JP2005164368A - 挿抜試験装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 挿入時には、試験対象を固定するクランパを挿入方向に押し付けるパッド11と、上記クランパに一端を固定したワイヤ相当14の他端を、上記試験対象を挿入から抜く時は挿入方向と逆の方向に動かす可動テーブル12を備えて、上記可動テーブルは、挿入時には上記パッドを上記クランパ13に押し付け、抜く時は遊び距離を設けて上記ワイヤ相当の上記他端を逆方向に動かすようにした。
【選択図】 図1
Description
こうした装置の信頼性保証のために、装置とサブ装置間の繰返し使用に基づく強度試験、疲労試験や、接合部に用いるコネクタの接触試験や疲労試験が要求される。ところが長時間の繰返し使用の結果を短時間に得るためには、装置とサブ装置間の挿入と引抜きを繰返し試験する耐久試験の必要がある。
図5と図6は、従来のコネクタの繰返し使用試験装置と、その使用試験装置に試験対象であるカードと被試験品のコネクタが装着される様子を示す図であり、図5(a)と図5(b)はそれぞれ挿入した嵌合状態と、引抜いたフリー状態、また図6は嵌合状態での平面図を示している。
そして嵌合状態として、回転カムによる挿入方向が最も奥に達するよう、図5のスライド方向Xの位置を定め、フリー状態として、少なくともカード21が十分コネクタ22から離れた状態となるようX方向位置を定めている。こうした状態で可動テーブルを往復運動させると、カード21とコネクタ22とが嵌合状態とフリー状態とを繰返す。
例えば特許文献1は、試験体を乗せたリニアガイドを駆動するモータを正回転・逆回転切替え、これを繰返すようにした挿抜構成を示す装置である。
特に往復方向の最奥挿入時に、コンタクトとコネクタ間に適切な接触が得られているかどうかの判定が非常に困難であるという課題がある。即ち実使用時にはカードを徐々に指で押し付けるので、押し込みに対して指の弾性が圧力を吸収してくれる。しかし上記の試験装置では、予め最適位置を確かめ、その位置を試験装置に再設定する間接設定となり、その設定位置に余裕が無い。
上記クランパに一端を固定したワイヤ相当の他端を、上記試験対象を挿入から抜く時は挿入方向と逆の方向に動かす可動テーブルを備えて、
上記可動テーブルは、挿入時には上記パッドを上記クランパに押し付け、抜く時は遊び距離を設けて上記ワイヤ相当の上記他端を逆方向に動かすようにした。
設定余裕が大きく、また設定が早くでき、挿入時の余分な力を吸収してコネクタを傷めない挿抜試験装置を説明する。
図1は、この発明の実施の形態1における挿抜試験装置と被試験品のカードとコネクタとの各種の状態における相対位置を示す側面図である。図3は、その詳細な挿抜試験装置と被試験品のカードとコネクタの接合状態を示す図であり、図4は挿抜試験装置が駆動される回転カムと可動テーブルとの駆動関係を示す平面図である。
これらの図において特徴的な構成要素は、可動テーブル12に取り付けられたシリコンゴム製の弾性のある押し付けパッド13と、カードクランパ13に一端を固定して他端にその内側を押し付けパッドとは逆方向に駆動される留め金15を固定した剛性ワイヤ14である。この剛性ワイヤ14は、押し付けパッド11と、可動テーブル12にそれぞれ設けられた余裕のある貫通孔をくぐっていて、従って留め金15が内側から可動テーブル12により駆動されるまでは、遊びがあって移動しない。
可動テーブル12は、ベース32のレール31上を、図示には無いクランクとジョイントまたは図示のユニバーサルジョイント34で回転カム35に連動して図の左右に往復運動をする構造であり、回転カム35はモータ36により、例えば図示で矢印の回転方向に回る。即ち同一方向に角度θ回転することで、連続してsinθだけ往復して挿抜試験が行える。
その他のカード13、コネクタ22、基板23、レール31は、従来と同等な構成要素であり、カード21は図示されていないカードガイドに添って動く構造である。
図1(a)は、カード21が最挿入位置にある状態を示している。これは例えば図4において回転カム35がD点でコネクタ22と正常な接合位置にあるよう調整して、回転カム35が回転位置Eに達した状態である。この回転位置DからEの位置までに生じる力を押し付けパッド11の弾力が吸収する。
回転カムが更に回って位置Eを通過しても、図1(b)に示すように、試験対象のカード21は嵌合状態を保ったままであり、可動テーブル12のみがレール31上を移動する。そして図1(c)の位置、例えば図4の回転位置Fに達すると、可動テーブル12の他面が留め金15の内側を図1(c)の矢印方向に駆動開始し、カード21の抜き去りが開始される。
図1(d)の位置、図4の回転位置Gに達した状態で、抜き去りは終わる。続いて図1(e)の位置、つまり図4の回転位置がGからDに向かい、やがて可動テーブル12に取り付けられた押し付けパッド11がカード21を押すようになり、図1(a)の状態になる。
ここでカードをカードクランパに装着時にわずかのずれがあっても、押し付けパッドの弾性体がそのずれを吸収して、カードガイドに添って挿入し、剛性ワイヤがカードガイドに添って抜く動作をする。つまり従来のようなネジによる固定作用とは異なる。
また、この構造によると、押し付けパッド、留め金に力が加わる位置をカードの中心に合わせることができ、実使用に近いシミュレーションが行える。
また図2は、本実施の形態における他の駆動構造を示す図である。図において図1の構成と異なる部分は、カード抜き去り用の剛性ワイヤ14と留め金15に代えて、柔ワイヤ16をワイヤポスト17間に張ったことである。図2(c)に示す状態から判るように、柔ワイヤ16が真っ直ぐに引っ張られる状態になるまでは、カード21は引抜かれることはない。またカード21を押し込む過程ではたるみが生じて、カードは十分に引抜かれた状態を保っている。このような構成としても、図1と同様な効果がある。
更に、図4において、カム上のD点相当(EG線を対称中心とした対称点)から抜き去りを開始するようにし、その間は弾性体が圧縮された形状から元の形状に戻る距離と設定してもよい。即ち、この距離が引き抜くときの遊び距離となる。
いずれの構成によっても、従来よりも実使用に近いシミュレーションが可能であって、また回転駆動が行えて、試験効率も向上する。
Claims (5)
- 挿入時には、試験対象を固定するクランパを挿入方向に押し付けるパッドと、
上記クランパに一端を固定したワイヤ相当の他端を、上記試験対象を挿入から抜く時は挿入方向と逆の方向に動かす可動テーブルを備えて、
上記可動テーブルは、挿入時には上記パッドを上記クランパに押し付け、抜く時は遊び距離を設けて上記ワイヤ相当の上記他端を逆方向に動かすようにしたことを特徴とする挿抜試験装置。 - 試験対象を挿入時に押し付けるパッドは、弾性体とし、遊び距離は弾性体が元の形状に戻るまでの距離とすることを特徴とする請求項1記載の挿抜試験装置。
- ワイヤ相当は、試験対象を固定するクランパに一端を固定し、該固定端から伸ばした剛性体の他端に留め金を設けて、可動テーブルは、引抜き時には該留め金を引抜く方向に動かすようにしたことを特徴とする請求項1記載の挿抜試験装置。
- 可動テーブルは、回転するカムからクランク・ジョイント相当により往復運動に変えられて駆動されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の挿抜試験装置。
- 押し付けパッドは、試験対象が最挿入位置に達する前に押し付けを開始し、引抜き時には、回転カムが該挿入開始位置を超えて引抜き方向に動いても、挿入状態を保つようにしたことを特徴とする請求項4記載の挿抜試験装置。
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JP7450531B2 (ja) | 2020-12-28 | 2024-03-15 | 株式会社ケミトックス | コネクタの挿抜試験装置 |
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