2を移動させるのに必要な駆動力 を得るための磁気回路を簡単な構成で容易に形成することができる。その結果、レンズホルダ駆動機構3を、より簡単な構成で簡単で、しかも小型なものとすることができるとともに、部品点数が少ないコンパクトな構造とすることができる。
さらに、本実施形態のレンズ装置1によれば、2本のガイドシャフト11上に3つのレンズホルダ2が光軸Lに沿って同軸上に配列されているので、設置スペースを少なくすることができる。
また、本実施形態のレンズ装置1によれば、組み立てに供する部品点数が少ないとともに、各レンズホルダ2の駆動用リング6、詳しくは駆動用リング6の内孔を、光軸Lの基端部側に配置されるものから順に、2本のガイドシャフト11に外挿するという簡単な作業により、レンズホルダ2をガイドシャフト11に簡単に装着することができるので、組み立てに要する労力と時間とを低減することが容易にできる。その結果、生産効率が向上し、低コスト化を図ることが容易にできる。
また、本実施形態のレンズ装置1によれば、ガイド部材としてのガイドシャフト11が2本であるので、各レンズホルダ2がその軸心である光軸Lを中心として周方向へ移動するのを容易に防止することができる。
また、本実施形態のレンズ装置1によれば、コイル8が、駆動用リング6に一体に形成されているので、組み立てに供する部品点数をより少なくすることができる。その結果、生産効率がより向上し、より低コスト化を図ることが容易にできる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1 レンズ装置
2 レンズホルダ
2A 第1レンズホルダ
2B 第2レンズホルダ
2C 第3レンズホルダ
3 レンズホルダ駆動機構
6 駆動用リング
6A 第1駆動用リング
6B 第2駆動用リング
6C 第3駆動用リング
7、7A、7B、7C 電磁石
8、8A、8B、8C コイル
9、9A、9B、9C ヨーク
10 取付基板
11 ガイドシャフト
L 光軸
BS 基部側
FS 前側
2 レンズホルダ
2A 第1レンズホルダ
2B 第2レンズホルダ
2C 第3レンズホルダ
3 レンズホルダ駆動機構
6 駆動用リング
6A 第1駆動用リング
6B 第2駆動用リング
6C 第3駆動用リング
7、7A、7B、7C 電磁石
8、8A、8B、8C コイル
9、9A、9B、9C ヨーク
10 取付基板
11 ガイドシャフト
L 光軸
BS 基部側
FS 前側
Claims (3)
- 光軸に沿って配置された複数のレンズホルダと、これらのレンズホルダの少なくとも一部を光軸に沿って移動可能なレンズホルダ駆動機構を有するレンズ装置であって、
前記レンズホルダ駆動機構が、
径方向に着磁された筒状の永久磁石により形成され、その長手方向が光軸に沿って配設されたガイド部材と、
前記各レンズホルダのそれぞれに配設され、前記ガイド部材に移動自在に装着される駆動用リングとを有し、
前記駆動用リングには、前記円筒状のコイルの外側に円筒状のヨークを配置することにより形成された電磁石が配設されていることを特徴とするレンズ装置。 - 前記ガイド部材が、複数であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
- 前記コイルが、前記駆動用リングに一体に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズ装置。
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Cited By (2)
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- 2003-11-28 JP JP2003399438A patent/JP2005164621A/ja not_active Withdrawn
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