JP2005164321A - マイクロアレイ製造装置及びマイクロアレイの製造方法。 - Google Patents

マイクロアレイ製造装置及びマイクロアレイの製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 マイクロアレイ担体の所定の位置に特定のプローブをより正確に固相することができるマイクロアレイの製造装置、かかる装置を用いたマイクロアレイの製造方法を提供する。
【解決手段】 マイクロアレイ担体における各プローブの配置情報をマイクロアレイ製造装置に入力する入力手段と、前記配置情報に基づいて、プローブの供給部における各プローブの位置を示す供給部情報を算出する算出手段と、各プローブを保存する容器に備えたプローブ情報を認識する認識手段と、前記プローブ情報及び供給部情報に基づいて、前記容器内のプローブを供給部に配する供給位置情報を算出手段が算出し、その結果を表示する表示手段と、前記配置情報及び供給部情報に基づいて、マイクロアレイ担体の所定位置に前記供給部より各プローブを固相する固相手段と、を備えたマイクロアレイ製造装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロアレイ製造装置及びマイクロアレイの製造方法に関し、特に、生体由来物質の解析に好適に用いることができるマイクロアレイの製造装置及びその製造方法に関する。
ヒトゲノムの解析は、システマティックな塩基配列解析から、システマティックな機能解析へと焦点が移ってきている。遺伝情報の具体的内容は、いかなるタンパク質がいかなる条件で合成されるかという点につきるものである。前者の、すなわちいかなるタンパク質が合成されているかという点に関しては、従来、ウエスタン・ブロット法、ノーザン・ブロット法、サザン・ブロット法などの解析方法が広く用いられている。
ウエスタン・ブロット法、ノーザン・ブロット法、サザン・ブロット法は、DNAやRNAなどの塩基配列による相補性や、抗原と抗体、ビオチンとアビジン、などの間に起こる極めて特異性の高い結合を利用したものである。それぞれ特定のタンパク質、特定のmRNA,特定のDNAの有無を解析でき、いかなるタンパク質が合成されているかわかるようになっている。しかし、これらの方法は、多量のタンパク質、DNA、RNAなどを一度に解析するには必ずしも適していない。
一方、タンパク質がいかなる条件で合成されているかということは、DNAからmRNAへ転写するレベルにおいて制御されている。しかし、DNAにおける制御配列とこれに対応する制御内容の情報が不足していたため、ウエスタン・ブロット法、ノーザン・ブロット法、サザン・ブロット法などの従来の方法では、タンパク質がいかなる条件で合成されているかという点に関して、充分な解析ができなかった。
ここにきて、マイクロアレイと呼ばれる技術に期待が高まっている。マイクロアレイは、スライドグラスなどからなる担体上に約200μm、あるいはそれ以下の大きさのプローブを配列、固相したものである。
これらプローブに、相補性を利用して未知のDNAなどの生体由来物質(ターゲット)を結合させる(ハイブリダイゼーション)。あらかじめこのターゲットに標識をつけ、ターゲットがどのプローブと結合したかを調べることによって、ターゲットが何であるかが分かるようになっている。
マイクロアレイは、遺伝子などの塩基配列、発現、変異、ならびに多様性などの解析に非常に有効である。マイクロアレイを信号読取装置とコンピュータシステムに接続し、例えば数千〜数万の遺伝子についてその発現を同時に調べることも可能である。マイクロアレイは、ハイブリダイゼーションの場を小型化、高密度化したものであり、試料の微量化やハイブリダイゼーションの時間の短縮を実現した。
マイクロアレイの担体にプローブを固相する際、あらかじめ調製されたオリゴヌクレオチドやcDNAなどを高密度に貼り付ける必要がある。例えば、スライドガラス上にピンを直接接触させてオリゴヌクレオチドやcDNAなどを配置する接触プリンティング法や、スライドグラス上にインクジェット技術を用いて、オリゴヌクレオチドやcDNAなどをブロットする非接触プリンティング法などがある。
マイクロアレイの担体にプローブを固相する場合、1〜数十センチ四方程度の面積を数千〜数十万区画に区切り、各区画に正確にプローブを固相しなければならない。また、固相される各プローブの大きさは、約200μm程度あるいはそれ以下である。したがって、マイクロアレイの製造においては、大変な緻密性が要求される。
ところで、マイクロアレイを製造する際、マイクロタイタープレート(MTPプレート)を使用することがある(例えば特許文献1参照。)。通常、プローブがオリゴDNAの場合、一度のスポットに必要な量である20μl程度のオリゴDNA溶液を専用容器で凍結保管し、マイクロアレイを製造する際、この凍結保管されたオリゴDNA溶液を溶解させて使用する。MTPプレートの所定の溶液貯留孔に、プローブとして必要なオリゴDNAを含むオリゴDNA溶液をピペットにて手動で分注し、次いでマイクロアレイ製造装置により該溶液をMTPプレートから抽出し、マイクロアレイ担体の所定の位置に該溶液をスポットするということが行われている。
MTPプレートを用いてマイクロアレイを製造する場合、MTPプレートの溶液貯留孔に分注されたオリゴDNA溶液は、個々の判別は不可能であり、所定の位置に分注されたかどうかの確認は不可能である。また、手動で分注している場合、オリゴDNA溶液の種類が多くなるほど、MTPプレートに分注する際、個々のオリゴDNA溶液の分注位置を間違える可能性が高くなる。
特開2002−365302号公報
マイクロアレイの性能は、これを利用した解析の結果に大きな影響を及ぼす。例えば、Aというプローブを担体のA1という区画に固相するところを、誤ってB1の区画に固相してしまい、そのまま解析を行うと、ターゲットがA1に特異的に結合した場合、ターゲットはプローブAと特異的に結合する物質であるという誤った判断をすることになり、その結果遺伝子DNAの変異解析、多型解析、塩基配列解析、発現解析などが正確に行えなくなる。
このように、マイクロアレイの製造に関しては、プローブの配置の正確性が大変重要である。
しかしながら、上記のようなマイクロアレイを用いた解析は、マイクロアレイの製造やマイクロアレイ検出装置について議論され始めたばかりであり、まだかなりの問題点を抱えている。従来の技術では、マイクロアレイのプローブの配置の確認に言及しているものはない。
したがって、本発明は、マイクロアレイ担体の所定の位置に特定のプローブをより正確に固相することができるマイクロアレイの製造装置、かかる装置を用いたマイクロアレイの製造方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明は、複数プローブが固相され、生体由来物質の解析に用いられるマイクロアレイを製造するマイクロアレイ製造装置であって、
マイクロアレイ担体における各プローブの配置情報をマイクロアレイ製造装置に入力する入力手段と、前記配置情報に基づいて、プローブの供給部における各プローブの位置を示す供給部情報を算出する算出手段と、各プローブを保存する容器に備えたプローブ情報を認識する認識手段と、前記プローブ情報及び供給部情報に基づいて、前記容器内のプローブを供給部に配する供給位置情報を算出手段が算出し、その結果を表示する表示手段と、前記配置情報及び供給部情報に基づいて、マイクロアレイ担体上の所定の位置に前記供給部より各プローブを固相する固相手段と、を備えたマイクロアレイ製造装置を提供する。
また、本発明は、前記認識手段が、ICチップ、バーコード、磁気記録媒体から選ばれた少なくとも1つであるマイクロアレイ製造装置を提供する。
さらに、本発明は、前記プローブの供給部がマイクロタイタープレートであるマイクロアレイ製造装置を提供する。
さらに、本発明は、かかるマイクロアレイ製造装置が、コンピュータ制御されたマイクロアレイ製造装置を提供する。
さらに、本発明は、各プローブを前記供給部に供給した位置を出力する出力手段をさらに備えたマイクロアレイ製造装置を提供する。
さらに、本発明は、前記プローブを前記供給部に供給した位置に基づき、さらに前記配置情報又は/及び前記位置情報を調整する調整機能が備えられたマイクロアレイ製造装置を提供する。
さらに、本発明のマイクロアレイの製造方法は、上記のマイクロアレイ製造装置を用いたマイクロアレイの製造方法であって、
マイクロアレイ担体における各プローブの配置情報をマイクロアレイ製造装置に入力する入力工程と、プローブの供給部における各プローブの位置を示す供給部情報を算出する算出工程と、各プローブを保存する容器に備えたプローブ情報を前記マイクロアレイ製造装置が認識する認識工程と、前記プローブ情報及び供給部情報に基づいて、容器内のプローブを供給部に配する供給位置情報を表示する表示工程と、前記供給位置情報に基づいて、前記容器内のプローブを供給部の所定位置に配する供給工程と、前記配置情報及び供給部情報に基づいて、各プローブを前記供給部から前記マイクロアレイ担体の所定位置に固相する固相工程と、を備えたマイクロアレイの製造方法を提供する。
本発明のマイクロアレイ製造装置を用いることにより、人の作業により固相するプローブの取り間違いが生じることを防止することができ、より正確にプローブが配置されたマイクロアレイを製造することが可能となる。
また、本発明のマイクロアレイの製造方法により、プローブの配置が正確であり、生体由来物質の解析に好適に用いられるマイクロアレイを提供することができる。
本発明に使用されるプローブとは、生体由来物質と特異的に結合可能な物質であり、且つ、例えば核酸であればその塩基配列や塩基の長さなどが、タンパク質であればそのアミノ酸の組成などがわかっているものである。また、プローブは自然物、人工物のどちらでもよい。プローブの例としては、既知のホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アプザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNAなどが挙げられる。
本発明に使用される生体由来物質とは、プローブと特異的に結合可能な物質であり、生体から抽出、単離等されたものである。また、生体から直接抽出されたものだけではなく、これを化学処理、化学修飾したものでもよい。生体由来物質の例としては、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アプザイム、その他のタンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNAなどが挙げられる。
なお、生体由来物質と上記のプローブが特異的に結合するとは、例えばDNAやRNAなどの塩基配列が相補的にハイブリダイズして二重鎖を形成する場合や、抗原と抗体、ビオチンとアビジンなどのように、特定の物質と選択的に反応する場合を意味する。
本発明に使用されるマイクロアレイ担体は、プローブを安定に結合、点着できるものであればよく、例えば種々の多孔質体、メンブレンフィルター、スライドグラス板などが挙げられる。また、これらの担体は、プローブを安定に結合するために前処理されていてもよい。前処理の例としては、例えばポリリシン、ポリエチレンイミン等のポリ陽イオンなどによる担体の表面処理などが挙げられる。マイクロアレイ担体を単に担体とも称する。一つの担体に、複数種、又は同一種のプローブを固相させることができる。
(実施形態1)
図1は、本発明のマイクロアレイ製造装置の一例を示した構成図である。
図1に示すマイクロアレイ製造装置10は、コンピュータ(算出手段)1、キーボード(入力手段)11、モニター(表示手段)2、プローブを収容する複数の容器3、ICチップリーダー(認識手段)4、マイクロタイタープレート(供給部)5、プレートリーダー(出力手段)6、プローブを固相するヘッド(固相手段)7、スライドグラス(マイクロアレイ担体)8を備えている。また、コンピュータ(算出手段)1と、キーボード(入力手段)11と、モニター(表示手段)2と、ICチップリーダー(認識手段)4と、プレートリーダー(出力手段)6と、プローブを固相するヘッド(固相手段)7とは、電子的に接続されている。
プローブを収容する複数の容器3の外部には、それぞれICチップが備えられており、このICチップには、その容器が保存しているプローブ情報が保持されている。これらのICチップの情報は、ICチップリーダー4によって読み取りが可能である。ICチップリーダー4が任意の容器3に備えられたICチップの情報を読み取ることによって、その容器に保存されたプローブ情報を得られるようになっている。ここで、プローブ情報とは、プローブの種類、組成等を含むものであり、後述する供給部情報やプローブの配置情報と対応するものである。
プレートリーダー6は、マイクロタイタープレート5に供給した位置を出力する。具体的には、例えば、光をマイクロタイタープレート5に照射し、プローブの供給された溶液貯留孔と、空の溶液貯留孔との光透過率の差に基づいて、プローブが分注された位置を確認し、出力する方法が挙げられる。本発明のマイクロアレイ製造装置は、このプレートリーダーがなくてもよいが、このようなプレートリーダー(出力手段)6を備えていれば、分注すべき位置を誤ったことを認知することが可能となる。このため、プローブの分注位置(供給位置)を誤ったまま、それと知らずにマイクロアレイ担体8に固相し、低品質のマイクロアレイを製造することが防止されるため好ましい。
マイクロアレイ製造装置10は、プレートリーダー6によって出力される結果と供給位置情報を比較して、もし誤った分注作業が行われていれば、警告を発することが可能である。また、実際に分注された位置に基づいて最初に入力・算出されたプローブの配置情報や供給部情報を修正することもできる。このように、マイクロアレイ製造装置10は、プローブの配置情報や供給部情報を調整する調整機能を備えているため、マイクロタイタープレート5に配置されたプローブの正しい情報が得られ、したがって、マイクロタイタープレート5よりスライドグラス8にプローブを固相する際にもプローブの実際の配置情報を正確に得ることが可能である。
コンピュータ(算出手段)1は、スライドグラス8における各プローブの配置情報に基づいて、マイクロタイタープレート5における各プローブの位置を示す供給部情報を算出する。また、後述するマイクロアレイの製造方法で述べるように、ICチップリーダー4が容器3に備えられたICチップの情報を認識すると、ICチップが保持するプローブ情報及び供給部情報に基づいて、マイクロタイタープレート5におけるプローブを配置する供給位置情報を参照することができる。供給部情報及び供給位置情報はモニター(表示装置)2において表示されるようになっている。
図2は、スライドグラス8を模式的に示した平面図である。また、表1は、図2に示したスライドグラス8における各プローブの配置情報である。表1に示すように、プローブの配置情報は、特定のプローブをマイクロアレイ担体の特定の位置に配置する情報である。
Figure 2005164321
図2に示すように、スライドグラス8は、10×10区画に分けられ、各区画に一種類のプローブを固相させることができるようになっている。表1に示すように、例えば、1列目のA段の区画(A1)には、プローブオリゴDNA番号PO00092で表されるオリゴDNAがスポットされる。
マイクロタイタープレート5上の各プローブの供給部情報は、スライドグラス8上の各プローブの配置情報と同一である。すなわち、スライドグラス8上のA1という区画に固相されるプローブは、マイクロタイタープレート5上においてもA1という区画に分注されるようになっている。本発明は、供給部情報が表示手段によって表示されなくてもよいが、供給部情報が表示されれば、そのマイクロアレイを作製するために必要とされる全てのプローブを含む容器群を選ぶことが容易になるため好ましい。
図3は、マイクロタイタープレート5における容器3内のプローブを配置する供給位置情報を示す模式図である。
図3に示すように、この供給位置情報は、模式的に表されたマイクロタイタープレート5の平面図を表している。前述したICチップリーダー4が、容器3に備えられたICチップの情報を読み取ると、ICチップが保持しているプローブ情報が認識される。コンピュータ1は、プローブ情報及び供給部情報に基づき、その容器3内のプローブが配置される供給位置情報を参照し、その結果がモニター2に表示されるようになっている。例えば、表1に示すように、PO−00051というプローブオリゴDNA番号を有するプローブを含有する容器3を選択し、この容器3に備えられたICチップの情報をICチップリーダー4が読み取ると、図3に示すように、モニター2上のマイクロタイタープレート5の区画E4に対応する箇所がシグナルを発するようになっている。
ヘッド7は、プローブの配置情報及び供給部情報に従って、マイクロタイタープレート5よりプローブをスライドグラス8上の所定位置に固相するものである。固相に至るまでには、プローブをマイクロタイタープレート5の所定の溶液貯留孔から吸引する、プローブをスライドグラス8の所定の位置まで移動する、及びプローブをスポットするという各過程がある。そのため、ヘッド7は昇降及び移動モータに接続されており、これらモータの動きはコンピュータ1によって制御されている。
このようなマイクロアレイ製造装置を用いたマイクロアレイの製造方法を、以下に順を追って説明する。
(1)表1に示したようなプローブの配置情報を、キーボード11を用いてコンピュータ1に入力する。
(2)入力されたプローブの配置情報から、各プローブオリゴDNAを分注するマイクロタイタープレート5上の位置を示す供給部情報を算出し、モニター2に図2と同一のマイクロタイタープレート5の座標を表示する。
(3)スライドグラス8上にスポットする100のプローブオリゴDNA水溶液がそれぞれ保存された容器3を用意する。
(4)容器3に備えられたICチップの情報を、ICチップリーダー4を用いて読み取る。
(5)読み取ったプローブ情報及び供給部情報から、その容器3に保存されているプローブオリゴDNA水溶液を分注するマイクロタイタープレート5の座標(供給位置情報)を参照し、図3のようにモニター2に表示する。
(6)容器3に保存されているプローブオリゴDNA水溶液を、図示しないピペットを用いて、マイクロタイタープレート5上の所定の溶液貯留孔に分注する。
(7)マイクロタイタープレート5をプレートリーダー6にセットし、プローブオリゴDNA水溶液を分注したマイクロタイタープレート5の溶液貯留孔の座標を読み取り、プローブが分注された位置を出力する。
(8)(7)において出力された結果と、プローブの供給位置情報を比較して、プローブオリゴDNA水溶液がマイクロタイタープレート5の正しい座標の溶液貯留孔に分注されたか否かを判断する。
(9)上記(4)〜(8)の作業を繰り返し、100本の容器3に保存されているプローブオリゴDNA水溶液全てを、それぞれマイクロタイタープレート5上の所定の溶液貯留孔に分注する。
(10)マイクロタイタープレート5を、ヘッド7の下方に設置する。
(11)(1)において入力されたスライドグラス8上のプローブの配置情報及び供給部情報に基づいて、ヘッド7がマイクロタイタープレート5の所定の溶液貯留孔に分注されたプローブオリゴDNA水溶液を吸引し、スライドグラス8の所定の位置にスポットする。
(12)(11)の作業を100回繰り返し、全てのプローブオリゴDNAをスライドグラス8の所定の位置にスポットする。この時、各プローブオリゴDNAをスポットした後には図示しない洗浄器でヘッド7を洗浄してから、別のプローブオリゴDNAを吸引する。
本発明のマイクロアレイ製造装置は、マイクロアレイ担体(スライドグラス)8における各プローブの配置情報をマイクロアレイ製造装置に入力する入力手段(キーボード)1と、前記配置情報に基づいて、プローブの供給部(マイクロタイタープレート)5における各プローブの位置を示す供給部情報を算出する算出手段(コンピュータ)1と、各プローブを保存する容器3に備えたプローブ情報を認識する認識手段(ICチップリーダー)4と、プローブ情報及び供給部情報に基づいて、容器3内のプローブを供給部5に配する供給位置情報を表示する表示手段(モニター)2と、前記供給部情報及び配置情報に基づいて、マイクロアレイ担体8上の所定位置に前記供給部5より各プローブを固相する固相手段(ヘッド)7と、を備えたことを特徴とする。
このようなマイクロアレイ製造装置を用いた本発明のマイクロアレイの製造方法は、プローブを保存する容器3に備えられたプローブ情報を認識し、認識した情報と供給部情報に基づき、このプローブの供給位置情報が表示手段(モニター)2において表示されるため、従来、人によってプローブが供給部5上の誤った位置に配されることがあったが、この問題を防止できる。供給部5において、各プローブが正しい位置に配置されていれば、この供給部5よりマイクロアレイ担体(スライドグラス)8上にプローブが固相される際も、誤作業が起こりにくい。したがって、本発明を用いればプローブがより正確に配列されたマイクロアレイを作製することが可能となり、このようにして得られたマイクロアレイは、生体由来物質の解析に好適に用いることができる。
(実施形態2)
図4は、本発明のマイクロアレイ製造装置の一例を示した構成図である。図4に示すマイクロアレイ製造装置20は、マイクロタイタープレート5の下方に発光器9が設けられている他は、図1に示したマイクロアレイ製造装置10と同様のものである。前記の実施形態と重複する部分については説明を省略する。
発光器9は、マイクロタイタープレート5上の各溶液貯留孔に対応して発光できるようになっている。また、この発光器9は、コンピュータ1に接続されており、プローブの配置情報及び供給部情報に基づいて、プローブの供給位置情報を表示する機能を有している。具体的には、容器3に備えられたICチップの情報を、ICチップリーダー4を用いて読み取ると、読み取られたプローブ情報に従って、その容器3に保存されているプローブオリゴDNA水溶液を分注するマイクロタイタープレート5の溶液貯留孔の位置が参照され、その結果、所定の溶液貯留孔の下方が発光するようになっている。すなわち、より効果的にプローブを分注する位置が表示され、誤作業を防止することができる。
以上、本発明に係る好適な実施の形態例について図を参照しながら説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことは言うまでもなく、本発明の主旨を損なわない範囲で適宜変更可能である。例えば、プローブの供給部として、マイクロタイタープレートを例示したが、マイクロタイタープレートの他、樹脂のチューブでもよい。
実施形態1及び2において、マイクロアレイ担体上の各プローブの配置情報と供給部情報とは対応していたが、これらが互いに異なる場合もある。例えば、マイクロアレイ担体上の複数の区画に同一種類のプローブを配置するため、マイクロタイタープレートにおいては該プローブを含有する一つの溶液貯留孔を割り当ててもよい。
本発明に使用される固相手段としては、図1及び図4に示したマイクロアレイ製造装置10,20は、インクジェット方式のヘッドを用いているが、この他にもピンの先端部にプローブ含有溶液を付着、吸引させた後に、該先端部を担体に接触させてプローブ含有溶液をスポットするピン方式など種々の方法でもよい。
マイクロアレイ担体に用いる基材としても、先に述べたようにスライドグラス以外の種々の基材を使用することができる。
プローブ情報はICチップ以外の手段によって保持されていてもよく、例えばバーコードや磁気テープなどの磁気記録媒体などでもよい。その場合、プローブ情報を認識する認識手段も適宜変更される。
プレートリーダー(出力手段)もまた、光透過率を利用した方法のみならず、光反射率、分光特性など種々の方法でよい。
マイクロアレイ担体の一部の一例を示す平面図である。 本発明のマイクロアレイ製造装置の一例を示す概略構成図である。 表示装置2に表示されたプローブの供給位置情報の一例を示す説明図である。 本発明のマイクロアレイ製造装置の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1…コンピュータ(算出手段)、2…モニター(表示手段)、3…容器、4…ICチップリーダー(認識手段)、5…マイクロタイタープレート(プローブの供給部)、6…プレートリーダー(出力手段)、7…ヘッド(固相手段)、8…スライドグラス(マイクロアレイ担体)9…発光器(表示手段)、11…キーボード、10,20…マイクロアレイ製造装置。

Claims (7)

  1. 複数プローブが固相され、生体由来物質の解析に用いられるマイクロアレイを製造するマイクロアレイ製造装置であって、
    マイクロアレイ担体における各プローブの配置情報をマイクロアレイ製造装置に入力する入力手段と、前記配置情報に基づいて、プローブの供給部における各プローブの位置を示す供給部情報を算出する算出手段と、各プローブを保存する容器に備えたプローブ情報を認識する認識手段と、前記供給部情報及びプローブ情報に基づいて、前記容器内のプローブを前記供給部に配する供給位置情報を算出手段が参照し、その結果を表示する表示手段と、前記配置情報及び供給部情報に基づいて、マイクロアレイ担体上の所定の位置に前記供給部より各プローブを固相する固相手段と、を備えたことを特徴とするマイクロアレイ製造装置。
  2. 前記認識手段が、ICチップ、バーコード、磁気記録媒体から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載のマイクロアレイ製造装置。
  3. 前記供給部がマイクロタイタープレートであることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロアレイ製造装置。
  4. 前記マイクロアレイ製造装置が、コンピュータ制御されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のマイクロアレイ製造装置。
  5. 各プローブを前記供給部に供給した位置を出力する出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のマイクロアレイ製造装置。
  6. 前記プローブを前記供給部に供給した位置に基づき、さらに前記配置情報又は/及び前記供給部情報を調整する調整機能が備えられたことを特徴とする請求項5に記載のマイクロアレイ製造装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のマイクロアレイ製造装置を用いたマイクロアレイの製造方法であって、
    マイクロアレイ担体における各プローブの配置情報をマイクロアレイ製造装置に入力する入力工程と、前記配置情報に基づいて供給部における各プローブの位置を示す供給部情報を算出する算出工程と、各プローブを保存する容器に備えたプローブ情報を認識する認識工程と、プローブ情報及び供給部情報に基づいて容器内のプローブを供給部に配する供給位置情報を表示する表示工程と、前記供給位置情報に基づいて、容器内のプローブを供給部の所定位置に配する供給工程と、前記配置情報及び供給部情報に基づいて、各プローブを前記供給部から前記マイクロアレイ担体の所定位置に固相する固相工程と、を備えたことを特徴とするマイクロアレイの製造方法。

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