JP2005162337A - 金属線条体用リール - Google Patents

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健二 三田
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Abstract

【課題】 鋼板製のフランジを有する金属線条体用リールの衝撃によるフランジ周縁部の変形を防止する。
【解決手段】 鋼板製の第1フランジ部材4と第2フランジ部材5とを軸線方向に重ねてフランジ2,2を形成する。そして、第1フランジ部材4と第2フランジ部材5の重なり合った周縁部分をカール状に折り返して、第2フランジ部材5の断面略全円のリング状となった周縁部分が断面略全円のリング状となった第1フランジ部材4の周縁部分を内側に密着状態で巻き込んだ中空リング状のフランジ周縁補強部8を形成する。第2フランジ部材5の周縁部分が断面略全円のリング状となり、第1フランジ部材4の周縁部分が断面略半円のリング状となるようにすることもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属線条体用リールに関し、特に、タイヤコード用の撚線機においてコードの素線を繰り出すリールや、ワイヤソーにおいてソーワイヤを巻き付けるリールのような、極細金属線条体を巻き付けるリールとして好適な金属線条体用リールに関する。
タイヤコードの素線やソーワイヤ等の極細金属線条体を巻く金属線条体用リールは、厚肉鋼材で造られるのが普通であり、製造の仕方により、捲胴部とフランジ部とを鋼材から一体物として削りだした一体物リール(削り出しリール)、捲胴部とフランジ部とを鋼材から別々に製作し、溶接により一体化した溶接リール、あるいは、ボルト連結した組立てリール等に分類されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、これら厚肉鋼材製のリールは、極細金属線条体用として使用する場合には十分な強度および剛性を確保できるよう捲胴部やフランジ部の厚みを一層厚くする必要があり、さらに、捲胴部とフランジ部との接合部の補強や捲胴部に対する補強が必要な場合もあって、リールの重量が極めて大きくなり、取り扱い性が悪く、運搬コストが高く、材料費や加工コストも高いものとなる。
金属線条体用リールは、線径が0.2mmに満たないような極細金属線、例えばゴム製品補強用のスチールコード(タイヤコード)の素線としての線径0.15〜0.40mm程度の極細金属線あるいはスチールコードや、線径が0.12〜0.16mmあるいはそれ以下のワイヤソー用極細金属線(ソーワイヤ)を、所定の張力(例えば0.4〜1.5Kg)でリールに巻き付ける場合に、その巻付け張力に起因して大きな巻き圧(締め付け力)が捲胴部に作用し、往復して何回も巻き付けることにより、フランジ部に側圧(押し拡げ力)が作用する。そして、巻き付ける金属線条体の線径が小さいほど、巻きピッチが密になるほど、また巻き付け張力が大きいほど、そして巻き付け往復回数が多いほど捲胴部に作用する巻き圧(締め付け力)及びフランジ部に作用する側圧(押し拡げ力)が加速度的に増大する。
そのため、このような極細金属線条体を巻き付けるリールは、捲胴部が巻き圧(締め付け力)に対し、また、側圧がフランジを押し拡げることによる伸びに対して十分な強度を有し、且つ、十分な剛性を有するものでなければならず、フランジ部が、側圧に対し十分な強度を有し、また、側圧による撓みの少ない剛性を有するものでなければならない。側圧によるフランジの撓みは、捲胴部の変形(へこみ)を引き起し、捲胴部の変形はワイヤを巻取るときのハンチングにつながり、断線の要因となる。
また、特に、捲胴部の幅よりもフランジ部の直径が大きい「スリム型リール」の場合には、捲胴部にかかる巻き圧よりもフランジ部にかかる圧力(側圧)の方が遥かに大きく、そのため、フランジ部にかかる圧力が、両フランジ部を外周側で互いに離反する方向に押し拡げる。そして、その側圧は、ワイヤソー用のリールのように、40〜60Kgあるいはそれ以上の重量分のソーワイヤを巻き付けた場合には、数トンあるいは数十トンに達することがあり、その結果、捲胴部とフランジ部との連結位置である角部に応力が集中し、この個所に破損が発生しやすい。一方、フランジ部の直径よりも捲胴部の幅が大きい「胴長リール」の場合、巻き付け張力に起因する圧力が捲胴部に集中し、捲胴部に作用する巻き圧(締め付け力)が大きくなる。そして、この大きな巻き圧(締め付け力)により、捲胴部は中央部分が縮径するように変形し、この変形により、リールは両フランジ部が内側に倒れこむように変形する。このようなリールの場合、捲胴部に破損が発生しやすい。
このように、従来の厚肉鋼板製のリールは、金属線条体用リール、特にタイヤコード用の撚線機やワイヤソーに使用する極細金属線条体用のリールとして十分な強度および剛性を確保しつつ軽量化を達成するということができなかった。
そこで、本出願人は、先に、強度および剛性を確保しつつ十分な軽量化を達成できる金属線条体用リールとして、捲胴部と両端のフランジ部とを、薄肉の高張力鋼板からプレス成形によりリブ状の補強構造を有する部材として別々に製作し、それらをスポット溶接することにより一体化するプレスリールを開発した(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−370152号公報 特開2001−206636号公報
捲胴部とフランジ部とを高張力鋼板のプレス加工により別々に製作し溶接して一体化したプレスリールは、軽量であり、タイヤコードの素線やソーワイヤ等の極細金属線条体を巻き付ける場合に、強度および剛性の面でもある程度の巻き重量までは十分な対応が可能である。しかし、プレスリールは、例えばリール移送時のリール同士のつば当たり等の衝撃によってフランジ周縁部が変形する恐れがあり、フランジ周縁部が変形すると、バランスが崩れて、それが、金属線条体を巻き取ったり繰り出したりするときのリール全体の変形につながりハンチング等の要因となる。そのため、プレス加工により製作するフランジは、通常、周縁部分をカール状に折り返し中空リング状の補強構造とするが、それでも、リール同士が当たると中空部分がへこむことがあり、フランジ周縁部の変形を十分に防止することができない。
本発明はこうした問題点の解決を課題とするもので、鋼板製のフランジを有する金属線条体用リールの衝撃によるフランジ周縁部の変形を防止することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するための手段として、円筒状の胴部材を有する捲胴と該捲胴の両端に位置する一対のフランジとからなり、それら捲胴とフランジとが鋼板で形成された金属線条体用リールであって、上記一対のフランジは各々が鋼板からなる複数のフランジ部材を軸線方向に重なる配置とし一体化した多重構造で、軸線方向外側の第1フランジ部材と軸線方向内側の第2フランジ部材とが周縁部分にて重なり合い、その重なり合った周縁部分が全周にわたりカール状に折り返されて中空リング状のフランジ周縁補強部を構成していることを特徴とする金属線条体用リールを提供する。
この金属線条体用リールは、それぞれが鋼板からなる第1フランジ部材の周縁部分と第2フランジ部材の周縁部分とが重なり合って折り返され中空リング状のフランジ周縁補強部を構成することにより、フランジ周縁部の強度および剛性が高くなり、特に衝撃に対する強度が高まって、例えばリール移送時のリール同士のつば当たり等の衝撃によるフランジ周縁部の変形を防止することができる。また、フランジ周縁部にこうした補強部を設けることにより、フランジ全体の強度および剛性が高くなり、金属線条体を巻き付けた時のフランジの変形を抑制できる。
この金属線条体用リールは、第1フランジ部材と第2フランジ部材とが重なり合った周縁部分にて共に軸線方向外側に折り返され、第1フランジ部材の周縁部分および第2フランジ部材の周縁部分が共に断面略全円のリング状となり、その断面略全円のリング状となった第2フランジ部材の周縁部分が断面略全円のリング状となった第1フランジ部材の周縁部分を内側に密着状態で巻き込んで上記中空リング状のフランジ周縁補強部が構成されているものであってよい。この場合、金属線条体を巻き付けた時のフランジの変形に対し第1フランジ部材および第2フランジ部材の折り返された部分が互いにロックし合う状態となり、変形抑制の効果を促進できる。
また、この金属線条体用リールは、第1フランジ部材と第2フランジ部材とが重なり合った周縁部分にて共に軸線方向外側に折り返され、第2フランジ部材の周縁部分は断面略全円のリング状となり、第1フランジ部材の周縁部分は断面略半円のリング状となり、その断面略全円のリング状となった第2フランジ部材の周縁部分が断面略半円のリング状となった第1フランジ部材の周縁部分を内側に略密着状態で巻き込んで上記中空リング状のフランジ周縁補強部が構成されているものであってよい。この場合、第1フランジ部材の周縁部分と第2フランジ部材の周縁部分を共に断面略全円のリング状とするのに比べてリングを軽量化できる。
また、この金属線条体用リールは、捲胴の胴部材の外側に外胴が配置され、該外胴の軸線方向両側に、上記外胴と面一のリール面を形成するとともに上記フランジの第2フランジ部材と面一のフランジ面を形成する断面L字形リング状のスペーサが配置され、上記胴部材の両端がフランジの第1フランジ部材に溶接固定され、各スペーサが両側のフランジ部の第2フランジ部材内周に突き合せ状態で溶接固定され、上記外胴とその両側のスペーサとが突き合わせ状態で溶接固定されているものとするのがよい。この場合、捲胴が二重構造となって金属線条体を巻き付けた時の締め付け力に対する強度が高まるとともに、フランジの変形に対する剛性が高まり、また、捲胴とフランジとの角部の強度が高まる。
以上のとおり、本発明によれば、金属線条体用リールの捲胴とフランジとを鋼板で形成して軽量化を達成しつつ強度および剛性を確保するようにできるとともに、フランジ周縁部の衝撃に対する強度を高めて変形を防止することができる。また、フランジ周縁補強部によりフランジ全体の強度および剛性が高まり、金属線条体を巻き付けた時のフランジの変形が小さくなる。
以下、図面に基づいて実施の形態を説明する。
図1〜3は実施の形態の一例を示す。図1はリールのA−A断面図、図2はリールの正面図である。
この実施の形態のリールは、タイヤコード用の伸線機や撚線機あるいはワイヤソーに使用する金属線条体用リールであって、捲胴1と、その両端に位置するフランジ2,2とで構成されている。
捲胴1は円筒状の胴部材3を有する。胴部材3は、例えば冷間圧延高張力鋼板(SAFC)を円筒状に曲げ加工して製作したものである。
フランジ2,2は各々が例えば熱間圧延高張力鋼板(SAPH)をプレス成形した第1フランジ部材4と、熱間圧延高張力鋼板(SAPH)で形成した第2フランジ部材5とを、第1フランジ部材4を外側とし第2フランジ部材5を内側として軸線方向に重なる配置で一体化したものである。
第1フランジ部材4は、プレス成形により中心部に芯穴6が設けられ、芯穴6の周りは軸線方向外側に膨らんで周辺に向け放射状にリブの形で広がる補強構造とされている。一方、第2フランジ部材5は、軸線方向内側のフランジ外周部分に位置するようドーナツ状に形成される。フランジ2,2は、これら第1フランジ部材4と第2フランジ部材5とが周縁部分にて重なり合った状態でその重なり合った周縁部分が軸方向外側にカール状に折り返されて、第1フランジ部材4の周縁部分および第2フランジ部材5の周縁部分が共に断面略全円のリング状となり、その断面略全円のリング状となった第2フランジ部材5の周縁部分が断面略全円のリング状となった第1フランジ部材4の周縁部分を内側に略密着状態で巻き込んで中空リング状のフランジ周縁補強部8を構成し、また、それにより第1フランジ部材4と第2フランジ部材5とが一体化したものとなっている。
胴部材3は第1フランジ部材4,4に溶接固定されている。また、捲胴1は、胴部材3の外側に、一対の半割り円筒部材9a,9bが波状スリット(波状以外の曲線状、直線状、山形その他の形状のスリットでもよい。)を介して円筒状に組み合わされてなる外胴9を備えている。また、捲胴1の胴部材3の外側で外胴9の軸線方向両側には、外胴9と面一のリール面を形成するとともに第2フランジ部材5,5と面一のフランジ面を形成するよう断面L字形リング状に形成されたスペーサ10,10が配置されている。そして、スペーサ10,10が両側のフランジ2,2の第2フランジ部材5,5の内周に突き合せ状態で溶接固定され、外胴9と両側のスペーサ10,10とがやはり突き合わせ状態で溶接固定されている。外胴9およびスペーサ10,10は、例えば冷間圧延高張力鋼板(SAFC)で形成されたものである。
また、このリールには、捲胴1の胴部材3の内側に胴部材3と略同心に軸線方向に延びて両端が両側のフランジ2,2の芯穴6,6に固定される中芯11が設けられている。
中芯11は、例えば構造用炭素鋼(例えばS45C)のパイプ材を使用した円筒部材12と、この円筒部材12の両端に固定された肉厚が円筒部材12より大きい例えば構造用炭素鋼(例えばS45C)の厚肉鋼材から機械加工して形成した一対のリング状のボス部材13,13とで構成されたもので、両端のボス部材13,13が両側のフランジ2,2の芯穴6,6に挿入され、軸線方向外側から溶接固定されている。また、各ボス部材13,13の端面には回転起動用に各一対のけり穴14,14が互いに90度位相を変えて設けられている。
そして、この中芯11の外周には、胴部材3を軸線方向の全域において中芯11に対し略同心に位置決めするよう、円筒部材12の両端近傍に、円形鍔状で外周が胴部材3の内周に摺接する形状寸法の同心位置決め部材15,15が装着されボス部材13,13と共付けで溶接固定されている。
この実施の形態のリールを製造する際には、捲胴1を構成する胴部材3および外胴9の半割り円筒部材9a,9bと、第1フランジ部材4と第2フランジ部材5とを一体化した多重構造のフランジ2,2、と、スペーサ10,10、同心位置決め部材15,15を備えた中芯11を、それぞれ予め別々に製作し、それらを例えば次の手順で組み付ける。
まず、中芯11の一端側のボス部材13を、一方のフランジ2の第1フランジ部材4の芯穴6に第2フランジ部材5の側から装着し、軸線方向外側から溶接固定する。
次に、中芯11の外側に、同心位置決め部材15,15をガイドにして胴部材3を嵌め込むことにより、胴部材3を軸線方向の全域において中芯11に対し略同心に位置決めし、その胴部材3の一端を第1フランジ部材4に溶接固定する。
次いで、スペーサ10,10を胴部材3に他端から装着した後、中芯11の他端側のボス部材13を他方のフランジ2の第1フランジ部材4の芯穴6に第2フランジ部材5の側から装着して溶接固定する。
次に、スペーサ10,10を胴部材3の上記一端側にずらせた状態で、胴部材3の他端を他方のフランジ2の第1フランジ部材4に溶接固定する。
次に、スペーサ10,10を胴部材3上で両端側に寄せて、それら一対のスペーサ10,10の間で胴部材3の外側に、外胴9の半割り円筒部材9a,9bを被せ、その状態で各スペーサ10を両側の第2フランジ部材5,5内周に突き合せ状態で溶接固定するとともに、外胴9と両側のスペーサ10,10とを突き合わせ状態で溶接固定する。
このリールは、第1フランジ部材4の周縁部分と第2フランジ部材5が重なり合った周縁部分にて共に軸線方向外側に折り返され中空リング状のフランジ周縁補強部8を構成していることにより、フランジ周縁部の強度および剛性が高くなる。そして、特に衝撃に対する強度が高くなって、例えばリール移送時のリール同士のつば当たり等によるフランジ周縁部の変形を防止することができる。また、フランジ周縁補強部8によりフランジ2,2全体の強度および剛性が高まって、金属線条体を巻き付けた時のフランジ2,2の変形を抑制できる。特に、このリールのフランジ周縁補強部8は、第1フランジ部材4の周縁部分および第2フランジ部材5の周縁部分が共に断面略全円のリング状となり、その断面略全円のリング状となった第2フランジ部材5の周縁部分が断面略全円のリング状となった第1フランジ部材4の周縁部分を内側に略密着状態で巻き込んだ構成であることにより、金属線条体を巻き付けた時のフランジ2,2の変形に対し第1フランジ部材4および第2フランジ部材5の折り返された部分が互いにロックし合う状態となり、そのため、変形抑制の効果が大きい。
また、上記実施の形態のリールは、変形例として、フランジ周縁部分を図3に示すように構成することもできる。図3はフランジ周縁部分の断面図である。
この変形例のリールは、第1フランジ部材4と第2フランジ部材5とが重なり合った周縁部分にて共に軸線方向外側に折り返され、第2フランジ部材5の周縁部分は断面略全円のリング状となり、第1フランジ部材4の周縁部分は断面略半円のリング状となり、その断面略全円のリング状となった第2フランジ部材5の周縁部分が断面略半円のリング状となった第1フランジ部材4の周縁部分を内側に略密着状態で巻き込んで中空リング状のフランジ周縁補強部8'が構成されている。
この場合も、フランジ周縁部の強度および剛性が高くなる。そして、特に衝撃に対する強度が高くなり、例えばリール移送時のリール同士のつば当たり等によるフランジ周縁部の変形を防止することができる。また、フランジ周縁補強部8によりフランジ2,2全体の強度および剛性が高まり、金属線条体を巻き付けた時のフランジ2,2の変形を抑制できる。そして、第1フランジ部材4の周縁部分と第2フランジ部材5の周縁部分が共に断面略全円のリング状となるものに比べてリングを軽量化できる。
以上、実施の形態の一例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜態様を変更して実施することができる。
胴部材3、外胴9およびスペーサ10,10の材料としては、SAFC(冷間圧延高張力鋼板)のほか、SAPH(熱間圧延高張力鋼板)等が好適である。また、第1フランジ部材4および第2フランジ部材5の材料としては、SAPH(熱間圧延高張力鋼板)のほか、SPCC(冷間圧延高張力鋼板)等が好適である。また、胴部材3、外胴9およびスペーサ10,10の材料、第1フランジ部材4および第2フランジ部材5の材料は、S45C等の構造用炭素鋼であってもよい。
本発明の金属線条体用リールは、タイヤコードの素線用、ソーワイヤ用に限らず、他の金属線条体用リールとしても適用できることは勿論である。
実施の形態のリールの図2におけるA−A断面を示す断面図である。 実施の形態のリールの正面図である。 実施の形態のリールの変形例を示すフランジ周縁部分の断面図。
符号の説明
1 捲胴
2 フランジ
3 胴部材
4 第1フランジ部材
5 第2フランジ部材
6 芯穴
8,8' フランジ周縁補強部
9 外胴
9a,9b 半割り円筒部材
10スペーサ
11 中芯
12 円筒部材
13 ボス部材
14 けり穴
15 同心位置決め部材

Claims (4)

  1. 円筒状の胴部材を有する捲胴と該捲胴の両端に位置する一対のフランジとからなり、それら捲胴とフランジとが鋼板で形成された金属線条体用リールであって、上記一対のフランジは各々が鋼板からなる複数のフランジ部材を軸線方向に重なる配置とし一体化した多重構造で、軸線方向外側の第1フランジ部材と軸線方向内側の第2フランジ部材とが周縁部分にて重なり合い、その重なり合った周縁部分が全周にわたりカール状に折り返されて中空リング状のフランジ周縁補強部を構成していることを特徴とする金属線条体用リール。
  2. 第1フランジ部材と第2フランジ部材とは重なり合った周縁部分にて共に軸線方向外側に折り返され、第1フランジ部材の周縁部分および第2フランジ部材の周縁部分が共に断面略全円のリング状となり、その断面略全円のリング状となった第2フランジ部材の周縁部分が断面略全円のリング状となった第1フランジ部材の周縁部分を内側に略密着状態で巻き込んで上記中空リング状のフランジ周縁補強部が構成されていることを特徴とする請求項2記載の金属線条体用リール。
  3. 第1フランジ部材と第2フランジ部材とは重なり合った周縁部分にて共に軸線方向外側に折り返され、第2フランジ部材の周縁部分は断面略全円のリング状となり、第1フランジ部材の周縁部分は断面略半円のリング状となり、その断面略全円のリング状となった第2フランジ部材の周縁部分が断面略半円のリング状となった第1フランジ部材の周縁部分を内側に略密着状態で巻き込んで上記中空リング状のフランジ周縁補強部が構成されていることを特徴とする請求項2記載の金属線条体用リール。
  4. 捲胴の胴部材の外側に外胴が配置され、該外胴の軸線方向両側に、上記外胴と面一のリール面を形成するとともに上記フランジの第2フランジ部材と面一のフランジ面を形成する断面L字形リング状のスペーサが配置され、上記胴部材の両端がフランジの第1フランジ部材に溶接固定され、各スペーサが両側のフランジ部の第2フランジ部材内周に突き合せ状態で溶接固定され、上記外胴とその両側のスペーサとが突き合わせ状態で溶接固定されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の金属線条体用リール。
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