JP2007047024A - 生体関連物質の定量方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板上に固定化されたプローブに、生体関連物質を特異的に結合させて該生体関連物質を定量するに際し、定量を正確におこなう方法を提供する。
【解決手段】 生体関連物質を、基板に固定化されたプローブに特異的に結合させて、基板に結合された該生体関連物質の量を測定する生体関連物質の定量方法であって、基板上の、異なる量のプローブが固定化されている互いに異なるスポットに、あるいは、固定化されたプローブ量が連続的に変化しているひとつのスポットに、生体関連物質を含む試料を添加した時に、プローブの固定化量に関わらず、生体関連物質のプローブへの結合量が一定となっている値を測定する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、基板上に固定化されたプローブに、特異的に結合した生体関連物質の定量方法に関する。
約30億bpという巨大なヒトゲノムの全塩基配列を決定し、それらを解析しようというヒトゲノム計画は、システマティックな塩基配列からシステマティックな機能解析へと焦点が移ってきている。遺伝情報の具体的内容は、生体内においていかなるタンパク質がいかなる条件で合成されるかという点につきるものであるが、前者すなわちいかなるタンパク質が合成されているかという点についての解析には、従来より、ウエスタン・ブロット法、ノーザン・ブロット法およびサザン・ブロット法等の解析方法が広く用いられている。しかしながら、これらの解析方法は、取り出された特定のタンパク質やDNA、RNAなどがいかなるものであるかという点については解析できても、細胞から抽出されたすべてのタンパク質やDNA、RNAを一度に解析するには必ずしも適したものではなかった。
一方、後者すなわちタンパク質がいかなる条件で合成されるかという点についての解析には、タンパク質合成が転写のレベルで制御されているために従来の解析方法では充分な解析ができず、その最大の原因は、DNAにおける制御配列と対応する制御内容の双方のデータが不足していたためであった。
しかしここにきて、DNAチップやDNAマイクロアレイと呼ばれる、1センチ四方程度の担体表面上に、高密度に任意のオリゴヌクレオチドを固定化する技術の進歩によって、遺伝子の発現情報の解析が飛躍的に進歩することが期待されている。
DNAチップは、シリコンチップをフォトリソグラフィー技術によって多くの区画に分割し、それぞれの区画上に特定の塩基配列を持った一本鎖DNAを直接合成したものである。また、DNAマイクロアレイは、従来、メンブレン上にプロットされたスポットサイズが約300μmあるいはそれ以上であったものが、スポットサイズが約200μmあるいはそれ以下のものをスライドガラス上にプロットしたものへと、高機能化されてきている。
これらDNAチップあるいはDNAマイクロアレイは、通常、信号読取装置とコンピュータシステムにつながれ、チップ上あるいはマイクロアレイ上に配置されたDNAがどのプローブとハイブリダイゼーションしたかを知ることができるようになっている。これらDNAチップやDNAマイクロアレイは、チップ上あるいはマイクロアレイ上に配置されるDNAの種類とその配置次第で、遺伝子DNAの変異解析、多型解析、塩基配列解析、発現解析などさまざまな用途に用いることが可能なものである。
しかしながら、DNAマイクロアレイを用いた解析に関しては、マイクロアレイの作製やその検出装置の詳細な検討がなされ始めたばかりであり、まだ多くの問題点を抱えている。
例えば、従来のDNAマイクロアレイは、一定濃度に調製されたプローブ溶液を、スポッターを用いて基板上に吐出することで、プローブを基板に固定化したものである(特許文献1参照)。
特開2002−365302号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法で作製されたDNAマイクロアレイにおいては、基板上に固定化されているプローブの量が一定でないと、生体関連物質の正確な定量が困難となる。
また、このようなDNAマイクロアレイの作製に際しては、基板上に固定化されたプローブの量が一定であるかどうかを確認することは非常に困難であり、もし、基板の化学処理にばらつきが生じて、基板上に固定化されたプローブの量にばらつきが生じると、生体関連物質の定量を正確に行うことができないという問題点がある。
したがって、本発明の目的は、基板上に固定化されたプローブに、生体関連物質を特異的に結合させて該生体関連物質を定量するに際し、定量を正確におこなう方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、
請求項1に記載の発明は、生体関連物質を含む試料を、プローブが固定化された基板上のスポットに添加し、該プローブに特異的に結合された該生体関連物質を定量する方法であって、試料が添加されるスポットは、添加する生体関連物質の量よりも過剰なプローブを含むものであることを特徴とする生体関連物質の定量方法である。
請求項2に記載の発明は、生体関連物質を含む試料を、プローブが固定化された基板上のスポットに添加し、該プローブに特異的に結合された生体関連物質を定量する方法であって、基板上の互いに異なるスポットには、異なる量のプローブが固定化されており、該プローブの固定化量に関わらず、該生体関連物質のプローブへの結合量が一定となっている値を測定することを特徴とする生体関連物質の定量方法である。
請求項3に記載の発明は、前記互いに異なるスポットのうちの少なくとも一部が、添加する生体関連物質の量よりも過剰なプローブを含むスポットであることを特徴とする請求項2に記載の生体関連物質の定量方法である。
請求項4に記載の発明は、前記互いに異なるスポットを、プローブ濃度の異なる溶液を用いて作製することを特徴とする請求項2または3に記載の生体関連物質の定量方法である。
請求項5に記載の発明は、前記互いに異なるスポットを、プローブ溶液の基板上への付着回数を変化させて、作製することを特徴とする請求項2または3に記載の生体関連物質の定量方法である。
請求項6に記載の発明は、生体関連物質を含む試料を、プローブが固定化された基板上のスポットに添加し、該プローブに特異的に結合された生体関連物質を定量する方法であって、当該スポット内においては、固定化されたプローブ量が連続的に変化しており、該プローブの固定化量に関わらず、生体関連物質のプローブへの結合量が一定となっている値を測定することを特徴とする生体関連物質の定量方法である。
請求項7に記載の発明は、前記スポット内において、スポットの中心からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少していることを特徴とする請求項6に記載の生体関連物質の定量方法である。
請求項8に記載の発明は、中心からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少しているスポットを、基板上の同一箇所にプローブ溶液を複数回付着させることにより作製することを特徴とする請求項7に記載の生体関連物質の定量方法である。
請求項9に記載の発明は、前記スポット内において、スポットの周辺部分からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少していることを特徴とする請求項6に記載の生体関連物質の定量方法である。
請求項10に記載の発明は、周辺部分からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少しているスポットを、乾燥雰囲気中でプローブ溶液を二次元基板上へ付着させることにより作製することを特徴とする請求項9に記載の生体関連物質の定量方法である。
本発明によれば、マイクロアレイ等、プローブが固定化された基板を用いた生体関連物質の定量を、より正確に行うことができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明において、プローブの基板への固定化は、スポッター装置を用いる従来公知の方法を適用できる。例えば、ピンを用いて、プローブ溶液を基板上に直接接触させてプローブを固定化する接触プリンティング法や、インクジェット技術を用いて、基板上にプローブ溶液を吐出してプローブを固定化する非接触プリンティング法等を挙げることができるが、非接触プリンティング法が好ましい。
本発明において、基板上のプローブに結合された生体関連物質の量を測定する手法としては、従来公知の方法を適用できる。例えば、生体関連物質に蛍光性物質を結合させておき、基板上のプローブに結合させた後、該基板に前記蛍光性物質を励起することができる波長の光を照射して、蛍光強度を測定する手法等が挙げられる。また、この時用いる蛍光性物質としては、フルオレセイン、ローダミン、アクリフラビン等従来公知のものを挙げることができる。
本発明で用いる基板とは、プローブを固定化するものであり、該プローブを安定に結合あるいは点着できるものであれば特に制限はなく、例えば、多孔質体、メンブレンフィルターあるいはスライドガラス板等を挙げることができる。また、これらの基板は、プローブを安定に結合あるいは点着するために、化学的な前処理がなされているものであってもよい。
本発明で用いるプローブとは、生体関連物質と特異的に結合可能な物質のことであり、例えば、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、あるいはDNA、cDNA、RNA、その他の核酸等を挙げることができ、タンパク質であればそのアミノ酸組成等が判っているもの、核酸であればその塩基配列や塩基の長さ等が判っているものを指す。
また、これらプローブは、一つのスポットに対しては、一種類のみが固定化される。
また、本発明で用いる生体関連物質とは、生体から抽出、単離等された物質であり、担体上の所定の位置に固定化されたプローブと特異的に結合する物質のことであるが、生体から直接抽出されたものだけでなく、これらを化学処理あるいは化学修飾等したものも含まれる。例えば、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、あるいはDNA、cDNA、RNA、その他の核酸等を挙げることができ、さらにこれらを化学処理あるいは化学修飾したもの等を挙げることができる。
さらに、前記プローブと前記生体関連物質との特異的な結合とは、例えば、DNAやRNAの相補的なヌクレオチド配列間の安定な二重鎖の形成(ハイブリダイゼーション)や、抗原と抗体あるいはビオチンとアビジン等のように、特定の物質間で選択的に形成される、特異性の高い分子間力に基づく結合を意味する。
ここで、例えば、プローブ量が、添加される生体関連物質の量よりも少ないスポットと、プローブ量が、添加される生体関連物質の量よりも過剰であるスポットを有する、プローブ固定化量が段階的に変化している複数のスポットを考える。
今、生体関連物質を含む一定量の試料を各スポットに添加する。プローブ量が、添加される生体関連物質の量よりも少ないスポット群においては、プローブへの生体関連物質の結合量は、プローブ量に依存する。すなわち、プローブ量の増加に伴って増加する。したがって、このようなスポット群において算出された生体関連物質の量は、正確な生体関連物質の量以下の量しか表していないことになる。
これに対して、プローブ量が、添加される生体関連物質の量よりも過剰であるスポット群においては、プローブへの生体関連物質の結合量は、プローブ量に依存せず一定となる。したがって、このようなスポット群においては算出された生体関連物質の量は、正確な生体関連物質の量を表していることになる。
したがって、本発明においては、プローブ固定化量にかかわらず、生体関連物質の結合量が一定となっている値を測定する。
もし、プローブ固定化量が、添加される生体関連物質の量よりも少ない場合には、プローブと特異的に結合することができない余剰分の生体関連物質が生じ、生体関連物質の定量を正確に行うことができない。
本発明の第一の実施形態においては、基板上の、異なる量のプローブが固定化されている互いに異なるスポットに、生体関連物質を含む試料を添加した時に、プローブの固定化量に関わらず、生体関連物質のプローブへの結合量が一定となっている値を測定することで、生体関連物質を定量する。この時、前記スポットのうちの少なくとも一部が、添加する生体関連物質よりも過剰なプローブを含むものであることが好ましい。
また、プローブ固定化量の異なるスポットは、例えば、プローブ濃度の異なる溶液を基板上に付着させることで、あるいは、プローブ濃度が同じ溶液を、異なる回数だけ基板上に付着させることで、作製することができる。プローブ濃度が同じ溶液を、異なる回数だけ基板上に付着させてスポットを作製させた場合は、生体関連物質の定量は、該スポットの中心付近において行うことが好ましい。これは、付着回数にもよるが、第二の実施形態で述べるように、中心付近のプローブの量が、該スポット内で最も多くなるからである。
また、本発明の第二の実施形態においては、基板上の、固定化されたプローブ量が連続的に変化しているひとつのスポットに、生体関連物質を含む試料を添加した時に、プローブの固定化量に関わらず、生体関連物質のプローブへの結合量が一定となっている値を測定することで、生体関連物質を定量する。ここでは、前記スポット内において、スポットの中心からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少しているスポットを用いることが好ましい。
また、中心からの距離に応じて固定化されたプローブ量が連続的に減少しているスポットは、例えば、基板上の同一箇所にプローブ溶液を複数回付着させることで、作製することができる。
この時の付着させるプローブ溶液の量は300plであることが好ましい。また、プローブ溶液を付着させる回数は、3回以上が好ましく、5回が特に好ましい。さらに、スポットの内径は、200μm以下とすることが好ましい。
また、本発明の第三の実施形態においては、基板上の、固定化されたプローブ量が連続的に変化しているひとつのスポットに、生体関連物質を含む試料を添加した時に、プローブの固定化量に関わらず、生体関連物質のプローブへの結合量が一定となっている値を測定することで、生体関連物質を定量する。この時、前記スポット内において、スポットの周辺部分からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少しているスポットを用いることが好ましい。
また、スポットの周辺部分からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少しているスポットは、例えば、乾燥雰囲気中でプローブ溶液を二次元基板上へ付着させることで、作製することができる。この時の乾燥雰囲気としては、温度が15〜30℃で、絶対湿度が15%以下であることが好ましく、絶対湿度が8%以下であることがより好ましい。また、この時用いる二次元基板は、多孔質体でなければ特に限定されず、スライドガラス等を好ましく用いることができる。
一方、この時の付着させるプローブ溶液の量は300plであることが好ましい。さらに、スポットの内径は、200μm以下とすることが好ましい。
以下、具体的実施例を挙げて、本発明についてさらに詳しく説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
なお、以下の実施例においてはいずれも、基板としてはポリ−L−リジンをコーティングしたスライドガラスを、プローブとしては5’位をアミノ基で修飾した50量体のオリゴDNAの水溶液をそれぞれ用いた。
(実施例1)
インクジェット式スポッターを用いて、10枚のスライドガラス上に4種類の濃度、すなわち、50μM、100μM、500μM、1000μMのプローブオリゴDNA水溶液をそれぞれ1滴(300pl)ずつ吐出して、該スライドガラス上にプローブオリゴDNAを固定化した。固定化操作後に、スライドガラスを3×SSPE緩衝液で洗浄し、スライドガラスに固定化されなかったプローブをスライドガラスより除去した。
次に一本鎖核酸を染色する試薬SYBR Green II(Molecular Probe社製)を用いて、プローブを固定化した10枚のスライドガラスのうち、5枚を染色した。蛍光顕微鏡を用いてSYBR Green IIを励起させ、CCDカメラでスライドガラスを撮影し、スポットの中心部分におけるSYBR Green IIの蛍光強度を測定した。その結果を図1に示す。なおここでは、蛍光強度を測定した5枚のスライドガラスにおける全てのスポットにおいて、同様の結果が観察された。
図1より、用いたプローブオリゴDNA水溶液の濃度とSYBR Green IIの蛍光強度とは比例関係にあり、したがって、スライドガラス上に、固定化されたプローブの量が異なる複数のスポットが形成されていることが確認された。
次に、固定化したプローブと特異的に結合する生体関連物質として、該プローブに対して相補的な塩基配列を有する、5’末端部位をFITCで標識したカウンターオリゴDNAの30量体を、3×SSPE緩衝液に5種類の濃度(100pM、150pM、200pM、1nM、10nM)となるように溶解させたものを用意した。
それぞれの濃度ごとに、カウンターオリゴDNA水溶液を前記10枚のスライドガラスのうち、プローブを固定化した未使用の5枚のスライドガラスと、42℃で3時間接触させてハイブリダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーション終了後、3×SSPE緩衝液でスライドガラスを洗浄し、未反応のカウンターオリゴDNAをスライドガラスから除去した。続いて、蛍光顕微鏡を用いて励起光をスライドガラスに照射し、スポットの中心部分について、カウンターオリゴDNAに結合しているFITCの蛍光強度を測定した。
この時の各スポットにおけるFITCの蛍光強度を、スライドガラス撮影時の露光時間が1秒に相当するように換算した結果を図2に示す。
カウンターオリゴDNA水溶液の濃度が100pM、150pM、200pMの場合は、プローブオリゴDNA水溶液の濃度が500μM以上となると、露光時間1秒相当の蛍光強度は、前記プローブオリゴDNA水溶液の濃度に依存せずに一定となっている。すなわち、プローブに結合したカウンターオリゴDNAの量は、固定化されたプローブの量に依存せずに一定であり、水溶液中のカウンターオリゴDNAの量に依存していることを示している。
一方、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度が1nM、10nMの場合は、露光時間1秒相当の蛍光強度は、プローブオリゴDNA水溶液の濃度に依存して変化していることが判る。すなわち、固定化されたプローブの量が多いほどプローブに結合したカウンターオリゴDNAの量が多くなっていることを示している。
また、プローブオリゴDNA水溶液の濃度が1000μMの場合について、各濃度のカウンターオリゴDNA水溶液をスポットした時の露光時間1秒相当の蛍光強度を、表1に示す。
さらに、表1の結果から、該露光時間1秒相当の蛍光強度およびカウンターオリゴDNA水溶液の濃度を、100pMの水溶液をそれぞれ1として、それ以外の濃度の水溶液について換算し直した結果を表2に示す。
Figure 2007047024
Figure 2007047024
表2の結果より、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度が200pM以下の場合は、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度換算値と露光時間1秒相当の蛍光強度とは比例関係にあることが判る。これは、プローブに結合したカウンターオリゴDNAの量が、固定化されたプローブの量に依存せずに一定であり、水溶液中のカウンターオリゴDNAの量に依存していることを示しており、したがって、カウンターオリゴDNAの定量が正確になされていることを示すものである。
以上、本発明により、マイクロアレイの製造に際して、基板上の互いに異なる位置に異なる量のプローブを固定化し、該プローブに生体関連物質を特異的に結合させた時の該結合量が一定値となる値を測定することによって、生体関連物質の定量が正確に行えることが確認された。
(実施例2)
インクジェット式スポッターを用いて、スライドガラス上に100μMプローブオリゴDNA水溶液を吐出して、該スライドガラス上にプローブオリゴDNAを固定化した。この時、該水溶液の1回の吐出量は300plとして、スライドガラス上の同じ位置に5回吐出することにより、スライドガラス上に円形のスポットが得られた。この操作を1枚のスライドガラスに対して100箇所行い、このようにして10枚のスライドガラスに対してそれぞれプローブの固定化を行った。固定化操作後に、スライドガラスを3×SSPE緩衝液で洗浄し、スライドガラスに固定化されなかったプローブをスライドガラスより除去した。
次に、一本鎖核酸を染色する試薬SYBR Green II(Molecular Probe社製)を用いて、プローブを固定化した10枚のスライドガラスのうち、5枚を染色した。蛍光顕微鏡を用いてSYBR Green IIを励起させ、CCDカメラでスライドガラスを撮影し、SYBR Green IIの蛍光強度を測定した。
プローブを固定化したスポット内の各部分について、スポットの中心部分におけるSYBR Green IIの蛍光強度を100%とした場合の蛍光強度比と、スポットの中心部分からの距離との関係を、図3に示す。なおここでは、蛍光強度を測定した5枚のスライドガラスにおける全てのスポットにおいて、同様の結果が観察された。
図3より、スポットの中心部分から100μm以内の領域では、蛍光強度比とスポットの中心部分からの距離とが反比例の関係にあり、蛍光強度比が連続的に変化していることが確認された。これはすなわち、固定化されたプローブの量は、スポットの中心部分が最も多く、中心部分から外周方向へ遠ざかるにつれて少なくなっていることを示すものである。なお、スポットの中心部分から100μm以上の部分は、プローブが固定化されていないスライドガラス部分に相当する。
以上の結果から、基板上の同一箇所にプローブオリゴDNA水溶液を5回吐出することにより、基板上に半径100μmの円形のスポットが形成され、基板に固定化されたプローブオリゴDNAは、該スポット内において、中心部分から外周方向へ向けて連続的に減少していることが確認された。
次に、固定化したプローブと特異的に結合する生体関連物質として、該プローブに対して相補的な塩基配列を有する、5’末端部位をフルオレセインイソチオシアネート(以下、FITCと略記)で標識したカウンターオリゴDNAの30量体を、3×SSPE緩衝液に5種類の濃度(100nM、10nM、1nM、100pM、10pM)となるように溶解させたものを用意した。
それぞれの濃度ごとに、カウンターオリゴDNA水溶液を、前記10枚のスライドガラスのうち、プローブを固定化した未使用の5枚のスライドガラスと、42℃で3時間接触させてハイブリダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーション終了後、3×SSPE緩衝液でスライドガラスを洗浄し、未反応のカウンターオリゴDNAをスライドガラスから除去した。続いて、蛍光顕微鏡を用いて励起光をスライドガラスに照射し、カウンターオリゴDNAに結合しているFITCの蛍光強度を測定した。
スポット内の各部分について、スポットの中心部分におけるFITCの蛍光強度を100%とした場合の蛍光強度比と、スポットの中心部分からの距離との関係を、図4に示す。なおここでは、用いた各々のスライドガラスにおいて、該スライドガラス上のすべてのスポットについて、同様の結果が観察された。
用いたカウンターオリゴDNA水溶液の濃度が1nM、100pM、10pMの場合は、FITCの蛍光強度比は、スポット内の中心部分からの距離が50μm以内の領域では一定であり、50μm〜100μmの領域では、中心部分からの距離に反比例して低下した。すなわち、プローブに結合したカウンターオリゴDNAの量は、スポット内の中心部分からの距離が50μm以内の領域までは、固定化されたプローブの量が変化しても一定となっている。
一方、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度が100nM、10nMの場合は、FITCの蛍光強度比は、スポット内の中心部分からの距離が100μm以内の全領域に渡って、中心部分からの距離に反比例して低下した。すなわち、プローブに結合したカウンターオリゴDNAの量は、固定化されたプローブの量に依存している。
次に、各スポットについて、その中心部分におけるFITCの蛍光強度を、スライドガラス撮影時の露光時間が1秒に相当するように換算した数値を表3に示す。
さらに、表3の結果から、該露光時間1秒相当の蛍光強度およびカウンターオリゴDNA水溶液の濃度を、10pMの水溶液をそれぞれ1として、それ以外の濃度の水溶液について換算し直した結果を表4に示す。
Figure 2007047024
Figure 2007047024
表4の結果より、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度が1nM以下の場合は、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度換算値と露光時間1秒相当の蛍光強度とは比例関係にあることが判る。これは、プローブに結合したカウンターオリゴDNAの量が、固定化されたプローブの量に依存せずに一定であり、水溶液中のカウンターオリゴDNAの量に依存していることを示しており、したがって、カウンターオリゴDNAの定量が正確になされていることを示すものである。
(実施例3)
インクジェット式スポッターを用いて、スライドガラス上に100μMプローブオリゴDNA水溶液を吐出して、該スライドガラス上にプローブオリゴDNAを固定化した。この時、室温25℃、相対湿度35%(絶対湿度8%)の環境下で作業を行い、該水溶液の吐出量は300plとして、スライドガラスに1回吐出した。この操作を1枚のスライドガラスに対して100箇所行い、このようにして10枚のスライドガラスに対してそれぞれプローブの固定化を行った。固定化操作後に、スライドガラスを3×SSPE緩衝液で洗浄し、スライドガラスに固定化されなかったプローブをスライドガラスより除去した。
次に、一本鎖核酸を染色する試薬SYBR Green II(Molecular Probe社製)を用いて、プローブを固定化した10枚のスライドガラスのうち、5枚を染色した。蛍光顕微鏡を用いてSYBR Green IIを励起させ、CCDカメラでスライドガラスを撮影し、SYBR Green IIの蛍光強度を測定した。
プローブを固定化したスポット内の各部分について、スポットの周辺部分におけるSYBR Green IIの最大蛍光強度を100%とした場合の蛍光強度比と、スポットの中心部分からの距離との関係を、図5に示す。なおここでは、蛍光強度を測定した5枚のスライドガラスにおける全てのスポットにおいて、同様の結果が観察された。
図5より、スポットの周辺部分から中心部分に向けて蛍光強度比が連続的に減少していることが確認された。これはすなわち、固定化されたプローブの量は、スポットの周辺部分が最も多く、周辺部分から中心方向へ遠ざかるにつれて少なくなっていることを示すものである。なお、スポットの中心部分から70μm以上の部分は、プローブが固定化されていないスライドガラス部分に相当する。
以上の結果から、室温25℃、相対湿度35%(絶対湿度8%)の環境下で基板上にプローブオリゴDNA水溶液を吐出することにより、基板上に半径60μmの円形のスポットが形成され、基板に固定化されたプローブオリゴDNAは、該スポット内において、周辺部分から中心方向へ向けて連続的に減少していることが確認された。
次に、固定化したプローブと特異的に結合する生体関連物質として、該プローブに対して相補的な塩基配列を有する、5’末端部位をフルオレセインイソチオシアネート(以下、FITCと略記)で標識したカウンターオリゴDNAの30量体を、3×SSPE緩衝液に5種類の濃度(100nM、10nM、1nM、100pM、10pM)となるように溶解させたものを用意した。
それぞれの濃度ごとに、カウンターオリゴDNA水溶液を、前記10枚のスライドガラスのうち、プローブを固定化した未使用の5枚のスライドガラスと、42℃で3時間接触させてハイブリダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーション終了後、3×SSPE緩衝液でスライドガラスを洗浄し、未反応のカウンターオリゴDNAをスライドガラスから除去した。続いて、蛍光顕微鏡を用いて励起光をスライドガラスに照射し、カウンターオリゴDNAに結合しているFITCの蛍光強度を測定した。
スポット内の各部分について、スポットの周辺部分におけるFITCの蛍光強度を100%とした場合の蛍光強度比と、スポットの中心部分からの距離との関係を、図6に示す。なおここでは、用いた各々のスライドガラスにおいて、該スライドガラス上のすべてのスポットについて、同様の結果が観察された。
用いたカウンターオリゴDNA水溶液の濃度が1nM、100pM、10pMの場合は、FITCの蛍光強度比はスポット内の中心部分から周辺部まで一定である。すなわち、プローブに結合したカウンターオリゴDNAの量は、スポット内の中心部分から周辺部まで、固定化されたプローブの量が変化しても一定となっている。
一方、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度が100nM、10nMの場合は、FITCの蛍光強度比は、スポット内の中心部分から周辺部に渡って中心部分からの距離に比例して増加した。すなわち、プローブに結合したカウンターオリゴDNAの量は、固定化されたプローブの量に依存している。
次に、各スポットについて、その中心部分におけるFITCの蛍光強度を、スライドガラス撮影時の露光時間が1秒に相当するように換算した数値を表5に示す。
さらに、表5の結果から、該露光時間1秒相当の蛍光強度およびカウンターオリゴDNA水溶液の濃度を、10pMの水溶液をそれぞれ1として、それ以外の濃度の水溶液について換算し直した結果を表6に示す。
Figure 2007047024
Figure 2007047024
表6の結果より、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度が1nM以下の場合は、カウンターオリゴDNA水溶液の濃度換算値と露光時間1秒相当の蛍光強度とは比例関係にあることが判る。これは、プローブに結合したカウンターオリゴDNAの量が、固定化されたプローブの量に依存せずに一定であり、水溶液中のカウンターオリゴDNAの量に依存していることを示しており、したがって、カウンターオリゴDNAの定量が正確になされていることを示すものである。
この時、固定化されたプローブの量に依存しているハイブリダイゼーション画像は、周辺部分が中心部分よりも明るくリング状に観察されるので、定量性の可否をハイブリダイゼーションしたスポットの画像から容易に判断することも可能である。
本発明により、生体関連物質の定量をより高い精度で行うことができ、定量に際しては、特殊な設備等を必要としないため、遺伝子の発現情報の解析等を低コストで迅速かつ正確に行うことできる。よって、本発明は、広く化学、医薬、医療産業等に有用なものである。
本発明の実施例1におけるスライドガラス上へのプローブ固定化の結果を示すグラフである。 本発明の実施例1におけるプローブへのカウンターオリゴDNAのハイブリダイゼーションの結果を示すグラフである。 本発明の実施例2におけるスライドガラス上へのプローブ固定化の結果を示すグラフである。 本発明の実施例2におけるプローブへのカウンターオリゴDNAのハイブリダイゼーションの結果を示すグラフである。 本発明の実施例3におけるスライドガラス上へのプローブ固定化の結果を示すグラフである。 本発明の実施例3におけるプローブへのカウンターオリゴDNAのハイブリダイゼーションの結果を示すグラフである。

Claims (10)

  1. 生体関連物質を含む試料を、プローブが固定化された基板上のスポットに添加し、該プローブに特異的に結合された該生体関連物質を定量する方法であって、
    試料が添加されるスポットは、添加する生体関連物質の量よりも過剰なプローブを含むものであることを特徴とする生体関連物質の定量方法。
  2. 生体関連物質を含む試料を、プローブが固定化された基板上のスポットに添加し、該プローブに特異的に結合された生体関連物質を定量する方法であって、
    基板上の互いに異なるスポットには、異なる量のプローブが固定化されており、該プローブの固定化量に関わらず、該生体関連物質のプローブへの結合量が一定となっている値を測定することを特徴とする生体関連物質の定量方法。
  3. 前記互いに異なるスポットのうちの少なくとも一部が、添加する生体関連物質の量よりも過剰なプローブを含むスポットであることを特徴とする請求項2に記載の生体関連物質の定量方法。
  4. 前記互いに異なるスポットを、プローブ濃度の異なる溶液を用いて作製することを特徴とする請求項2または3に記載の生体関連物質の定量方法。
  5. 前記互いに異なるスポットを、プローブ溶液の基板上への付着回数を変化させて、作製することを特徴とする請求項2または3に記載の生体関連物質の定量方法。
  6. 生体関連物質を含む試料を、プローブが固定化された基板上のスポットに添加し、該プローブに特異的に結合された生体関連物質を定量する方法であって、
    当該スポット内においては、固定化されたプローブ量が連続的に変化しており、該プローブの固定化量に関わらず、生体関連物質のプローブへの結合量が一定となっている値を測定することを特徴とする生体関連物質の定量方法。
  7. 前記スポット内において、スポットの中心からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少していることを特徴とする請求項6に記載の生体関連物質の定量方法。
  8. 中心からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少しているスポットを、基板上の同一箇所にプローブ溶液を複数回付着させることにより作製することを特徴とする請求項7に記載の生体関連物質の定量方法。
  9. 前記スポット内において、スポットの周辺部分からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少していることを特徴とする請求項6に記載の生体関連物質の定量方法。
  10. 周辺部分からの距離に応じて、固定化されたプローブ量が連続的に減少しているスポットを、乾燥雰囲気中でプローブ溶液を二次元基板上へ付着させることにより作製することを特徴とする請求項9に記載の生体関連物質の定量方法。

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